JP2806218B2 - インクジェット記録装置における用紙排出機構 - Google Patents

インクジェット記録装置における用紙排出機構

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JP2806218B2 JP5200463A JP20046393A JP2806218B2 JP 2806218 B2 JP2806218 B2 JP 2806218B2 JP 5200463 A JP5200463 A JP 5200463A JP 20046393 A JP20046393 A JP 20046393A JP 2806218 B2 JP2806218 B2 JP 2806218B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置における用紙排出機構に係り、特に、印字品質の向上
を図る場合に好適なインクジェット記録装置における用
紙排出機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録装置は、ノズ
ル部から記録用紙に直接インクを吐出することにより記
録を行う構造となっているため、記録用紙上のインクが
乾燥するまでは当該記録用紙に触れることができない。
このため、従来のインクジェット記録装置では、表面に
突起を設けた拍車やベルト状の搬送手段と,突起先端に
付着したインクや紙粉等を除去するためのクリーニング
部材とを組合わせた用紙排出機構を装備している場合が
多い。この種のインクジェット記録装置としては、例え
ば特開昭63−221046号公報に記載のものが提案
されている。
【0003】図5は従来のインクジェット記録装置に装
備した用紙排出機構の一例を示す図であり、図6はクリ
ーナローラと搬送ベルトとの位置関係を示す図である。
当該用紙排出機構は、印字済みの記録用紙Pの裏面側に
配設され当該記録用紙の排出を行う排出ローラ50と、
記録用紙の用紙面を挟んで排出ローラ50と対向する側
に配設され外周面の長手方向中心線に沿って多数の突起
51を有する無端のベルト52と、記録用紙の排出方向
に対し平行に配設され搬送ベルト52が巻掛けされた1
対のベルトローラ53及びドライブローラ54と、搬送
ベルト52に対し当接状態に配設されその回転面がベル
ト52の突起51に僅かに食い込むように軸54により
回転自在に支持された吸水性及び吸粉性を有する多孔質
材料から成るクリーナローラ55とを備える構成となっ
ている。図中符号56はクリーナローラ55と軸54と
の間に配設されたクリーナローラブッシュであり、排出
ローラ50及びドライブローラ54の駆動軸の図示は省
略してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の用紙排出機構には、下記の問題があった。 クリーナローラ55における搬送ベルト52表面の突
起51との接触部分が当該クリーナローラ55の外周面
における最短となる同一円周上に存在しているため、ク
リーナローラ55の使用頻度が高くなると、図7に示す
如く、短期間の内に当該クリーナローラ55の外周面の
周方向に沿った部分57にインクや紙粉等が付着して滞
留し、ベルト52の突起51の先端に付着したインクや
紙粉等を除去することができなり、この結果、突起51
の先端に残留したインクや紙粉等が記録用紙に再転写さ
れ、当該記録用紙上に突起51の先端に対応した点線状
の汚れが発生するという不具合があった。 また、搬送ベルト52の突起51の先端は、当該突起
51と記録用紙との接触面積を極力減少させるべく鋭利
な状態に形成されているため、クリーナローラ55の使
用頻度が高くなると、短期間の内にクリーナローラ55
の表面に損傷が生じ易く、この結果、突起51の先端に
付着したインクや紙粉等を的確に除去できなくなるた
め、前記と同様に記録用紙に汚れが発生するという不
具合があった。 そこで、前述した突起51の先端に付着したインクや
紙粉等が原因で記録用紙に汚れが発生する現象を防止す
べく、クリーナローラ55を定期的に清掃したり新規の
クリーナローラと交換することも考えられるが、度重な
清掃作業や交換作業に手間が掛かると共にコスト高と
もなる問題が生ずる。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、搬送ベルトの突起先端に残留したインク
や紙粉等を確実に除去すべくクリーナローラの長寿命化
を図ることにより、印字品質の向上を達成したインクジ
