JP2800053B2 - 磁気ブラシ現像装置 - Google Patents

磁気ブラシ現像装置

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JP2800053B2 JP569790A JP569790A JP2800053B2 JP 2800053 B2 JP2800053 B2 JP 2800053B2 JP 569790 A JP569790 A JP 569790A JP 569790 A JP569790 A JP 569790A JP 2800053 B2 JP2800053 B2 JP 2800053B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子写真複写機、静電記録機、磁気記録機
などの画像形成装置に適用する現像装置に関し、特に磁
気ブラシ現像装置に関するものである。
従来の技術 電子写真複写機、静電記録機、磁気記録機等の画像形
成装置において潜像を現像する手段として、磁気ブラシ
現像装置が広く用いられている。
磁気ブラシ現像装置は種々の構成が提案されている
が、その代表的なものとしては、現像剤を収容した現像
容器内に現像剤支持手段としての非磁性同筒(以下「ス
リーブ」と称す)を回転自在に配置し、このスリーブ内
に、複数の磁界発生手段、即ち、磁石を配置した磁石ロ
ーラを固定的に配置した構成の現像装置がある。斯る現
像装置は、スリーブの回転により現像剤を現像容器内か
ら潜像を担持した像担持体と大略対向した現像位置へと
搬送するもので、スリーブ内において像担持体と略対向
した現像位置に磁石(以下「現像磁極」と称す)が配設
され、又、現像位置へと現像剤を搬送するため、現像磁
極の下流側に別の磁石(以下「第1搬送磁極」と称す)
が配設されている。
又、上記第1の搬送磁極を現像容器から開放して配設
すると、第1搬送磁極で穂立ちした現像剤が飛散し易い
ことからこれを防止する目的で、上記第1搬送磁極を現
像容器又はガイド部材で覆う工夫が試みられている。
又、カブリ防止などの画質を向上させるため、上記現
像位置における磁束密度を大きくすることがなされてい
る。とくに、2成分現像剤を用いた2成分磁気ブラシ現
像においてはキャリア付着を防止するためにも、現像磁
極の磁束密度を大きくすることがなされている。
また、近来、高画質画像の要求が高まっており、例え
ば2成分磁気ブラシ現像において、トナーを小粒径にす
ることにより高解像、高精細画像を得ようとしたものが
あるが、たた単にトナーを小粒径しただけではトナーの
供給能力が低下するのでキャリアを小粒径化することが
必要となってくる。キャリアを小粒径にすると、キャリ
アが像担持体に付着し易くなるので、これを防止するた
めに、現像磁極の磁束密度を大きくすることがなされて
おり、スリーブ上で900ガウス以上、更に大きいもので1
000ガウス以上のものさえある。このため、相対的に第
1搬送磁極の磁束密度が現像磁極の磁束密度よりも小さ
くならざるを得ないこととなる。
又、前記第1搬送磁極と、その下流側の別の磁石(以
下「第2搬送磁極」と称す)を同極とし、反発磁界を形
成することにより、スリーブ状の現像剤を剥離除去し、
新鮮な現像剤を常に供給することにより、画質を安定化
する方法が知られている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来装置では、第1搬送磁極の最
大磁束密度が、現像磁極の最大磁束密度よりも小さいこ
とと、第1搬送磁極と第2搬送磁極とが反発磁界を形成
していることから、第1搬送磁極部での現像剤の搬送性
が悪くなり、現像剤が滞留したり現像容器からあふれ出
たりすることがあり、画像欠陥を生じたり、飛散等の問
題を生じる場合があった。
このことは特に、小粒径キャリアとトナーからなる2
成分現像剤を用いた時に生じ易く、第1搬送磁極をガイ
ド部材で覆った場合に生じ易い。
従って、本発明の目的は、現像剤の飛散を防止すると
共に、搬送磁極、特に第2搬送磁極による現像剤の搬送
性を向上させ、現像剤の滞留および現像剤のあふれを防
止し、高品質の画像を得ることのできる現像装置、特に
磁気ブラシ現像装置を提供することである。
課題を解決するための手段 上記目的は本発明に係る現像装置にて達成される。要
