JP2003098004A - 相似波形の周波数変換装置 - Google Patents

相似波形の周波数変換装置

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JP2003098004A
JP2003098004A JP2001331655A JP2001331655A JP2003098004A JP 2003098004 A JP2003098004 A JP 2003098004A JP 2001331655 A JP2001331655 A JP 2001331655A JP 2001331655 A JP2001331655 A JP 2001331655A JP 2003098004 A JP2003098004 A JP 2003098004A
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聖一 小松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非可聴域の低周波の音波自体もしくは音波に
変換しても音として感知することができない低周波の波
動や振動を、可聴周波数帯域の音に変換することで聴覚
による観測を可能にする。 【解決手段】 超低周波の入力信号11を前処理後、A
/D変換器22でディジタル信号データに変換して波形
メモリ23に波形データを書込み、次に周期メモリ33
に記憶された当該波形の周期データにより定まる期間、
当該波形データを繰返し高速で読出し、D/A変換器1
6で元の波形と相似の波形が連続する可聴周波数帯域の
アナログ信号に変換することを実時間処理で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低い周波数の信号
をその波形と相似の波形の、高い周波数の信号に変換す
る周波数変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人が音として感知できる可聴周波数帯域
は個人差があり、また年齢によっても異なるがほぼ20
Hz〜20kHzとされている。それゆえ従来は、非可
聴域の低周波の音波自体もしくは音波に変換しても音と
して感知することができない低周波の波動や振動(以
下、超低周波と記す)を観測するには、オシロスコープ
や記録紙を使用する記録器等の測定器の他、コンピュー
タにA/D変換器等を有す専用のボード類を付加しディ
スプレイ装置に表示したりプリンタで印刷する方法が採
られる。
【0003】また超低周波を音として聞くためには、超
低周波を記録できるようにしたテープレコーダやデジタ
ルレコーダ等に収録した波形を早回しで再生するか、も
しくはコンピュータにA/D変換器等を有す専用のボー
ド類を付加しコンピュータの記憶装置に収録した波形を
高速で読出す方法が採られる。ただしこれらの方法では
実時間での観測はできない。
【0004】なお超低周波をA/D変換器でディジタル
信号データに変換してメモリし、例えば1波形の周期が
終了するごとに当該波形データをメモリから高速で読出
してD/A変換し、可聴周波数帯域のアナログ信号にす
ることが技術的には可能である。ただしこの方法はパル
ス状の単一波形がパルス列的に出力されることになるた
め、音の性質を認識をすることはできず聴覚による観測
には適用できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】単一周波数ではない不
定形な超低周波を実時間で観測するには、オシロスコー
プやコンピュータのディスプレイ装置に表示する方法が
採られる。しかしながら変化する波形を観測しつつ、さ
らにその中の特異的な部分を見つけるには長時間連続し
て表示画面を注視する必要があり、精神的および肉体的
疲労から見落としの確立が高く人が行う作業としては問
題がある。そこで表示画面を注視することの負担を回避
するために、記録器を使用し記録紙に波形を連続して描
き続ける方法を採ることがあるが、長時間に及ぶと記録
紙の無駄が多く生ずる上、記録紙の保存や廃棄に費用が
掛かることにも問題がある。
【0006】本発明は、このような超低周波を連続した
