JP2799930B2 - 自動2輪車の吸気装置 - Google Patents

自動2輪車の吸気装置

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JP2799930B2 JP31600192A JP31600192A JP2799930B2 JP 2799930 B2 JP2799930 B2 JP 2799930B2 JP 31600192 A JP31600192 A JP 31600192A JP 31600192 A JP31600192 A JP 31600192A JP 2799930 B2 JP2799930 B2 JP 2799930B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動2輪車等の動力車
両において、気化器を吸気ボックスで囲むことにより気
化器に走行風圧を加えて吸気の充填効率を高めるととも
に、上方に配置されている燃料タンクから気化器へ燃料
を自由落下で供給する形式の燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】吸気の充填効率を高めるため、気化器の
吸気口へ走行風圧により吸気量を過給するものは公知で
あり、例えば、特開平2−128977号公報記載のも
のがある。このものの気化器はエアクリーナボックスに
接続されており、このエアクリーナボックスに走行風圧
を導入するための吸気ダクトを連通接続することが述べ
られている。また、燃料タンクの底部下方には気化器へ
燃料を圧送する燃料ポンプが備えられている。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】一般に気化器の吸気口
へ走行風圧を加えて吸気の充填効率を高めた場合、フロ
ート室及びこれに連通する燃料タンク内が大気圧であれ
ば、気化器内に生成される混合気の空燃比が大きくな
り、燃料が希薄になる。
【0004】そこで、実開平3−87856号のよう
に、車体前方へ開口するダクト形状のエアクリーナの後
端部を気化器の吸気口へ接続するとともに、別系統のベ
ント通路により走行風をフロート室へ導入することも可
能である。しかし、このような構造を採用すると、フロ
ート室の内圧が燃料タンクの内圧よりも高まり、燃料が
燃料タンク内に残っていてもフロート室へ自然落下でき
ずにガス欠状態になってしまう、いわゆる死残量という
問題がある。
【0005】一方、前記特開平2−128977号のよ
うに燃料ポンプで十分な燃料供給圧力をかければ、この
ような問題を生じないが、反面、重量が増大しかつコス
トが高くなるという問題を生じる。そこで、本発明はこ
れらの諸問題を解決することを目的にする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、気化器の吸気口とフロート
室とに走行風圧を加える自動2輪車の吸気装置におい
て、走行風圧に応じて気化器に燃料を加圧供給するため
、前記気化器の吸気口とフロート室とに加えられる走
行風圧を燃料タンクへ加える手段を備えたことを特徴と
する。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1における
走行風圧を燃料タンクへ加える手段は、燃料タンク内へ
走行風圧を導入するための管路により構成されることを
特徴とする。
【0008】請求項3に係る発明は請求項2の発明にお
いて、気化器の吸気口とフロート室とに走行風圧を加え
るためのダクトを備え、このダクトに前記管路の反燃料
タンク側の先端を実質的に接続することにより走行風圧
を燃料タンク内へ導入することを特徴とする。
【0009】請求項4に係る発明は請求項3の発明にお
いて、管路は、燃料タンクの内圧が気化器の吸気口若し
くはフロート室の内圧を上回ることを防止するを備え
ることを特徴とする。
【0010】請求項5に係る発明は、請求項4における
弁が、気化器の吸気口若しくはフロート室の内圧が燃料
タンク内の内圧よりも等しいか高い場合に開き、逆の場
