JP2795927B2 - 葉たばこ幹の収穫装置 - Google Patents

葉たばこ幹の収穫装置

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JP2795927B2
JP2795927B2 JP1281712A JP28171289A JP2795927B2 JP 2795927 B2 JP2795927 B2 JP 2795927B2 JP 1281712 A JP1281712 A JP 1281712A JP 28171289 A JP28171289 A JP 28171289A JP 2795927 B2 JP2795927 B2 JP 2795927B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、たばこ畑の畦に成育して直立する葉たばこ
の幹を切断して後方に搬送案内し、後続する幹置き台車
上に整然と向きを揃えて積載する葉たばこ幹の収穫装置
に関する。
(従来技術) たばこ畑の畦に成育して直立する葉たばこの幹を切断
して回収する従来技術に関しては、特開昭62−104510号
公報記載の技術がある。
この従来技術には、畦の両側の畦溝を走行する車輪
と、畦に直立する葉たばこの幹に溝を刻設する溝切盤と
幹を切断する切断する切断円盤と、切断された幹を載置
する受枠とを備え、畦に沿って走行しながら葉たばこの
幹に溝を刻設した後に溝の下方を切断し、切断した幹を
受枠上に転倒して収穫する葉たばこ刈取り機が示されて
いる。
(発明が解決しようとする課題) 上記の刈取り機によれば、畦に沿って走行しながら葉
たばこを切断し、切断された葉たばこの幹を刈取り機の
上に載置することができるが、次のような課題が残され
ていた。
切断された葉たばこの幹が切断直後にガイド杆に載せ
られて後方に強制的に転倒させられ、任意の方向に転倒
して受枠に載置されるので、転倒した幹の向きが不揃い
となり、不揃いの幹を揃えて収集する手作業に多くの時
間を要し、而も不揃いの幹を揃えて収集する作業姿勢が
中腰であるので疲労が蓄積される問題があった。
又、不揃いの向きに転倒する葉たばこに損傷が生じ易
く、葉たばこの品質の劣化を招く欠点がある。
切断された葉たばこの幹が切断直後に強制的に転倒さ
せられるため、切断円盤の近くに葉たばこを載置する受
枠を配置しなければならない制約があった。
本発明は、かかる課題を解決することを目的としたも
のであり、切断された葉たばこの幹を向きを揃えて整然
と幹置き台車に載置するものであり、幹置き台車の位置
を切断刃より離れた任意の位置に配設することができる
葉たばこ幹の収穫装置を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明の葉たばこ幹の収
穫装置は、畦と並行に走行可能な走行車輪と、畦に直立
する葉たばこの幹を切断する切断刃と、該切断刃の上方
位置より後方に向けて配設された上下二条の無端チェー
ンを駆動する駆動スプロケットとを、車体に搭載すると
共に回転駆動源に伝達機構を介して連結し、上記二条に
配設した無端チェーンに上記幹に当接する複数個の案内
片を設け、該案内片の走行路に沿って上記幹の側部及び
下端部に当接して搬送される幹を案内する幹案内棒及び
案内溝を並設し、該幹案内部材の後部に上記幹を転倒案
内する転倒案内部材を設けた作業車と、上記転倒案内部
材の出口より転倒案内される上記幹を載置する幹置き台
を有し上記作業車に連結される幹置き台車とによって構
成される。
幹置き台車は、上記作業車に連結される車体に傾動部
材が枢着され、該傾動部材に上記幹置き台が固着される
と共に上記傾動部材の一端に幹置き台傾動レバーが設け
られる。
(作用) 上記のように構成された葉たばこ幹の収穫装置は、作
業車が畦に沿って走行すると共に、切断刃が幹を切断
し、切断された幹が上下二条の無端チェーンに設けられ
た案内片に押されて無端チェーンの出口側に搬送される
が、該切断された幹の側部及び下部を支持案内する幹案
内棒及び案内溝と、上下二条の無端チェーンにより該切
断された幹が起立状態に拘束され、走行中は、直立した