波形の可聴周波数帯域の音に実時間処理により変換する
ことで、波形の変化を人の優れた聴覚により認識できる
ようにし、また聴覚の特徴として聞くことへの集中度が
低い場合でも特異的な部分を抽出できる能力を有するこ
とに着目し、記録紙に連続記録する記録器を使用しない
で済み、ディスプレイ装置等の視覚による連続観測に比
し精神的および肉体的疲労を大幅に軽減する周波数変換
装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記により上
記課題を解決したものである。請求項1記載の本発明
は、波動や振動の波形とその周期をその周期ごとにディ
ジタル信号データに変換してメモリし、次に直接もしく
は間接的に当該波形データを当該周期データにより定ま
る期間繰返し高速で読出し、元の波形と相似の波形で元
の周波数以上の高い周波数の連続したアナログ信号に変
換することを、実時間処理で行うことを特徴とする周波
数変換装置を提供する。
【0008】請求項2記載の本発明は、非可聴域の低周
波の音波自体もしくは音波に変換しても音として感知す
ることができない低周波の波動や振動を、可聴周波数帯
域の音に変換することを特徴とする請求項1の周波数変
換装置を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下の実施
例に基づき説明する。以下に説明する本発明の実施例は
技術的な限定が付されているが、本発明の範囲は特に本
発明に限定する旨の記載がない限り、これらの実施例の
態様に限られるものではない。
【0010】
【実施例】本発明の第1の実施例について図1と図2を
参照に説明する。図1は第1の実施例を表すブロック図
であり、帯域通過フィルタ21とゼロクロス検出器31
にアナログ方式を採用した場合の例である。図2は第1
の実施例で周波数が変換される様子を示す説明のための
タイミングチャートである。
【0011】図1において、超低周波の入力信号11を
低域阻止フィルタ12を通して不要な直流成分およびド
リフト成分を除去し、続いて高域阻止フィルタ13を通
して不要な高周波域の成分を除去する。次に、所望の観
測周波数範囲を設定する帯域通過フィルタ21を通った
信号の振幅範囲がA/D変換器22のダイナミックレン
ジ内になるように減衰器14または増幅器15で適正な
振幅に調整する。帯域通過フィルタ21の出力はA/D
変換器22とゼロクロス検出器31に入力される。A/
D変換器22で標本化、量子化、2進符号化しデジタル
信号データを得る。
【0012】なお帯域通過フィルタ21を通った信号の
振幅範囲が減衰器14と増幅器15がない場合でも、A
/D変換器22のダイナミックレンジと同じである場合
は、減衰器14と増幅器15は省略してもよい。また低
域阻止フィルタ12と高域阻止フィルタ13とを合わせ
て帯域通過フィルタ21と同じ周波数範囲の特性を持た
せることができる場合は帯域通過フィルタ21を省略し
てもよい。
【0013】所望の観測周波数範囲の最高周波数と最低
周波数の商nの数倍、例えば4倍のメモリエリアを波形
メモリ23と周期メモリ33にそれぞれ用意しておく。
何倍にするかは帯域通過フィルタ21の減衰域特性によ
り定める。これは最低周波数の波形の次に最高周波数が
連続して来た場合、先に入力した最低周波数の波形デー
タを高速読出ししている間に、最高周波数の波形データ
を記憶するメモリエリア数が不足するのを防ぐためであ
る。
【0014】図2のタイミングチャートにおいて(a)
は帯域通過フィルタ21の出力波形例を表し、(b)は
(a)のゼロクロス検出器31の検出出力を表し、
(c)は周期メモリ33の各周期メモリエリアに書込ま
れた(a)の各周期の高速読出し期間を表したものであ
り、(d)は出力増幅器18の出力波形に相当し入力信
号の5倍の周波数に変換された場合の例を表す。
【0015】図2に示すように、初めに帯域通過フィル
タ21の出力波形が上昇してゼロレベルをよぎる際に
(以下、上昇ゼロクロス点と記す)ゼロクロス検出器3
1が上昇ゼロクロス点を検出する。これを第1波形W1
の第1の上昇ゼロクロス点R1とし、第1波形W1をA
/D変換器22でディジタル信号データにし波形メモリ
