JP2805676B2 - 自走車両のステアリング方法及びステアリング装置 - Google Patents

自走車両のステアリング方法及びステアリング装置

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JP2805676B2 JP26046193A JP26046193A JP2805676B2 JP 2805676 B2 JP2805676 B2 JP 2805676B2 JP 26046193 A JP26046193 A JP 26046193A JP 26046193 A JP26046193 A JP 26046193A JP 2805676 B2 JP2805676 B2 JP 2805676B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スピードスプレーヤ
等の自走車両のステアリング方法及びステアリング装置
に係り、詳しくは操舵方式を切替自在のステアリング方
法及びステアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スピードスプレーヤは、果樹園での走
行、一般道路での走行、崖際及び溝際からの脱出等、種
々の走行状況があり、果樹園では、小回りを確保するた
め、逆位相4輪操舵が好ましく、一般道路では、前輪の
みの操舵が好ましく、また、崖際及び溝際等からの脱出
では、崖への車体の衝突や溝へ脱輪を回避するため、同
位相4輪操舵が好ましい。
【0003】特開平5−58328号公報の自走車両の
ステアリング装置では、ステアリングホィールの操作を
後輪へ伝達する後ろ側ステアリングリンクにクラッチを
設け、このクラッチの断接により前輪のみの操舵と逆位
相4輪操舵とを切替えられるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−58328
号公報のステアリング方法のステアリング装置では、ク
ラッチの断接により前輪のみの操舵と逆位相4輪操舵と
の切替は可能であるが、さらに、同位相4輪操舵を得る
ことは困難である。また、逆位相4輪操舵のときの前輪
の操舵角に対する後輪の操舵角の調整は困難である。
【0005】請求項1〜5の発明の目的は、前輪又は後
輪のみの操舵、逆位相総輪操舵、及び同位相総輪操舵
を、クラッチを省略してリンクアームを簡単な構造で得
ることができる自走車両のステアリング方法及びステア
リング装置を提供することである。請求項6,7の発明
の目的は、さらに、逆位相総輪操舵及び同位相総輪操舵
のときに前輪の操舵角に対する後輪の操舵角を調整でき
る自走車両のステアリング装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明を、実施例に対
応する図面の符号を使用して説明する。請求項1の自走
車両(10)のステアリング方法では、水平軸線(7
2)の周りに傾動自在である傾動部材(26)を、ステ
アリングホィールの回転操作に応じて傾動させ、傾動部
材(26)の傾動を、それぞれ前側ステアリングリンク
(28)及び後ろ側ステアリングリンク(30)を介し
て左右の前輪(14)及び後輪(20)へ伝達して、前
輪(14)及び後輪(20)の向きを制御する。
【0007】請求項2の自走車両(10)のステアリン
グ方法では、傾動部材(26)への前側ステアリングリ
ンク(28)の第1の連結部位(56)は傾動部材(2
6)の水平軸線(72)から上下方向へ離れた部位に固
定され、傾動部材(26)への後ろ側ステアリングリン
ク(30)の第2の連結部位(60)は上下方向へ調整
自在となっている。
【0008】請求項3の自走車両(10)のステアリン
グ装置は次の(a)〜(c)の構成要素を有している。 (a)ステアリングホィールの回転操作に応じて水平軸
線(72)の周りを傾動する傾動部材(26) (b)傾動部材(26)へ連結し傾動部材(26)の傾
動に伴って変位して左右の前輪(14)の向きを制御す
る前側ドラッグリンク(32)を含む前側ステアリング
リンク(28) (c)傾動部材(26)へ連結し傾動部材(26)の傾
動に伴って変位して左右の後輪(20)の向きを制御す
る後ろ側ドラッグリンク(40)を含む後ろ側ステアリ
ングリンク(30)
