JP2797894B2 - ピストンリングの組付け装置 - Google Patents

ピストンリングの組付け装置

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JP2797894B2
JP2797894B2 JP5110201A JP11020193A JP2797894B2 JP 2797894 B2 JP2797894 B2 JP 2797894B2 JP 5110201 A JP5110201 A JP 5110201A JP 11020193 A JP11020193 A JP 11020193A JP 2797894 B2 JP2797894 B2 JP 2797894B2
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聖 福島
俊吾 高橋
良雄 山田
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はピストンに形成された
リング溝にピストンリングを組み付けるための組付け装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図33に示すように、自動車のエンジン
に組み込まれるピストン1には、その外周面に3つのリ
ング溝2が形成され、これらリング溝2にはそれぞれピ
ストンリング3が装着されている。
【0003】最上段のリング溝2にはNO1 リング、2段
目のリング溝2にはNO2 リングおよび3段目のリング溝
2にはオイルリングが装着されている。このオイルリン
グはスペ−サの上下面にそれぞれレ−ルが積層されてな
る。つまり、3つのリング溝2には、合計で5つのピス
トンリング3が装着されることになる。
【0004】従来、ピストン1のそれぞれのリング溝2
にピストンリング3を装着する作業は手作業で行われる
ことが多かった。そのため、生産性が非常に悪く、作業
ミスも発生し易いということがあったので、上記ピスト
ンリング3の組付け作業を自動化することが要望されて
いる。
【0005】また、車種が変わると、エンジンが異なる
ことがあるので、その様な場合には使用されるピストン
の径も異なることがある。したがって、ピストン径が異
なった場合でも、そのピストンに応じた径のピストンリ
ングを自動で組付けることができるようにしなければな
らない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のことより、ピス
トンリング3の組付け作業を自動化するにあたっては、
その組付け作業が確実に行えること、装置のコンパクト
化が計れること、さらには異径ピストンに対応できるこ
となどの性能を備えていなければ、実用上、有用性に乏
しいことになる。
【0007】したがって、そのような条件を満足するこ
とができるピストンリングの組付け装置の開発が望まれ
ていた。この発明の第1の目的は、組付け作業が能率よ
く確実に行えるばかりか、装置の小形化や簡易化を計る
ことができるようにしたピストンリングの組付け装置を
提供することにある。
【0008】この発明の第2の目的は、ピストン径が変
化した場合でも、その径の変化に対応した大きさのピス
トンリングを組付けることができるようにしたピストン
リングの組付け装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載されたこ
の発明は、ピストンに形成されたリング溝にピストンリ
ングを組付ける組付け装置において、ピストンを保持す
る複数の受け具が所定間隔で設けられた搬送レ−ルと、
この搬送レ−ルを上記受け具と同じストロ−クで往復動
させる往復駆動手段と、一対のクランパ、このクランパ
を上記ピストンの径方向に沿う接離方向に駆動する第1
の駆動機構および上記クランパを上下方向に駆動する第
2の駆動機構を有し、上記搬送レ−ルの受け具と対応す
る間隔で配置された複数のクランパ駆動機構と、各クラ
ンパ駆動機構の第1の駆動機構と第2の駆動機構とを上
記搬送レ−ルの往復動に同期して作動させ上記搬送レ−
ルの受け具に保持されたピストンを上記一対のクランパ
で挟持させて上記受け具から上昇させるクランパ作動手
段と、各クランパ駆動機構と対応して配設され上記クラ
ンパによって挟持されて上昇させられたピストンのリン
グ溝にピストンリングを組付けるリング組付け機構とを
具備したことを特徴とする。
【0010】請求項2に記載されたこの発明は、上記ク
ランパ駆動機構は、上下駆動されるフレ−ムと、このフ
レ−ムの上下動方向に軸線を沿わせて回転自在に設けら
れた回転軸と、上記フレ−ムの上記リング組付け機構と
対応する部分に軸線を上記回転軸の軸線と平行にしかつ
上記回転軸の回動に応じて接離する方向に移動自在に設
けられた上端に上記クランパが設けられた一対のクラン
パ軸と、この一対のクランパ軸を接近する方向に弾性的
に付勢した付勢手段と、上記一対のクランパが上記ピス
トンを挟持すべきときに上記回転軸の回動を許容するこ
とで上記付勢手段の付勢力によって上記回転軸を回動さ
せて上記一対のクランパ軸を上記ピストンの径方向に沿
う接近方向へ移動させる移動手段とを具備したことを特
徴とする。
【0011】請求項3に記載されたこの発明は、上記ク
ランパ作動手段は、往復駆動されるとともにその往復動
によって上記第1の駆動機構を作動させて一対のクラン
パを接離する方向に作動させる第1のレ−ルと、往復駆
動されるとともにその往復動によって上記第2の駆動機
構を作動させて一対のクランパを上下方向に駆動する第
2のレ−ルとを具備したことを特徴とする。
【0012】請求項4に記載されたこの発明は、上記ク
ランパ作動手段は、可逆的に回動させられる揺動軸と、
この揺動軸と一体的に回動するとともに周方向に所定の
範囲で係合凹部が形成された連結フランジと、上記揺動
軸に回転自在に設けられた第1の回転盤および第2の回
転盤と、一端を上記第1の回転盤に連結し他端を上記係
合凹部に係合させた第1のドライブピンおよび一端を上
記第2の回転盤に連結し他端を上記係合凹部に係合させ
た第2のドライブピンと、上記第1の回転盤に一端を連
結し上記第1の回転盤が第1のドライブピンを介して上
記連結フランジンの回動に連動することで上記第1の駆
動機構を作動させて一対のクランパを接離する方向に駆
動する第1のレ−ルと、上記第2の回転盤に一端を連結
し上記第2の回転盤が第2のドライブピンを介して上記
連結フランジンの回動に連動することで上記第2の駆動
機構を作動させて一対のクランパを上下方向に駆動する
第2のレ−ルとを具備したことを特徴とする。
【0013】請求項5に記載されたこの発明は、上記第
1のレ−ルによるクランパの接離方向の駆動と、上記第
2のレ−ルによるクランパの上下方向の駆動とは、上記
クランパがピストンを挟持したのち上昇し、かつ下降し
たのち挟持を開放するよう、上記連結フランジの回動角
度および上記第1のドライブピンと第2のドライブピン
とが係合した上記連結フランジに形成された係合凹部の
周方向に沿う角度によって設定されていることを特徴と
する。
【0014】
【作用】請求項1に記載された発明によれば、搬送レ−
ルが往復駆動されると、それに同期してクランパ駆動機
構が作動し、一対のクランパによってピストンを挟持し
て搬送レ−ルから上昇させ、リング組付け機構へ供給し
てピストンをリング溝に組付けるという一連の作業を自
動で行うことができる。
【0015】請求項2に記載された発明によれば、一対
のクランパを弾性的に接近方向へ付勢したので、ピスト
ンの径が変化しても、確実に挟持することができる。請
求項3と請求項4に記載されたこの発明によれば、1つ
の揺動軸を可逆的に回動させるだけで、一対のクランパ
の接離方向の駆動と上下方向の駆動とが行える。請求項
5に記載されたこの発明によれば、一対のクランパの接
離方向の駆動と上下方向の駆動とを、所定のタイミング
で行うことができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1は装置全体の平面図、図2は同じく側面
図、図3は同じく側面図を示す。この装置は、本体10
を有し、この本体10にはその長手方向一端側からピス
トン搬入部11、第1乃至第5のリング組付け部12〜
16、リング有無検査部17およびピストン搬出部18
の、合計8つのステ−ションが等間隔で順次設けられて
いる。
【0017】上記第1のリング組付け部12は上述した
オイルリングのスペ−サを組付けるもので、第2のリン
グ組付け部13はオイルリングの上側のレ−ル、第3の
リング組付け部14は下側のレ−ル、第4のリング組付
け部15はNO1 リング、第5のリング組付け部16はNO
2 リングを組付けるためのものである。これらのリング
組付け部は構成が同じであるので、1つの部分に付いて
だけ、後で説明する。
【0018】上記ピストン搬入部11はピストンリング
3が組付けられていないピストン1を第1のリング組付
け部12に供給する部分で、上記リング有無検査部17
は第1乃至第5のリング組付け部12〜17でピストン
1の3つのリング溝2に合計5つのピストンリング3が
組み込まれているか否やかを検査するための部分であ