状態に保たれながら搬送される。
そして、無端チェーンの出口側において、転倒案内部
材により所定の方向に案内されながら転倒して幹置き台
に向きを揃えて整然と載置されるので、束ねて回収する
ときに幹の向きを揃える作業は不要であり、幹置き台傾
動レバーを操作して幹置き台を傾けると、向きを揃えら
れた幹が一括して幹置き台車の横に搭載される。
(実施例) 本発明の実施例について図面を参照しながら説明す
る。
第1図は葉たばこの畑の畦Cに直立する葉たばこTの
幹T1を切断して収穫する収穫装置の全体斜視図、第2図
は葉たばこTの幹T1の収穫装置の要部正面図、第3図は
その側面図、第4図は動力伝達機構の斜視図を示す。
第1図において、作業車Aの車体1の下端部には、走
行車輪2と駆動輪(図示しない)が設けられ、上部には
回転駆動源であるエンジン3が搭載される。
エンジン3の出力軸3aには、第4図に示すように、プ
ーリ4及びプーリ5が固着され、プーリ4はベルト6を
介して駆動輪に動力を伝達する変速器(図示しない)に
連結される。
車体1に設けられた軸受(図示しない)に回動可能に
支承された切溝刃駆動輪7の一端にプーリ8,9,10が固着
され、プーリ8とプーリ5には、ベルトカバー11に保護
されたベルト12が巻回される。
切溝刃駆動軸7の他端には、作業車Aの先端に位置す
る二枚の切溝刃13及び14(第1図参照)が固着され、エ
ンジン3が回転すると、二枚の切溝刃13及び14(第1図
参照)が回転して葉たばこTの幹T1に、乾燥時の吊り掛
け用の切溝60を刻み込むようになっている。
車体1の支持腕15に回動可能に支承された切断刃回転
軸16の一端に固着されたプーリ17と、プーリ9にベルト
18が巻回される。
切断刃回転軸16の他端には、切断刃13及び14の後方に
位置し葉たばこTの幹T1を切断する切断刃19が固着さ
れ、切断刃回転軸16の中間部はカバー20に被覆される。
従って、エンジン3の回転が切断刃19に伝達される
と、切断刃19が切溝60を刻み込まれた葉たばこTの幹T1
を切断するようになっている。
車体1に設けられたアーム21の上に動力伝達軸支持板
22が固着され、動力伝達軸支持板22の上に固定板23が立
設され、固体板23に穿設された長孔24に変速器25が位置
調整可能に取付けられ、変速器25の入力軸25aに固着さ
れたプーリ26とプーリ10にベルト27が巻回される。
変速器25の出力軸25bにスプロケット28が固着され、
動力伝達軸支持板22に取付けられた筒状の軸受29には動
力伝達軸30(第3図参照)が回動可能に支承され、動力
伝達軸30の一端にスプロケット31が固着され、スプロケ
ット31とスプロケット28とにチェーン32が掛けられる。
従って、エンジン3の回転は、動力伝達軸30の他端に
接続する変速器33に伝達される。
第2図及び第3図に示すように、変速器33は、作業車
Aの進行方向に向かって低くなる傾斜をもった幹案内枠
34に着設され、変速器33の出力軸33a(第2図参照)の
上下両端部に駆動スプロケット35,36が固着される。
幹案内枠34の表面には、摺動可能な移動側の張り調整
用杆37と、移動用の張り調整用杆37の後方に固着された
固定側の張り調整用杆38が配設される。
固定側の張り調整用杆38には、有底の孔38aと孔38aの
底壁を貫通するねじ孔38bが設けられ、移動側の張り調
整用杆37には、出力軸33aに並行な孔37aと、孔37aに対
して直角を成す軸部37bが設けられる。
そして、孔37aに従動軸39の中間部が回動可能に嵌捜
され、従動軸39の両端部に従動スプロケット40,41が固
着され、上部の駆動スプロケット35と従動スプロケット
40に無端チェーン42が巻回され、下部の駆動スプロケッ
ト36と従動スプロケット41に無端チェーン43が巻回され
る。
従って、固定側の張り調整用杆38の有底の孔38aに移
動側の張り調整用杆37の軸部37bを嵌挿し、ねじ孔38bに
螺合するボルト44を締め込んで軸部37bを押圧すると、
無端チェーン42,43が緊締されるようになっている。
両無端チェーン42,43の位置は切断刃19の上方位置よ
り後方に向けて搬送側が高くなるように傾斜を付けて配
