JP2797556B2 - オーバロックミシン - Google Patents

オーバロックミシン

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JP2797556B2 JP30140189A JP30140189A JP2797556B2 JP 2797556 B2 JP2797556 B2 JP 2797556B2 JP 30140189 A JP30140189 A JP 30140189A JP 30140189 A JP30140189 A JP 30140189A JP 2797556 B2 JP2797556 B2 JP 2797556B2
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【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は、布端縁部に縁かがり縫を行ないオーバロッ
クミシンに関するものである。
[従来の技術] 一般に、かかるオーバーロックミシンでは、オーバル
ーパおよびアンダルーパを備え、上下動される針とそれ
ら両ルーパとを協働してオーバロック縫目を形成してい
る。
こうしたオーバーロックミシンにおいては、縫製し終
えた加工布の端部と針および両ルーパとの間に空の糸環
(以下空環という)が形成されるため、縫製終了後に空
環と加工布とを切断し、針および両ルーパに連なる空環
を次の縫製において縫目中に縫い込む作業(バックタッ
ク)が必要になる。この作業は通常以下のようにして行
われる。
まず、加工布の端部に連なって針板の爪部に形成され
た空環を加工布の進行方向に引き、爪部から空環を引き
抜く、次いで加工布を手前に回して空環を引き延ばしつ
つ針落孔より手前に設けられた空環保持器に保持し、そ
の引き延ばされた空環を切断する。この時、針およびル
ーパーから連なった空環は針落孔と空環保持器との間で
引き延ばされた状態に保持されている。この空環の上に
加工布を載置して縫製を開始することにより、空環残糸
を次の加工布の縫製に際して縫目に縫い込むようにして
いる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前記従来の技術では、加工布を手前に
回して空環を引き延ばす際に、その空環が針板の爪部に
引っ掛かってしまうことがある。というのは、縫製終了
時には、針は上昇位置で停止されるが、この針の上昇過
程において、針糸はアンダルーパにより針板の下方で捕
捉されるため、針の上昇に伴って針糸が上方へ引き上げ
られると、空環はアンダルーパに向かって引っ張られ、
第5図(a)に示すように、空環A1の針糸に連なる端部
A2は針板A3の爪部A4より下方に位置されるからである。
こうして、第5図(b)に示すように、針板A3の爪部A4
に空環A1が引っ掛かると、その後に行なわれる縫製作業
で、空環が縫目中にきれいに縫い込まれない問題が生じ
た。
本発明は、こうした問題点に鑑みてなされたもので、
バックタックの作業中に、空環が針板の爪部に引っ掛か
るのを防止して、空環が縫目中にきれいに縫い込まれる
ようにしたオーバロックミシンを提供することを目的と
している。
発明の構成 [課題を解決するための手段] かかる目的を達成するために、前記課題を解決するた
めの手段として、本発明は以下に示す構成を取った。即
ち、本発明のオーバロックミシンは、上下動される針
と、その針と協働してオーバロック縫目を形成するオー
バルーパおよびアンダルーパと、オーバルーパ糸供給源
とオーバルーパとの間に設けられ、オーバルーパ糸に張
力を付与するためのオーバルーパ糸調子器と、アンダル
ーパ糸供給源とアンダルーパとの間に設けられ、アンダ
ルーパ糸に張力を付与するためのアンダルーパ糸調子器
とを備えたオーバロックミシンにおいて、前記オーバル
ーパとオーバルーパ糸調子器との間のオーバルーパ糸、
または前記アンダルーパとアンダルーパ糸調子器との間
のアンダルーパ糸、もしくは両方の糸に係合して糸を屈
曲させる作用位置と糸から離間する不作用位置とに移動
可能な空環引き上げ手段を設けたことを特徴としてい
る。
[作用] 以上のように構成された本発明のオーバロックミシン
においては、空環引き上げ手段は、縫製終了後に不作用