23の第1波形メモリエリアへの書込みを開始する。ゼ
ロクロス検出器31が次の第2の上昇ゼロクロス点R2
を検出すると、第1波形W1のデータの第1波形メモリ
エリアへの書込みを終了する。この間、第1の上昇ゼロ
クロス点R1から第2の上昇ゼロクロス点R2までの期
間すなわち第1周期T1を周期カウンタ32で計数し、
そのデータを周期メモリ33の第1周期メモリエリアに
書込む。
【0016】第1波形メモリエリアへの書込みが終了す
ると、第2波形W2をA/D変換器22でディジタル信
号データにし波形メモリ23の第2波形メモリエリアへ
の書込みを開始する。ゼロクロス検出器31が次の第3
の上昇ゼロクロス点R3を検出すると、第2波形W2の
データの第2波形メモリエリアへの書込みを終了する。
この間、第2の上昇ゼロクロス点R2から第3の上昇ゼ
ロクロス点R3までの期間すなわち第2周期T2を周期
カウンタ32で計数し、そのデータを周期メモリ33の
第2周期メモリエリアに書込む。
【0017】以降、第3波形W3から第n波形までA/
D変換器22でディジタル信号にした各波形データを波
形メモリ23の第3波形メモリエリアから第n波形メモ
リエリアまで順に書込むと共に、第3周期T3から第n
周期までの各周期を周期カウンタ32で計数し、その各
周期データを周期メモリ33の第3周期メモリエリアか
ら第n周期メモリエリアまで順に書込む。
【0018】第n波形と第n周期の各ディジタル信号デ
ータをそれぞれ対応する第n波形メモリエリアと第n周
期メモリエリアへの書込みを終了した時点では、初めの
第1波形メモリエリアと第1周期メモリエリアの各デー
タは、それぞれ高速読出しされた後に消去されているの
で、この第1波形メモリエリアに第n波形の次の波形を
新しい第1波形のデータとしてメモリし、また第1周期
メモリエリアに第n周期の次の周期を新しい第1周期の
データとしてメモリすることができる。
【0019】以降、高速読出しされた後にデータが消去
された波形メモリエリアと周期メモリエリアに新しい波
形データと周期データを順にメモリさせて行く。そして
以上を観測終了まで繰り返し続ける。
【0020】高速読出しは次に説明する方法で行われ
る。波形データを波形メモリ23の波形メモリエリアへ
書込みをするクロックパルスとクロックパルスの間、ア
ドレス切換器24を高速アドレス発生器26側に切換え
る。高速アドレス発生器26の読出しクロック周波数が
例えばアドレス発生器25の書込みクロック周波数の5
倍に設定されているとすると、書込みクロック5個分の
波形データを波形メモリ23の波形メモリエリアから読
出す。これを繰り返すことで、波形メモリ23の波形メ
モリエリアに書込まれた波形データを5倍の速さで連続
して高速読出しすることができる。
【0021】この様子は図2のタイミングチャートの波
形例で示される。すなわち図2において、(a)は帯域
通過フィルタ21の出力波形で波形メモリ23の各波形
メモリエリアに書込みされた波形データに相当し、
(d)が高速読出しされた波形データに相当する。なお
高速読出し時の読出しクロックのパルス間隔は均等で、
かつ波形メモリ23に波形データを書込むクロックパル
スを避けたタイミングとする。
【0022】次に波形データの高速読出しの例を図2を
参照に説明する。図2において、矢印S1に示すように
第2の上昇ゼロクロスR2の時点から波形メモリ23の
第1波形メモリエリアに書込まれていた第1波形W1の
データを周期メモリ33の第1周期メモリエリアに書込
まれていた第1周期T1と同じ長さの期間、サイクルカ
ウンタ27で設定された回数だけ繰返し高速で読出し、
高速読出し第1波形Wp1として出力する。高速読出し
の回数が設定値(本実施例では5回)に達すると第1波
形W1のデータの高速読出しを終了し、波形メモリ23
の第1波形メモリエリアに書込まれていた第1波形W1
のデータと周期メモリ33の第1周期メモリエリアに書
込まれていた第1周期T1のデータは消去される。
【0023】第1波形W1のデータの高速読出しが終了
すると、波形メモリ23の第2波形メモリエリアに書込
まれていた第2波形W2のデータを、周期メモリ33の