合に閉じることを特徴とする。
【0011】請求項6に係る発明は請求項4における
、気化器の吸気口若しくはフロート室の内圧が燃料タ
ンク内の内圧よりも等しいか高くなる可能性のある場合
に開き、逆の場合に閉じることを特徴とする。
【0012】請求項7に係る発明は請求項4における
、車両の加減速状況に応じて制御することを特徴とす
る。
【0013】請求項8に係る発明は請求項1乃至7いず
れかに記載の発明において、気化器の周囲を吸気ボック
スで実質的に密閉的に囲み、この吸気ボックスと燃料タ
ンクを管路で連通接続するとともに、吸気ボックスに走
行風圧を加えることを特徴とする。
【0014】請求項9に係る発明は請求項3乃至8いず
れか記載の発明において、管路には、その中間部にブリ
ーザタンクを設けていることを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1の発明によれば、走行風圧に応じて気
化器のフロート室に燃料を加圧供給すための、前記気
化器の吸気口とフロート室とに加えられる走行風圧を燃
料タンクへ加える手段を備えるので、燃料ポンプ等を個
別に設けなくとも燃料タンクの燃料は死残量を生じるこ
となくフロート室へ自由落下し、軽量化、低コスト化が
図れる。
【0016】請求項2の発明によれば、上記走行風圧を
燃料タンクへ加える手段を燃料タンク内に走行風圧を導
入するための管路により構成したので、確実に走行風圧
が燃料タンクへ導入される。
【0017】請求項3の発明によれば、気化器の吸気口
とフロート室とに走行風圧を加えるためのダクトを備
え、このダクトに前記管路の反燃料タンク側の先端を実
質的に接続することにより走行風圧を燃料タンク内へ導
入することとしたので、気化器の吸気口とフロート室と
燃料タンクの内圧とが定常状態で同一となる。
【0018】請求項4の発明によれば、管路に燃料タン
クの内圧が気化器の吸気口若しくはフロート室の内圧を
上回ることを防止するを備えたので、燃料タンク内か
ら管路を通じて燃料が流出することが防止される。
【0019】請求項5及び6の発明によれば、いずれも
燃料タンク内の内圧が気化器の吸気口若しくはフロート
室の内圧より高くなる場合に、管路の弁を閉じるので、
燃料タンク内から管路を通じて燃料が流出することが防
止される。また、請求項7の発明によれば加減速状況に
応じて同様に制御できる。
【0020】請求項8の発明によれば、気化器の周囲を
吸気ボックスで実質的に密閉的に囲み、この吸気ボック
スと燃料タンクを管路で連通接続するとともに、吸気ボ
ックスに走行風圧を加えることとしたので、やはり気化
器の吸気口とフロート室と燃料タンクの内圧とが定常状
態で同一となる。
【0021】請求項9の発明によれば、管路の中間部に
ブリーザタンクを設けているので、燃料タンク内で油面
が波打ったこと等により管路に燃料が溢れ出た場合で
も、燃料はブリーザタンク内に貯留され、管路から燃料
が流出しにくくなる。
【0022】
【実施例】図1乃至図4に基づいて、気化器の周囲を吸
気ボックスで実質的に密閉的に囲み、かつ、この吸気ボ
ックスと燃料タンクとを管路で連通し、この管路の中間
に設けたバイパス弁の開閉を運転状況に応じて制御する
ように構成された吸気装置の一実施例を説明する。図2
は実施例の燃料供給装置が適用された自動2輪車の外観
側面形状を一部切り欠いて示し、図1はその燃料供給装
置部分を拡大しかつ一部を断面にして示す図である。
【0023】図2において、左右に対をなして車体の前
後方向へ配設されるメインフレーム1の上には燃料タン
ク2が支持され、この燃料タンク2の下方で、左右のメ
インフレーム1の間に吸気ボックス3が支持されてい
る。
【0024】吸気ボックス3の前側上部には吸気ダクト
4の後端部が連通接続されている。この吸気ダクト4は
燃料タンク2の左右を通って前方へ延出し、前端部はフ
ェアリング5の前部に走行方向へ向かって前向きに開口
するインレット6へ接続している。
【0025】燃料タンク2の前側上部には、ブリーザー
キャップ7が設けられ、これから延出するブリーザパイ
