JP2804190B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP2804190B2
JP2804190B2 JP3304335A JP30433591A JP2804190B2 JP 2804190 B2 JP2804190 B2 JP 2804190B2 JP 3304335 A JP3304335 A JP 3304335A JP 30433591 A JP30433591 A JP 30433591A JP 2804190 B2 JP2804190 B2 JP 2804190B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路(I
C)に係り、特にメモリセルアレイおよびメモリセルの
読み出し情報をセンス増幅するセンスアンプを有するI
Cにおけるセルの読み出しマージンを制御する手段に関
する。
【0002】
【従来の技術】メモリセルアレイおよびメモリセルの読
み出し情報をセンス増幅するビット線センスアンプを有
するIC(例えばメモリIC)は、ウェハープロセスを
終了した後の最初の検査工程(いわゆるダイソート工
程)で良品・不良品の選別検査を行なっている。ダイソ
ート工程では、ウェハー上に形成されているチップのパ
ッドにプローブカードの針を当て、チップの動作に必要
な電源、アドレス、入力データ、制御信号等を与え、各
針に流れ込む電流や、出力データ等を測定し、期待値と
比較することで良品・不良品の判定を行なっている。ダ
イソート工程は多くの項目に分かれているが、一般的に
は、(1) 電流試験、(2) 動作試験に大別することができ
る。
【0003】まず、最初に電流試験が行なわれる。この
試験では待機時電源電流や動作時電源電流、入力ピン漏
洩電流等の測定が行なわれる。測定電流値がある規定範
囲内に納まっていれば良品と判断され次の項目の試験が
行なわれるが、測定電流値が規定範囲内に納まっていな
かった場合には不良品と判断され、それ以降の項目の試
験は行なわれない。
【0004】電流試験に合格したチップには次の動作試
験が行なわれる。この試験の目的はメモリセルの書込み
・読み出し動作が正しく行なわれるか否かを検査するこ
とである。動作試験は幾つもの項目に分けて行なわれ
る。電源電圧、入力データの電圧・タイミング、アドレ
スの電圧・タイミング、メモリセルに書き込むデータパ
ターン(メモリセル平面に書き込まれる“0”、“1”
の組合せ)等を幾通りも組合せて書込み・読み出しを行
い、書き込まれたデータパターンが正しく読み出される
かを試験する。
【0005】メモリICを製造する工程は厳しく管理さ
れているが、それでもある程度のばらつきは避けられな
い。各々の工程での僅かなばらつきが全てのウェハープ
ロセス工程を終了するまでに累積され、このばらつきの
累積はウェハープロセス後のメモリIC内に含まれるメ
モリセルの特性ばらつきとして現われる。メモリセルの
特性分布はおおよそ図23に示すように3群に分かれて
いると考えられる。
【0006】図23中、分布(1) は健全なメモリセル
群、分布(2)は読み出しあるいは書込みが全くできない
完全な不良セル群、分布(3) は読み出し書込みはできる
がその動作が不完全なメモリセル群である。
【0007】ところで、従来のダイソート工程におい
て、前記(2) 群のメモリセルは簡単に除去できる。これ
に対して、前記(3) 群のメモリセルは、読み出した時の
情報量(電圧読み出しの場合はビット線対の電位差、電
流読み出しの場合はビット線対の電流差)が少ないの
で、その除去は容易ではない。
【0008】そこで、通常は、ダイソート工程で、(3)
群のメモリセルを除去すべく様々なスクリーニングテス
トが行なわれている。例えば仕様書で規定されている電
源電圧範囲よりも低い(あるいは高い)電源電圧で動作
させるテスト、あるいは仕様書で規定されているタイミ
ングよりも厳しいタイミングで制御信号、アドレス、デ
ータ等を与えて動作させるテスト、あるいはメモリセル
平面内に様々なデータパターン(隣り合わせたメモリセ
ルの“0”、“1”の組合せ)でデータを与えて動作さ
せるテスト等である。
【0009】しかし、このような従来のスクリーニング
テストでは、必ずしも(3) 群の全てのメモリセルを除去
しきれてはいない。また、(3) 群のメモリセルは一般的
に不安定であり、同じテストを数回行なってもある時は
不良として検出されるが、ある時には不良として検出さ
れないこともある。ダイソート工程でたまたま不良とし
て検出されなかった(3) 群のメモリセルは、パッケージ
に納められた後の最終検査工程で不良として検出された
り、また、最終検査工程でも運悪く不良として検出され
なかった場合は市場に出荷され、ユーザーの手元で不良
になる場合もある。上記したようなウェハー状態でのス
クリーニングテストで不良として検出されずにパッケー
ジング後の最終検査工程で不良として検出された場合
は、パッケージ材料やテストコストが無駄になる。ま
た、最終検査工程でも不良として検出されずにユーザー
の手元で不良になった場合は深刻な信用問題になる。
【0010】特に、ダイナミック型メモリ(DRAM)
においては、大容量化に伴い、スタック型セルやトレン
チ型セルなどの三次元的構造を持つようになると、スタ
ック型セルのストレージノードのコンタクト不良やトレ
ンチ型セルのトレンチ穴不良により十分なセル容量を確
保することが困難になり、前記したように不良となり易
いセルがある確率で発生するので、前記したような(3)
群の全てのメモリセルを除去しきれないという問題は一
層重要になる。ここで、従来のDRAMのメモリセルア
レイおよびビット線センスアンプについて、構成の一例
および動作例を簡単に説明する。
【0011】図24は、メモリセルアレイMCAの構成
およびセンスアンプSA1 〜SAnとの接続関係を示し
ている。メモリセルアレイMCAにおいて、MC…は行
列状に配列されたDRAMセル、WL1 〜WLmは同一
行のセルMC…に共通接続されたワード線、BL1 、/
BL1 、…BLn、/BLnは同一列のセルMC…に接
続されたビット線である。DCAはダミーセル部であ
り、上記メモリセルアレイMCAの各ビット線BL1 、
/BL1 、…BLn、/BLnに1個づつダミーセルD
Cが接続されている。このダミーセル部DCAにおい
て、DWLおよび/DWLはダミーワード線、VPLはダ
ミーセルキャパシタプレート電位、VDCはダミーセル書
込み電位である。
【0012】センスアンプSA1 〜SAnは、上記メモ
リセルアレイMCAの相補的なビット線対(BL1 、/
BL1 )〜(BLn、/BLn)にそれぞれ対応して接
続され、選択された行のメモリセルからビット線に読み
出された情報をセンス増幅するものである。
【0013】図25は、図24中のメモリセルMCの1
個分の回路構成を示している。Qはトランスファゲート
用MOSトランジスタであり、ドレインがビット線BL
iあるいは/BLiに接続され、ゲートがワード線WL
iに接続されている。Cは情報記憶用の容量であり、一
端が上記トランジスタQのソースに接続され、他端がキ
ャパシタプレート電位VPLに接続されている。
【0014】図26は、図24中のセンスアンプSA1
〜SAnの1個分の回路構成を代表的に示している。E
Qはビット線プリチャージ・イコライズ回路であり、V
PRはビット線プリチャージ電位、/φEQはプリチャージ
・イコライズ信号である。SNはビット線電位センス用
のNチャネルセンスアンプ、SPはビット線電位リスト
ア用のPチャネルセンスアンプ、/φnはNチャネルセ
ンスアンプ活性化信号、φpはPチャネルセンスアンプ
活性化信号である。
【0015】図27は、図24のDRAMの読み出し動
作における各部の電圧波形を示している。Vccは電源電
位、Vcc/2はビット線のプリチャージ電位、WLは選
択された行のワード線、DWLは選択された一方のダミ
ーワード線、/DWLは選択されなかった他方のダミー
ワード線、BLは選択行のセルに接続されている一方の
ビット線、/BLは上記ビット線BLに対して相補対を
なす他方のビット線(前記ダミーワード線DWLにより
選択されるダミーセルDCが接続されているビット線)
である。vnは選択行のワード線WLの電位が立上がっ