り、さらに上記ピストン搬出部18は検査の結果に基づ
いて良品と不良品とを振り分けて搬出するための部分で
ある。
【0019】図4、図5は各ステ−ションを取り除いて
本体10を示した平面図であり、図6と図7は同じく側
面図である。これら図面に示されるように、上記本体1
0の上面には断面形状が6角形状をなし、上記本体10
の一端側から他端側のほぼ全長にわたる長さの搬送レ−
ル21が水平に配設されている。上記本体10の上面に
はブラケット22が所定の間隔で突設され、各ブラケッ
ト22には上記搬送レ−ル21の側面および下面に転接
するロ−ラ24が設けられている。それによって、上記
搬送レ−ル21はその軸方向にスライド自在となってい
る。
【0020】上記搬送レ−ル21の上面には、図4乃至
図8に示すように7つの受け具23が上記各ステ−ショ
ンの間隔とほぼ同じ間隔で設けられている。この受け具
23の上部には、ピストン1の内部に設けられたコネク
テイングロッド1aに係合する係合部23aが形成され
ている。本体10の一端側である、上記ピストン搬入部
11側に位置する受け具23、つまり搬送レ−ル21の
一端側に位置する受け具23には上記搬入部を構成する
図示しないロボットによってピストンリング3が組付け
られていないピストン1が供給される。このピストン1
は後述するように、ピストンリング3が組付けられなが
ら搬送レ−ル21の一端側から他端側の受け具23へと
順次受け渡される。
【0021】上記本体10の他端側には上記搬送レ−ル
21を往復駆動するための往復駆動機構31が設けられ
ている。この往復駆動機構31は図8と図9に示すよう
に軸線を水平にして配設されたエアシリンダ32を備え
ている。このエアシリンダ32のロッド32aには駆動
ア−ム33の一端部が回転自在に連結されている。この
駆動ア−ム33の他端部には筒部33aが一体的に設け
られ、この筒部33aは回転軸34に外嵌されてキ−3
5によって結合されている。
【0022】上記回転軸34の両端部は上記本体10の
他端側に設けられたフレ−ム35に軸受36によって回
転自在に支持されている。この回転軸34には連結ア−
ム37の一端部が設けられ、その一端部は上記筒部33
aに連結されている。連結ア−ム37の他端部にはコ字
状の連結金具38が設けられている。
【0023】上記連結金具38の両側には先端面に解放
する係合溝39が形成されている。この係合溝39は上
記搬送レ−ル21の他端部の両側に設けられたロ−ラフ
ォロア40に係合されている。
【0024】したがって、上記エアシリンダ32が作動
してそのロッド32aが駆動されれば、駆動ア−ム33
を介して回転軸34が回動するから、その回動に連結ア
−ム37が連動する。連結ア−ム37が回動すれば、そ
の係合溝39に係合したロ−ラフォロア40を介して搬
送レ−ル21が押し引きされる。つまり、搬送レ−ル2
1が上記連結ア−ム37の回動角度に応じたストロ−ク
で往復駆動されるようになっている。
【0025】上記フレ−ム35には上記連結ア−ム37
の回動方向の一端側と他端側とにそれぞれ取付板41が
設けられ、各取付板41にはストッパ42a、42b、
ショックアブソ−バ43a、43bおよび近接スイッチ
44a、44bが設けられている。
【0026】上記ストッパ42a、42bは連結ア−ム
37の揺動角度を調整するためのものであり、それによ
って上記搬送レ−ル21の往復動のストロ−クが設定さ
れる。この実施例では図8にSで示す上記搬送レ−ル2
1のストロ−クは各ステ−ションの間隔、つまり搬送レ
−ル21に設けられた受け具23の間隔と同じに設定さ
れている。
【0027】なお、一対の近接スイッチ44a、44b
は上記連結ア−ム37が往動および復動したことを検出
し、その検出信号によって後述する他の駆動機構を同期
して作動させるようになっている。
【0028】上記本体10の下部には、図6と図7に示
すようにその長手方向ほぼ全長にわたって第1のレ−ル
51と第2のレ−ル52とが水平かつ平行に配設されて
いる。上記第1のレ−ル51は上記搬送レ−ル21の受
け具23に保持されたピストン1を挟持するための後述
する一対のクランパを接離する方向に駆動するためのも
ので、上記第2のレ−ル52はピストン1を挟持したク
ランパを上下駆動するためのものである。なお、ピスト
ン1のクランパによる挟持および上昇駆動は上記第1乃
至第5のリング組付け部12〜16およびリング有無検
査部17の、合計6つのステ−ションに対応する部位で
行われる。
【0029】上記本体10の一端側には上記第1のレ−
ル51と第2のレ−ル52とを往復駆動するためのレ−
ル駆動機構53が設けられている。このレ−ル駆動機構
53は図10と図11に示すようにフレ−ム54を備え
ている。このフレ−ム54には揺動軸55が回転自在に
支持されている。この揺動軸55の両端部にはそれぞれ
駆動ア−ム56の一端部がキ−57を介して連結されて
いる。各駆動ア−ム56の他端にはエアシリンダ58の
ロッド58aが回動自在に連結されている。したがっ
て、上記エアシリンダ58のロッド58aが駆動されれ
ば、上記駆動ア−ム56が揺動駆動されるから、それに
応じて上記揺動軸55も駆動されるようになっている。
【0030】上記揺動軸55の中途部には連結フランジ
59がキ−60を介して一体的に設けられ、この連結フ
ランジ59の一側には第1の回転盤61、他側には第2
の回転盤62がそれぞれ回転自在に設けられている。第
1の回転盤61には3本の第1のドライブピン63が周
方向に等間隔で突設され、第2の回転盤62には同じく
3本の第2のドライブピン64が周方向に等間隔で突設
されている。上記第1、第2のドライブピン63、63
は上記連結フランジ59の周方向に等間隔かつ40度の
範囲にわたって形成された3つの係合凹部65にそれぞ
れ係合している。
【0031】上記第1の回転盤61には第1のア−ム6
6が突設され、第2の回転盤62には第2のア−ム67
が突設されている。上記第1のア−ム66には上記第1
のレ−ル51の一端部がピン68aによって連結され、
上記第2のア−ム67には上記第2のレ−ル52の一端
部がピン68bによって連結されている。したがって、
上記揺動軸55がエアシリンダ58によって揺動駆動さ
れれば、その揺動に連動する連結フランジ59を介して
上記第1のレ−ル51と第2のレ−ル52とが後述する
ごとく往復駆動されるようになっている。
【0032】図12は上記ピストン1を挟持する一対の
クランパ71を開閉および上下駆動するためのクランパ
駆動機構70を示している。このクランパ駆動機構70
は、上記本体10の上記第1乃至第5のリング組付け部
12〜16およびリング有無検査部17の各ステ−ショ
ンに対応する部位に上記クランパ71を上面側に突出さ
せて設けられている。
【0033】すなわち、本体10の下部の各ステ−ショ
ンに対応する部分には、その本体10の幅方向に沿って
揺動軸72が揺動自在に設けられている。複数本の揺動
軸72(この実施例では3本)の配置状態は図6と図7
に示されている。上記揺動軸72の両端部にはそれぞれ
上下用ア−ム73の一端部がキ−74を介して連結され
ている。上下用ア−ム73の他端部にはロ−ラ75が回
転自在に設けられている。このロ−ラ75はベ−スフレ
−ム76の両側に形成された長孔77に係合している。
【0034】上記ベ−スフレ−ム76は、上記本体10
の内部空間の長手方向ほぼ全長にわたる長さで設けられ
ている。つまり、ベ−スフレ−ム76は図4乃至図6あ
るいは図12に示されるように平行に離間対向した一対
の側板76aおよびこれら側板76aの上端面に長手方
向に所定間隔で架設された6枚の上板76bとからな
る。
【0035】図6と図7に示すように、上記長孔77は
本体10の長手方向に所定間隔で設けられた3本の揺動
軸72と対応して3つ形成されている。上記揺動軸72
が駆動され、上記上下用ア−ム73が図6と図7に矢印
で示す反時計方向に揺動駆動されれば、上記ベ−スフレ
−ム76が上昇させられる。このベ−スフレ−ム76の
上面には本体10の長手方向に所定間隔で離間した一対
のガイドレ−ル78が一側面を対向させて立設されてい
る。各ガイドレ−ル78の一側面には上記本体10の側
壁内面に設けられたロ−ラ79が転接している。それに
よって、ベ−スフレ−ム76は上記ロ−ラ79にガイド
されて垂直に上下動できるようになっている。
【0036】図12に示されるように、各揺動軸72の
中途部には第1の連結ア−ム81と第2の連結ア−ム8
2とが設けられている。第1の連結ア−ム81は回転自
在に設けられ、第2の連結ア−ム82はキ−結合によっ
て揺動軸72に回動不能に一体的に結合されている。
【0037】各連結ア−ム81、82には取付溝81
a、82aが形成されている。第1の連結ア−ム81の
取付溝81aには上記第1のレ−ル51の中途部がそれ
ぞれピン83によって枢着され、第2の連結ア−ム82
の取付溝82aには第2のレ−ル52の中途部がそれぞ
れピン84によって枢着されている。したがって、上記
レ−ル駆動機構53により第1、第2のレ−ル51、5
2が往復駆動されれば、第1、第2の連結ア−ム81、
82が揺動し、第2の連結ア−ム82の揺動に連動して