プ8の途中に、後述する要領で開閉制御されるソレノイ
ドバルブ9が設けられている。ソレノイドバルブ9は本
願におけるバイパス弁の一例である。
【0026】ブリーザパイプ8はブリーザータンク10
を介して連通管11の一端に接続されている。連通管1
1はブリーザパイプ8と共に本願における走行風圧を燃
料タンクへ加える手段を構成するための管路に相当し、
その他端は吸気ボックス3の前側上部に連通接続されて
いる。
【0027】したがって、吸気ボックス3と燃料タンク
2はブリーザパイプ8及び連通管11を介して接続さ
れ、本願における燃料タンクの内圧が気化器の吸気口若
しくはフロート室の内圧を上回ることを防止する弁であ
ソレノイドバルブ9が開いているとき相互の内圧が同
調するように連通される。
【0028】吸気ボックス3内には気化器12が収容さ
れている。気化器12のフロート室37(図1参照)は
燃料パイプ13を介して燃料タンク2の底部に設けられ
た燃料コック14と接続され、気化器12の下流側通路
は、吸気ボックス3の外側へ出てエンジン15の吸気通
路16へ接続され、エンジン15の内部へ適正な空燃比
の混合気を供給している。
【0029】図中の符号17は前輪、18はブレーキデ
ィスクカバー、19はブレーキキャリパ、20はリヤカ
ウル、21はリヤクッションユニット、22は排気管、
23は片持式リヤスイングアーム、24は後輪、25は
スプロケット、26はチェーンである。
【0030】燃料供給装置の詳細を示す図1に明かなよ
うに、吸気ボックス3は上壁30、前壁31、後壁3
2、底壁33並びに左右の側壁34により略密閉容器状
になっている。
【0031】上壁30の前部には連通管11の一端35
aが吸気ボックス3内へ貫通し、側面視でこの一端35
aの近傍になる位置に、吸気ダクト4の後端部4aが吸
気ボックス3の上壁30に形成された開口(図では見え
ない)を貫通して内部へ差し込まれている。
【0032】気化器12の吸気口36は、吸気ダクト4
の後端部4aから遠くに離れた後部下方位置で、後壁3
2へ向かってかつその近くに配設され、気化器12のフ
ロート室37は底壁33の最底部をなす凹部内に収容さ
れている。
【0033】また、気化器12には公知のスロットルセ
ンサ38が設けられ、ここからスロットル開度Thの信
号が公知のECU39へ入力され、さらにこのECU3
9によりソレノイドバルブ9が開閉制御される。
【0034】スロットル開度Thは、吸気ボックス3と
燃料タンク2の各内圧変動を予測する運転状況の指標と
なっている。但し、このような指標は他に種々考えら
れ、これらについては後述する。
【0035】なお、ブリーザータンク10内において、
ブリーザパイプ8の先端8aと連通管11の前端35b
は互いに重なり、先端8aの開口部は下向きでより下方
に位置し、前端35bの開口部は上向きでより上方に位
置にしている。
【0036】図3はスロットル開度Thとソレノイドバ
ルブ9の制御関係を示す図であり、本実施例ではソレノ
イドバルブ9が開になるスレッショルドレベルを、スロ
ットル開度Th=30%に設定され、スロットル開度T
hが30%以上でソレノイドバルブ9が開き、逆のとき
閉じるようになっている。
【0037】このスレッショルドレベルの設定は、スロ
ットル開度Thが30%以上のとき吸気ボックス3の内
圧が燃料タンク2側の内圧と等しいかそれ以上になる可
能性があり、30%未満であれば逆になる可能性がある
ものとして設定されている。
【0038】したがって、仕様の異なる機種について
は、個々にスロットル開度Thと吸気ボックス3及び燃
料タンク2の内圧変動が最適条件で相関するよう任意な
設定が可能である。また、スロットル開度Thの短時間
の変化は後述するダンパー回路によりソレノイドバルブ
9の開閉に影響を与えないようになっている。
【0039】図4はソレノイドバルブ9の開閉を制御す
るためECU39内部に設けられる制御回路の一例であ
り、ダンパー回路40、比較回路41及びソレノイドド
ライバー42で構成されている。
【0040】ダンパー回路40は、スロットルセンサ3