位置から作用位置へ移動され、オーバルーパとオーバル
ーパ糸調子器との間のオーバルーパ糸、またアンダルー
パとアンダルーパ糸調子器との間のアンダルーパ糸、も
しくは両方の糸を屈曲させる。そして、その糸に連なる
空環を引つ張り、これら糸は針板より上方から空環を引
っ張ることから、空環のこれら糸に連なる端部を針板よ
り上方に位置させる。
[実施例] 以下、本発明の好適な一実施例について図面を用いて
詳細に説明する。
第1図は、本発明一実施例のオーバロックミシンに関
し、その要部斜視図、第2図は、そのオーバロックミシ
ンの針先付近の拡大斜視図である。
これら図に示すように、オーバーロックミシンの機枠
(図示せず)には針1が昇降可能に設けられ、その針1
には針糸2が担持されている。この機枠の加工布支持面
3には、針板5が装着されている。この針板5には、布
送り方向に延びる針板爪6が形成されるとともに、その
針板爪6の側部には、針1と対応するように布送り方向
へ延びて同方向へ開放された針落孔7が形成されてい
る。
針1の上下動と同期して駆動されるオーバルーパ10お
よびアンダルーパ11は、針1と協働してオーバロック縫
目を形成するもので、オーバルーパ10には図示しないオ
ーバルーパ糸供給源からオーバルーパ糸12が、アンダル
ーパ11には図示しないアンダルーパ糸供給源からアンダ
ルーパ糸13がそれぞれ担持されている。
前記オーバルーパ糸12は、オーバルーパ糸調子器14に
より張力が付与され、また、アンダルーパ糸13は、アン
ダルーパ糸調子器15により張力が付与されている。オー
バルーパ糸調子器14およびアンダルーパ糸調子器15は、
調節棒14a(15a)に対して回動可能に支持された一対の
調子皿14b(15b)と、該調子皿14b(15b)を付勢する図
示しないバネと、該バネを付勢力を調節する操作つまみ
14c(15c)等から構成される周知のもので、操作つまみ
14c(15c)を調整することにより、その調子皿14b(15
b)を通過する糸12(13)に対して所定の張力を付与す
る。
さらに、アンダルーパ糸調子器15の下方には、アンダ
ルーパ11とそのアンダルーパ糸調子器15との間のアンダ
ルーパ糸13に係合して、その糸13を屈曲させる空環引き
上げ手段としての糸引出し装置20が設けられている。
第3図(a),(b)に示すように、糸引出し装置20
は、前カバー案内板21とシリンダ取付板22とによりミシ
ンの機枠に固定されるエアシリンダ23を備えている。エ
アシリンダ23の機枠側の側面には、アンダルーパ糸13を
導く糸導入口24aを備えた糸導入板24が固設されてお
り、また、エアシリンダ23のロッド23aの先端には直方
体部材25が固定されている。その直方体部材25には、横
断面がL字形の糸引出し板26上が固定されており、この
糸引出し板26にアンダルーパ糸13を通す糸孔26aが形成
されている。また、前カバー案内板21にも、アンダルー
パ糸13を機枠の内部へ導く糸導入口21aが形成されてい
る。
エアエアシリンダ23のロッド23aの往復運動により、
糸引出し板26が第3図(b)の左右に移動することにな
るが、糸引出し板26が右側に位置する時には、第3図
(b)に示すように、糸導入板24の糸導入口24a、糸引
出し板26の糸孔26aおよび前カバー案内板21の糸導入口2
1aが一直線上に並び、この間のアンダルーパ糸13は一直
線となり、一方、糸引出し板26が左側に位置する時に
は、糸導入口24aと糸導入口21aとで結ぶ直線から、糸引
出し板26の糸孔26aが第3図(b)中、左側に突出し、
アンダルーパ糸13は屈曲した状態となる。
以上のように構成された本実施例の動作について、次
に説明する。
いま、縫製が終了すると、第2図に示すような位置関
係で、針1,オーバルーパ10およびアンダルーパ11が停止
するが、こうした状態では、空環30の針糸2に連なる端
部30aは針板5の針板爪6より下方に位置される。かか
る状態で、図示しないエアポンプからエアが、方向制御
弁の切換えでエアシリンダ23に供給される(エア導入口
23bから供給される)ことになり、そうすると、エアシ
リンダ23のロッド23aがエアシリンダ本体から突出し、
前述したようなアンダルーパ糸13が屈曲した状態とな
る。これにより、アンダルーパ糸調子器15には張力が加
