JP2798316B2 - 脱臭具および脱臭容器 - Google Patents

脱臭具および脱臭容器

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JP2798316B2 JP3343141A JP34314191A JP2798316B2 JP 2798316 B2 JP2798316 B2 JP 2798316B2 JP 3343141 A JP3343141 A JP 3343141A JP 34314191 A JP34314191 A JP 34314191A JP 2798316 B2 JP2798316 B2 JP 2798316B2
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫などで用いられ
る脱臭具および脱臭容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、食品の発する臭いを消すため
に、冷蔵庫内に脱臭具を配置することが行われている。
【0003】従来より、この脱臭具としては、開口部を
有するプラスチックス製の容器に、脱臭剤を収納したも
のが知られている。すなわち、この脱臭具は、容器の開
口部を介して脱臭剤の表面の一部が冷蔵庫内の雰囲気に
接触することで、該脱臭剤が、雰囲気中の臭いを吸着、
分解などして脱臭するようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、脱臭具によ
って脱臭する場合、脱臭を速く行うためには、雰囲気中
の臭気と脱臭剤とを効率良く接触させることが望まし
い。しかし、上記従来の脱臭具の場合、脱臭剤は、容器
の開口部を介して雰囲気中の臭気と接触するため、この
臭気が接する脱臭剤の表面は、極一部分に限られてしま
う。そのため、臭気濃度の高い初期の段階であっても、
充分な脱臭能力が得られず、臭気の濃度が低くなるまで
に時間がかかるといった不都合があった。
【0005】また、脱臭後期の段階では、雰囲気中の臭
気の濃度が低くなってくるため、この雰囲気中の臭気と
脱臭剤とを接触させるのがさらに困難となり、雰囲気中
の臭気の脱臭効率が低下するといった不都合を生じるこ
ととなる。加えて、臭気と反応して分解するようになさ
れた分解型の脱臭剤の場合、脱臭後期の段階では、脱臭
剤の有効成分が減ってくることとなるので、特に脱臭効
率が低下し、脱臭速度が遅くなる。また、臭気を吸着す
る吸着型の脱臭剤の場合も、脱臭後期の段階では、脱臭
剤中に吸着された臭気が飽和状態となってきて、逆に雰
囲気中に臭気を放出することとなるので、特に脱臭効率
が低下し、脱臭速度が遅くなる。
【0006】本発明は、係る実情に鑑みてなされたもの
で、脱臭初期の段階で充分な脱臭能力を得ることができ
るとともに、脱臭後期の段階で効率良く雰囲気中の臭気
を脱臭することのできる脱臭具および脱臭容器を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の脱臭具は、脱臭剤と、該脱臭剤を収納するよ
うになされた脱臭容器とを具備し、該脱臭容器に設けら
れた開口部を介して脱臭剤がその雰囲気中の臭いを脱臭
するようになされた脱臭具であって、前記脱臭容器の材
料中に脱臭剤が混入されたものである。
【0008】また、上記課題を解決するための本発明の
脱臭容器は、脱臭剤を収納するようになされた脱臭容器
であって、該脱臭容器に設けられた開口部を介して脱臭
剤がその雰囲気中の臭いを脱臭するようになされたもの
において、前記脱臭容器の材料中に、臭いの成分を吸着
する吸着剤が混入されたものである。
【0009】脱臭容器に収納される脱臭剤としては、臭
気と反応して分解するようになされた分解型の脱臭剤
や、臭気を吸着してしまうようになされた吸着型の脱臭
剤など、各種の脱臭剤を用いることができる。また、脱
臭剤の形状としては、粉末状、液状、ゲル状、固形状な
ど各種形状のものであってもよい。
【0010】脱臭容器としては、特にその形状を限定さ
れるものではなく、各種形状のものであってよい。ま
た、開口部も、該脱臭容器内に収納された脱臭剤を、容
器外部の雰囲気と接触させることができる形状のもので
あれば、スリット状、網目状、その他各種形状の開口部
であってもよい。
【0011】脱臭容器の材料中に混入される脱臭剤とし
ては、材料中に混入して成形可能なものであれば、特に
限定されるものではなく、臭気と反応して分解するよう
になされた分解型の脱臭剤や、臭気を吸着してしまうよ
うになされた吸着型の脱臭剤など、各種の脱臭剤を用い
ることができる。
【0012】このようにして成形した脱臭容器による
