JP2797882B2 - サーボモータの制御装置 - Google Patents

サーボモータの制御装置

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JP2797882B2 JP5052110A JP5211093A JP2797882B2 JP 2797882 B2 JP2797882 B2 JP 2797882B2 JP 5052110 A JP5052110 A JP 5052110A JP 5211093 A JP5211093 A JP 5211093A JP 2797882 B2 JP2797882 B2 JP 2797882B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はサーボモータを制御す
る装置において、サーボモータの誤配線の自動検査およ
び自動修正に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図20は従来のサーボモータの制御装置
のブロック図であり、図において、1はサーボモータ、
2はエンコーダ、3はパワートランジスタ、4は3相交
流整流用ダイオード、5はエンコーダのシリアル通信の
インターフェイス回路、6はエンコーダ信号よりサーボ
モータ1の磁極位置を検出し電流位相を決定する回路、
7はサーボモータ1の速度を検出する回路、8はサーボ
モータ1の各相の電流を検出する要素、9は磁極検出器
6の信号から各相の電流をd−q軸電流に変換する要
素、10は電流指令と変換要素9からの電流フィードバ
ックとの誤差を最小にするように動作する増幅要素、1
1は速度指令と速度検出器7との誤差を最小にするよう
に動作する増幅要素、12は電流増幅要素10の信号を
磁極検出器6の信号により各相の電圧指令信号に変換す
る要素、13は変換要素12の信号でパワートランジス
タを駆動するための増幅器(ベースアンプ)である。
【0003】次に、動作について説明する。図20に従
って、制御の基本的な動作についてまず、説明する。
今、サーボモータ1が停止しているとする。速度指令が
入力されると速度の増幅要素11が速度フィードバック
との誤差を零にするように電流指令をつくる。次に、電
流の増幅要素10は電流指令と電流フィードバックとの
誤差が零になるように指令を作る。この指令を変換要素
12とベースアンプ13でパワートランジスタ3を駆動
してサーボモータ1を駆動する。このとき、サーボモー
タ1に流れる電流および速度がそれぞれ電流検出器8お
よびエンコーダ2により検出され電流フィードバック、
速度フィードバックとなる。以上により、速度指令と全
く同じ速度で実際のサーボモータ1が回転するように制
御される。
【0004】次に、サーボモータ1の制御の仕方につい
て説明する。図21はサーボモータ1のモデルである。
27は固定子巻線、28は磁石でN極・S極に着磁され
た回転子を示す。図では分かりやすくするため突極回転
子のモデルを示したが、実際は円筒回転子の表面に磁石
が貼り付けられる。図22は円筒型同期モータの負荷角
対トルク特性を示す。制御をしない同期モータではa点
〜b点は安定点、b点〜c点は不安定点となる。この図
から判るようにb点が最もトルクがでるので常にb点で
動作するように制御すると最適な制御となる。この状態
は図21におけるU相、V相、W相の合成の仮想電流が
29の位置にある時である。
【0005】この制御を実現するための方法について説
明する。エンコーダ2のパルス数が3000パルス/R
EV、サーボモータが4極の場合の例を図23に示す。
今、U相巻線のみに電流を流した時、図21の突極回転
子28と合成電流29の関係になる位置を基準とする
(U相の電流による電流のピークの位置に回転子の磁極
の中心がくる場合)。この位置をエンコーダ2でのサー
ボモータ1回転カウンタの零とする。この位置からサー
ボモータ1のシャフトを負荷側からみて反時計方向に回
転させた時、カウントが増加し、時計方向に回転させた
時、カウントが減少すると約束する。すると、図23の
ように回転子28のN極の磁極がカウント値0であり、
サーボモータ1を反時計方向に1/4回転させ、S極の
磁極がきた時、カウント値3000となる(サーボモー
タ1回転で3000パルス/REVを4逓倍して120
00パルス/REVとなる)。以上のように約束するこ
とにより、エンコーダ2のカウント値を見れば、回転子
