JPS644017Y2 - - Google Patents

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JPS644017Y2
JPS644017Y2 JP7612683U JP7612683U JPS644017Y2 JP S644017 Y2 JPS644017 Y2 JP S644017Y2 JP 7612683 U JP7612683 U JP 7612683U JP 7612683 U JP7612683 U JP 7612683U JP S644017 Y2 JPS644017 Y2 JP S644017Y2
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air conditioner
deodorizing
aqueous solution
polybutadiene
gel
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JP7612683U
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  • Air-Conditioning Room Units, And Self-Contained Units In General (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は、消臭エアコンに関する。さら詳し
くは、それ自身消臭機能を備えた空気調和機であ
つてことに長期間の稼動下においても臭気による
不快な空調が防止されてなる消臭エアコンに関す
る。
(ロ) 従来技術 空気調和機(以下エアコン)を運転する場合、
室内は密閉状態となり、食べ物の臭い、タバコ
臭、汗、腐敗臭、壁材の臭い等が問題となり、ま
た更には前記臭いが、エアコン熱交換に付着し、
送風時、暖房時に臭いを出す原因になる。
このため、脱臭の方法としてエアコンフイルタ
ーに活性炭等を付着させ対処することも考えら
れ、例えば粉末活性炭をフイルター素材にまぶし
たものや、活性炭繊維にてフイルター化したもの
を用いる提案もあるが、充分な消臭(脱臭)効果
を期待するとフイルター材の厚みを増さなければ
ならず圧損の増大、フアン静圧の増大、騒音の増
大と悪影響が多く、低圧損のものでは活性炭量が
少なく効果なく商品化に致つていない。更には粉
末状にしても繊維状にしてもそのものの飛散は避
けられず、健康を阻害する惧れがあるという不都
合もあり、また吸着タイプであるので時間経過と
共に消臭効果が低下する欠点もある。加えて、活
性炭の場合は活性炭と臭気が接触し、小孔にとり
込まれる吸着型であり脱臭状態は臭いが入るのを
「持つ」という状態で「パツシブ」であり、空気
にのらない臭気(壁材の臭い、床等に付着した臭
い、エアコン熱交等に付着した臭い)の除去は難
かしい。
一方、エアークリーナーとして最近香料を用い
ているものがあるがマスキングにすぎず消臭効果
はない。
(ハ) 考案の目的 この考案は、上記のごとき種々の問題点に鑑み
なされたものであり、エアコン自体の空調作用に
何んら影響を与えずかつ長時間の優れた消臭効果
を発現する空気調和機を提供することを一つの目
的とするものである。さらに、「パツシブ」な脱
臭に対し「アクテイブ」な臭いを「追う」消臭、
すなわち空気中の臭い以外に付着した臭いの除去
も可能とした空気調和機を提供することを他の一
つの目的とするものである。
(ニ) 考案の構成 かくしてこの考案によれば、低重合度ポリブタ
ジエンにジ低級アルキルアミノ基とスルホネート
基を導入してなるポリブタジエン誘導体の水溶液
又はそのゲル状物を、空気調和機の空気流路に開
放保持してなる消臭エアコンが提供される。
この考案におけるポリブタジエン誘導体は1,
4−ポリブタジエンを主体とする低重合度ポリブ
タジエンにジ低級アルキルアミノ基とスルホネー
ト基を置換導入又は付加導入してなるものであ
る。その中の好ましいものとしては、 下式: (式中、R1及びR2はそれぞれ独立して炭素数
4以下の低級アルキル基、nは11〜13の整数、X
はアルカリ金属を示す) で表わされる1,4−ポリブタジエン誘導体が挙
げられる。
かかるポリブタジエン誘導体は、水溶液にした
場合やその水溶液のゲル状物を用いた場合空気中
への拡散がよく、また濃度的に希薄であるにもか
かわらず臭気成分との接触確率は大きく消臭効果
は増大することが判明している。
上記化合物の消臭作用は下記のようにして発現
されるものと考えられる。すなわち、例えば亜硫