た時に選択行のセルMCのゲート・ドレイン間容量を通
して前記一方のビット線BLに発生するカップリングノ
イズによる電位、vdは前記ダミーワード線DWLの電
位を立上げることにより選択されるダミーセルDCが接
続されている他方のビット線/BLに発生するカップリ
ングノイズによる電位、v1 は選択されたセルMCの
“1”データが前記ビット線BLに読み出された時に現
れる信号電位の変化量、v0は選択されたセルMCの
“0”データが前記ビット線BLに読み出された時に現
れる信号電位の変化量である。
【0016】前記ダミーセル部DCAを設けた理由の1
つ目は、選択行のワード線WLの電位が立上がった時に
一方のビット線BLに発生するカップリングノイズによ
る電位vnと相殺するように、他方のビット線/BLに
接続されているダミーワード線DWLの電位を立上げて
他方のビット線/BLにもカップリングノイズによる電
位vdを発生させるためである。2つ目の理由は、選択
されるメモリセルMCの容量によるビット線対(BL、
/BL)内のビット線同士の容量のアンバランスを軽減
するためである。
【0017】このようにダミーセル部DCAを設ける
と、メモリセルから一方のビット線に読み出された電位
の比較基準となる他方のビット線の電位の最適化を行う
ことにより、セルの“1”データの読み出し時にビット
線に現れる信号電位の変化量Δv1 と“0”データの読
み出し時にビット線に現れる信号電位の変化量Δv0 と
を等しくし、セルの動作マージンを最適化することが可
能になる。
【0018】ところで、DRAMの大容量化に伴うセル
パターン面積の縮小化により、セルトランジスタの基板
バイアス効果による閾値電圧の上昇および“1”データ
に対するセル容量の低下が生じ、セルに十分なレベルの
“1”データを書込むことが困難になってきている。こ
れにより、“1”データ読み出し時のビット線信号電位
の変化量Δv1 が“0”データの読み出し時のビット線
信号電位の変化量Δv0 より小さくなる傾向が強まり、
ソフトエラー率が悪化するという問題がある。
【0019】そこで、前記ダミーセル書込み電位VDCを
変えることにより、“1”データの読み出しマージン
(ビット線センスアンプのセンスマージン)を大きくし
て“0”データの読み出しマージンと同等にする、つま
り、“1”、“0”データの読み出しマージンのアンバ
ランスを補正することが考えられる。また、前記したよ
うなウェハー状態でのスクリーニングテストに際して、
ダミーセル書込み電位VDCを変えることによりセルの読
み出しマージンを厳しくすることが考えられる。
【0020】しかし、ダミーセル書込み電位VDCは、本
来はビット線電位と同等の電位を与えるものであって僅
かな電位の補正には適しているが、セルの読み出しマー
ジンを制御するためにダミーセル書込み電位VDCを大き
く補正しようとすると、多大なプリチャージ時間を必要
とする。従って、通常のリード/ライト動作と同様の最
小サイクルでの試験に際しては、ダミーセル書込み電位
VDCの補正は不適である。また、従来のDRAMは、セ
ルの読み出しマージンを任意に変えて最適化することが
容易にはできないという問題があった。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
ICは、ウェハー状態でのスクリーニングテストに際し
て、動作が不完全なメモリセル群に対して必ずしも全て
のメモリセルを不良として検出することができないとい
う問題があった。
【0022】また、メモリセルを高集積化、微細化した
ICにおいては、“1”、“0”データの読み出しマー
ジンのアンバランスを補正することが容易にはできない
という問題があった。
【0023】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、ウェハー状態でのスクリーニングテストに際
して、動作が不完全なメモリセル群に対して全てのメモ
リセルを不良として検出することが可能になる半導体集
積回路を提供することを目的とする。
【0024】また、本発明は、メモリセルを高集積化、
微細化した場合でも、“1”、“0”データの読み出し
マージンのアンバランスを補正することが容易に可能に
なる半導体集積回路を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、メモリセルア
レイおよびメモリセルの読み出し情報をセンス増幅する
センスアンプを有する半導体集積回路において、上記メ
モリセルアレイの相補的なビット線対にそれぞれ対応し
て容量を介してダミーワード線が接続されたダミーセル
部と、上記メモリセルアレイの選択されたワード線が活
性化される際にダミーワード線駆動方式制御電位に基づ
いてダミーワード線の電位を変化させるか否かを制御す
ダミーワード線電位制御回路を具備することを特徴と
する。
【0026】
【作用】ダミーワード線電位制御回路による制御によっ
て、メモリセルの“1”、“0”データの読み出しマー
ジンのアンバランスを補正したり、ウェハー状態におけ
るスクリーニングテストに際して、メモリセルの“1”
データの読み出しマージンまたは“0”データの読み出
しマージンを厳しくする(メモリセルに蓄えられている
データを読み出した時にビット線対に現れる電位差また
は電流差が小さくなって読み出し難くする)ことが可能
になる。
【0027】従って、ICの製造過程においてロット中
のサンプルとなるICに対してソフトエラーテストを行
った際の結果に応じて、必要があれば、“1”、“0”
データの読み出しマージンのアンバランスを補正するこ
とが可能になる。この場合、上記ロットの各ICチップ
上の所定のパッドを所定の電位ノードに接続し、このパ
ッドの電位によってダミーワード線の駆動方式を決定す
るようにしておけば、上記ロットのICに対して補正を
行うためのダミーワード線駆動方式を半永久的に固定す
ることが可能になり、信頼性、歩留りの向上を図ること
ができる。
【0028】また、ICのウェハー状態でのスクリーニ
ングテストに際して、最小サイクルでのテストが可能に
なり、読み出しマージンの少ない(つまり、動作が不完
全な)メモリセル群に対して全てのメモリセルを不良と
して検出することができる。これにより、スクリーニン
グテストの効率の向上を図ることができると共に、パッ
ケージング後の不良発生率を低減できる。従って、パッ
ケージ材料や検査コストを節約することができ、ユーザ
ーの手元で不良になるような信頼性不良の問題が起きる
心配が減る。また、読み出しマージンの少ないセルを不
良として除去し、そのメモリセルを冗長ビットで置き換
えるようにすれば、総合的に見た場合の歩留まりが向上
する。
【0029】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の第1実施例に係るDRA
Mの一部を示している。
【0030】図1において、メモリセルアレイ10は、
行列状に配列されたDRAMセルMC…と、同一行のセ
ルMC…に共通に接続されたワード線WL1 〜WLm
と、同一列のセルMC…に共通に接続されたビット線B
L1 、/BL1 、〜BLn、/BLnを有する。11は
カップリング容量型のダミーセル部であり、上記メモリ
セルアレイMCAの各ビット線BL1 〜BLnに1個づ
つ容量Cを介してダミーワード線DWLが接続され、各
ビット線/BL1 〜/BLnに1個づつ容量Cを介して
ダミーワード線/DWLが接続されている。これらの容
量Cは、MOS型容量あるいはプレートポリシリコンと
ゲート電極材料との間の層間容量が用いられる。12は
上記ダミーワード線DWL、/DWLに接続されている
ダミーワード線駆動回路、13はこのダミーワード線駆
動回路12によるダミーワード線駆動方式を決定するた
めのダミーワード線駆動方式決定回路、14はチップ上
のパッドであり、前記ダミーワード線駆動方式決定回路
13にダミーワード線駆動方式制御電位を与えるための
ものである。これらのダミーワード線駆動回路12、ダ
ミーワード線駆動方式決定回路13およびパッド14
は、ダミーワード線電位制御回路(DWL電位制御回
路)15を形成している。センスアンプSA1 〜SAn
は、上記メモリセルアレイ10の相補的なビット線対
(BL1 、/BL1 )〜(BLn、/BLn)にそれぞ