約すれば本発明は、像担持体に対向して現像剤支持体を
設け、該現像剤支持体内側に配設された複数の磁界発生
手段によって上記現像剤支持体外表面に現像剤を担持、
搬送し、上記像担持体に対向する現像位置で現像剤によ
り上記像担持体上の潜像を顕画化するようにした磁気ブ
ラシ現像装置において、現像位置における第1磁界発生
手段と上記現像剤支持体の移動方向下流側に位置する第
2磁界発生手段とが互いに異極であり、かつ第2磁界発
生手段と更に下流側に位置する第3磁界発生手段とが互
いに同極であって、第1磁界発生手段の最大磁束密度が
第2磁界発生手段の最大磁束密度よりも大きく設定され
ると共に、第2磁界発生手段の磁束密度分布がその最大
磁束密度の位置よりも上流側において変曲点を有するよ
うに設定されていることを特徴とする磁気ブラシ現像装
置である。
本発明の好ましい態様によると、前記第2磁界発生手
段部の現像剤支持手段上の磁気力は該現像剤支持手段の
移動方向の成分を有しており、又、第2磁界発生手段の
少なくとも極位置を現像容器で覆い、該第2磁界発生手
段の磁極位置は、該第2磁界発生手段部の中央よりも下
流側に位置している。更に、現像剤は重量平均粒径が20
〜65μmの磁性粒子と、体積平均粒径が8μm以下の非
磁性トナーを有する2成分現像剤とすることができる。
実施例 次に、本発明に係る磁気ブラシ現像装置の一実施例を
図面に即して詳しく説明する。
第1図は本発明をドラム型感光体を使用する複写機に
適用した第1の実施例の断面図である。
本実施例にて、磁気ブラシ現像装置は、像担持体とし
てドラム形状の電子写真感光体、即ち感光ドラム1を有
した電子写真複写機に使用されている。
感光ドラム1の周囲には周知の電子写真プロセスであ
る帯電機構、画像露光機構、転写機構、クリーニング機
構、除電機構等が配設されるが、第1図には省略されて
いる。
本実施例の現像装置は、感光ドラム1上に上記電子写
真プロセスにて形成された潜像を現像するものであっ
て、現像剤8を収容した現像容器2、現像剤支持体とし
ての現像スリーブ3、現像剤層規制部材としてのブレー
ド4などを有している。即ち、現像容器2の感光ドラム
1に近接する位置には開口部が形成されており、この開
口部に現像スリーブ3が回転可能に設けられる。又、現
像スリーブ3の上方にはブレード4が所定隙間を設けて
取り付けられている。
尚、上記現像スリーブ3は非磁性材料で構成され、現
像動作時には図示矢印方向に回転し、その内部には磁界
発生手段である磁石13が固定されている。磁石13は、第
1磁界発生手段としての現像磁極S1と、その下流側の第
2磁界発生手段としての搬送磁極N1と、その下流側の第
3磁界発生手段としての第2搬送磁極N2、後述する現像
剤8を搬送する磁極S2、N3とを有する。
又、前記ブレード4はアルミニウム(Al)などの非磁
性材料にて構成され、これは前述の如く現像スリーブ3
の表面との間に所定の隙間を設けて取り付けられ、この
隙間は現像スリーブ3上を現像部へと搬送される現像剤
8の量、具体的には現像スリーブ3上の現像剤8の厚さ
を規制する。従って、本実施例においては、現像剤8
は、非磁性トナー81と磁性粒子(キャリア)82とを有す
る2成分現像剤とされるので、ブレード4の先端部と現
像スリーブ3の表面との間を非磁性トナーと磁性粒子の
双方が通過して現像部へ送られる。
非磁性トナー81は、8μm以下の体積平均粒径を有す
るものを使用した。体積平均粒径は、100μmのアパー
チャーを使用しコールターカウンターTA−IIを使用して
測定した。即ち、測定装置としてコールターカウンター
TA−II型(コールター社製)を用い、個数平均分布、体
積平均分布を出力するインターフェイス(日科機製)及
びCX−iパーソナルコンピュータ(キャノン製)を接続
し、電解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶
液を調製した。
測定に当り、前記電解水溶液100〜150ml中に分散剤と
して界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン
酸塩を0.1〜5ml加え、さらに測定試料を0.5〜50mg加え
た。試料を懸濁した電解液は超音波分散器で約1〜3分
間分散処理を行い、前記コールターカウンターTA−II型
