JP2801345B2 - スダレ状のフラットケーブルの製造方法 - Google Patents

スダレ状のフラットケーブルの製造方法

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JP2801345B2
JP2801345B2 JP3498590A JP3498590A JP2801345B2 JP 2801345 B2 JP2801345 B2 JP 2801345B2 JP 3498590 A JP3498590 A JP 3498590A JP 3498590 A JP3498590 A JP 3498590A JP 2801345 B2 JP2801345 B2 JP 2801345B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は例えば電子機器に使用されるスダレ状のフラ
ットケーブルに関するものである。
(従来の技術) 横一列に多数本並べられた線心を融着してなるフラッ
トケーブルは従来からある。また、フラットケーブルの
うち第8図のように、心線1の長手方向任意間隔ごとに
融着部2を設け、同融着部2の間を融着せずにバラけた
状態(スダレ状)にしたスダレ状フラットケーブル4も
ある。
前記スダレ状フラットケーブルの製造方法には従来は
次の2つの方法があった。
.複数本の線心1が長手方向全長に亙って融着されて
いるフラットケーブルに、任意間隔でスリットを入れて
非融着状態のスダレ状部分を形成する方法。
.必要な線心数分を押出絶縁し、又は同軸芯の場合は
押出シースを施し、その後これらを並べて任意間隔で所
定長づつ融着する方法。
前記の方法における融着方法としては次のような方
法があった。
.第9図のように熱プレス機Aにより線心1の融着部
2の絶縁体1aをその溶融点以上に加熱して溶融状態に
し、且つ同熱プレス機Aを第10図の矢印e−f方向に上
下動させて線心1に圧力を加えることにより、第11図の
ように隣接する線心1の絶縁体1aの隣接面全周(隣接す
る上面1b、隣接する下面1c、隣接する側面5)を融着さ
せる方法。
.第8図のように熱プレス機Aを矢印a−b方向に横
移させるか又は融着する線心1を第10図のようにその幅
方向(矢印c−d方向)に移動させ、また、熱プレス機
Aを矢印e−f方向に上下動させて線心1を加熱して、
熱プレス機Aによる加熱を最小限にして、第12図のよう
に線心1の絶縁体1aの隣接する上面1b、隣接する下面1c
のみを溶融させる方法。
.溶剤等を用いて隣接する線心1同士を接着させる方
法。この方法は主に線心1のシース、絶縁体1aがPVCの
場合に適する。
(発明が解決しようとする課題) 前記〜の線心融着方法は次のような問題があっ
た。
.前記の融着方法は線心1の絶縁体1aがPVCの場合
は有効であるが、他の材質、特にPE、FEP、PFAなどの熱
溶融点が明確な材質には不適である。その理由は、線心
1の絶縁体1a全体に熱溶融点以上の熱をかけることによ
り絶縁体1a全体が溶融状態になり、自然冷却により固化
する経過で絶縁体1aが収縮して線心1の導体B間のピッ
チP(第11図)が変動し、所定ピッチに確保することが
難しい。もし所定ピッチに確保できたとしても絶縁体1a
全体に熱をかけることにより絶縁体1aと導体Bの密着力
が高くなり過ぎて、絶縁被覆時にせっかくコントロール
された導体B−絶縁体1a間の密着強度が異常に高くな
る。このためスダレ状フラットケーブル4の端末の皮剥
ぎ加工が困難になる。また、同軸線を並列に並べて融着
したフラットケーブルの場合は、端末処理時にシースの
みを剥ぐのが難しく、導体まで切断してしまうことがあ
った。
.前記の融着方法によれば前記の熱プレスによる
欠点は改良されるが、絶縁体1aの隣接上面1b、隣接下面
1cのみ(表面のみ)しか融着されないので、端末加工の
切断時や皮剥ぎ時に、また、スダレ状フラットケーブル
全体を保護するためにチューブ通しを行なう時に、前記
融着部分が裂けたり割れたりすることがあった。
.前記の溶剤を利用して接着させる方法は溶剤の使