第2周期メモリエリアに書込まれていた第2周期T2と
同じ長さの期間、サイクルカウンタ27で設定された回
数だけ繰返し高速で読出し、高速読出し第2波形Wp2
として出力する。高速読出しの回数が設定値に達すると
第2波形W2のデータの高速読出しを終了し、波形メモ
リ23の第2波形メモリエリアに書込まれていた第2波
形W2のデータと周期メモリ33の第2周期メモリエリ
アに書込まれていた第2周期T2のデータは消去され
る。
【0024】以降、第3波形W3から第n波形までの各
波形データについて順に同じく高速読出しが行われ、そ
の次の新しい第1波形から新しい第n波形までの各波形
データについても順に同じく高速読出しが行われる。そ
して以上を観測終了まで繰り返し続ける。
【0025】アドレス発生器25は専ら波形メモリ23
の波形データの書込み時に使用される。アドレス発生器
30により周期メモリ33のアドレスが指定される。デ
ィジタル処理全体についてはメインコントローラ28が
クロックや制御信号等を発生して統制し、また高速読出
しに関する処理については高速読出しコントローラ29
がクロックや制御信号等を発生して統制する。
【0026】なおゼロクロス点の検出を上昇ゼロクロス
点から下降ゼロクロス点に変更してもよい。その場合は
高速読出し時の波形データは負側の向きに相当する方か
ら始まる。
【0027】こうして高速読出しされたディジタル信号
データは、D/A変換器16でアナログ信号に変換され
た後、スムージング回路17を通して連続的で滑らかな
波形にして、出力増幅器18を通してスピーカ19から
可聴音として聞くことができる。
【0028】なお本実施例では1周期ごとに周波数変換
処理を行った例を説明したが、複数周期ごとの周波数変
換処理についても、制御タイミングを変えることで容易
に可能である。
【0029】本発明の第2の実施例について図3と図4
を参照に説明する。入力信号が超低周波の中でも特に低
い周波数になると高速読出しするまでの遅延時間が長く
なるので、これを短縮するために入力信号を半周期ごと
に周波数変換する例について以下に説明する。なお以下
の説明で述べる半周期は、前半周期と後半周期が必ずし
も時間的に等しいとは限らない。
【0030】図3は第2の実施例を表すブロック図であ
り、帯域通過フィルタ41と上昇下降ゼロクロス検出器
53にディジタル方式を採用した場合の例である。図4
は第2の実施例で周波数が変換される様子を示す説明の
ためのタイミングチャートである。
【0031】図3において、超低周波の入力信号11を
低域阻止フィルタ12を通して不要な直流成分およびド
リフト成分を除去し、続いて高域阻止フィルタ13を通
して不要な高周波域の成分を除去する。次に、増幅器1
5を通った信号の振幅範囲がA/D変換器22のダイナ
ミックレンジ内になるように減衰器14または増幅器1
5で適正な振幅に調整する。なお高域阻止フィルタ13
を通った信号の振幅範囲がA/D変換器22のダイナミ
ックレンジと同じである場合は減衰器14と増幅器15
は省略してもよい。増幅器15の出力はA/D変換器2
2に入力される。A/D変換器22で標本化、量子化、
2進符号化しデジタル信号データを得る。上昇下降ゼロ
クロス検出器53の信号入力は、所望の観測周波数範囲
を設定する帯域通過フィルタ41から出力される。
【0032】所望の観測周波数範囲の最高周波数と最低
周波数の商nの数倍、例えば4倍のメモリエリアを波形
メモリ42と周期メモリ55にそれぞれ用意しておく。
何倍にするかは帯域通過フィルタ41の減衰域特性によ
り定める。これは最低周波数の波形の次に最高周波数が
連続して来た場合、先に入力した最低周波数の半周期の
波形データを高速読出ししている間に最高周波数の半周
期の波形データを記憶するメモリエリア数が不足するの
を防ぐためである。
【0033】図4のタイミングチャートにおいて、
(e)は帯域通過フィルタ41のディジタル信号出力の
データを理解し易くするために、アナログ信号として表
したものであり、(f)は(e)の上昇下降ゼロクロス
検出器53の検出出力を表し、(g)は周期メモリ55
の各半周期メモリエリアに書込まれた(e)の各半周期
の高速読出し期間を表したものであり、(h)は出力増
