JP2803418B2 - 揺らぎ刺激生成装置とこれを用いた就寝装置 - Google Patents

揺らぎ刺激生成装置とこれを用いた就寝装置

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JP2803418B2 JP3320172A JP32017291A JP2803418B2 JP 2803418 B2 JP2803418 B2 JP 2803418B2 JP 3320172 A JP3320172 A JP 3320172A JP 32017291 A JP32017291 A JP 32017291A JP 2803418 B2 JP2803418 B2 JP 2803418B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば1/f揺らぎ等
の電気信号を自動的に生成する揺らぎ刺激生成装置に関
するものである。
【0002】また本発明は、就寝者の安眠を目的として
揺らぎ刺激生成装置を用いた就寝装置に関するものであ
る。
【0003】
【従来の技術】本発明に関する従来技術としては、例え
ば小川のせせらぎや風の音といった自然界の音、心拍や
脳波等の生体情報、あるいはクラシック音楽などを電気
信号に変換して単位時間あたりのゼロクロッシングの回
数を求めて1/fデータとして用いる方法がよく知られ
ている。
【0004】また、人工的に1/f特性を得る方法とし
ては例えば、電子情報通信学会技術研究報告Vol.7
8,No.170などに詳述されているように、ホワイ
トノイズに対してローパスフィルタとハイパスフィルタ
を組み合わせて特定の周波数帯のパワーを減衰させて1
/f特性に近似した周波数特性を得るものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の自然界の音を利用する場合には、一旦それらの音をな
んらかのメディア(磁気テープ、コンパクトディスク、
デジタルオーディオテープ等)に録音しなければなら
ず、1/f特性を抽出する場合や録音された音そのもの
を提示する場合には、それぞれのメディアにあった再生
装置が必要となり、非常に手間であるとともにコストも
かかるものである。
【0006】また、特に音楽を用いた場合には、曲毎に
提示の時間が限られるので長時間の連続的な刺激には向
かない。
【0007】さらにまた、人工的に1/f特性を生成
し、これを刺激として用いる場合には、その特性を変え
ようとする度毎にハードウェアの構成や仕様を変更しな
ければならないという課題を有していた。
【0008】本発明は上記課題を解決するもので、その
第1の目的は、特定のメディアに依存した機器を必要と
せず、任意の周波数特性を持つ信号を自動的に生成させ
ることにある。
【0009】第2の目的は、長時間の連続的な刺激の呈
示を可能とすることにある。第3の目的は、長時間の連
続的な刺激の呈示をより低コストで実現することにあ
る。
【0010】第4の目的は、得られる揺らぎ信号の周波
数特性を変更できるようにし就寝者の安眠を図ることに
ある。
【0011】第5の目的は、周波数特性の変更を時間経
過にともなって行なうことにより効果的に安眠を図るこ
とにある。
【0012】第6の目的は、周波数特性の変更を就寝者
の睡眠深度に応じて行なうことによりより効果的に安眠
を図ることにある。
【0013】第7の目的は、周波数の変更を容易にする
とともに長時間の連続的な刺激を実現することにある。
【0014】第8の目的は、周波数の変更の容易化と長
時間の連続的な刺激をより低コストで実現することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の揺らぎ刺激生成
装置は上記目的を達成するため、ホワイトノイズを電気
的に発生させるホワイトノイズ発生回路と、前記ホワイ
トノイズ発生回路に接続し前記ホワイトノイズ発生回路
の出力レベルを調節することにより周波数特性を変化さ
せる第1の周波数制御回路と、前記第1の周波数制御回
路と接続し前記周波数制御回路からの出力を知覚可能な