酸ガス、硫化水素、メルカプタン等のイオウ系の
悪臭はアミノ基と反応結合して消失し、アンモニ
ア、二酸化炭素、ペブトンなどの肉類の腐敗臭等
の窒素系の悪臭はスルホネート基と反応結合して
消失し、ハロゲンやアルデヒト類は二重結合に付
加結合して消失し、その結果、消臭作用が発現さ
れるものと考えられる。このようなポリブタジエ
ン誘導体は例えばノンチ液(川副研究所製)の名
称で入手可能であり、これ以外にもポリブタジエ
ンの置換及び付加反応により製造可能である。例
えば、n−ヘキサンのような非極性溶媒中にAl
(i−C4H9)nのようなトリアルキルアルミニウ
ムを溶解し次いでTiCl4を添加して黒褐色の沈澱
を生成せしめて触媒の懸濁した溶媒を得、これに
所定量のブタジエンを吹き込んで所定時間重合さ
せて重合度11〜13の1,4−ポリブタジエンを作
製し、このポリブタジエンを精製したのち、非極
性溶媒に溶解させ、まずヨウ素を添加してヨウ素
付加を行ない、次いで当モルの亜硫酸ナトリウム
又は亜硫酸水素ナトリウムと反応させてナトリウ
ムスルホネート基を置換導入し;次いで当モルの
ナトリウムアミドを反応させてアミド基を置換導
入した後、ラネーニツケル触媒としてホルムアル
デヒトを用いて処理して第3級アミノ基を生成さ
せ;さらに亜鉛かマグネシウムを用いた脱ハロゲ
ンにより残存するヨウ素を除き二重結合させるこ
とにより得ることができる。
上記ポリブタジエン誘導体の水溶液又は水溶液
のゲル状物を空気調和機の空気流路に開放保持す
ることによりこの考案の消臭エアコンが得られ
る。なお開放保持とは水溶液又はゲル状物が蒸発
可能に保持されていることを意味する。通常、空
気調和機の吹出部(フアンの後)に着脱可能に固
定された開放容器内に保持させるか、吹込グリル
と熱交換器との間に同様に保持させるのが適当で
あり、これにより空気流によつて上記化合物は効
率良く逸散して室内及び空気調和機内に運ばれ消
臭効果が発揮される。ただし、ゲル状物を用いた
場合には、網状の受けがあれば保持でき、価格上
好ましい。吹込グリルと熱交換器との間に開放容
器を装着しこれに上記水溶液又はゲル状物を保持
させることが、取り扱い上、装置構造上簡便でか
つ消臭成分の熱交換器やエアーフイルターへの付
着滞留が防止される点好ましい。なお、化合物
の濃度は通常10分の数wt%〜+数%とするのが
適当である。
また、保持させる開放容器としては、単なる開
口部を有する容器以外に第2図に示すように頭部
に多数の小孔を有する容器や、第3図に示すよう
に断面T字状の多孔材(例えば不織布や連続気泡
発泡体等)を備えて化合物の蒸発を表面張力的に
促進しうる構成のものであつてもよい。
なお、上記化合物は前記のごとき優れた消臭効
果を示すわけであるが、ことに長期間の消臭を目
的とする場合、安定化しておくことが好ましい。
この安定化としては、酸化防止剤を少量添加し
ておくことで可能であり、通常、これ以外に防黴
剤を少量添加しておくことが適当である。これら
の酸化防止剤や防黴剤としては種々のものが使用
可能であるが、前者としてはα−トコフエロール
(C29H50O2)を後者としてはデヒドロ酢酸
(C8H8O4)を、数+ppm〜数100ppm用いるのが
好ましい。α−トコフエロールは、食品添加物で
あり、一般にビタミンEと称されており毒性はな
い。効果としては、該化合物の不飽和結合部(二
重結合部)の酸化を防止でき、長期間の保存に耐
えることになる。またデハイドロ酢酸もチーズ、
バター、マーガリン等に用いられている抗カビ剤
(0.5g/Kg以下)で食品添加物として認可されて
いる。効果としては水溶液中のカビ、バクテリア
等の繁殖を妨げ該化合物の消臭効果の低減防止と
長期保存を可能にする。
なお、ゲル状物は水溶液にアルギン酸ソーダ、
寒天等のゲル化物質を加え溶解させた後冷却させ
ることにより簡便に得ることができる。
このようにして得られたこの考案の消臭エアコ
ンは、活性炭フイルターのような圧損等の問題な
く空調作用に何んら影響を与えずにかつ長時間の
優れた消臭効果を示すものであり、さらにアクテ
イブな消臭を行なうものであり、種々の用途の空
気調和機として有用である。
(ホ) 実施例 以下、図面と共にこの考案の一つの好ましい実
施例について説明する。
第1図イは、この考案の具体例の消臭エアコン
1を示す斜視図であり、第1図ロは、第1図イの
A−A線端面図である。。図において、消臭エア
コン1は、吸込グリル2、吸出口3、風向変更羽
根4、熱交換器8、クロスフローフアン9、フア
ンケーシング10、エアーフイルター11、外装
