JP2797187B2 - ２サイクルエンジン用シリンダブロックの鋳造方法 - Google Patents
２サイクルエンジン用シリンダブロックの鋳造方法Info
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- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
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- F02F1/18—Other cylinders
- F02F1/22—Other cylinders characterised by having ports in cylinder wall for scavenging or charging
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
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- B22C9/00—Moulds or cores; Moulding processes
- B22C9/10—Cores; Manufacture or installation of cores
- B22C9/103—Multipart cores
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- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22C—FOUNDRY MOULDING
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- B22C9/10—Cores; Manufacture or installation of cores
- B22C9/108—Installation of cores
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 （１）産業上の利用分野 本発明は、２サイクルエンジンのシリンダブロック、
特に、シリンダブロック本体と、そのシリンダブロック
本体に鋳ぐるまれてシリンダボアを画成する鋳物製スリ
ーブとを備え、シリンダブロック本体およびスリーブ
に、シリンダボアに連通する一連の排気ポートを設け、
その排気ポートのシリンダボア連通部に、排気ポート開
き期間制御用制御弁を収容する弁室を形成して、エンジ
ンの高出力・高性能化に寄与し得るシリンダブロックの
鋳造方法に関する。
特に、シリンダブロック本体と、そのシリンダブロック
本体に鋳ぐるまれてシリンダボアを画成する鋳物製スリ
ーブとを備え、シリンダブロック本体およびスリーブ
に、シリンダボアに連通する一連の排気ポートを設け、
その排気ポートのシリンダボア連通部に、排気ポート開
き期間制御用制御弁を収容する弁室を形成して、エンジ
ンの高出力・高性能化に寄与し得るシリンダブロックの
鋳造方法に関する。
（２）従来の技術 第３図に示すように、従来、この種のシリンダブロッ
ク01を鋳造する場合は、周壁に弁室08の開口部011を備
え、且つシリンダボア05を画成するスリーブ06内に中子
砂を充填してスリーブ06内周面に密合する柱状砂ブロッ
ク0191を造型し、次いで排気ポート07用砂中子0192の接
合凸部025、その基端周囲の接合面026等にそれぞれ接着
剤を塗布して接合凸部025を砂ブロック0191の接合凹部0
24に嵌合し、また接合面026をスリーブ06の開口部011内
周面に衝合して接合し、その後スリーブ06等を鋳型に設
置してシリンダブロック本体04を鋳造している。
ク01を鋳造する場合は、周壁に弁室08の開口部011を備
え、且つシリンダボア05を画成するスリーブ06内に中子
砂を充填してスリーブ06内周面に密合する柱状砂ブロッ
ク0191を造型し、次いで排気ポート07用砂中子0192の接
合凸部025、その基端周囲の接合面026等にそれぞれ接着
剤を塗布して接合凸部025を砂ブロック0191の接合凹部0
24に嵌合し、また接合面026をスリーブ06の開口部011内
