JP2801569B2 - 魚体の卵巣処理装置 - Google Patents

魚体の卵巣処理装置

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JP2801569B2
JP2801569B2 JP7296833A JP29683395A JP2801569B2 JP 2801569 B2 JP2801569 B2 JP 2801569B2 JP 7296833 A JP7296833 A JP 7296833A JP 29683395 A JP29683395 A JP 29683395A JP 2801569 B2 JP2801569 B2 JP 2801569B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、さけ、ます、また
はすけとう鱈などの魚の卵巣から卵粒を分離するために
好適に実施することができる魚体の卵巣処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来からさけ、ます、などの味つけられ
ていない卵巣であるすじこから、その卵粒であるいくら
を取出す場合は、作業者が包丁などによって卵巣を切
り、中身を出してほぐしていくらを分離していた。また
すけとう鱈の味付けされていない卵巣であるたらこをほ
ぐす場合にもいくらと同様に作業者が手作業によって行
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようないくらまた
はたらこなどは海産物として食べられるだけでなく、た
とえばスパゲッティ、ピザパイ、カレー、グラタンまた
はパンに塗るなど様々な食品材料としても利用されるの
で、需要が高く大量に生産する必要がある。しかしなが
ら従来からの手作業による方法で生産量を拡大するため
には人員を増加させなければならず、経済性が悪いとい
う問題が生じる。
【0004】したがって本発明の目的は、魚などの卵巣
から卵粒を手作業によらずに取出すことができる魚体の
卵巣処理装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の卵粒が
卵巣膜に覆われた卵巣が塩水とともに供給される撹拌槽
と、この撹拌槽の軸線に対して傾斜して設けられる撹拌
羽根とを有し、撹拌羽根を撹拌槽内で回転して前記卵巣
を撹拌することによって卵巣膜を破砕し、卵粒と卵巣膜
とを遊離させる撹拌手段と、撹拌手段で遊離された卵粒
と卵巣膜との混合物を移送する移送手段と、移送手段に
よって移送された前記混合物が供給され、水平面上で公
転するように振動して卵粒と卵巣膜とに分離するフィル
タを有し、分離された卵粒と卵巣膜とをそれぞれ異なる
排出口に導く分離手段とを含むことを特徴とする魚体の
卵巣処理装置である。本発明に従えば、卵粒が卵巣膜に
覆われた卵巣が塩水とともに撹拌手段で撹拌されること
によって卵巣膜が破砕されて卵粒と卵巣膜とに遊離され
る。この際、撹拌羽根は傾斜して設けられるので、偏心
撹拌され、撹拌槽の壁面への衝突および循環流の圧力差
によって卵粒と卵巣膜とに効率良く遊離される。このよ
うに遊離した卵粒と卵巣膜との混合物は、移送手段によ
って分離手段に移送される。分離手段のフィルタは水平
面上で公転するように振動するので、フィルタ上の卵巣
膜は振動によって螺旋状に移動しながら外方に案内され
て排出口から排出される。また、フィルタを通過して卵
巣膜から分離した卵粒は、卵巣膜の排出口とは異なる排
出口から排出される。このように卵巣は撹拌手段によっ
て撹拌されることによって卵粒と卵巣膜とに遊離され、
分離手段によって卵粒と卵巣膜とに分離されてそれぞれ
排出されるので、撹拌槽に卵巣を投入するだけで分離手
段の排出口から卵粒と卵巣膜とが分離されてそれぞれ排
出される。したがって卵粒を容易にかつ大量に取出すこ
とができる。また本発明は、前記移送手段はねじポンプ
によって実現されることを特徴とする。本発明に従え
ば、移送手段はねじポンプであるので、卵粒を損傷する
ことなく移送することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
