JP2804014B2 - Rxr受容体に対して特異的なリガンドを含む製薬組成物 - Google Patents

Rxr受容体に対して特異的なリガンドを含む製薬組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全身に投与される
薬品組成物の調製における、RXR受容体に対して特異
的な、少なくとも一のリガンドの使用に関する。
【0002】
【従来の技術】全トランス-レチノイン酸は、数多くの
通常もしくは形質転換した細胞タイプの分化及び増殖
の、効果的な調節剤(すなわち、処理する細胞の性質に
応じて、阻害剤、もしくは逆に刺激剤)であることが知
られている。例えば、前記レチノイン酸は、表皮ケラチ
ン細胞等の上皮細胞の分化を阻害する。これはまた、メ
ラノーマ細胞等の数多くの形質転換した細胞の増殖を阻
害する。
【0003】一般的に、全トランス-レチノイン酸は、
細胞核中に含まれるRAR(レチノイン酸受容体)と呼
称される核受容体と相互作用することにより、細胞の分
化及び増殖に作用することが知られている。現在3つの
RAR受容体サブタイプが存在することが確認されてお
り、これらはそれぞれ、RAR-α、RAR-β及びRA
R-γと呼称される。これらの受容体は、リガンド(す
なわち、レチノイン酸)の結合の後に、特定応答元素
(specific responce elements)においてレチノイン酸
によって制御される遺伝子のプロモーター領域と相互作
用する。応答元素を結合させるために、RARは、RX
Rの名で知られる他のタイプの受容体と異種二量体化す
る。RXRの本来のリガンドは、9-シス-レチノイン酸
である。RXRは、ビタミンD3受容体(VDR)、ト
リヨードチロキサン受容体(TR)及びPPAR(ペル
オキシサム増殖活性化受容体)等のようなRAR等のス
テロイド/甲状腺の受容体のスーパーファミリーの、他
のメンバーと相互作用し、異種二量体を形成することか
ら、“親調節タンパク質(master regulatoryprotein
s)”とみなされる。さらにまた、RXRは、同種二量
体の形態の特定応答元素と相互作用することもできる。
【0004】通常“レチノイド”と呼称される、全トラ
ンス-レチノイン酸もしくは9-シス-レチノイン酸の数
多くの合成構造類似体が、現在までの文献に記載されて
いる。これら分子の中には、特異的にRARもしくは、
逆にRXRと結合してこれを活性化することのできるも
のがある。さらにまた、類似体の中には、RAR受容体
の特定のサブタイプ(α、βもしくはγ)の一つと結合
してこれを活性化することができるものがある。最後
に、他の類似体は、これら様々な受容体に対して、特定
の選択的な活性を全く示さない。これに関連して、例え
ば、9-シス-レチノイン酸はRAR及びRXRをいずれ
も活性化し、これらの受容体のいずれか一方に顕著な選
択性を示すことがない(非特異的リガンド)が、一方で
は全トランス-レチノイン酸は、サブタイプ間は識別し
ないが、選択的にRARを活性化する(RAR特異的リ
ガンド)。一般的に、定性的に言って、与えられたサブ
スタンス(もしくはリガンド)が、与えられた受容体の
ファミリーに対して(もしくはこのファミリーの、それ
ぞれ特定の受容体に対して)特異的と呼称されるのは、
前記サブスタンスがこのファミリーの全ての受容体に対
して(もしくはこのファミリーの、それぞれ特定の受容
体に対して)高い親和性を示す場合及び、さらに、他の
ファミリーのあらゆる受容体に対して(もしくは、この
同じまたは別のファミリーの、全ての受容体に対して)
弱い親和性を示す場合である。
【0005】前述の活性により、レチノイン酸、ビタミ
ンDもしくはこれらの類似体が様々な皮膚疾患の局所の
治療のため、もしくは化粧品の分野で使用されているこ
ともまた知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の使用は、例えば、RAR受容体に対して選択的なリガ
ンドによる奇形遺伝性及び/又は刺激、ビタミンD又は
この類似体による高カルシウム血症等のこれらに類する
かなりの副作用を引き起こす恐れがある。RXR受容体
に対して選択的なリガンド自身は、奇形遺伝性、刺激及
び/又は高カルシウム血症の活性を僅かしか、さらに
は、全くもたないことは知られている。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】出
願人は、全く驚くべきことに、RXR受容体に対して特