周面に衝合して接合し、その後スリーブ06等を鋳型に設
置してシリンダブロック本体04を鋳造している。
（３）発明が解決しようとする課題 しかしながら前記のように排気ポート用砂中子0192を
砂ブロック0191に接合すると、接着剤の塗布、乾燥等の
接合作業に多くの時間と手数を必要とするためシリンダ
ブロックの鋳造能率が悪く、また接合面026および開口
部011内周面間に隙間を生じ易いためその隙間に溶湯が
浸入して弁室08の容積が狭められ、エンジン性能の低
下、制御弁の組立性の悪化等を惹起するおそれがある。
さらに前記接合方式によると、排気ポート用砂中子の接
合位置にばらつきを生じ易い上、シリンダブロック本体
04鋳造中に接合部が破断して排気ポート用砂中子0192が
動くことにより弁室08の位置がずれ、また前記接合面02
6および開口部011内周面間への溶湯の浸入を防止するた
めには、排気ポート用砂中子0192に、接合面026に連設
して開口部011回りでスリーブ06外周面に衝合するシー
ル面027を成形しなければならないが、このように構成
すると、シール面027を持つ突出部028の大きさに応じ弁
室08の容積が拡大されてその弁室08と制御弁との間に大
きな隙間を生じる。その結果、せっかく高出力・高性能
化を狙って排気制御弁を設けたにも拘わらず弁室08の位
置および寸法精度の悪化に伴い所望のエンジン性能が得
られないといった問題が発生する。従って、排気ポート
用砂中子は、スリーブの柱状砂ブロックと一体に形成さ
れることが望まれる。
砂ブロック0191に接合すると、接着剤の塗布、乾燥等の
接合作業に多くの時間と手数を必要とするためシリンダ
ブロックの鋳造能率が悪く、また接合面026および開口
部011内周面間に隙間を生じ易いためその隙間に溶湯が
浸入して弁室08の容積が狭められ、エンジン性能の低
下、制御弁の組立性の悪化等を惹起するおそれがある。
さらに前記接合方式によると、排気ポート用砂中子の接
合位置にばらつきを生じ易い上、シリンダブロック本体
04鋳造中に接合部が破断して排気ポート用砂中子0192が
動くことにより弁室08の位置がずれ、また前記接合面02
6および開口部011内周面間への溶湯の浸入を防止するた
めには、排気ポート用砂中子0192に、接合面026に連設
して開口部011回りでスリーブ06外周面に衝合するシー
ル面027を成形しなければならないが、このように構成
すると、シール面027を持つ突出部028の大きさに応じ弁
室08の容積が拡大されてその弁室08と制御弁との間に大
きな隙間を生じる。その結果、せっかく高出力・高性能
化を狙って排気制御弁を設けたにも拘わらず弁室08の位
置および寸法精度の悪化に伴い所望のエンジン性能が得
られないといった問題が発生する。従って、排気ポート
用砂中子は、スリーブの柱状砂ブロックと一体に形成さ
れることが望まれる。
また更なるエンジンの高出力・高性能化を図るべく、
吸気を一旦クランク室内に導入し、その後、シリンダボ
ア周方向に相互に並列する湾曲した複数の掃気ポートを
経てシリンダボア内に導入する吸入方式を採用すること
も知られているが、前記の如く前記排気ポート用砂中子
とスリーブの柱状砂ブロックとを一体に造型するように
した場合、掃気ポート用の砂中子までもこれらと一体に
造型することは型割りの関係から不可能であり、例えば
各掃気ポート用砂中子を分割タイプにするしかなくな
る。この場合、その割り面（即ち掃気ポート途中）に溶
湯が浸入してバリとなってしまうため、掃気効果が妨げ
られ、延いてはエンジンの高出力・高性能化の妨げとな
る恐れがある。
吸気を一旦クランク室内に導入し、その後、シリンダボ
ア周方向に相互に並列する湾曲した複数の掃気ポートを
経てシリンダボア内に導入する吸入方式を採用すること
も知られているが、前記の如く前記排気ポート用砂中子
とスリーブの柱状砂ブロックとを一体に造型するように
した場合、掃気ポート用の砂中子までもこれらと一体に
造型することは型割りの関係から不可能であり、例えば
各掃気ポート用砂中子を分割タイプにするしかなくな
る。この場合、その割り面（即ち掃気ポート途中）に溶
湯が浸入してバリとなってしまうため、掃気効果が妨げ
られ、延いてはエンジンの高出力・高性能化の妨げとな