により、アパチャーとして100μmアパチャーを用いて
2〜40μmの粒子の粒度分布を測定して体積平均分布を
求めた。
これら求めた体積平均分布より、体積平均粒径を得
る。
磁性粒子82は、上述のトナー81を使用する場合、重量
平均粒径が20〜65μmのものが好ましく使用し得るが、
本実施例では重量平均粒径が約50μmのものを使用し
た。
重量平均粒径はメッシュにより測定し、300/400メッ
シュを通過したものが80%、300/350メッシュを通過し
たものが75%であった。磁性粒子はフェライト粒子へ樹
脂コーティングしたものを使用し、比透磁率は5.0であ
った。
この現像剤8は現像スリーブ3に担持されて現像部、
即ち現像磁極S1へと搬送され、更に該現像スリーブ3に
保持されたまま搬送磁極N1へと搬送される。
現像装置には、更にガイド部材14が設けられており、
現像スリーブ3と所定間隔をもって搬送磁極N1の上流ま
で延びている。本実施例でこのガイド部材14の搬送磁極
N1の上流側端部から、搬送磁極N1と対向する部分までの
長さlは7mmとされる。
現像部へと送られた現像剤8は、現像スリーブ3に保
持されたまま搬送磁極N1へと搬送されるが、搬送磁極N1
で穂立ちした現像剤はガイド部材14により十分に覆われ
ているので現像剤が現像容器の外へ飛散するのを防止し
ている。
ところで、現像容器2の内部は、第1図の紙面垂直方
向に延在する隔壁5によって現像室(第1室)S-1と攪
拌室(第2室)S-2とに区画され、攪拌室S-2の上方には
隔壁6を隔ててトナー収容室S-3が形成され、該トナー
収容室S-3内には補給用トナー(非磁性トナー)81が収
容されている。尚、隔壁6には補給口6aが開口してお
り、該補給口6aを経て消費されたトナー量に見合った量
の補給用トナー81が攪拌室S-2内に落下補給される。
又、上記現像室S-1及び攪拌室S-2内には現像剤8が収容
されている。尚、現像容器2の第1図における手前側と
奥側の端部においては前記隔壁5が形成されておらず、
この両端部においては現像室S-1と攪拌室S-2とを相連通
せしめる開口部(図示せず)が形成されている。
而して、現像室S-1内には現像スリーブ3近傍の現像
容器2内底部にあって図示矢印方向(反時計方向)に回
転し、現像剤8を第1図の奥側から手前側に搬送する第
1搬送手段9と、該第1搬送手段9の上方にあって図示
矢印方向(反時計方向)に回転し、現像剤8を第1図の
手前側から奥側に搬送する第2搬送手段10とが設けられ
ている。又、攪拌室S-2内には上記第1搬送手段9と略
同一水平位置にあって図示矢印方向(時計方向)に回転
し、現像剤8を第1図の手前側から奥側に搬送する第3
搬送手段11が設けられている。
上記第1、第2、第3搬送手段9、10、11は具体的に
はスパイラル形状を成すスクリューで構成されている。
第2図は、磁束密度分布の形態を説明するための図で
あり、縦方向は現像スリーブ3上の磁束密度の大きさ
[ガウス]を示し、横方向は現像スリーブ周方向の位置
を角度で示している。
次に、本明細書で用いる「磁極部」の意味について説
明する。
隣接する磁極が異極である現像磁極の例では、現像磁
極部とは、図示するように、現像磁極の上流側の磁束密
度がゼロガウスの位置から、現像磁極の下流側の磁束密
度がゼロガウスの位置までの間を示し、隣接する磁極の
一方(下流側)が同極である第1搬送磁極に例では、第
1搬送磁極部とは、第1搬送磁極の上流側の磁束密度が
ゼロガウスの位置から第1搬送磁極の下流側で磁束密度
が極小値を示す位置までである。
即ち、隣接磁極が異極の場合には、磁束密度がゼロガ
ウスの位置が境界となり、隣接磁極が同極の場合は磁束
密度は磁束密度が極小の位置が境界となる。
第2図で、KAは、第1搬送磁極部の範囲を角度で示し
たものであり、KPは第1搬送磁極部の上流側境界から第
1搬送磁極までの角度を示す。
次に、第1搬送磁極部の磁束密度分布の形態について
説明すると、第2図中実線は第1搬送磁極の上流に変曲
点がある例であり、破線は変曲点がない例である。変曲
点があるということは、磁束密度Brを2回微分した(∂
2Br)/(∂θ)=0になる時があるということを意
味している。
本発明者が実験により確認したところ、第1搬送磁極
N1の上流に変曲点を設定すると、第1搬送磁極部におけ