る魚体の卵巣29処理装置1を示す側面図であり、図2
はその魚体の卵巣29処理装置1の平面図である。魚体
の卵巣29はまず一対の第1ホッパ2a,2bのうちい
ずれか一方に投入される。この卵巣29はたとえばさ
け、ますなどの味付けされていない卵巣29であるすじ
こ、すけとう鱈の味付けされていない卵巣29であるた
らこ、または味付けされていないにしんの卵である数の
子などから成り、卵巣29は卵巣膜31内に複数の卵粒
30を収容している。
【0007】このような卵巣29が一方の第1ホッパ2
aに、たとえば250kg投入され、搬送方向上流側の
一端が第1ホッパ2a,2bの下方に配置され、他端が
上方の第2ホッパの上方に配置される第1ベルトコンベ
ア3によって上方に搬送される。この第1ベルトコンベ
ア3はたとえば長手方向に間隔をあけて複数のスクレー
パ23が取り付けられるスクレーパコンベアによって実
現され、モータ16によって駆動される。第1ベルトコ
ンベア3によって搬送された卵巣29は第2ホッパ4に
投入され、この第2ホッパ4の下方に設けられる第2ベ
ルトコンベア5によって卵巣29は切断装置6に搬送さ
れる。
【0008】切断装置6は搬送された卵巣29を複数に
切断し、この切断装置6の下方に設けられる一対の撹拌
手段7a,7bのうち一方の撹拌手段7aの撹拌槽24
aに投入する。この撹拌槽24aには、塩水タンク17
からポンプ18、切換弁19および管路21を介して塩
水が注入される。この塩水はたとえば重量濃度が20%
の食塩水から成り、たとえば250kg供給される。切
換弁19を手動で切換えることによって塩水タンク17
からポンプ18、切換弁19および管路20を介して他
方の撹拌槽24bに塩水を供給することができる。
【0009】切断された卵巣29および塩水が供給され
た撹拌槽24aは、たとえば15分撹拌されることによ
って破砕され、卵粒30と卵巣膜31とに遊離される。
【0010】このように塩水内に卵粒30と卵巣膜31
とが遊離された混合物は移送手段8によって分離手段1
1に移送される。移送手段8は、撹拌槽24a,24b
の下端にそれぞれ設けられる開閉弁25a,25bと、
各撹拌槽24a,24bの上端部付近にそれぞれ設けら
れるポンプ26a,26bと、各開閉弁25a,25b
と各ポンプ26a,26bとを連通する管路9a,9b
と、各ポンプ26a,26bから排出された前記混合物
を分離手段11に導く各管路10a,10bとから構成
される。ポンプ26a,26bはたとえばモーノポンプ
などと呼ばれるねじポンプなどによって実現されるの
で、卵粒30を損傷することなく移送することができ
る。撹拌槽24aから移送手段8によって前記混合物が
分離手段11に移送される際、塩水タンク17から再び
塩水が供給され、前記混合物をスムーズに移送すること
ができる。このとき供給される塩水は、たとえば重量濃
度が7%の食塩水であり、たとえば250kg供給され
る。なお、各管路9a,9b,10a,10b,20,
21は図解の便宜のためそれぞれ仮想線で示す。
【0011】管路10aを介して分離手段11に供給さ
れた混合物は、分離手段11によって卵粒30と卵巣膜
31とに分離され、分離された卵粒30は卵粒排出口1
2から排出される。この卵粒排出口12の下方には切換
排出口28が設けられ、この切換排出口28に選択され
て一対の脱水装置13a,13bの一方の脱水装置13
aに投入される。脱水装置13は、脱水槽14内に脱水
袋27が収容され、この脱水袋27内に卵粒排出口12
からの卵粒30が投入される。脱水装置13a内に投入
された卵粒30は、遠心分離によって塩水が分離され脱
水が行われる。この脱水された卵粒30は脱水袋27と
ともに複数(本形態では6)設けられた脱水容器15に
装着され、さらに脱水が行われる。
【0012】これらの撹拌手段7、移送手段8および分
離手段11などは制御手段22によって制御される。
【0013】第1ホッパ2および撹拌手段7などはそれ
ぞれ2つずつ設けられるので、一方の撹拌手段7aにお
いて卵巣29が撹拌されている間に、他方の第1ホッパ
2bから第1ベルトコンベア3を介して他方の撹拌手段
7bに卵巣29を供給することができ、魚体の卵巣処理
