JP2805159B2 - 後発泡性パック料 - Google Patents

後発泡性パック料

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JP2805159B2
JP2805159B2 JP1123592A JP12359289A JP2805159B2 JP 2805159 B2 JP2805159 B2 JP 2805159B2 JP 1123592 A JP1123592 A JP 1123592A JP 12359289 A JP12359289 A JP 12359289A JP 2805159 B2 JP2805159 B2 JP 2805159B2
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俊二 山田
路郎 北原
悟 中田
宏明 小西
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有限会社野々川商事
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、後発泡性パック料に関するものである。さ
らに詳しくは、粘土鉱物を含有させることにより吐出時
に発泡させず、後発泡するエアゾールパック料に関する
ものである。
〔従来の技術〕
従来からある泡のパックは、発泡した状態で吐出さ
れ、これを皮膚に直接塗布すると、塗布時に指で泡を壊
し、密着性の良い泡を提供することが難しかった。近
年、発泡していない状態で吐出させ、皮膚に密着性良く
塗布し、皮膚の上で徐々に発泡してくるパック料が望ま
れるようになってきた。従来の技術では水溶性高分子と
発泡剤を含有させて後発泡性をもたせたものはあったが
(特公昭49−34912)、酸性物質を水に溶解して得られ
る水溶液を第1剤とし、水溶性高分子及び/又は粘土鉱
物と炭酸塩とを常温固型のポリエチレングリコールで被
覆した固形物を第2剤とする用時混合型発泡性化粧料
(特開昭63−310807)はあるが、特定量の発泡剤および
粘土鉱物を含有させて後発泡性をもたせたパック料はな
い。
〔発明が解決しようとする問題点〕
カルボキシビニルポリマーやカルボキシメチルセルロ
ースナトリウム等の水溶性高分子と発泡剤をパック料に
含有させると後発泡性が得られる。しかし、このパック
料は皮膚に塗布する時、高分子特有のぬるつきがあるた
め使用感が悪く、水落ちが非常に悪いという欠点があっ
た。また泡が粗いために泡による断熱効果が劣るので温
感を殆ど感じないという欠点があった。
〔問題を解決するための手段〕
このような事情に艦み、本発明者らは鋭意研究を重ね
た結果、モンモリロナイト、ベントナイト、ヘクトライ
ト、カオリナイト等が粘土鉱物を含有させることによ
り、ぬるつきがなく、なめらかな使用感で水落ちに優
れ、さらに非常にきめ細かい泡となるため、皮膚表面の
温度を外気に逃がさず、断熱効果に優れた後発泡性エア
ゾールパック料を完成するに至った。この泡の断熱効果
により皮膚表面の温度が上昇し、温感として感じる。
本発明でいう後発泡性とは20℃に静的大気条件下でエ
アゾール缶から吐出された時、肉眼では殆ど発泡が見ら
れず、30秒以上経つと徐々に白い泡となることをいう。
この後発泡性エアゾールパック料は皮膚に塗布した場
合、皮膚温により発泡剤の気化が早くなり徐々に発泡し
てくるものである。
最近、吐出させる内容物を噴射剤と分離して、噴射剤
の蒸気圧で内容物を吐出させる特殊構造のエアゾール容
器が種々市販されている。本発明の後発泡性エアゾール
パック料はこれらの容器を用いることができる。噴射剤
は通常のエアゾールに使用するもので、発泡剤の蒸気圧
より高いものを用いる。また通常のエアゾール容器を用
いる場合には、圧縮ガスにより内容物を吐出させること
ができる。吐出の方法はこれらに限定されるものではな
い。
本発明の粘土鉱物はモンモリロナイト、ベントナイ
ト、カオリナイト、ヘクトライト等の一種または二種以
上を用いる。これらの粘土鉱物は水膨潤性があり、パッ
ク料に含有することによりチキソトロピー性をもたせ、
発泡剤をパック料の中に顕著に留める効果がある。
静的条件下(20℃)で吐出時に発泡させずに留める時