【0009】請求項4の自走車両(10)のステアリン
グ装置では、前側ステアリングリンク(28)及び後ろ
側ステアリングリンク(30)は、傾動部材(26)へ
連結して傾動部材(26)の傾動に伴って前後方向へ変
位する前側ドラッグリンク(32)及び後ろ側ドラッグ
リンク(40)をそれぞれ有している。
【0010】請求項5の自走車両(10)のステアリン
グ装置では、傾動部材(26)への前側ドラッグリンク
(32)の第1の連結部位(56)は傾動部材(26)
から上下方向へ離れて固定されている。傾動部材(2
6)への後ろ側ドラッグリンク(40)の第2の連結部
位(60)は上下方向へ調整自在となっている。
【0011】請求項6の自走車両(10)のステアリン
グ装置では、傾動部材(26)は、左右方向の水平軸線
(72)の周りに傾動自在に支持されるケース(48)
と、ケース(48)と一体的に傾動するようにケース
(48)内に配設されケース(48)の周方向へケース
(48)に対して相対回転自在である回転板(50)と
を有している。前側ドラッグリンク(32)はケース
(48)へ連結し、後ろ側ドラッグリンク(40)は回
転板(50)へ連結している。
【0012】請求項7の自走車両(10)のステアリン
グ装置は、回転板(50)の回転位置を制御する回転駆
動手段(70)を有している。
【0013】
【作用】請求項1の自走車両(10)のステアリング方
法及び請求項3の自走車両(10)のステアリング装置
(12)では、傾動部材(26)はステアリングホィー
ルの回転操作に応じて水平軸線(72)の周りに傾動す
る。水平軸線(72)より上側の傾動部材(26)の部
位と水平軸線(72)より下側の傾動部材(26)の部
位は、傾動部材(26)の傾動に伴って、反対方向へ変
位し、水平軸線(72)に等しい高さの傾動部材(2
6)の部位は、傾動部材(26)の傾動にもかかわら
ず、変位しない。これにより、傾動部材(26)への前
側ステアリングリンク(28)及び後ろ側ステアリング
リンク(30)の連結位置を傾動部材(26)の水平軸
線(72)に対する上下関係において調整して、傾動部
材(26)の傾動に対する前側ステアリングリンク(2
8)及び後ろ側ステアリングリンク(30)の変位方向
を相互に等しくしたり、逆にしたり、あるいは変位零に
することができる。前輪(14)及び後輪(20)は、
傾動部材(26)の傾動に対する前側ステアリングリン
ク(28)及び後ろ側ステアリングリンク(30)の変
位方向の関係及び変位零に従って、相互に同一の向きへ
旋回されたり(同位相総輪操舵)、相互に逆向きへ旋回
されたり(逆位相総輪操舵)、前輪(14)又は後輪
(20)のみが旋回されたりする。
【0014】請求項2の自走車両(10)のステアリン
グ方法では、傾動部材(26)への前側ステアリングリ
ンク(28)の第1の連結部位(56)は傾動部材(2
6)の水平軸線(72)から上下方向へ離れて固定され
ているので、前輪(14)は、ステアリングホィールの
回転操作に伴って、必ず、操舵される。傾動部材(2
6)への後ろ側ステアリングリンク(30)の第2の連
結部位(60)が傾動部材(26)の水平軸線(72)
と等しい高さにあるときは、後ろ側ステアリングリンク
(30)は傾動部材(26)の傾動にもかかわらず変位
せず、後輪(20)の操舵は中止される。傾動部材(2
6)への後ろ側ステアリングリンク(30)の第2の連
結部位(60)が傾動部材(26)の水平軸線(72)
に対して傾動部材(26)への前側ステアリングリンク
(28)の第1の連結部位(56)と上下方向それぞれ
同じ側及び反対側にあるときは、後ろ側ステアリングリ
ンク(30)は傾動部材(26)の傾動により傾動部材
(26)側においてそれぞれ前側ステアリングリンク
(28)と同一方向及び反対方向へ変位し、これによ
り、前輪(14)及び後輪(20)を相互に同位相及び
逆位相で操舵することが可能になる。
【0015】請求項4の自走車両(10)のステアリン
グ装置(12)では、前側ステアリングリンク(28)
の前側ドラッグリンク(32)及び後ろ側ステアリング
リンク(30)の後ろ側ドラッグリンク(40)が、傾
動部材(26)へ連結されて、傾動部材(26)の傾動
に対応して変位する。前側ステアリングリンク(28)