る恐れがある。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、排気ポート
開き期間制御弁と、クランク室より延びる複数の掃気ポ
ートとを特設してエンジンの高出力・高性能化を図るに
当り、前記制御弁付き排気ポート用の砂中子のみをスリ
ーブの柱状砂ブロックと継ぎ目無く一体に造型し、その
造型体に、それとは別個に造型した継ぎ目の無い複数の
掃気ポート用砂中子を後付けして、それらを鋳型内に設
置することにより、前記従来の問題点を一挙に解決する
ことのできる鋳造方法を提供することを目的とする。
開き期間制御弁と、クランク室より延びる複数の掃気ポ
ートとを特設してエンジンの高出力・高性能化を図るに
当り、前記制御弁付き排気ポート用の砂中子のみをスリ
ーブの柱状砂ブロックと継ぎ目無く一体に造型し、その
造型体に、それとは別個に造型した継ぎ目の無い複数の
掃気ポート用砂中子を後付けして、それらを鋳型内に設
置することにより、前記従来の問題点を一挙に解決する
ことのできる鋳造方法を提供することを目的とする。
B.発明の構成 （１）課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明は、シリンダブロッ
ク本体と、該シリンダブロック本体に鋳ぐるまれてシリ
ンダボアを画成するスリーブとを備え、前記シリンダブ
ロック本体およびスリーブに、一端部が前記シリンダボ
アに開口し他端部が外方下向きに傾斜して延びる一連の
排気ポートと、その排気ポートを避けるようにシリンダ
ボア周方向に相互に間隔をおいて並列し且つ該シリンダ
ボア及びクランク室間を連通するように上下方向に円弧
状に延びる少なくとも３つの各一連の掃気ポートとを設
け、前記排気ポートのシリンダボア連通部に、排気ポー
ト開き期間制御用制御弁を収容する弁室を形成した、２
サイクルエンジン用シリンダブロックの鋳造方法におい
て、前記スリーブ内周面に密合する柱状砂ブロックと、
前記スリーブ周壁に形成された前記弁室の開口部内周面
に基端外周面を密着させた排気ポート用砂中子とを継目
無く一体に造型し、その造型体とは別個に造型された、
継ぎ目の無い各掃気ポート用砂中子を該造型体に結合
し、次いでその結合体を鋳型に設置して前記シリンダブ
ロック本体を鋳造することを特徴とする。
ク本体と、該シリンダブロック本体に鋳ぐるまれてシリ
ンダボアを画成するスリーブとを備え、前記シリンダブ
ロック本体およびスリーブに、一端部が前記シリンダボ
アに開口し他端部が外方下向きに傾斜して延びる一連の
排気ポートと、その排気ポートを避けるようにシリンダ
ボア周方向に相互に間隔をおいて並列し且つ該シリンダ
ボア及びクランク室間を連通するように上下方向に円弧
状に延びる少なくとも３つの各一連の掃気ポートとを設
け、前記排気ポートのシリンダボア連通部に、排気ポー
ト開き期間制御用制御弁を収容する弁室を形成した、２
サイクルエンジン用シリンダブロックの鋳造方法におい
て、前記スリーブ内周面に密合する柱状砂ブロックと、
前記スリーブ周壁に形成された前記弁室の開口部内周面
に基端外周面を密着させた排気ポート用砂中子とを継目
無く一体に造型し、その造型体とは別個に造型された、
継ぎ目の無い各掃気ポート用砂中子を該造型体に結合
し、次いでその結合体を鋳型に設置して前記シリンダブ
ロック本体を鋳造することを特徴とする。
（２）作用 前記鋳造方法によれば、排気ポート用砂中子をスリー
ブ内の砂ブロックに接合する必要がないので、その接合
に要する時間および手数を省いてシリンダブロックの鋳
造作業能率を向上させることができる。更に排気ポート
用砂中子をスリーブ内の砂ブロックと継目無く一体に造
型して排気ポート用砂中子の基端外周面をスリーブの開
口部内周面に密着させるので、それら内、外周面間にシ
リンダブロック本体鋳造中溶湯が浸入することはなく、
同時に排気ポート用砂中子の動きが防止され、これによ
り、制御弁の弁室の位置および寸法精度を確保して弁室
のデッドスペースを極力少なくし、排ガスを精度よく制
御してエンジン性能の向上が図られ、更に制御弁の組立
性が良好になる。
ブ内の砂ブロックに接合する必要がないので、その接合
に要する時間および手数を省いてシリンダブロックの鋳