箱12及び係止具13からなる空気調和機から構
成され、その吸込グリル2と熱交換器8との間に
は前記ポリブタジエン誘導体(ノンチ液使用)の
0.5wt%水溶液(α−トコフエロール約50ppm及
びデヒドロ酢酸約500ppm含有;6)が容器5内
に蒸発可能に開放保持されている。容器5は第3
図に示すごとき上部開口の直方体状容器からな
り、蒸発を促進させるための不織布7が浸漬され
ている。さらに該容器5は、支持枠5′に取りつ
けられており、好ましい態様において吸込グリル
の一部は着脱可能とされ、液6の交換がより簡便
に行なえるよう構成される。なお、図中、14は
室内壁、15は螺子、16は壁掛板、17はドレ
ンパンをそれぞれ示す。なお、吸込側に液を保持
させる場合にはエアコン側面に取出し口を設ける
のが好ましい。
(ヘ) 考案の効果 上記の如きこの考案の消臭エアコンの消臭効果
を比較例(活性炭消臭)と共に以下に示す。
臭気としてアンモニアを用い150容積の密閉
した部屋に25ppmに調整した。活性炭は冷蔵庫用
脱臭剤として市販されているものを用い、同体積
の容器に上記に示した水溶液を入れ上部開放のも
のを用いた。その結果を第4図に示す。毎日、
25ppmに調整し2ケ月の試験であるが、活性炭の
場合、破過に達するのが約1ケ月位であり脱臭効
果はなくなる。またこの考案の水溶液は安定した
消臭を示している。すなわち、液がある限り効果
は持続することを示している。
以上は消臭効果であるが、活性炭の場合は効か
なくなる時期も不明なのに対し、本液は液状にし
てもゲル状にしてもそのものがある限り効くとい
う点、制御・管理上も有利である。
このようにこの考案の消臭エアコンは、活性炭
フイルターのような圧損や寿命等の問題なく長期
間の優れた消臭効果を示すものであり、さらにア
クテイブな消臭も行なうものであり、有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図イは、この考案の具体例の消臭エアコン
を示す斜視図、第1図ロはそのA−A線端面図、
第2図及び第3図はこの考案に用いる容器をそれ
ぞれ例示する斜視図、第4図は、この考案の消臭
エアコンの効果を比較例と共に例示するグラフで
ある。 1……消臭エアコン、2……吸込グリル、3…
…吸出口、5……容器、6……ブタジエン誘導体
水溶液、7……不織布、8……熱交換器。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 低重合度ポリブタジエンにジ低級アルキルア
    ミノ基とスルホネート基を導入してなるポリブ
    タジエン誘導体の水溶液又はそのゲル状物を、
    空気調和機の空気流路に開放保持してなる消臭
    エアコン。 2 ポリブタジエン誘導体の水溶液又はそのゲル
    化物が、空気調和機の吸込グリルと熱交換器と
    の間に接着された開放容器内に保持されてなる
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の消臭エア
    コン。
JP7612683U 1983-05-20 1983-05-20 消臭エアコン Granted JPS59182013U (ja)

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JP7612683U JPS59182013U (ja) 1983-05-20 1983-05-20 消臭エアコン

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JP7612683U JPS59182013U (ja) 1983-05-20 1983-05-20 消臭エアコン

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JPS59182013U JPS59182013U (ja) 1984-12-04
JPS644017Y2 true JPS644017Y2 (ja) 1989-02-02

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ID=30206174

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JPH0689911B2 (ja) * 1986-10-20 1994-11-14 三洋電機株式会社 空気調和機

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