れ対応して接続され、選択された行のメモリセルからビ
ット線に読み出された情報をセンス増幅するものであ
り、それぞれ例えば図26に示したように構成されてい
る。なお、複数組のビット線対に対して1個のセンスア
ンプが切り換え接続されるように構成される場合もあ
る。
【0031】図2乃至図6は、上記ダミーワード線駆動
方式の各種の態様における動作波形(各部の電圧波形)
を示しており、これらの駆動方式を実現するためのDW
L電位制御回路15の相異なる回路例を図7乃至図10
に示している。
【0032】図2乃至図6において、Vccは電源電位、
Vcc/2はビット線のプリチャージ電位、WLは選択さ
れた行のワード線、DWLは一方のダミーワード線、/
DWLは他方のダミーワード線、BLは選択行のセルに
接続されている一方のビット線、/BLは上記ビット線
BLに対して相補対をなす他方のビット線(前記ダミー
ワード線DWLにより選択される容量Cが接続されてい
るビット線)である。vnは選択行のワード線WLの電
位が立上がった時に選択行のセルMCのゲート・ドレイ
ン間容量を通して前記一方のビット線BLに発生するカ
ップリングノイズによる電位、vdは前記ダミーワード
線DWLの電位を立上げることにより前記他方のビット
線/BLに発生するカップリングノイズによる電位、v
1 は選択されたセルMCの“1”データが前記ビット線
BLに読み出された時に現れる信号電位の変化量、v0
は選択されたセルMCの“0”データが前記ビット線B
Lに読み出された時に現れる信号電位の変化量である。
【0033】図2に示す駆動方式は、選択ワード線WL
の活性化時に、ダミーワード線DWL、/DWLを共に
非活性状態に保つ方式である。即ち、ビット線対(B
L、/BL)の電位がプリチャージ・イコライズされた
状態が解除された後、選択された行のワード線WLが昇
圧電位まで立上がる。このワード線WLの電位が立上が
った時に選択行のセルのゲート・ドレイン間容量を通し
て一方のビット線BLにカップリングノイズによる電位
vnが発生する。そして、選択行のセルから一方のビッ
ト線BLにデータが読み出され、ビット線対(BL、/
BL)に電位差が発生した時、センスアンプが動作し、
ビット線対(BL、/BL)の一方の電位をプルダウン
し、他方の電位をプルアップする。
【0034】この駆動方式では、ワード線電位の立上り
時に発生するワード線WLからのカップリングノイズに
よる電位vn分だけ一方のビット線BLの電位が高くな
るが、他方のビット線/BLにはダミーワード線DWL
からのカップリングノイズによる電位vdが現れないの
で、v1 >v0 になる。
【0035】図3に示す駆動方式は、図2に示した駆動
方式と比べて、選択ワード線WLの活性化時に、ダミー
ワード線/DWLの電位を“H”レベルに保ち、ダミー
ワード線DWLの電位を“H”から“L”に変化させる
点が異なり、その他は同じである。
【0036】この駆動方式では、ワード線電位の立上り
時に発生するワード線WLからのカップリングノイズに
よる電位vn分だけ一方のビット線BLの電位が高くな
ると同時に、ダミーワード線DWLの電位が立下がった
時に発生するダミーワード線DWLからのカップリング
ノイズによる電位vd(=−vn)だけ他方のビット線
/BLの電位が低くなるので、v1 》v0 になる。
【0037】図4に示す駆動方式は、図2に示した駆動
方式と比べて、選択ワード線WLの活性化時に、ダミー
ワード線DWLの電位を“L”レベルに保ち、ダミーワ
ード線/DWLの電位を“L”から“H”に変化させる
点が異なり、その他は同じである。
【0038】この駆動方式では、ワード線電位の立上り
時に発生するワード線WLからのカップリングノイズに
よる電位vn分だけ一方のビット線BLの電位が高くな
ると同時に、ダミーワード線/DWLの電位が立上った
時に発生するダミーワード線/DWLからのカップリン
グノイズによる電位vd(=vn)だけ一方のビット線
BLの電位が高くなるので、v1 》v0 になる。
【0039】図5に示す駆動方式は、図2に示した駆動
方式と比べて、選択ワード線WLの活性化時に、ダミー
ワード線DWLの電位を“H”レベルに保ち、ダミーワ
ード線/DWLの電位を“H”から“L”に変化させる
点が異なり、その他は同じである。
【0040】この駆動方式では、ワード線電位の立上り
時に発生するワード線WLからのカップリングノイズに
よる電位vn分を、ダミーワード線/DWLの電位が立
下がった時に発生するダミーワード線/DWLからのカ
ップリングノイズによる電位vd(=−vn)により相
殺するので、v1 =v0 になる。
【0041】図6に示す駆動方式は、図2に示した駆動
方式と比べて、選択ワード線WLの活性化時に、ダミー
ワード線DWLの電位を“H”から“L”に変化させる
と共にダミーワード線/DWLの電位を“L”から
“H”に変化させる点が異なり、その他は同じである。
【0042】この駆動方式では、ワード線電位の立上り
時に発生するワード線WLからのカップリングノイズに
よる電位vn分だけ一方のビット線BLの電位が高くな
ると共にダミーワード線/DWLの電位が立上った時に
発生するダミーワード線/DWLからのカップリングノ
イズによる電位vd(=vn)だけ一方のビット線BL
の電位が高くなると同時に、ダミーワード線DWLの電
位が立下がった時に発生するダミーワード線DWLから
のカップリングノイズによる電位vd(=−vn)だけ
他方のビット線/BLの電位が低くなるので、v1 》v
0 になる。
【0043】図7に示すDWL電位制御回路において、
14はパッド、20はパッド14と接地電位ノードとの
間に接続された高抵抗、21は上記パッド14に入力ノ
ードが接続されたインバータ、22は上記インバータ2
1の出力およびワード線駆動タイミング信号φWLが入力
する二入力のアンドゲート、23はビット線BL1〜B
Ln系を選択するためのロウ系のアドレス信号A0Rおよ
び上記アンドゲート22の出力が入力する二入力のナン
ドゲート、24は上記ナンドゲート23の出力を反転し
て前記ダミーワード線DWLに供給するインバータ、2
5はビット線/BL1〜/BLn系を選択するためのロ
ウ系のアドレス信号/A0Rおよび前記アンドゲート22
の出力が入力する二入力のナンドゲート、26は上記ナ
ンドゲート25の出力を反転して前記ダミーワード線/
DWLに供給するインバータである。
【0044】この回路において、パッド14が接地電位
の状態では、インバータ21の出力が“H”レベルであ
り、ワード線駆動タイミング信号φWLが活性化した(本
例では“H”レベルになる)時、アドレス信号A0Rある
いは/A0Rに応じてダミーワード線DWLあるいは/D
WLを活性化する。この動作は、図27に示した従来例
の動作と同様である。
【0045】これに対して、外部からパッド14に
“H”レベルの信号を印加してインバータ21の出力を
“L”レベルにしておくと、ワード線駆動タイミング信
号φWLが活性化しても、ダミーワード線DWL、/DW
Lを共に非活性状態(本例では“L”レベル)に保つの
で、図2に示したような動作が得られる。
【0046】図8に示すDWL電位制御回路において、
14はパッド、30はパッド14と接地電位ノードとの
間に接続された高抵抗、31は上記パッド14に入力ノ
ードが接続されたインバータ、32は上記インバータ3
1の出力およびワード線駆動タイミング信号φWLおよび
ビット線BL1〜BLn系を選択するためのロウ系のア
ドレス信号A0Rが入力し、その出力を前記ダミーワード
線DWLに供給する三入力のナンドゲート、33は前記
インバータ31の出力およびワード線駆動タイミング信
号φWLおよびビット線/BL1〜/BLn系を選択する
ためのロウ系のアドレス信号/A0Rが入力し、その出力
を前記ダミーワード線/DWLに供給する三入力のナン
ドゲートである。
【0047】この回路において、パッド14が接地電位
の状態では、インバータ31の出力が“H”レベルであ
り、ワード線駆動タイミング信号φWLが活性化した時、
アドレス信号A0Rあるいは/A0Rに応じてダミーワード
線DWLあるいは/DWLを活性化するので、図3に示
したような動作が得られる。
【0048】これに対して、外部からパッド14に
“H”レベルの信号を印加してインバータ31の出力を