8と比較回路41の間に接続された抵抗R1、この抵抗
R1と並列にされカソードがスロットルセンサ38側に
接続されたダイオードD、そのアノードと抵抗R1に接
続されたコンデンサーCからなる。
【0041】ダンパー回路40はスロットル開度Thに
応じてスロットルセンサ38により変換された電圧信号
を、抵抗R1を介して比較回路41へ出力する。このと
きRC回路は短時間のスロットル開度Thの変動をノイ
ズとして出力から除くフィルターになっており、ノイズ
の程度は時定数の設定によって任意に調整できる。
【0042】比較回路41は、電源電圧を分割する抵抗
R2とR3及びこの抵抗R2とR3の間に一方の入力端
子を接続し、他方の入力端子をダンパー回路40の出力
部に接続するとともに、出力端子をソレノイドドライバ
ー42に接続した比較器OAからなる。
【0043】比較器OAは、ダンパー回路40から入力
された信号電圧と基準電圧とを比較し、例えばダンパー
回路40から入力された信号電圧がスロットル開度Th
=30%以上に相当する値のとき、ソレノイドドライバ
ー42へソレノイドバルブ開の信号を反転出力し、ソレ
ノイドドライバー42は比較回路41からソレノイドバ
ルブ開の信号が出力されている間だけ、ソレノイドバル
ブ9を開く。
【0044】なお、ソレノイドバルブ9の制御はこのよ
うな回路構成に限定されるものでなく種々のバリエーシ
ョンが可能であり、例えば、ECU39内に別に設けら
れたプログラムに基づいてコンピュータ制御する方法が
ある。
【0045】次に、本実施例の作用を説明する。まず図
1において、走行中は吸気ダクト4から吸気ボックス3
内へ走行風が導入されるため、吸気ボックス3内の気化
器12は走行風圧で過給され、フロート室37内もエア
ベント孔(図示せず)を介して走行風圧で加圧される。
さらに、本実施例では、走行風圧を燃料タンクへ加える
手段を燃料タンク2と吸気ボックス3をブリーザパイプ
8及び連通管11で連通接続し、走行風圧を燃料タンク
2へ加えることにより構成した。
【0046】このため図3に明らかなように、スロット
ル開度Thが30%以上であれば、ソレノイドバルブ9
は開となってブリーザパイプ8、ブリーザータンク10
及び連通管11を介して吸気ボックス3と燃料タンク2
が連通し、吸気ボックス3内の走行風圧が燃料タンク2
内へ同調して加わり、燃料タンク2内の燃料はスムーズ
に気化器12のフロート室37へ自由落下し、死残量が
生じない。
【0047】また、コーナリング後半の加速時のよう
に、基本的にはスロットルを開いているが、その途中で
行うシフト操作に伴って小刻みにスロットルを閉じる操
作を行う場合、図3に示すようにスロットル開度Thが
瞬間的に変化するが、このような瞬間的な変動は図4の
ダンパー回路40により吸収され、ソレノイドバルブ9
を開状態に維持できる。
【0048】このため、不必要なソレノイドバルブ9の
開閉動作を回避でき、走行風圧による過給が必要な走行
状態の間は常時燃料タンク2と吸気ボックス3の内圧を
同調させることができる。
【0049】一方、スロットル開度Thが30%よりも
小さくなるとソレノイドバルブ9は閉になるので、ブリ
ーザパイプ8の途中が不通になって吸気ボックス3と燃
料タンク2の連通状態が断たれ、燃料がブリーザパイプ
8を経由して吸気ボックス3側へ流出することが事前に
防止される。
【0050】すなわち、制動中などの減速時において、
吸気ボックス3の内圧が急激に降下する条件下で仮に吸
気ボックス3と燃料タンク2が連通したままであれば、
燃料タンク2の内圧降下が遅れ、燃料タンク2側の内圧
が高くなって燃料タンク2の燃料がブリーザパイプ8を
経由して吸気ボックス3側へ流出するおそれがある。
【0051】しかし、本実施例ではソレノイドバルブ9
が閉じているため、このようなおそれがなくなり、しか
も、燃料タンク2の内圧は降下されずに走行風圧が加え
られた状態に保たれる。
【0052】このため、再びスロットルが開かれ、ソレ
ノイドバルブ9が開になって吸気ボックス3と連通され