えられているためアンダルーパ糸供給源から糸が供給さ
れることなく、アンダルーパ11側のアンダルーパ糸13が
矢印X方向に引っ張られ、アンダルーパ糸13はオーバル
ーパ10の上部を渡って空環30の端部に連なっていること
から、空環30は上方に引き上げられる。この結果、第4
図(a)に示すように、空環30の端部30aは針板5の針
板爪6より上方に位置され、その後、第4図(b)に示
すように、加工布を手前に回して空環30を引き延ばし
て、針落孔7より手前に設けられた図示しない空環保持
器に保持し、その引き延ばされた空環30を加工布から切
断する。
したがって、加工布を手前に回して空環30を引き延ば
す前に、空環30の針糸2に連なる端部30aは針板5の針
板爪6により上方に位置されることから、その加工布を
手前に回して空環30を引き延ばす際に、空環30が針板5
の針板爪6に引っ掛かることもない。このため、空環30
は充分に引き延ばされた状態で空環保持器で保持され、
その結果、その後に行なわれる縫製作業で、空環30が縫
目中にきれいに縫い込まれ、美しいバックタックができ
る。
なお、前記実施例においては、アンダルーパ11とアン
ダルーパ糸調子器14との間のアンダルーパ糸13を糸引出
し装置20により屈曲させるように構成したが、これに替
えて、オーバルーパ10とオーバルーパ糸調子器14との間
のオーバルーパ糸12を糸引出し装置20により屈曲させる
ように構成してもよく、前記実施例と同様に空環30の端
部30aを針板5の針板爪6より上方に引き上げることが
でき、同様の効果を奏する。また、前記アンダルーパ糸
13およびオーバルーパ糸12の双方を屈曲させるようにし
てもよい。
発明の効果 以上詳述したように本発明のオーバロックミシンによ
れば、バックタックの作業中に、空環が針板の爪部に引
っ掛かるのを防止することができ、その結果、空環が縫
目中にきれいに縫い込まれ、美しいバックタックができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例のオーバロックミシンの要部斜
視図、第2図はオーバロックミシンの針先付近の拡大斜
視図、第3図(a)はその糸引出し装置の平面図、第3
図(b)はその糸引出し装置の正面図、第4図(a)お
よび第4図(b)は本実施例の作用・効果を表す説明
図、第5図(a)および第5図(b)は発明が解決しよ
うとする課題を表す説明図である。 1……針 10……オーバルーパ、11……アンダルーパ 12……オーバルーパ糸、13……アンダルーパ糸 14……オーバルーパ糸調子器 15……アンダルーパ糸調子器 20……糸引出し装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−109896(JP,A) 特開 昭56−130176(JP,A) 特開 昭56−166894(JP,A) 実開 昭60−2482(JP,U) 実開 昭54−149477(JP,U) 実開 昭54−149476(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D05B 1/20 D05B 65/06 D05B 63/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下動される針と、 その針と協働してオーバロック縫目を形成するオーバル
    ーパおよびアンダルーパと、 オーバルーパ糸供給源とオーバルーパとの間に設けら
    れ、オーバルーパ糸に張力を付与するためのオーバルー
    パ糸調子器と、 アンダルーパ糸供給源とアンダルーパとの間に設けら
    れ、アンダルーパ糸に張力を付与するためのアンダルー
    パ糸調子器と を備えたオーバロックミシンにおいて、 前記オーバルーパとオーバルーパ糸調子器との間のオー
    バルーパ糸、または前記アンダルーパとアンダルーパ糸
    調子器との間のアンダルーパ糸、もしくは両方の糸に係
    合して糸を屈曲させる作用位置と糸から離間する不作用
    位置とに移動可能な空環引き上げ手段 を設けたことを特徴とするオーバロックミシン。
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