JP2804000B2 - 移染防止効果のある洗剤 - Google Patents
移染防止効果のある洗剤Info
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Description
剤に関する。本発明は、特に、特定の界面活性剤を含有
し、各種の色調に染色もしくは捺染された色柄物衣料を
洗濯するにあたり、同浴中にある白色衣料または捺染物
の白場への色移りを防止する効果を有する洗剤に関す
る。
料を同浴で洗濯するときに生じる色移りは周知の問題で
あって、これを解決するために幾つかの提案がなされて
いる。例えば、特開昭61−276898号では、染料
または増白剤の移染防止用添加剤入り洗剤として、非イ
オン活性剤やポリビニルピロリドンの他に、実質的にア
ニオン活性を有する化合物が混在しない洗剤に、水溶性
カチオン化合物を添加して用いることが提案されてい
る。しかしながら、この提案も、実質的にアニオン化合
物を混在させることができないことが欠点となって、洗
剤の配合が困難となり、広く使用されるには至っていな
い。これらのことより、現実には、白場への色移りを十
分に阻止することはできず、色物と白物とを区別して洗
濯することが一般に行われている。しかし、捺染物など
では、そのような区別が困難である。そこで、洗濯温度
を下げるとか、洗濯時の水量を増やす、洗濯時間を短く
する、機械的に弱い条件で洗濯する、酸(例えば、酢
酸)を加えるなどして低いpH域で洗濯するなどの方法
で問題の解決を図っているが、いずれも効果が不十分で
あり、しかも汚物の除去という洗濯の本来の目的から見
ると、水量を増やす方法以外はむしろ逆効果となるの
で、問題解決には至っていない。
従来の洗剤が抱える色柄物衣料と白物衣料を同浴で洗濯
すると色移りがするという欠点を解消し、かつ洗浄効果
を十分発揮する洗剤を提供することを目的とするもので
ある。
防止と汚物の除去という洗浄効果の両立について鋭意研
究を重ねた結果、ある特定構造の界面活性剤を洗剤の一
成分として使用することにより、従来では得られなかっ
た色移りの防止と洗浄性の維持向上の両性能が得られる
ことを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
(II),(III)および(IV)で表される化合物の少なく
とも1種を含有する移染防止効果のある洗剤を提供す
る。
またはアルケニル基を表し、R2 およびR3 はそれぞれ
独立に炭素数2〜3のアルキレン基を表し、aおよびb
はそれぞれ独立に1〜30の整数を表す)
ル、アルケニルまたはアルキルアリール基を表し、R5
は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、cは0〜60の
整数を表し、M1 およびM2 はそれぞれ独立に水素原
子、アルカリ金属、アンモニウムイオン、炭素数1〜3
の脂肪族アミン残基または炭素数1〜6のアミノアルコ
ール残基を表す)
炭素数1〜22アルキル、アルケニルまたはアルキルア
リール基を表し、R7 およびR9 はそれぞれ独立に炭素
数2〜4のアルキレン基を表し、dおよびeはそれぞれ
独立に0〜60の整数を表し、M3 は水素原子、アルカ
リ金属、アンモニウムイオン、炭素数1〜3の脂肪族ア
ミン残基または炭素数1〜6のアミノアルコール残基を
表す)
基を表し、fは2〜60の整数を表す) この洗剤は、部分的または完全に水溶性であるポリビニ
ルピロリドン重合体をさらに含んでいてもよく、前記一
般式(I),(II),(III)および(IV)で表される化
合物の合計と前記ポリビニルピロリドン重合体の合計と
の重量比が100:0〜100:100であるのが好ま
しい。
用いる前記一般式(I)の化合物は、高級脂肪族アミン
に、無触媒あるいはアルカリ触媒の存在下で、エチレン
オキシドおよびプロピレンオキシドから選ばれるアルキ
レンオキシドを付加することにより得られる。高級脂肪
族アミンとしては、オクチルアミン、デシルアミン、ラ
ウリルアミン、ミリスチルアミン、パルミチルアミン、
ステアリルアミン、ベヘニルアミン、オレイルアミン等
が挙げられる。好ましい化合物は、染色または捺染物に
用いられている染料により異なり、一概には言えない
が、一般にはこれらの高級脂肪族アミンに10〜40モ
ルのアルキレンオキシドを付加したものである。
(III)の化合物は、例えば、アルコールまたはアルキル
フェノールと無水燐酸との反応物、アルコールまたはア
ルキルフェノールのアルキレンオキシド付加物と無水燐
酸との反応物、またはそれらの反応物をアルカリ剤で中
和することにより得られる生成物であり、一般には一般
式(II)および(III)の化合物の混合物として得られ
る。これらのアルコールのアルキル基およびアルケニル
基は直鎖のものおよび側鎖を持つもののいずれであって
もよく、従ってこれらのアルコールとしては、例えば、
メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルア
ルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコ
ール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコ
ール、ペンチルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプ
チルアルコール、オクチルアルコール、2−エチルヘキ
シルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコー
ル、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パル
ミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルア
ルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。アルキ
ルフェノールとしては、オクチルフェノール、ノニルフ
ェノール、ドデシルフェノール等が挙げられ、アルキレ
ンオキシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオ
キシド、ブチレンオキシド等が挙げられる。また、アル
カリ剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
アンモニア水、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメ
チルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等が挙げられる。好ましい一
般式(II)および(III)の化合物は、アルキル基または
アルケニル基の炭素数が10〜18であり、アルキレン
オキシドの付加モル数が5〜30モルであり、塩がアン
モニウム塩またはアミン塩であるような化合物である。
は、β−ナフトールにエチレンオキシドおよびプロピレ
ンオキシドから選ばれるアルキレンオキシドを付加する
ことにより得られる。好ましい化合物は、アルキレンオ
キシドの付加モル数が5〜30の化合物である。また、
本発明に用いるポリビニルピロリドンは、特に分子量に
よって制限されるものではないが、好ましくは分子量4
0,000〜120,000のものであり、部分的にま
たは完全に水に可溶のものである。分子量が大きいほど
移染防止効果は良いが、分子量120,000を超える
と安定性(水への溶解性)に問題を生じるようになる。
前記一般式(I)〜(IV)の界面活性剤に対するポリビ
ニルピロリドンの配合量は、その配合量を増加させるこ
とにより移染防止効果も向上するが、一般には界面活性
剤100重量部に対しポリビニルピロリドン100重量
部までとすることが好ましい。
(IV)の化合物およびポリビニルピロリドンの他に、さ
らに一般に公知の洗剤成分、例えば、長鎖アルキルベン
ゼンスルホン酸塩、長鎖アルキル硫酸塩、長鎖アルキル
スルホン酸塩、長鎖オレフィンスルホン酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテルもしくはポリオキシアルキ
レンアルキルフェニルエーテルおよびそれらの硫酸塩の
ような陰イオンまたは非イオン性の界面活性剤、トリポ
リリン酸塩のような縮合リン酸塩、各種珪酸ソーダ、炭
酸塩のようなアルカリ性ビルダー、エチレンジアミン四
酢酸塩のような有機ビルダー、香料、酵素等を配合する
ことができる。
るが、本発明はこれらの実施例によってなんら限定され
るものではない。 実施例1〜7および比較例1〜3 下記の処理および評価方法を用いて、各種洗剤の評価を
行った。
を行ない、洗濯後の人工汚染布の反射率を反射率計(色
彩計CM−53D型、村上色彩技術研究所製)を用いて
測定する。洗濯後の人工汚染布の反射率の値が大きいほ
ど、洗浄性が良好であると判定する。
に重量比1:1で分散させる。この溶液に綿布を浸漬
後、マングルで絞り(ピックアップ=100%)、風乾
する。この時の反射率は30%であった。
で洗濯試験を行い、洗濯後の白色木綿布への移染性につ
いて、肉眼判定および色差計(CR−200、ミノルタ
カメラ製)によるΔE値で判定を行った(ΔE値の基準
は白色木綿布で0、値が大きいほど移染が多いことを示
す)。
示し、表2にこれらの洗剤の評価結果を示す。
剤を用いた実機による評価の結果を表3に示す。評価
は、上記移染防止性の評価と同様ΔE値により行った。
るとともに、洗濯物の色移りが非常に少ない洗剤であ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記一般式(I),(II),(III)およ
び(IV)で表される化合物の少なくとも1種を含有する
移染防止効果のある洗剤。 【化1】 (式中、R1 は炭素数8〜22のアルキルまたはアルケ
ニル基を表し、R2 およびR3 はそれぞれ独立に炭素数
2〜3のアルキレン基を表し、aおよびbはそれぞれ独
立に1〜30の整数を表す) 【化2】 (式中、R4 は炭素数1〜22のアルキル、アルケニル
またはアルキルアリール基を表し、R5 は炭素数2〜4
のアルキレン基を表し、cは0〜60の整数を表し、M
1 およびM2 はそれぞれ独立に水素原子、アルカリ金
属、アンモニウムイオン、炭素数1〜3の脂肪族アミン
残基または炭素数1〜6のアミノアルコール残基を表
す) 【化3】 (式中、R6 およびR8 はそれぞれ独立に炭素数1〜2
2アルキル、アルケニルまたはアルキルアリール基を表
し、R7 およびR9 はそれぞれ独立に炭素数2〜4のア
ルキレン基を表し、dおよびeはそれぞれ独立に0〜6
0の整数を表し、M3 は水素原子、アルカリ金属、アン
モニウムイオン、炭素数1〜3の脂肪族アミン残基また
は炭素数1〜6のアミノアルコール残基を表す) 【化4】 (式中、R10は炭素数2〜3のアルキレン基を表し、f
は2〜60の整数を表す) - 【請求項2】 部分的または完全に水溶性であるポリビ
ニルピロリドン重合体をさらに含む請求項1記載の洗
剤。 - 【請求項3】 前記一般式(I),(II),(III)およ
び(IV)で表される化合物の合計と前記ポリビニルピロ
リドン重合体の合計との重量比が100:0〜100:
100である請求項1または2記載の洗剤。
Priority Applications (1)
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JP29474894A JP2804000B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 移染防止効果のある洗剤 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08151596A JPH08151596A (ja) | 1996-06-11 |
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---|---|---|---|---|
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-
1994
- 1994-11-29 JP JP29474894A patent/JP2804000B2/ja not_active Expired - Fee Related
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