の磁束(突極)の位置がわかるので、常にその位置にU
相、V相、W相の合成電流をもって行くように制御す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のサーボモータの
制御装置は以上のように構成されているので、サーボモ
ータとサーボモータの制御装置間の接続をまちがえた場
合または接続されていない場合には正常にサーボモータ
を回転できない。また、サーボモータの制御装置は正常
に接続されていることを前提にサーボモータを制御する
のでサーボモータに必要以上の電流を流したり、サーボ
モータを振動させたりした。その結果サーボモータの制
御装置が出すアラームとして過負荷等であり、配線の接
続をまちがえたことが使用者に全くわからない状態であ
り、使用者が不具合の原因を捜す必要があった。
【0007】この発明は以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、サーボモータとサーボモータの
制御装置間の配線の接続忘れ、接続ミスを自動で検知
し、使用者に適切なアラームを出したり、さらに進んで
配線の接続がまちがっていても制御装置自体がまちがっ
た接続に合わせてサーボモータを正常に回転させること
により使用者がスムーズにサーボモータの駆動システム
を立ち上げることを可能にできる装置を得ることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るサーボ
モータの制御装置はパワートランジスタの任意の二つ
を順次オンさせる手段と、この手段の発生するオン・オ
フパターンから想定される電流フィードバック信号と
記サーボモータの制御装置の3相または多相出力の出力
電流とを比較する手段と、前記サーボモータの位置、速
度またはトルクを制御する通常の制御ループと前記二つ
の手段とを切り替える手段とを備えたものである。
【0009】第2の発明に係るサーボモータの制御装置
はサーボモータの制御装置内にエンコーダから検出した
現在のサーボモータの回転位相に対してサーボモータが
正転または逆転方向へ任意の角度だけ回転するように指
令を与える手段とそれによりサーボモータが回転した角
度をエンコーダからの信号で検出する手段と前記二つの
手段のサーボモータの回転角度を比較する手段を備えた
ものである。
【0010】第3の発明に係るサーボモータの制御装置
はシリアル通信によるエンコーダの信号およびサーボモ
ータに流れる電流を検出する手段と制御ループに与えた
位置、速度またはトルク指令からサーボモータの回転を
予測する手段と前記二つの手段を比較する手段を備えた
ものである。
【0011】第4の発明に係るサーボモータの制御装置
はパワートランジスタの後段に各出力相間を直接または
抵抗を介して短絡する手段とその後段に各出力相の電流
を検出する手段とサーボモータの回転が異常であること
を検出する手段とサーボモータに流れる電流の位相を検
出する手段を備えたものである。
【0012】第5の発明に係るサーボモータの制御装置
はパワートランジスタの後段に各出力相間の電圧を測定
する手段とサーボモータの回転が異常であることを検出
する手段とパワートランジスタの相間の電圧を測定する
手段によりサーボモータの端子電圧の位相を測定する手
段を備えたものである。
【0013】第6の発明に係るサーボモータの制御装置
はサーボモータの磁極位相を検出する手段とパワートラ
ンジスタに任意の位相でかつ任意の大きさで電流を流す
手段とエンコーダからの信号でサーボモータの動きを検
出する手段と前記電流の大きさとサーボモータの動きを
比較する手段とパワートランジスタの出力位相およびパ
ワートランジスタの出力電流を測定する手段の位相関係
を前記比較手段の結果よりパワートランジスタの相を切
り替える手段を備えたものである。
【0014】
【作用】第1の発明におけるパワートランジスタの任意
の二つを順次オンさせる手段の発生するオン・オフパタ
ーンから想定される電流フィードバック信号とサーボモ
ータの制御装置の3相または多相出力の出力電流とを比
較する手段によりサーボモータとサーボモータの制御装
が接続しているかどうかを判断する。
【0015】第2および3の発明におけるサーボモータ
の回転角度の検出手段によりサーボモータとサーボモー
タの制御装置が正常に接続しているかどうかを判断す
る。
【0016】第4および5の発明におけるサーボモータ
電流およびサーボモータの出力電圧の検出手段によりサ