用量のコントロールが難しく、使用量が多いと溶剤が隣
り合う線心1間の細い隙間を毛細管現象により必要以上
に流れてしまい、接着部2と非接着部(スダレ状部)3
との境界が一定しない、という難点があった。
(発明の目的) 本発明の目的は線心1の導体B間のピッチPが保持さ
れ易く、加熱しても線心1の導体Bの周辺まで絶縁材1a
が溶融することがなく、線心1間の密着強度が安定する
スダレ状フラットケーブルの製造方法を提供することに
ある。
(課題を解決するための手段) 本発明のスダレ状フラットケーブルの製造方法は、第
8図のように横一列に並べられた二本以上の線心1の流
手方向に間欠的に、線心1同士が融着された融着部2が
形成され、その融着部2間に融着されずに線心1がスダ
レ状にバラけている非融着部3が設けられてなるスダレ
状フラットケーブル4の製造方法において、前記二本以
上の線心1の側面5間に第1図のように線サバキ6と熱
融着フィン7とを配置し、同線心1の両外側に回転自在
な成型ロール8を配置し、非融着時には同成型ロール8
を前記線心1から離しておくと共に前記熱融着フィン7
を前記線サバキ6側に寄せておくことにより、同線サバ
キ6により線心1をその側面5が熱融着フィン7に接触
しない間隔に保持し、融着時には第2図のように前記熱
融着フィン7を成型ロール8側にスライドさせると共に
同成型ロール8により前記線心1を熱融着フィン7に押
しつけて、同熱融着フィン7により線心1を溶融させて
線心1の側面5同士を融着させるようにしたものであ
る。
(作用) 本発明は熱融着フィン7を成型ロール8側にスライド
させ、成型ロール8により線心1を熱融着フィン7へ押
しつけるだけで線心1の側面5を融着させることがで
き、成型ロール8による線心1の押しつけを解除して、
熱融着フィン7を線サバキ6側にスライドさせるだけ
で、線心1が融着されなくなる。このため心線1の長手
方向所望箇所が融着されずにスダレ状になっているスダ
レ状フラットケーブルを容易に製作することができる。
また、本発明によれば、熱融着フィン7が隣り合う線
心1の側面5間に配置されているので、同熱融着フィン
7により溶融されるのは第7図のように線心1の側面5
だけとなり、隣り合う線心の溶融した側面5同士だけが
融着される。
(実施例) 第5図、第6図に示すものはスダレ状フラットケーブ
ルに使用される線心1の異なる例である。
このうち第5図に示すものは中心に信号線11が配置さ
れ、その両側にドレイン線12が配置され、その外側にシ
ース又は絶縁体1aが設けられているものである。
第6図に示すものは信号線11の横にドレイン線12が配
置され、両線11、12の外側に金属テープ13が縦添え又は
横巻きされ、その外側にシース1aが設けられているもの
である。
これらの線心1を用いて本発明の製造方法によりスダ
レ状フラットケーブルを製造するには次のようにする。
前記線心1を融着しないときは、第1図のように前記
線心1を供給ボビン21から供給し、供給された多数本の
線心1をガイドロール22に沿って線サバキ6に導く。こ
のとき熱融着フィン7を第4図のように電気的に若しく
は他の方法により、線心1のシースまたは絶縁体1aが溶
融される温度(線心1のシースまたは絶縁体がPVCの場
合は180〜200℃、FEP、PFAの場合は360〜380℃)に加熱
されている。
また、同熱融着フィン7は線心1に触れない様に線サ
バキ6の直後に配置され、成型ロール8は線心1に触れ
ない位置に配置されている。
第1図の非融着状態から隣り合う線心1を融着するに
は、第2図のように二つの成型ロール8を互いに近づけ
て、線サバキ6を通過した線心1を熱融着フィン7へ押
しつける。この場合、熱融着フィン7を成型ロール8側
に移動させて、同フィン7の先端部7aが二つのロール7
の最も接近している部分8aの間に位置するようにしてお
く。これにより線心1の絶縁体1aのうち側面5の表面の
みが溶融して、隣り合う線心1の側面5同士が融着さ
れ、ここで融着された部分がスダレ状フラットケーブ4
の融着部2となり、融着されない部分が非融着部3、即