間は、粘土鉱物の量を変化させることにより用意に調節
することが可能であり、量を多くするにつれて後発泡性
は良くなる。
本発明の粘土鉱物の含有量は0.1重量%以上、好まし
くは0.1〜3.0重量%である。0.1重量%以下では後発泡
とならず、3.0重量%以上では後発泡性はあるが、後発
泡までの時間が長すぎて実際の使用には不向きである。
本発明に用いる発泡剤としては、プロパン、n−ブタ
ン、n−ブタン、n−ペンタン、i−ペンタン、フロン
12、フロン11、フロン113、フロン114の等通常のエアゾ
ールに用いるものの一種または二種以上を用いる。発泡
剤は蒸気圧によっても異なるが、パック料全量に対して
2〜7重量%適量である。2重量%以下では充分な発泡
は得られず、7重量%以上では泡が粗になり良くない。
〔実施例〕
次に実施例により本発明をさらに説明するが、本発明
はこれにより限定されるものではない。処方中の数字は
重量%を示す。
実施例−1 乳液状パック料 ステアリン酸 8.0 ソルビタンモノステアレート 2.0 流動パラフィン 5.0 ステアリルアルコール 0.5 ソルビトール(70%水溶液) 5.0 トリエタノールアミン 2.5 ベントナイト 0.5 精製水 72.5 フロン12 0.5 フロン11 3.5 成分〜を80℃で均一に撹拌溶解後、30℃まで冷却
する。これを噴射剤と分離した特殊容器に入れ、次いで
容器内に成分、を入れ、室温で充分に振とうする。
得られたパック料は乳液状であり、静的大気条件下
(20℃)で吐出させると2分後に発泡した。一方吐出後
すぐに顔に塗布すると10秒後に発泡しはじめた。このパ
ック料は密着性が良いため塗りやすく、ぬるつきがなく
なめらかにのびた。泡のきめは非常に細かくソフトで、
ほどよい温感を感じた。泡の水落ちに優れ、使用後しっ
とりとした。
実施例−2 クリーム状パック料 POE(40)硬化ヒマシ油 6.0 セタノール 4.0 ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0 グリセリン 20.0 カオリナイト 1.0 精製水 58.0 n−ブタン 4.0 n−ペンタン 2.0 成分〜を80℃で均一に撹拌溶解後、−10℃まで冷
却する。次いで成分、を加え均一に撹拌混合する。
これを噴射剤と分離した特殊容器に入れる。
得られたパック料はクリーム状であり、静的大気条件
下(20℃)で吐出させると4分後に発泡した。一方吐出
後すぐに顔に塗布すると20秒後に発泡しはじめた。この
パック料は密着性が良いため塗りやすく、ぬるつきがな
くなめらかにのびた。泡のきめは非常に細かくクリーミ
ィで、ほどよい温感を感じた。泡の水落ちに優れ、使用
後しっとりとした。
〔実験例〕
次に実験例により粘土鉱物を含有することによりパッ
ク料の後発泡性が高められることを示す。処方中の数字
は重量%を示す。
実験例−1 ステアリン酸 10.0 セタノール 2.0 ワセリン 5.0 グリセリン 20.0 水酸化ナトリウム 1.0 モンモリロナイト X 精製水 58−X i−ブタン 2.0 フロン11 2.0 上記の処方でモンモリロナイトの量を変化させ、実施
例−2の方法に従い作製した。20℃の静的大気条件下で
吐出させ、発泡するまでの時間を肉眼で測定した。表−
1に示すようにモンモリロナイトの量が0.1重量%以上
で効果を認め、量が多くなるほど後発泡性が高められ
た。また吐出後、すぐに顔に塗布して、発泡するまての
時間についても肉眼で測定した。0.1〜3.0重量%の範囲
でパック料として適度な後発泡性を示した。5.0重量%
では後発泡までの時間が長すぎて実際の使用には不向き
である。
実験例−2 ステアリン酸 10.0 セタノール 2.0 ワセリン 5.0 グリセリン 20.0 水酸化ナトリウム 1.0 ベントナイト X 精製水 58−X i−ブタン 2.0 フロン11 2.0 上記の処方でベントナイトの量を変化させ、実施例−
2の方法に従い作製した。20℃の静的大気条件下で吐出
させ、発泡するまでの時間を肉眼で測定した。表−2に
示すようにベントナイトの量が0.1重量%以上で効果を
認め、量が多くなるぼど後発泡性が高められた。また吐