異的であるリガンド以外の、ステロイド/甲状腺の受容
体のスーパーファミリーの少なくとも一の受容体であっ
て、RXRと異種二量体化することができる受容体に対
するリガンドを局所的に投与した場合、その活性が、R
XR受容体に対して特異的な少なくとも一のリガンドの
全身的な(非経口の、経腸の、さらに経口の投与を含
み、局所的ではない)投与によって相乗的に向上しうる
ことを見出した。リガンドが単独で、また同程度の量で
用いられる限りにおいては、RXRに対して特異的なリ
ガンドが、全くもしくは、本質的には全く活性をもたな
いというこの結果は、予期せぬものであった。使用され
た2種類の化合物が異なるルートから投与されたことか
ら、ここに得られた相乗効果が観察されるということは
ますます驚くべきである。
【0008】従って、本発明の主題は、RXR受容体に
対して特異的であるリガンド以外の、ステロイド/甲状
腺の受容体のスーパーファミリーの少なくとも一の受容
体であって、RXRと異種二量体化することができる受
容体に対するリガンドであり、局所的に適用される少な
くとも一のリガンドの、細胞増殖及び/又は細胞分化の
調節活性を増大させることを目的として全身的に投与さ
れる製薬組成物の調製における使用である。
【0009】本発明は、RXR受容体に対して特異的で
あるリガンド以外の、ステロイド/甲状腺の受容体のス
ーパーファミリーの少なくとも一の受容体に対するリガ
ンドであって、RXRと異種二量体化することができる
受容体に対するリガンドの、局所への投与量を減少させ
たとしても、同様の活性、すなわち同様の効果を有し、
また、副作用、特に、それぞれRARもしくはVDR受
容体に特異的なリガンドのような、これらのリガンドの
うち数種の奇形遺伝性もしくは高カルシウム血症効果を
減少させることができる。
【0010】本発明の他の特性、態様、主題及び利点
は、様々な具体例とともに、下記の詳細な説明を読むに
つれてさらに明らかになるであろうが、これらは、本発
明を詳説するためのものであって何ら限定するものでは
ない。
【0011】RXR受容体に対して特異的であるリガン
ド以外の、ステロイド/甲状腺の受容体のスーパーファ
ミリーの少なくとも一の受容体に対するリガンドであっ
て、RXRと異種二量体化することができる受容体に対
するリガンドは、RAR(レチノイン酸受容体)、VD
R(ビタミンD3受容体)、PPAR(ペルオキシサム
増殖体活性化受容体(peroxisome proliferator activa
ted receptors))もしくはTR(トリヨードチロキシ
ン)等に対するリガンドより選択されることが好まし
い。さらには、このリガンドが、RARに対するリガン
ド及びVDRに対するリガンドから選択されることが好
ましい。
【0012】RXR受容体に対して特異的であるリガン
ド以外の、ステロイド/甲状腺の受容体のスーパーファ
ミリーの少なくとも一の受容体に対するリガンドであっ
て、RXRと異種二量体化することができる受容体に対
するリガンドは、これらの受容体の一つに対して特異的
である。このリガンドの特異性は、下記の方法により決
定される。
【0013】一またはそれ以上の与えられた核もしくは
シトゾルの受容体に関して与えられたサブスタンスの特
異的もしくは非特異的性質は、当業者には標準的である
試験により決定することができる。これらの試験は、特
に以下の文献に記載されている。
【0014】(1) Retinoids誌、“Selective Synth
etic Ligands for Nuclear RetinoicAcid Receptor Sub
types”:Progress in Research and Clinical Applica
tions、19章(261-267頁)、Marcel Dekker Inc.、Mari
a A. Livrea 及び LesterPacker編; (2) Parmacol.誌、“Synthetic Retinoids: Recept
or Selectivity andBiological Activity”、Skin, Bas
le, Karger、1993、第5巻、117-127頁; (3) Skin Pharmacology誌、“Selective Synthetic
Ligands for HumanNuclear Retinoic Acid Receptor
s”、1992、第5巻、57-65頁; (4) Biochemical and Biophysical Research Commu
