JP2796960B2 - 燃料供給ユニット - Google Patents

燃料供給ユニット

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JP2796960B2
JP2796960B2 JP8277548A JP27754896A JP2796960B2 JP 2796960 B2 JP2796960 B2 JP 2796960B2 JP 8277548 A JP8277548 A JP 8277548A JP 27754896 A JP27754896 A JP 27754896A JP 2796960 B2 JP2796960 B2 JP 2796960B2
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浩二 高橋
信一 市川
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用エ
ンジンに搭載された噴射弁に燃料を供給するのに用いて
好適な燃料供給ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジンに搭載された
燃料噴射弁に燃料を供給するには、燃料供給ユニットが
用いられ、この燃料供給ユニットとしては、燃料を貯留
した燃料タンクと、該燃料タンクの上側に設けられた取
付ブラケットと、該取付ブラケットを介して前記燃料タ
ンク内に垂下され、該燃料タンク内の燃料を外部に吐出
する燃料ポンプとからなるものが知られている。
【0003】そこで、従来技術による燃料供給ユニット
を用いた燃料噴射装置を図6を参照しつつ説明する。
【0004】図において、1は燃料供給ユニットで、該
燃料供給ユニット1は、後述する燃料タンク2、取付ブ
ラケット3、燃料ポンプ6等から大略構成されている。
【0005】2は燃料Fを貯留した燃料タンクを示し、
該燃料タンク2は、底面部2A、側面部2Bおよび上面
部2Cとから密閉容器として形成され、前記上面部2C
には、燃料タンク2内に燃料Fを給油するための給油口
2Dと、後述する燃料ポンプ6等を挿入するための開口
2Eとが設けられている。
【0006】3は燃料タンク2内に燃料ポンプ6を垂下
するための取付ブラケットを示し、該取付ブラケット3
は、燃料タンク2の上面部2Cに開口2Eを閉塞するよ
うに固着されたアッパープレート4と、基端側が該アッ
パープレート4下面に一体に固着され、先端側が底面部
2Aに向けて下向きに伸長して自由端となったブラケッ
ト本体5とから構成されている。また、前記ブラケット
本体5の先端側には、燃料ポンプ6の底部側周縁6Cを
下側から支持する支持部5Aが屈曲して形成され、該支
持部5Aによって後述するフィルタ7が燃料タンク2の
底面部2Aに近接するように燃料ポンプ6を上下方向に
位置決めしている。
【0007】6は燃料タンク2内に設けられ、該燃料タ
ンク2内の燃料Fを後述する燃料噴射弁11に向けて吐
出する燃料ポンプを示し、該燃料ポンプ6は、電動モー
タ、ポンプ部(いずれも図示せず)等を内蔵し、底部側
には吸込口6Aが設けられ、上部側には吐出口となる吐
出パイプ6Bが設けられている。また、前記吸込口6A
には燃料ポンプ6内に燃料Fと共に異物が吸込まれるの
を防止するフィルタ7が取付けられ、前記吐出パイプ6
Bには後述する燃料供給配管8の一端側が接続されてい
る。そして、該燃料ポンプ6は、支持部5Aによって底
部側周縁6Cが支持された状態でブラケット本体5に取
付けられている。
【0008】一方、8は一端側が燃料ポンプ6の吐出パ
イプ6Bに接続され、他端側がエンジンEに向けて伸長
した燃料供給配管、9は該燃料供給配管8の他端側に接
続され、該燃料供給配管8の一部をなす燃料噴射機構を
それぞれ示し、該燃料噴射機構9は、円筒状の金属パイ
プによって形成された燃料パイプ10と、該燃料パイプ
10の途中にそれぞれ設けられた複数の燃料噴射弁1