及び後ろ側ステアリングリンク(30)は、それぞれ前
側ドラッグリンク(32)及び後ろ側ドラッグリンク
(40)の変位に応じて前輪(14)及び後輪(20)
の向きを制御する。
【0016】請求項5の自走車両(10)のステアリン
グ装置(12)では、前側ドラッグリンク(32)は傾
動部材(26)の水平軸線(72)から上下方向へ離れ
た第1の連結部位(56)へ連結されているので、前側
ドラッグリンク(32)は、ステアリングホィールの回
転操作に伴って、必ず、前後方向へ変位し、前輪(1
4)は必ず旋回させて操舵される。これに対し、後ろ側
ドラッグリンク(40)は、第2の連結部位(60)が
傾動部材(26)の水平軸線(72)と等しい高さであ
るときは、後ろ側ドラッグリンク(40)は傾動部材
(26)の傾動にもかかわらず変位せず、後輪(20)
の操舵は中止される。第2の連結部位(60)が傾動部
材(26)の水平軸線(72)に対して第1の連結部位
(56)と上下方向に関してそれぞれ同じ側及び反対側
にあるときは、後ろ側ドラッグリンク(40)は傾動部
材(26)の傾動によりそれぞれ前側ドラッグリンク
(32)と同一方向及び反対方向へ変位し、これによ
り、前輪(14)及び後輪(20)は相互に同位相及び
逆位相で操舵される。
【0017】請求項6の自走車両(10)のステアリン
グ装置(12)では、第2の連結部位(60)は、ケー
ス(48)に対する回転板(50)の回転に伴って、傾
動部材(26)の水平軸線(72)に対して上下方向へ
変位する。この結果、前輪(14)のみの操舵、同位相
総輪操舵、及び逆位相総輪操舵が切替えられる。また、
傾動部材(26)の水平軸線(72)からの第2の連結
部位(60)の距離に関係して傾動部材(26)の傾動
量に対する後ろ側ドラッグリンク(40)の変位量、す
なわち前側ドラッグリンク(32)の変位量に対する後
ろ側ドラッグリンク(40)の変位量が変化し、前輪
(14)の操舵角に対する後輪(20)の操舵角が変更
される。
【0018】請求項7の自走車両(10)のステアリン
グ装置(12)では、回転駆動手段(70)は回転板
(50)を回転させ、これにより、傾動部材(26)の
水平軸線(72)からの後ろ側ドラッグリンク(40)
の第2の連結部位(60)の距離が増減する。
【0019】
【実施例】以下、この発明を図面の実施例について説明
する。図1はスピードスプレーヤ10のステアリング装
置12の構成図である。左右の前輪14は、前側デフ装
置16から延びるフロントアクスル18の端部へ連結し
て、前側デフ装置16を介して伝達されて来るエンジン
(図示せず)からの回転動力により駆動されるようにな
っている。左右の後輪20は、後ろ側デフ装置から延び
るリヤアクスル24の端部へ連結して、後ろ側デフ装置
22を介して伝達されて来るエンジンからの回転動力に
より駆動されるようになっている。傾動部材26はスピ
ードスプレーヤ10の前後方向に関して前輪14と後輪
20との間に配設される。前側ステアリングリンク28
及び後ろ側ステアリングリンク30は、それぞれ傾動部
材26の前側及び後ろ側に配設され、傾動部材26の変
位をそれぞれ左右の前輪14及び後輪20へ伝達して、
前輪14及び後輪20の向きを制御する。前側ステアリ
ングリンク28は、後端部において傾動部材26へ連結
されて前方へ延びる前側ドラッグリンク32と、ドラッ
グリンク32の前端部に連結しドラッグリンク32の前
後方向変位に伴って鉛直軸線の周りに揺動するベルクラ
ンク34と、ベルクランク34から左側及び右側へそれ
ぞれ延びる左右のタイロッド36と、それぞれ左右の前
輪14に連結し各タイロッド36の左右方向変位に伴っ
て鉛直軸線の周りに揺動して左右の前輪14の向きを変
えるナックルアーム38とを有している。後ろ側ステア
リングリンク30は、前端部において傾動部材26へ連
結されて後方へ延びるドラッグリンク40と、後ろ側ド
ラッグリンク40の後端部に連結しドラッグリンク40
の前後方向変位に伴って鉛直軸線の周りに揺動するベル
クランク42と、ベルクランク42から左側及び右側へ
それぞれ延びる左右のタイロッド44と、それぞれ左右
の後輪20に連結し各タイロッド44の左右方向変位に
伴って鉛直軸線の周りに揺動して左右の後輪20の向き
を変えるナックルアーム46とを有している。