nications誌、“Identification of Synthetic Retinoi
ds with Selectivity for HumanNuclear Retinoic Acid
Receptor-γ”、第186巻、No. 2、1992 7月、977-983
頁; (5) Mol. Parmacol.誌、“Selective High Affinit
y RAR-α or RAR-βRetinoic Acid Receptor Ligand
s”、第40巻、556-562頁。
【0015】定量的には、与えられた第一の受容体に対
する解離定数(Kd)が、与えられた第二の受容体に対
するKdに対して、少なくとも10分の一、好ましくは
少なくとも15分の一であるあらゆるサブスタンスが許
容され、この第二の受容体に比べて、この第一の受容体
に対して特異的なサブスタンスとみなすことができる。
【0016】RARに対して特異的であり、本発明の状
況に使用することのできるリガンドの例としては、特に
以下のものを挙げることができる。 ・ 全トランス-レチノイン酸、 ・ 2-(5,6,7,8-テトラヒドロ-5,5,8,
8-テトラメチル-2-ナフチル)-6-ベンゾ[b]チオ
フェンカルボン酸、 ・ 4-[(5,6,7,8-テトラヒドロ-5,5,
8,8-テトラメチル-2-ナフチル)カルボキシアミ
ド]安息香酸、 ・ 4-[(5,6,7,8-テトラヒドロ-5,5,
8,8-テトラメチル-2-ナフチル)カルバモイル]安
息香酸。
【0017】VDR受容体に対して特異的であり、挙げ
ることのできる化合物の例としては、下記のビタミンD
誘導体がある。 ・ 1α,25-ジヒドロキシビタミン D3、 ・ 1α-ヒドロキシビタミン D3、 ・ 25-ヒドロキシビタミン D3、 ・ 1α,25-ジヒドロキシビタミン D2、 ・ 1α,24-ジヒドロキシビタミン D2。
【0018】PPAR受容体に対して特異的であるリガ
ンドの中で、特に挙げることのできるものは、ブロモパ
ルミチン酸及びその類似体である。
【0019】最後に、RXRに対して特異的であり、本
発明に適切に用いられるリガンドの例としては、以下の
ものを特に挙げることができる。 ・ 4-[(5,6,7,8-テトラヒドロ-5,5,
8,8-テトラメチル-2-ナフチル)カルボニルエチレ
ンアセタール]安息香酸、 ・ (E)-2-[2-(3,5,5,8,8-ペンタメチ
ル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフチル)-1-プ
ロペニル]-4-チオフェンカルボン酸、 ・ 4-[(3,5,5,8,8-ペンタメチル-5,
6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフチル)カルボニル]
安息香酸。
【0020】下記の及び上記の本文において、局所的ル
ートという用語は、皮膚、頭皮、爪もしくは粘膜等の身
体の表面部(もしくは外部)に対するこの製品の直接の
適用による製品のあらゆる投与の技術を表すと理解さ
れ、全身的ルートという用語は、局所以外の、例えば経
腸の及び/又は非経口のルートによる、製品のあらゆる
投与の技術を表すと理解される。全身的ルートの場合に
は、経口のルートを用いることが好ましい。
【0021】経腸のルート、さらには経口のルートで
は、RXRに対して特異的なリガンドを含む組成物は、
錠剤、ゼラチンカプセル、被覆錠剤、シロップ、懸濁
液、溶液、パウダー、粒剤、エマルション、もしくは制
御された放出が可能な、ミクロ小球(microspheres)ま
たはナノ小球(nanospheres)もしくはポリマー性ベシ
クルまたは脂質ベシクルである。非経口のルートでは、
これらの組成物は輸液もしくは注射のための溶液もしく
は懸濁液の形態をとることができる。
【0022】本発明のRXRに対して特異的なリガンド
は、一般的に、一日毎の投与量として、体重に対して約
0.01mg/kg〜100mg/kg、好ましくは10mg/kg
〜50mg/kgが投与され、これらの投与量は1〜3回/
日で摂取される。
【0023】局所のルートでは、RXR受容体に対して
特異的であるリガンド以外の、ステロイド/甲状腺の受
容体のスーパーファミリーの少なくとも一の受容体に対
するリガンドであって、RXRと異種二量体化すること
ができる受容体に対するリガンドを含み、特に皮膚もし
くは粘膜治療を目的とした組成物が、軟膏(ointments