るときでも、吸気ボックス3から走行風圧が与えられる
前に既に内圧が高くなっているから、直ちに燃料の自由
落下を継続でき、スロットル操作に対する追従性が極め
て優れている。
【0053】また、ソレノイドバルブ9の開閉を、スロ
ットル開度Thすなわち、運転状況に応じて自動的にで
き、かつ、より正確にしかも運転状況に即してできる。
【0054】なお、図3に明らかなように、例えば減速
時など、基本的にはソレノイドバルブ9が閉じている状
態において、シフト操作に伴って小刻みにスロットルを
開く操作を行っても、このような短時間のスロットル開
度Thの変動でソレノイドバルブ9が開かないようにな
っていることは同様である。
【0055】さらに、図1に明らかなように、ブリーザ
パイプ8と連通管11はブリーザータンク10内で不連
続になっているので、燃料タンク2内で油面が波打つこ
とにより、燃料がブリーザパイプ8から溢れ出した場合
でも、この燃料はブリーザータンク10内に貯留され、
連通管11内へ流入しにくくなる。
【0056】なお本発明は前記実施例に限定されず、種
々に変形等が可能である。例えば、車速は燃料タンク2
と吸気ボックス3の内圧変動を与える運転状況の指標と
して有力である。そこで、ソレノイドバルブ9を制御す
るため、図1に示すように前述のスロットルセンサ38
とは別のセンサからECU39へ入力される車速信号V
を採用することもできる。
【0057】この車速信号Vは、例えば、スピードメー
タのようなものであってもよい。また、車速に相関する
他のセンサとして、ギヤポジションやエンジン回転数を
検知するセンサを単独で又は組み合わせて使用すること
もできる。
【0058】また、Gセンサを用いて加減速状況に応じ
て制御することもでき、特に減速状態を検知できればよ
い点に注目すれば、ブレーレキレバーやブレーキペダル
の操作を検知するスイッチ類でもよい。
【0059】当然ながら、これまで述べた各種のセンサ
類等又はエンジンの運転状況を検知できる他の各種セン
サを単独又は適宜組み合わせて使用することもできる。
【0060】さらに、燃料タンク2と吸気ボックス3の
内圧を圧力計等により直接又は間接的に検出して両者を
比較しながらソレノイドバルブ9を制御することもでき
る。また、バイパス弁としてソレノイドバルブ9に代え
て差圧バルブにすれば、前記各種のセンサ類を用いずに
より単純な構造にすることも可能である。
【0061】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、走行風圧に応
じて気化器のフロート室に燃料を加圧供給するための
気化器の吸気口とフロート室とに加えられる走行風圧を
燃料タンクへ加える手段を備えるので、燃料ポンプ等を
個別に設けるなくとも燃料タンクの燃料は死残量を生じ
ることなくフロート室へ自由落下し、軽量化、低コスト
化を図ることができる。
【0062】請求項2の発明によれば、上記走行風圧を
燃料タンクへ加える手段を燃料タンク内に走行風圧を導
入するための管路により構成したので、確実に走行風圧
を燃料タンクへ導入することができる。
【0063】請求項3の発明によれば、気化器の吸気口
とフロート室とに走行風圧を加えるためのダクトを備
え、このダクトに前記管路の反燃料タンク側の先端を実
質的に接続することにより走行風圧を燃料タンク内へ導
入することとしたので、気化器の吸気口とフロート室と
燃料タンクの内圧とを定常状態で同一とすることができ
る。
【0064】請求項4の発明によれば、管路に燃料タン
クの内圧が気化器の吸気口若しくはフロート室の内圧を
上回ることを防止するを備えたので、燃料タンク内か
管路を通じて燃料が流出するを防止することができ
る。
【0065】請求項5、及び6の発明によれば、いずれ
も燃料タンク内の内圧が気化器の吸気口若しくはフロー
ト室の内圧より高くなる場合に、管路の弁を閉じるの
で、燃料タンク内から管路を通じて燃料が流出するを防
止することができる。また、請求項7の発明によれば加
減速状況に応じて同様に制御することができる。
【0066】請求項8の発明によれば、気化器の周囲を
