JP2806007B2 - ビューファインダー固定装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はテレビカメラとビューファインダーの固定装
置に関する。

従来の技術 近年ビューファインダーとテレビカメラの電気的接続
には操作時の事故を防ぐためコードレスとし、また、第
５図，第６図に示すように運搬時の事故防止または収納
ケースに納める場合はスペースが少なくすむようにテレ
ビカメラ本体ａ幅内にビューファインダーｂが納まるよ
う90゜回転構造としている。従来のビューファインダー
固定装置は第７図〜第10図に示すような構成であった。
構成要素としては１はビューファインダー本体、２はビ
ューファインダー固定金具、３はビューファインダー固
定リング、４はビューファインダー回転軸、５はビュー
ファインダー回転潤滑リング、６はビューファインダー
取付台、７はビューファインダー回転止めねじ、８はビ
ューファインダー回転止めつまみ、９はビューファイン
ダー側接続コネクター、10はカメラ側接続コネクター、
11はカメラ側接続コネクター取付ねじ、12は回転力調整
ボール、13は回転力調整ばね、14は回転力調整ねじ、15
はビューファインダー回転止めつまみ固定ねじである。

これらの各構成要素は次のように組み立てられる。す
なわちカメラ側接続コネクター10をビューファインダー
回転軸４の穴に挿入しカメラ側接続コネクター取付ねじ
11で固定する。カメラ側接続コネクター10が組み込まれ
たビューファインダー回転軸ユニットにビューファイン
ダー回転潤滑リング５を嵌め合せてビューファインダー
取付台66に挿入する。

ビューファインダー回転軸４の軸部の外周には円周方
向に90゜にわたり溝が切られており、ビューファインダ
ー回転止めねじ７をビューファインダー取付台６に取付
けると、先端が、90゜溝部と係合し、抜け止め兼、90゜
回転止めとなる。また、さらに強く締め付けると、ビュ
ーファインダー回転軸４を強く押え付け、回転を止める
ことができる。ビューファインダー回転止めねじ７を強
く締め付けていないときは回転力調整ボール12,回転力
調整ばね13,回転力調整ねじ14によってある程度の圧力
をビューファインダー回転軸４にあたえ、回転に重みを
あたえる。ビューファインダー回転止めつまみ８は固定
ねじ15で、ビューファインダー回転止めねじ７に取付け
られている。これによりビューファインダー回転軸４を
強く押え付ける作業が容易にできる。一方ビューファイ
ンダー本体１にビューファインダー固定金具２がビス止
めされる。ビューファインダー固定金具２の外周と、ビ
ューファインダー固定リング３の内周にはねじが切られ
ており、両者を螺合させることができる。ビューファイ
ンダー本体１とテレビカメラ本体との固定は、ビューフ
ァインダー回転軸４の三つ葉フランジ部とビューファイ
ンダー固定金具２の三つ葉型凹部とを嵌め合せた後、両
者を相対的に40゜〜50゜捻り回転させ、三つ葉フランジ
部と三つ葉型凸部とで抜け止めをする。さらにビューフ
ァインダー固定リング３をビューファインダー固定金具
２に螺合させることによりビューファインダー本体とテ
レビカメラ本体とを固定する。

発明が解決しようとする課題 このような従来のビューファインダー固定装置では、
ビューファインダー回転軸４をビューファインダー回転
止めねじ７で強く押えつけるだけであるので、外部から
の力で動いてしまい完全固定ができない。

また、ビューファインダー回転軸４とビューファイン
ダー固定金具２の嵌合部において、完全にすき間をなく
すことができないので微妙なガタツキが発生し、撮影に
支障をきたす。

本発明は上記問題を解決するもので、完全な固定とガ
タツキの全くないビューファインダー固定装置を提供す
ることを目的としている。

課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、カメラ側に設け
られた外周にねじをもつ固定菊座と、ビューファインダ
ー側に固定された菊座と、上記菊座によりビューファイ
ンダーから抜け止めされた内周にねじをもつ回転リング
とで構成され、回転リングの内周ねじと固定菊座の外周
ねじとを螺合させることにより、カメラ側の菊座とビュ
ーファインダー側の菊座とを噛み合わせるようにしたも
のである。