【0020】図2は傾動部材26を含む範囲の詳細な構
造図である。傾動部材26は、円筒ケース48と、円筒
ケース48内に相対回転自在に収容されている円板50
とを有している。1対のトラニオン軸52は、円筒ケー
ス48の左右側部から側方へ水平に突出し、スピードス
プレーヤ10のフレーム(図示せず)へ回転自在に軸支
される。ボール継手56は、前側ステアリングリンク2
8のドラッグリンク32の後端部を円筒ケース48の前
側の端面の下部に、すなわちトラニオン軸52より低い
個所に回転自在に連結する。円弧状窓58は円筒ケース
48の後ろ側の端壁に穿設され、後ろ側ステアリングリ
ンク30のドラッグリンク40の前端部は、円弧状窓5
8を通って、円筒ケース48内の円板50へボール継手
60を介して回転自在に連結している。油圧シリンダ6
2は、スピードスプレーヤ10の運転席のステアリング
ホィール(図示せず)の回転操作に伴って伸縮し、前端
部においてピン継手64を介して円筒ケース48の後ろ
側の端面の下部に連結し、後端部においてピン継手66
を介してスピードスプレーヤ10のフレームへ連結して
いる。角度センサ68は、傾動部材26の上側において
フレームの所定場所に固定され、傾動部材26の傾動角
を検出する。モータ70は、円筒ケース48の後ろ側の
端面の中央部に固定され、スピードスプレーヤ10の運
転席からの遠隔制御信号を受けて、円板50を回転させ
て、円板50の回転位置を制御する。モータ70による
円板50の回転制御においては、角度センサ68からフ
ィードバック信号が利用される。或は、例えば、前輪1
4,14が直進状態に対応する傾動部材26の姿勢を角
度センサ68が検知し、このとき円板50を回転するよ
うモータ70に電気信号を付与可能とすることで、操舵
モードの切替時の安全を確保することができる。
【0021】図3はドラッグリンク40の前端部のボー
ル継手60の各高さにおける傾動部材26の傾動方向と
ドラッグリンク40の変位方向との関係を示している。
72はトラニオン軸52の中心線、すなわち傾動部材2
6が周りを傾動する水平軸線であり、74は傾動部材2
6の中心を通る鉛直軸線であり、76は水平軸線72に
対して直角方向へ延びる円板50の中心線である。ま
た、各符号の意味は次の通りである。C:円筒ケース4
8の中心からボール継手60までの距離を半径とする円
であり、ボール継手60は、円板50の回転に伴って、
C上を移動する。Pu,Pn,Pl:円板50の回転に
伴って変化するボール継手60の各位置であり、それぞ
れ水平軸線72より上側、水平軸線72と同一高さ、及
び水平軸線72より下側になっている。
【0022】中心線76が上方をスピードスプレーヤ1
0の前方へ倒すように、傾動部材26が傾動すると(図
3)、ドラッグリンク40は、それぞれPu,Pn,P
lの場合では、前方変位、変位零、及び後方変位とな
る。
【0023】ステアリング装置12の作用について説明
する。スピードスプレーヤ10の運転席におけるステア
リングホィールの回転操作に伴い、油圧シリンダ62は
伸縮する。傾動部材26は、油圧シリンダ62の伸縮に
伴って、トラニオン軸52の周りに傾動する。前側ステ
アリングリンク28のドラッグリンク32及び後ろ側ス
テアリングリンク30のドラッグリンク40は、それぞ
れボール継手56,60を介して円筒ケース48及び円
板50へ連結し、前後方向へ変位する。前側ステアリン
グリンク28は、ドラッグリンク32の前方変位及び後
方変位に対して、前輪14をそれぞれ右向き及び左向き
とする。後ろ側ステアリングリンク30は、ドラッグリ
ンク40の前方変位及び後方変位に対して、後輪20を
それぞれ右向き及び左向きとする。
【0024】スピードスプレーヤ10が一般道路を走行
するような場合には、運転席からの遠隔制御によりモー
タ70を駆動して、円板50を回転し、ボール継手60
が図3のPnの位置となるようにする。運転席のステア
リングホィールの回転操作に伴う傾動部材26の傾動で
は、前側ステアリングリンク28のドラッグリンク32
が前後方向へ変位するのに対し、後ろ側ステアリングリ
ンク30のドラッグリンク40は変位零を保持し、この
結果、スピードスプレーヤ10は前輪14のみの2輪操
舵で運転される。
【0025】スピードスプレーヤ10が防除作業等のた