刺激に変換して出力する刺激提示装置を備えたものであ
る。
【0016】そして同装置の第1の周波数制御回路は、
乱数発生回路と、時間を表わす複数の定数と前記定数が
選び出される場合の選択確率データを格納した記憶回路
と、前記乱数発生回路によって発生した乱数より前記選
択確率データに基づき前記定数の一つを選択しこの選択
された定数の表わす時間を基本周期として電気信号の増
幅・減衰を制御する制御信号を出力する第1の演算回路
と、前記制御信号に基づき入力信号のレベルを増幅・減
衰させるレベル制御回路とを備えたものである。
【0017】また同装置の第1の周波数制御回路は、複
数の定数を格納した記憶回路と、前記定数を順次読み込
み電気信号の増幅・減衰を制御する制御信号を出力する
第2の演算回路と、前記制御信号に基づき入力信号のレ
ベルを増幅・減衰させるレベル制御回路とを備えたもの
である。
【0018】さらに本発明の就寝装置は、ホワイトノイ
ズを電気的に発生させるホワイトノイズ発生回路と、周
波数特性を選択する周波数選択回路と、前記ホワイトノ
イズ発生回路と前記周波数選択回路に接続し前記ホワイ
トノイズ発生回路の出力に対して前記周波数選択回路か
らの選択信号に従って周波数特性を変化させる第2の周
波数制御回路と、前記第2の周波数制御回路と接続し前
記第2の周波数制御回路からの出力を知覚可能な刺激に
変換して出力する刺激提示装置を備えたものである。
【0019】また同装置の周波数選択回路は、タイマー
回路と、前記タイマー回路と接続し前記タイマー回路の
出力に応じて選択信号を出力する選択信号出力回路とを
備えたものである。
【0020】そして同装置の周波数選択回路は、就寝者
の睡眠深度を推定する睡眠深度推定回路と、前記睡眠深
度推定回路と接続し前記睡眠深度推定回路からの出力に
応じて選択信号を出力する第2の選択信号出力回路を備
えたものである。
【0021】さらに同装置の第2の周波数制御回路は、
乱数発生回路と、複数の定数が選び出される場合の選択
確率を決定する選択条件を前記定数の各々に対し複数格
納した記憶回路と、周波数選択回路からの選択信号と前
記乱数発生回路によって発生した乱数より前記選択条件
に基づき前記定数の一つを選択し選択された定数の表わ
す時間を基本周期として電気信号の増幅・減衰を制御す
る制御信号を出力する第3の演算回路と、前記制御信号
に基づき入力信号のレベルを増幅・減衰させるレベル制
御回路とを備えたものである。
【0022】また同装置の第2の周波数制御回路は、複
数の定数よりなる数列を複数格納した記憶回路と、周波
数選択回路からの選択信号に基づいて前記数列のうち一
つを選択し前記選択された数列を構成する定数を順次読
み込み電気信号の増幅・減衰を制御する制御信号を出力
する第4の演算回路と、前記制御信号に基づき入力信号
のレベルを増幅・減衰させるレベル制御回路とを備えた
ものである。
【0023】
【作用】上記構成によって、ホワイトノイズ発生回路は
一定レベルの電気的ホワイトノイズを発生させ、第1の
周波数制御回路はホワイトノイズ発生回路が出力したホ
ワイトノイズを任意の周波数特性を持つ信号に変換し、
刺激呈示装置は第1の周波数制御回路の出力を知覚可能
な刺激に変換する。
【0024】そして、第1の演算回路は乱数発生回路が
発生させた乱数を受け取り、記憶回路を参照して定数を
読み込み、レベル制御回路に対して電気信号の増幅・減
衰を制御する制御信号を出力し、レベル制御回路は第1
の演算回路から出力される制御信号に応じてホワイトノ
イズの信号レベルの振幅を制御する。
【0025】また、第2の演算回路は記憶回路より順番
に定数を読み込み、読み込んだ定数についてレベル制御
回路に対して信号レベルの制御信号を出力し、レベル制
御回路は第2の演算回路から出力される制御信号に応じ
てホワイトノイズの信号レベルの振幅を制御する。
【0026】さらに、周波数選択回路は、ホワイトノイ
ズ発生回路が出力するホワイトノイズに対して第2の周
波数制御回路がどのような周波数特性を持つ信号に変換
するかを指定するための選択信号を第2の周波数制御回
路に送り、第2の周波数制御回路は送られてきた選択信