る現像部の搬送性が向上することが確認された。この理
由として本発明者は、第1搬送磁極部における現像スリ
ーブ3上の水平方向の磁気力が関係しているからである
と考えている。即ち、第1搬送磁極部の磁気力が現像剤
を搬送する方向へ変位したためと考えている。
次に、現像剤支持手段である現像スリーブ状の磁気力
について第3図を用いて説明する。
第3図において、符号Fは現像スリーブ3上の磁気
力、Frは同垂直方向の磁気力、Fθは同水平方向の磁気
力[ニュートン]である。今、現像スリーブ3の移動方
向を負、逆方向を正とすると、実際には磁気力Fθ[ニ
ュートン]は下記式にて求めたものとなる。
B2=Br 2+Bθ なお、式中、△θは角度3゜毎に計算したものであ
り、ラジアン単位であるから、△θ=3π/180となる。
ここで、 μ0;真空中の透磁率であり、4π・10-7〔H/m〕 μr;磁気粒子の比透磁率 b ;磁性粒子の半径〔μ〕 Br ;現像スリーブ上の垂直方向磁束密度〔ガウス〕 Bθ;現像スリーブ上の水平方向磁束密度〔ガウス〕 である。
前述の第2図に示した第1搬送磁極の上流に磁束密度
の変曲点がある場合及びない場合について上述の式によ
りFθを求めたところ、変曲点ありの場合には、変曲点
なしの場合に比較してFθの最小値(FθMINが小さ
い傾向にあり、(FθMINが負となる例もあった。す
なわち、変曲点なしの例では、(FθMINが正であっ
たが、このことは現像剤を引き戻す方向の磁気力が作用
していることを意味し、変曲点を設けることにより(F
θMINが小さくなったということは、現像剤を引き戻
す方向の力が減少したということであり、相対的に搬送
性が向上したということである。又、(FθMINが負
ということは現像剤を搬送する方向への磁気力があると
いうことであり、このことが現像剤の搬送性をよくした
理由であると解される。
本実施例では、現像磁極の直ぐ下流の第1搬送磁極は
飛散防止の目的でガイド部材14に覆われているため、現
像剤の搬送性は不利となる。更に、カブリ防止やキャリ
ア付着防止のため、現像磁極の磁束密度を大きくしてい
るため、第1搬送磁極N1の磁束密度は現像磁極と比較し
てかなり小さいものとなっており、第1搬送磁極部の現
像剤はかなり搬送しずらい構成となっている。
このような構成においては、特に、第1搬送磁極部の
磁束密度の形態が重要であり、詳細は後述するが、第1
搬送磁極部の第1搬送磁極の上流に磁束密度の変曲点を
設けることにより、第1搬送磁極部の現像剤の搬送性を
向上させることができる。
更に、第1搬送磁極部の磁気力Fθに負の成分を持た
せることにより、即ち、現像スリーブ移動方向への成分
を持たせることにより第1搬送磁極部の現像剤の搬送性
を極めて良好にすることができる。
次に、実際に磁気力Fθを求める方法を以下に例示す
る。なお、現像スリーブ3上の垂直方向の磁束密度Br
び水平方向の磁束密度Bθは、後述のようなベル社のガ
ウスメータを用いて測定する。ここで、θは基準位置θ
からの角度[ラジアン]であり、現像スリーブ3の移
動方向に対して下流側ほど角度が大きくなるものとす
る。
今、(∂Br 2)/(∂θ)について更に説明すると、 θを+側から微分すると、 θを−側から微分すると、 これらは連続なので、どちらから微分しても等しいと
仮定できるので、式+式より、 従って、 となる。
ここで、△θを3゜毎に計算すると、単位はラジアン
なので、△θ=3π/180となる。
従って 但し、△θ=3π/180である。
では、磁気力Fθ〔ニュートン〕の実際の計算例を以
下に示す。ここでは、磁性粒子の半径b=25μm、磁性
粒子の透磁率μ=5.0とし、或る基準位置からの角度
θ(度)の現像スリーブ上の磁束密度Br、Bθが下表
のようであったとする。
(1)位置AでのFθを求めるには(∂Br 2)/(∂
θ)を求めなければならない。
ただし、B2=Br 2+Bθ △θ=3π/180 △θは3゜毎に計算し、単位はラジアンであるから、
△θ=3π/180である。
位置Aの−3゜の位置のBr、Bθは各々118G、852Gで
あり、位置Aの+3゜の位置のBr、Bθは各々62G、695
Gである。これらを下記式に代入すると、 (但し、B2=Br 2+Bθ となる。ここで式、 に上述の(∂Br 2)/(∂θ)、及びb=25、μ=5.