ェット記録装置における用紙排出機構の提供を目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の印字機
構部から供給されてくる印字済みの記録用紙を当該記録
用紙の非印字面を介してガイドするガイド手段と、該ガ
イド手段に対し前記記録用紙面を挟んで対向配置された
1対のローラに巻き掛けされ,多数の突起が外周面の中
心線に沿って設けられると共に当該各突起先端に前記記
録用紙の印字面を当接させて当該記録用紙を搬送する搬
送ベルトと、回転面が前記搬送ベルトの突起先端に僅か
に食い込む状態で回転自在に設けられ,吸水性及び吸粉
性を有する多孔質材料から成る清掃用ローラとを備えた
インクジェット記録装置における用紙排出機構におい
て、前記清掃用ローラを前記搬送ベルトの走行方向と直
交する方向へ往復移動させる清掃用ローラ往復移動手段
を具備する構成としている。これにより、前述した目的
を達成しようとするものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、用紙排出機構へ印字機構部か
ら印字済みの記録用紙が供給されてくると、記録用紙
は、用紙排出機構のガイド手段により非印字面がガイド
されながら、搬送ベルトの循環駆動によりその突起先端
に印字面が当接させられた状態で所定方向へ搬送され
る。この時、清掃用ローラは、その回転面が搬送ベルト
の突起に僅かに食い込んだ状態で回転自在に配設されて
いるため、搬送ベルトの循環と連動して回転する。ま
た、清掃用ローラは、搬送ベルトの循環に伴う回転と同
時に、清掃用ローラ往復移動手段により搬送ベルトの走
行方向と直交する方向へ往復移動させられる。即ち、清
掃用ローラが、搬送ベルト上の多数の突起先端に僅かに
食い込みながら回転すると共に、搬送ベルト走行方向と
直交する方向へ往復移動するため、搬送ベルト上の多数
の突起を清掃用ローラの回転面に対して,少なくとも最
短となる同一円周上と比較して,より広範囲に接触させ
ることが可能となる。これにより、清掃用ローラによ
り、搬送ベルト上の多数の突起先端に付着したインクや
紙粉等を確実に吸取って除去することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明のインクジェット記録装置にお
ける用紙排出機構を適用してなる実施例を図面に基づい
て説明する。
【0009】本実施例の用紙排出機構の構成を図1乃至
図4に基づき説明すると、用紙排出機構は、インクジェ
ット記録装置の印字機構部(図示略)の後段側に装備さ
れており、当該用紙排出機構は、1対の第1排出ローラ
1,第2排出ローラ2と、排出ローラ駆動軸3と、1対
の無端の第1搬送ベルト4,第2搬送ベルト5と、1対
の第1ベルトローラ6,第2ベルトローラ7と、1対の
第1ドライブローラ8,第2ドライブローラ9と、ドラ
イブローラ駆動軸10と、1対の第1クリーナローラ1
1,第2クリーナローラ12と、第1排出ローラギヤ1
3と、第2排出ローラギヤ14と、ドライブローラギヤ
15とを備える構成となっている。
【0010】用紙排出機構の構成を詳述すると、排出ロ
ーラ駆動軸3の軸方向一方の端部には、第1排出ローラ
ギヤ13が固定されると共に、軸方向他方の端部には、
第2排出ローラギヤ14が固定されており、更に、排出
ローラ駆動軸3の両端部から軸方向中央部側へ各々若干
寄った箇所には、第1排出ローラ1及び第2排出ローラ
2が固定されている。第1排出ローラギヤ13は、用紙
送りモータ(図示略)の回転駆動力を排出ローラ駆動軸
3を介して第1排出ローラ1,第2排出ローラ2へ伝達
するようになっている。
【0011】第1排出ローラ1は、外周部に例えば6個
の切欠部1a・・・と6個の用紙ガイド部1b・・・と
を有する形状に構成されており、印字機構部から搬送さ
れてくる記録用紙P(図2参照)の裏面(非印字面)の
幅方向一方の端部側と対向する箇所に配設されている。
同様に、第2排出ローラ2は、第1排出ローラ1と同一
形状を有し、印字機構部から搬送されてくる記録用紙P
の裏面の幅方向他方の端部側と対向する箇所に配設され
ている。第1排出ローラ1,第2排出ローラ2は、用紙
送りモータにより排出ローラ駆動軸3等を介して図2矢
印Y5方向へ回転駆動されることにより、第1搬送ベル
ト4,第2搬送ベルト5と協働して記録用紙Pを搬送
し、図2矢印Y1方向へ排出するようになっている。
【0012】ドライブローラ駆動軸10は、排出ローラ
駆動軸3と所定間隔を置いて平行に配置されており、当
該ドライブローラ駆動軸10の軸方向一方の端部には、