号に対応する周波数特性を持つ信号を出力し、刺激呈示
装置は第2の周波数制御回路の出力を知覚可能な刺激に
変換する。
【0027】そして、タイマー回路は本発明の就寝装置
が動作を開始してからの経過時間情報を、選択信号出力
回路に送信し、選択信号出力回路は送られてきた経過時
間情報に基づいて、周波数特性を指定する選択信号を出
力する。
【0028】また、睡眠深度推定回路は就寝者の睡眠深
度を推定し、睡眠深度情報を選択信号出力回路に送信す
る、選択信号出力回路は送られてきた経過時間情報に基
づいて、周波数特性を指定する選択信号を出力する。
【0029】さらに、第3の演算回路は周波数選択回路
より選択信号を受け取りこれに応じて、記憶回路に格納
された選択条件のいずれを使用するかを決定し、乱数発
生回路より乱数を受け取り、受け取った乱数をもとに選
択条件を満たす定数を読み込み、レベル制御回路に対し
て信号レベルの制御信号を出力し、レベル制御回路はホ
ワイトノイズに対して電圧レベルを変化させる。
【0030】そして、第4の演算回路は周波数選択回路
より選択信号を受け取りこれに応じて、記憶回路に格納
された数列のいずれを使用するかを決定し、数列の要素
である定数を順次読み込み、レベル制御回路に対して信
号レベルの制御信号を出力し、レベル制御回路はホワイ
トノイズに対して電圧レベルを変化させる。
【0031】
【実施例】以下本発明の第1の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。図1においてホワイトノイズ発生回路1
は第1の周波数制御回路2と接続し、さらに第1の周波
数制御回路2は刺激呈示装置であるオーディオ装置3と
接続されている。
【0032】上記構成において、ホワイトノイズ発生回
路1は一定レベルの電気的ホワイトノイズを発生させ
る。第1の周波数制御回路2はホワイトノイズ発生回路
1が出力したホワイトノイズを任意の周波数特性を持つ
信号に変換する。オーディオ装置3は第1の周波数制御
回路2の出力を聴覚刺激として出力する。
【0033】図2は本発明の第2の実施例における、第
1の周波数制御回路2のブロック図である。乱数発生回
路4と記憶回路であるROM5は共に第1の演算回路6
と接続している。また第1の演算回路6の出力はレベル
制御回路である電子ボリウム7の制御信号となるよう接
続されている。さらに電子ボリウム7は出力としてホワ
イトノイズを受けそのレベルを変化させて出力するよう
に構成されている。
【0034】
【表1】
【0035】表1は第2の実施例においてROM5に格
納されたデータの内容を示したものである。ROM5に
は時間的長さを表わす複数個の定数と、それぞれの定数
が選択される際の選択条件を乱数rの範囲として表わさ
れたものが表として格納されている。第2の実施例では
10秒、8秒、6秒、4秒、2秒が時間をあらわす定数
として用いられている。
【0036】上記構成において、乱数発生回路4は1か
ら30までの整数をランダムに発生する。第1の演算回
路6は発生した乱数rを受け取り、ROM5に格納され
たデータを参照する。rが1以上10以下であれば選択
される定数は10秒である。rの範囲を変更することに
よって各定数の選択される確率を決めることができる。
第2の実施例では、10秒、8秒、6秒、4秒、2秒の
定数に対する選択確率はそれぞれ10:8:6:4:2
となるようにrの範囲が決めらている。なお乱数発生回
路4の発生する乱数rの範囲は選択条件におけるrの最
小値から最大値までである。
【0037】定数が選択されると、演算回路6は電子ボ
リウム7に対して電気信号の増幅・減衰を制御する制御
信号を出力する。図3は第1の演算手段4において定数
Ciが読み込まれた際に制御信号を出力する処理のフロ
ーチャートである。Ciは選択された定数、VOLは出
力する制御信号である。VOLのとり得る値は0≦VO
L≦255である。またFLGはVOLが最大値に到達
したことを示すフラグである。
【0038】処理の流れとしては先ず定数Ciが読み込
まれ、VOL及びFLGが0に初期化される。VOLの
値が出力された後、(Ci/256)の時間だけカウン
