JP2805910B2 - 鉛蓄電池用Pb―Sb系合金格子体及びその鋳造装置 - Google Patents
鉛蓄電池用Pb―Sb系合金格子体及びその鋳造装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、アンチモンを含む鉛合金を用いた鉛蓄電池
用Pb−Sb系合金格子体及びその鋳造装置に関する。
用Pb−Sb系合金格子体及びその鋳造装置に関する。
[従来の技術] 従来、鋳像により鉛蓄電池用Pb−Sb系合金格子体を形
成させる場合、金型表面に彫り込んだ格子本体成形部と
格子耳部成形部とにSb含有量2.5%程度のPb合金溶湯を
共に注入し、これを凝固させていた。
成させる場合、金型表面に彫り込んだ格子本体成形部と
格子耳部成形部とにSb含有量2.5%程度のPb合金溶湯を
共に注入し、これを凝固させていた。
[発明が解決しようとする課題] 上記のような方法で形成されるPb−Sb系合金格子体
は、当然のことながら格子耳部におけるアンチモン含有
量は2.5%である。しかしながら、鉛蓄電池を製造して
いく後工程の極板群の形成において、Pb−2.5Sb系合金
極板耳群は、該極板耳部を一体にする群溶接に用いられ
る溶湯とぬれ状態を呈さず、群溶接不良となる問題点が
ある。
は、当然のことながら格子耳部におけるアンチモン含有
量は2.5%である。しかしながら、鉛蓄電池を製造して
いく後工程の極板群の形成において、Pb−2.5Sb系合金
極板耳群は、該極板耳部を一体にする群溶接に用いられ
る溶湯とぬれ状態を呈さず、群溶接不良となる問題点が
ある。
本発明の目的は、格子耳部が溶湯とぬれ状態を呈する
鉛蓄電池用Pb−Sb系合金格子体及びその鋳造装置を提供
することにある。
鉛蓄電池用Pb−Sb系合金格子体及びその鋳造装置を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するための本発明の手段を説明する
と、下記の通りである。
と、下記の通りである。
請求項(1)の発明は、格子本体部と該格子本体部に
連続して形成されている格子耳部とを有する鉛蓄電池用
Pb−Sb系合金格子体において、 前記格子耳部におけるアンチモン含有量が前記格子本
体部のそれよりも低く設定され、該格子耳部のアンチモ
ン含有量が1.5%以下になっており、前記格子本体部と
前記格子耳部との境界には両者の組成が混じり合った部
分が存在することを特徴とする。
連続して形成されている格子耳部とを有する鉛蓄電池用
Pb−Sb系合金格子体において、 前記格子耳部におけるアンチモン含有量が前記格子本
体部のそれよりも低く設定され、該格子耳部のアンチモ
ン含有量が1.5%以下になっており、前記格子本体部と
前記格子耳部との境界には両者の組成が混じり合った部
分が存在することを特徴とする。
請求項(2)の発明は、水平方向に連通して並設され
ている格子本体成形部及び格子耳部成形部とこれら各成
形部の上部に位置してこれら各成形部に分配孔を経て連
通されている湯道部とを有する格子体成形金型と、樋状
容器を傾けることにより前記湯道部に溶湯を供給する溶
湯供給具とからなる鉛蓄電池用Pb−Sb系合金格子体鋳造
装置において、 前記格子体成形金型の前記湯道部は中間仕切りのない
構造となっており、前記溶湯供給具の前記樋状容器は前
記格子本体成形部に溶湯を供給する第1室と前記格子耳
部成形部に溶湯を供給する第2室とに仕切体で仕切られ
た構造になっていることを特徴とする。
ている格子本体成形部及び格子耳部成形部とこれら各成
形部の上部に位置してこれら各成形部に分配孔を経て連
通されている湯道部とを有する格子体成形金型と、樋状
容器を傾けることにより前記湯道部に溶湯を供給する溶
湯供給具とからなる鉛蓄電池用Pb−Sb系合金格子体鋳造
装置において、 前記格子体成形金型の前記湯道部は中間仕切りのない
構造となっており、前記溶湯供給具の前記樋状容器は前
記格子本体成形部に溶湯を供給する第1室と前記格子耳
部成形部に溶湯を供給する第2室とに仕切体で仕切られ
た構造になっていることを特徴とする。
[作用] 現在、鉛蓄電池用Pb−Sb系合金のアンチモン含有量は
