JP2801709B2 - 積層板 - Google Patents
積層板Info
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Description
される高周波用印刷配線板用積層板に関する。
それに伴い印刷配線板用積層板に対する要求特性も多岐
にわたっている。その中で、UHF又はSHF帯等の高周波領
域で使用される印刷配線板用積層板には低誘電正接であ
ること、又最近特に回路の小型化のため高い誘電率であ
ることが要求されている。それらと共に優れた高周波特
性、すなわち広い周波数範囲、温度範囲及び湿度範囲で
誘電率及び誘電正接が一定であることも不可欠である。
スと呼ばれる無アルカリガラスの繊維がその良電気絶縁
正、易繊維性、低価格の故に広く用いられている。しか
しながら、その誘電率は5〜6であるため、得られるガ
ラス繊維補強積層板の誘電率は一般に広く用いられてい
るエポキシ樹脂を結合剤とした場合、4.5〜5.5となり、
回路の小型化を満足するものではなかった。そのため高
誘電率の積層板としてはセラミック(例えばアルミナ)
基板が使用される。このセラミックス基板は誘電率がエ
ポキシ樹脂等からなる有機基板に比べ10程度と高い。し
かし、有機基板と比べて、加工性に劣り、又高価であ
る。これら問題を克服するため、熱硬化性樹脂にチタン
酸バリウムやチタン酸ストロンチウム等の無機質粉末を
適量添加し、その樹脂にガラス織布、又はガラス不織布
を含浸乾燥させて得たプリプレグを所要枚数重ね積層成
形して高誘電率のガラス基材樹脂積層板を得る試みがな
されている(特開昭61−167547)。この場合、従来と同
様な工程で加工性が改良された高誘電率の積層板が得ら
れる。更にフッ素樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂
に高誘電率の無機質粉末を添加して高周波特性に優れた
高誘電率のガラス基材樹脂積層板を得る試みもなされて
いる(特開昭61−286128、昭61−217239)。
に添加される無機質粉末を樹脂へ均一に分散させること
は工程上非常に煩雑であり、ガラス繊維布内への不均一
分散による誘電率のばらつき、寸法安定性が問題となっ
ている。又、無機質粉末の誘電正接は比較的大きく、誘
電率を上げるため多量に添加することにより誘電正接が
上昇し、更に機械的強度の低下が問題となる。
添加される無機質粉末の少量化あるいは無添加によって
も高誘電率化を可能とし、工程上の煩雑さを軽減すると
共に、作製した高誘電率積層板の性能低下、例えば積層
板の誘電率の不均一さ、高誘電正接化、機械的強度の低
下等を解決しようとするものである。
基材として少なくとも1枚用いられていることを特徴と
する積層板。
る上記(1)項記載の積層板である。
を特徴とする上記(1)または(2)項記載の積層板。
多層板の層間の基材として少なくとも1枚使用されてい
ることを特徴とする積層板。
布が基材として用いられている積層板であるため、誘電
率が高く、かつ、加工性、機械特性、寸法安定性に優
れ、従来の工程法がそのまま適用できる小型の積層板を
得ることが可能となったものである。以下本発明を詳細
に説明する。
と樹脂自体の誘電率の体積分率の和で表わされる。その
ため、結合剤として用いられる樹脂の誘電率に影響され
るものの、回路の小型化に必要とされるセラミック基板
と同等の誘電率を得るためには、誘電率10以上のガラス
基材を用いることが必要である。又積層板に用いられる
基材は絶縁性の高いことも望まれるためアルカリ金属成
分等の混入は望ましくない。このような高誘電率ガラス
としてPbOの含有量が60重量%以上であるガラスが好ま
しい。しかし、他のガラス成分がガラスの誘電率に影響
を及ぼす場合があるが、一般的なガラス成分であるSiO2
と組み合わせることにより、誘電率10以上が達成され
る。又、基材となるガラス繊維布としては、あや織、朱
子織、平織等のガラス織物やガラス不織布等を用いるこ
とが可能であるが、積層板中のガラス含量を上げるた
め、寸法安定性を向上させるために、平織ガラス布を用
いることが望ましい。
レゾール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、ポリイミド樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、フッ素樹脂等の
単独、変成物、混合物等を用いることが可能であるが、
積層板に必要とされる高周波特性、誘電率、誘電正接、
その他特性により適宜選択される。もちろんその場合、