ト待ちを行なう。カウントアップ後、FLGが立ってい
なければVOLをインクリメントする。もし、VOL=
255になればFLGを立てる。更新されたVOLを出
力しこれを繰り返す。FLGが立つとVOLはデクリメ
ントされる。VOL=0となった時点で処理を終える
か、次のCiを読みにいく。そうでなければ更新された
VOLを出力しこれを繰り返す。
【0039】図4は第2の実施例で選択された定数に基
づいて信号レベルが変化したときの周波数特性について
の説明図である。図において(a)のグラフは典型的な
ホワイトノイズの周波数特性を示したものである。縦軸
はパワー(dB)で、横軸は周波数(Hz)である。グ
ラフ(a)に示すようにホワイトノイズは全周波数帯域
にわたってほぼ等しいパワーを持つことを特徴としてい
る。
【0040】(b)のグラフはこのホワイトノイズの振
幅について、増幅から減衰までを10秒間で行なう、つ
まり基本周期が10秒であるように信号レベルの調整を
したときの、周波数特性を示したものである。グラフ
(b)では0.1Hz近傍のパワーのピークがみられる。
(c)のグラフは基本周期を8秒にした場合で、同様に
(d)、(e)、及び(f)のそれぞれのグラフは基本
周期を6秒、4秒、及び2秒にした場合の周波数特性を
示したものである。
【0041】ここでそれぞれのグラフの示す特性ある確
率で入れ替わる場合を考えてみる。信号レベルの増幅・
減衰の周期を合成した周波数特性は、各周期を決定する
定数の選択確率に依存することが予想される。第2の実
施例のように定数の選択確率を10:8:6:4:2と
した場合では、1/fに近似した周波数特性が得られる
ことが予想される。
【0042】また、上記のような考え方で更に周期をよ
り細かく設定することにより、近似の精度を高めていく
ことができる。また確定数の選択確率をかえることによ
り、任意のnについて1/fn の特性に近似させること
もできる。
【0043】電子ボリウム7は第1の演算回路6から出
力されるVOLに応じて信号レベルの振幅を制御する。
なお、第2の実施例で得られた信号を聴覚刺激に変換し
た場合には海の波音に似た音響刺激が得られる。
【0044】次に本発明の第3の実施例を示した図5に
ついて説明する。8は第2の演算回路であって、ROM
5および電子ボリウム7と接続している。第3の実施例
においてROM5には、第2の実施例で乱数を発生させ
ることによって順次選択された定数の系列があらかじめ
順に格納されている。
【0045】第2の演算回路8はROM5より順番に定
数を読み込み、読み込んだ定数について図3を用いて説
明した処理により電子ボリウム7に対して信号レベルの
制御信号を出力する。系列の最終要素である定数を読み
込んだ後はまた先頭の要素から読み始める。電子ボリウ
ム7はホワイトノイズに対して電圧レベルを変化させ特
定の周波数特性をもたせた信号にする。第3の実施例で
は、乱数発生手段3を用いた定数決定の為のステップを
必要としないため、より少ないハードウェアで特定の周
波数特性を持つ信号を得ることができる。
【0046】次に本発明である就寝装置の第4の実施例
について説明する。図6は第4の実施例における就寝装
置のブロック図である。図において、ホワイトノイズ発
生回路1と周波数選択回路10は第2の周波数制御回路
9と接続している。さらに第2の周波数制御回路9の出
力はオーディオ装置3に接続されている。
【0047】上記構成において周波数選択回路10は、
ホワイトノイズ発生回路1が出力するホワイトノイズに
対して第2の周波数制御回路9がどのような周波数特性
を持つ信号に変換するかを指定する。例えば、第2の周
波数制御回路9がホワイトノイズに対して、周波数特性
を(1)変化させない(機能1)、(2)1/fに近似
させる(機能2)、(3)1/f2 に近似させる(機能
3)、という3種類の機能を持っているとする。この
時、第2の周波数制御回路9と周波数選択回路10は2
ビットの信号線で接続される。そして機能1の場合は”
00”が、機能2の場合は”01”が、機能3の場合
は”10”がそれぞれ選択信号として周波数選択回路1
