JP2806237B2 - チップインダクタの製造法 - Google Patents

チップインダクタの製造法

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JP2806237B2
JP2806237B2 JP5330367A JP33036793A JP2806237B2 JP 2806237 B2 JP2806237 B2 JP 2806237B2 JP 5330367 A JP5330367 A JP 5330367A JP 33036793 A JP33036793 A JP 33036793A JP 2806237 B2 JP2806237 B2 JP 2806237B2
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soldering
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bobbin
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俊二 橋本
豊典 金高
秀夫 中野
省吾 馬川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば電子機器・通信機
器等に使用されるチップインダクタの製造法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】以下に従来のチップインダクタのレーザ
によるはんだ付けの製造法について説明する。
【0003】図5は従来のチップインダクタのはんだ付
け工程の一例を示す斜視図である。図5において内部接
合端子21を有するはんだめっきされたリン青銅や鉄等
からなる外部端子22がインサート成形されているポリ
フェニレンサルファイトや液晶ポリマー等の耐熱性の高
い樹脂よりなるボビン23に巻線24を連続的に施した
ものの内部接合端子21上にはんだ25を供給する。そ
の後この内部接合端子21にレーザ光26を一点にのみ
照射し、はんだ25を溶融させ内部接合端子21と巻線
24の端部を接合していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記方法によるはんだ
付けにおいては、内部接合端子21にレーザ光26を一
点にのみ照射し、供給されたはんだ25全体を溶融させ
ているため一点に集中する熱量が非常に高く、これによ
る内部接合端子21上あるいは周辺への熱的ストレスが
大きくボビン23にクラックを与えたり、ときには供給
されたはんだ25が溶融したと同時にボビン23へ溶融
はんだが飛散しボビン23の燃焼を引き起こし、量産安
定性及び信頼性に課題があった。
【0005】本発明は以上のような従来の欠点を除去す
るものであり、量産安定性、信頼性に富んだチップイン
ダクタの製造法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、端子を有したボビンに、巻線を施し、前記
端子と前記巻線とをはんだ付けするとともに、前記はん
だ付けはレーザ光を前記はんだの周辺部まで走査させな
がら照射して行う製造方法であり、一点当たりに係る熱
量を抑えるものである。
【0007】また、より局部的に短時間ではんだ溶融に
必要な熱量を与え、安定量産域の拡大が図れる手段とし
て、レーザの照射モードにQスイッチモードを使用する
ものである。
【0008】
【作用】上記方法によると、一点当たりにかかる熱量を
抑えることが可能であるので、熱量による内部接合端子
上あるいは周辺への熱的ストレスが小さく、ボビンにク
ラックを与えたり、溶融はんだの飛散によるボビンの燃
焼を引き起こすことなく内部接合端子と巻線端部の接合
が行え、製造上の安定化を図り信頼性の向上を可能とす
る。
【0009】
【実施例】
(実施例1)以下に本発明の第1の実施例を図面を参照
して説明する。図1は本発明に係わるチップインダクタ
の巻線後にはんだ付けを行おうとする一実施例を表す斜
視図であり、図2は本発明に係わるレーザ照射の走査パ
ターンの一実施例を表す斜視図であり、図3は本発明に
係わるはんだ付けの製造法を取り入れ構成したチップイ
ンダクタの一実施例を表す透過斜視図である。
【0010】図1に示すように内部接合端子1を有する
はんだめっきされたリン青銅や鉄等からなる外部端子2
がインサート成形されているポリフェニレンサルファイ
トや液晶ポリマー等の耐熱性の高い樹脂よりなるボビン
3に巻線4を連続的に施し、内部接合端子1上にはんだ
5を供給する。この状態において、YAGレーザ等のレ
ーザ光6をガルバノ機構7を持つミラー8を用いて内部
接合端子1上の任意の位置に照射できるように配置す
る。一例として、図2に示す走査パターンのAのポイン
トになるようにレーザ光6の照射位置をミラー8にてセ
ットし、その後レーザ光6を照射すると同時にBポイン
トまで連続的に照射位置を走査するようにミラー8を稼
働させ、レーザ光6による熱量にてはんだ5を溶融し内
部接合端子1と巻線4の端部を接合する。
【0011】このとき、その走査スピードは線材・はん
だ・端子の種類や固定治具の構造およびレーザのパワー
により異なるがおおむね数mm/s〜100mm/sであ
り、その走査くり返し回数を任意に設定したり、往復走
査を行ったり走査スピードを走査ごとに変更したりする