前述したように2.5%程度である。Pb−Sb系合金極板耳
群の群溶接が不良となるのは、各格子耳部表面のアンチ
モンの酸化物によると考えられる。この酸化物は、群溶
接時に使用する溶剤(フラックス)によっても還元され
にくく、その結果、各格子耳部表面の酸化物は残留する
ことになり、各格子耳部が溶接されない。Pb−Sb系合金
格子体の耳部のアンチモン含有量を低下させることは、
上記のアンチモンの酸化物が減少することになり、群溶
接の状態が良好となる。メニスコグラフ法によりPb−Sb
系合金のアンチモン含有量とぬれの関係を検討したとこ
ろ、その含有量が1.5%以下になるとぬれを呈すること
が確認された。これを表1に示す。
前述したように2.5%程度である。Pb−Sb系合金極板耳
群の群溶接が不良となるのは、各格子耳部表面のアンチ
モンの酸化物によると考えられる。この酸化物は、群溶
接時に使用する溶剤(フラックス)によっても還元され
にくく、その結果、各格子耳部表面の酸化物は残留する
ことになり、各格子耳部が溶接されない。Pb−Sb系合金
格子体の耳部のアンチモン含有量を低下させることは、
上記のアンチモンの酸化物が減少することになり、群溶
接の状態が良好となる。メニスコグラフ法によりPb−Sb
系合金のアンチモン含有量とぬれの関係を検討したとこ
ろ、その含有量が1.5%以下になるとぬれを呈すること
が確認された。これを表1に示す。
特に、格子本体部と格子耳部との境界には両者の組成
が混じり合った部分が存在すると、格子本体部と格子耳
部との境界部で急激な組成変化が発生せず、該境界部で
の機械的強度の低下等を防止することができる。
が混じり合った部分が存在すると、格子本体部と格子耳
部との境界部で急激な組成変化が発生せず、該境界部で
の機械的強度の低下等を防止することができる。
Pb−Sb系合金格子体鋳造装置において、溶湯供給具の
樋状容器を、格子本体成形部に溶湯を供給する第1室と
格子耳部に溶湯を供給する第2室とに仕切体で仕切る
と、該第2室からアンチモン含有量が1.5%以下のPb−S
b系合金溶湯を供給できるようになって、アンチモン含
有量が1.5%以下のPb−Sb系合金よりなる格子耳部を容
易に形成できる。
樋状容器を、格子本体成形部に溶湯を供給する第1室と
格子耳部に溶湯を供給する第2室とに仕切体で仕切る
と、該第2室からアンチモン含有量が1.5%以下のPb−S
b系合金溶湯を供給できるようになって、アンチモン含
有量が1.5%以下のPb−Sb系合金よりなる格子耳部を容
易に形成できる。
また、格子体成形金型の湯道部には中間仕切体を設け
ない構造とすると、溶湯供給具の第1室から供給される
溶湯と第2室から供給される溶湯とが両者の境界で互い
に混り合うようになり、このため、格子本体部と格子耳
部との境界で急激な組成変化が発生せず、該境界部での
機械的強度の低下等を防止することができる。
ない構造とすると、溶湯供給具の第1室から供給される
溶湯と第2室から供給される溶湯とが両者の境界で互い
に混り合うようになり、このため、格子本体部と格子耳
部との境界で急激な組成変化が発生せず、該境界部での
機械的強度の低下等を防止することができる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
る。
第1図は、本発明に係る鉛蓄電池用Pb−Sb系合金格子
体1の一実施例を示したものである。該Pb−Sb系合金格
子体1は、格子本体部2と該格子本体部2に連続して形
成されている格子耳部3とで形成されている。格子耳部
3におけるアンチモン含有量は格子本体部2のそれより
も低く設定され、該格子耳部3のアンチモン含有量が1.
5%以下になっている。また、格子本体部2と格子耳部
3との境界には、両者の組成が混じり合った部分を存在
している。
体1の一実施例を示したものである。該Pb−Sb系合金格
子体1は、格子本体部2と該格子本体部2に連続して形
成されている格子耳部3とで形成されている。格子耳部
3におけるアンチモン含有量は格子本体部2のそれより
も低く設定され、該格子耳部3のアンチモン含有量が1.