及びsalves)、クリーム、乳剤、パウダー、含浸パッド
(impregnatedpads)、溶液、ゲル、スプレー、ローシ
ョンもしくは懸濁液の形態をとることができる。この組
成物はまた、活性物質の制御された放出が可能な、ミク
ロ小球またはナノ小球もしくはポリマー性ベシクルまた
は脂質ベシクルもしくはポリマー性パッチ(polymeric
patches)及びヒドロゲルの形態をとることもできる。
さらにまた、これらの局所的ルートのための組成物は、
臨床指示により、無水の形態もしくは含水の形態のいず
れであってもよい。
【0024】本発明の局所の使用のための組成物は、R
XR受容体に対して特異的であるリガンド以外の、ステ
ロイド/甲状腺の受容体のスーパーファミリーの少なく
とも一の受容体に対するリガンドであって、RXRと異
種二量体化することができる受容体に対するリガンドを
含み、このリガンドの濃度は、一般的に、組成物全重量
に対して0.001〜10重量%、さらに、0.01〜
1重量%であることが好ましい。
【0025】RXR受容体に対して特異的であるリガン
ド以外の、ステロイド/甲状腺の受容体のスーパーファ
ミリーの少なくとも一の受容体に対するリガンドであっ
て、RXRと異種二量体化することができる受容体に対
するリガンドを含む、局所の使用を目的とする組成物、
もしくは、RXRに対して特異的なリガンドを含む全身
の使用のための組成物はまた、明らかに、不活性な添加
剤もしくは薬力学的に活性な添加剤もしくはこれら添加
剤の配合物さえも含むことができ、このような添加剤
は、特に以下のようなものである:湿潤剤;ヒドロキノ
ン等の脱色剤、アゼライン酸、カフェイン酸もしくはコ
ウジ酸;柔軟剤:グリセリン、PEG 400、チアモ
ルフォリン及びその誘導体あるいはまた尿素等のモイス
チュア剤;S-カルボキシメチルシステイン、S-ベンジ
ルシステアミン、これらの塩もしくは誘導体、もしくは
過酸化ベンゾイル等の抗脂漏性剤もしくは抗ざ瘡剤;ケ
トコナゾールもしくはポリ(4,5-メチレン-3-イソ
チアゾリドン)等の抗真菌性剤;カロテノイド、特にβ
-カロチンのような抗菌性剤;アントラリン及びその誘
導体等の抗乾せん剤;及び、最後に、エイコサ-5,
8,11,14-テトライノイック酸及びエイコサ-5,
8,11-トリノイック酸及びこれらのエステル及びア
ミド。
【0026】本発明の組成物はまた、調味料(flavor e
nhancers)、パラ-ヒドロキシ安息香酸エステル等の保
存料、安定剤、湿度制御剤、pH制御剤、浸透圧修正
剤、乳化剤、UV−A及びUV−Bスクリーン剤、及び
α-トコフェロール、ブチル化ヒドロキシル化アニソー
ルもしくはブチル化ヒドロキシトルエン等の抗酸化剤も
含むことができる。
【0027】明らかに、当業者であれば、添加しても本
発明に本来付随する有利な特性に変化もしくは本質的な
変化を与えることがない任意の化合物を、注意深く選択
することができるであろう。
【0028】RXR受容体に対して特異的であるリガン
ド以外の、RXRと異種二量体化することができ、ステ
ロイド/甲状腺の受容体のスーパーファミリーの少なく
とも一の受容体に対するリガンドの、細胞増殖及び/又
は細胞分化の調節活性により、前記リガンドを下記の治
療の分野において使用することができるのである。
【0029】1) 増殖及び分化に関連する角質化障害
に類する皮膚病の治療、特に、一般的なざ瘡、コメド、
多形核球、酒さ性ざ瘡、結節性嚢腫性ざ瘡(nodulocyst
icacne)、集そう性ざ瘡、老人性ざ瘡及び、日光、薬物
関連もしくは職業による、二次的なざ瘡等の治療。
【0030】2) 他のタイプの角質化障害の治療、特
に、魚鱗せん、魚鱗様状態、ダリエ徴候、掌しょ角皮症
(palmoplantar keratoderma)、ロイコ形成(leucopla
sias)及びロイコ様状態(leucoplasiform states)、
及び皮膚の苔せんもしくは(頬の)粘膜の苔せん等の治
療。
【0031】3) 炎症性の成分及び/又は免疫アレル
ギー性成分による角質化障害に類する皮膚病の治療、特
に、皮膚、粘膜もしくは爪に関わらず、あらゆる形態で
の乾せん、さらにまた、リューマチ性乾せん、あるいは
また、湿疹のような皮膚アトピーもしくは呼吸性アトピ
ーあるいはまた歯肉肥大等の治療;該化合物は、角質化
障害を全く示さないある種の炎症性疾患にも用いること
ができる。
【0032】4) 良性か悪性かに関わらず、ウィルス
