JP2796861B2 - アルミニウム又はアルミニウム合金よりなる材料の表面にろう材を設ける方法 - Google Patents

アルミニウム又はアルミニウム合金よりなる材料の表面にろう材を設ける方法

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【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金(以
下、単にアルミニウム合金)材の表面に例えばろう材を
設ける方法に関するものである。
【発明の背景】
アルミニウム合金材の表面にろう材をクラッドしたブ
レージングシートや犠牲陽極材をクラッドした材料は良
く知られている。 このようなブレージングシートの製造方法として、各
々の機能を有するシートを重ね合わせて熱間圧延手段に
より接合密着させるクラッド圧延法、溶射によって表面
に溶融粒子を吹き付ける溶射法、あるいはフラックスを
塗布した部材に溶融粒子を吹き付けたり、所定の厚さに
圧延した薄板を載せて加熱により該薄板を溶融させて接
合させるフラックス法等が考えられる。 しかしながら、これらの方法のうち、第1番目のクラ
ッド圧延法は、被接合材料の厚さを均一に、かつ、調整
が容易であるものの、圧延手段が用いられるから、文字
通り板材にしか応用できない。すなわち、例えば管材等
には利用できない。 第2番目の溶射法は、被接合材料の厚さを均一にする
ことが極めて困難であり、かつ、酸化物が多くなる為、
その適用用途が限られる。すなわち、活性な金属を溶射
手段で設けることはできない。 第3番目のフラックス法にあっても、溶融粒子の付着
の均一性に問題があったり、薄板の加熱による溶融接合
の場合には、薄板製造コストが高く付いたり、溶融加熱
に要する設備や熱等のランニングコストが高く付く等の
問題がある。 又、5〜12wt%のSiを含むアルミニウム合金ろう材
と、KAlF4とK3AlF6との混合物からなりKF成分として40
〜50wt%及びAlF3を60〜50wt%含むアルミニウム合金用
非腐食性フラックスとを、同一容器内でそれぞれの液相
線温度以上に加熱し、該容器内にアルミニウム合金を浸
漬することを特徴とするアルミニウム合金へのろう材の
付着方法が提案(特公昭63−59792号公報)されてい
る。 しかしながら、この提案の技術では不必要な部分、さ
らには付着すべきでない部分にもろう材が付着し、腐食
が促進され易くなったり、又、ろう材の消費量が多くな
り、実用化には問題が大きい。
【発明の開示】
本発明の第1の目的は、アルミニウム合金のような活
性に富む材料の場合に適用できる異種材料を接合する方
法を提供することである。 本発明の第2の目的は、例えば管材のような薄板でな
い場合にも応用できる異種材料を接合する方法を提供す
ることである。 本発明の第3の目的は、接合する厚さをほぼ均一なも
のとできる異種材料を接合する方法を提供することであ
る。 本発明の第4の目的は、必要な部分にのみ、すなわち
限定的に異種材料を接合できる方法を提供することであ
る。 本発明者は、アルミニウム合金のようなろう材や亜鉛
のような犠牲陽極材の配設方法についての研究を鋭意押
し進めていった結果、アルミニウム合金材の表面に活性
状態でAlの酸化皮膜破壊作用を有するフラックスを塗布
した後、前記アルミニウム合金材の溶融温度よりも低
く、かつ、フラックスの活性温度に保持されたろう材や
亜鉛の溶湯中に浸漬すると、アルミニウム合金材表面の
酸化皮膜が除去されると共に、ろう材や亜鉛がアルミニ
ウム合金材の表面に薄く、しかもほぼ均一に付着してお
り、その後これを引き上げることで所望のものが得られ
ていることを見出した。 しかも、この際、フラックスが塗布されていなかった
部分にはろう材や亜鉛がアルミニウム合金材の表面に付
着していないか、付着していても簡単に除去できること
も判ったのである。 本発明は上記の知見を基にして達成されたものであ
り、アルミニウム又はアルミニウム合金よりなる第1の
材料Aと第3の材料Bとを接合する為に前記第1の材料
Aの表面にろう材を設ける方法であって、 前記第1の材料Aと第3の材料Bとの接合部に対応す
る位置における前記第1の材料Aの表面にのみ、活性状
態でアルミニウム又はアルミニウム合金の酸化皮膜を破
壊する作用を有するフラックスを設け、それ以外の部分
には前記フラックスを設けない第1工程と、 前記第1工程の後、前記フラックスの活性温度に保持
された前記ろう材の溶湯中に前記第1の材料Aを浸漬す
る第2工程 とを具備してなり、 第1の材料Aと第3の材料Bとの接合部に対応する位
置における前記第1の材料Aの表面にのみろう材を設け
ることを特徴とする方法を提供するものである。 そして、この技術によって上記の目的が達成されたの
である。 尚、この方法において、ろう材の溶湯中における浸漬
時間は、短すぎず、かつ、長すぎないことが好ましく、
すなわち短すぎるとろう材等が充分に付着せず、逆に長