0から第2の周波数制御回路に送られる。第2の周波数
制御回路9は送られてきた選択信号に対応する機能を起
動させ、目的の周波数特性を持つ信号を出力する。オー
ディオ装置3は第1の周波数制御回路2の出力を聴覚刺
激として出力する。
【0048】図7は本発明の第5の実施例における周波
数選択回路10のブロック図である。図において、タイ
マー回路11は選択信号出力回路12と接続されてい
る。
【0049】タイマー回路11は本発明の就寝装置が動
作を開始してからの経過時間情報を、選択信号出力回路
12に送信する。選択信号出力回路12は送られてきた
経過時間情報に基づいて、選択信号を切り換える。例え
ば、動作開始後45分までは1/f2 の周波数特性を持
つ信号を刺激として就寝者に与えるために、第2の周波
数制御回路9が機能3を起動する選択信号”10”を出
力する。45分を超えて90分までは周波数特性が1/
fである信号を刺激とするため、機能2を起動する選択
信号”10”を出力する。周波数制御回路9はそれぞれ
の選択信号を受け、対応する周波数特性を持つ信号を出
力する。
【0050】図8は本発明の第6の実施例における周波
数選択回路10のブロック図である。図において選択信
号出力回路12は睡眠深度推定回路13と接続してい
る。睡眠深度推定回路13は圧電素子14と信号処理回
路15より構成されている。圧電素子14には薄膜加工
したポリフッ化ビニリデン等が使用されている。
【0051】圧電素子14はベッド等のマットレス上に
設置され就寝者の体動を検出することで電位を変化させ
る。信号処理回路15は圧電素子14の電位の変化を読
み取り、体動の発生頻度等をカウントする。一般に覚醒
中あるいは浅い睡眠の時には体動の頻度は高く、深い睡
眠の時は低くなることが知られているためおおよその睡
眠深度を推定することができる。第6の実施例において
は睡眠深度の分類を浅い(0)・深い(1)の2値とす
る。しかし、就寝者の脳波・眼球運動・筋電図などの生
体情報を用いて、より正確な睡眠深度判定を行なっても
よい。
【0052】睡眠深度情報は信号処理回路15から選択
信号出力回路12に送られる。選択信号出力回路12は
送られてきた睡眠深度情報に基づいて、選択信号を切り
換える。例えば、睡眠深度情報が0であれば1/f2
周波数特性を持つ信号を刺激として就寝者に与えるため
に、第2の周波数制御回路9が機能3を起動する選択信
号”10”を出力する。睡眠深度情報が1であれば周波
数特性が1/fである信号を刺激とするため、機能2を
起動する選択信号”10”を出力する。周波数制御回路
9はそれぞれの選択信号を受け、対応する周波数特性を
もつ信号を出力する。
【0053】図9は本発明の第7の実施例における第2
の周波数制御回路10のブロック図である。図において
乱数発生回路4は第3の演算回路14に接続している。
第3の演算回路14は周波数特性を選択するための選択
信号を受け取り記憶回路5を参照できるよう構成されて
いる。さらに第3の演算回路14の出力は電子ボリウム
7に接続されている。
【0054】
【表2】
【0055】表2は第7の実施例において記憶回路5に
格納されたデータの内容を示したものである。第7の実
施例では各定数に対してそれが選択されるための選択条
件が2種類設定されているが、選択条件の数はこれ以上
でもよい。
【0056】第3の演算回路14は選択信号を受け取り
これに応じて、記憶回路5に格納された選択条件のいず
れを使用するかを決定する。例えば選択信号が0か1の
2値である場合、0に対しては選択条件1が、1に対し
ては選択条件2が使用される。使用する選択条件が決定
すると、第3の演算回路14は乱数発生回路4より乱数
を受け取り、受け取った乱数をもとに選択条件を満たす
定数を読み込む。定数を読み込んだ後は、図3を用いて
説明した処理により電子ボリウム7に対して信号レベル
の制御信号を出力する。電子ボリウム7はホワイトノイ
ズに対して電圧レベルを変化させ特定の周波数特性をも
たせた信号にする。なお第7の実施例では、選択条件1
を使用した場合は1/fに近似した周波数特性が、選択
条件2を使用した場合には1/f2 に近似した周波数特