“L”レベルにしておくと、ワード線駆動タイミング信
号φWLが活性化しても、ダミーワード線DWL、/DW
Lを共に非活性状態に保つので、図2に示したような動
作が得られる。
【0049】図9に示すDWL電位制御回路において、
14はパッド、40はパッド14と接地電位ノードとの
間に接続された高抵抗、41aは上記パッド14に入力
ノードが接続されたインバータ、41bは上記インバー
タ41aの出力(制御信号φA )を反転して反転制御信
号φB を生成するインバータ、42はビット線BL1〜
BLn系を選択するためのロウ系のアドレス信号A0Rお
よびワード線駆動タイミング信号φWLが入力する二入力
のナンドゲート、43は上記ナンドゲート42の出力が
入力し、前記相補的な制御信号φB およびφA により動
作が制御されるクロックドインバータ、44は前記ナン
ドゲート42の出力が入力するインバータ、45は上記
インバータ44の出力が入力し、前記相補的な制御信号
φA およびφB により動作の可否が制御されるクロック
ドインバータであり、このクロックドインバータ45お
よび前記クロックドインバータ43の出力はワイヤード
オア接続されて前記ダミーワード線DWLに供給され
る。46はビット線/BL1〜/BLn系を選択するた
めのロウ系のアドレス信号/A0Rおよびワード線駆動タ
イミング信号φWLが入力する二入力のナンドゲート、4
7は上記ナンドゲート46の出力が入力し、前記相補的
な制御信号φB およびφA により動作が制御されるクロ
ックドインバータ、48は前記ナンドゲート46の出力
が入力するインバータ、49は上記インバータ48の出
力が入力し、前記相補的な制御信号φAおよびφB によ
り動作の可否が制御されるクロックドインバータであ
り、このクロックドインバータ49および前記クロック
ドインバータ47の出力はワイヤードオア接続されて前
記ダミーワード線/DWLに供給される。
【0050】この回路において、パッド14が接地電位
の状態では、制御信号φA およびφB は対応して“H”
/“L”レベルになっている。これにより、ワード線駆
動タイミング信号φWLが活性化した時、アドレス信号A
0Rあるいは/A0Rに応じてダミーワード線DWLあるい
は/DWLを活性化する。この動作は、図27に示した
従来例の動作と同様である。
【0051】これに対して、外部からパッド14に
“H”レベルの信号を印加して制御信号φA およびφB
を対応して“L”/“H”レベルにしておくと、ワード
線駆動タイミング信号φWLが活性化した時に、図3に示
したような動作が得られる。
【0052】図10に示すDWL電位制御回路におい
て、14はパッド、50はパッド14と接地電位ノード
との間に接続された高抵抗、51aは上記パッド14に
入力ノードが接続されたインバータ、51bは上記イン
バータ51aの出力(制御信号φA )を反転して反転制
御信号φB を生成するインバータ、52はビット線BL
1〜BLn系を選択するためのロウ系のアドレス信号A
0Rが一端に入力し、前記相補的な制御信号φB およびφ
A により動作が制御されるCMOSトランスファゲー
ト、53はビット線/BL1〜/BLn系を選択するた
めのロウ系のアドレス信号/A0Rが一端に入力し、前記
相補的な制御信号φA およびφB により動作が制御され
るCMOSトランスファゲートであり、これらのCMO
Sトランスファゲート52および53の出力はワイヤー
ドオア接続されている。54はこのワイヤードオア出力
およびワード線駆動タイミング信号φWLが入力し、その
出力を前記ダミーワード線DWLに供給する二入力のア
ンドゲートである。55は前記アドレス信号A0Rが一端
に入力し、前記相補的な制御信号φA およびφBにより
動作が制御されるCMOSトランスファゲート、56は
前記アドレス信号/A0Rが一端に入力し、前記相補的な
制御信号φB およびφAにより動作が制御されるCMO
Sトランスファゲートであり、これらのCMOSトラン
スファゲート55および56の出力はワイヤードオア接
続されている。57はこのワイヤードオア出力およびワ
ード線駆動タイミング信号φWLが入力し、その出力を前
記ダミーワード線/DWLに供給する二入力のアンドゲ
ートである。
【0053】この回路において、パッド14が接地電位
の状態では、制御信号φA およびφB は対応して“H”
/“L”レベルになっている。これにより、ワード線駆
動タイミング信号φWLが活性化した時、アドレス信号A
0Rあるいは/A0Rに応じてダミーワード線DWLあるい
は/DWLを活性化する。この動作は、図27に示した
従来例の動作と同様である。
【0054】これに対して、外部からパッド14に
“H”レベルの信号を印加して制御信号φA およびφB
を対応して“L”/“H”レベルにしておくと、ワード
線駆動タイミング信号φWLが活性化した時に、図4に示
したような動作が得られる。
【0055】上記第1実施例のDRAMによれば、例え
ば図2乃至図4、図6の駆動方式のいずれかを選択し得
るDWL電位制御回路15を使用しておけば、メモリセ
ルの“1”データの読み出しマージンが小さくて“1”
データ読み出し信号v1 が小さい場合でも、“1”デー
タの読み出しマージンを大きくするように駆動方式を選
択制御し、“1”、“0”データの読み出しマージンの
アンバランスを補正することが可能になる。
【0056】従って、DRAMの製造過程においてロッ
ト中のサンプルとなるDRAMに対してソフトエラーテ
ストを行った際の結果に応じて、必要があれば、
“1”、“0”データの読み出しマージンのアンバラン
スを補正することが可能になる。そして、上記ロットの
DRAMに対して、上記したようなDWL電位制御回路
15による駆動方式を半永久的に固定するように、前記
パッド14を“H”レベルの電位に固定する(例えば電
源パッドにワイヤーボンディングする)ことも可能であ
る。
【0057】なお、駆動方式を半永久的に固定する手段
としては、パッド14の電位を固定することに限らず、
フューズ回路あるいは不揮発性のプログラム回路を用い
たり、プロセス中の配線層の接続を変更するなどが考え
られる。
【0058】また、例えば図6の駆動方式を選択し得る
DWL電位制御回路15を使用しておけば、ウェハープ
ロセスを終了したDRAMのスクリーニングテストに際
して、“0”データの読み出しマージンを厳しくするこ
とが可能になり、“0”データの読み出しマージンの少
ないメモリセルを不良と判定することができる。
【0059】上記とは逆に、“1”データの読み出しマ
ージンを厳しくし得るような駆動方式を選択し得るDW
L電位制御回路15を使用しておくことにより、“1”
データの読み出しマージンの少ないメモリセルを不良と
判定することができる。図11は、本発明を適用したD
RAMの製造工程における良品チップの選別手順の一例
を示すフローチャートである。
【0060】図12は、図1中の容量Cとして、ダミー
用DRAMセルDCの容量Cを用いた例を示しており、
この容量Cの一端はトランスファゲート用MOSトラン
ジスタQを介してビット線に接続されており、このMO
SトランジスタQのゲートが前記したようなダミーワー
ド線DWL、/DWLに接続されており、上記容量Cの
他端(キャパシタプレート電極)はダミーセルキャパシ
タプレート線DWL´、/DWL´に接続されている。
図13は、図12のDRAMにおけるダミーワード線駆
動方式の一例における各部の電圧波形を示している。
【0061】この駆動方式は、図2に示した駆動方式と
比べて、選択ワード線WLの活性化時に、ダミーワード
線/DWLの電位を“L”レベルに保ち、ダミーワード
線DWLの電位を“L”から“H”に変化させ、前記キ
ャパシタプレート線DWL´、/DWL´の電位を
“H”から“L”に変化させるようにDWL駆動回路1
2が構成されている点が異なり、その他は同じである。
【0062】このDRAMの駆動方式では、キャパシタ
プレート線DWL´、/DWL´の電位を制御すること
により、セルMCの読み出しマージンを任意に変えるこ
とができる。
【0063】また、ワード線のカップリングノイズvn
がダミー用セルDCの選択時の容量によるカップリング
ノイズvdにより相殺されるので、選択セルMCの容量
によるカップリングのみでビット線のレベルを決めるこ
とが可能になり、ビット線対内のビット線同士の容量の