ーボモータとサーボモータの制御装置が正常な相順で接
続しているかどうかを判断する。
【0017】第6の発明におけるパワートランジスタの
相を切り替える手段によりまちがった接続でも正常に動
作させる。
【0018】
【実施例】実施例1. 以下、第1の発明の一実施例を図について説明する。図
1において、14パワートランジスタのオン・オフの
パターン発生要素、15は通常の制御ループとパターン
発生要素14の切り替え要素、16はパターン発生要素
14から想定される電流フィードバック信号と電流検出
器(8a、8b、8c)からの実際の信号を比較して
サーボモータ1が接続されているかどうかを判断する要
素である。なお、その他の部分は図20に示す従来装置
と同様であり、その説明を省略する。
【0019】次に、動作について説明する。電源投入後
または外部からの配線チェック指令により切り替え要素
15は通常の制御ループ側(15a側)から配線チェッ
ク側(15b側)へ切り替える。次に、外部からのサー
ボオン指令によりパターン発生要素14は図2のような
パワートランジスタ13のオン・オフパターンを発生す
る。その時、図2に示すような電流が電流検出器8a、
8b、8cから検出されるかどうかを判断要素16はチ
ェックし、サーボモータ1が接続されているかどうかを
判断する。
【0020】例えば、図2において、異常の場合の例の
ようにパワートランジスタ8aと8fをオンしたときだ
け電流が流れなかった場合、W相が接続されていないと
判断し、外部にアラームを出力する。
【0021】ここで、注意することはあまり大きな電流
を流すとサーボモータが急に動いて危険となるので、電
流が検出できる程度の小さい電流とする必要がある。そ
のためには、パワートランジスタのオン時間を短くす
る。
【0022】実施例2.次に、第2の発明の一実施例を
図について説明する。図3において、17はサーボモー
タ1に対して正転または逆転となるような相順で指令を
加える要素、16は通常の制御ループと指令印加要素の
切り替え要素、19は指令印加要素で与えた回転方向に
対して電流フィードバック信号(相軸ーdq軸変換要素
9の出力信号)および速度フィードバック信号(速度検
出要素7の出力信号)をチェックして実際のサーボモー
タが正常に回転しているかどうかを判断する要素であ
る。なお、その他の部分は図20に示す従来装置と同様
であり、その説明を省略する。
【0023】次に、動作について説明する。電源投入後
または外部からの配線チェック指令により切り替え要素
18は通常の制御ループ側(18a側)から配線チェッ
ク側(18b側)へ切り替える。次に、外部からのサー
ボオン指令により指令印加要素は図4のように少しづつ
指令を大きくしていく。
【0024】サーボモータ1が正常に接続されている場
合(図4の(1)の場合)には指令を大きくするに従い
電流フィードバック量が大きくなる。しかし、サーボモ
ータ1および機械には摩擦があるため速度フィードバッ
ク量はしばらくの間は零である(図4で時刻t0からt
1)。そして、サーボモータ1および機械の摩擦に打ち
勝つトルクを発生するような電流が流れた時サーボーモ
ータ1が動きだし(時刻t1 )、速度フィードバック量
が大きくなる。サーボモータ1が動きだしたのを検出し
たら指令印加要素は指令電圧を小さくし( 時刻t2
)、ある時間経過後、指令電圧を零とする。その時の
電流フィードバックおよび速度フィードバック量は図4
のようになる。
【0025】サーボモータ1が正常に接続されていない
場合(図4の(2)の場合)にはサーボモータ1が正常
に接続されている場合と同様にサーボモータ1が動いて
いない場合には指令を大きくするに従い電流フィードバ
ック量が大きくなるが、サーボモータ1が動き出すと
(時刻t1)、サーボモータ1の磁極位置検出器6が想
定している相順と実際のサーボモータ1の相順が異なる
ため相軸ーdq軸の変換が正常に動作せず、電流フィー
ドバック量は振動する。それに伴いサーボモータ1の速
度も振動する場合が多く、速度フィードバック量も振動
波形が測定できる。このような時には指令印加要素は素
早く指令を零にし、外部にサーボモータ1の接続ミスが
あることを知らせるアラームを出力する。
【0026】ただし、サーボモータ1が正常に接続され
ていない場合に電源投入時のサーボモータ1の磁極位置
とサーボモータ1との配線ミスの状況で上記のように指
令を与えた場合にサーボモータ1がロックしてしまう場