ち、スダレ状のばらけた部分になる。
前記熱融着フィン7は第4図のように楔状に形成され
ており、その先細りの先端部7aが成型ロール8側になる
ように配置されている。
前記線サバキ6は第3図のように熱融着フィン7とほ
ぼ同じ長さに形成され、その前端部6aが後端部6bよりも
やや細く形成されている。また、フラットケーブル4の
非融着部3を製造する際に熱融着フィン7が線心1に接
触しないようにするため、後端面6cを熱融着フィン7の
外径より大きな径で湾曲させて、同後端面6cにより線サ
バキ6が覆われるようにしてある。
(発明の効果) 本発明のスダレ状フラットケーブルの製造方法は次の
ような効果がある。
.熱融着フィン7の成型ロール8側へのスライドと、
成型ロール8の熱融着フィン7側への移動により、線心
1の長手方向所望箇所だけを融着させることができるの
で、スダレ状フラットケーブルを容易に製作することが
できる。
.熱融着フィン7が線心1の側面5間に配置されてい
るので、隣り合う線心1の側面5同士だけが融着し、隣
接する上面1b、隣接する下面1cは融着しないので、得ら
れたスダレ状フラットケーブルは幅方向に湾曲し易く、
しかも融着部2から割れにくいものとなる。
.隣り合う線心1の側面5同士だけが融着されるの
で、例えばFEPまたはPFA絶縁線心のように、絶縁体の熱
溶融温度が明確な線心の場合でも絶縁体が内部の導体近
くまで溶融することがない。このため隣り合う線心1の
導体ピッチPがずれにくくなり、これまで製造が困難で
あったFEP絶縁線心やPFA絶縁線心でもスダレ状フラット
ケーブルを製造することができる。
.従来のフラットケーブの製造方法では、線心1の断
面が基本的に四角形のものでなければならなかったが、
本発明の製造方法では四角形は勿論、八角形とか丸形の
線心でも融着可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明の製造方法の説明図、第3図は
同製造方法に使用される線サバキの一例を示す説明図、
第4図は同製造方法に使用される熱融着フィンの一例を
示す説明図、第5図、第6図は同製造方法で使用される
線心の異なる例の正面図、第7図は本発明の製造方法で
得られたスダレ状フラットケーブルの一例を示す正面
図、第8図はスダレ状フラットケーブルの平面図、第9
図、第10図は従来のスダレ状フラットケーブルの融着方
法の説明図、第11図は第9図の融着方法で得られたスダ
レ状フラットケーブルの正面図、第12図は第10図の融着
方法で得られたスダレ状フラットケーブルの正面図であ
る。 1は線心 2は融着部 3は非融着部 4はスダレ状フラットケーブル 5は側面 6は線サバキ 7は熱融着フィン 8は成型ロール

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】横一列に並べられた二本以上の線心1の長
    手方向に間欠的に、線心1同士が融着された融着部2が
    形成され、その融着部2間に融着されずに線心1がスダ
    レ状にバラけている非融着部3が設けられてなるスダレ
    状フラットケーブル4の製造方法において、前記二本以
    上の線心1の側面5間に線サバキ6と熱融着フィン7と
    を配置し、同線心1の両外側に回転自在な成型ロール8
    を配置し、非融着時には同成型ロール8を前記線心1か
    ら離しておくと共に前記熱融着フィン7を前記線サバキ
    6側に寄せておくことにより、同線サバキ6により線心
    1をその側面5が熱融着フィン7に接触しない間隔に保
    持し、融着時には前記熱融着フィン7を成型ロール8側
    にスライドさせると共に同成型ロール8により前記線心
    1を熱融着フィン7に押しつけて、同熱融着フィン7に
    より線心1を溶融させて同線心1の側面5同士を融着さ
    せるようにしたことを特徴とするスダレ状フラットケー
    ブルの製造方法。
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