第1ドライブローラ8が固定されると共に、軸方向他方
の端部には、ドライブローラギヤ15が固定されてお
り、更に、ドライブローラギヤ15固定側から軸方向中
央部側へ若干寄った箇所には、第2ドライブローラ9が
固定されている。ドライブローラギヤ15は、第2排出
ローラギヤ14と噛合しており、前記用紙送りモータの
回転駆動力をドライブローラ駆動軸10を介して第1ド
ライブローラ8,第2ドライブローラ9へ伝達するよう
になっている。
【0013】第1搬送ベルト4には、先端が鋭利に形成
された多数の突起16・・・がベルト外周面の長手方向
中心線に沿って所定間隔で固定されており、当該第1搬
送ベルト4は、第1排出ローラ1の用紙ガイド部1bに
ガイドされる記録用紙の表面(印字面)の幅方向一方の
端部側と対向する箇所に配設されている。同様に、第2
搬送ベルト5には、先端が鋭利に形成された多数の突起
17・・・がベルト外周面の長手方向中心線に沿って所
定間隔で固定されており、当該第2搬送ベルト5は、第
2排出ローラ2にの用紙ガイド部にガイドされる記録用
紙の表面の幅方向他方の端部側と対向する箇所に配設さ
れている。
【0014】第1搬送ベルト4は、第1ベルトローラ6
及び第1ドライブローラ8の外周面に巻き掛けされてお
り、同様に、第2搬送ベルト5は、第2ベルトローラ7
及び第2ドライブローラ9の外周面に巻き掛けされてお
り、これら第1搬送ベルト4,第2搬送ベルト5は、第
1排出ローラギヤ13,排出ローラ駆動軸3,第2排出
ローラギヤ14,ドライブローラギヤ15,ドライブロ
ーラ駆動軸10を介して用紙送りモータから第1ドライ
ブローラ8,第2ドライブローラ9へ伝達された回転力
により、図3矢印Y1方向へ循環駆動されるようになっ
ている。
【0015】この場合、第1搬送ベルト4,第1ベルト
ローラ6,第1ドライブローラ8が,記録用紙の幅方向
一方の端部側を搬送する用紙搬送部18を構成してお
り、同様に、第2搬送ベルト5,第2ベルトローラ7,
第2ドライブローラ9が,記録用紙幅方向他方の端部側
を搬送する用紙搬送部19を構成している。図2におい
て符号20は印字機構部から供給される記録用紙の裏面
側を支持する用紙支持板を示し、符号21は用紙排出機
構へ記録用紙を進入させるための排出機構進入ガイドを
示す。
【0016】図2下方側の印字機構部(図示略)から用
紙排出機構へ供給されてきた印字済みの記録用紙Pは、
その幅方向一方の端部側が,用紙搬送部18を構成する
第1搬送ベルト4の突起16と,第1排出ローラ1の用
紙ガイド部1bとによって挟持されると共に、その幅方
向他方の端部側が,用紙搬送部19を構成する第2搬送
ベルト5の突起17と,第2排出ローラ2の用紙ガイド
部とによって挟持されながら、第1搬送ベルト4及び第
2搬送ベルト5の図2矢印Y1方向への循環駆動によ
り、図2矢印Y2方向へ排出されるようになっている。
【0017】第1クリーナローラ11は、吸水性及び吸
粉性を有する多孔質材料から形成されると共に、ドライ
ブローラ駆動軸10に対し平行に且つ第1及び第2クリ
ーナローラ11,12を貫通状態に配置された固定軸2
2(図2乃至図4参照)を介して図3矢印Y3方向へ回
転自在に且つ図3矢印Y4方向へ往復移動自在に支持さ
れており、同様に、第12クリーナローラ12は、吸水
性及び吸粉性を有する多孔質材料から形成されると共
に、前記固定軸22を介して第1クリーナローラ11と
同一方向へ回転自在に且つ第1クリーナローラ11と同
一方向へ往復移動自在に支持されている。
【0018】第1クリーナローラ11は、その外周面が
第1搬送ベルト4の突起16の先端に僅かに食い込むよ
うな状態に配置され、同様に、第2クリーナローラ12
は、その外周面が第2搬送ベルト5の突起17の先端に
僅かに食い込むような状態に配置されている。これによ
り、第1クリーナローラ11,第2クリーナローラ12
は、第1搬送ベルト4,第2搬送ベルト5の循環動作と
連動して回転するようになっている。
【0019】ここで、第1クリーナローラ11の内部構
造を図3及び図4に基づき説明すると、第1クリーナロ
ーラ11の内部の軸方向に形成された孔部24の内部に
は、固定軸22が貫通状態に配置されると共に、固定軸
22の外周部にはクリーナローラブッシュ25が介挿さ
れている。固定軸22の第1クリーナローラ11内の軸
方向中央部には、固定軸22の垂直断面22aに対して
傾斜状態とされた楕円状のカム溝26が形成されてお
り、カム溝26には、第1クリーナローラ11の内周部
に固定されたピン27(係合部材)が係合している。
【0020】第1クリーナローラ11は、第1搬送ベル