幅器18の出力波形に相当し、等価的に入力信号の4倍
の周波数に変換された場合の例を表す。
【0034】図4に示すように、初めに(e)でアナロ
グ信号として表したように、帯域通過フィルタ41のデ
ィジタル信号出力のデータ値が上昇してゼロレベル相当
の値を越す際に(以下、上昇ゼロクロス点と記す)上昇
下降ゼロクロス検出器53が上昇ゼロクロス点を検出す
る。
【0035】これを第1正側波形W1pのデータの第1
の上昇ゼロクロス点R1pとし、第1正側波形W1pの
データを波形メモリ42の第1正側波形メモリエリアへ
の書込みを開始する。上昇下降ゼロクロス検出器53が
次に第1正側波形W1pのデータ値が下降してゼロレベ
ル相当の値を越す際に(以下、下降ゼロクロス点と記
す)第1の下降ゼロクロス点R1mを検出すると、第1
正側波形W1pのデータの第1正側波形メモリエリアへ
の書込みを終了する。この間、第1の上昇ゼロクロス点
R1pから第1の下降ゼロクロス点R1mまでの期間す
なわち第1正側半周期T1pを周期カウンタ54で計数
し、そのデータを周期メモリ55の第1正側半周期メモ
リエリアに書込む。
【0036】第1正側波形メモリエリアへの書込みが終
了すると、第1負側波形W1mのデータを波形メモリ4
2の第1負側波形メモリエリアへの書込みを開始する。
上昇下降ゼロクロス検出器53が次の第2の上昇ゼロク
ロス点R2pを検出すると、第1負側波形W1mのデー
タの第1負側波形メモリエリアへの書込みを終了する。
この間、第1の下降ゼロクロス点R1mから第2の上昇
ゼロクロス点R2pまでの期間すなわち第1負側半周期
T1mを周期カウンタ54で計数し、そのデータを周期
メモリ55の第1負側半周期メモリエリアに書込む。
【0037】第1負側波形メモリエリアへの書込みが終
了すると、第2正側波形W2pのデータを波形メモリ4
2の第2正側波形メモリエリアへの書込みを開始する。
上昇下降ゼロクロス検出器53が次の第2の下降ゼロク
ロス点R2mを検出すると、第2正側波形W2pのデー
タの第2正側波形メモリエリアへの書込みを終了する。
この間、第2の上昇ゼロクロス点R2pから第2の下降
ゼロクロス点R2mまでの期間すなわち第2正側半周期
T2pを周期カウンタ54で計数し、そのデータを周期
メモリ55の第2正側半周期メモリエリアに書込む。
【0038】第2正側波形メモリエリアへの書込みが終
了すると、第2負側波形W2mのデータを波形メモリ4
2の第2負側波形メモリエリアへの書込みを開始する。
上昇下降ゼロクロス検出器53が次の第3の上昇ゼロク
ロス点R3pを検出すると、第2負側波形W2mのデー
タの第2負側波形メモリエリアへの書込みを終了する。
この間、第2の下降ゼロクロス点R2mから第3の上昇
ゼロクロス点R3pまでの期間すなわち第2負側半周期
T2mを周期カウンタ54で計数し、そのデータを周期
メモリ55の第2負側半周期メモリエリアに書込む。
【0039】以降、第3正側波形W3pから第n負側波
形までの各波形データを波形メモリ42の第3正側波形
メモリエリアから第n負側波形メモリエリアまで順に書
込むと共に、第3正側半周期T3pから第n負側半周期
までの各半周期を周期カウンタ54で計数し、その各半
周期データを周期メモリ55の第3正側半周期メモリエ
リアから第n負側半周期メモリエリアまで順に書込む。
【0040】第n負側波形と第n負側半周期の各ディジ
タル信号データをそれぞれ対応する第n負側波形メモリ
エリアと第n負側半周期メモリエリアへの書込みを終了
した時点では、初めの第1正側波形メモリエリアと第1
正側半周期メモリエリアの各データは、それぞれ高速読
出しメモリ43と周期レジスタ52に転送された後に消
去されているので、この第1正側波形メモリエリアに第
n負側波形の次の正側波形を新しい第1正側波形のデー
タとしてメモリし、また第1正側半周期メモリエリアに
第n負側半周期の次の正側半周期を新しい第1正側半周
期のデータとしてメモリすることができる。
【0041】以降、高速読出しメモリ43と周期レジス
タ52へ転送された後にデータが消去された負側波形メ
モリエリアと負側半周期メモリエリアに新しい負側波形