吸気ボックスで実質的に密閉的に囲み、この吸気ボック
スと燃料タンクを管路で連通接続するとともに、吸気ボ
ックスに走行風圧を加えることとしたので、やはり気化
器の吸気口とフロート室と燃料タンクの内圧とを定常状
態で同一とすることができる。
【0067】請求項9の発明によれば、管路は、その中
間部にブリーザタンクを設けているので、燃料タンク内
で油面が波打ったこと等により管路に燃料が溢れ出た場
合でも、燃料はブリーザタンク内に貯留され、管路から
燃料を流出しにくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の要部を拡大してかつ一部を断面にして
示す図
【図2】実施例を適用した自動2輪車の側面形状を一部
を切り欠いて示す図
【図3】ソレノイドバルブ9の開閉制御の方法を説明す
るグラフ
【図4】ECU内部の制御回路図
【符号の説明】
2:燃料タンク、3:吸気ボックス、4:吸気ダクト、
8:ブリーザパイプ( )、9:ソレノイドバルブ
(バイパス弁)、10:ブリーザータンク、11:連通
管(管路)、12:気化器、15:エンジン、38:ス
ロットルセンサ、39:ECU
フロントページの続き (72)発明者 石井 則久 埼玉県新座市野火止8丁目18番4号 株 式会社ホンダレーシング内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 37/00 F02M 37/00 301 F02M 35/16 F02M 5/08

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気化器の吸気口とフロート室とに走行風圧
    を加える自動2輪車の吸気装置において、走行風圧に応
    じて気化器に燃料を加圧供給するための、前記気化器の
    吸気口とフロート室とに加えられる走行風圧を燃料タン
    クへ加える手段を備えたことを特徴とする自動2輪車の
    吸気装置。
  2. 【請求項2】上記走行風圧を燃料タンクへ加える手段
    は、燃料タンク内へ走行風圧を導入するための管路によ
    り構成されることを特徴とする請求項1記載の自動2輪
    車の吸気装置。
  3. 【請求項3】気化器の吸気口とフロート室とに走行風圧
    を加えるためのダクトを備え、このダクトに前記管路
    反燃料タンク側の先端を実質的に接続することにより走
    行風圧を燃料タンク内へ導入することを特徴とする請求
    項2記載の自動2輪車の吸気装置。
  4. 【請求項4】上記管路は、燃料タンクの内圧が気化器の
    吸気口若しくはフロート室の内圧を上回ることを防止す
    を備えることを特徴とする請求項3記載の自動2輪
    車の吸気装置。
  5. 【請求項5】上記は、気化器の吸気口若しくはフロー
    ト室の内圧が燃料タンク内の内圧よりも等しいか高い場
    合に開き、逆の場合に閉じることを特徴とする請求項4
    記載の自動2輪車の吸気装置。
  6. 【請求項6】上記は、気化器の吸気口若しくはフロー
    ト室の内圧が燃料タンク内の内圧よりも等しいか高くな
    る可能性のある場合に開き、逆の場合に閉じることを特
    徴とする請求項4記載の自動2輪車の吸気装置。
  7. 【請求項7】上記は、車両の加減速状況に応じて制御
    することを特徴とする請求項4記載の自動2輪車の吸気
    装置。
  8. 【請求項8】気化器の周囲を吸気ボックスで実質的に密
    閉的に囲み、この吸気ボックスと燃料タンクを管路で連
    通接続するとともに、吸気ボックスに走行風圧を加える
    ことを特徴とする請求項1乃至7いずれか記載の自動2
    輪車の吸気装置。
  9. 【請求項9】上記管路には、その中間部にブリーザタン
    クを設けていることを特徴とする請求項2乃至8いずれ
    か記載の自動2輪車の吸気装置。
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