クランパ駆動機構70の揺動軸72が揺動駆動されるよ
うになっている。
【0038】上記クランパ機構70は、図12に示すよ
うに各ステ−ションの垂直方向の中心線と軸線を一致さ
せた回転軸85を備えている。この回転軸85は上軸部
85aと下軸部85bとに分割されているとともにこれ
らがカップリング86によって連結されてなる。上軸部
85aは上記本体10の上壁部分に設けられた軸受87
によって回転自在に支持され、上記下軸部85bは下壁
部分に設けられた軸受88によって回転自在に支持され
ている。
【0039】上記下軸部85bには駆動ア−ム89がキ
−結合されて一体的に設けられている。この駆動ア−ム
89の先端部には図13に示されるようにロ−ラ91が
ピン92によって回転自在に設けられている。各クラン
パ機構70の駆動ア−ム89に設けられたロ−ラ91は
同図に示されるように上記第1のレ−ル51に形成され
た段部92に係合位置している。上記駆動ア−ム89に
は、上記回転軸85から図13に矢印Xで示す時計方向
の回転力が後述するように付与される。その付勢力よ
り、回転軸85は、上記第1のレ−ル51の矢印Yで示
す方向の移動に追従して回転するようになっている。つ
まり、ロ−ラ91が段部92に係合していることで、上
記第1のレ−ル51がスライドしなければ、上記回転軸
85は回転しないようになっている。
【0040】上記回転軸85の上軸部85aの上部と下
部とにはそれぞれ上部レバ−94と下部レバ−95とが
キ−結合されている。下部レバ−95は回転軸85に対
して軸方向にスライド自在となっている。図14に示す
ように各レバ−の両端部にはそれぞれ係合溝96が先端
に開放して形成されている。上部レバ−94の上面側が
対向する本体10の上部壁下面と、下部レバ−95の下
面が対向する上記ベ−スフレ−ム76の上面とには、図
12に示されるようにそれぞれ本体10の長手方向に沿
って2本(1本のみ図示)のガイドレ−ル97が上記本
体10の幅方向に沿って形成されている。
【0041】各ガイドレ−ル97にはそれぞれ一対のス
ライダ98がスライド自在に設けられている。本体10
の幅方向において対応する一対のスライダ98にはそれ
ぞれL字状をなしたスライドプレ−ト99が逆向きに取
付けられている。
【0042】本体10の幅方向内方に突出した一対のス
ライドプレ−ト99の先端部にはそれぞれカムフォロア
101が回転自在に設けられていて、これらカムフォロ
ア101には上記上部レバ−94と下部レバ−95とに
形成された係合溝96が係合している。
【0043】上記本体10の幅方向において対応する一
対のスライドプレ−ト99には2つの引張りばね102
が張設されている。これらばね102の復元力によって
上記回転軸85は、上部レバ−94と下部レバ−95と
を介して図14に矢印Xで示す時計方向に付勢されてい
る。この回転軸85の付勢方向は、図14に矢印Xで示
す駆動ア−ム89が付勢される方向と同方向となってい
る。つまり、駆動ア−ム89は一対のスライドプレ−ト
99を近接する方向に付勢した引張ばね102によって
時計方向に回転する付勢力が付与されている。張力の大
きな引張ばね102を用いれば、上下いずれか一方のス
ライドプレ−ト99間だけに上記引張ばね102を張設
するだけでもよい。
【0044】なお、上部レバ−94側の一対のスライド
プレ−ト99にはそれらの下面に上記カムフォロア10
1が設けられ、下部レバ−95側のスライドプレ−ト9
9には上面にカムフォロア101が設けられているとい
う点で相違している。
【0045】図12に示されるように、上記本体10の
幅方向一端側に位置する上下2枚のスライドプレ−ト9
9と、他端側に位置する上下2枚のスライドプレ−ト9
9とには、それぞれクランプ軸103が筒状の上部ホル
ダ104aと下部ホルダ104bによって保持されてい
る。つまり、一対のクランパ軸103は本体10の幅方
向に離間して設けられている。これら一対のクランパ軸
103は上部を本体10の上面側に突出させ、その上端
には上記クランパ71がそれぞれ挟持部71aを対向さ
せて取付けられている。
【0046】上記クランパ軸103は、上部ホルダ10
4aに対してスライド自在に設けられている。上記下部
ホルダ104bの下端開口にはキャップ105が取付け
られている。上記プランパ軸103の下端部の上記下部
ホルダ104b内に位置する下端部は小径部に形成さ
れ、この小径部の外周には圧縮ばね106が設けられて
いる。その下部ホルダ104bの周壁上部にはピン10
7が内方に向かって突設されている。
【0047】上記ピン107は上記クランパ軸103の
下端部の外周面に軸方向に沿って形成されたピン溝10
8に係合している。それによって、一対のクランパ軸1
03は回転が阻止されているとともに、上記圧縮ばね1
06の付勢力に抗して弾性的に軸方向に変位可能となっ
ている。上記下部ホルダ104bは上記フレ−ム76お
よび下側のスライドプレ−ト99と一体的に結合されて
いる。
【0048】したがって、ベ−スフレ−ム76が上述し
たごとく上昇させられれば、一対のクランパ軸103は
上部ホルダ104aに沿ってスライドし、下部レバ−9
5は回転軸85に沿ってスライドする。
【0049】図6と図7に示されるように、本体10の
上面には、各クランプ機構70の一対のクランパ71と
ほぼ同じ高位置に、上記搬送レ−ル21によって各ステ
−ションの一対のクランパ71間に搬送されてくるピス
トン1を検出するセンサ109がブラケット109aに
よって設けられている。
【0050】上記センサ109がピストン1の到達を検
知すると、その検知信号で上記クランパ駆動機構70が
作動し、それによって一対のクランパ71がピストン1
を挟持したのち、上昇して受け具23との係合を外すよ
うになっている。
【0051】上記本体10の上面の各ステ−ションに対
応する部位、つまり一対のクランパ71の上方には、そ
れぞれ上記第1乃至第5のリング組付け部12〜16を
構成するリング組付け機構110が配設されている。こ
のリング組付け機構110は図15と図16に示すよう
に本体10の幅方向に沿って長い矩形状の基板111を
備えている。この基板111の幅方向中央部の長手方向
一端側寄りの部分には、図15に示すように貫通孔11
2が穿設されている。
【0052】上記基板111の上記貫通孔112の部分
の上面側には支持筒体113が下端を固定して立設され
ている。この支持筒体113の内部には回転筒体114
が上下端部をラジアル軸受115によって回転自在に支
持されて設けられている。この回転筒体114の下端部
は上記基板111の下面側に突出し、その突出端には従
動プ−リ116が嵌着されている。
【0053】上記基板111の他端側上面には回転駆動
源117が設けられている。この駆動源117はモ−タ
118と減速機119とが一体化されてなり、その出力
軸121は上記基板111にラジアル軸受122によっ
て回転自在に支持されている。
【0054】上記出力軸121の中途部には回転角度を
検知するためのドラム123が嵌着され、上記基板11
1の下面側に突出した先端部には駆動プ−リ124が嵌
着されている。この駆動プ−リ124と上記従動プ−リ
116とにはタイミングベルト125が張設されてい
る。このタイミングベルト125の上記駆動プ−リ12
4と従動プ−リ116との間の部分は、図17に示され
るように上記基板111の下面側に回転自在に設けられ
た一対の逃げプ−リ126によって走行路が屈曲されて
いる。
【0055】したがって、上記回転駆動源117が作動
して出力軸121が回転駆動されれば、その回転がタイ
ミングベルト125を介して上記回転筒体114に伝達
されるようになっている。
【0056】なお、上記ドラム123の外周には、図1
8に示すように3つの近接センサ120が検出高さを違
えて周方向に60度間隔で設けられ、上記ドラム123
の外周面には周方向に所定間隔で複数の角度検出ピン1
30(図16に示す)が各近接センサ120の検出高さ
に応じた高さで設けられている。したがって、3つの近
接センサ120が角度検出ピン130を検出する検出信
号の組合せによって上記ドラム123の回転角度を検出
できるようになっている。
【0057】図15に示されるように、上記回転筒体1
14の上下端部内にはそれぞれブッシュ127が設けら
れ、これらブッシュ127には上下駆動軸128が上記
回転筒体114の回転に連動することなく、かつ軸方向
にスライド自在に挿通支持されている。この上下駆動軸
128の上端部は上記回転筒体14の上端面から突出
し、その突出端部には、上記回転筒体114の上部大径
部114aよりも大径に形成された円盤129が一対の
スラスト軸受131によって回転自在に設けられてい
る。
【0058】上記円盤129の下面には、その内部に上
記支持筒体113を収容した外筒体132の上端面が接
合固定されている。この外筒体132の内周面中途部に
は上記支持筒体113の外周面に摺接するブッシュ13
3が設けられ、それによって外筒体132が径方向に振
れるのを防止している。
【0059】上記外筒体132の周壁にはその上端面に
解放したガイド溝134が軸方向に沿って形成されてい
る。このガイド溝134には上記回転筒体114の大径