合がある。この場合でも正確に配線ミスを識別するため
指令印加要素は必ず前回と逆方向にサーボモータ1が回
転する指令を与える。
【0027】実施例3.次に、第3の発明の一実施例を
図について説明する。図5において、20は実際のサー
ボ系をシミュレーションするS/W上のモデルであり、
20aはサーボモータ1と負荷の慣性モーメント、20
bは負荷トルク、20cはトルク定数、20dは誘起電
圧定数、20eはサーボモータ1の抵抗・インダクタン
ス、20fは速度フィードバックゲイン、20g、20
hは電流、速度制御アンプのゲインであり実際の制御ア
ンプゲイン10、11と同じとなる。21は電源投入後
または外部または内部からシミュレーションモデル20
に指令を与えるための切り替え要素、22は実際の電流
・速度フィードバック量IFR・VFRとシミュレーション
モデルの電流・速度フィードバック量IFS・VFSとを比
較してサーボモータ1が正常に接続されているかどうか
を判断する要素である。なお、その他の部分は図3に示
す実施例と同様であり、その説明を省略する。
【0028】次に、動作について説明する。電源投入
後、切り替え要素21はシミュレーションモデルにも外
部または内部の指令が印加されるように切り替え、速度
指令を入力する。サーボモータが正常に接続されている
場合には指令を図6(1)のように入力すると電流フィ
ードバックIFRが図のように流れ、指令に追随するよう
に速度フィードバックVFRが戻ってくる。シミュレーシ
ョンモデルの速度フィードバックVFSは実際の速度フィ
ードバックVFRとほぼ同じ波形になる。また、シミュレ
ーションモデルの電流フィードバックIFSは実際のサー
ボモータの負荷トルクおよび機械の慣性モーメントが解
らないので、図6(1)のように実際の電流フィードバ
ックIFRとは大きさが異なる波形となる。サーボモータ
1が正常であることが確認された後、切り替え要素21
はシミュレーションモデルを切り離し、S/Wの処理の
負担を軽減する。
【0029】サーボモータ1が正常に接続されていない
場合には図6(2)のように実際のサーボ1の電流・速
度フィードバックIFR・VFRは振動するのに対し、シミ
ュレーションモデルの電流・速度フィードバックIFS・
VFSは図6(1)と同じ波形となるので、比較要素22
はこの差を検出し、外部にサーボモータ1の接続ミスが
あることを知らせるアラームを出力するとともに、パワ
ートランジスタ3のオン・オフを速やかに停止するよう
にする。この第3の発明は第2の発明と異なり、配線ミ
スを検出するための特別な動作を必要としないので、使
用者は従来のものと全く同じ使い方ができる。
【0030】実施例4.次に、第4の発明の一実施例を
図について説明する。図7において、23は抵抗、24
はリレーであり、これらはこの発明の実施例用途の他に
サーボモータ1の制御装置がアラームになった場合や電
源の停電によりサーボモータ1の制御装置でサーボモー
タ1を制御できなくなった時にサーボモータ1を急停止
させるために用いる。以下、この二つの構成回路をダイ
ナミックブレーキ回路という。25は各相の電流検出器
8a、8b,8cの信号から電流の相順を識別する要素
である。また、第3の発明の実施例と同じようなサーボ
モータの配線ミスの検出要素20、21、22も内蔵す
る。なお、その他の部分は図5に示す実施例と同様であ
り、その説明を省略する。
【0031】次に、動作について説明する。第3の発明
と同じように外部または内部の速度指令によりサーボモ
ータ1を回転させる。このとき、サーボモータ1が配線
ミスなく接続されていれば、第3の発明の実施例と同様
そのまま動作をさせることができる。サーボモータが正
常に接続されていない場合には図6(2)のように実際
のサーボの電流・速度フィードバックIFR・VFRは振動
し、判断要素22は配線ミスと判断しパワートランジス
タ3を停止させる。第3の発明の実施例の状態では振動
していたサーボモータ1はその時点の速度からフリーラ
ン停止となる。第4の発明の実施例においてはパワート
ランジスタ3を停止させた直後にリレー24をオンさせ
る。サーボモータ1は回転子に磁石をもっているので、
回転中は誘起電圧を発生している。この誘起電圧がダイ
ナミックブレーキ回路で短絡されるので、抵抗に流れる
電流が電流検出器8で観測できる。サーボモータ1は対
称3相巻線であるので、図8のように電流検出器の各相
の電流は位相差が120゜の3相交流になる。相順識別