アンバランスがなくなる。なお、前記キャパシタプレー
ト線DWL´、/DWL´に同じ信号を供給するように
してもよい。図14は、本発明の第2実施例に係るDR
AMの一部を示している。
【0064】このDRAMは、図1のDRAMと比べ
て、複数個のパッド(本例では2個のパッド141、1
42)を使用することにより3種類以上のダミーワード
線駆動方式を選択的に実現し得るように変更されてお
り、かつ、ダミーワード線DWL、/DWLを任意のレ
ベルで駆動し得るようにダミーワード線レベル決定回路
16が付加されたものであり、図1中と同一部分には同
一符号を付している。図中、ダミーワード線駆動回路1
2、ダミーワード線駆動方式決定回路13、パッド14
1、142およびダミーワード線レベル決定回路16は
DWL電位制御回路17を形成している。
【0065】図15は、図14中のDWL電位制御回路
17の一例を示している。141は第1のパッド、60
1はこのパッド141と接地電位ノードとの間に接続さ
れた高抵抗、61aは上記パッド141に入力ノードが
接続されたインバータ、61bは上記インバータ61a
の出力(制御信号φA )を反転して反転制御信号φBを
生成するインバータである。142は第2のパッド、6
02はこのパッド142と接地電位ノードとの間に接続
された高抵抗、61cは上記パッド142に入力ノード
が接続されたインバータ、62は上記インバータ61c
の出力およびワード線駆動タイミング信号φWLおよびビ
ット線BL1〜BLn系を選択するためのロウ系のアド
レス信号A0Rが入力する三入力のナンドゲート、63は
上記ナンドゲート62の出力が入力し、前記相補的な制
御信号φB およびφA により動作が制御されるクロック
ドインバータ、64は前記ナンドゲート62の出力が入
力するインバータ、65は上記インバータ64の出力が
入力し、前記相補的な制御信号φA およびφB により動
作の可否が制御されるクロックドインバータであり、こ
のクロックドインバータ65および前記クロックドイン
バータ63の出力はワイヤードオア接続されて前記ダミ
ーワード線DWLに供給される。66は前記インバータ
61cの出力およびワード線駆動タイミング信号φWLお
よびビット線/BL1〜/BLn系を選択するためのロ
ウ系のアドレス信号/A0Rが入力する三入力のナンドゲ
ート、67は上記ナンドゲート66の出力が入力し、前
記相補的な制御信号φB およびφA により動作が制御さ
れるクロックドインバータ、68は前記ナンドゲート6
6の出力が入力するインバータ、69は上記インバータ
68の出力が入力し、前記相補的な制御信号φA および
φB により動作の可否が制御されるクロックドインバー
タであり、このクロックドインバータ69および前記ク
ロックドインバータ67の出力はワイヤードオア接続さ
れて前記ダミーワード線/DWLに供給される。なお、
本例は、ダミーワード線駆動回路12の動作電源とし
て、ダミーワード線レベル決定回路(図示せず)から電
源電位Vccが与えられる場合を示している。
【0066】この回路において、第1のパッド141が
接地電位の状態では、制御信号φAおよびφB は対応し
て“H”/“L”レベルになっている。第2のパッド1
42が接地電位の状態では、インバータ61cの出力が
“H”レベルである。これにより、ワード線駆動タイミ
ング信号φWLが活性化した時、アドレス信号A0Rあるい
は/A0Rに応じてダミーワード線DWLあるいは/DW
Lを活性化する。この動作は、図27に示した従来例の
動作と同様である。
【0067】これに対して、第1のパッド141は接地
電位のままで、外部から第2のパッド142に“H”レ
ベルの信号を印加してインバータ61cの出力を“L”
レベルにすると、図2に示したような動作が得られる。
【0068】これとは逆に、第2のパッド142は接地
電位のままで、外部から第1のパッド141に“H”レ
ベルの信号を印加して制御信号φA およびφB を対応し
て“L”/“H”レベルにしておくと、ワード線駆動タ
イミング信号φWLが活性化した時に、図3に示したよう
な動作が得られる。
【0069】図16は、図14中のDWL電位制御回路
17の他の例を示しておいる。143は第3のパッド、
701はこのパッド143と電源電位ノードとの間に接
続された高抵抗、71は上記パッド143に一方の入力
ノードが接続されたカレントミラー負荷型のCMOS差
動増幅回路、72は電源電位ノードと上記差動増幅回路
71の他方の入力ノードとの間にソース・ドレイン間が
接続され、ゲートが上記差動増幅回路71の一方の出力
ノードに接続されたPチャネルMOSトランジスタ、7
3は上記差動増幅回路71の他方の入力ノードと接地電
位ノードとの間に接続された抵抗である。これにより、
上記差動増幅回路71の他方の入力ノードに電源電位V
ccを降圧した電位Vout が出力する。144は第4のパ
ッド、702はこのパッド144と接地電位ノードとの
間に接続された高抵抗、74は上記パッド144に入力
ノードが接続されたインバータ、75は上記インバータ
74の出力およびワード線駆動タイミング信号φWLが入
力する二入力のアンドゲート、76は上記アンドゲート
75の出力およびビット線BL1〜BLn系を選択する
ためのロウ系のアドレス信号A0Rが入力する二入力のナ
ンドゲート、77は上記ナンドゲート76の出力が入力
し、高電位側電源として前記降圧電位Voutが与えら
れ、その出力が前記ダミーワード線DWLに供給される
CMOSインバータである。78は前記アンドゲート7
5の出力およびビット線/BL1〜/BLn系を選択す
るためのロウ系のアドレス信号/A0Rが入力する二入力
のナンドゲート、79は上記ナンドゲート78の出力が
入力し、高電位側電源として前記降圧電位Vout が与え
られ、その出力が前記ダミーワード線/DWLに供給さ
れるCMOSインバータである。なお、本例は、前記ダ
ミーワード線駆動方式決定用のパッドが1個の場合を示
している。
【0070】この回路において、第3のパッド143が
電源電位Vccの状態では、差動増幅回路71の他方の入
力ノードに電源電位Vccが現れる。そして、第4のパッ
ド144が接地電位の状態では、インバータ74の出力
が“H”レベルである。これにより、ワード線駆動タイ
ミング信号φWLが活性化した時、アドレス信号A0Rある
いは/A0Rに応じてダミーワード線DWLあるいは/D
WLを活性化する。この動作は、図27に示した従来例
の動作と同様である。
【0071】これに対して、外部から第4のパッド14
4に“H”レベルの信号を印加してインバータ74の出
力を“L”レベルにすると、図2に示したような動作が
得られる。
【0072】一方、外部から第3のパッド143に電源
電位以下の任意の電位を与えると、この与えられた電位
に対応した降圧電位Vout が差動増幅回路71の他方の
入力ノードに現れる。これにより、セルの読み出しマー
ジンを最適化したり、スクリーニングテストに際してセ
ルの読み出しマージンを厳しくすることが可能になる。
【0073】図17は、本発明の第3実施例に係るDR
AMのセルアレイにおける1カラム分を代表的に取り出
して示している。このDRAMは、前記したようなカッ
プリング容量型のダミーセルを持っている。
【0074】図17において、(BL、/BL)は相補
的なビット線対、SAはビット線センスアンプ、MCは
ビット線対(BL、/BL)に複数個づつ接続されてい
るメモリセル(代表的に1個のみ示す)、WLはワード
線、VPLはメモリセルキャパシタプレート電位、VBLは
ビット線プリチャージ電位、80はビット線プリチャー
ジ・イコライズ回路、/EQLはイコライズ信号であ
る。上記メモリセルMCの容量はCS であり、各ビット
線(BL、/BL)の容量はCBLであると仮定する。C
1 はビット線対BLに1個接続されているカップリング
容量(ダミーセル)、C0 はビット線対/BLに1個接
続されているカップリング容量(ダミーセル)、DWL
1 はビット線BL側の容量C1 に接続されているダミー
ワード線、DWL0 はビット線/BL側の容量C0 に接
続されているダミーワード線、81はDWL駆動回路で
ある。
【0075】さらに、本実施例では、DWLスイッチパ
ッド82、データ入力パッド83、DWL電位制御回路