造作業能率を向上させることができる。更に排気ポート
用砂中子をスリーブ内の砂ブロックと継目無く一体に造
型して排気ポート用砂中子の基端外周面をスリーブの開
口部内周面に密着させるので、それら内、外周面間にシ
リンダブロック本体鋳造中溶湯が浸入することはなく、
同時に排気ポート用砂中子の動きが防止され、これによ
り、制御弁の弁室の位置および寸法精度を確保して弁室
のデッドスペースを極力少なくし、排ガスを精度よく制
御してエンジン性能の向上が図られ、更に制御弁の組立
性が良好になる。
さらにクランク室より上下方向に延びる複数の円弧状
掃気ポートについては、それら掃気ポート用の各砂中子
を、スリーブ内柱状砂ブロックから独立して容易に、し
かも継ぎ目無く造型できることから、該砂中子を分割タ
イプとした場合のようにポート途中にバリ等が生起する
恐れはなく、各掃気ポートを精度よく滑らかに成形でき
る。従って、排気系の制御弁でエンジンを高出力・高性
能化したことにあわせて、吸気・掃気系でも一層高出力
・高性能化に寄与することができるのである。
掃気ポートについては、それら掃気ポート用の各砂中子
を、スリーブ内柱状砂ブロックから独立して容易に、し
かも継ぎ目無く造型できることから、該砂中子を分割タ
イプとした場合のようにポート途中にバリ等が生起する
恐れはなく、各掃気ポートを精度よく滑らかに成形でき
る。従って、排気系の制御弁でエンジンを高出力・高性
能化したことにあわせて、吸気・掃気系でも一層高出力
・高性能化に寄与することができるのである。
（３）実施例 第１図は２サイクルエンジンＥを示し、そのエンジン
Ｅは、シリンダブロック１、そのシリンダブロック１の
上面および下面にそれぞれ取付けられたシリンダヘッド
２およびクランクケース３を備えている。
Ｅは、シリンダブロック１、そのシリンダブロック１の
上面および下面にそれぞれ取付けられたシリンダヘッド
２およびクランクケース３を備えている。
シリンダブロック１はアルミニウム合金製シリンダブ
ロック本体４と、シリンダブロック本体４に鋳ぐるまれ
てシリンダボア５を画成する鋳鉄製スリーブ６とよりな
り、シリンダブロック本体４およびスリーブ６には、一
端部がシリンダボア５に開口し他端部が外方下向きに傾
斜して延びる一連の排気ポート７が設けられ、その排気
ポート７のシリンダボア連通部に弁室８が形成される。
ロック本体４と、シリンダブロック本体４に鋳ぐるまれ
てシリンダボア５を画成する鋳鉄製スリーブ６とよりな
り、シリンダブロック本体４およびスリーブ６には、一
端部がシリンダボア５に開口し他端部が外方下向きに傾
斜して延びる一連の排気ポート７が設けられ、その排気
ポート７のシリンダボア連通部に弁室８が形成される。
またシリンダブロック本体４およびスリーブ６には、
排気ポート７を避けるようにシリンダボア５周方向に相
互に間隔をおいて並列し且つシリンダボア５とクランク
室９間を連通するように上下方向に円弧状に延びる少な
くとも３つの各一連の掃気ポート（図示例では主掃気ポ
ート101、補助掃気ポート102）が設けられ、スリーブ６
の周壁に形成された弁室８および各掃気ポート101，102
の開口部11,121、122は、シリンダボア５に摺動自在に
嵌合されたピストン13の周壁によって開閉される。
排気ポート７を避けるようにシリンダボア５周方向に相
互に間隔をおいて並列し且つシリンダボア５とクランク
室９間を連通するように上下方向に円弧状に延びる少な
くとも３つの各一連の掃気ポート（図示例では主掃気ポ
ート101、補助掃気ポート102）が設けられ、スリーブ６
の周壁に形成された弁室８および各掃気ポート101，102
の開口部11,121、122は、シリンダボア５に摺動自在に
嵌合されたピストン13の周壁によって開閉される。
弁室８に、排気ポート開き期間制御用制御弁14が回動
軸15を介して収容される。その制御弁14はエンジンＥの
運転状況に対応して開口部11の有効開口面積を調節する
もので、例えばエンジンＥの低速回転域では実線示ａの
全閉位置に、またエンジンＥの中速回転域では一点鎖線
示ｂのように半開位置に、さらにエンジンＥの高速回転
域では二点鎖線示ｃのように全開位置にそれぞれ在るよ
うに回動制御される。
軸15を介して収容される。その制御弁14はエンジンＥの