要素25はこの3相の電流から位相差を識別し、相順が
正しいかどうかを判断し、外部に対してアラームと同時
に出力することにより配線ミスの復旧が迅速にできるよ
うにする。
【0032】実施例5.次に、第5の発明の一実施例を
図について説明する。図9において、26はダイナミッ
クブレーキ抵抗23の各相抵抗23a、23b、23c
の両端に発生する電圧を測定する電圧検出要素であり、
各相毎に26a、26b、26cとなる。この出力は信
号の相順識別要素25へ送られる。なお、その他の部分
は図20に示す従来装置と同様であり、その説明を省略
する。
【0033】次に、動作について説明する。第4の発明
の実施例と同じようにサーボモータ1を回転させて正常
に接続されていないと判断した場合にパワートランジス
タ3を停止させると共にダイナミックブレーキ回路のリ
レー24を短絡させる。このとき、サーボモータ1の誘
起電圧がダイナミックブレーキ抵抗23の両端に発生す
る。この電圧を電圧検出要素26で検出する。この信号
を相順識別要素25により相順を判断し、相順が正しい
かどうかを外部にアラームとして出力する。
【0034】実施例6.次に、第6の発明の一実施例を
図について説明する。図10において30はパワートラ
ンジスタの任意の二つのみをオン・オフするように設定
する出力位相調整要素、31はサーボモータの位置を検
出してどのように接続ミスをしているかを判断する要
素、32、33は通常の制御ループと誤配線検出ループ
の切り換え要素、34は誤配線検出動作において電流指
令を徐々に大きくする要素、35は判断要素31の指令
により各相のオン・オフ信号変換要素12の信号をサー
ボモータが正常に回転するような相順に切り換える要素
である。なお、その他の部分は図20に示す従来装置と
同様であり、その説明を省略する。
【0035】次に、動作について説明する。サーボモー
タの配線にミスのない場合をまず考える。切り換え要素
32、33は誤配線検出ループ側に切り換える。次に、
出力位相調整要素30はU相からV相へ電流が流れる位
相(W相の電流が零)になるようにパワートランジスタ
3の出力位相を設定する。図13で、U,V,W相の電
流位相の関係を示している。この図のa点の位相となる
ように出力位相を固定する。次に、電流指令発生要素3
4は電流指令を徐々に大きくすることにより図11に示
すようにサーボモータ1のU相からV相へ電流が流れ、
その電流の大きさは徐々に大きくなる。サーボモータ1
内の磁束は図12の38に示すような位置にでき、お電
流の増加に伴い、磁束も大きくなる。その磁束での回転
子の最も安定した停止位置は図の28に示す位置である
ので、磁束が大きくなるとその位置へ動かすトルクが大
きくなり、サーボモータ1およびサーボモータ1に直結
されている負荷の摩擦トルクに打ち勝つトルクとなった
時、サーボモータ1は図12の符号28の位置に移動す
る。このとき、エンコーダ2の信号により回転子28の
磁極の位置がどこであるかを判断要素31は知ることが
できる。
【0036】次に、誤配線をした場合について説明す
る。図14は誤配線の組み合わせを示している。それぞ
れの誤配線1〜5に対して上記のようにU相からV相へ
電流を流した時の回転子の停止位置を図15〜図19に
示す。これらの図より全ての誤配線において回転子の停
止位置は異なるので、停止した位置がどこであるかをエ
ンコーダのカウンタ値を見て識別する事によりどのよう
に誤配線しているかが判断できる。以上の動作は図13
のa点の位相(U相からV相へ電流が流れる位相)につ
いて説明したが、誤配線の検出精度をあげるため、図ん
3のb点(V相からW相へ電流が流れる位相)、c点
(W相からU相へ電流が流れる位相)等でも同様の動作
を実施し、総合的に誤配線パターンを判断する。そし
て、相順切り換え要素35により誤配線の状態で正常に
サーボモータ1を回転させることができるように相を切
り換える。たとえば、図14で誤配線が3のようであれ
ば、V相とW相を入れ換えれば、サーボモータ1を正常
に回転させる事ができる。
【0037】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、サーボ
モータの制御装置とサーボモータの間の(1)接続忘れ
検出をして外部に対してアラーム発生、(2)誤配線検
出をして外部に対してアラーム発生、(3)相順の間違
いを検出して外部に対してアラーム発生、(4)どのよ
うに誤配線しているかを検出して自動的に相を合わせる