作用 本発明は前記した構成により、固定時に菊座が係合す
るため、完全固定とガタツキの全く無い取付ができるこ
ととなる。

実 施 例 以下本発明の一実施例について第１図〜第４図を参照
しながら説明する。第２図に示すようにカメラ側接続コ
ネクター10をコネクター保持金具20に挿入しナット24で
固定する。コネクター保持金具20の内側にばね21を挿入
し、ビューファインダー取付台22に挿入し、ストッパー
ビス23で抜け止めする。ビューファインダー取付台22に
は外周にネジをもつ固定菊座25がある。一方、第１図に
示すように菊座取付台17をビューファインダー本体１に
ビス止めする。さらにビューファインダー取付リング18
のフランジ部を間にはさみ、菊座19を菊座取付台17にビ
ス止めする。またビューファインダー取付リング18の内
面はねじ切りされており、固定菊座25と螺合できる。

上記構成においてコネクター保持金具20には円周90゜
にわたる溝が切られており、その溝にストッパービス23
が係合する。すなわちストッパービス23は抜け止めと90
゜間の回転ストッパーである。

以上のように組み立てたビューファインダー本体１と
テレビカメラ本体とを結合するには、ビューファインダ
ーの菊座19とテレビカメラ本体の固定菊座25とを向い合
わせにしてビューファインダー取付リング18のネジと固
定菊座25のネジを螺合させる。最初ねじを浅く螺合させ
たときはビューファインダー側接続コネクター９とカメ
ラ側接続コネクター10だけが接触するだけであり、ビュ
ーファインダー取付台の固定菊座部25と菊座19の山がか
み合っていないため、90゜の回転は自由である（第４
図）。ビューファインダー取付リング18をさらに回して
ねじを締め付けていくと、ビューファインダー取付台の
固定菊座25と菊座19の山谷が完全にかみ合い固定するこ
とができる（第３図）。コネクター保持金具20とビュー
ファインダー取付台22の間にはばね21が入っているた
め、ビューファインダー取付リング18をゆるめると、ビ
ューファインダー取付台の固定菊座25と菊座19の山谷は
常にはなれる方向に移動する。山どうしが完全にかみ合
わない位置まで移動すると再び90゜回転させることがで
きる。完全固定は90゜回転範囲で山谷がかみ合う所であ
れば、どの位置においても行なえる。

このように本発明の実施例のビューファインダー固定
装置によれば、カメラ本体側とビューファインダー側に
菊座を備えることにより安全にガタツキを無くし固定す
ることができる。

なお本実施例ではコネクター保持金具20の溝を90゜ま
でしか切っていないためビューファインダー本体１をカ
メラ本体に対し90゜しか回転できないがコネクター保持
金具20の溝の切削角度を広げれば回転角度を大きくする
ことができる。

発明の効果 以上の実施例から明らかなように本発明によれば、カ
メラ本体側とビューファインダー側に菊座を備えビュー
ファインダー取付リングで締め付けることにより完全な
固定でガタツキの全く無い、また、電気的接続はコード
レス、そして、ビューファインダーを回転させることに
より運搬上の事故と収納ケースを少ないスペースで納め
ることのできるビューファインダー固定装置を提供でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のビューファインダー本体側
の組立状態の分解斜視図、第２図は同じくカメラ本体側
の組立状態の分解斜視図、第３図および第４図は第１
図，第２図のそれぞれの断面図、第５図および第６図は
ビューファインダー本体とテレビカメラ本体の全体斜視
図であり、第５図は通常の使用状態における全体像を、
第６図は運搬時、ケース収納時にビューファインダーを
回転させた全体像を示す図。第７図，第８図は従来例の
組立状態の分解斜視図、第９図，第10図はその断面図で
ある。 １……ビューファインダー本体、19……菊座、25……固
定菊座。

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カメラ側に設けられた外周にねじをもつ固
   定菊座と、ビューファインダー側に固定された菊座と、
   上記菊座によりビューファインダーから抜け止めされた
   内周にねじをもつ取付リングとで構成され、その取付リ
   ングの内周ねじと上記固定菊座の外周ねじとを螺合させ
   て、カメラ側の上記菊座とビューファインダー側の上記
   菊座とを噛み合わせてなるビューファインダー固定装
   置。
2. 【請求項２】固定菊座と菊座との間にばねを設けた請求
   項１記載のビューファインダー固定装置。
3. 【請求項３】固定菊座にカメラ側接続コネクターを設
   け、菊座にビューファインダー側接続コネクターを設け
   た請求項１記載のビューファインダー固定装置。