装置1を効率よく稼働させることができる。さらに脱水
装置13も2つ設けられ、脱水容器15も複数設けられ
るので、一方の脱水槽13aに所望の卵粒30が供給さ
れたあと切換排出口28を切換えて卵粒排出口12から
供給される卵粒30を他方の脱水装置13bに供給し、
一方の脱水装置13a側への卵粒30の供給を遮断す
る。その後一方の脱水装置13aを駆動させて脱水を行
い、脱水された卵粒30を脱水袋27とともに脱水容器
15に移送しさらに脱水を行う。その後一方の脱水装置
13aに新たな脱水袋27を装着する。
【0014】このように2つの脱水装置13a,13b
によって連続して卵粒30を供給した状態で脱水作業を
行うことができるので、作業効率が向上される。
【0015】図3は、切断装置6付近を示す簡略化した
斜視図である。切断装置6は第2ベルトコンベア5の搬
送方向A下流側で、第2ベルトコンベア5に近接して設
けられるローラ33と、このローラ33に隣接し、複数
の丸刃34が互いに間隔、たとえば10〜30mmの間
隔をあけて回転軸線36に固定される切断刃35と、こ
れらのローラ33と切断刃35の下方に設けられる切換
排出口37とから構成される。切換排出口37は、切断
された卵巣29を一方の撹拌槽24aまたは他方の撹拌
槽24bに選択的に切換えて排出する。
【0016】第1ベルトコンベア3によって搬送された
卵巣29はホッパ4を介して第2ベルトコンベア5の搬
送方向A上流側に投入され、第2ベルトコンベア5によ
って搬送方向A下流側に搬送される。ローラ33は第2
ベルトコンベア5の搬送方向A下流側で、第2ベルトコ
ンベア5の回転ローラ32に平行に設けられ、回転ロー
ラ32と同じ回転方向に回転するので、第2ベルトコン
ベア5に搬送され、ローラ33上に落下した卵巣29を
ローラ33は切断刃35側に搬送する。切断刃35はロ
ーラ33に接触してローラ33の回転方向とは逆方向に
ローラ33とともに回転するので、ローラ33と切断刃
35との間に搬送された卵巣29は各丸刃34によって
複数に切断されて切換排出口37に落下する。切換排出
口37は制御手段22によって制御されて一方の撹拌槽
24aまたは他方の撹拌槽24bのいずれか一方に卵巣
29を排出する。
【0017】図4は、撹拌手段7付近を拡大して示す側
面図である。なお図4では、撹拌槽24aは図解の便宜
のため仮想線で示す。撹拌槽24aの底部40には羽根
41が設けられ、この羽根41は撹拌槽24aの外方か
ら底部40に設けられるモータ42によって回転駆動さ
れる。羽根41は、たとえばプロペラ、平羽根、角度付
き平羽根、またはピッチ付き平羽根などによって実現さ
れる。羽根41の回転軸線は、略円筒状の撹拌槽24a
の軸線に対して傾斜して設けられて偏心撹拌されるとと
もに、回転方向が交互に正転および逆転を繰返して循環
流が撹拌槽24a全体に行きわたる。卵巣29が撹拌さ
れる際、撹拌槽24aの壁面への衝突および循環流の圧
力差などによって卵粒30は卵巣膜31から遊離され
る。このような構成は撹拌槽24bについても同様であ
る。
【0018】図5は、分離手段11付近を拡大して示す
側面図である。分離手段11は、床44に固定される基
台45と、この基台45に設けられる振動発生源56
と、振動発生源56に取付けられる分離容器47と、前
記基台45に固定され各管路10a,10bが取付けら
れる取付部材46とから構成される。取付部材46は、
逆U字状に形成され、その上端に各管路10a,10b
が取付けられ、移送手段8によって移送された卵巣膜3
1と卵粒30との混合物はこれらの各管路10a,10
bから塩水とともに分離容器47内に排出される。
【0019】振動発生源56は、基台45に取付けられ
る振動モータ55を有する振動部58と、振動モータ5
5によって振動する振動板54と、振動部58と振動板
54とを連結する複数のダンパ52とから構成される。
ダンパ52はたとえばコイルバネから成り、振動モータ
55は、主力軸が、回転軸に対して偏心し、回転軸回り
に公転する偏心モータから成り、振動板54は、前記振
動モータ55の出力軸に嵌合して水平面上で回転するよ
うに振動する。振動モータ55に代えてバランスウエイ