データと負側半周期データを、その次に転送された後に
データが消去された正側波形メモリエリアと正側半周期
メモリエリアに新しい正側波形データと正側半周期デー
タをと順にメモリさせて行く。そして以上を観測終了ま
で繰り返し続ける。
【0042】第1正側波形メモリエリアへの書込みが終
了すると、第1正側波形メモリエリアに書込まれていた
第1正側波形W1pのデータを高速で高速読出しメモリ
43へ転送する。同時に第1正側半周期メモリエリアに
書込まれていた第1正側半周期T1pのデータも高速で
周期レジスタ52へ転送する。転送が終了すると第1正
側波形メモリエリアと第1正側半周期メモリエリアのデ
ータは消去される。なお高速読出しメモリ43および周
期レジスタ52へのデータ転送時間は、高速読出し波形
に影響を与えない短い時間で行われる。
【0043】次に図4において、矢印S2に示すように
下降ゼロクロスR1mの時点から高速読出しメモリ43
は転送された第1正側波形W1pのデータを、1度目は
そのままで、続けてもう1度今度はD/A変換器16で
変換されたアナログ信号の正負が反転するように正負反
転切換44で負側に切換えて読出す。この2度の読出し
で擬似的な1周期分の波形1個とし、これを周期レジス
タ52に転送された第1正側半周期T1pと同じ長さの
期間、サイクルカウンタ47で設定された回数だけ繰返
し高速で読出し、高速読出し第1正側波形Wp1pとし
て出力する。高速読出しの回数が設定値(本実施例では
4回で2周期分に相当)に達すると第1正側波形W1p
のデータの高速読出しを終了し、高速読出しメモリ43
に転送されていた第1正側波形W1pのデータと周期レ
ジスタ52に転送されていた第1正側半周期T1pのデ
ータは消去される。
【0044】第1正側波形W1pのデータの高速読出し
が終了すると、第1負側波形メモリエリアに書込まれて
いた第1負側波形W1mのデータを、高速で高速読出し
メモリ43へ転送する。同時に第1負側半周期メモリエ
リアに書込まれていた第1負側半周期T1mのデータも
高速で周期レジスタ52へ転送する。転送が終了すると
第1負側波形メモリエリアと第1負側半周期メモリエリ
アのデータは消去される。
【0045】次に高速読出しメモリ43は、転送された
第1負側波形W1mのデータを、1度目はD/A変換器
16で変換されたアナログ信号の正負が反転するように
正負反転切換44で正側に切換えて読み出し、続けても
う1度今度は元の負側のまま正負が反転しないように読
出す。この2度の読出しで擬似的な1周期分の波形1個
とし、これを周期レジスタ52に転送された第1負側半
周期T1mと同じ長さの期間、サイクルカウンタ47で
設定された回数だけ繰返し高速で読出し、高速読出し第
1負側波形Wp1mとして出力する。高速読出しの回数
が設定値に達すると第1負側波形W1mのデータの高速
読出しを終了し、高速読出しメモリ43に転送されてい
た第1負側波形W1mのデータと周期レジスタ52に転
送されていた第1負側半周期T1mのデータは消去され
る。
【0046】第1負側波形W1mのデータの高速読出し
が終了すると、第2正側波形メモリエリアに書込まれて
いた第2正側波形W2pのデータを、高速で高速読出し
メモリ43へ転送する。同時に第2正側半周期メモリエ
リアに書込まれていた第2正側半周期T2pのデータも
高速で周期レジスタ52へ転送する。転送が終了すると
第2正側波形メモリエリアと第2正側半周期メモリエリ
アのデータは消去される。
【0047】次に高速読出しメモリ43は、転送された
第2正側波形W2pのデータを、1度目はそのままで、
続けてもう1度今度はD/A変換器16で変換されたア
ナログ信号の正負が反転するように正負反転切換44で
負側に切換えて読出す。この2度の読出しで擬似的な1
周期分の波形1個とし、これを周期レジスタ52に転送
された第2正側半周期T2pと同じ長さの期間、サイク
ルカウンタ47で設定された回数だけ繰返し高速で読出
し、高速読出し第2正側波形Wp2pとして出力する。
高速読出しの回数が設定値に達すると第2正側波形W2
pのデータの高速読出しを終了し、高速読出しメモリ4
3に転送されていた第2正側波形W2pのデータと周期
