JP2806447B2 - 成形方法及び成形装置 - Google Patents

成形方法及び成形装置

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JP2806447B2 JP28414194A JP28414194A JP2806447B2 JP 2806447 B2 JP2806447 B2 JP 2806447B2 JP 28414194 A JP28414194 A JP 28414194A JP 28414194 A JP28414194 A JP 28414194A JP 2806447 B2 JP2806447 B2 JP 2806447B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一次成形物をインサー
ト成形して二次成形物を成形する成形方法及び成形装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の成形装置は、特開平3−1891
20号に示すように、射出成形装置に、移動金型本体と
固定金型本体が、これらの接合面が垂直になるようにし
て取り付けられていた。そして、下側に第1の成形工程
を形成する一次成形型が設けられ、上側に第2の成形工
程を形成する二次成形型が設けられていた。
【0003】このような成形装置は、一次成形型で一次
成形物を成形する第1の成形工程後、第1の成形工程に
より生じる不要なランナーを突き出しピンで取り除いて
いた。そして、一次成形物を移送手段により二次成形型
内に移送し、二次成形型で一次成形物をインサート成形
する第2の成形工程により二次成形物を成形していた。
その後、二次成形物とこの第2の成形工程の際に生じる
ランナーを突き出しピンにより同時に取り出していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の成形装置は、上
側に二次成形型が設けられているため、第2の成形工程
の際に生じるランナーを突き出しピンで突き出して落下
させた時、下側の一次成形型によって成形された成形物
等に絡まって、完全に下に落下せず、移動金型本体と固
定金型本体の接合面の間に入り込むことがあるという問
題点があった。このような場合、金型本体を傷め、作業
に影響がでる。
【0005】上側に一次成形型を設けると、第1の成形
工程で生じる不要なランナーを上側の位置から落下させ
るので、上記したの同様に、この不要なランナーが下側
の二次成形型によって成形された成形物等に絡まるとい
う問題点があった。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑み案出したもの
であって、成形装置の成形の際に生じるランナーを金型
本体の下側から落下させ、他の成形物と絡まって移動金
型本体と固定金型本体の接合面の間に入り込むことがな
い、成形方法及び成形装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る成形方法
は、上記目的を達成するため、下記の工程を有する。 (イ)下側に位置する第1の成形工程によって一次成形
物を成形し、この第1の成形工程によって生じる一次ラ
ンナーを突き出しピンによって取り出すこと。 (ロ)一次成形物を上側に位置する第2の成形工程に移
送し、第2の成形工程によって一次成形物をインサート
成形して二次成形物を成形し、この二次成形物を突き出
しピンによって取り出すこと。 (ハ)第2の成形工程によって生じる二次ランナーを第
1の成形工程に移送し、この二次ランナーを第1の成形
工程によって生じる一次ランナーと共に突き出しピンに
よって取り出すこと。
【0008】本発明に係る成形装置は、上記目的を達成
するため、下記の構成を有する。 (イ)射出成形装置の移動側に、接合面が垂直となるよ
うに取り付けられる移動金型本体と、射出成形装置の固
定側に、接合面が垂直となるように取り付けられる固定
金型本体とからなること。 (ロ)移動金型本体の接合面と固定金型本体の接合面が
接合することによって、下側に一次成形型が形成され、
上側に二次成形型が形成されること。 (ハ)移動金型本体には、一次成形型によって成形され
た一次成形物と一次ランナーの内、一次成形物を二次成
