JP2829766B2 - 異種材料を接合する方法 - Google Patents

異種材料を接合する方法

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【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金(以
下、単にアルミニウム合金)材の表面に例えばろう材を
設ける方法に関するものである。
【発明の背景】
アルミニウム合金材の表面にろう材をクラッドしたブ
レージングシートや犠牲陽極材をクラッドした材料は良
く知られている。 このようなブレージングシートの製造方法として、各
々の機能を有するシートを重ね合わせて熱間圧延手段に
より接合密着させるクラッド圧延法、溶射によって表面
に溶融粒子を吹き付ける溶射法、あるいはフラックスを
塗布した部材に溶融粒子を吹き付けたり、所定の厚さに
圧延した薄板を載せてフラックスを塗布し、加熱により
該薄板を溶融させて接合させるフラックス法等が考えら
れる。 しかしながら、これらの方法のうち、第1番目のクラ
ッド圧延法は、被接合材料の厚さを均一に、かつ、調整
が容易であるものの、圧延手段が用いられるから、文字
通り板材にしか応用できない。すなわち、例えば管材等
には利用できない。 第2番目の溶射法は、被接合材料の厚さを均一にする
ことが極めて困難であり、かつ、酸化物が多くなる為、
その適用用途が限られる。すなわち、アルミニウム合金
のような活性な金属を溶射手段で設けることは難しい。 第3番目のフラックス法にあっても、溶融粒子の付着
の均一性に問題があったり、薄板の加熱による溶融接合
の場合には、薄板製造コストが高く付いたり、溶融加熱
に要する設備や熱等のランニングコストが高く付く等の
問題がある。 又、5〜12wt%のSiを含むアルミニウム合金ろう材
と、KAlF4とK3AlF6との混合物からなりKF成分として40
〜50wt%及びAlF3を60〜50wt%含むアルミニウム合金用
非腐食性フラックスとを、同一容器内でそれぞれの液相
線温度以上に加熱し、該容器内にアルミニウム合金を浸
漬することを特徴とするアルミニウム合金へのろう材の
付着方法が提案(特公昭63−59792号公報)されてい
る。 しかしながら、この提案の技術では、アルミニウム合
金の取り出し時にもフラックスが表面に付着し、そして
このフラックス中には酸化物などの残渣が含まれるよう
になることから、取り出しに際してこの酸化物が付着す
るようになり、表面が粗くなったり、さらにはろう付け
性が低下する等の問題点が残されている。 さらには、フラックスが消耗されやすく、それだけコ
ストが高く付くことにもなる。
【発明の開示】
本発明の第1の目的は、アルミニウム合金のような活
性に富む材料の場合に適用できる異種材料を接合する方
法を提供することである。 本発明の第2の目的は、例えば管材のような薄板でな
い場合にも応用できる異種材料を接合する方法を提供す
ることである。 本発明の第3の目的は、接合する厚さをほぼ均一なも
のとできる異種材料を接合する方法を提供することであ
る。 本発明の第4の目的は、酸化物の付着がない異種材料
を接合する方法を提供することである。 本発明者は、アルミニウム合金のようなろう材や亜鉛
のような犠牲陽極材の配設方法についての研究を鋭意押
し進めていった結果、活性状態でAlの酸化皮膜破壊作用
を有するフラックスが表面に配設されてなるろう材や亜
鉛の溶湯(尚、この溶湯は、前記アルミニウム合金材の
溶融温度よりも低く、かつ、フラックスの活性温度に保
持)中にアルミニウム合金材を浸漬すると、アルミニウ
ム合金材表面の酸化皮膜がフラックスの作用により除去
されると共に、ろう材や亜鉛がアルミニウム合金材の表
面にほぼ均一に付着しており、その後これをフラックス
がない部分から引き上げることで所望のものが得られて
いることを見出した。 すなわち、浸漬時にはフラックスの作用によりアルミ
ニウム合金材の表面の酸化物が除去され、そして溶湯中
への浸漬によってアルミニウム合金材の表面にろう材や
亜鉛の膜がほぼ均一に形成され、取り出しに際してはフ
ラックスがない部分からアルミニウム合金材を取り出す
から、フラックス中に溶けている酸化物が取り出し時に
付着することがなく、表面が滑らかで、かつ、均一な膜
が形成されたものが得られることを見出だしたのであ
る。 本発明は上記の知見を基にして達成されたものであ
り、アルミニウム又はアルミニウム合金よりなる第1の
材料に第2の材料を接合する方法であって、表面部分に