5%以下になっている。また、格子本体部2と格子耳部
3との境界には、両者の組成が混じり合った部分を存在
している。
上述のように、Pb−Sb系合金格子体1のアンチモン含
有量を低下させることは、格子耳部3の群溶接に良好な
結果を与える。しかしながら、格子体1全体のアンチモ
ン含有量を1.5%以下に減少さると、格子体1全体の強
度が不足したり、格子体1鋳造時の凝固割れが危惧され
る。そこで、格子耳部3のみ、そのアンチモン含有量を
低下させ、格子本体部2においては適度な強度をもたせ
るためにアンチモン含有量を低下させないことが必要に
なる。また、格子本体部2と格子耳部3との境界に両者
の組成が混じり合った部分が存在していることにより、
格子本体部2と格子耳部3との境界部で急激な組成変化
が発生せず、該境界部での機械的強度の低下等を防止す
ることができる。
有量を低下させることは、格子耳部3の群溶接に良好な
結果を与える。しかしながら、格子体1全体のアンチモ
ン含有量を1.5%以下に減少さると、格子体1全体の強
度が不足したり、格子体1鋳造時の凝固割れが危惧され
る。そこで、格子耳部3のみ、そのアンチモン含有量を
低下させ、格子本体部2においては適度な強度をもたせ
るためにアンチモン含有量を低下させないことが必要に
なる。また、格子本体部2と格子耳部3との境界に両者
の組成が混じり合った部分が存在していることにより、
格子本体部2と格子耳部3との境界部で急激な組成変化
が発生せず、該境界部での機械的強度の低下等を防止す
ることができる。
第2図及び第3図は、Pb−Sb系合金格子体1の鋳造装
置の一実施例を示した。該鋳造装置は、格子本体成形金
型4と溶湯供給具5からなる。
置の一実施例を示した。該鋳造装置は、格子本体成形金
型4と溶湯供給具5からなる。
格子本体成形金型4は、Pb−Sb系合金格子体1を2枚
一度に形成する例について示している。該格子本体成形
金型4は、水平方向に連通して並設されている各1対の
格子本体成形部6及び格子耳部成形部7と、これら各成
形部6,7に分配孔8a〜8e及び9a,9bで連通されている湯道
部10とを有する。分配孔8a〜8eは格子本体成形部6に連
通され、分配孔9a,9bは格子耳部成形部7に連通されて
いる。湯道部10は、途中に中間仕切りのない構造になっ
ている。隣接する格子本体成形部6は、連通路11で連通
されている。
一度に形成する例について示している。該格子本体成形
金型4は、水平方向に連通して並設されている各1対の
格子本体成形部6及び格子耳部成形部7と、これら各成
形部6,7に分配孔8a〜8e及び9a,9bで連通されている湯道
部10とを有する。分配孔8a〜8eは格子本体成形部6に連
通され、分配孔9a,9bは格子耳部成形部7に連通されて
いる。湯道部10は、途中に中間仕切りのない構造になっ
ている。隣接する格子本体成形部6は、連通路11で連通
されている。
溶湯供給具5は、樋状容器12を有し、該樋状容器12は
格子本体成形部6に溶湯を供給する第1室12Aと格子耳
部7に溶湯を供給する第2室12Bとに仕切体12Cにて仕切
られ、これら第1室12Aと第2室12Bの片側縁部には注ぎ
口13,14がそれぞれ設けられ、樋状容器12の長手方向の
両端には該樋状容器12を注ぎ口13,14側に傾けるときの
回転中心となる回転中心軸15が設けられた構造になって
いる。
格子本体成形部6に溶湯を供給する第1室12Aと格子耳
部7に溶湯を供給する第2室12Bとに仕切体12Cにて仕切
られ、これら第1室12Aと第2室12Bの片側縁部には注ぎ
口13,14がそれぞれ設けられ、樋状容器12の長手方向の
両端には該樋状容器12を注ぎ口13,14側に傾けるときの
回転中心となる回転中心軸15が設けられた構造になって
いる。
本実施例の鋳造装置では、格子耳部3のアンチモン含
有量を減少させるために溶湯供給具3の両端に第2室12
Bを設け、該第2室12Bからは、アンチモン供給量の低い
溶湯を供給することとした。つまり、該第2室12Bにア
ンチモン含有量が1.5%以下のPb−Sb系合金溶湯をスト
ックし湯道部10及び分配孔9a,9bを経て格子耳部成形部
7に供給する。一方、第1室12Aはアンチモン含有量が
2.5%程度のPb−Sb系合金溶湯をストックし、湯道部10
及び分配孔8a〜8eを経て格子本体成形部6に供給する。
有量を減少させるために溶湯供給具3の両端に第2室12
Bを設け、該第2室12Bからは、アンチモン供給量の低い
溶湯を供給することとした。つまり、該第2室12Bにア
ンチモン含有量が1.5%以下のPb−Sb系合金溶湯をスト