ように構成したので、本装置を使用した機械およびシス
テムを立ち上げる時の誤配線に対して復旧が速やかにで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】サーボモータとサーボモータの制御装置が接続
しているかどうかを判断するためのサーボモータの制御
装置のブロック図である。
【図2】図1のブロック図の動作波形図である。
【図3】サーボモータとサーボモータの制御装置が誤接
続しているかどうかを判断するためのサーボモータの制
御装置のブロック図である。
【図4】図3のブロック図の動作波形図である。
【図5】サーボモータとサーボモータの制御装置が誤接
続しているかどうかを判断するためのサーボモータの制
御装置のブロック図である。
【図6】図5のブロック図の動作波形である。
【図7】サーボモータとサーボモータの制御装置が正し
い相順で接続しているかどうかを判断するためのサーボ
モータの制御装置のブロック図である。
【図8】図7のブロック図の動作波形図である。
【図9】サーボモータとサーボモータの制御装置が正し
い相順で接続しているかどうかを判断するためのサーボ
モータの制御装置のブロック図である。
【図10】サーボモータとサーボモータの制御装置が誤
接続しているかどうかを判断し、誤接続の場合でも正常
に動作するように制御を切り換えるように構成したサー
ボモータの制御装置のブロック図である。
【図11】図10のブロック図による誤接続検出方法を
説明のためのブロック図である。
【図12】サーボモータとサーボモータの制御装置が正
しく接続している場合のサーボモータの回転子の位置を
示す図である。
【図13】サーボモータのロック位相を示す図である。
【図14】サーボモータとサーボモータの制御装置の接
続の組み合わせを示す図である。
【図15】サーボモータとサーボモータの制御装置が誤
接続している場合のサーボモータの回転子の位置を示す
図である。
【図16】サーボモータとサーボモータの制御装置が誤
接続している場合のサーボモータの回転子の位置を示す
図である。
【図17】サーボモータとサーボモータの制御装置が誤
接続している場合のサーボモータの回転子の位置を示す
図である。
【図18】サーボモータとサーボモータの制御装置が誤
接続している場合のサーボモータの回転子の位置を示す
図である。
【図19】サーボモータとサーボモータの制御装置が誤
接続している場合のサーボモータの回転子の位置を示す
図である。
【図20】従来のサーボモータの制御装置のブロック図
である。
【図21】サーボモータの動作原理の説明図である。
【図22】サーボモータのトルク発生の説明図である。
【図23】サーボモータの磁極位置とエンコーダのパル
スとの関係の説明図である。
【符号の説明】
1 サーボモータ 2 エンコーダ 3 パワートランジスタ 4 ダイオードスタック 5 エンコーダ信号のI/F回路 6 電流位相決定要素 7 速度検出要素 8 電流検出器 9 d−q軸変換要素 10 電流増幅要素 11 速度増幅要素 12 相軸変換要素 13 ベースアンプ 14 オン・オフパターン発生要素 15 切り換え要素 16 断線判断要素 17 指令入力要素 18 切り換え要素 19 誤接続判断要素 20 サーボ系のモデル 21 切り換え要素 22 誤接続判断要素 23 ダイナミックブレーキ抵抗 24 リレー 25 相順識別要素 26 電圧検出要素 27 サーボモータの各相巻線 28 回転子 29 仮想電流 30 出力位相調整要素 31 誤接続判断要素 32、33 切り換え要素 34 電流指令発生要素、 35 相順切り換え要
素である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02P 6/00 - 6/24 H02P 5/00 H02M 7/48 G05D 3/00 H02H 7/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーボモータと、前記サーボモータの軸
    に直結したエンコーダと、位置、速度またはトルクの指
    令により前記サーボモータの位置、速度またはトルクを
    制御するサーボモータの制御装置と、前記サーボモータ
    とエンコーダ並びに制御装置間を電力および信号をやり
    とりする電線および信号ケーブルを具備するサーボシス
    テムにおけるサーボモータの制御装置において、 前記サーボモータの制御装置内に具備するパワートラン