起源かそれ以外かに関わらず、尋常性ゆうぜい、いぼ、
扁平いぼ及びいぼ状の表皮異形成等の、すべての皮膚も
しくは表皮の増殖の治療。口腔の、もしくは葉状の乳頭
腫症及び紫外線により誘発される増殖、特に、バソ細胞
(basocellular)及びスピノ細胞(spinocellular)の
上皮腫の場合にも用いることができる。
【0033】5) 水疱(bullosis)及び膠原病等の他
の皮膚疾患の治療。 6) ある種の眼科障害、特に角膜の障害(corneopath
ies)の治療。 7) 光誘発性か、経時的かに関わらず、皮膚の老化の
回復もしくは皮膚の老化との闘い、あるいは、化学的角
化症及び化学的色素沈着の抑制、あるいは経時的な、も
しくは化学的な老化に関連するあらゆる異常の抑制。
【0034】8) 局所もしくは全身のコルチコステロ
イドにより誘発される表皮の及び/又は皮膚の萎縮症、
もしくは他のあらゆる形態の皮膚萎縮症の徴候のを防止
もしくは治療。 9) はん痕化障害の治療もしくはヴィビシス(vibice
s)の防止又は治療、あるいはまた、はん痕化の改善。 10) ざ瘡の極度の脂漏もしくは単純な脂漏のよう
な、皮脂機能の障害との闘い。
【0035】11) 癌性状態もしくは前癌状態の治療
もしくは防止。 12) 関節炎のような炎症性障害の治療。 13) ウィルス起源の、あらゆる皮膚病もしくは一般
的な病気の治療。 14) 脱毛症の防止もしくは治療。 15) 免疫成分を有する、皮膚病もしくは一般的な病
気の治療。
【0036】16) 動脈硬化症のような心臓血管の病
気の治療。 17) 蜂巣炎、肥満もしくは糖尿病等の治療もしくは
予防。 18) 爪真菌症のような真菌症の治療。
【0037】ステロイド/甲状腺の受容体のスーパーフ
ァミリーの少なくとも一の受容体に対するリガンドで、
RXR受容体に対して特異的であるリガンド以外で、R
XRと二量体化することができる受容体に対するリガン
ドは、化粧品分野にも、特に身体及び髪の衛生及び、特
にざ瘡傾向のタイプの皮膚の治療、髪の再生、髪の損失
の防止、皮膚もしくは髪の脂ぎった外観との闘い、態様
の有害な影響に対する保護もしくは生理的乾燥肌タイ
プ、及び光誘発性もしくは経時的老化の防止及び/又は
前記老化との闘いにおいてもその適用を見出すものであ
る。
【0038】従って、本発明の別の主題は、ステロイド
/甲状腺の受容体のスーパーファミリーの少なくとも一
の受容体に対するリガンドで、RXR受容体に対して特
異的なリガンド以外であり、RXRと異種二量体化する
ことのできる受容体に対するリガンドを、局所に適用
し、細胞増殖及び/又は細胞分化調節活性を増大させる
ことを目的とする美容方法において、RXRに対して特
異的な少なくとも一のリガンドが全身のルートより使用
されることを特徴とする方法である。
【0039】化粧品分野においては、製薬分野のよう
に、ステロイド/甲状腺の受容体のスーパーファミリー
の少なくとも一の受容体に対するリガンドで、RXR受
容体に対して特異的であるリガンド以外であり、RXR
もしくはRXRに特異的なリガンドと異種二量体化する
ことができる受容体に対するリガンドは、他のレチノイ
ド、他のDビタミンもしくはその誘導体、コルチコステ
ノイド、あるいはまた、抗フリーラジカル剤、ヒドロキ
シ酸もしくはケト酸もしくはその誘導体と組み合わせ
て、あるいはまた、イオンチャネルブロッカーと組み合
わせて用いることができる。
【0040】本発明に付随する効果を示すためのもので
ある一方で、本発明による様々な具体的な製剤を詳説す
るための、いくつかの実施例をここに与えるが、いかな
る限定を加えるものではない。
【0041】
【実施例】
実施例1 この実施例の目的は、イン・ビボの経口のルートを経て
与えられた、RXRに対して特異的なリガンドにより、
マウスの耳に局所的に適用した、RARに対して特異的
なリガンドの作用に生じる相乗効果を示すことである。
【0042】レチノイン酸が様々な皮膚病の局所的な治
療に使用されると、マウスの耳への一度の局所的投与に
より、この耳の皮膚の増殖(Arch. Dermatol, Res. 199
2, 284:418-423)、湿疹及び水腫が誘発されるが、こう
した反応が、その投与量に応じて異なることが、実際に
示されている。通常、このような臨床例は、ヒトへのレ
チノイン酸の局所的投与の間にも観察される。
【0043】さらにまた、これらの効果は特にRAR受
容体アンタゴニストによって抑制されることが示されて
いるが、これは、その受容体とリガンドとの相互作用