1,11(2個のみ図示)とから大略構成されている。
そして、各燃料噴射弁11は電磁アクチュエータ(図示
せず)を内蔵し、外部から噴射信号が給電されたとき
に、燃料パイプ10内を流通する燃料FをエンジンEの
各シリンダ(図示せず)に向けて噴射するものである。
【0009】12は各燃料噴射弁11よりも上流側に位
置して燃料供給配管8の途中に設けられた燃料フィルタ
を示し、該燃料フィルタ12は燃料ポンプ6から吐出さ
れた燃料F中の異物をフィルタエレメント(図示せず)
で除去し、清浄化した燃料Fを下流側へと流通させるも
のである。
【0010】13は燃料パイプ10の下流側に接続され
た圧力レギュレータで、該圧力レギュレータ13は、制
御圧導管13Aを介して導いたインテイクマニホールド
(図示せず)内の圧力に応じ、供給される燃料Fの一部
を余剰油としてリターン配管14を介して燃料タンク2
内に戻すことにより、燃料供給配管8内等の燃圧(燃料
圧力)を、前記インテイクマニホールド内の圧力に対し
て例えば2.55kg/cm2 程度に調整するようにな
っている。
【0011】従来技術による燃料噴射装置は、上述の如
き構成を有するもので、燃料供給ユニット1の燃料ポン
プ6を作動させると、燃料タンク2内の燃料Fがフィル
タ7を介して吸込口6Aから該燃料ポンプ6内に吸込ま
れつつ、吐出パイプ6Bから燃料供給配管8内に吐出さ
れる。そして、該燃料供給配管8内に吐出された燃料F
は、該燃料供給配管8の途中に設けられた燃料フィルタ
12によって濾過されて異物が除去された状態で、その
一部が各燃料噴射弁11からエンジンEの各シリンダ内
に向けて噴射供給される。また、大部分の燃料Fは余剰
油となって圧力レギュレータ13からリターン配管14
を介して燃料タンク2内へと戻され、このときに燃料供
給配管8内の燃料圧力は該圧力レギュレータ13により
所定の圧力に調整されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるものでは、燃料ポンプ6を燃料タンク2内
に位置してブラケット本体5先端側に保持し、燃料フィ
ルタ12、圧力レギュレータ13を燃料タンク2外に配
設している。このため、燃料ポンプ6、燃料フィルタ1
2、圧力レギュレータ13を取付けるためのブラケッ
ト、スペースがそれぞれ必要となる。この結果、全体の
小型、軽量化の妨げになり、また取付ブラケット等の誤
組付けやコストの上昇を招くという問題がある。
【0013】また、取付ブラケット3のブラケット本体
5先端側に支持部5Aを形成し、該支持部5Aで燃料ポ
ンプ6の底部側周縁6Cを下側から支持することによ
り、フィルタ7が燃料タンク2の底面部2Aに近接する
ように燃料ポンプ6を上下方向に位置決めしている。
【0014】しかし、燃料タンク2は車種に応じて多数
種類用意されているから、燃料タンク2の底面部2Aか
ら上面部2Cまでの高さ寸法Hが異なったものも数多く
存在している。
【0015】この結果、従来技術では高さ寸法Hが異な
る各燃料タンク2毎に、ブラケット本体5の伸長寸法等
が異なった取付ブラケット3をそれぞれ用意する必要が
あり、生産性が悪化したり、製造コストが大幅に上昇し
てしまうという問題がある。しかも、取付ブラケット3
の種類が増大することによって誤組付けを生じる虞れが
あり、組立作業性が低下するばかりか、歩留りや信頼性
が大幅に低下するという問題がある。
【0016】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
なされたもので、取付ブラケットを用いて燃料タンク内
に燃料ポンプと燃料フィルタを一体的に取付けるように
した燃料供給ユニットを提供することを目的としてい
る。
【0017】また、本発明の他の目的は、取付ブラケッ
トに圧力レギュレータを一体的に取付けるようにした燃
料供給ユニットを提供することにある。
【0018】さらに、本発明の他の目的は、燃料ポンプ