ト4の図3矢印Y1方向への循環に伴い、図3矢印Y3
方向へ回転するようになっている。また、第1クリーナ
ローラ11は、図3矢印Y3方向への回転と同時に、当
該第1クリーナローラ11内周部のクリーナローラブッ
シュ25に固定されたピン27が固定軸22のカム溝2
6内をその周方向へ沿って移動するため、図3矢印Y4
方向へ往復移動するようになっている。この場合、第2
クリーナローラ12の内部構造及び動作も第1クリーナ
ローラ11と同様であるため、図示及び説明は省略す
る。
【0021】次に、上記の如く構成した本実施例の動作
を説明する。
【0022】インクジェット記録装置の印字機構部で印
字が終了した記録用紙Pが、用紙支持板20及び排出機
構進入ガイド21を介して、用紙排出機構を構成する1
対の第1排出ローラ1,第2排出ローラ2と1対の第1
搬送ベルト4,第2搬送ベルト5との間へ送り込まれて
くると、当該記録用紙Pの幅方向両端部側が、第1排出
ローラ1,第2排出ローラ2の用紙ガイド部と第1搬送
ベルト4,第2搬送ベルト5の多数の突起16,17と
の間に挟持される。
【0023】用紙送りモータの回転に伴い、第1排出ロ
ーラギヤ13,排出ローラ駆動軸3を介して第1排出ロ
ーラ1,第2排出ローラ2が図2矢印Y5方向へ回転
し、第2排出ローラギヤ14,ドライブローラギヤ1
5,ドライブローラ駆動軸10,第1ドライブローラ
8,第2ドライブローラ9を介して第1搬送ベルト4,
第2搬送ベルト5が図2矢印Y1方向へ循環駆動される
ため、記録用紙Pは、第1排出ローラ1,第2排出ロー
ラ2の用紙ガイド部と第1搬送ベルト4,第2搬送ベル
ト5の多数の突起16,17との間に挟持された状態
で、図2矢印Y2方向へ搬送され排出される。
【0024】この時、第1クリーナローラ11は、第1
搬送ベルト4の循環駆動に伴い,第1搬送ベルト4の多
数の突起16の先端に僅かに食い込みながら図3矢印Y
3方向へ回転すると共に、当該回転に伴い第1クリーナ
ローラ11内周部のクリーナローラブッシュ25に固定
されたピン27がカム溝26内をその周方向に沿って回
転するため,図3矢印Y4方向へ往復移動する。同様
に、第2クリーナローラ12も、第2搬送ベルト5の循
環駆動に伴い,第2搬送ベルト5の多数の突起17の先
端に僅かに食い込みながら第1クリーナローラ11と同
一方向へ回転すると共に、同一方向へ往復移動する。
【0025】第1クリーナローラ11,第2クリーナロ
ーラ12の回転及び往復移動に伴い、第1搬送ベルト4
の多数の突起16,第2搬送ベルト5の多数の突起17
の先端が、第1クリーナローラ11,第2クリーナロー
ラ12の表面上を楕円を描いて接触するため、多数の突
起16,17の先端に付着したインクや紙粉等が、第1
クリーナローラ11及び第2クリーナローラ12のより
広範囲の表面により吸取られ除去される。
【0026】上述したように、本実施例によれば、イン
クジェット記録装置の印字機構部から送り込まれてきた
印字済みの記録用紙を用紙排出機構により排出する際に
おいて、第1搬送ベルト4の突起16に僅かに食い込む
状態で配置された第1クリーナローラ11,及び第2搬
送ベルト5の突起17に僅かに食い込む状態で配置され
た第2クリーナローラ12が、第1及び第2搬送ベルト
4,5の循環に伴い回転すると共に,記録用紙の搬送方
向と直交する方向へ往復移動することにより、第1,第
2搬送ベルト4,5上の多数の突起16,17が第1,
第2クリーナローラ11,12の回転面上を楕円を描い
接触するため、第1,第2搬送ベルト4,5上の多数
の突起16,17の先端に付着したインクや紙粉等を
来より有効に吸取って除去することができる。
【0027】これにより、従来構造の用紙排出機構の如
く,クリーナローラ表面における搬送ベルトの突起先端
との接触部分が当該クリーナローラの外周面上における
最短となる同一円周上に存在している場合のように,ク
リーナローラの使用頻度が高くなるに従い短期間の内に
当該クリーナローラ表面の周方向に沿った部分にインク
や紙粉等が付着して滞留し,突起先端に残留したインク
や紙粉等が記録用紙に再転写され,当該記録用紙上に突
起先端に対応した点線状の汚れが発生するという不具合
を解消することができる。従って、記録用紙における印
字品質を向上させることが可能となる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェット記録装置における用紙排出機構によれば、吸水性
及び吸粉性を有する材料から成る清掃用ローラが,搬送