形型に移送し、二次成形型によって成形された二次成形
物と二次ランナーの内、二次ランナーを一次成形型に移
送する移送手段が設けられていること。 (ニ)移動金型本体には、一次成形型によって成形され
た一次ランナーと、二次成形型によって一次成形物を包
み込んだ形で成形された二次成形物と、一次成形型に移
送された二次ランナーを突き出す突き出しピンが設けら
れていること。
【0009】
【作用】本発明に係る成形装置は、上記構成を有するた
め、射出成形装置の移動側に移動金型本体を取り付け、
固定側に固定金型本体を取り付けると、これらの接合面
が垂直となる。射出成形装置を駆動し、移動金型本体の
接合面を固定金型本体の接合面に接合すると、下側に一
次成形型が形成され、上側に二次成形型が形成される。
この状態で、射出成形装置から、合成樹脂素材を一次成
形型内に流入する第1の成形工程により、一次成形物と
一次ランナーが成形される。射出成形装置を駆動して、
移動金型本体を固定金型本体から離し、突き出しピンを
突き出すと、一次ランナーが突き出され、一次成形型か
ら落下する。
【0010】次に一次成形物を移送手段により二次成形
型側に移送した後、移動金型本体を固定金型本体に接合
する。射出成形装置から別の合成樹脂素材を二次成形型
内に流入する第2の成形工程により、二次成形型内にお
いて一次成形物を包み込んだ二次成形物と二次ランナー
が成形される。この時、一次成形型では一次成形物と一
次ランナーが成形されている。射出成形装置を駆動し
て、移動金型本体を固定金型本体から離し、突き出しピ
ンを突き出すと、二次成形物が二次成形型から落下す
る。一次ランナーも上記したように、一次成形型から落
下する。
【0011】一次成形物を移送手段により二次成形型側
に移送すると、同時に二次ランナーが一次成形型側に移
送される。移動金型本体を固定金型本体に接合し、上記
したように、一次成形型で一次成形物と一次ランナーを
成形し、二次成形型で二次成形物と二次ランナーを成形
する。射出成形装置を駆動して、移動金型本体を固定金
型本体から離し、突き出しピンを突き出すと、二次成形
物が二次成形型から落下し、一次ランナーと二次ランナ
ーが一次成形型から落下する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1に示す1は成形装置であって、射出成形装
置Wの移動側に取付けられる移動金型本体2と、射出成
形装置Wの固定側に取り付けられる固定金型本体3とか
らなっている。
【0013】移動金型本体2の略中心には、図2乃至図
4に示すように、これを貫通するようにして回転軸5が
回動自在かつ固定金型本体3側方向に摺動可能に設けら
れている。移動金型本体2の表面6には回転軸5を挟ん
で両側に、一次成形物を成形するための第1の移動駒体
10と、二次成形物を成形するための第2の移動駒体1
1がボルト等によって固定して取付けられている。
【0014】第2の移動駒体11の表面には、図5に示
すように、第1の移動駒体10に形成されたランナー溝
12,13と同じ形状の溝15,16が形成されてい
る。図5において、下側(一次成形側)の実線で示す部
分は、移動金型本体2側に形成されたランナー溝であ
る。上側(二次成形側)の実線で示す部分は、固定金型
本体3側に形成されたランナー溝であり、点線で示す部
分は、移動金型本体2側に形成されたランナー溝であ
る。
【0015】回転軸5の前端に形成された突出軸19に
は回転台20が固定して取り付けられ、この回転台20
の所定位置には前記第1の移動駒体10と、第2の移動
駒体11を収容する貫通孔21,22が設けられてい
る。さらに回転台20の固定金型本体3側表面23(接
合面)には、第1の移動駒体10側に合成樹脂素材を流
し込むためのランナー溝25,26が形成され、第2の
移動駒体11側に合成樹脂素材を流し込むためのランナ
ー溝27,28が形成されている。ランナー溝27は、
回転軸5の後端から前端に向って形成された素材流通孔
30と連通するようになっている。
【0016】移動金型本体2内には、前部空室61及び
後部空室62が設けられ、後部空室62内には第1のベ
ース63がガイドピン65に沿って摺動自在に配置され
ている。この第1のベース63には、前記回転軸5の後
部が回動自在に取付けられている。さらに第1のベース
63には、移動金型本体2内を貫通して回転台20の裏