すぎると母材がろう材等の溶湯に侵食されるから、約0.
3〜30秒間であることが好ましい。
【実施例1】 例えば、熱交換器のAl−0.3wt%Mnからなる押出偏平
多穴管の表面一部(フィンを接合しようとする部分)に
水を溶媒としてKF−AlF3系フラックスを塗布し、乾燥後
600℃に保持されたAl−10wt%Si合金の溶湯中に所定時
間浸漬し、その後これを引き上げた。
【実施例2】 純Al(JIS−1050)よりなる押出偏平多穴管の表面一
部(フィンを接合しようとする部分)に水を溶媒として
AF−AlF3系フラックスを塗布し、乾燥後600℃に保持さ
れたAl−10wt%Si−1.5wt%Zn合金の溶湯中に所定時間
浸漬し、その後これを引き上げた。
【実施例3】 純Al(JIS−1050)よりなる押出偏平多穴管の表面一
部(フィンを接合しようとする部分)にNaCl−KCl−LiC
l系フラックスを塗布し、乾燥後600℃に保持されたAl−
10wt%Si合金の溶湯中に所定時間浸漬し、その後これを
引き上げた。
【実施例4】 純Al(JIS−1050)よりなる押出偏平多穴管の表面一
部(フィンを接合しようとする部分)にKCl−LiCl系フ
ラックスを塗布し、乾燥後550℃に保持されたAl−45wt
%Zn−5wt%Si合金の溶湯中に所定時間浸漬し、その後
これを引き上げた。
【実施例5】 純Al(JIS−1050)よりなる押出偏平多穴管の表面一
部にKCl−LiCl系フラックスを塗布し、乾燥後470℃に保
持されたZnの溶湯中に所定時間浸漬し、その後これを引
き上げた。
【実施例6】 純Al(JIS−1050)よりなる押出偏平多穴管の表面一
部にRbF−AlF3系フラックスを塗布し、乾燥後550℃に保
持されたAl−45wt%Zn−5wt%Si合金の溶湯中に所定時
間浸漬し、その後これを引き上げた。
【比較例1】 実施例1において、フラックスを全く用いないで、そ
の他は同様に行った。
【比較例2】 実施例2において、フラックスを全く用いないで、そ
の他は同様に行った。
【比較例3】 特公昭63−59792号公報で提案されている如く、Al−1
0wt%Si合金とKF−AlF3系フラックスとが充填され、600
℃に保持された容器内に、熱交換器のAl−0.3wt%Mnか
らなる押出偏平多穴管を浸漬し、その後これを引き上げ
た。
【特性】
上記各例の押出偏平多穴管について、ろう材等の付着
厚さ、その均一性、付着箇所及び溶湯による母材(押出
偏平多穴管)の侵食具合を調べたので、その結果を表1
に示す。 この表1よる判る通り、本発明によれば、ろう材等の
膜が均一に、しかも、目的とする必要な部分にのみ、か
つ、母材が侵食されることもなく押出偏平多穴管上に設
けられることが判る。 これに対して、特に、比較例3のものでは、押出偏平
多穴管の孔が塞がれるようになっており、熱交換器の押
出偏平多穴管としては対応できない。さらには、ろう材
等の膜を形成するのに比較的長い時間が掛かるものであ
って、膜形成効率が低い。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム又はアルミニウム合金よりな
    る第1の材料Aと第3の材料Bとを接合する為に前記第
    1の材料Aの表面にろう材を設ける方法であって、 前記第1の材料Aと第3の材料Bとの接合部に対応する
    位置における前記第1の材料Aの表面にのみ、活性状態
    でアルミニウム又はアルミニウム合金の酸化皮膜を破壊
    する作用を有するフラックスを設け、それ以外の部分に
    は前記フラックスを設けない第1工程と、 前記第1工程の後、前記フラックスの活性温度に保持さ
    れた前記ろう材の溶湯中に前記第1の材料Aを浸漬する
    第2工程 とを具備してなり、 第1の材料Aと第3の材料Bとの接合部に対応する位置
    における前記第1の材料Aの表面にのみろう材を設ける
    ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】第2工程でのろう材の溶湯中に第1の材料
    Aを浸漬する時間が0.3〜30秒間であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP1292434A 1989-11-13 1989-11-13 アルミニウム又はアルミニウム合金よりなる材料の表面にろう材を設ける方法 Expired - Fee Related JP2796861B2 (ja)

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JPS6092069A (ja) * 1983-10-24 1985-05-23 Furukawa Alum Co Ltd アルミ製熱交換器用多穴チユ−ブとその製造法

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