と、該脱臭容器の表面積全体で雰囲気中の臭気と接触
し、該脱臭容器自身が臭気を脱臭することとなる。
【0013】ただし、吸着型の脱臭剤は、該脱臭剤中に
多量の臭気を吸着して雰囲気中の臭気が少量となってく
ると、逆に一旦吸着した臭気を放出するといった可逆的
な性質を持つので、脱臭容器に収納される脱臭剤と、こ
の脱臭容器の材料中に混入される脱臭剤とは、使用目的
に応じて適宜に組合せて使用することが望ましい。
【0014】すなわち、初期の脱臭力を特に必要とする
場合は、脱臭容器に収納される脱臭剤と、この脱臭容器
の材料中に混入される脱臭剤との双方とも、分解型の脱
臭剤を用いることが好ましい。この場合、初期の段階
で、脱臭容器の材料中に混入された脱臭剤と、該脱臭容
器に収納された脱臭剤との双方によって雰囲気中の臭気
を分解することとなる。また、ある程度脱臭が進むと、
脱臭容器の材料中に混入された脱臭剤の有効成分が無く
なってしまうこととなり、その後は、脱臭容器に収納さ
れた脱臭剤のみによって、通常の脱臭が行われることと
なる。
【0015】また、初期の脱臭力とともに後期において
も効率の良い脱臭力を必要とする場合は、脱臭容器に収
納される脱臭剤を分解型の脱臭剤とし、脱臭容器の材料
中に混入される脱臭剤を吸着型の脱臭剤とすることが好
ましい。この場合、初期の段階で、脱臭容器の材料中に
混入された吸着型の脱臭剤が雰囲気中の臭気を吸着する
と同時に、該脱臭容器に収納された分解型の脱臭剤が雰
囲気中の臭気を分解することとなる。そして、後期の段
階になって雰囲気中の臭気が薄くなると、脱臭容器の材
料中に混入された吸着型の脱臭剤から臭気が放出される
こととなるが、この放出された臭気を、脱臭容器に収納
された分解型の脱臭剤が分解することとなる。すなわ
ち、脱臭容器の材料中に混入された吸着型の脱臭剤が雰
囲気中の臭気を捕集し、脱臭容器に収納された分解型の
脱臭剤がこの捕集した臭気を分解することとなり、雰囲
気中の臭気を効率良く脱臭することとなる。
【0016】また、脱臭容器の材料中に脱臭剤を混入す
る他にも、脱臭容器の表面に、脱臭剤を含有したインク
で印刷を施して、該脱臭容器に脱臭力を持たせてもよ
い。この場合、脱臭剤を含有したインクとしては、脱臭
容器に印刷した状態で、脱臭容器自体に脱臭剤による脱
臭力を持たせることができるものであれは特に限定され
るものではない。同じく、このインクに含有される脱臭
剤としても、脱臭容器に印刷された状態で脱臭力を発揮
できるものであれば、特に限定されるものではなく、各
種の脱臭剤を用いることができる。
【0017】さらに、脱臭容器の表面に、脱臭剤を含有
したラベルを貼着して、該脱臭容器に脱臭力を持たせて
もよい。この場合、脱臭剤を含有したラベルとしては、
脱臭容器に貼着可能なものであれば、特に限定されるも
のではなく、紙、フィルム、シート、その他、各種材質
のものを用いることができる。また、ラベルの貼着状態
および形状としても、特に限定されるものではなく、脱
臭容器の一部分に貼り付けるようになされた部分的なも
のであってもよく、脱臭容器全体に貼り付けるようにな
れた全体的なものであってもよい。さらに、このラベル
に含有される脱臭剤としても、ラベルに含有された状態
で脱臭力を発揮できるものであれば、特に限定されるも
のではなく、各種の脱臭剤を用いることができる。
【0018】
【作用】請求項1記載の脱臭具によると、脱臭容器の材
料中に脱臭剤を混入しているので、脱臭剤とともに脱臭
容器によって雰囲気中の臭気が脱臭されることとなる。
【0019】また、請求項2記載の脱臭具によると、脱
臭容器の表面に、脱臭剤を含有したインクによる印刷を
施しているので、脱臭剤とともに、この印刷部分によっ
て雰囲気中の臭気が脱臭されることとなる。
【0020】さらに、請求項3記載の脱臭具によると、
脱臭容器の表面に、脱臭剤を含有したラベルを貼着して
いるので、脱臭剤とともに、このラベルによって雰囲気
中の臭気が脱臭されることとなる。
【0021】さらに、請求項4記載の脱臭容器による
と、脱臭容器の材料中に、臭いの成分を吸着する吸着剤
を混入しているので、雰囲気中の臭気を、この容器の近
傍に捕集することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る実施例と、この比較対象
となる比較例とを示し、本発明について優れている所以
を明らかにする。
【0023】
【実施例1】 (脱臭具)ゼオライト、活性白土、炭酸ニッケルの混合
物からなる吸着剤を、プロピレン中の1%混練し、直径
40mm、高さ110mm、厚さ0.8mmの円筒状の脱臭容