面24を押圧する押圧軸66の後端が固定して取付けら
れている。
【0017】前部空室61内には、第2のベース67が
前後に移動可能に設けられている。この第2のベース6
7には、第2の移動駒体11によって成形される二次成
形物を前方に突き出す突き出しピン45,46及び回転
台20のランナー溝25,26,27,28により形成
されるランナー31,32,33,34を突き出すため
の突き出しピン41,42,43,44が設けられてい
る。
【0018】この第2のベース67は、後部空室62内
に設けられた一対の油圧シリンダ69の駆動軸70の先
端に取付けられている。なお、一対の油圧シリンダ69
は、第1のベース63に設けられた孔71,71に挿通
され、かつ後部空室62前部に設けられた隙間部72,
72に装設されるようになっている。
【0019】移動金型本体2内の略中間部には、中間空
室75が形成され、この中間空室75内には、前記回転
軸5にスプラインキー76を介して取り付けられた平歯
車77が設けられている。この平歯車77は、移動金型
本体2に固定して取り付けられる油圧シリンダ(図示せ
ず)の駆動ロッドに取り付けられたラック79と常に噛
み合うようになっている。
【0020】固定金型本体3の移動金型本体2側表面8
0(接合面)には、前記第1の移動駒体10と対をなし
第1の移動駒体10と接合して一次成形型101を構成
する第1の固定駒体81と、第2の移動駒体11と対を
なし、第2の移動駒体11と接合して二次成形型111
を構成する第2の固定駒体82が設けられている。固定
金型本体3の表面80には、第2の固定駒体82と第2
の移動駒体11によって成形される二次成形型111に
合成樹脂素材を流し込むためのランナー溝83,84が
形成されている。
【0021】移動金型本体2の表面6両側にはガイドピ
ン7・・・が突設され、このガイドピン7・・・は回転
台20の両側に形成されたガイド孔29、及び固定金型
本体3の表面80両側に形成されたガイド穴85に嵌合
して、回転台20及び固定金型本体3の位置決めするよ
うになっている。
【0022】成形装置1は、上記構成を有するから、射
出成形装置Wの移動側に移動金型本体2を固定して取付
け、射出成形装置Wの固定側に固定金型本体3を固定し
て取付けると、移動金型本体2と固定金型本体3の接合
面23,80が垂直となり、第1の成形工程側、即ち一
次成形型101が下側に位置し、第2の成形工程側、即
ち二次成形型111が上側に位置する(図1参照)。そ
して、移動金型本体2の回転軸5後端に射出成形装置W
の射出ノズル(図示せず)を連結し、さらに移動金型本
体2のランナー溝25,26,28に連通するように移
動金型本体2に射出成形装置Wの射出ユニットを接続す
る。
【0023】射出成形装置Wを駆動し、図2に示すよう
に、移動金型本体2を固定金型本体3に接合する。この
状態で、射出ユニットからランナー溝25,26に合成
樹脂素材を射出すると、この合成樹脂素材は第1の移動
駒体10に形成されたランナー溝12,13を通って第
1の移動駒体10と第1の固定駒体81によって形成さ
れる一次成形型101に流入され、一次成形物91が形
成される(第1の成形工程、図6参照)。
【0024】次に射出成形装置Wを駆動して、図3に示
すように、移動金型本体2を固定金型本体3から離し、
一対の油圧シリンダ69を駆動して、第2のベース67
を前方に移動させ、突き出しピン41,42を前方に突
出させ、ランナー溝25,26に形成されたランナー3
1,32を取り出す。このランナー31,32は、移動
金型本体2から離れ直ちに落下する(図7参照)。
【0025】一対の油圧シリンダ69を駆動して、第2
のベース67を元の状態に戻し、突き出しピン41,4
2を引込めた後、第1のベース63を前方に移動させ、
回転軸5及び押圧軸66を介して回転台20を前方に押
し出す。一次成形物91は、回転台20に付着している
ので、回転台20と共に押し出される。
【0026】図示しない油圧シリンダを作動させてラッ
ク79を動かし、図4,7に示すように、平歯車77を
介して回転台20を180度回転させる(移送工程)。
回転台20を180度回転させた後、第1のベース63
を元の状態に復帰させると、回転台20はこれのガイド
孔29が移動金型本体2のガイドピン7に嵌合して位置