運転状況に対応して開口部11の有効開口面積を調節する
もので、例えばエンジンＥの低速回転域では実線示ａの
全閉位置に、またエンジンＥの中速回転域では一点鎖線
示ｂのように半開位置に、さらにエンジンＥの高速回転
域では二点鎖線示ｃのように全開位置にそれぞれ在るよ
うに回動制御される。
第１図中、16は排気ポート７に接続された排気管、1
7,18はシリンダブロック本体４およびシリンダヘッド２
に形成された水ジャケットである。
7,18はシリンダブロック本体４およびシリンダヘッド２
に形成された水ジャケットである。
次に第２図により前記シリンダブロック１の鋳造作業
について説明する。
について説明する。
先ず、第２図（ａ）に示すように、鋳鉄製スリーブ６
の内、外周面、弁室８の開口部11等に機械加工を施して
それらを寸法通りに仕上げる。
の内、外周面、弁室８の開口部11等に機械加工を施して
それらを寸法通りに仕上げる。
次いで、第２図（ｂ）に示すように、スリーブ６内に
中子砂を充填してスリーブ６内周面に密合する柱状砂ブ
ロック191を造型すると同時にその砂ブロック191と継目
無く一体に排気ポート用砂中子192を、それの基端19a外
周面を弁室８の開口部11内周面に密着させて造型する。
中子砂を充填してスリーブ６内周面に密合する柱状砂ブ
ロック191を造型すると同時にその砂ブロック191と継目
無く一体に排気ポート用砂中子192を、それの基端19a外
周面を弁室８の開口部11内周面に密着させて造型する。
また砂ブロック191において、スリーブ６の補助掃気
ポート102の開口部122に臨む凹部20に、別に造型された
継ぎ目の無い補助掃気ポート用砂中子193の凸部21を接
着剤を介して嵌合接着する。図には省略したが、各主掃
気ポート101に対応して同様に、主掃気ポート101用の砂
中子の接着が行われる。
ポート102の開口部122に臨む凹部20に、別に造型された
継ぎ目の無い補助掃気ポート用砂中子193の凸部21を接
着剤を介して嵌合接着する。図には省略したが、各主掃
気ポート101に対応して同様に、主掃気ポート101用の砂
中子の接着が行われる。
その後、第２図（ｃ）に示すように、砂ブロック191
を持つスリーブ６を予熱し、そのスリーブ６、排気ポー
ト用砂中子192、各掃気ポート用砂中子193および水ジャ
ケット用砂中子22を鋳型としての金型23に設置してシリ
ンダブロック本体４を鋳造する。
を持つスリーブ６を予熱し、そのスリーブ６、排気ポー
ト用砂中子192、各掃気ポート用砂中子193および水ジャ
ケット用砂中子22を鋳型としての金型23に設置してシリ
ンダブロック本体４を鋳造する。
この鋳造中において、前記のように排気ポート用砂中
子192の基端外周面がスリーブ６の開口部11内周面に密
着しているので、それら内、外周面間に溶湯が浸入する
ことはなく、同時に排気ポート用砂中子192の動きが防
止され、これにより弁室８の位置および寸法精度を確保
することができる。
子192の基端外周面がスリーブ６の開口部11内周面に密
着しているので、それら内、外周面間に溶湯が浸入する
ことはなく、同時に排気ポート用砂中子192の動きが防
止され、これにより弁室８の位置および寸法精度を確保
することができる。
また排気ポート用砂中子192を砂ブロック191に接合す
る必要がないので、その接合に要する時間および手数を
省いてシリンダブロックの鋳造作業能率を向上させるこ
とができる。
る必要がないので、その接合に要する時間および手数を
省いてシリンダブロックの鋳造作業能率を向上させるこ
とができる。
なお、スリーブ６の構成材料としては、前記鋳鉄の外
に、鋼、セラミックス等を使用することもできる。
に、鋼、セラミックス等を使用することもできる。
C.発明の効果 本発明によれば、２サイクルエンジンにおいて、排気
ポート開き期間制御弁と、クランク室より延びる複数の
排気ポートとを特設してエンジンの高出力・高性能化を
図るに当り、前記制御弁付き排気ポート用の砂中子のみ
をスリーブ内柱状砂ブロックと継ぎ目無く一体に造型
し、その造型体に、それとは別個に造型した継ぎ目の無
い複数の掃気ポート用砂中子を後付けして、それらを鋳
型内に設置するようにしている。これにより、特に制御