レジスタ52に転送されていた第2正側半周期T2pの
データは消去される。
【0048】第2正側波形W2pのデータの高速読出し
が終了すると、第2負側波形メモリエリアに書込まれて
いた第2負側波形W2mのデータを、高速で高速読出し
メモリ43へ転送する。同時に第2負側半周期メモリエ
リアに書込まれていた第2負側半周期T2mのデータも
高速で周期レジスタ52へ転送する。転送が終了すると
第2負側波形メモリエリアと第2負側半周期メモリエリ
アのデータは消去される。
【0049】次に高速読出しメモリ43は、転送された
第2負側波形W2mのデータを、1度目はD/A変換器
16で変換されたアナログ信号の正負が反転するように
正負反転切換44で正側に切換えて読出し、続けてもう
1度今度は元の負側のまま正負が反転しないように読出
す。この2度の読出しで擬似的な1周期分の波形1個と
し、これを周期レジスタ52に転送された第2負側半周
期T2mと同じ長さの期間、サイクルカウンタ47で設
定された回数だけ繰返し高速で読出し、高速読出し第2
負側波形Wp2mとして出力する。高速読出しの回数が
設定値に達すると第2負側波形W2mのデータの高速読
出しを終了し、高速読出しメモリ43に書込まれていた
第2負側波形W2mのデータと周期レジスタ52に書込
まれていた第2負側半周期T2mのデータは消去され
る。
【0050】以降、第3正側波形W3pから第n負側波
形までの各波形データについて順に同じく高速読出しが
行われ、その次の新しい第1正側波形から新しい第n負
側波形までの各波形データについても順に同じく高速読
出しが行われる。そして以上を観測終了まで繰り返し続
ける。
【0051】アドレス発生器45により波形メモリ42
のアドレスが指定され、高速アドレス発生器46により
高速読出しメモリ43のアドレスが指定され、アドレス
発生器51により周期メモリ55のアドレスが指定され
る。ディジタル処理全体についてはメインコントローラ
49がクロックや制御信号等を発生して統制し、また高
速読出しに関する処理については高速読出しコントロー
ラ50がクロックや制御信号等を発生して統制する。
【0052】こうして高速読出しされたディジタル信号
データはD/A変換器16でアナログ信号に変換された
後、スムージング回路17を通して連続的で滑らかな波
形にして出力増幅器18を通してスピーカ19から可聴
音として聞くことができる。
【0053】なお、高速読出しの他の方法として図4の
(i)、(j)、(k)に第1正側波形W1pのデータ
についての例を示す。 (i)は高速読出しメモリ43の波形データをそのまま
連続して高速読出しを繰返した場合の出力増幅器18の
出力波形に相当する。 (j)は高速読出しメモリ43の波形データを高速読出
した後に、ゼロレベルの期間を設けて高速読出しを繰返
した場合の出力増幅器18の出力波形に相当する。 (k)は高速読出しメモリ43の波形データを1度目は
そのままで、続けてもう1度今度はD/A変換器16で
変換された時のアナログ信号の正負が反転するように正
負反転切換44で負側に切換え、かつ高速アドレス発生
器46をアップダウン切換48で通常のアップカウント
からダウンカウントに切換えすなわち当該正側波形デー
タの終わりの方から始めの方へと時間を逆にして読出
し、この2度の読出しで、擬似的な1周期分の波形1個
として高速読出しを繰返した場合の出力増幅器18の出
力波形に相当する。
【0054】第1の実施例および第2の実施例におい
て、スピーカ19の替わりにもしくは併用してヘッドフ
ォン等を接続してもよい。またスムージング回路17以
降からアナログ信号を取り出してテープレコーダ等に記
録することができる。D/A変換器16より前のディジ
タル信号を出力し、コンピュータ等のディジタル処理装
置の入力として使用してもよい。
【0055】周波数変換後の周波数をWp、繰返し回数
をCy、入力信号の周波数をWiとするとその関係は、
Wp=Cy×Wiとなる。図5のグラフは入力信号の周
波数により繰返し回数を変えて、高い周波数側における
周波数変換後の周波数の弁別をし易くした例を表す。
【0056】図5に示す例では観測周波数範囲を1〜1
0Hzとした場合、入力信号の周波数Wiに対する周波