の取付位置を調整可能として複数種類の燃料タンクに対
応できるようにした燃料供給ユニットを提供することに
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による燃料供給ユニットは、燃
料を貯留する燃料タンクと、該燃料タンクの上側に取付
けられた取付ブラケットと、該取付ブラケットを介して
前記燃料タンク内に設けられた燃料ポンプとからなる。
【0020】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記取付ブラケットは、前記燃料タンクの上側
に取付けられるアッパープレート部と、該アッパープレ
ート部の下面側から前記燃料タンクの底面に向けて伸長
して設けられ、前記燃料ポンプを保持するポンプ用ブラ
ケット部と、該ポンプ用ブラケット部と隣接して前記ア
ッパープレート部の下面から前記燃料タンクの底面に向
けて伸長して設けられ内部に燃料フィルタを収容するフ
ィルタ用ケーシング部と、該フィルタ用ケーシング部の
上部位置に設けられ、該フィルタ用ケーシング部内を前
記燃料ポンプの吐出口に接続する流入パイプ部と、前記
アッパープレート部の上面側に設けられ、前記燃料フィ
ルタを通過した後の燃料を前記燃料タンク外の燃料供給
配管に流出する流出パイプ部とから構成したことにあ
る。
【0021】このように構成したことにより、取付ブラ
ケットのポンプ用ブラケット部に燃料ポンプを保持し、
フィルタ用ケーシング部に燃料フィルタを収容すること
ができるから、前記燃料フィルタを燃料ポンプと一緒に
取付ブラケットを介して燃料タンク内に取付けることが
でき、燃料タンク外で燃料フィルタを取付けるためのブ
ラケット、スペースを不要にすることができる。また、
燃料ポンプの吐出口から吐出された燃料は、流入パイプ
部を用いて隣接するフィルタ用ケーシング部内に供給す
ることができる。さらに、フィルタ用ケーシング部内で
清浄となった燃料は、アッパープレート部に設けた流出
パイプ部から燃料供給配管に流出することができる。
【0022】請求項2の発明は、アッパープレート部に
は、流出パイプ部から燃料供給配管に流出する燃料の圧
力を所定圧に調整する圧力レギュレータを設けたことに
ある。
【0023】このように構成したことにより、アッパー
プレート部に圧力レギュレータを一体的に取付けること
ができ、燃料タンクの外部に圧力レギュレータを取付け
るためのブラケット、スペースが不要となる。
【0024】請求項3の発明は、フィルタ用ケーシング
部は、アッパープレート部の下面側に一体的に形成され
た上側ケースと、該上側ケース内に燃料フィルタを収容
した状態で該上側ケースの下側開口を閉塞する下側ケー
スとから構成したことにある。
【0025】このように構成したことにより、アッパー
プレート部の下面側に一体的に形成された上側ケースに
下側ケースを取付けることにより、該上側ケースと下側
ケースとの間に位置してフィルタ用ケーシング部内に燃
料フィルタを収容することができ、簡単な取付作業で燃
料フィルタをアッパープレート部側に固定することがで
きる。
【0026】請求項4の発明は、ポンプ用ブラケット部
は、燃料ポンプを上下方向に対して調節可能に保持する
構成としたことにある。
【0027】このように構成したことにより、ポンプ用
ブラケット部によって燃料ポンプを保持する位置を上下
方向に調節することにより、燃料タンクに対して燃料ポ
ンプを適正な位置に保持することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
燃料供給ユニットを図1ないし図4に基づいて説明す
る。なお、本実施例では、前述した図6に示す従来技術
と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0029】図中、21は本実施例による燃料供給ユニ
ット、22は従来技術の取付ブラケット3に代えて用い