部114aに設けられたロ−ラ135が転接している。
それによって、上記外筒体132が上記上下駆動軸12
8とともに後述するごとく上下動する際、その上下動が
ガイドされるようになっている。
【0060】上記上下駆動軸128の下端部は上記回転
筒体114の下端面から基板111の下面側に突出し、
その下端部には連結ブロック136が設けられている。
この連結ブロック136には駆動ア−ム137の一端部
が枢着されている。この駆動ア−ム137の中途部は上
記本体10に設けられた支持ピン138に回転自在に支
持されている。
【0061】上記駆動ア−ム137の他端部は上記基板
111の他端下方に軸線を垂直にして配設されたシリン
ダ139のロッド139aに枢着されている。このシリ
ンダ139のロッド139aが図15に示す突出状態か
ら没入方向へ駆動されると、上記駆動ア−ム137は同
図に矢印Zで示す時計方向に回動する。それによって、
駆動ア−ム137の連結ブロック136に連結された一
端部が上昇するから、その上昇に円盤129を介して外
筒体132が連動する。
【0062】上記外筒体132を上昇させた状態で上記
回転駆動源117を作動させて回転筒体114を回転さ
せれば、その回転が回転筒体114の大径部114aに
設けられたロ−ラ135を介して外筒体132に伝達さ
れるから、この外筒体132が円盤129とともに上記
上下駆動軸128を中心にして回転するようになってい
る。
【0063】上記外筒体132の外周面には、図16に
示されるように周方向に60度間隔で、平面形状がほぼ
への字状の連結部材141の一端が連結固定されてい
る。この実施例では、3つの連結部材141を60度間
隔で設けている。
【0064】上記連結部材141の他端部には、ピスト
ンリング3の切欠寸法よりもわずかに小さな幅寸法のガ
イド部142が形成され、このガイド部142の先端に
はガイド部142よりも幅寸法が大きな接続部143が
形成され、この接続部143には、円柱状のリングマガ
ジン144が連結されている。
【0065】上記基板111の上記外筒体132の周囲
には、図16に示すように周方向に60度間隔で6つの
円形あるいは半円形状のマガジン挿通部145が形成さ
れている。6つのマガジン挿通部145のうち、基板1
11の幅方向中心部に形成された一対の挿通部145は
円形状をなし、幅方向両側に形成された4つの挿通部1
45は半円形状をなしている。基板111の長手方向一
端側に位置する一方の円形状の挿通部145は、上記ク
ランパ機構70と中心軸が一致している。
【0066】上記リングマガジン144は、中心軸を各
挿通孔145の中心と一致させた状態で位置決めされ、
その下端部を各挿通部145から基板111の下面側に
突出させている。リングマガジン144の位置決めは、
図16と図19に示されるように外筒体132の下端部
外周面に周方向に60度間隔で突設された位置決め孔1
46が形成された6つのフランジ147と、上記基板1
11に立設され、各フランジ147の位置決め孔146
が嵌合する位置決めピン148とで行われる。
【0067】したがって、上記外筒体132を回転させ
る場合には、図19にHで示すように、外筒体132を
上記位置決め孔146が上記位置決めピン148から外
れる高さまで上昇させて行われる。
【0068】上記リングマガジン144の外周面には、
図21に示すように多数のピストンリング3がその切欠
部を上記連結部材141のガイド部142に一致させて
積層装着されている。上記リングマガジン144の基板
111から突出した下端部は、図20と図21に示され
るように、外周面が段部151を介してピストンリング
3の内径寸法よりも大きな第1の大径部152に形成さ
れている。上記リングマガジン144に装着されたピス
トンリング3は上記段部151に係止することで、落下
するのが阻止されている。
【0069】上記第1の大径部152の下側はテ−パ部
153を介して上記第1の大径部152よりも大径な第
2の大径部154に形成されている。上記段部151と
テ−パ部153との境界部分には、図21に拡大して示
すようにスライド孔155が周方向に所定間隔で形成さ
れている。このスライド孔155は、一端をリングマガ
ジン144の外周面に開口し、他端を上記リングマガジ
ン144の下端部に軸方向に沿って形成された収納孔1
56に連通させている。このスライド孔155には拡径
爪157がスライド自在に挿入されている。
【0070】上記収納孔156はリングマガジン144
の下端面に解放して形成され、その開放端側は上記ピス
トン1が入り込む内径寸法の大径部158に形成されて
いる。上記収納孔156にはカムシャフト159がスラ
イド自在に挿入され、圧縮ばね160により突出方向に
付勢されている。このカムシャフト159の下端には押
圧盤161が取着され、この押圧盤161が上記クラン
パ機構70によって挟持されて上昇されるピストン1に
よって押圧されるようになっている。
【0071】上記カムシャフト159の中途部にはカム
部162が形成されている。このカム部162はカムシ
ャフト159が上昇させられることで、上記拡径爪15
7の収納孔156に突出させた後端部を押圧する。それ
によって、上記拡径爪157の先端部はカムシャフト1
59の外周面から突出するから、上記段部151に係止
した、最下段のピストンリング3は内周面が上記拡径爪
157の先端部によって押圧されて拡径し、上記段部1
51との係合が外れることになる。
【0072】なお、上記拡径爪157には、レバ−16
3の一端が係合している。このレバ−163は上記スラ
イド孔155の上方に形成された収納溝164に中途部
が枢着されて設けられている。このレバ−163の他端
部には圧縮ばね165が設けられ、この圧縮ばね165
によって上記レバ−163は図21に矢印で示す回動方
向に付勢されている。それによって、拡径爪157は上
記スライド孔155に入り込む方向に付勢され、その付
勢力に抗して上記カムシャフト159のカム部162に
よって突出方向に押圧されるようになっている。
【0073】上記リングマガジン144の下端部と対応
する部位には、図15と図21に示されるように、この
リングマガジン144の下端部が挿通される通孔171
が穿設されたテ−ブル172が配設されている。このテ
−ブル172は、上下に離間した一対のプレ−ト172
aからなり、上側のプレ−ト172aが上記基板111
の一端側の上面に軸線を垂直にして設けられたシリンダ
173のロッド173aに連結されている。
【0074】上記テ−ブル172は上記ロッド173a
が没入方向に付勢された状態で上昇限となっており、上
昇限の状態で上記拡径爪157と対応する高さの部位に
は受け爪174が上記上側のプレ−ト172aの下面に
取付けられたガイド体175に上記リングマガジン14
4の径方向に沿ってスライド自在に設けられている。上
記受け爪174は保持ピン176によって所定の範囲内
でスライド可能に保持されているとともに、圧縮ばね1
77によって突出方向に付勢されている。
【0075】上記受け爪174の先端面には図21に示
すように受け溝178が形成されていて、テ−ブル17
2が上昇限の位置ではその先端面が上記第1の大径部1
52の外周面に弾性的に当接している。上記受け溝17
8には、上記拡径爪157によって拡径されたピストン
リング3が受け渡される。つまり、ピストンリング3は
拡径爪157によって段部151から外れる状態に拡径
されることで、上記受け溝178に入り込む。
【0076】受け溝178にピストンリング3が入り込
んだ状態で上記シリンダ173のロッド173aが突出
方向に付勢されてテ−ブル172が下降方向に駆動され
ると、上記受け爪174はピストンリング3を保持した
状態で圧縮ばね177の付勢力に抗して弾性的に拡径方
向にスライドしながらそのテ−パ部153および第2の
大径部154に沿って下降する。
【0077】図21に示されるように、上記クランパ駆
動機構70によって上昇させられたピストン1の上部が
上記リングマガジン144の大径部158内に入り込
み、その大径部158が最上段のリング溝2を覆い、2
番面のリング溝2が突出している状態で上記受け爪17
4が下降してピストンリング3が大径部158の下端面
から外れ、上記2番面のリング溝2に対応する位置まで
駆動されると、上記ピストンリング3が縮径方向に弾性
変形して受け爪174の受け溝178から外れ、ピスト
ン1の2番目のリング溝2に入り込む。つまり、リング
マガジン144に装着されたピストンリング3がピスト
ン1のリング溝2に組付けられることになる。上記リン
グマガジン144の大径部158の周壁が覆うピストン
1のリング溝2の位置を、上記大径部158の長さを変
えることで調整すれば、上記ピストン1の外周面の高さ
方向に沿って形成された3つのリング溝2のいずれかに
ピストンリング3を選択的に組み込むことができる。
【0078】たとえば、第1乃至第3のリング組付け部
12〜14では上記大径部158が上側の2つのリング
溝2を覆う長さに設定しておけば、上記各リング組付け
部12〜14では最下段のリング溝2にオイルリングの
スペ−サ、上側レ−ルおよび下側レ−ルを順次組付ける