数変換後の周波数Wpは、Wiが1Hz以上〜5Hz未
満では繰返し回数Cyを20とするとWp=20×Wi
で表され、Wiが5Hz以上〜10Hz以下では繰返し
回数Cyを40とすると、Wp=40×Wiで表され
る。なおWiは周期の逆数であるが、第2の実施例の場
合は各半周期の値を2倍した数値の逆数を等価的に入力
信号の周波数Wiとみなす。
【0057】第1の実施例および第2の実施例におい
て、メインコントローラ、高速読出しコントローラ、ア
ドレス発生器、周期カウンタ等は一般的なICやLSI
を用いて構成できるが、FPGAやマイクロプロセッサ
等を使用して、関連するブロックをまとめて構成しても
よい。
【0058】なお本発明は、超低周波に限らず可聴域の
低周波についても、聞き取り易い高さの可聴周波数帯域
に変換することが、第1の実施例もしくは第2の実施例
と同じ方法で可能である。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば超低周波
または低周波を実時間処理で聞き取り易い高さの連続し
た可聴周波数帯域の音に周波数変換することで、不定形
な超低周波または低周波の変化する波形とその中の特異
的な部分を人の優れた聴覚により認識できるようにな
り、ディスプレイ装置等の視覚による連続観測に比し精
神的および肉体的疲労を大幅に軽減することができる。
さらに記録紙に連続記録する記録器も使用しないことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のブロック図である。
【図2】第1の実施例の説明のためのタイミングチャー
トである。
【図3】第2の実施例のブロック図である。
【図4】第2の実施例の説明のためのタイミングチャー
トである。
【図5】周波数変換後の周波数Wpと入力信号周波数W
iの関係例を表す。
【符号の説明】
11 入力信号、12 低域阻止フィルタ、13 高域
阻止フィルタ 14 減衰器、15 増幅器、16 D/A変換器 17 スムージング回路、18 出力増幅器、19 ス
ピーカ 21 帯域通過フィルタ、22 A/D変換器、23
波形メモリ 24 アドレス切換器、25 アドレス発生器 26 高速アドレス発生器、27 サイクルカウンタ 28 メインコントローラ、29 高速読出しコントロ
ーラ 30 アドレス発生器、31 ゼロクロス検出器、32
周期カウンタ 33 周期メモリ、41 帯域通過フィルタ、42 波
形メモリ 43 高速読出しメモリ、44 正負反転切換、45
アドレス発生器 46 高速アドレス発生器、47 サイクルカウンタ 48 アップダウン切換、49 メインコントローラ 50 高速読出しコントローラ、51 アドレス発生器 52 周期レジスタ、53 上昇下降ゼロクスロス検出
器 54 周期カウンタ、55 周期メモリ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波動や振動の波形とその周期をその周期ご
    とにディジタル信号データに変換してメモリし、次に直
    接もしくは間接的に当該波形データを当該周期データに
    より定まる期間繰返し高速で読出し、元の波形と相似の
    波形で元の周波数以上の高い周波数の連続したアナログ
    信号に変換することを、実時間処理で行うことを特徴と
    する周波数変換装置。
  2. 【請求項2】非可聴域の低周波の音波自体もしくは音波
    に変換しても音として感知することができない低周波の
    波動や振動を、可聴周波数帯域の音に変換することを特
    徴とする請求項1の周波数変換装置。
JP2001331655A 2001-09-25 2001-09-25 相似波形の周波数変換装置 Pending JP2003098004A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101364516B1 (ko) 2013-12-05 2014-02-19 한국지질자원연구원 초저주파 음파 감지 시스템의 보정 방법

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