られる本実施例による取付ブラケットを示し、該取付ブ
ラケット22は、後述するアッパープレート23、固定
ブラケット部24、可動ブラケット部25、係合機構2
6とから大略構成されている。
【0030】23は燃料タンク2の上面部2Cに取付け
られたアッパープレート部をなすアッパープレートを示
し、該アッパープレート23は、図2にも示す如く、燃
料タンク2の開口2Eを閉塞するように上面部2Cに固
着された円板状のプレート部23Aと、該プレート部2
3A下面から前記開口2Eを介して下向きに延設された
大径かつ短寸な筒部23Bとから大略構成されている。
【0031】24は基端側がアッパープレート23のプ
レート部23A下面に一体に固着され、先端側が下向き
に伸長した固定ブラケット部を示し、該固定ブラケット
部24は、軸線が上下方向となる半円筒状に形成され、
その内面は燃料ポンプ6の外周形状に沿って円弧状に形
成された保持面24Aとなっている。また、該固定ブラ
ケット部24は、開口側端面24B,24Bを介して可
動ブラケット部25と当接するようになっている。
【0032】25は固定ブラケット部24に対向して配
設され、該固定ブラケット部24と共にポンプ用ブラケ
ット部を構成する可動ブラケット部を示し、該可動ブラ
ケット部25は、前記固定ブラケット部24と同様に、
軸線が上下方向となる半円筒状に形成され、その内面は
燃料ポンプ6の外周形状に沿って円弧状に形成された保
持面25Aとなっている。そして、該可動ブラケット部
25は、開口側端面25B,25Bを固定ブラケット部
24の各開口側端面24Bに当接させることにより、該
固定ブラケット部24と協働して燃料ポンプ6を囲繞す
るものである。また、該可動ブラケット部25には、下
端部に位置して径方向内向きに突出する支持部25Cが
一体に設けられ、該支持部25Cは、前記保持面25A
で燃料ポンプ6を保持した状態で、該燃料ポンプ6の底
部側周縁6Cに下側から当接して燃料ポンプ6を支持す
るものである。
【0033】26は固定ブラケット部24と可動ブラケ
ット部25に設けられた係合手段としての係合機構を示
し、該係合機構26は、後述する被係合穴27と係合突
起28とから構成されている。
【0034】27,27,…は固定ブラケット部24の
両方の開口側端面24B,24Bに設けられ、上下方向
に等間隔で列設された複数個の被係合穴を示し、該各被
係合穴27は、各開口側端面24Bから平行に伸長して
固定ブラケット部24の外周面に開口する方形状の貫通
穴として形成されている。
【0035】また、28,28,…は可動ブラケット部
25に設けられた4本の係合突起を示し、該各係合突起
28は、基端側が可動ブラケット部25の各開口側端面
25Bに一体に固着され、先端側が該各開口側端面25
Bから固定ブラケット部24の各開口側端面24Bに向
けて平行に伸長している。また、該各係合突起28の先
端側には、外方に突出する略三角形状の係合爪28Aが
設けられている。
【0036】そして、このように構成された係合機構2
6は、各係合突起28を内方に弾性変形させつつ各被係
合穴27に挿入し、固定ブラケット部24に可動ブラケ
ット部25を当接させた最挿入位置まで該各係合突起2
8を挿入することにより、各係合爪28Aを各被係合穴
27から突出させて各係合突起28の弾性力で各被係合
穴27の周面側開口に係合させて固定ブラケット部24
に可動ブラケット部25を固定するものである。
【0037】一方、29は取付ブラケット22に設けら
れた燃料フィルタ−圧力レギュレータ組立体を示し、該
燃料フィルタ−圧力レギュレータ組立体29は、図3に
示す如く、固定ブラケット部24に隣接してアッパープ
レート23のプレート部23Aに一体形成された有蓋筒
状の上側ケース30Aおよび該上側ケース30Aの下側
開口を閉塞するように設けられた有底筒状の下側ケース
30Bからなり、内部が中空室31となって下方に伸長