弁付き排気ポートの鋳造については、排気ポート用砂中
子とスリーブ内柱状砂ブロックとの接合作業を省いてシ
リンダブロックの鋳造作業能率を向上させながら、制御
弁弁室の位置及び寸法精度を確保して該弁室の小型化が
図られ、排ガスを精度よく制御してエンジン性能を向上
させることができる。その上、掃気系においても、クラ
ンク室より上下方向に延びる複数の円弧状掃気ポート用
の各砂中子を、スリーブ内柱状砂ブロックから独立して
容易に、しかも継ぎ目無く造型することができるから、
該砂中子を分割タイプとした場合のようにポート途中に
バリ等が生起する恐れはなく、各掃気ポートを精度よく
滑らかに成形できて掃気効率も高めることができる。以
上の結果、排気系・掃気系あわせて全体としてエンジン
の高出力・高性能化に大いに寄与することができる。
ポート開き期間制御弁と、クランク室より延びる複数の
排気ポートとを特設してエンジンの高出力・高性能化を
図るに当り、前記制御弁付き排気ポート用の砂中子のみ
をスリーブ内柱状砂ブロックと継ぎ目無く一体に造型
し、その造型体に、それとは別個に造型した継ぎ目の無
い複数の掃気ポート用砂中子を後付けして、それらを鋳
型内に設置するようにしている。これにより、特に制御
弁付き排気ポートの鋳造については、排気ポート用砂中
子とスリーブ内柱状砂ブロックとの接合作業を省いてシ
リンダブロックの鋳造作業能率を向上させながら、制御
弁弁室の位置及び寸法精度を確保して該弁室の小型化が
図られ、排ガスを精度よく制御してエンジン性能を向上
させることができる。その上、掃気系においても、クラ
ンク室より上下方向に延びる複数の円弧状掃気ポート用
の各砂中子を、スリーブ内柱状砂ブロックから独立して
容易に、しかも継ぎ目無く造型することができるから、
該砂中子を分割タイプとした場合のようにポート途中に
バリ等が生起する恐れはなく、各掃気ポートを精度よく
滑らかに成形できて掃気効率も高めることができる。以
上の結果、排気系・掃気系あわせて全体としてエンジン
の高出力・高性能化に大いに寄与することができる。
第１図は２サイクルエンジンの縦断面図、第２図はシリ
ンダブロック鋳造作業を示す縦断面図、第３図は従来の
排気ポート用砂中子、スリーブおよびシリンダブロック
本体の関係を示す縦断面図である。 Ｅ…２サイクルエンジン、１…シリンダブロック、３…
クランクケース、４…シリンダブロック本体、５…シリ
ンダボア、６…スリーブ、７…排気ポート、８…弁室、
９…クランク室、14…制御弁、191…砂ブロック、192…
排気ポート用砂中子、193…掃気ポート用砂中子として
の補助掃気ポート用砂中子、19a…基端、23…金型（鋳
型）
ンダブロック鋳造作業を示す縦断面図、第３図は従来の
排気ポート用砂中子、スリーブおよびシリンダブロック
本体の関係を示す縦断面図である。 Ｅ…２サイクルエンジン、１…シリンダブロック、３…
クランクケース、４…シリンダブロック本体、５…シリ
ンダボア、６…スリーブ、７…排気ポート、８…弁室、
９…クランク室、14…制御弁、191…砂ブロック、192…
排気ポート用砂中子、193…掃気ポート用砂中子として
の補助掃気ポート用砂中子、19a…基端、23…金型（鋳
型）
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B22D 19/08 B22C 9/10 F02F 1/00 F02F 1/22
Claims (1)
- 【請求項１】シリンダブロック本体と、該シリンダブロ
ック本体に鋳ぐるまれてシリンダボアを画成するスリー
ブとを備え、前記シリンダブロック本体およびスリーブ
に、一端部が前記シリンダボアに開口し他端部が外方下
向きに傾斜して延びる一連の排気ポートと、その排気ポ
ートを避けるようにシリンダボア周方向に相互に間隔を
おいて並列し且つ該シリンダボア及びクランク室間を連
通するように上下方向に円弧状に延びる少なくとも３つ
の各一連の掃気ポートとを設け、前記排気ポートのシリ
ンダボア連通部に、排気ポート開き期間制御用制御弁を
収容する弁室を形成した、２サイクルエンジン用シリン
ダブロックの鋳造方法において、 前記スリーブ内周面に密合する柱状砂ブロックと、前記