めに果樹園等を走行するような場合には、ボール継手6
0が図3のPuの位置となるように、運転席からの遠隔
制御によりモータ70を駆動して、円板50を回転す
る。運転席のステアリングホィールの回転操作に伴う傾
動部材26の傾動では、前側ステアリングリンク28の
ドラッグリンク32及び後ろ側ステアリングリンク30
のドラッグリンク40は相互に逆向きへ前後方向変位
し、この結果、前輪14の操舵方向と後輪20の操舵方
向とは相互に逆となる。これにより、スピードスプレー
ヤ10は逆位相4輪操舵で運転される。なお、ステアリ
ング装置12の同一操舵角における後輪20の操舵角
は、水平軸線72からPuまでの距離が増大する程、増
大する。
【0026】崖や溝のような障害物際でスピードスプレ
ーヤ10を道路の中央へ戻す場合には、ボール継手60
が図3のPlの位置となるように、運転席からの遠隔制
御によりモータ70を駆動して、円板50を回転する。
運転席のステアリングホィールの回転操作に伴う傾動部
材26の傾動では、前側ステアリングリンク28のドラ
ッグリンク32及び後ろ側ステアリングリンク30のド
ラッグリンク40は相互に同一向きへ前後方向変位し、
この結果、前輪14の操舵方向と後輪20の操舵方向と
は相互に同一となる。これにより、スピードスプレーヤ
10は同位相4輪操舵で運転される。なお、ステアリン
グ装置12の同一操舵角における後輪20の操舵角は、
水平軸線72からPlまでの距離が増大する程、増大す
る。
【0027】
【発明の効果】請求項1,3の発明では、前側ドラッグ
リンク及び後ろ側ドラッグリンクを含むリンクアームを
構成する前側ステアリングリンク及び後ろ側ステアリン
グリンクが、ステアリングホィールの回転操作に応じて
傾動する傾動部材へ連結されて、ステアリングホィール
の傾動に伴って変位して、前輪及び後輪の向きを制御す
るようになっているので、傾動部材の傾動に対する前側
ステアリングリンク及び後ろ側ステアリングリンクの変
位方向の関係をリンクアームの作動を一方向の駆動によ
り適宜選択することにより、クラッチを省略して、前輪
又は後輪のみの操舵、同位相総輪操舵、及び逆位相総輪
操舵を得ることができる。
【0028】請求項2,5の発明では、前側ステアリン
グリンクが傾動部材への連結部位を傾動部材の水平軸線
から上下方向へ離された位置に固定されているのに対
し、後ろ側ステアリングリンクは傾動部材への連結部位
を上下方向へ調整自在とされているので、前側ステアリ
ングリンクは傾動部材の傾動の際は必ず変位し、後ろ側
ステアリングリンクは、傾動部材の傾動に対して変位
零、並びに前側ステアリングリンクと同方向及び逆方向
の変位に変更され、前輪のみの操舵、同位相総輪操舵、
及び逆位相総輪操舵を得ることができる。
【0029】請求項4の発明では、前側ステアリングリ
ンク及び後ろ側ステアリングリンクは、傾動部材へ連結
して傾動部材の傾動に伴い前後方向変位する前側ドラッ
グリンク及び後ろ側ドラッグリンクをそれぞれ有してい
るので、前側ステアリングリンク及び後ろ側ステアリン
グリンクの相互の変位関係を前側ドラッグリンク及び後
ろ側ドラッグリンクの前後方向変位の関係として規定で
き、操舵方式の切替の構造を簡単化できる。
【0030】請求項6の発明では、傾動部材が、ケース
に対して相対回転自在にケース内に配設される回転板を
有し、回転板の回転により傾動部材への後ろ側ドラッグ
リンクの連結部位と傾動部材の水平軸線との距離を変更
できるようになっているので、操舵方式の切替構造が簡
単化されるとともに、前輪の操舵角に対する後輪の操舵
角を調整できる。
【0031】請求項7の発明では、回転駆動手段により
回転板が回転され、操舵方式の切替が簡単とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】スピードスプレーヤのステアリング装置の構成
図である。
【図2】傾動部材を含む範囲の詳細な構造図である。
【図3】後ろ側ステアリングリンクのドラッグリンクの
前端部のボール継手の各高さにおける傾動部材の傾動方