器を成形した。そして、この脱臭容器中に、植物性ゲル
型脱臭剤を92g充填して脱臭具を用意した。 (脱臭力の測定)翼径15cmのシリコン製攪拌プロペラ
を、縦50cm×横50cm×高さ50cmとなされた塩化ビ
ニル製密閉容器(約125リットル)の上面中央部から
内部に挿入し、30rpm の回転数で内部雰囲気を攪拌す
るように構成した。
【0024】この密閉容器中に悪臭ガスとして一定量の
硫化水素を注入するとともに、該密閉容器の中央部に上
記脱臭具を配置し、その直後に雰囲気中の空気を採取し
た。また、1時間後、3時間後、24時間後にそれぞれ
密閉容器内の空気を採取し、ガスクロマトグラフによ
り、ぞれぞれの悪臭ガスの濃度を測定した。そして、下
記計算式にて、悪臭ガスの脱臭率を求めた。また、悪臭
ガスとしてアンモニアを用いて同様の実験を行った。結
果を表1および表2に示す。
【0025】
【数1】
【0026】
【実施例2】植物性脱臭液を3%含浸させた紙製のラベ
ルを、直径40mm、高さ110mm、厚さ0.8mmとなさ
れたポリプロピレン製の円筒状の脱臭容器に巻き付け
た。そして、この脱臭容器中に、植物性ゲル型脱臭剤を
92g充填して脱臭具を用意した。以下、実施例1と同
様に脱臭力を測定した。結果を表1および表2に示す。
【0027】
【実施例3】実施例2のラベルの代わりに、活性白土お
よび炭酸ニッケルを含有したインクで脱臭容器の全面に
印刷を施した以外は、上記実施例2と同様にして脱臭具
を用意した。そして、実施例1と同様に脱臭力を測定し
た。結果を表1および表2に示す。
【0028】
【実施例4】実施例1の植物性ゲル型脱臭剤の代わりに
活性炭を用いた以外は、上記実施例1と同様にして脱臭
具を用意し、脱臭力を測定した。結果を表1および表2
に示す。
【0029】
【実施例5】実施例1の脱臭容器に、植物性ゲル型脱臭
剤を入れずに脱臭容器のみの状態とし、脱臭力を測定し
た。結果を表1および表2に示す。
【0030】
【比較例1】ラベルを巻き付けなかった以外は、上記実
施例2と同様にして脱臭具を用意した。そして、実施例
1と同様に脱臭力を測定した。結果を表1および表2に
示す。
【0031】
【比較例2】比較例1の植物性ゲル型脱臭剤の代わりに
活性炭を用いた以外は、上記比較例1と同様にして脱臭
具を用意した。そして、実施例1と同様に脱臭力を測定
した。結果を表1および表2に示す。
【0032】
【比較例3】比較例1の脱臭容器に、植物性ゲル型脱臭
剤を入れずに脱臭容器のみの状態とし、脱臭力を測定し
た。結果を表1および表2に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、脱
臭剤とともに、脱臭容器や印刷部分やラベルなどによっ
て雰囲気中の臭気を脱臭することができるので、脱臭初
期の段階で充分な脱臭能力を得ることができる。また、
雰囲気中の臭気を、この容器の近傍に捕集して、該容器
中の脱臭剤で脱臭することができるので、脱臭後期の段
階でも、雰囲気中の臭気を効率良く脱臭することができ
る。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱臭剤と、該脱臭剤を収納するようにな
    された脱臭容器とを具備し、該脱臭容器に設けられた開
    口部を介して脱臭剤がその雰囲気中の臭いを脱臭するよ
    うになされた脱臭具であって、 前記脱臭容器の材料中に脱臭剤が混入されたことを特徴
    とする脱臭具。
  2. 【請求項2】 脱臭剤と、該脱臭剤を収納するようにな
    された脱臭容器とを具備し、該脱臭容器に設けられた開
    口部を介して脱臭剤がその雰囲気中の臭いを脱臭するよ
    うになされた脱臭具であって、 前記脱臭容器の表面に、脱臭剤を含有したインクによる
    印刷が施されたことを特徴とする脱臭具。
  3. 【請求項3】 脱臭剤と、該脱臭剤を収納するようにな
    された脱臭容器とを具備し、該脱臭容器に設けられた開
    口部を介して脱臭剤がその雰囲気中の臭いを脱臭するよ
    うになされた脱臭具であって、 前記脱臭容器の表面に、脱臭剤を含有したラベルが貼着
    されたことを特徴とする脱臭具。
  4. 【請求項4】 脱臭剤を収納するようになされた脱臭容
    器であって、該脱臭容器に設けられた開口部を介して脱
    臭剤がその雰囲気中の臭いを脱臭するようになされたも
    のにおいて、 前記脱臭容器の材料中に、臭いの成分を吸着する吸着剤
    が混入されたことを特徴とする脱臭容器。
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