したフィルタ用ケーシング部をなすケーシング30と、
該ケーシング30を形成する上側ケース30Aの上部外
周側に固着され、下向きに屈曲する略く字状に形成され
た流入パイプ部となる流入パイプ32と、前記上側ケー
ス30Aの上側から燃料タンク2外に突出した流出パイ
プ部となる流出パイプ33および制御圧導入パイプ34
と、軸線O−O上に位置して前記下側ケース30Bに設
けられ、上端側が後述する圧力レギュレータ37の余剰
油流出口40と接続され、下端側が前記下側ケース30
Bの下端部に開口したリターン流路35と、該リターン
流路35の外周を囲むように前記ケーシング30内に配
設され、前記流入パイプ32から流入した燃料Fを濾過
する筒状の燃料フィルタ36と、前記上側ケース30A
内に位置して該燃料フィルタ36の上側に設けられ、該
燃料フィルタ36を介して流入した燃料Fの圧力を前記
制御圧導入パイプ34からの制御圧によって圧力制御し
て前記流出パイプ33から流出させると共に余剰油を前
記リターン流路35から流出せしめる圧力レギュレータ
37とから構成されている。
【0038】また、前記圧力レギュレータ37は、前記
上側ケース30A内に設けられたレギュレータケーシン
グ38と、該レギュレータケーシング38内を燃料フィ
ルタ36を介して流入した燃料Fの圧力を受圧する燃圧
室Aと前記制御圧導入パイプ34から導入されるインテ
イクマニホールド内の圧力または大気圧を制御圧として
受圧する制御圧室Bとに画成するダイヤフラム39と、
前記レギュレータケーシング38の下端側に位置して前
記リターン流路35に開口した余剰油流出口40と、前
記ダイヤフラム39と共に変位し、該余剰油流出口40
に形成された弁座41に離着座するボール弁体42とか
ら構成されている。
【0039】本実施例による燃料供給ユニット21は上
述の如き構成を有するもので、エンジンを始動すると、
燃料タンク2内の燃料Fはフィルタ7から吸込口6Aを
介して燃料ポンプ6内に吸込まれ、該燃料ポンプ6の吐
出パイプ6Bから吐出され、流入パイプ32を介して燃
料フィルタ−圧力レギュレータ組立体29内に流入す
る。そして、燃料フィルタ−圧力レギュレータ組立体2
9内に流入した燃料Fは、燃料フィルタ36を通って濾
過された状態で流出パイプ33から吐出され、燃料供給
配管、燃料噴射機構等を介して各燃料噴射弁からエンジ
ンの各シリンダに向けて噴射供給される。
【0040】また、上述した燃料Fの供給時には、燃料
ポンプ6から吐出された燃料Fの圧力が圧力レギュレー
タ37の燃圧室A内に作用する。そして、この燃料Fの
圧力(燃圧)が制御圧室B内の制御圧等によって設定さ
れた圧力よりも高くなったときには、燃圧室A内の燃圧
によってダイヤフラム39が上方に変位され、ボール弁
体42が弁座41から離座する。これにより、燃料フィ
ルタ−圧力レギュレータ組立体29内に流入した燃料F
の一部が余剰油流出口40、リターン流路35を介して
燃料タンク2内に直接戻されるから、燃料供給配管内の
燃圧を常時所定圧に調整することができる。
【0041】次に、燃料ポンプ6を高さ寸法H1 の燃料
タンク2内に取付けるまでの作業手順について説明す
る。
【0042】まず、燃料ポンプ6を固定ブラケット部2
4の保持面24Aに沿って下側から挿入し、その吐出パ
イプ6Bを流入パイプ32内に挿嵌する。次に、可動ブ
ラケット部25を前記固定ブラケット部24と対向させ
て配置し、上側の係合突起28,28を最上部の被係合
穴27,27に、下側の係合突起28,28を下から3
番目の被係合穴27,27に挿入して互いの各開口側端
面24B,25Bを当接させる。これにより、各係合突
起28の係合爪28Aが各被係合穴27に連結され、燃
料ポンプ6は固定ブラケット部24と可動ブラケット部
25とに囲繞された状態で保持される。また、このとき
に燃料ポンプ6は、その底部側周縁6Cが可動ブラケッ
ト部25の支持部25Cによって支持されて上下方向に