ックし湯道部10及び分配孔9a,9bを経て格子耳部成形部
7に供給する。一方、第1室12Aはアンチモン含有量が
2.5%程度のPb−Sb系合金溶湯をストックし、湯道部10
及び分配孔8a〜8eを経て格子本体成形部6に供給する。
かくすると、前述したような格子本体部2と格子耳部
3とでアンチモン含有量が違うPb−Sb系合金格子体1が
得られる。このとき、湯道部10には中間仕切体が設けら
れていないので、第1室12Aと第2室12Bから供給された
各溶湯は両者の境界では互いに混り合い、このため格子
本体部2と格子耳部3の境界部で急激な組成変化が発生
せず、該境界部での機械的強度の低下等を防止できる。
3とでアンチモン含有量が違うPb−Sb系合金格子体1が
得られる。このとき、湯道部10には中間仕切体が設けら
れていないので、第1室12Aと第2室12Bから供給された
各溶湯は両者の境界では互いに混り合い、このため格子
本体部2と格子耳部3の境界部で急激な組成変化が発生
せず、該境界部での機械的強度の低下等を防止できる。
鋳造条件を表2に示す。
本実施例により得られたPb−Sb系合金格子体1の格子
耳部3は、アンチモン含有量が1.5%以下なので、極板
群溶接に供したところ良好な溶接状態を呈した。
耳部3は、アンチモン含有量が1.5%以下なので、極板
群溶接に供したところ良好な溶接状態を呈した。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、下記の効果を得
ることができる。
ることができる。
請求項(1)に記載のPb−Sb系合金格子体では、格子
本体部に対して格子耳部のアンチモン含有量を低くし、
該格子耳部のアンチモン含有量を1.5%以下としたの
で、群溶接時に該格子耳部が溶湯と良好なぬれ状態を呈
し、良好な溶接状態を得ることができる。また、アンチ
モン含有量を低くしているのは、格子耳部だけなので、
格子体全体の機械的強度が低下するのを防止することが
できる。さらに、格子本体部と格子耳部との境界に両者
の組成が混じり合った部分が存在していることにより、
格子本体部と格子耳部との境界部で急激な組成変化が発
生せず、該境界部での機械的強度の低下等を防止するこ
とができる。
本体部に対して格子耳部のアンチモン含有量を低くし、
該格子耳部のアンチモン含有量を1.5%以下としたの
で、群溶接時に該格子耳部が溶湯と良好なぬれ状態を呈
し、良好な溶接状態を得ることができる。また、アンチ
モン含有量を低くしているのは、格子耳部だけなので、
格子体全体の機械的強度が低下するのを防止することが
できる。さらに、格子本体部と格子耳部との境界に両者
の組成が混じり合った部分が存在していることにより、
格子本体部と格子耳部との境界部で急激な組成変化が発
生せず、該境界部での機械的強度の低下等を防止するこ
とができる。
請求項(2)に記載の鋳造装置では、溶湯供給具の樋
状容器に格子本体成形部に溶湯を供給する第1室の他
に、格子耳部成形部に溶湯を供給する第2室を設けたの
で、この第2室からアンチモン含有量の少ない溶湯を供
給することができ、このため格子本体部に対して格子耳
部のアンチモン含有量が異なる格子体の鋳造を容易に行
うことができる。また、格子体成形金型では、格子本体
成形部と格子耳部成形部に対して共通の湯道部が設けら
れ、該湯道部には中間仕切体が設けられていない構造と
なっているので、第1室から供給される溶湯と第2室か
ら供給される溶湯とが境界では互いに混り合うようにな
り、このため格子本体部と格子耳部との境界部で急激な
組成変化が発生せず、該境界部での機械的強度の低下等
を防止することができる。
状容器に格子本体成形部に溶湯を供給する第1室の他
に、格子耳部成形部に溶湯を供給する第2室を設けたの
で、この第2室からアンチモン含有量の少ない溶湯を供
給することができ、このため格子本体部に対して格子耳
部のアンチモン含有量が異なる格子体の鋳造を容易に行
うことができる。また、格子体成形金型では、格子本体
成形部と格子耳部成形部に対して共通の湯道部が設けら
れ、該湯道部には中間仕切体が設けられていない構造と
なっているので、第1室から供給される溶湯と第2室か
ら供給される溶湯とが境界では互いに混り合うようにな
り、このため格子本体部と格子耳部との境界部で急激な
組成変化が発生せず、該境界部での機械的強度の低下等
を防止することができる。
第1図は本発明に係る鉛蓄電池用Pb−Sb系合金格子体の
一実施例を示す正面図、第2図は本発明に係る鉛蓄電池
用Pb−Sb系合金格子体の鋳造装置における一実施例の金
型を開いた状態の正面図、第3図は第2図で用いている