0、μ=4π×10-7を代入すると となる。
同様にして、位置BでのFθは、 Fθ=6.78×10-7〔ニュートン〕 となり、 位置CでのFθは、 Fθ=4.97×10-7〔ニュートン〕 となる。
第1図において、第1搬送磁極N1と第2搬送磁極N2
同極であり、両者の間には反発磁界が発生している。従
って、スリーブ3に保持されたまま、第1搬送磁極N1
と搬送された現像剤はこの反発磁界の作用によりスリー
ブ3から取り除かれ、第1搬送手段9より攪拌混合さ
れ、磁極N2近傍で新たに現像剤を供給される。即ち、ス
リーブ3上の現像履歴を受けた現像剤は剥離除去され、
十分に混合された新たな現像剤がスリーブ3へ常に供給
されるので安定して良好な画像が得られる。
次に、本発明における磁束密度の測定法を説明する。
装置としてはベル社のガウスメータモデル640を用い、
磁束密度Br及びBθはベル社アキシャルプローブモデル
SAB4−1802を用いて測定した。
第4図は、スリーブ3上の垂直方向の磁束密度Brの測
定法を説明するための図である。
第4図にて、スリーブ3は水平に固定され、スリーブ
3内の磁石ローラ13は回転自在に取り付けられている。
アキシャルプローブ17は、スリーブ3とは若干の間隔を
保って、スリーブ3の中心とプローブ17の中心が略同一
水平面になるようにして取付けられ、又、ガウスメータ
16に接続され、それによってスリーブ3上の垂直方向の
磁束密度を測定する。スリーブ3と磁石ローラ13は略同
心円であり、スリーブ3と磁石ローラ13の間隔はどこで
も等しいと考えてよい。従って、磁石ローラ13を回転す
ることにより、スリーブ3上の垂直方向の磁束密度Br
周方向全てに対して測定することができる。
磁石ローラは矢印方向に回転されるので、例えば現像
磁極S1よりも搬送磁極N1の角度は大きな値となる。即
ち、第1図におけるスリーブ3の移動方向に対して、下
流側の方が角度が増える方向に測定している。
第5図は、スリーブ3上の水平方向の磁束密度Bθ
測定法を説明するための図である。
本測定でアキシャルプローブ17は、スリーブ3とは若
干の間隔を保って、スリーブ3の中心とプローブ17の測
定部中心が略水平となるように垂直に固定され、ガウス
メータ16と接続しており、それによってスリーブ上の水
平方向の磁束密度Bθを測定する。
この測定においても第4図で説明したのと同様に、磁
石ローラ13を矢印方向に回転することにより、スリーブ
3上の水平方向の磁束密度Bθを周方向全てに対して測
定することができる。
ここで、第1図に示した磁石13を内包したスリーブ3
からなる部材を「現像ローラ」と称することとする。
表1に示す諸元に基づき、各種現像ローラを用いてス
リーブ3上の第1搬送磁極部の現像剤の搬送性と現像剤
の飛散状態について得られた実験データを表2に示す。
なお、表2に示した実施例4は、第1図における現像
装置に飛散防止部材を設けたものであり詳細は後述す
る。
実施例1〜3のように、第1搬送磁極の上流に磁束密
度の変曲点を設けることにより、現像剤の搬送性が良好
になることが分かる。更に、実施例1及び3のように、
水平方向の磁気力Fθの第1搬送磁極部における最小値
(Fθ)minが負の場合は、現像剤の搬送方向への磁気
力が作用しており、現像剤の搬送性が極めて良好となる
ことが分かる。
又、実施例1及び2のように、第1搬送磁極N1の極位
置(KP)を第1搬送磁極部の中央(1/2KA)よりも下流
側(KP>1/2KA)とし、現像磁極との位置を離したもの
は、現像剤の飛散が極めて少ないことが分かる。
実施例4は、実施例3の現像ローラを使用し、第6図
に示した現像装置を用い、更に飛散防止部材12を設けた
ものである。飛散防止部材12は、一端がガイド部材14に
固設され、他端が自由端となっておりその一部が搬送磁
極N1の上流で現像剤と接触している。本実施例による
と、この飛散防止部材12がなくても現像剤の飛散は十分
に許容できる程度のものであったが、飛散防止部材を設
けることにより更に飛散が少なくなり、極めて良好な状
態となった。尚、現像剤の搬送性も、実施例3と同様に
極めて良好であった。
なお、前記実施例では、現像剤として、非磁性トナー
81と磁性粒子のキャリア82を有した2成分現像剤が用い
られたが、1成分現像剤を用いてもよい。
また、上記実施例では、現像位置において、現像磁極