84が設けられている。このDWL電位制御回路84
は、2個のナンドゲート85、86と、3個のCMOS
インバータ87〜89と、1個の高抵抗90とからな
る。
【0076】このDWL電位制御回路84は、前記ワー
ド線WLが活性化される際に、2本のダミーワード線D
WL1 、DWL0 のどちらか一方を活性化するか、その
両方を非活性状態にしておくかを選択し得る第1の選択
機能、および、この第1の選択機能により上記2本のダ
ミーワード線DWL1 、DWL0 のどちらか一方を選択
して活性化する際に、任意の一方を選択し得る第2の選
択機能を有する。
【0077】上記DWLスイッチパッド82は、DWL
駆動回路81からの出力をDWL電位制御回路84を介
して前記ダミーワード線DWL1 またはダミーワード線
DWL0 に供給するか否かを切り換えるためのスイッチ
信号を入力するためのものであり、高抵抗90を介して
接地電位に接続されている。
【0078】また、前記データ入力パッド83は、DW
L駆動回路81からの出力をダミーワード線DWL1 ま
たはダミーワード線DWL0 のどちらに供給するかを決
定するためのデータを入力するためのものである。
【0079】上記DRAMにおいて、DWLスイッチパ
ッド82およびデータ入力パッド83がボンディング接
続されない状態でパッケージングされるものとすれば、
パッケージに封入された状態では上記パッド83が接地
電位であり、DWL電位制御回路84の出力電位によ
り、ダミーワード線DWL1 の電位およびダミーワード
線DWL0 の電位がそれぞれ“L”レベルになり、2個
の容量C1 、C0 はビット線対(BL、/BL)に対し
て同様の容量結合を有する。
【0080】これに対して、スクリーニングテストに際
してDWLスイッチパッド82に“H”レベルを与える
と、データ入力パッド83の入力レベルに応じてDWL
電位制御回路84の出力電位により2個の容量C1 、C
0 がビット線対(BL、/BL)に対して相異なる容量
結合を有する。
【0081】図18は、図17の回路の読み出し動作に
おける各部の動作波形を示す。スタンドバイ状態では、
イコライズ信号/EQLは“H”レベルであるから、ビ
ット線対(BL、/BL)はビット線プリチャージ電位
VBLに接続されている。メモリセルMCには、前のサイ
クルでデータ“0”か“1”が書き込まれているとす
る。/RAS(ローアドレスストローブ)信号が“L”
レベル(活性化レベル)になって読み出し動作が始まる
と、ワード線WLが“H”レベルになり、メモリセルM
Cに書き込まれているデータがビット線BLに読み出さ
れる。この場合、メモリセルMCに前のサイクルでデー
タ“0”が書き込まれている場合には、そのデータを読
み出す際にDWLスイッチパッド82を“H”レベル
に、データ入力パッド83を“L”レベルにする。する
と、一方のダミーワード線DWL0 のみ電位が立上り、
このダミーワード線DWL0 に接続されている容量C0
による容量結合でビット線/BLの電位が少し上がり、
ビット線対(BL、/BL)の電位差が狭くなり、セン
スマージンが狭くなる。
【0082】上記とは逆に、メモリセルMCにデータ
“1”が書かれている場合には、そのデータを読み出す
際にDWLスイッチパッド82を“H”レベルに、デー
タ入力パッド83を“H”レベルにする。すると、一方
のダミーワード線DWL1 のみ電位が立上り、このダミ
ーワード線DWL1 に接続されている容量C1 による容
量結合でビット線BLの電位が少し上がり、ビット線対
(BL、/BL)の電位差が狭まり、センスマージンが
狭くなる。
【0083】上記したような第3実施例のDRAMにお
けるDWL電位制御回路84によれば、ワード線が活性
化される際に、第1のダミーワード線と第2のダミーワ
ード線のどちらか一方を活性化するか、その両方を非活
性状態にしておくかを選択し得る第1の選択機能、およ
び、この第1の選択機能により上記第1のダミーワード
線と第2のダミーワード線のどちらか一方を選択して活
性化する際に、任意の一方を選択し得る第2の選択機能
を有する。
【0084】従って、ウェハープロセスを終了したDR
AMのスクリーニングテストに際して、第1のダミーワ
ード線と第2のダミーワード線のどちらか一方を活性化
させることが可能になる。これにより、メモリセルに蓄
えられているデータを読み出した時にビット線対に現れ
る電位差または電流差が小さくなって読み出し難くなる
ように強制的に変化させ、書込み・読み出しマージンの
少ないメモリセルを不良と判定することができる。図1
9は、本発明の第4実施例に係るDRAMの一部を示し
ている。
【0085】このDRAMは、前記第3実施例と比べ
て、DWL電位制御回路91の構成およびDWLスイッ
チパッド82、データ入力パッド83の機能が異なり、
その他は同じであるので図1中と同一符号を付してい
る。
【0086】上記DWL電位制御回路91は、排他的論
理和回路92と、2個のCMOSトランスファゲート9
3、94と、2個のCMOSインバータ95、96と、
2個のNチャネルトランジスタ97、98と、1個の高
抵抗90とからなる。
【0087】このDWL電位制御回路91は、前記ワー
ド線WLが活性化される際に、2本のダミーワード線D
WL1 、DWL0 を逆相で活性化するか、あるいは、そ
の両方を非活性状態にしておくかを選択し得る選択機
能、および、この選択機能により上記2本のダミーワー
ド線DWL1 、DWL0 を逆相で活性化するように選択
する際に、2本のダミーワード線DWL1 、DWL0 の
相関係を反転させる機能を有する。
【0088】DWLスイッチパッド82は、DWL駆動
回路81とデータ入力パッド83からの出力をダミーワ
ード線DWL1 、ダミーワード線DWL0 の両方に伝え
るか、または、ダミーワード線DWL1 、DWL0の両
方を接地電位に落とすかを切り換えるためのものであ
り、高抵抗90を介して接地電位に接続されている。ま
た、前記データ入力パッド83は、2本のダミーワード
線DWL1 、DWL0 の相関係を反転させるためのデー
タを入力するためのものである。
【0089】上記DRAMにおいて、DWLスイッチパ
ッド82およびデータ入力パッド83がボンディング接
続されない状態でパッケージングされるものとすれば、
パッケージに封入された状態では上記パッド82が接地
電位であり、2個のトランジスタ97、98が共にオン
になり、ダミーワード線DWL1 の電位およびダミーワ
ード線DWL0 の電位は共に立上らない。
【0090】これに対して、スクリーニングテストに際
してDWLスイッチパッド82に“H”レベルを与える
と、2個のCMOSトランスファゲート93、94が共
にオンになり、DWL駆動回路81の出力がデータ入力
パッド83の入力レベルに応じて排他的論理和回路92
を経た後にダミーワード線DWL1 およびダミーワード
線DWL0 に逆相で伝わる。
【0091】図20は、図19の回路の読み出し動作に
おける各部の動作波形を示す。スタンドバイ状態では、
イコライズ信号/EQLは“H”レベルであるから、ビ
ット線対(BL、/BL)はビット線プリチャージ電位
VBLに接続されている。メモリセルMCには、前のサイ
クルで例えば“0”データが書き込まれており、DWL
スイッチパッド82には“H”レベル、データ入力パッ
ド83には“L”レベルを与えているものとする。この
状態では、ダミーワード線DWL0 が“H”レベル、ダ
ミーワード線DWL1 が“L”レベルになっている。
【0092】読み出し動作が始まると、ワード線WLが
“H”レベルになり、メモリセルMCに書き込まれてい
る“0”データがビット線BLに読み出され、このビッ
ト線BLの電位は下がる。この時、ダミーワード線DW
L1 が“L”レベルから“H”レベルへ遷移し、ダミー
ワード線DWL0 が“H”レベルから“L”レベルへ遷
移する。すると、容量C1 、C0 による結合でビット線
BLの電位が少し上がり、ビット線/BLの電位が少し
下がり、ビット線対(BL、/BL)の電位差が狭くな
り、センスマージンが狭くなる。
【0093】上記とは逆に、メモリセルMCにデータ
“1”が書かれている場合には、そのデータを読み出す
際にDWLスイッチパッド82を“H”レベルに、デー
タ入力パッド83を“H”レベルにする。すると、ダミ