スリーブ周壁に形成された前記弁室の開口部内周面に基
端外周面を密着させた排気ポート用砂中子とを継目無く
一体に造型し、 その造型体とは別個に造型された、継ぎ目の無い各掃気
ポート用砂中子を該造型体に結合し、 次いでその結合体を鋳造に設置して前記シリンダブロッ
ク本体を鋳造することを特徴とする、２サイクルエンジ
ン用シリンダブロックの鋳造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63138613A JP2797187B2 (ja) | 1988-06-06 | 1988-06-06 | ２サイクルエンジン用シリンダブロックの鋳造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63138613A JP2797187B2 (ja) | 1988-06-06 | 1988-06-06 | ２サイクルエンジン用シリンダブロックの鋳造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01309774A JPH01309774A (ja) | 1989-12-14 |
| JP2797187B2 true JP2797187B2 (ja) | 1998-09-17 |
Family
ID=15226177
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63138613A Expired - Fee Related JP2797187B2 (ja) | 1988-06-06 | 1988-06-06 | ２サイクルエンジン用シリンダブロックの鋳造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2797187B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102010026597A1 (de) * | 2010-07-08 | 2012-01-12 | Mahle International Gmbh | Verfahren zur Herstellung eines Zylinders für einen Zweitaktmotor sowie Gusskern hierfür |
| DE102011079356A1 (de) * | 2011-07-18 | 2013-01-24 | Mahle International Gmbh | Gießkern einer Gussform zur Herstellung eines Zylinders |
| CN103008558B (zh) * | 2012-12-31 | 2015-03-11 | 东风汽车股份有限公司 | 发动机缸体砂芯组合结构 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5261127A (en) * | 1975-11-14 | 1977-05-20 | Nippon Musical Instruments Mfg | Method of making core for cylinder |
| US4252175A (en) * | 1979-05-25 | 1981-02-24 | Outboard Marine Corporation | Cylinder block having a cast-in core unit and process for manufacturing same |
| JPS5712176U (ja) * | 1980-06-24 | 1982-01-22 |
-
1988
- 1988-06-06 JP JP63138613A patent/JP2797187B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01309774A (ja) | 1989-12-14 |
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Legal Events
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