と、誘発される臨床効果との間の、機構論的な関連に因
っている。
【0044】従って、この相乗効果を評価するために用
いられる試験は、2-(5,6,7,8-テトラヒドロ-
5,5,8,8-テトラメチル-2-ナフチル)-6-ベン
ゾ[b]チオフェンカルボン酸(レチノイン酸類似体)
の、体積に対する重量として0.003%の濃度での局
所への投与により誘発されるマウスの耳の水腫について
のものである。このモデルに従ったところ、耳への2-
(5,6,7,8-テトラヒドロ-5,5,8,8-テト
ラメチル-2-ナフチル)-6-ベンゾ[b]チオフェンカ
ルボン酸の局所的投与は、耳の厚みを増大させることを
特徴とする炎症を引き起こし、この厚みは投与後5日で
最大に達した。従って、この反応は、オディテスト(od
itest)により耳の厚さを測定することによって評価す
ることができる。
【0045】実際の操作は、下記の通りである。10匹
のマウスを、まず2-(5,6,7,8-テトラヒドロ-
5,5,8,8-テトラメチル-2-ナフチル)-6-ベン
ゾ[b]チオフェンカルボン酸(化合物A)を用いて片
方の耳に局所的投与を行うことによって処理し、この時
間をt=0とした。2-(5,6,7,8-テトラヒドロ
-5,5,8,8-テトラメチル-2-ナフチル)-6-ベン
ゾ[b]チオフェンカルボン酸は、体積に対する重量と
して0.003%のアセトン溶液20μlとして用い
た。クレモフォル(cremophor)タイプのオイルに溶解
した4-[(3,5,5,8,8-ペンタメチル-5,
6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフチル)カルボニル]
安息香酸(化合物B)(EL25%)を、前期の通り処
理した10匹のマウスのうち5匹(グループ2)に、t
=0の時点、及びその後11日間に渡って一日に一回、
経口により与えた。化合物Bを投与されていないマウス
をグループ1とした。水腫反応をt=5日もしくは6日
の時点で耳の厚さを測定することにより評価した。この
結果は、下記の式から算出した相乗効果の%値として表
される。
【0046】この結果は、下記の表1にまとめた。w/
vは、体積に対する重量を表す。
【0047】
【表1】
【0048】さらにまた、化合物BのようにRXRのみ
に特異的であるリガンドのみの、マウスへの経口のルー
トによる類似の投与では、何の反応も誘発されなかっ
た。
【0049】従って、この試験により、RXR受容体に
特異的なリガンド以外の、RXRと異種二量体化するこ
とができ、ステロイド/甲状腺の受容体のスーパーファ
ミリーの少なくとも一の受容体に対するリガンドと、R
XRに対して特異的であるリガンドとの組み合わせによ
れば、RXR受容体に特異的なリガンド以外の、RXR
と異種二量体化することができ、ステロイド/甲状腺の
受容体のスーパーファミリーの少なくとも一の受容体に
対するリガンドの足裏からの局所的投与単独の場合と比
べて、マウスの耳の反応はかなり増大されることが明ら
かに示された。
【0050】実施例2 多様な具体的な製剤例が、この例に示される(化合物A
及びBは、実施例1に前述したものである。)化合物A
を含む製剤は、局所的な投与のためのものであり、化合
物Bを含む製剤は、経口の投与のためのものであり、い
ずれの製剤も、治療の際には組み合わせて使用すること
が必要である。従って、化合物Aを含む製剤の局所的な
投与の前後、もしくは投与中に、化合物Bを含む製剤を
投与することができる。
【0051】 A−経口のルート (a) 0.2g錠剤 ・化合物B 0.002g ・デンプン 0.113g ・リン酸二カルシウム 0.020g ・シリカ 0.020g ・乳糖 0.030g ・タルク 0.010g ・ステアリン酸マグネシウム 0.005g (b) 10mlのアンプルとした内服可能な懸濁液 ・化合物B 0.1g ・グリセリン 1.000g ・70%ソルビトール 1.000g ・サッカリンナトリウム 0.010g ・メチル=パラ-ヒドロキシベンゾアート 0.080g ・調味料 適量 ・純水 全体を10mlとする量
【0052】 B−局所的なルート (a)軟膏 ・化合物A 0.2g ・ミリスチン酸イソプロピル 81.520g ・流動ワセリン 9.100g ・シリカ(Degussa社の“Aerosil 200”) 9.180g (b)非イオン性油中水型クリーム ・化合物A 0.100g ・乳化ラノリンアルコール、ワックス及びオイルの混合物 (BDF社の“anhydrous Eucerin”) 39.900g ・パラ-ヒドロキシ安息香酸メチル 0.075g ・パラ-ヒドロキシ安息香酸プロピル 0.075g ・無菌脱イオン水 全体を100gとする量 (c)ローション ・化合物A 0.200g ・ポリエチレングリコール(PEG 400) 69.800g ・95%エタノール 30.000g