決めされながら、一次成形物91を第2の移動駒体11
上に載置する。そして射出成形装置Wを駆動して移動金
型本体2を固定金型本体3に接合する(図2参照)。
【0027】射出成形装置Wの射出ノズルから合成樹脂
素材を射出すると、図8に示すように、その合成樹脂素
材が回転軸5の素材流通孔30、回転台20のランナー
溝27、固定金型本体3のランナー溝83を通って、第
2の移動駒体11と第2の固定駒体82によって形成さ
れる二次成形型111に流入される(第2の成形工
程)。また、射出ユニットから二次成形工程側のランナ
ー溝28に合成樹脂素材を射出すると、この合成樹脂素
材は固定金型本体3のランナー溝84を通って二次成形
型111に流入される(第2の成形工程)。このように
して、二次成形物92が成形される。二次成形物92が
成形されるのと同時に一次成形型では一次成形物91が
成形される。
【0028】射出成形装置Wを駆動して、図3に示すよ
うに、移動金型本体2を固定金型本体3から離し、一対
の油圧シリンダ69を駆動して、第2のベース67を前
方に移動させ、突き出しピン43,45,46を前方に
突出させ、ランナー溝27に形成されたランナー33及
び二次成形物92を取り出す(図9参照)。ランナー溝
25,26に形成されたランナー31,32が突き出し
ピン41,42により取り出される。ランナー31,3
2、33及び二次成形物92は、移動金型本体2から離
れ直ちに落下する。
【0029】一対の油圧シリンダ69を駆動して、第2
のベース67を元の状態に戻し、突き出しピン41乃至
46を元の位置に戻した後、第1のベース63を前方に
移動させ、回転軸5及び押圧軸66を介して回転台20
を前方に押し出す。一次成形物91及び二次成形側のラ
ンナー溝28に形成されたランナー34は、回転台20
に付着しているので、回転台20と共に押し出される
(図4参照)。
【0030】図示しない油圧シリンダを作動させてラッ
ク79を動かし、平歯車77を介して回転台20を元の
位置に復帰させる。下側の一次成形物91が上側の二次
成形型111側に移動し、二次成形型111側のランナ
ー34が下側の一次成形型101側に移動する(図10
参照)。第1のベース63を元の状態に戻すと、回転台
20はこれのガイド孔29が移動金型本体2のガイドピ
ン7に嵌合して位置決めされながら、一次成形物91を
第2の移動駒体11上に載置する。そして射出成形装置
Wを駆動して移動金型本体2を固定金型本体3に接合す
る(図2参照)。
【0031】射出成形装置Wの射出ノズル、射出ユニッ
トから合成樹脂素材を射出すると、その合成樹脂素材が
上記したように二次成形型111に流入され、一次成形
物91を包み込んだ形の二次成形物92が成形される
(第2の成形工程)。二次成形物92が成形されるのと
同時に一次成形物91も成形される(図11参照)。
【0032】射出成形装置Wを駆動して移動金型本体2
を固定金型本体3から離し、一対の油圧シリンダ69を
駆動して、第2のベース67を前方に移動させ、突き出
しピン41,42,43,44,45,46を前方に突
出させ、ランナー溝27に形成されたランナー33及び
二次成形物92を取り出す。ランナー溝25,26及び
一次成形側のランナー溝28に形成されたランナー3
1,32,34が突き出しピン41,42,44により
取り出される。ランナー31,32,33,一次成形側
のランナー34及び二次成形物92は、移動金型本体2
から離れ直ちに落下する(図12参照)。
【0033】上記実施例に係る成形装置1は、ランナー
31,32,34を一次成形側(下側)から落下させる
ので、落下の途中で他の成形物に引っかかり、移動金型
本体2と固定金型本体3の接合面の間に挟まれることが
ない。従って、金型本体を傷つけることがない。なお、
上記成形装置1の構造は、上記実施例に限定されるもの
でなく、種々変更可能である。
【0034】
【発明の効果】本願発明に係る成形方法及び成形装置
は、下側に位置する第1の成形工程で成形される一次ラ
ンナーを下側で取り出し、上側に位置する第2の成形工
程で成形される二次ランナーを、下側の第1の成形工程
側に移送して取り出すため、取り出されるランナーが他
の成形物等に引っかかり取り出せなくなるということが
ないという効果がある。そのため、引っかかったランナ