ーワード線DWL1 の電位とダミーワード線DWL0 の
電位との関係が逆になり、やはり、ビット線対(BL、
/BL)の電位差が狭くなり、センスマージンが狭くな
る。
【0094】上記したような第4実施例のDRAMにお
けるDWL電位制御回路91によれば、ワード線が活性
化される際に、第1のダミーワード線と第2のダミーワ
ード線とを逆相で活性化するか、その両方を非活性状態
にしておくかを選択し得る選択機能、および、この第1
の選択機能により上記第1のダミーワード線と第2のダ
ミーワード線とを逆相で活性化するように選択する際
に、第1のダミーワード線と第2のダミーワード線の相
関係を反転させる機能を有する。
【0095】従って、ウェハープロセスを終了したDR
AMのスクリーニングテストに際して、第1のダミーワ
ード線と第2のダミーワード線の相関係を反転させるこ
とが可能になる。これにより、メモリセルに蓄えられて
いるデータを読み出した時にビット線対に現れる電位差
または電流差が小さくなって読み出し難くなるように強
制的に変化させ、書込み・読み出しマージンの少ないメ
モリセルを不良と判定することができる。
【0096】図21は、本発明の第5実施例に係るDR
AMの一部を示している。このDRAMは、ダミーセル
を持たず、メモリセルからの読み出し電位をビット線プ
リチャージ電位と比較するセンス方式を採用している。
【0097】図21において、(BL、/BL)は相補
的なビット線対、SAはビット線センスアンプ、MCは
ビット線(BL、/BL)に複数個づつ接続されている
メモリセル(代表的に1個のみ示す)、WLはワード
線、VPLはメモリセルキャパシタプレート電位、100
はビット線プリチャージ回路、/BPCはビット線プリ
チャージ信号、101はビット線BL側のビット線プリ
チャージ電位線、102はビット線/BL側のビット線
プリチャージ電位線、103は内部VBL発生回路であ
る。メモリセルの容量はCS であり、ビット線BLの容
量はCBLであると仮定する。
【0098】本実施例では、さらに、VBLスイッチパッ
ド104、外部VBL入力パッド105、外部/VBL入力
パッド106、内部VBL・外部VBLスイッチ回路107
を有している。この内部VBL・外部VBLスイッチ回路1
07は、4個のNチャネルトランジスタ108〜111
と、1個のCMOSインバータ112と、1個の高抵抗
90とからなる。
【0099】上記内部VBL・外部VBLスイッチ回路10
7は、内部VBL発生回路103からの出力(内部VBL)
と外部VBL入力パッド105および外部/VBL入力パッ
ド106からの入力とを切り換えてビット線プリチャー
ジ電位線101および102に供給するためのものであ
る。
【0100】上記VBLスイッチパッド104は、高抵抗
90を介して接地電位Vssに接続されている。このVBL
スイッチパッド104が“L”レベルであると、Nチャ
ネルトランジスタ108および109がオン、Nチャネ
ルトランジスタ110および111がオフになり、内部
VBL発生回路103の出力がNチャネルトランジスタ1
08および109を介してビット線プリチャージ電位線
101および102に接続される。これに対して、上記
VBLスイッチパッド104に“H”レベルを与えると、
Nチャネルトランジスタ108および109がオフ、N
チャネルトランジスタ110および111がオンにな
り、外部VBL入力パッド105および外部/VBL入力パ
ッド106からの入力がNチャネルトランジスタ110
および111を介してビット線プリチャージ電位線10
1および102に接続される。
【0101】上記DRAMにおいて、VBLスイッチパッ
ド104、外部VBL入力パッド105および外部/VBL
入力パッド106がボンディング接続されない状態でパ
ッケージングされるものとすれば、パッケージに封入さ
れた状態では上記パッド104は接地電位であり、内部
VBL発生回路103の出力がビット線プリチャージ電位
線101および102に接続される。
【0102】これに対して、スクリーニングテストに際
してVBLスイッチパッド104に“H”レベルを与える
と、外部VBL入力パッド105および外部/VBL入力パ
ッド106からの入力がビット線プリチャージ電位線1
01および102に接続される。
【0103】図22は、図21の回路の読み出し動作に
おける各部の動作波形を示す。スタンドバイ状態では、
ビット線プリチャージ信号/BPCは“H”レベルであ
るから、ビット線プリチャージ回路100がオンにな
る。この場合、VBLスイッチパッド104に例えば
“H”レベルが与えられているとすると、ビット線BL
には外部VBL入力パッド105が接続され、ビット線/
BLには外部/VBL入力パッド106が接続されてい
る。メモリセルMCに“0”データが書かれている場合
は、外部VBL入力パッド105の入力電位VBL>外部/
VBL入力パッド106の入力電位/VBLなる関係にして
おく。
【0104】読み出し動作が始まると、ワード線WLが
“H”レベルになり、メモリセルMCに書き込まれてい
る“0”データがビット線BLに読み出され、このビッ
ト線BLの電位は下がる。しかし、外部から入力するプ
リチャージ電位(VBL、/VBL)の差があるため、ビッ
ト線対(BL、/BL)の電位差は両ビット線(BL、
/BL)が等しい電位にプリチャージされている場合と
比較して狭くなり、センスマージンが狭くなる。
【0105】これに対して、メモリセルMCに“1”デ
ータが書かれている場合は、外部VBL入力パッド105
の入力電位VBL<外部/VBL入力パッド106の入力電
位/VBLなる関係にしておけば、ビット線対(BL、/
BL)の電位差は両ビット線(BL、/BL)が等しい
電位にプリチャージされている場合と比較して狭くな
り、センスマージンが狭くなる。
【0106】なお、上記例では、ビット線対(BL、/
BL)に異なった電位を設定するためのプリチャージ電
位(VBL、/VBL)を外部VBL入力パッド105および
外部/VBL入力パッド106から入力しているが、これ
らのプリチャージ電位(VBL、/VBL)をチップ内部で
発生させるようにしても何等問題はない。
【0107】上記したような第5実施例のDRAMによ
れば、ビット線対(BL、/BL)に異なった電位をプ
リチャージするプリチャージ回路100を具備してい
る。これにより、ウェハープロセスを終了したDRAM
のスクリーニングテストに際して、ビット線対(BL、
/BL)に異なった電位をプリチャージすることによ
り、メモリセルMCに蓄えられているデータを読み出し
た時にビット線対(BL、/BL)に現れる電位差また
は電流差が小さくなって読み出し難くなるように強制的
に変化させ、書込み・読み出しマージンの少ないメモリ
セルを不良と判定することができる。
【0108】
【発明の効果】上述したように本発明のICによれば、
メモリセルを高集積化、微細化した場合でも、“1”、
“0”データの読み出しマージンのアンバランスを補正
することが容易に可能になり、この補正を行うためのダ
ミーワード線駆動方式を半永久的に固定することによ
り、信頼性、歩留りの向上を図ることができる。
【0109】また、本発明のICによれば、ウェハー状
態でのスクリーニングテストに際して、最小サイクルで
のテストが可能になり、読み出しマージンの少ない(つ
まり、動作が不完全な)メモリセル群に対して全てのメ
モリセルを不良として検出することができる。
【0110】これにより、テストの効率の向上を図るこ
とができると共にパッケージング後の不良発生率を低減
でき、パッケージ材料や検査コストを節約することがで
き、ユーザーの手元で不良になるような信頼性不良の問
題が起きる心配が減る。また、読み出しマージンの少な
いセルを不良として除去し、そのメモリセルを冗長ビッ
トで置き換えるようにすれば、総合的に見た場合の歩留
まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るDRAMの一部を示
す回路図。
【図2】図1のDRAMにおけるダミーワード線駆動方
式の一例を用いた読み出し動作を示す電圧波形図。
【図3】図1のDRAMにおけるダミーワード線駆動方
式の他の例を用いた読み出し動作を示す電圧波形図。
【図4】図1のDRAMにおけるダミーワード線駆動方