【0053】 (d)疎水性軟膏 ・化合物A 0.600
g ・ミリスチン酸イソプロピル
36.400g ・シリコーンオイル(Rhone-Poulenc社の 36.400g “Rhodorsil 47 V 300”) ・ビーズワックス 13.600g ・シリコーンオイル(Goldschmidt社の 全体を100gとする量 “Abil 300,000 cst”) (e)非イオン性水中油型クリーム ・化合物A 1.000g ・セチルアルコール 4.000g ・モノステアリン酸グリセリル 2.500g ・PEG 50ステアラート 2.500g ・カリテバター 9.200g ・プロピレングリコール 2.000g ・パラ-ヒドロキシ安息香酸メチル 0.075g ・パラ-ヒドロキシ安息香酸プロピル 0.075g ・無菌脱イオン水 全体を100gとする量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/19 ABE A61K 31/19 ABE ABL ABL ABN ABN ACN ACN ADP ADP ADS ADS ADU ADU ADZ ADZ AED AED 31/38 ADA 31/38 ADA // C07D 333/68 C07D 333/68 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 45/00 A61K 7/00 A61K 7/48 A61K 31/19 C07D 333/68 CA(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RXR受容体に特異的な少なくとも一の
    リガンドを含み、RAR−α受容体に対する選択活性を
    示すリガンドを含まない、全身投与される製薬組成物で
    あって、 局所投与されるステロイド/甲状腺の受容体のスーパー
    ファミリーの少なくとも一の受容体で、かつRXRと異
    種二量体化することができる受容体に対するリガンドで
    あって、RXR受容体に対して特異的なリガンド以外の
    リガンドの細胞増殖及び/または細胞分化の調節活性を
    増大させることを特徴とする製薬組成物。
  2. 【請求項2】 ・皮膚の病気もしくは皮膚の障害の治
    療、 ・ある種の眼の障害の治療、 ・化学的角化症及び化学的色素沈着の回復もしくは前記
    症状との闘い、あるいは経時的もしくは化学的な老化に
    関連するあらゆる異常の治療、 ・表皮の萎縮症及び/又は皮膚の萎縮症の徴候の防止も
    しくは治療、 ・はん痕化障害の防止もしくは治療あるいはヴィビシス
    の防止もしくは治療、あるいはまた、はん痕化の改善、 ・皮脂機能の障害との闘い、 ・癌性状態もしくは前癌状態の治療もしくは防止、 ・炎症性障害の治療、 ・ウィルス起源の病気、あらゆる皮膚病の治療、 ・脱毛症の防止もしくは治療、 ・免疫成分を有する病気、皮膚病の治療、 ・動脈硬化症を含む心臓血管の病気の治療、 ・蜂巣炎、肥満もしくは糖尿病の治療もしくは予防、
    たは、 ・真菌症の治療のための局所用製薬組成物に含有され
    る、 ステロイド/甲状腺の受容体のスーパーファミリーの少
    なくとも一の受容体で、かつRXRと異種二量体化する
    ことができる受容体に対するリガンドであって、RXR
    受容体に対して特異的なリガンド以外のリガンドの細胞
    分化及び/または増殖を調節する機能を増大させること
    を特徴とする請求項1記載の製薬組成物。
  3. 【請求項3】 RXR受容体に対して特異的であるリガ
    ンド以外の、ステロイド/甲状腺の受容体のスーパーフ
    ァミリーの少なくとも一の受容体に対するリガンドであ
    って、RXRと異種二量体化することができる受容体に
    対するリガンドが、RAR、VDR及びPPARに対す
    るリガンドより選択されることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の製薬組成物。
  4. 【請求項4】 RXR受容体に対して特異的であるリガ