ことができる。
【0079】同様に、第4のリング組付け部15では上
記大径部158を最上段のリング溝2を覆う長さに設定
しておけば、上から2番目のリング溝2にNO2 リングを
組付けることができ、第5のリング組付け部16では最
上段のリング溝2が露出する長さにすることで、そのリ
ング溝2にNO1 リングを組付けることができる。
【0080】一方、リング組付け機構110の支持筒体
113には回転筒体114を回転自在に設け、この回転
筒体114の外周面には図16に示されるように3つの
リングマガジン144が周方向に60度間隔で取付けら
れている。
【0081】そのため、各リングマガジン144に積層
保持されるピストンリング3を、たとえば異なる径にし
ておけば、車種ごとに変化するピストン1の径の変動に
応じてクランパ駆動機構70上に位置するリングマガジ
ン144を選択して変えることで、対応することができ
る。その場合、受け爪174は、テ−ブル172にスラ
イド自在に保持されているから、リングマガジン144
の径が所定の範囲内で変えられても、それに対応するこ
とができる。
【0082】上記第5のリング組付け部16の後に配置
された上記リング有無検査部17は、上記第1乃至第5
のリング組付け部12〜16によって3つのリング溝3
に、合計で5枚のピストンリング3が組付けられている
か否やかを検査する。
【0083】上記リング有無検査部17は図22乃至図
26に示すように構成されている。すなわち、リング有
無検査部17は上記本体10の上方に配置されたフレ−
ム191を有する。このフレ−ム191は図22に示す
ように上記本体10の幅方向一端側に配置された支持体
192にアジャストねじ193によって高さと上下方向
の位置調節自在に設けられたスライダ194に連結され
ている。
【0084】上記フレ−ム191には、上記クランパ駆
動機構70によって挟持されて上昇駆動されるピストン
1と軸線をほぼ一致させて中空状の主軸195が配設さ
れている。この主軸195の上部は上記フレ−ム191
の上面側に配設された回転駆動源196の回転軸196
aにスラストキ−200によって軸方向にスライド自在
かつ回転方向に連結されて設けられている。
【0085】上記主軸195はその上下端部が上記フレ
−ム191にスラスト軸受197によって回転自在に支
持されているとともに、下部には上記本体10の幅方向
に平行に離間した一対のガイド198を有する取付体1
99が設けられている。
【0086】上記一対のガイド198には図24に示す
ように矩形板状の一対の可動体201がその上面に設け
られた受け部202をスライド自在に係合させて設けら
れている。つまり、一対の可動体201は接離する方
向、つまり上記本体10の長手方向に沿ってスライド自
在に設けられている。
【0087】上記一対の受け部202の一端には図23
に示すようにピン203の一端が固着されている。この
ピン203には上記受け部202と取付体199との間
に位置する圧縮ばね204が設けられている。この圧縮
ばね204によって一対の可動体201は図24に矢印
で示す接近方向に付勢されている。
【0088】各可動体201の幅方向中央部分には図2
4に示すように切欠部205が形成され、上面の幅方向
中央部にはそれぞれロ−ラ状のフォロア206が上記切
欠部203から露出する状態で回転自在に設けられてい
る。
【0089】図22に示されるように、上記主軸195
の内部にはカム軸211が挿入されている。このカム軸
211の上部には支持ピン212が径方向に貫通して設
けられている。この支持ピン212の両端部は上記主軸
195の外周面に突出し、その突出端部は上記主軸19
5の外周に装着されたフランジ体213に連結されてい
る。このフランジ体213には周方向に沿う第1のガイ
ド溝214が形成されている。
【0090】上記第1のガイド溝214には、図25に
示されるように一対の第1のロ−ラ215が係合してい
る。このロ−ラ215はレバ−216の一端側に設けら
れた一対の第1のフィンガ217の先端に回転自在に取
付けられている。上記レバ−216の中途部は上記フレ
−ム191の上面に立設されたコラム218にピン21
8aによって枢着されている。
【0091】上記レバ−216の他端側には一対の第2
のフィンガ219が設けられている。この第2のフィン
ガ219の先端には第2のロ−ラ220が回転自在に設
けられている。一対の第2のロ−ラ220は駆動軸22
5の中途部の外周に形成された第2のガイド溝226に
係合している。
【0092】上記駆動軸225は、図22に示されるよ
うに上記フレ−ム191に設けられた一対のリニアブッ
シュ227に両端部がスライド自在に支持されている。
つまり、駆動軸225は上記主軸195と軸線を同方向
に平行に離間させて配設されている。この駆動軸225
の上端は上記フレ−ム191の上面に設けられたシリン
ダ228のロッド228aに連結されている。
【0093】したがって、上記シリンダ228のロッド
228aが突出方向に付勢され、駆動軸225が図22
に矢印で示す下降方向へ駆動されれば、レバ−216が
コラム218に枢支された中途部を支点として同図に矢
印で示す時計方向に回動するから、上記主軸195はス
ラストキ−200を介して上記回転駆動源196の回転
軸196aに対して上昇方向にスライドする。それによ
って、上記主軸195に支持ピン212によって連結さ
れたカム軸211も連動する。このカム軸211の下端
部には、図23に示されるように下方にゆくにしたがっ
て小径となる錐状のカム体229が形成されている。こ
のカム体229にはその下端面から一端部を突出させた
ストッパ軸230がスライド自在に設けられている。
【0094】上記カム体229は上記可動体201の上
面に設けられた一対のフォロア206間に位置してい
る。一対のフォロア206は上記可動体201を介して
圧縮ばね204により接近する方向に付勢されていてい
るから、その付勢力によって上記カム体229の外周面
に当接している。したがって、上記カム軸211が上昇
方向に駆動され、フォロア206のカム体229に対す
る接触位置がその大径部分から小径部分に移行してくる
と、上記一対の可動体201は接近する方向にスライド
する。
【0095】図24に示されるように、上記一対の可動
体201の一方の下面には第1のロ−ラ231が回転自
在に設けられ、他方の下面には第2のロ−ラ232が同
じく回転自在に設けられている。図26に示されるよう
に、第1のロ−ラ231は上部が大径部231aに形成
され、この大径部231a以外の部分が小径部231b
に形成されている。
【0096】上記リング有無検査部7の下方に位置する
ピストン1がクランパ機構70の一対のクランパ71で
挟持されて上昇した状態において、上記カム軸211が
上昇方向に駆動されて一対の可動体201が接近方向に
スライドすると、各可動体201の下面に設けられた第
1のロ−ラ231と第2のロ−ラ232とが上記ピスト
ン1の外周面の周方向の180度ずれた位置に当接す
る。
【0097】上記第1のロ−ラ231はその大径部23
1aがピストン1のリング溝2よりも上方の部分に当接
するから、その外周面と小径部231bの外周面との間
に図26に示す空間部、つまり測定空間部235が形成
される。上記第2のロ−ラ232は各リング溝2に設け
られたピストンリング3の周方向の一部と所定の圧力で
当接するから、その部分から周方向に約180度離れた
部分が上記測定空間部235に突出する。
【0098】図22と図24に示されるように、一方の
可動体201の下面には上記測定空間部235を挟んで
上下方向に細長いスリット状のレ−ザ光Lを出力する投
光器236と、そのレ−ザ光Lを受光するライン式の受
光器237とが配設されている。この受光器237によ
る受光量は、上記第2のロ−ラ232によって押圧され
るピストンリング3が上記測定空間部235に突出する
枚数によって変化する。つまり、測定空間部235に突
出するピストンリング3の枚数に応じて上記空間部23
5の面積が変化するから、それに応じて受光量も変化す
る。
【0099】したがって、上記受光器237の受光量に
よって各リング溝2に所定のピストンリング3が組み付
けられているか否やか、つまり測定空間部235に5枚
のピストンリング3が突出しているか否やかを検出する
ことができる。
【0100】一対のロ−ラ231、232がピストン1
の外周面に当接した状態で回転駆動源196を作動させ
てその回転軸196aを所定角度、たとえば180度回
転させれば、ピストンリング3の押圧位置と測定空間部
235の位置とを変えてピストンリング3の組付け状態
を測定することができる。つまり、ピストン1の周方向
の複数箇所で測定を行えば、その測定精度を向上させる
ことができる。
【0101】上記リング有無検査部7でピストンリング
3の有無が検出されたピストン1はピストン搬出部18
によって良品と不良品とに分けられて搬出される。すな
わち、上記ピストン搬出部18は図27乃至図29に示
すように搬出ロボット251を備えている。この搬出ロ
ボット251は上記本体10の末端側の幅方向一端側に
配設された架台252を有する。この架台252の上面