活性状態で酸化皮膜破壊作用を有するフラックスが設け
られた第2の材料の溶湯に第1の材料を前記フラックス
部分を通して浸漬し、浸漬後に前記フラックスがない部
分から第1の材料を取り出すことを特徴とする異種材料
を接合する方法を提供するものである。 そして、この技術によって上記の目的が達成されたの
である。 尚、この異種材料を接合する方法において、例えばろ
う材等のような第2の材料の溶湯中における浸漬時間
は、短すぎず、かつ、長すぎないことが好ましく、すな
わち短すぎるとろう材等が充分に付着せず、逆に長すぎ
ると母材がろう材等の溶湯に侵食されるから、約0.3〜3
0秒間であることが好ましい。
【実施例1】 第1図は、本発明に係る異種材料を接合する方法の実
施例を説明する概略図である。 同図中、1は槽、2は仕切部材、3はAl−10wt%Si合
金からなるろう材の溶湯(60℃に加熱されて、溶湯とな
っている)、4はKF−AlF3系フラックスであり、このフ
ラックスは仕切部材2によって溶湯3の左側上部の部分
にしかなく、仕切部材2の右側には存在しないようにな
っている。 ここで、例えば熱交換器の押出偏平多穴管5(純アル
ミニウム、JIS1050製)をフラックス4が存在している
側の上部から溶湯3内に挿入し、所定時間浸漬し、その
後これをフラックス4が存在しない槽1の右側部分から
引き上げた。
【実施例2】 実施例1において、溶湯の成分としてAl−10wt%Si−
1.5wt%Zn合金を用いて同様に行った。
【実施例3】 実施例1において、フラックスとしてNaCl−KCl−LiC
l系フラックスを用いて同様に行った。
【実施例4】 実施例1において、溶湯の成分としてAl−5wt%Si−4
5wt%Zn合金(550℃に加熱)を用い、フラックスとして
KCl−LiCl系フラックスを用いて同様に行った。
【実施例5】 実施例1において、溶湯の成分としてZn(470℃に加
熱)を用い、フラックスとしてKCl−LiCl系フラックス
を用いて同様に行った。
【実施例6】 実施例1において、溶湯の成分としてAl−5wt%Si−4
5wt%Zn合金(550℃に加熱)を用い、フラックスとして
RbF−AlF3系フラックスを用いて同様に行った。
【比較例1】 実施例1において、浸漬後の引き上げをフラックス4
が存在しない槽1の右側部分からではなく、特公昭63−
59792号公報で提案されている如く、フラックスが存在
する部分から引き上げた。
【比較例2】 比較例1において、溶湯の成分としてZn(470℃に加
熱)を用い、フラックスとしてKCl−LiCl系フラックス
を用いて同様に行った。
【特性】
上記各例の押出偏平多穴管について、ろう材等の付着
厚さ、表面の凹凸具合を調べたので、その結果を表1に
示す。 ○印は±2μm以下、×印は±10μm以上。この表1
より判るように、本発明のものは、押出偏平多穴管5の
表面にろう材などの膜が均一に、かつ、凹凸がほとんど
なく形成されているのに対して、比較例のものではフラ
ックスの付着による表面凹凸が大きく、寸法精度に問題
がある。 尚、上記の実施例では第1図に示した槽により行った
が、第2図に示すような槽を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明に係る異種材料を接合する
方法の実施例を説明する概略図である。 1……槽、2……仕切部材、3……溶湯、 4……フラックス、5……押出偏平多穴管。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 1/00 - 3/08 B23K 35/40 340

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム又はアルミニウム合金よりな
    る第1の材料に第2の材料を接合する方法であって、表
    面部分に活性状態で酸化皮膜破壊作用を有するフラック
    スが設けられた第2の材料の溶湯に第1の材料を前記フ
    ラックス部分を通して浸漬し、浸漬後に前記フラックス
    がない部分から第1の材料を取り出すことを特徴とする
    異種材料を接合する方法。
  2. 【請求項2】第2の材料の溶湯中における浸漬時間が約
    0.3〜30秒間であることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の異種材料を接合する方法。
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