性が得られる。
【0057】図10は本発明の第8の実施例における第
2の周波数制御回路10のブロック図である。図におい
て第4の演算回路15は周波数特性を選択するための選
択信号を受け取り記憶回路5を参照できるよう構成され
ている。さらに第4の演算回路15の出力は電子ボリウ
ム7に接続されている。第8の実施例において、記憶回
路5は第7の実施例において説明した2種類の選択条件
をそれぞれ使用した場合に得られる定数を数列として格
納している。もちろん格納される数列の個数は幾つでも
よい。
【0058】第4の演算回路15は選択信号を受け取り
これに応じて、記憶回路5に格納された数列のいずれを
使用するかを決定する。使用する数列が決定すると、第
4の記憶回路15は数列の要素である定数を順次読み込
む。定数を読み込んだ後は、図3を用いて説明した処理
により電子ボリウム7に対して信号レベルの制御信号を
出力する。数列の最後の要素の定数を読み込むと、再び
第1要素の定数から読み込みを行なう。電子ボリウム7
はホワイトノイズに対して電圧レベルを変化させ特定の
周波数特性をもたせた信号を生成する。
【0059】なお本発明の揺らぎ刺激生成装置と就寝装
置において、刺激呈示装置にはオーディオ装置3を用い
て聴覚的な刺激を呈示しようとしているが、刺激呈示装
置としてはもちろんオーディオ装置3だけではなく振動
刺激を呈示するためのトランスデューサーなども用いて
よい。
【0060】
【発明の効果】本発明の揺らぎ信号生成装置によれば次
の効果を奏する。 1.ホワイトノイズの信号レベルを周期を変えながら変
化させるため、1/fなどの周波数特性を持った揺らぎ
信号を自動的に生成でき、特定のメディアも必要としな
い。 2.乱数を発生させて新しい周期を順次決定するため、
長時間の連続的な刺激が可能となる。 3.乱数発生回路を必要としないため、より低コストで
長時間の連続的な刺激呈示ができる。 4.周波数特性を選択する信号が与えられるため、刺激
呈示中に周波数特性を変えて就寝者の安眠を図ることが
できる。 5.周波数特性の変更を時間経過にともなって行なうた
め、効果的に安眠を図ることができる。 6.周波数特性の変更を就寝者の睡眠深度に応じて行な
うため、より効果的に安眠を図ることができる。 7.記憶回路中の選択条件を複数にしたことにより、容
易に周波数特性を変更できるともに、乱数を発生させて
新しい周期を順次決定するため、長時間の連続的な刺激
が可能となる。 8.記憶回路中の数列を複数にしたことにより容易に周
波数特性を変更できるとともに、乱数発生回路を必要と
しないためより低コストで長時間の連続的な刺激呈示が
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における揺らぎ信号生成
装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施例における揺らぎ信号生成
装置の第1の周波数制御回路の構成を示すブロック図
【図3】同装置の第1の演算手段における制御信号出力
処理のフローチャート
【図4】同装置におけるホワイトノイズから1/f特性
の揺らぎ波が生成されるまでの過程を示す周波数特性の
グラフ
【図5】本発明の第3の実施例における揺らぎ信号生成
装置の第1の周波数制御回路の構成を示すブロック図
【図6】本発明の第4の実施例における就寝装置の構成
を示すブロック図
【図7】本発明の第5の実施例における就寝装置の周波
数選択回路の構成を示すブロック図
【図8】本発明の第6の実施例における就寝装置の周波
数選択回路の構成を示すブロック図
【図9】本発明の第7の実施例における就寝装置の第2
の周波数制御回路の構成を示すブロック図
【図10】本発明の第8の実施例における就寝装置の第
2の周波数制御回路の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 ホワイトノイズ発生回路 2 第1の周波数制御回路 3 オーディオ装置 4 乱数発生回路 5 ROM 6 第1の演算回路 7 電子ボリウム 8 第2の演算回路 9 第2の周波数制御回路 10 周波数選択回路 11 タイマー回路 12 選択信号出力回路 13 睡眠深度推定回路 14 第3の演算回路 15 第4の演算回路