溶湯供給具の側面図である。 1……Pb−Sb系合金格子体、2……格子本体部、3……
格子耳部、4……格子本体成形金型、5……溶湯供給
具、6……格子本体成形部、7……格子耳部成形部、8a
〜8e,9a,9b……分配孔、10……湯道部、11……連通路、
12……樋状容器、12A……第1室、12B……第2室、12C
……仕切体、13,14……注ぎ口、15……回転中心軸。
一実施例を示す正面図、第2図は本発明に係る鉛蓄電池
用Pb−Sb系合金格子体の鋳造装置における一実施例の金
型を開いた状態の正面図、第3図は第2図で用いている
溶湯供給具の側面図である。 1……Pb−Sb系合金格子体、2……格子本体部、3……
格子耳部、4……格子本体成形金型、5……溶湯供給
具、6……格子本体成形部、7……格子耳部成形部、8a
〜8e,9a,9b……分配孔、10……湯道部、11……連通路、
12……樋状容器、12A……第1室、12B……第2室、12C
……仕切体、13,14……注ぎ口、15……回転中心軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01M 2/20 - 2/34 H01M 4/68 H01M 4/84
Claims (2)
- 【請求項1】格子本体部と該格子本体部に連続して形成
されている格子耳部とを有する鉛蓄電池用Pb−Sb系合金
格子体において、 前記格子耳部におけるアンチモン含有量が前記格子本体
部のそれよりも低く設定され、該格子耳部のアンチモン
含有量が1.5%以下になっており、前記格子本体部と前
記格子耳部との境界には両者の組成が混じり合った部分
が存在することを特徴とする鉛蓄電池用Pb−Sb系合金格
子体。 - 【請求項2】水平方向に連通して並設されている格子本
体成形部及び格子耳部成形部とこれら各成形部の上部に
位置してこれら各成形部に分配孔を経て連通されている
湯道部とを有する格子体成形金型と、樋状容器を傾ける
ことにより前記湯道部に溶湯を供給する溶湯供給具とか
らなる鉛蓄電池用Pb−Sb系合金格子体の鋳造装置におい
て、 前記格子体成形金型の前記湯道部は中間仕切りのない構
造となっており、前記溶湯供給具の前記樋状容器は前記
格子本体成形部に溶湯を供給する第1室と前記格子耳部
成形部に溶湯を供給する第2室とに仕切体で仕切られた
構造になっていることを特徴とする鉛蓄電池用Pb−Sb系
合金格子体の鋳造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1293894A JP2805910B2 (ja) | 1989-11-14 | 1989-11-14 | 鉛蓄電池用Pb―Sb系合金格子体及びその鋳造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1293894A JP2805910B2 (ja) | 1989-11-14 | 1989-11-14 | 鉛蓄電池用Pb―Sb系合金格子体及びその鋳造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03155048A JPH03155048A (ja) | 1991-07-03 |
JP2805910B2 true JP2805910B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=17800530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1293894A Expired - Lifetime JP2805910B2 (ja) | 1989-11-14 | 1989-11-14 | 鉛蓄電池用Pb―Sb系合金格子体及びその鋳造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2805910B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106338390B (zh) * | 2016-08-30 | 2018-06-19 | 骆驼集团襄阳蓄电池有限公司 | 一种拉网板栅节点检测方法 |
-
1989
- 1989-11-14 JP JP1293894A patent/JP2805910B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03155048A (ja) | 1991-07-03 |
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