位置決めされている。
【0043】そして、上述のようにして取付ブラケット
22に燃料ポンプ6を固定したら、ケーシング30の上
側ケース30Aに圧力レギュレータ37、燃料フィルタ
36、下側ケース30Bを順次組付けて燃料フィルタ−
圧力レギュレータ組立体29を組立てると共に、燃料ポ
ンプ6の吸込口6Aにフィルタ7を取付け、ポンプユニ
ットを形成する。
【0044】次に、ポンプユニットを形成したら、該ポ
ンプユニットを燃料タンク2の開口2Eから該燃料タン
ク2内に挿入し、アッパープレート23を燃料タンク2
の上面部2Cに固定する。これにより、図1に示すよう
に、フィルタ7が燃料タンク2の底面部2Aに近接する
適正位置に燃料ポンプ6を配設することができる。
【0045】一方、上述したポンプユニットと同じ仕様
のポンプユニットを他の燃料タンク、例えば、図4に示
すような大きな高さ寸法H2 の燃料タンク2′に取付け
る場合について説明する。
【0046】まず、燃料ポンプ6を固定ブラケット部2
4の保持面24Aに沿って下側から挿入し、その吐出パ
イプ6Bを中継パイプ43を介して流入パイプ32に接
続する。次に、可動ブラケット部25を前記固定ブラケ
ット部24と対向させて配置し、上側の係合突起28,
28を上から3番目の被係合穴27,27に、下側の係
合突起28,28を最下部の被係合穴27,27に挿入
することにより、固定ブラケット部24に対して可動ブ
ラケット部25を下側にずらして配設する。
【0047】この結果、燃料ポンプ6は各被係合穴27
の2個分だけ下側に移動されるから、大きな高さ寸法H
2 の燃料タンク2′となっても、フィルタ7が底面部2
Aに近接する適正位置に燃料ポンプ6を配設することが
できる。
【0048】従って、本実施例によれば、各係合突起2
8が挿入される各被係合穴27を、燃料タンク2の高さ
寸法に応じて上側または下側に変更し、固定ブラケット
部24に対して可動ブラケット部25を上下方向に移動
させることにより、一種類の取付ブラケット22で高さ
寸法の異なる様々な燃料タンク2に対応することができ
るから、取付ブラケット22の種類を大幅に削減するこ
とができ、製造コストを大幅に低減することができる。
しかも、取付ブラケット22の種類を少なくすることに
より、誤組付けの発生を抑制できる上に、組立作業性を
向上でき、歩留りや生産性を大幅に向上することができ
る。
【0049】また、本実施例では、係合機構26を、固
定ブラケット部24の各開口側端面24Bから平行に伸
長して貫通し、上下方向に列設された被係合穴27,2
7,…と、可動ブラケット部25に設けられ、該各被係
合穴27に向けて平行に伸長し、最挿入位置で該各被係
合穴27に係合する係合爪28Aを有する4本の係合突
起28,28,…とから構成しているから、各被係合穴
27のいずれか4個を選択して各係合突起28を挿入す
るだけで固定ブラケット部24に可動ブラケット部25
を連結して燃料ポンプ6を固定することができ、燃料供
給ユニット21の組立作業時の作業性を大幅に向上する
ことができる。
【0050】さらに、アッパープレート23に固定ブラ
ケット部24と燃料フィルタ−圧力レギュレータ組立体
29の上側ケース30Aとを一体形成しているから、燃
料ポンプ6、燃料フィルタ36および圧力レギュレータ
37を集約して配設することができる。
【0051】これにより、燃料タンク2の外部に燃料フ
ィルタ36、圧力レギュレータ37を取付けるためのブ
ラケット、スペースを不要にすることができるから、取
扱いを容易にでき、組立作業性やメンテナンス性を向上
することができる。
【0052】しかも、燃料ポンプ6の吐出パイプ6Bと
燃料フィルタ−圧力レギュレータ組立体29とを流入パ
イプ32で接続しているから、通路を短くして通路抵抗
を小さくでき、配管を簡素化して誤組付けを防止して生
産性等を向上することができる。さらに、アッパープレ