トを有する振動モータを振動板54に取付けてもよい。
振動板54の振動方向は、上方からみて時計回りに公転
するように振動する。
【0020】分離容器47は、振動板54に取付けられ
る略円筒状のハウジング57と、このハウジング57内
で略円筒のハウジング57を塞ぐように設けられる網状
の第1フィルタ48と、この第1フィルタ48の下方に
第1フィルタ48と同様に設けられる網状の第2フィル
タ49と、ハウジング57の底部に設けられる略円錐台
状の底案内板53とから構成される。ハウジング57の
上方には、第1フィルタ48上の卵巣膜31を外部に排
出する第1排出口50がハウジング57から振動方向に
沿って外方に突出して設けられる。第2排出口51およ
び卵粒排出口12も同様にそれぞれハウジング57から
振動方向に沿って外方に突出して設けられ、それぞれ第
2フィルタ49上の卵巣膜31および底案内板53上の
卵粒30を外部に排出する。
【0021】分離容器47は振動板54に固定され、水
平面上で時計回りに公転するように振動するので、各卵
粒30が通過可能な網目を有する第1フィルタ48上に
供給された卵粒30と卵巣膜31との混合物は、卵粒3
0が第1フィルタ48を通過し卵巣膜31が第1フィル
タ上に残されて卵粒30と卵巣膜31とに分離される。
この際、第1フィルタ48は振動発生源56によって振
動されて効率よく分離することができ、第1フィルタ4
8上に残された卵巣膜31は回転振動によって半径方向
内方から外方へ螺旋状に移動しながらハウジング57の
内周面に移動され、ハウジング57から振動方向に突出
して設けられる第1排出口50から排出される。第2フ
ィルタ49は、各卵粒30が通過可能でありかつ第1フ
ィルタ48よりも細かい網目を有しているので、第1フ
ィルタ48を通過した卵巣膜31を卵粒30から分離
し、第1フィルタ48と同様に第2排出口51から卵巣
膜31を排出する。このように分離容器47は網目の粗
い第1フィルタ48および網目の細かい第2フィルタ4
9とによって2段階に分けて分離作業が行われるので、
効率よく卵巣膜31と卵粒30とを分離することができ
る。各第1および第2フィルタ48,49は卵粒30の
大きさに応じて網目の大きさを変えてもよい。
【0022】底案内板53は、略円錐台状に形成されて
いるので第2フィルタ49から供給された卵粒30およ
び塩水を卵粒排出口12から排出することができる。こ
の際、卵粒排出口12はハウジング57から振動方向に
沿って外方に突出して設けられているので振動によって
ハウジング57の内周面に沿って時計回りに移動する卵
粒30をスムーズに卵粒排出口12に導き排出すること
ができる。
【0023】卵粒排出口12から排出された卵粒30
は、この卵粒排出口12の下方に設けられる切換排出口
28によって一方の脱水装置13aまたは他方の脱水装
置13bのいずれか一方に選択的に排出される。
【0024】脱水装置13aは、脱水槽14内に収容さ
れ、複数の脱水孔を有する多孔槽とこの多孔槽を回転駆
動する脱水モータ60とを有し、前記多孔槽には脱水袋
27が装着される。この脱水袋27は、透水性の良好な
布またはネットから成る。このような構成は脱水装置1
3bにおいても同様である。
【0025】切換排出口28を介して脱水装置13a内
の脱水袋27内に所望の量の卵粒30が供給されると切
換排出口28を切換えて卵粒排出口12から排出される
卵粒30を他方の脱水装置13bに供給する。供給が遮
断された一方の脱水装置13aは、脱水モータ60によ
って多孔槽を回転させ遠心分離によって卵粒30から塩
水を脱水する。遠心分離によって脱水したのち、卵粒3
0は脱水袋27とともに多孔槽から取外され、脱水容器
15に移される。その後、新たな脱水袋27が脱水装置
13aの多孔槽に装着される。切換排出口28および脱
水装置13a,13bを制御手段22によって制御する
ようにしてもよい。
【0026】図6は、脱水容器15を示す簡略化した断
面図である。脱水容器15は、底部63を有する略円筒
状の容器であり、底部63から上方に間隔をあけて、塩
水が排水される多数の排水孔を有する排水部64が設け