ことで最適な接合条件を見出すことができる。
【0012】また本発明のはんだ付けと同等の方法で接
合後の余線9を切断することもできるため、接合工程と
余線切断工程を同時にすることも可能である。
【0013】以上のように、はんだ5による内部接合端
子1と巻線4の端部の接合を行ったのち、外装樹脂10
で成形封止し外部端子2のフォーミングを行うことで図
3に示すチップインダクタを構成する。
【0014】このはんだ付け法により一点当たりにかか
る熱量を抑えられ、熱量による内部接合端子1上あるい
は周辺への熱的ストレスが小さくなり、ボビン3にクラ
ックを与えたり、溶融はんだの飛散によるボビン3の燃
焼を引き起こすことなく内部接合端子1と巻線4端部の
接合が行えた。
【0015】(実施例2)以下に本発明の第2の実施例
を図面を参照して説明する。図4は本発明に係わるチッ
プインダクタのはんだ付けを行う際のレーザ照射モード
の違いによるピークパワー波形を表したものである。
【0016】実施例1で説明したように外部端子2がイ
ンサート成形されたボビン3に巻線4を施し、内部接合
端子1上ではんだ5が供給されている状態にて、レーザ
光6をガルバノ機構7を持つミラー8を用いて連続照射
しはんだ5を溶融させはんだ接合を行うが、レーザの発
振モードを連続発振にて行うと図4に示すAの波形とな
り、たとえば線径φ0.03mmのウレタン被膜銅線11
をはんだ付けする際、はんだ5の供給量のバラツキによ
り確実にはんだ付けできないことがあった。
【0017】そこでレーザの照射モードをQスイッチモ
ードとすると図4のBのような波形が得られ、短時間に
連続発振モードにて一点当たりのはんだ5を溶融するの
に必要な熱量と同等の熱量が得られるため、若干オーバ
ー気味の熱量を一点当たりに与えてはんだ5の供給量の
バラツキを吸収し確実にはんだ付けができる条件であっ
てもボビン3にクラックを与えたり、燃焼させることが
なくなった。
【0018】この方法により、広い安定量産域を確保し
たはんだ付けが行えより製造上の安定化が図れ信頼性の
向上を可能とした。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によるチッ
プインダクタの製造法は、内部接合端子と巻線端部の接
合時にレーザ光を走査させながら照射するので、一点当
たりにかかる熱量を抑えられ、熱量による内部接合端子
上あるいは周辺への熱的ストレスが小さくなり、ボビン
にクラックを与えたり、溶融はんだの飛散によるボビン
の燃焼を引き起こすことなく内部接合端子と巻線端部の
接合が行える。
【0020】また、はんだの供給量のバラツキにより確
実にはんだ付けできないことが発生しても、短時間では
んだ溶融に必要な熱量を与えるQスイッチモードにてレ
ーザを照射することで、若干オーバー気味の熱量を一点
当たりに与えてはんだの供給量のバラツキを吸収し確実
にはんだ付けができる条件であってもボビンにクラック
を与えたり、燃焼させることがなく内部接合端子と巻線
端部の接合が行え、安定量産域の拡大が図れるようにな
り、工業上の効果は極めて大となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるチップインダクタの巻線後には
んだ付けを行おうとする一実施例を表す斜視図
【図2】本発明に係わるレーザ照射の走査パターンの一
実施例を表す斜視図
【図3】本発明に係わるはんだ付けの製造法を取り入れ
構成したチップインダクタの一実施例を表す透過斜視図
【図4】本発明に係わるチップインダクタのはんだ付け
を行う際のレーザ照射モードの違いによるピークパワー
波形図
【図5】従来のチップインダクタのはんだ付け工程の一
例を示す斜視図
【符号の説明】
1 内部接合端子 2 外部端子 3 ボビン 4 巻線 5 はんだ 6 レーザ光 7 ガルバノ機構 8 ミラー 9 余線 10 外装樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬川 省吾 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−82179(JP,A) 特開 昭57−114207(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01F 41/04,41/10 B23K 26/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子を有したボビンに、巻線を施し、前
    記端子と前記巻線とをはんだ付けするとともに、前記は
    んだ付けはレーザ光を前記はんだの周辺部まで走査させ
    ながら照射して行うチップインダクタの製造方法。
  2. 【請求項2】 レーザの照射モードにQスイッチモード
    を使用する請求項1記載のチップインダクタの製造法。
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JPS63260690A (ja) * 1987-04-20 1988-10-27 Fuji Electric Co Ltd レ−ザ−加工装置
JP3100081B2 (ja) * 1991-09-25 2000-10-16 コーア株式会社 電気素子のリ―ド線接続装置

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