    ンド以外の、ステロイド/甲状腺の受容体のスーパーフ
    ァミリーの少なくとも一の受容体に対するリガンドであ
    って、RXRと異種二量体化することができる受容体に
    対するリガンドが、RAR及びVDRに対するリガンド
    より選択されることを特徴とする請求項3に記載の製薬
    組成物。
  5. 【請求項5】 RXR受容体に対して特異的であるリガ
    ンド以外の、ステロイド/甲状腺の受容体のスーパーフ
    ァミリーの少なくとも一の受容体に対するリガンドであ
    って、RXRと異種二量体化することができる受容体に
    対するリガンドが、これら受容体の一つに対して特異的
    であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項
    に記載の製薬組成物。
  6. 【請求項6】 RARに特異的なリガンドが、下記の群
    より選択されることを特徴とする請求項1から5のいず
    れか一項に記載の製薬組成物。 ・ 全トランス-レチノイン酸、 ・ 2-(5,6,7,8-テトラヒドロ-5,5,8,
    8-テトラメチル-2-ナフチル)-6-ベンゾ[b]チオ
    フェンカルボン酸、 ・ 4-[(5,6,7,8-テトラヒドロ-5,5,
    8,8-テトラメチル-2-ナフチル)カルボキシアミ
    ド]安息香酸、 ・ 4-[(5,6,7,8-テトラヒドロ-5,5,
    8,8-テトラメチル-2-ナフチル)カルバモイル]安
    息香酸。
  7. 【請求項7】 RXRに対して特異的なリガンドが、下
    記の群より選択されることを特徴とする請求項1から6
    のいずれか一項に記載の製薬組成物。 ・ 4-[(5,6,7,8-テトラヒドロ-5,5,
    8,8-テトラメチル-2-ナフチル)カルボニルエチレ
    ンアセタール]安息香酸、 ・ (E)-2-[2-(3,5,5,8,8-ペンタメチ
    ル-5,6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフチル)-1-プ
    ロペニル]-4-チオフェンカルボン酸、 ・ 4-[(3,5,5,8,8-ペンタメチル-5,
    6,7,8-テトラヒドロ-2-ナフチル)カルボニル]
    安息香酸。
  8. 【請求項8】 VDR受容体に対して特異的なリガンド
    が、下記の群より選択されることを特徴とする請求項1
    から7のいずれか一項に記載の製薬組成物。 ・ 1α,25-ジヒドロキシビタミン D3、 ・ 1α-ヒドロキシビタミン D3、 ・ 25-ヒドロキシビタミン D3、 ・ 1α,25-ジヒドロキシビタミン D2、 ・ 1α,24-ジヒドロキシビタミン D2。
  9. 【請求項9】 少なくとも一のRXR受容体に対して特
    異的な、少なくとも一のリガンドを含み、経口のルート
    により投与されることを特徴とする請求項1から8のい
    ずれか一項に記載の製薬組成物。
  10. 【請求項10】 少なくとも一のRXR受容体に対して
    特異的なリガンドの一日当たりの投与量が、体重に対し
    て約0.01〜100mg/kgの量であることを特徴とす
    る請求項1から9のいずれか一項に記載の製薬組成物。
  11. 【請求項11】 RXR受容体に対して特異的であるリ
    ガンド以外の、ステロイド/甲状腺の受容体のスーパー
    ファミリーの少なくとも一の受容体に対するリガンドで
    あって、RXRと異種二量体化することができる受容体
    に対するリガンドが、組成物全重量に対して約0.00
    1〜10重量%の濃度にて含まれることを特徴とする請
    求項1から10のいずれか一項に記載の製薬組成物。
  12. 【請求項12】 RXR受容体に対して特異的であるリ
    ガンド以外の、ステロイド/甲状腺の受容体のスーパー
    ファミリーの少なくとも一の受容体に対するリガンドで
    あって、RXRと異種二量体化することができる受容体
    に対するリガンドの細胞増殖及び/又は細胞分化の調節
    活性を増大させるための美容方法であって、RXR受容
    体に対して特異的な少なくとも一のリガンドを、全身の
    ルートを経て専ら美容のために投与することを特徴とす
    る美容方法。
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