には、上記本体10の長手方向に沿って一対のXガイド
ロッド253およびマグネット式のロッドレスシリンダ
254が平行に架設されている。
【0102】上記Xガイドロッド253およびロッドレ
スシリンダ254には上記本体10の長手方向であるX
方向に沿って駆動されるXテ−ブル255が設けられて
いる。このXテ−ブル255の上面には図27に示すよ
うにガイド付きのYシリンダ256がその軸線を上記X
方向と直交するY方向に沿わせて配設されている。この
Yシリンダ256のガイドロッド256aの先端にはZ
スライドシリンダ257が軸線を上記X方向とY方向と
がなす平面に対して垂直なZ方向に沿わせて取付けられ
ている。
【0103】上記Zスライドシリンダ257のロッド2
57aの下端にはチャック258が設けられている。こ
のチャック258は、開閉シリンダ259によって上記
本体10の幅方向に沿って平行に開閉される一対のフィ
ンガ261を備えている。すなわち、上記チャック25
8はX、YおよびZの三次元方向に駆動されるようにな
っている。
【0104】上記チャック258のX方向の往復動は上
記ロッドレスシリンダ254の前進限と後退限との間で
駆動され、Y方向の往復動はYシリンダ256のガイド
ロッド256aの一端と他端とに設けられた各端板26
2をそれぞれ近接スイッチ263で検知して制御され
る。チャック258がY方向の前進限に駆動された状態
は、上記リング有無検知部17によって検査が終了し、
搬送レ−ル21によって搬送されてきたピストン1の上
方に位置決めする。つまり。チャク258のY方向の前
進限の位置は、搬送レ−ル21の移動方向と直交する方
向の中心、つまり中心軸線と一致している。
【0105】上記チャック258のZ方向の往復動は、
図28に示すようにスライドシリンダ257のロッド2
57aの両端に設けられた端板264を一対の近接スイ
ッチ265で検知することで上昇限と下降限とが制御さ
れる。チャック258がY方向の前進限に駆動された状
態でZ方向の下降限まで駆動されると、開状態にある、
その一対のフィンガ261間に搬送レ−ル21の受け具
23に保持されたピストン1が位置する。したがって、
その状態で一対のフィンガ261を閉方向に駆動すれ
ば、上記ピストン1を挟持することができる。
【0106】ピストン1を挟持した状態でチャック25
8を上昇限まで駆動すると、そのチャック258にピス
トン1が挟持されているか否やかが図27に示す光電セ
ンサ266によって検出される。
【0107】チャック258が上昇限まで駆動された状
態において、前工程のリング有無検査部17における検
査の結果が良品であれば、チャック258はY方向に前
進したままの状態で本体10の他端部から離反する+X
方向(図29に示す)に駆動され、不良品であれば、Y
方向の後退限まで駆動された後、+X方向に駆動され
る。上記Yシリンダ256の前進あるいは後退方向への
駆動は、前工程のリング有無検査部17の受光器237
からの検出信号にもとづいて制御される。
【0108】上記本体10の末端側には、図29に示さ
れるようにコンベア271が配設されている。このコン
ベア271は、仕切りガイド272によって上記搬送レ
−ル21とほぼ同一直線上である、Y方向前進限に一致
する良品搬出部271aと、Y方向後退限と一致する不
良品搬出部271bとに隔別されている。このコンベア
271の上流側の仕切りガイド272から外れた位置に
は光電センサ273がコンベア271の幅方向に配設さ
れている。この光電センサ273は上記良品搬出部27
1aあるいは不良品搬出部271bのいずれか一方にピ
ストン1が所定量溜まったことを検出し、その検出信号
でコンベア271を停止して所定量のピストン1を一括
して次工程へ搬出するようになっている。
【0109】つぎに、上記構成の装置の作用を図30
(a)〜(f)を参照して説明する。まず、往復駆動機
構31とレ−ル駆動機構53を作動させるとともに、搬
送レ−ル21が後退位置にあるときに、そのピストン搬
入部18側に位置する末端の受け具23(これを便宜
上、1番目の受け具23aとし、その隣りを2番目の受
け具23b、以下順に7番目の受け具を23gとす
る。)にピストン1をロボットなどによって供給する。
これを図30(a)に示す。
【0110】1番目の受け具23aに供給されたピスト
ン1は、zu30(b)に示すように上記搬送レ−ル2
1が前進方向に駆動されて第1のリング組付け部12の
下方に位置し、そこに設けられたクランパ駆動機構70
の一対のクランパ71によって挟持される。
【0111】ピストン1を挟持したクランパ71は上昇
方向に駆動され、上記搬送レ−ル21の受け具23から
外される。ピストン1が1番目の受け具23から外され
ると、図30(c)に示すように搬送レ−ル21は後退
方向に駆動されて、空となった1番目の受け具23aに
新たなピストン1が供給される。
【0112】それと同時に、図21に基づいて説明した
ようにクランパ71によって挟持されて上昇させられた
ピストン1は、第1のリング組付け部12のリング組付
け機構110のリングマガジン144の下端部に形成さ
れた大径部158内に入り込み、カムシャフト159の
下端に設けられた押圧盤161を押圧して上記カムシャ
フト159を上昇させる。このとき、上記カムシャフト
159の大径部158はピストン1の上側の2つのリン
グ溝2を覆い、最下段のリング溝2だけを露出させる。
【0113】カムシャフト159が上昇させられると、
そのカム部162によって拡径爪157をカムシャフト
1159の径方向外方へスライドさせるから、リングマ
ガジン144に装着された多数のピストンリング3のう
ちの最下端のピストンリング3だけが拡径されて上記カ
ムシャフト159の段部151から外され、受け爪17
4の受け溝178に受け渡される。
【0114】ついで、シリンダ173のロッド173a
が突出方向に駆動されてテ−ブル172とともに受け爪
174を下降させる。それによって、受け爪174に保
持されたピストンリング3は、上記リングマガジン14
4の外周面に沿って上記大径部158の下端から露出し
たピストン1の最下段のリング溝2に対応する位置まで
下降し、そこでリング溝2に組付けられる。この第1の
リング組付け部12ではオイルリングのスペ−サが組付
けられる。
【0115】第1のリング組付け部12でピストン1に
ピストンリング3が組付けられると、そのピストン1を
挟持したクランパ71が下降してピストン1を搬送レ−
ル21の2番目の受け具23bに戻す。つまり、そのと
き、搬送レ−ル21は後退位置にあるから、上記ピスト
ン1は2番目の受け具23bに戻されることになる。
【0116】ピストン1が搬送レ−ル21の2番目の受
け具23bに戻されると、この搬送レ−ル21は前進方
向に駆動される。その状態では、図30(d)に示すよ
うに2番目の受け具23に保持されたピストン1は第2
のリング組付け部13に対応位置し、1番目の受け具2
3のピストン1は第1のリング組付け部12に対応位置
する。
【0117】つぎに、図30(e)に示すように各リン
グ組付け部12、13に対応位置するピストン1は、そ
れぞれクランパ71によって挟持された後、そのクラン
パ71が上昇方向に駆動されることで、受け具23a、
23bから外される。そして、各リング組付け部12、
13では、先程と同様に、最下段のリング溝2にピスト
ンリング3が組付けられる。第2のリング組付け部13
ではオイルリングの上レ−ルが組付けられる。この工程
と同時に、送レ−ル21は後退方向に駆動され、その1
番目の受け具23aに新たなピストン1が供給される。
【0118】第1のリング組付け部12と第2のリング
組付け部13とでピストンリング3の組付けが終了する
と、各組付け部12、13に対応位置するクランパ71
が下降方向に駆動され、それらピストン1が後退位置に
ある搬送レ−ル21の3番目と2番目の受け具23c,
23bに戻される。
【0119】ピストン1が戻されると、搬送レ−ル21
は前進方向に駆動される。それによって、3番目の受け
具23cに設けられたピストン1は第3のリング組付け
部14に対応位置し、2番目の受け具23bに設けられ
たピストン1は第2のリング組付け部13に対応位置
し、1番目の受け具23aに設けられたピストン1は第
1のリング組付け部13に対応位置する。この状態は図
30(f)に示す。
【0120】ついで、各組付け部12〜14において、
それぞれピストン1がクランパ71に挟持されて上昇
し、これらピストン11にピストンリング3を組付け
る。上記第3のリング組付け部14ではオイルリングの
下レ−ルが組付けられる。
【0121】それと同時に搬送レ−ル21は後退方向に
駆動され、1番目の受け具23に新たなピストン1が供
給される。このような動作が順次繰り返されることで、
搬送レ−ル21の1番目から七番目のすべての受け部2
3a〜23gにピストン1が供給され、その状態で動作
が繰り返されることで、第1乃至第5のリング組付け部
12〜16でピストンリング3の組付けが行われ、また
リングの組付けと同時に、リング有無検査部17ではピ
ストン1に5枚のピストンリング3が装着されているか
否やかの検査が行われる。また、検査の結果に基づい