ーが、移動金型本体を固定金型本体に接合させる際、移
動金型本体と固定金型本体との間に入って、金型本体を
傷めるということがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る成形装置の使用状態を
示す斜視図である。
【図2】成形装置の断面側面図である。
【図3】作業状態を示す断面側面図である。
【図4】作業状態を示す断面側面図である。
【図5】作業状態を示す平面図である。
【図6】作業状態を示す平面図である。
【図7】作業状態を示す平面図である。
【図8】作業状態を示す平面図である。
【図9】作業状態を示す平面図である。
【図10】作業状態を示す平面図である。
【図11】作業状態を示す平面図である。
【図12】作業状態を示す平面図である。
【符号の説明】
W 射出成形装置 1 成形装置 2 移動金型本体 3 固定金型本体 5 回転軸 6 表面 7 ガイドピン 10 第1の移動駒体 11 第2の移動駒体 12 ランナー溝 13 ランナー溝 15 ランナー溝 16 ランナー溝 19 突出軸 20 回転台 21 貫通孔 22 貫通孔 23 表面(接合面) 24 裏面 25 ランナー溝 26 ランナー溝 27 ランナー溝 28 ランナー溝 29 ガイド孔 30 素材流通孔 31 ランナー 32 ランナー 33 ランナー 34 ランナー 41 突き出しピン 42 突き出しピン 43 突き出しピン 44 突き出しピン 45 突き出しピン 46 突き出しピン 61 前部空室 62 後部空室 63 第1のベース 65 ガイドピン 66 押圧軸 67 第2のベース 69 油圧シリンダ 70 駆動軸 71 孔 72 隙間部 75 中間空室 76 スプラインキー 77 平歯車 79 ラック 80 表面(接合面) 81 第1の固定駒体 82 第2の固定駒体 83 ランナー溝 84 ランナー溝 85 ガイド穴 91 一次成形物 92 二次成形物 101 一次成形型 111 二次成形型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/00 - 45/84 B29C 33/00 - 33/76

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の工程からなることを特徴とする成
    形方法。 (イ)下側に位置する第1の成形工程によって一次成形
    物を成形し、この第1の成形工程によって生じる一次ラ
    ンナーを突き出しピンによって取り出すこと。 (ロ)一次成形物を上側に位置する第2の成形工程に移
    送し、第2の成形工程によって一次成形物をインサート
    成形して二次成形物を成形し、この二次成形物を突き出
    しピンによって取り出すこと。 (ハ)第2の成形工程によって生じる二次ランナーを第
    1の成形工程に移送し、この二次ランナーを第1の成形
    工程によって生じる一次ランナーと共に突き出しピンに
    よって取り出すこと。
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えてなることを特徴とす
    る成形装置。 (イ)射出成形装置の移動側に、接合面が垂直となるよ
    うに取り付けられる移動金型本体と、射出成形装置の固
    定側に、接合面が垂直となるように取り付けられる固定
    金型本体とからなること。 (ロ)移動金型本体の接合面と固定金型本体の接合面が
    接合することによって、下側に一次成形型が形成され、
    上側に二次成形型が形成されること。 (ハ)移動金型本体には、一次成形型によって成形され
    た一次成形物と一次ランナーの内、一次成形物を二次成
    形型に移送し、二次成形型によって成形された二次成形
    物と二次ランナーの内、二次ランナーを一次成形型に移
    送する移送手段が設けられていること。 (ニ)移動金型本体には、一次成形型によって成形され
    た一次ランナーと、二次成形型によって一次成形物を包
    み込んだ形で成形された二次成形物と、一次成形型に移
    送された二次ランナーを突き出す突き出しピンが設けら
    れていること。
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