向とドラッグリンクの変位方向との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 スピードスプレーヤ(自走車両) 12 ステアリング装置 14 前輪 20 後輪 26 傾動部材 28 前側ステアリングリンク 30 後ろ側ステアリングリンク 32 ドラッグリンク(前側ドラッグリンク) 40 ドラッグリンク(後ろ側ドラッグリンク) 48 円筒ケース(ケース) 50 円板(回転板) 56 ボール継手(第1の連結部位) 60 ボール継手(第2の連結部位) 70 モータ(回転駆動手段) 72 水平軸線

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平軸線(72)の周りに傾動自在であ
    る傾動部材(26)を、ステアリングホィールの回転操
    作に応じて傾動させ、前記傾動部材(26)の傾動を、
    直接前側ドラッグリンク(32)及び後ろ側ドラッグリ
    ンク(40)含むリンクアームとしての前側ステアリン
    ク(28)及び後ろ側ステアリングリンク(30)を介
    して左右の前輪(14)及び後輪(20)へ伝達して、
    前記前輪(14)及び前記後輪(20)の向きを制御す
    ることを特徴とする自走車両のステアリング方法。
  2. 【請求項2】 前記傾動部材(26)への前側ドラッグ
    リンク(32)を含む前記前側ステアリングリンク(2
    8)の第1の連結部位(56)は前記傾動部材(26)
    の水平軸線(72)から上下方向へ離れた部位に固定さ
    れ、前記傾動部材(26)への前記後ろ側ステアリング
    リンク(30)への後ろ側ドラッグリンク(40)の第
    2の連結部位(60)は上下方向へ調整自在となってい
    ることを特徴とする請求項1記載の自走車両のステアリ
    ング方法。
  3. 【請求項3】 (a)ステアリングホィールの回転操作
    に応じて水平軸線(72)の周りを傾動する傾動部材
    (26)、 (b)前記傾動部材(26)へ直接連結され前記傾動部
    材(26)の傾動に伴って変位して左右の前輪(14)
    の向きを制御する前側ドラッグリン(32)を含む前側
    ステアリングリンク(28)、及び(c)前記傾動部材
    (26)へ連結し前記傾動部材(26)の傾動に伴って
    変位して左右の後輪(20)の向きを制御する後ろ側ド
    ラッグリンク(40)を含む後ろ側ステアリングリンク
    (30)、 を有していることを特徴とする自走車両のステアリング
    装置。
  4. 【請求項4】 前記前側ステアリングリンク(28)及
    び前記後ろ側ステアリングリンク(30)は、前記傾動
    部材(26)へ直接連結して前記傾動部材(26)の傾
    動に伴って前後方向へ変位する前側ドラッグリンク(3
    2)及び後ろ側ドラッグリンク(40)をそれぞれ有し
    ていることを特徴とする請求項3記載の自走車両のステ
    アリング装置。
  5. 【請求項5】 前記傾動部材(26)への前記前側ドラ
    ッグリンク(32)の第1の連結部位(56)は前記傾
    動部材(26)から上下方向へ離れて固定されており、
    前記傾動部材(26)への前記後ろ側ドラッグリンク
    (40)の第2の連結部位(60)は上下方向へ調整自
    在となっていることを特徴とする請求項4記載の自走車
    両のステアリング装置。
  6. 【請求項6】 前記傾動部材(26)は、左右方向の水
    平軸線(72)の周りに傾動自在に支持されるケース
    (48)と、前記ケース(48)と一体的に傾動するよ
    うに前記ケース(48)内に配設され前記ケース(4
    8)の周方向へ前記ケース(48)に対して相対回転自
    在である回転板(50)とを有し、前記前側ドラッグリ
    ンク(32)は前記ケース(48)へ連結し、前記後ろ
    側ドラッグリンク(40)は前記回転板(50)へ連結
    していることを特徴とする請求項5記載の自走車両のス
    テアリング装置。
  7. 【請求項7】 前記回転板(50)の回転位置を制御す
    る回転駆動手段(70)を有していることを特徴とする
    請求項6記載の自走車両のステアリング装置。
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