S1により現像剤を穂立てした状態で現像する極位置現像
の方式を採用したが、現像剤を寝かせた状態で現像する
極間現像の方式を採用した現像装置にも本発明は好適に
採用し得る。この場合には、現像磁極群の下流側現像磁
極とその下流側の第1搬送磁極及び第2搬送磁極との関
係を前記実施例で説明したように構成すればよい。
発明の効果 本発明は以上詳述したように、第1磁極発生手段(現
像磁極)の最大磁束密度より第2磁界発生手段(搬送磁
極)の最大磁束密度が小さい場合であっても、第2磁界
発生手段の磁束密度分布がその最大磁束密度の位置より
上流側において変曲点を有するように設定したので、現
像剤の飛散を防止すると共に、第2磁界発生手段による
現像剤の搬送性を向上でき、現像剤の滞留、こぼれ溢れ
を防止でき、高品質画像を得ることができるという特長
を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る磁気ブラシ現像装置の一実施例
を示す縦断側面図である。 第2図は、現像スリーブにおける磁束密度分布を示す図
表である。 第3図は、磁気力Fθを説明するための図である。 第4図及び第5図は、それぞれ垂直方向の磁極密度Br
び水平方向の磁極密度Bθの測定法を説明するための図
である。 第6図は、本発明に係る磁気ブラシ現像装置の他の実施
例を示す縦断側面図である。 1:像担持体 3:現像スリーブ(現像剤支持体) S1:現像磁極(第1磁界発生手段) N1:搬送磁極(第2磁界発生手段) N2:搬送磁極(第3磁界発生手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−4967(JP,A) 特開 昭61−22355(JP,A) 特開 昭62−108272(JP,A) 特開 昭62−291682(JP,A) 特開 昭64−66683(JP,A) 特開 平2−110484(JP,A) 特開 昭62−5281(JP,A) 特開 平3−216687(JP,A) 特開 昭63−24268(JP,A) 特開 平3−209488(JP,A) 実開 昭49−76636(JP,U) 実開 昭62−19670(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/09

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体に対向して現像剤支持体を設け、
    該現像剤支持体内側に配設された複数の磁界発生手段に
    よって上記現像剤支持体外表面に現像剤を担持、搬送
    し、上記像担持体に対向する現像位置で現像剤により上
    記像担持体上の潜像を顕画化するようにした磁気ブラシ
    現像装置において、現像位置における第1磁界発生手段
    と上記現像剤支持体の移動方向下流側に位置する第2磁
    界発生手段とが互いに異極であり、かつ第2磁界発生手
    段と更に下流側に位置する第3磁界発生手段とが互いに
    同極であって、第1磁界発生手段の最大磁束密度が第2
    磁界発生手段の最大磁束密度よりも大きく設定されると
    共に、第2磁界発生手段の磁束密度分布がその最大磁束
    密度の位置よりも上流側において変曲点を有するように
    設定されていることを特徴とする磁気ブラシ現像装置。
  2. 【請求項2】前記第2磁界発生手段部の現像剤支持手段
    上の磁気力が該現像剤支持手段の移動方向の成分を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の磁気ブラシ現像装
    置。
  3. 【請求項3】前記第2磁界発生手段の少なくとも極位置
    を現像容器で覆い、該第2磁界発生手段の磁極位置が、
    該第2磁界発生手段部の中央よりも下流側に位置するこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気ブラシ現像装置。
  4. 【請求項4】現像剤は重量平均粒径が20〜65μmの磁性
    粒子と、体積平均粒径が8μm以下の非磁性トナーを有
    する2成分現像剤であることを特徴とする請求項1記載
    の磁気ブラシ現像装置。
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