ート23に設けた流出パイプ33は、燃料供給配管を接
続するだけでよいから、これによっても誤組付け等を防
止することができる。
【0053】また、圧力レギュレータ37の余剰油流出
口40から排出した余剰油は、リターン流路35を介し
て燃料タンク2内に戻すようにし、かつ燃料フィルタ3
6を該リターン流路35を囲むように配設しているか
ら、ケーシング30内を無駄なく有効に利用することが
できる上に、余剰油をケーシング30外に排出するため
の流路を不要とすることができ、燃料フィルタ−圧力レ
ギュレータ組立体29の構成を簡略化でき、小型化や組
立作業性の向上を図ることができる。
【0054】一方、燃料フィルタ−圧力レギュレータ組
立体29のケーシング30を上側ケース30Aと下側ケ
ース30Bとから構成しているから、該上側ケース30
Aの下側開口を下側ケース30Bで閉塞することによ
り、該ケーシング30内に燃料フィルタ36を配設する
ことができ、組立作業性を向上することができる。
【0055】なお、前記実施例では、固定ブラケット部
24に各被係合穴27を設け、可動ブラケット部25に
各係合突起28を設けた場合を例に挙げて説明したが、
図5に示す変形例の如く、固定ブラケット部24に各係
合突起28′を設け、可動ブラケット部25に各被係合
穴27′を設けるようにしてもよい。
【0056】また、前記実施例では、係合機構26を各
被係合穴27と該各被係合穴27に係合する係合爪28
Aを有する各係合突起28とから構成したが、固定ブラ
ケット部24に可動ブラケット部25を連結でき、かつ
固定ブラケット部24に対して可動ブラケット部25を
上下方向に移動できるものであればこれに限るものでは
ない。
【0057】さらに、前記実施例では、燃料フィルタ−
圧力レギュレータ組立体29のケーシング30を有蓋筒
状の上側ケース30Aおよび有底筒状の下側ケース30
Bから形成するものとしたが、例えば有蓋筒状の上側ケ
ースを軸方向に伸長させて下側開口を底蓋で閉塞するこ
とによりケーシングを形成するようにしてもよく、ま
た、有底筒状の下側ケースを軸方向に伸長させて上側開
口を蓋体で閉塞することによりケーシングを形成するよ
うにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、取付ブラケットのポンプ用ブラケット部に燃料ポ
ンプを保持し、フィルタ用ケーシング部に燃料フィルタ
を収容することができるから、前記燃料フィルタを燃料
ポンプと一緒に取付ブラケットを介して燃料タンク内に
取付けることができる。これにより、燃料タンクの外部
に燃料フィルタを取付けるためのブラケット、スペース
を不要にすることができるから、取扱いを容易にでき、
組立作業性やメンテナンス性を向上することができる。
また、燃料ポンプの吐出口は流入パイプ部を介してフィ
ルタ用ケーシング部と接続されているから、流入パイプ
部を短くして通路抵抗を小さくでき、配管を簡素化して
誤組付けを防止すると共に、生産性等を向上することが
できる。さらに、アッパープレート部に設けた流出パイ
プ部は、燃料供給配管を接続するだけでよいから、これ
によっても誤組付け等を防止することができる。
【0059】請求項2の発明によれば、アッパープレー
ト部に圧力レギュレータを一体的に取付けることができ
るから、燃料タンクの外部に圧力レギュレータを取付け
るためのブラケット、スペースを不要にすることがで
き、部品点数を削減して組立作業性や生産性を向上する
ことができる。
【0060】請求項3の発明によれば、アッパープレー
ト部の下面側に一体的に形成された上側ケースに下側ケ
ースを取付けることによりフィルタ用ケーシング部を形
成し、このフィルタ用ケーシング部内に燃料フィルタを
収容することができるから、簡単な取付作業で燃料フィ
ルタをアッパープレート部側に固定することができ、作
業性や生産性を向上することができる。
【0061】請求項4の発明によれば、ポンプ用ブラケ