式の他の例を用いた読み出し動作を示す電圧波形図。
【図5】図1DRAMにおけるダミーワード線駆動方式
の他の例を用いた読み出し動作を示す電圧波形図。
【図6】図1のDRAMにおけるダミーワード線駆動方
式の他の例を用いた読み出し動作を示す電圧波形図。
【図7】図1中のDWL電位制御回路の一例を示す回路
図。
【図8】図1中のDWL電位制御回路の他の例を示す回
路図。
【図9】図1中のDWL電位制御回路の他の例を示す回
路図。
【図10】図1中のDWL電位制御回路の他の例を示す
回路図。
【図11】本発明を適用したDRAMの製造工程におけ
る良品チップの選別手順の一例を示すフローチャート。
【図12】図1中の容量としてDRAMセルの容量を用
いた例を示す回路図。
【図13】図12のDRAMの読み出し動作例を示す電
圧波形図。
【図14】本発明の第2実施例に係るDRAMの一部を
示す回路図。
【図15】図14中のDWL電位制御回路の一例を示す
回路図。
【図16】図14中のDWL電位制御回路の他の例を示
す回路図。
【図17】本発明の第3実施例に係るDRAMの一部を
示す回路図。
【図18】図17のDRAMの読み出し動作例を示す電
圧波形図。
【図19】本発明の第4実施例に係るDRAMの一部を
示す回路図。
【図20】図19のDRAMの読み出し動作例を示す電
圧波形図。
【図21】本発明の第5実施例に係るDRAMの一部を
示す回路図。
【図22】図21のDRAMの読み出し動作例を示す電
圧波形図。
【図23】ウェハープロセス後のDRAMに含まれるメ
モリセルの特性ばらつきの分布状況を示す図。
【図24】従来のDRAMの一部を示す回路図。
【図25】図24中のメモリセルの1個分を示す回路
図。
【図26】図24中のセンスアンプの1個分を示す回路
図。
【図27】図24のDRAMの読み出し動作例を示す電
圧波形図。
【符号の説明】
10…メモリセルアレイ、11…ダミーセル部、12、
81…DWL駆動回路、11…DWL駆動方式決定回
路、14、141〜144…パッド、15、17、8
4、91…DWL電位制御回路、82…DWLスイッチ
パッド、83…データ入力パッド、100…ビット線プ
リチャージ回路、101、102…ビット線プリチャー
ジ電位線、103…内部VBL発生回路、104…VBLス
イッチパッド、105…外部VBL入力パッド、106…
外部/VBL入力パッド、107…内部VBL・外部VBLス
イッチ回路、MC…メモリセル、WL、WL1〜WLm
…ワード線、(BL、/BL)、(BL1、/BL1)
〜(BLn、/BLn)…ビット線対、C、C0 、C1
…ダミーセル容量、DWL、/DWL、DWL0 、DW
L1 …ダミーワード線、SA、SA1〜SAn…ビット
線センスアンプ、VBL、/VBL…ビット線プリチャージ
電位、/BPC…ビット線プリチャージ信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11C 29/00 G11C 11/34 G01R 31/28

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセルが行列状に配列され、同一行
    のメモリセルに共通接続されたワード線および同一列の
    メモリセルに接続されたビット線を有するメモリセルア
    レイと、 上記メモリセルアレイの相補的なビット線対の一方のビ
    ット線に第1の容量を介して第1のダミーワード線が接
    続され、上記ビット線対の他方のビット線に第2の容量
    を介して第2のダミーワード線が接続されたダミーセル
    部と、 前記メモリセルアレイの選択されたワード線が活性化さ
    れる際にダミーワード線駆動方式制御電位に基づいてダ
    ミーワード線の電位を変化させるか否かを制御するダミ
    ーワード線電位制御回路と、 前記メモリセルアレイの相補的なビット線対に接続さ
    れ、選択されたメモリセルからビット線に読み出された
    情報をセンス増幅するセンスアンプを具備することを特
    徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路におい
    て、前記ダミーワード線電位制御回路は、ダミーワード
    線駆動方式制御電位に基づいてダミーワード線の電位の
    変化方向を制御することを特徴とする半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体集積回
    路において、前記ダミーワード線電位制御回路は、メモ
    リセルの“1”、“0”データの読み出しマージンのア
    ンバランスを補正するように制御することを特徴とする
    半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の半導体集積回
    路において、前記ダミーワード線電位制御回路は、ウェ
    ハー状態におけるスクリーニングテストに際して前記ダ
    ミーワード線駆動方式制御電位が与えられ、メモリセル
    の“1”データの読み出しマージンまたは“0”データ
    の読み出しマージンを厳しくするように制御することを
    特徴とする半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の半導体集積回路におい
    て、前記ダミーワード線電位制御回路は、集積回路チッ
    プ上に設けられ、所定の電位ノードに接続されたパッド
    を有し、このパッドに与えられるダミーワード線駆動方
    式制御電位に基づいて前記ダミーワード線の駆動方式を
    決定することを特徴とする半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    半導体集積回路において、前記容量は、ダイナミック型
    メモリセルの容量であり、この容量の一端はトランスフ
    ァゲート用MOSトランジスタを介してビット線に接続
    されていることを特徴とする半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の半導体集積回路におい
    て、前記ダミーワード線電位制御回路は、選択されたワ
    ード線が活性化される際に、前記第1のダミーワード線
    と第2のダミーワード線のどちらか一方を活性化する
    か、その両方を非活性状態にしておくかを選択し得る第
    1の選択機能、および、この第1の選択機能により上記
    第1のダミーワード線と第2のダミーワード線のどちら
    か一方を選択して活性化する際に、任意の一方を選択し
    得る第2の選択機能を有することを特徴とする半導体集
    積回路。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の半導体集積回路におい
    て、前記ダミーワード線電位制御回路は、 選択されたワード線が活性化される際に、上前記第1の
    ダミーワード線と第2のダミーワード線とを逆相で活性
    化するか、その両方を非活性状態にしておくかを選択し
    得る選択機能、および、この選択機能により上記第1の
    ダミーワード線と第2のダミーワード線とを逆相で活性
    化するように選択する際に、第1のダミーワード線と第
    2のダミーワード線の相関係を反転させる機能を有する
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  9. 【請求項9】 メモリセルが行列状に配列され、同一行
    のメモリセルに共通接続されたワード線および同一列の
    メモリセルに接続されたビット線を有するメモリセルア
    レイと、 このメモリセルアレイのビット線対をプリチャージする
    期間にビット線対に異なった電位をプリチャージするプ
    リチャージ回路と、 前記メモリセルアレイの相補的なビット線対に接続さ
    れ、選択されたメモリセルからビット線に読み出された
    情報をセンス増幅するセンスアンプを具備することを特
    徴とする半導体集積回路。
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