用いる樹脂によって高誘電率ガラス繊維布基材を使用し
た積層板の高誘電率化の効果を損なうことはない。又、
使用される樹脂と高周波率ガラス繊維布基材の積層板中
の体積分率、あるいは、高誘電率ガラス繊維布基材又は
Eガラス繊維布基材等の組み合わせにより所望の誘電率
の積層板を得ることが可能となる。更に、多層印刷配線
板において高い誘電率を必要とする層間のみに高誘電率
ガラス繊維布基材を使用し、その他の層間にはEガラス
繊維布基材又はその他のガラス繊維布基材を使用するな
どの方法によって、所望の誘電率の分布を有する積層板
を得ることが可能となる。本発明による積層板は通常の
ガラス繊維補強積層板の製造設備で生産が可能であるこ
とは言うまでもない。
糸で構成され、密度が経40本/25mm、緯32本/25mmからな
り、織組織が平織からなるガラス繊維織物を製織し、下
記配合例のエポキシ樹脂ワニスを含浸させ、125℃で加
熱乾燥させて50cm四方のプリプレグを作製した。このプ
リプレグ8枚と表面に35μの銅箔を重ねて175℃、20Kg/
cm2で圧縮成形して1.6mm厚さの銅張り積層板を得た。そ
の後、この積層板を10cm四方に分割し個々の誘電率を測
定した。
び誘電正接を第3表に示す。
製織したガラス繊維織布に含浸、溶融、冷却したプレプ
レグを作製した。このプレプレグ8枚を重ねた上下面に
厚さ30μの四フッ化エチレン樹脂フィルムを各々に配設
し、更にその上下面に厚さ35μの銅箔を重ねて400℃、2
0Kg/cm2で圧縮成形して1.6mm厚さの銅張りフッ素樹脂積
層板を得た。本実施例2の結果を第2表及び第3表に示
す。
され、密度が経40本/25mm、緯32本/25mmからなり、織組
織が平織からなるガラス繊維織物を製織し、実施例1と
同様にして銅張積層板を得た。本比較例1の結果を第2
表及び第3表に示す。
樹脂100重量部に対してチタン酸バリウムを100重量部含
有させたワニスを用いて実施例1と同様にして銅張積層
板を得た。本比較例2の結果を第2表及び第3表に示
す。
以上のガラス繊維からなるガラス繊維布と使用している
ことを特徴としており、そのため従来の製造設備、製造
条件、樹脂を用いて回路を小型化できる高誘電率な積層
板作製が容易に可能となる。更に積層板中の誘電率分布
は格段に改良される。
Claims (4)
- 【請求項1】誘電率が10以上のガラス繊維からなるガラ
ス布が基材として少なくとも1枚用いられていることを
特徴とする積層板。 - 【請求項2】ガラス繊維中のPbO含有率が60重量%以上
であることを特徴とする請求項(1)記載の積層板。 - 【請求項3】ガラス繊維中にアルカリ金属成分を含まな
いことを特徴とする請求項(1)または(2)記載の積
層板。 - 【請求項4】誘電率が10以上のガラス繊維からなるガラ
ス布が多層板の層間の基材として少なくとも1枚使用さ
れていることを特徴とする積層板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32958889A JP2801709B2 (ja) | 1989-12-21 | 1989-12-21 | 積層板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32958889A JP2801709B2 (ja) | 1989-12-21 | 1989-12-21 | 積層板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03190729A JPH03190729A (ja) | 1991-08-20 |
JP2801709B2 true JP2801709B2 (ja) | 1998-09-21 |
Family
ID=18223029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32958889A Expired - Lifetime JP2801709B2 (ja) | 1989-12-21 | 1989-12-21 | 積層板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2801709B2 (ja) |
-
1989
- 1989-12-21 JP JP32958889A patent/JP2801709B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03190729A (ja) | 1991-08-20 |
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