ベルトの循環に伴い回転すると共に,搬送ベルトの走行
方向と直交する方向へ往復移動するため、搬送ベルト上
の多数の突起を清掃用ローラの回転面に対して,少なく
とも最短となる同一円周上と比較して,より広範囲に
触させることが可能となり、この結果、多数の突起先端
に付着したインクや紙粉等をより有効に吸取って除去す
ることができ、この結果、従来の用紙排出機構に装備し
た清掃用ローラの如く,短期間の内に回転面の周方向に
沿ったライン上にインクや紙粉等が付着して滞留し,当
該付着物が記録用紙に再転写されて記録用紙を汚すとい
った不具合を解消できるため、従来と比較して清掃用ロ
ーラの長寿命化が図られると共に記録用紙における印字
品質を向上させることができる、という顕著な効果を奏
することができる。
【0029】また、本発明のインクジェット記録装置に
おける用紙排出機構において、清掃用ローラ往復移動手
段が,固定軸の清掃用ローラ貫通部分における軸方向中
央部に当該固定軸の垂直断面に対し斜めに形成された楕
円状のカム溝と,清掃用ローラの内周部におけるカム溝
との対向箇所に固定され当該カム溝に係合する係合部材
とを備えた場合には、清掃用ローラ自体及び固定軸に若
干の改良を加えた簡易な機構により、前述した場合と同
様に、清掃用ローラの長寿命化が図られると共に記録用
紙における印字品質の向上を実現することができる、と
いう効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した本実施例の用紙排出機構の構
成を示す一部を省略した斜視図である。
【図2】図1における第1排出ローラ・第1搬送ベルト
・第1クリーナローラの位置関係を示す説明図である。
【図3】図1における第1クリーナローラの回転運動及
び往復運動を示す一部を切欠いた説明図である。
【図4】図1における第1クリーナローラ及び軸の内部
構造を示す説明図である。
【図5】従来例の用紙排出機構の構成を示す一部を省略
した説明図である。
【図6】従来例におけるクリーナローラと搬送ベルトと
の位置関係を示す説明図である。
【図7】従来例におけるクリーナローラ表面に発生した
付着物を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ガイド手段としての第1排出ローラ 2 ガイド手段としての第2排出ローラ 4 搬送ベルトとしての第1搬送ベルト 5 搬送ベルトとしての第2搬送ベルト 16,17 突起 11 清掃用ローラとしての第1クリーナローラ 12 清掃用ローラとしての第2クリーナローラ 22 固定軸 26 清掃用ローラ往復移動手段としてのカム溝 27 清掃用ローラ往復移動手段としてのピン P 記録用紙

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の印字機構部から供給されてくる印
    字済みの記録用紙を当該記録用紙の非印字面を介してガ
    イドするガイド手段と、 該ガイド手段に対し前記記録用紙面を挟んで対向配置さ
    れた1対のローラに巻き掛けされ,多数の突起が外周面
    の中心線に沿って設けられると共に当該各突起先端に前
    記記録用紙の印字面を当接させて当該記録用紙を搬送す
    る搬送ベルトと、 回転面が前記搬送ベルトの突起先端に僅かに食い込む状
    態で回転自在に設けられ,吸水性及び吸粉性を有する多
    孔質材料から成る清掃用ローラとを備えたインクジェッ
    ト記録装置における用紙排出機構において、 前記清掃用ローラを前記搬送ベルトの走行方向と直交す
    る方向へ往復移動させる清掃用ローラ往復移動手段を具
    備したことを特徴とするインクジェット記録装置におけ
    る用紙排出機構。
  2. 【請求項2】 前記清掃用ローラが、前記搬送ベルトの
    前記ローラ軸と平行に配置された固定軸の回りに回転自
    在且つ固定軸に沿って往復移動自在に設けられると共
    に,当接する前記搬送ベルトの走行に伴って従動自在に
    係合し、 前記清掃用ローラ往復移動手段が、前記固定軸の前記清
    掃用ローラ貫通部分における軸方向中央部に当該固定軸
    の垂直断面に対し斜めに形成された楕円状のカム溝と,
    前記清掃用ローラの内周部における前記カム溝との対向
    箇所に固定され当該カム溝に係合する係合部材とを備え
    ていることを特徴とする請求項1記載のインクジェット
    記録装置における用紙排出機構。
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