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホワイトノイズを電気的に発生させるホ
    ワイトノイズ発生回路と、前記ホワイトノイズ発生回路
    に接続し前記ホワイトノイズ発生回路の出力レベルを調
    節することにより周波数特性を変化させる第1の周波数
    制御回路と、前記第1の周波数制御回路と接続し前記周
    波数制御回路からの出力を知覚可能な刺激に変換して出
    力する刺激提示装置を備えた揺らぎ刺激生成装置。
  2. 【請求項2】第1の周波数制御回路は、乱数発生回路
    と、複数の定数が選び出される場合の選択確率を決定す
    る選択条件を格納した記憶回路と、前記乱数発生回路に
    よって発生した乱数より前記選択条件に基づき前記定数
    の一つを選択しこの選択された定数の表わす時間を基本
    周期として電気信号の増幅・減衰を制御する制御信号を
    出力する第1の演算回路と、前記制御信号に基づき入力
    信号のレベルを増幅・減衰させるレベル制御回路とを備
    えた請求項1記載の揺らぎ刺激生成装置。
  3. 【請求項3】第1の周波数制御回路は、複数の定数を格
    納した記憶回路と、前記定数を順次読み込み電気信号の
    増幅・減衰を制御する制御信号を出力する第2の演算回
    路と、前記制御信号に基づき入力信号のレベルを増幅・
    減衰させるレベル制御回路とを備えた請求項1記載の揺
    らぎ刺激生成装置。
  4. 【請求項4】ホワイトノイズを電気的に発生させるホワ
    イトノイズ発生回路と、周波数特性を選択する周波数選
    択回路と、前記ホワイトノイズ発生回路と前記周波数選
    択回路に接続し前記ホワイトノイズ発生回路の出力に対
    して前記周波数選択回路からの選択信号に従って周波数
    特性を変化させる第2の周波数制御回路と、前記第2の
    周波数制御回路と接続し前記第2の周波数制御回路から
    の出力を知覚可能な刺激に変換して出力する刺激提示装
    置とを備えた就寝装置。
  5. 【請求項5】周波数選択回路は、タイマー回路と、前記
    タイマー回路と接続し前記タイマー回路の出力に応じて
    選択信号を出力する選択信号出力回路とを備えた請求項
    4記載の就寝装置。
  6. 【請求項6】周波数選択回路は、就寝者の睡眠深度を推
    定する睡眠深度推定回路と、前記睡眠深度推定回路と接
    続し前記睡眠深度推定回路からの出力に応じて選択信号
    を出力する第2の選択信号出力回路とを備えた請求項4
    記載の就寝装置。
  7. 【請求項7】第2の周波数制御回路は、乱数発生回路
    と、複数の定数が選び出される場合の選択確率を決定す
    る選択条件を前記定数の各々に対し複数格納した記憶回
    路と、周波数選択回路からの選択信号と前記乱数発生回
    路によって発生した乱数より前記選択条件に基づき前記
    定数の一つを選択し選択された定数の表わす時間を基本
    周期として電気信号の増幅・減衰を制御する制御信号を
    出力する第3の演算回路と、前記制御信号に基づき入力
    信号のレベルを増幅・減衰させるレベル制御回路とを備
    えた請求項4記載の就寝装置。
  8. 【請求項8】第2の周波数制御回路は、複数の定数より
    なる数列を複数格納した記憶回路と、周波数選択回路か
    らの選択信号に基づいて前記数列のうち一つを選択し前
    記選択された数列を構成する定数を順次読み込み電気信
    号の増幅・減衰を制御する制御信号を出力する第4の演
    算回路と、前記制御信号に基づき入力信号のレベルを増
    幅・減衰させるレベル制御回路とを備えた請求項4記載
    の就寝装置。
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