て、ピストン1は良品と不良品とに分けられ、ピストン
搬出部18の搬出ロボット251によってコンベア27
1上へ搬出する作業も同時に行われる。
【0122】第1乃至第5のリング組付け部12〜16
およびリング有無検査部17において、ピストン1をク
ランパ71によって挟持開放する動作およびピストン1
を挟持したクランパ71を上昇および下降させる動作
は、クランパ駆動機構70によって行われ、またクラン
パ駆動機構70の動作に同期して搬送レ−ル21を往復
駆動機構31によって往復動させることで、ピストン1
を順次搬送できるようにしている。つまり、上記各ステ
−ションごとにクランパ71を開閉させたり、上下動さ
せるための駆動源を設ける必要がないばかりか、各ステ
−ションへの搬送も1つの搬送レ−ル21の往復動によ
って行うことができる。
【0123】図31(a)〜(c)と図32(a)〜
(c)とは、上記クランパ駆動機構70の連結フランジ
59の揺動運動によって、第1、第2のレ−ル51、5
2の動き、つまり第1のレ−ル51によるクランパ71
の開閉駆動および第2のレ−ル52によるクランパ71
の上下動の説明図である。
【0124】まず、図31(a)〜(c)に示すクラン
パ71の開閉駆動について説明する。まず、図31
(a)に示す初期状態、つまり図11に示す一対のエア
シリンダ58のロッド58aが駆動されていない状態で
は、連結フランジ59の各係合凹部65内に位置する第
1の回転盤61に突設された第1のドライブピン63は
上記係合凹部65の周方向に沿う一端に当接している。
【0125】上記第1の回転盤61の第1のア−ム66
に連結された第1のレ−ル51には、各ステ−ションの
クランパ機構70に設けられた引張ばね102の付勢力
によって上述したように矢印aで示す方向の付勢力が付
与され、それによってこの第1のレ−ル51が連結され
た第1の回転盤61には矢印bで示す反時計方向の回転
力が付与されている。
【0126】しかしながら、上記第1の回転盤61に突
設された第1のドライブピン63が連結フランジ59の
係合凹部65の一端に係合していることで、上記第1の
回転盤61は矢印b方向に回転するのが阻止されてい
る。
【0127】このような初期状態から上記エアシリンダ
58が作動してそのロッド58aが突出方向に駆動さ
れ、レ−ル駆動機構53の揺動軸55が矢印b方向に回
動させられると、図31(b)に示すようにその回動に
連結フランジ59も連動する。連結フランジ59が回動
すれば、それまでその係合凹部65の一端にピン68a
が係合して回動が阻止されていた第1の回転盤61が第
1のレ−ル51から付勢された付勢力によって上記連結
フランジ59と連動して回動する。つまり、第1のレ−
ル51が矢印aで示す方向にスライドする。図31
(b)は連結フランジ59と第1の回転盤61とが初期
状態から矢印b方向へ20度回動した状態を示す。
【0128】上記第1の回転盤61が20度回動し、そ
の回動に応じて第1のレ−ル51が矢印a方向にスライ
ドすれば、図13に示すように駆動ア−ム89が矢印X
方向に回動し、それに回転軸85を連動させる。回転軸
85が回転すれば、上下一対のスライドプレ−ト99が
接近方向にスライドするから、これらスライドプレ−ト
99にクランプ軸103を介して設けられた一対のクラ
ンパ71が閉方向に駆動されてピストン1を挟持する。
【0129】クランパ71がピストン1を挟持したの
ち、上記連結フランジ59はさらに40度回動させられ
て図31(c)に示す状態となる。この状態で上記エア
シリンダ58のロッド58aは突出方向のストロ−クエ
ンドとなって上記第1のドライブピン63は係合凹部6
5の周方向に沿う他端に当接する。連結フランジ59が
同図(b)に示すように20度回動した後、同図(c)
に示すようにさらに40度回動する間に、係合凹部65
が周方向に40度の範囲で形成されていることにより、
第1の回転盤61はさらに20度、つまり初期状態から
40度回動させられるが、クランパ71がピストン1を
挟持した後では上記クランパ71はその動きに追従する
ことがない。
【0130】図32(a)〜(c)はクランパ71の開
閉に同期するこのクランパ71の上下動の動作説明図で
ある。同図(a)に示す初期状態においてはクランパ6
1は下降している。このとき、第2のドライブピン64
は連結フランジ59の係合凹部65の周方向一端に位置
している。
【0131】初期状態からエアシリンダ58が作動して
そのロッド58aが突出方向に駆動されると、連結フラ
ンジ59が矢印bで示す反時計方向に回動する。図32
(b)に示すように上記連結フランジ59が初期状態か
ら20度回動すると、その係合凹部65の周方向他端に
第2のドライブピン64が当接する。この状態まで、第
2の回転盤62は回動しないから、この第2の回転盤6
2に連結された第2のレ−ル52も移動することがな
い。つまり、クランパ71は上昇しない。この間に、一
対のクランパ71は上述したように閉方向に駆動されて
搬送レ−ル21の受け具23に保持されたピストン1を
挟持する。
【0132】この状態から上記連結フランジ59がさら
に回動させられると、図32(c)に示すように第2の
ドライブピン64が係合凹部65の周方向の他端によっ
て押圧されるから、第2の回転盤62が回動を開始す
る。第2の回転盤62が回動すれば、第2のレ−ル52
が矢印aで示す方向にスライドする。
【0133】第2のレ−ル52がスライドすれば、この
第2のレ−ル52が連結された第2の連結ア−ム82が
揺動する。第2の連結ア−ム82は図12に示すように
クランプ機構70の揺動軸72にキ−結合されているか
ら、この揺動軸72が回動させられる。
【0134】揺動軸72が回動すれば、この揺動軸72
に連結された上下用ア−ム73が起立方向に回動上昇す
るから、その先端に設けられたロ−ラ75を介してベ−
スフレ−ム76が上昇させられる。
【0135】上記一対のクランパ71は上記ベ−スフレ
−ム76にクランパ軸103を介して設けられているか
ら、ベ−スフレ−ム76とともに上昇することになる。
すなわち、クランパ71はピストン1を挟持した後、上
昇させられることになる。
【0136】このように、ピストン1が上昇させられる
と、各ステ−ションでピストンリング3の組付けや組付
け状態の検査などが上述したごとく行われる。上記エア
シリンダ58のロッド58aが突出方向のストロ−クエ
ンドまで駆動されると、つぎに逆方向である没入方向に
駆動される。そのとき、一対のクランパ71の上下と開
閉の動作はつぎのように行われる。
【0137】まず、クランパ71の開閉動作は、連結フ
ランジ59が図31(c)に示す状態から矢印bと逆方
向に回動(この方向を時計方向とする)すると、その回
動角度が0〜40度の範囲では第1のドライブピン63
が係合凹部65の一端によって押圧されることがないか
ら、第1の回転盤61は回動することがない。つまり、
クランパ71はピストン1を挟持した状態を維持してい
る。
【0138】連結フランジ59の時計方向の回動が40
度を過ぎると、図31(b)の状態となって第1のドラ
イブピン63が係合凹部65の一端によって押圧される
から、第1の回転盤61も同方向に回動する。それによ
って、第1のレ−ル51が矢印aと逆方向にスライドを
開始するから、その段部93のよって駆動ア−ム89の
ロ−ラ91が押圧されてクランパ機構70の回転軸85
を図13に矢印Xで示す方向と逆方向に回動させる。こ
の回転軸85の回動に上下一対のレバ−94、95が連
動し、一対のスライドプレ−ト99を離反する方向へス
ライドさせるから、一対のクランパ71が連動してピス
トン1の挟持状態を開放し、図31(a)に示す初期状
態へ復帰する。
【0139】一方、クランパ71を上下動させる第2の
回転盤62は、連結フランジ59が時計方向に回動し始
めると同時にクランパ機構70の自重によって下降し始
める。つまり、第2の回転盤62には、クランパ駆動機
構70の重量がベ−スフレ−ム76、上下用ア−ム7
3、クランパ駆動機構70の揺動軸72、第2の連結ア
−ム82および第1のレ−ル51を介して加わってい
る。そのため、第1の回転盤61が図32(c)に示す
状態から時計方向に回動すると、それまで係合凹部65
の他端と第2のドライブピン64との当接によって時計
方向の回動が阻止されていた第2の回転盤62が上記第
1の回転盤61とともに回動し始める。
【0140】第2の回転盤62が図32(c)に示す状
態から図32(b)に示す状態まで40度回動すること
で、クランパ71は下降限まで下降し、図32(b)に
示す状態から図32(a)に示す状態までの20度の範
囲では連結フランジ59だけが回動して初期状態に復帰
する。
【0141】すなわち、ピストン1を挟持した一対のク
ランパ71は、下降限に到達してから上記ピストン1の
挟持状態を開放することになる。クランパ71が下降限
まで下降すれば、それに挟持されたピストン1は搬送レ
−ル21の受け具23に装着される。したがって、ピス
トン1は受け具23に保持されてから挟持状態が開放さ
れることになるから、ピストン1をクランパ71から搬
送レ−ル21の受け具23へ確実に受け渡すことができ
る。