られる。脱水装置13によって脱水された卵粒30は脱
水袋27とともに脱水容器15に装着される。脱水容器
15には排水部64が設けられているので、脱水袋27
から浸み出した塩水は排水部64の排水孔65を介して
脱水容器15の底部63に溜まり、脱水袋27内の卵粒
30の脱水がさらに行われる。
【0027】このようにまず脱水装置13で遠心分離に
よって脱水が行われ、次に脱水容器15で重力によって
塩水を時間をかけて分離するので、卵粒30を損傷させ
ることなく効率よく脱水を行うことができる。時間をか
けて脱水を行う脱水容器15は複数設けられるので、さ
らに効率よく脱水を行うことができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、卵粒が卵巣膜に覆われ
た卵巣が塩水とともに撹拌手段で撹拌されることによっ
て卵巣膜が破砕されて卵粒と卵巣膜とに遊離される。こ
の際、撹拌羽根は傾斜して設けられるので、偏心撹拌さ
れ、撹拌槽の壁面への衝突および循環流の圧力差によっ
て卵粒と卵巣膜とに効率良く遊離される。このように遊
離した卵粒と卵巣膜との混合物は、移送手段によって分
離手段に移送される。分離手段のフィルタは水平面上で
公転するように振動するので、フィルタ上の卵巣膜は振
動によって螺旋状に移動しながら外方に案内されて排出
口から排出される。また、フィルタを通過して卵巣膜か
ら分離した卵粒は、卵巣膜の排出口とは異なる排出口か
ら排出される。このように卵巣は撹拌手段によって撹拌
されることによって卵粒と卵巣膜とに遊離され、分離手
段によって卵粒と卵巣膜とに分離されてそれぞれ排出さ
れるので、撹拌槽に卵巣を投入するだけで分離手段の排
出口から卵粒と卵巣膜とが分離されてそれぞれ排出され
る。したがって卵粒を容易にかつ大量に取出すことがで
きる。また本発明によれば、移送手段はねじポンプであ
るので、卵粒を損傷することなく移送することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である魚体の卵巣処理装
置1を示す簡略化した側面図である。
【図2】魚体の卵巣処理装置1の簡略化した平面図であ
る。
【図3】切断装置6付近を示す簡略化した斜視図であ
る。
【図4】撹拌手段7付近を拡大して示す側面図である。
【図5】分離手段11付近を拡大して示す側面図であ
る。
【図6】脱水容器15を示す簡略化した断面図である。
【符号の説明】 1 魚体の卵巣処理装置 3 第1ベルトコンベア 6 切断装置 7 撹拌手段 8 移送手段 11 分離手段 12 卵粒排出口 13 脱水装置 17 塩水タンク 29 卵巣 30 卵粒 31 卵巣膜 50 第1排出口 51 第2排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−64570(JP,A) 特開 平4−30774(JP,A) 特開 昭61−192241(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A22C 25/00 A23L 1/328

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の卵粒が卵巣膜に覆われた卵巣が塩
    水とともに供給される撹拌槽と、この撹拌槽の軸線に対
    して傾斜して設けられる撹拌羽根とを有し、撹拌羽根を
    撹拌槽内で回転して前記卵巣を撹拌することによって卵
    巣膜を破砕し、卵粒と卵巣膜とを遊離させる撹拌手段
    と、 撹拌手段で遊離された卵粒と卵巣膜との混合物を移送す
    る移送手段と、 移送手段によって移送された前記混合物が供給され、水
    平面上で公転するように振動して卵粒と卵巣膜とに分離
    するフィルタを有し、分離された卵粒と卵巣膜とをそれ
    ぞれ異なる排出口に導く分離手段とを含むことを特徴と
    する魚体の卵巣処理装置。
  2. 【請求項2】 前記移送手段はねじポンプによって実現
    されることを特徴とする請求項1記載の魚体の卵巣処理
    装置。
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