出後、すぐに顔に塗布して、発泡するまでの時間につい
ても肉眼で測定した。0.1〜3.0重量%の範囲でパック料
として適度な後発泡性を示した。5.0重量%では後発泡
までの時間が長すぎて実際の使用には不向きである。
実験例−3 ステアリン酸 10.0 セタノール 2.0 ワセリン 5.0 グリセリン 20.0 水酸化ナトリウム 1.0 ヘクトライト X 精製水 58−X i−ブタン 2.0 フロン11 2.0 上記の処方でヘクトライトの量を変化させ、実施例−
2の方法に従い作製した。20℃の静的大気条件下で吐出
させ、発泡するまでの時間を肉眼で測定した。表−3に
示すようにヘクトライトの量が0.1重量%以上で効果を
認め、量が多くなるほど後発泡性が高められた。また吐
出後、すぐに顔に塗布して、発泡するまでの時間につい
ても肉眼で測定した。0.1〜3.0重量%の範囲でパック料
として適度な後発泡性を示した。5.0重量%では後発泡
までの時間が長すぎて実際の使用には不向きである。
実験例−4 ステアリン酸 10.0 セタノール 2.0 ワセリン 5.0 グリセリン 20.0 水酸化ナトリウム 1.0 カオリナイト X 精製水 58−X i−ブタン 2.0 フロン11 2.0 上記の処方でカオリナイトの量を変化させ、実施例−
2の方法に従い作製した。20℃の静的大気条件下で吐出
させ、発泡するまでの時間を肉眼で測定した。表−4に
示すようにカオリナイトの量が0.1重量%以上で効果を
認め、量が多くなるほど後発泡性が高められた。また吐
出後、すぐに顔に塗布して、発泡するまでの時間につい
ても肉眼で測定した。0.1〜3.0重量%の範囲でパック料
として適度な後発泡性を示した。5.0重量%では不向き
である。
実験例−5 従来技術である水溶性高分子を用いた後発泡性の乳液
状パック料(A)と本発明の粘土鉱物を用いた後発泡性
の乳液状パック料(B)について年齢20〜45歳の女性20
名を対象に使用試験を行った。パック料は実施例−2の
方法に従い作製した。
(A) (B) POE(40)モノステアレート 7.0 7.0 スクワラン 1.0 1.0 ベヘニン酸 2.0 2.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 5.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5 − ベントナイト − 0.5 精製水 78.5 78.5 フロン114 5.0 5.0 i−ペンタン 1.0 1.0 表−5に示すように、塗布時の使用感、泡の水落ち、
温感、泡のきめ細かさのどの項目についても本発明の後
発泡性の乳液状パック料(B)の方が優れと結果が得ら
れた。
実験例−6 実施例−2 クリーム状パック料の発泡剤であるn−ブ
タン、n−ペンタンの量を変化させて後発泡性の状態を
比較した。尚、発泡剤の増減分は水で100に調整した。
以上の結果より、2重量%以下では十分な発泡が得ら
れず、7重量%以上では泡が粗になり良くなかった。し
たがって、本発明の後発泡性エアゾールパック料の発泡
剤量は2〜7重量%が好ましい。
フロントページの続き (72)発明者 小西 宏明 愛知県名古屋市西区鳥見町2丁目130番 地 日本メナード化粧品株式会社中央研 究所内 審査官 冨士 美香 (56)参考文献 特開 平2−247115(JP,A) 特開 昭63−310807(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘土鉱物および発泡剤を含有し、かつ発泡
    剤の含有量が2〜7重量%であることを特徴とする後発
    泡性エアゾールパック料。
  2. 【請求項2】粘土鉱物がモンモリロナイト、ベントナイ
    ト、ヘクトライト及びカオリナイトから一種又は二種以
    上選ばれることを特徴とする請求項(1)の後発泡性エ
    アゾールパック料。
  3. 【請求項3】粘土鉱物の含有量が0.1〜3.0重量%である
    ことを特徴とする請求項(1)又は(2)の後発泡性エ
    アゾールパック料。
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