【0142】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載され
たこの発明によれば、ピストンの供給搬送およびそのピ
ストンのリング溝へピストンリングの組付けるという一
連の作業を自動化することができるばかりか、複数のピ
ストンに対するピストンリングの組付けを同時に行え、
しかもそれら複数のピストンを往復駆動される1つの搬
送レ−ルで供給搬送することができるから、構成のコン
パクト化や簡易化を計ることができる。
【0143】請求項2に記載されたこの発明によれば、
クランパ駆動機構の一対のクランパを、弾性的に接近方
向へ付勢し、ピストンを挟持すべきときにだけその付勢
力で接近方向へ移動できるようにしたから、ピストンの
径が車種の変更などでによって異なっても、上記一対の
クランパによって弾性的に確実に挟持することができ
る。つまり、ピストンの径が変わるごとに、クランパ駆
動機構を一対のクランパの接近方向への駆動量が異なる
ものに変えたり、あるいはその駆動量を調整するなどの
必要がない。
【0144】請求項3と請求項4に記載されたこの発明
によれば、クランパ駆動機構は、クランパ作動手段の1
つの揺動軸を回動させるだけで、一対のクランパの接離
方向の駆動と上下方向の駆動とが行えるから、別々の駆
動手段で行う場合に比べて構成の簡略化や小形化を計る
ことができる。
【0145】請求項5に記載されたこの発明によれば、
一対のクランパの接離方向の駆動と上下方向の駆動と
を、所定のタイミングで行うことができるから、ピスト
ンの搬送供給やそれにともなうピストンリングの組付け
を確実に自動化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の装置全体構成を示す平面
図。
【図2】同じく正面図。
【図3】同じく側面図。
【図4】それぞれのステ−ションの本体の上面の上側に
設けられた部分を除去した本体の一端側の平面図。
【図5】同じく他端側の平面図。
【図6】それぞれのステ−ションの本体の上面の上側に
設けられた部分を除去した本体の一端側の正面図。
【図7】同じく他端側の正面図。
【図8】搬送レ−ルの駆動機構の正面図。
【図9】同じく一部断面した側面図。
【図10】第1のレ−ルと第2のレ−ルとの駆動機構の
正面図。
【図11】同じく一部断面した側面図。
【図12】本体の幅方向から見たクランパ機構の断面
図。
【図13】同じく回転軸に設けられた駆動ア−ムの平面
図。
【図14】同じく一対のスライドプレ−トの平面図。
【図15】リング組付け機構の断面図。
【図16】同じく平面図。
【図17】同じくタイミングベルトの配置状態を示す下
面側から見た図。
【図18】同じく全体構成の概略図。
【図19】同じく外筒体の側面図。
【図20】同じくリングマガジンの側面図。
【図21】同じくリングマガジンの下端部の拡大断面
図。
【図22】リング有無検査部の断面図。
【図23】同じく正面図。
【図24】同じく下面図。
【図25】同じくレバ−の配置状態を示す断面図。
【図26】ピストンリングの有無を検査するときの説明
図。
【図27】ピストン搬出部の側面図。
【図28】同じく正面図。
【図29】同じく平面図。
【図30】搬送レ−ルによるピストンの搬送状態の説明
図。
【図31】クランパの開閉動作の説明図。
【図32】同じく上下動作の説明図。
【図33】ピストンの構造を示す正面図。
【符号の説明】
1…ピストン、2…リング溝、3…ピストンリング、2
1…搬送レ−ル、23…受け具、51…第1のレ−ル、
52…第2のレ−ル、53…レ−ル駆動機構(クランパ
作動手段)、55…揺動軸、59…連結フランジ、61
…第1の回転盤、62…第2の回転盤、63…第1のド
ライブピン、64…第2のドライブピン、70…クラン
パ駆動機構、76…フレ−ム、85…回転軸、91…ロ
−ラ(移動手段)、93…第1のレ−ルに形成された段
部(移動手段)、102…引張ばね、103…クランパ
軸、110…リング組付け機構、144…リングマガジ
ン、152…大径部、157…拡径爪、174…受け
爪。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 良雄 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)発明者 羽崎 裕一 愛知県岡崎市橋目町字中新切1番地 三 菱自動車エンジニアリング株式会社岡崎 事業所内 (56)参考文献 特開 昭52−37280(JP,A) 特開 昭54−137175(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23P 19/02 B23P 21/00 303

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンに形成されたリング溝にピスト
    ンリングを組付ける組付け装置において、 ピストンを保持する複数の受け具が所定間隔で設けられ
    た搬送レ−ルと、 この搬送レ−ルを上記受け具と同じストロ−クで往復動
    させる往復駆動手段と、 一対のクランパ、このクランパを上記ピストンの径方向
    に沿う接離方向に駆動する第1の駆動機構および上記ク
    ランパを上下方向に駆動する第2の駆動機構を有し、上
    記搬送レ−ルの受け具と対応する間隔で配置された複数
    のクランパ駆動機構と、 各クランパ駆動機構の第1の駆動機構と第2の駆動機構
    とを上記搬送レ−ルの往復動に同期して作動させ上記搬
    送レ−ルの受け具に保持されたピストンを上記一対のク
    ランパで挟持させて上記受け具から上昇させるクランパ
    作動手段と、 各クランパ駆動機構と対応して配設され上記クランパに
    よって挟持されて上昇させられたピストンのリング溝に
    ピストンリングを組付けるリング組付け機構とを具備し
    たことを特徴とするピストンリングの組付け装置。
  2. 【請求項2】 上記クランパ駆動機構は、 上下駆動されるフレ−ムと、 このフレ−ムの上下動方向に軸線を沿わせて回転自在に
    設けられた回転軸と、 上記フレ−ムの上記リング組付け機構と対応する部分に
    軸線を上記回転軸の軸線と平行にしかつ上記回転軸の回
    動に応じて接離する方向に移動自在に設けられた上端に
    上記クランパが設けられた一対のクランパ軸と、 この一対のクランパ軸を接近する方向に弾性的に付勢し
    た付勢手段と、 上記一対のクランパが上記ピストンを挟持すべきときに
    上記回転軸の回動を許容することで上記付勢手段の付勢
    力によって上記回転軸を回動させて上記一対のクランパ
    軸を上記ピストンの径方向に沿う接近方向へ移動させる
    移動手段とを具備したことを特徴とする請求項1記載の
    ピストンリングの組付け装置。
  3. 【請求項3】 上記クランパ作動手段は、 往復駆動されるとともにその往復動によって上記第1の
    駆動機構を作動させて一対のクランパを接離する方向に
    作動させる第1のレ−ルと、 往復駆動されるとともにその往復動によって上記第2の
    駆動機構を作動させて一対のクランパを上下方向に駆動
    する第2のレ−ルとを具備したことを特徴とする請求項
    1記載のピストンリングの組付け装置。
  4. 【請求項4】 上記クランパ作動手段は、 可逆的に回動させられる揺動軸と、 この揺動軸と一体的に回動するとともに周方向に所定の
    範囲で係合凹部が形成された連結フランジと、 上記揺動軸に回転自在に設けられた第1の回転盤および
    第2の回転盤と、 一端を上記第1の回転盤に連結し他端を上記係合凹部に
    係合させた第1のドライブピンおよび一端を上記第2の
    回転盤に連結し他端を上記係合凹部に係合させた第2の
    ドライブピンと、 上記第1の回転盤に一端を連結し上記第1の回転盤が第
    1のドライブピンを介して上記連結フランジンの回動に
    連動することで上記第1の駆動機構を作動させて一対の
    クランパを接離する方向に駆動する第1のレ−ルと、 上記第2の回転盤に一端を連結し上記第2の回転盤が第
    2のドライブピンを介して上記連結フランジンの回動に
    連動することで上記第2の駆動機構を作動させて一対の
    クランパを上下方向に駆動する第2のレ−ルとを具備し
    たことを特徴とする請求項1記載のピストンリングの組
    付け装置。
  5. 【請求項5】 上記第1のレ−ルによるクランパの接離
    方向の駆動と、上記第2のレ−ルによるクランパの上下
    方向の駆動とは、 上記クランパがピストンを挟持したのち上昇し、かつ下
    降したのち挟持を開放するよう、上記連結フランジの回
    動角度および上記第1のドライブピンと第2のドライブ
    ピンとが係合した上記連結フランジに形成された係合凹
    部の周方向に沿う角度によって設定されていることを特
    徴とする請求項4記載のピストンリングの組付け装置。
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