    ジスタの任意の二つを順次オンさせる手段と、この手段の発生するオン・オフパターンから想定される
    電流フィードバック信号と 前記サーボモータの制御装置
    の3相または多相出力の出力電流とを比較する手段と、前記サーボモータの位置、速度またはトルクを制御する
    通常の制御ループと前記二つの手段とを切り替える手段
    を備えたことを特徴とするサーボモータの制御装置。
  2. 【請求項2】 エンコーダとサーボモータの制御装置間
    の信号の伝送方法はシリアル通信方式であり、かつサー
    ボモータの制御装置内にエンコーダから検出した現在の
    サーボモータの回転位相に対してサーボモータが正転ま
    たは逆転方向へ任意の角度だけ回転するように指令を与
    える手段と、それによりサーボモータが回転した角度を
    エンコーダからの信号で検出する手段と、前記二つの手
    段のサーボモータの回転角度を比較する手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載のサーボモータの制御装
    置。
  3. 【請求項3】 サーボモータを通常制御するときと同一
    の制御ループを構成し、位置、速度またはトルク指令を
    サーボモータの制御装置の外部または内部で与えてサー
    ボモータを駆動する場合において、シリアル通信による
    エンコーダの信号およびサーボモータに流れる電流を検
    出する手段と、制御ループに与えた位置、速度またはト
    ルク指令からサーボモータの回転を予測する手段と、前
    記二つの手段を比較する手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載のサーボモータの制御装
    置。
  4. 【請求項4】 サーボモータを通常制御するときと同一
    の制御ループを構成し、位置、速度またはトルク指令を
    サーボモータの制御装置の外部または内部で与えてサー
    ボモータを駆動する場合において、パワートランジスタ
    の後段に各出力相間を直接または抵抗を介して短絡する
    手段と、その後段に各出力相の電流を検出する手段と、
    前記サーボモータの回転が異常であることを検出する手
    段と、前記手段によりサーボモータの回転が異常と検出
    した時パワートランジスタのオン・オフ動作を止めると
    ともに前記パワートランジスタの出力を短絡させる手段
    を動作させ、前記電流検出手段によりサーボモータに流
    れる電流の位相を検出する手段とを備えたことを特徴と
    する請求項1または請求項3記載のサーボモータの制御
    装置。
  5. 【請求項5】 サーボモータを通常制御するときと同一
    の制御ループを構成し、位置、速度またはトルク指令を
    前記サーボモータの制御装置の外部または内部で与えて
    前記サーボモータを駆動する場合において、パワートラ
    ンジスタの後段に各出力相間の電圧を測定する手段と、
    前記サーボモータの回転が異常であることを検出する手
    段と、前記手段により前記サーボモータの回転が異常と
    検出した時パワートランジスタのオン・オフ動作を止め
    るとともに前記パワートランジスタの相間の電圧を測定
    する手段によりサーボモータの端子電圧の位相を測定す
    る手段とを備えたことを特徴とする請求項1または3記
    載のサーボモータの制御装置。
  6. 【請求項6】 シリアル通信によりエンコーダから得ら
    れたサーボモータの磁極位相を検出する手段と、パワー
    トランジスタに任意の位相でかつ任意の大きさで電流を
    流す手段と、エンコーダからの信号で前記サーボモータ
    の動きを検出する手段と、前記電流の大きさと前記サー
    ボモータの動きを比較する手段と前記パワートランジス
    タの出力位相およびパワートランジスタの出力電流を測
    定する手段の位相関係を前記比較手段の結果より前記パ
    ワートランジスタの相を切り替える手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項1記載のサーボモータの制御装置。
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