ット部によって燃料ポンプを上下方向に対して調節可能
に保持することができるから、燃料タンクの大きさ(深
さ)に応じて燃料ポンプを上下方向に調節することによ
り、燃料タンクに対して燃料ポンプを適正な位置に保持
することができ、ポンプ用ブラケット部の種類を削減し
て生産性を向上し、製造コストを低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例による燃料供給ユニットを示す縦断面図
である。
【図2】図1中の取付ブラケットと燃料ポンプとを分解
して示す外観斜視図である。
【図3】図1中の燃料フィルタ−圧力レギュレータ組立
体の拡大縦断面図である。
【図4】大きな高さ寸法の他の燃料タンクを用いた燃料
供給ユニットを示す縦断面図である。
【図5】変形例による取付ブラケットを分解して示す外
観斜視図である。
【図6】従来技術による燃料供給ユニットを用いた燃料
噴射装置を示す全体構成図である。
【符号の説明】
2,2′ 燃料タンク 2A 底面部 2C 上面部 6 燃料ポンプ 6B 吐出パイプ(吐出口) 8 燃料供給配管 21,21′ 燃料供給ユニット 22 取付ブラケット 23 アッパープレート(アッパープレート部) 24 固定ブラケット部(ポンプ用ブラケット部) 25 可動ブラケット部(ポンプ用ブラケット部) 25C 支持部 26 係合機構(係合手段) 27,27′ 被係合穴 28,28′ 係合突起 29 燃料フィルタ−圧力レギュレータ組立体 30 ケーシング(フィルタ用ケーシング部) 30A 上側ケース 30B 下側ケース 32 流入パイプ(流入パイプ部) 33 流出パイプ(流出パイプ部) 36 燃料フィルタ 37 圧力レギュレータ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を貯留する燃料タンクと、該燃料タ
    ンクの上側に取付けられた取付ブラケットと、該取付ブ
    ラケットを介して前記燃料タンク内に設けられた燃料ポ
    ンプとからなる燃料供給ユニットにおいて、 前記取付ブラケットは、 前記燃料タンクの上側に取付けられるアッパープレート
    部と、 該アッパープレート部の下面側から前記燃料タンクの底
    面に向けて伸長して設けられ、前記燃料ポンプを保持す
    るポンプ用ブラケット部と、 該ポンプ用ブラケット部と隣接して前記アッパープレー
    ト部の下面から前記燃料タンクの底面に向けて伸長して
    設けられ内部に燃料フィルタを収容するフィルタ用ケー
    シング部と、 該フィルタ用ケーシング部の上部位置に設けられ、該フ
    ィルタ用ケーシング部内を前記燃料ポンプの吐出口に接
    続する流入パイプ部と、 前記アッパープレート部の上面側に設けられ、前記燃料
    フィルタを通過した後の燃料を前記燃料タンク外の燃料
    供給配管に流出する流出パイプ部とから構成したことを
    特徴とする燃料供給ユニット。
  2. 【請求項2】 前記アッパープレート部には、前記流出
    パイプ部から燃料供給配管に流出する燃料の圧力を所定
    圧に調整する圧力レギュレータを設けてなる請求項1に
    記載の燃料供給ユニット。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ用ケーシング部は、前記ア
    ッパープレート部の下面側に一体的に形成された上側ケ
    ースと、該上側ケース内に前記燃料フィルタを収容した
    状態で該上側ケースの下側開口を閉塞する下側ケースと
    から構成してなる請求項1に記載の燃料供給ユニット。
  4. 【請求項4】 前記ポンプ用ブラケット部は、前記燃料
    ポンプを上下方向に対して調節可能に保持する構成とし
    てなる請求項1に記載の燃料供給ユニット。
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