設され、両無端チェーン42,43の間隔寸法は、葉たばこ
Tの幹T1に着葉する最下位葉T2と葉たばこTの幹T1(第
1図参照)の切断位置で決められるが、一般には約9cm
程度である。
上部の無端チェーン42には、第5図の要部正面図及び
第6図の側面図に示すように、矢印Fで示す無端チェー
ン42走行方向に対して先端部が反対方向に傾斜したU字
形案内片45が所定ピッチで着設され、下部の無端チェー
ン43には、第7図の要部正面図及び第8図の側面図に示
すように、矢印Fで示す無端チェーン43走行方向の押動
面46aを有する案内片46が設けられている。
U字形案内片45及び案内孔46の走行路に沿って、幹案
内枠34に支持され葉たばこTの幹T1を無端チェーン42,4
3とで起立状態に拘束して案内する幹案内棒47と、幹T1
の下部を支持する底壁を有する断面形状がコの字形の案
内溝48が並設される(第9図及び第10図参照)。
従って、幹案内棒47と案内溝48により、U字形案内片
45及び案内片46に押動された葉たばこTの幹T1を起立状
態に保持しながら無端チェーン42,43の走行方向に持ち
上げて搬送する幹案内部材が構成される(第12図参
照)。
張り調整用杆37の両側方には、葉たばこTの幹T1を切
溝刃13,14に案内する左右一対の収穫案内棒49が前方に
突出して設けられる。
又、無端チェーン42,43の出口側の駆動スプロケット3
5,36の手前には、固定側の張り調整用杆38の上面より突
出する転倒案内部材50が設けられ、U字形案内片45、案
内片46及び案内棒で案内されながら無端チェーン42,43
によって搬送さられた葉たばこTの幹T1を、作業車Aの
車体1に連結される車体51(第2図参照)を有する幹置
き台車Bの幹置き台52の上に所定の向きを揃えて転倒す
る。
幹置き台車Bは、第11図に示すように、軸状の車体51
の下部に走行車輪53が設けられ、車体51より下方に立設
される受け軸54の先端に固定軸55が着設され、固定軸55
に嵌挿された筒状の傾動部材56に支持板57を介して幹置
き台52が固着される。
そして、傾動部材56の一端に幹置き台傾動レバー58が
設けられる。
従って、作業者が幹置き台傾動レバー58を把持して傾
けると、幹置き台52が固定軸55を支点として傾動し、幹
置き台52上に載置された葉たばこTの幹T1が幹置き台車
Bの横に置かれたものに載置されるようになっている。
作業車Aの後部には、作業車Aを操作するレバー付き
のハンドル59が設けられる。
次に以上のように構成された葉たばこ幹の収穫装置の
作用について説明する。
作業車Aのエンジン3を始動し、ハンドル59のレバー
を操作して駆動輪を回転し、第1図に示すように、作業
車Aの走行車輪2と幹置き台車Bの車輪53を、葉たばこ
Tの成育した畦の両側の畦溝の上或いは畦溝の中を走行
させると共に、切溝刃13,14並びに切断刃19を回転し、
無端チェーン42,43を回動走行させると、畦に直立した
葉たばこTの幹T1が作業車Aの先端に突出する一対の収
穫案内棒49の間に巻き込まれ、切溝刃13,14に案内され
る。
そして、第10図に示すように切溝刃13,14により幹T1
の下部に乾燥時の吊り掛け用切溝60が切り込まれる。
次に、切断刃19が幹T1に切り込まれた吊り掛け用切溝
60の下方を切断し、切断された幹T1が、上部の無端チェ
ーン42のU字形案内片45及び下部の無端チェーン43の案
内片46に押されて無端チェーン42,43の出口側に搬送さ
れるが、搬送中は無端チェーン42,43に並行に設けられ
た案内溝48上を切断した幹T1の切断面が当接し、幹T1
上方に持ち上げられ(第12図参照)、U字形案内片45
は、先端が無端チェーン42の走行方向に傾斜しているの
で、幹T1は幹案内棒47に接触して直立状態に保持されて
搬送される。
そして、無端チェーン42,43の出口側の駆動スプロケ
ット35,36の手前において、転倒案内部材50及び幹案内
棒47により所定の方向に案内されながら転倒して幹置き
台52上に向きを揃えて整然と載置されるので、駆動スプ
ロケット35,36に巻き込まれる虞は無く、又、幹置き台
車B上に向きを揃えて整然と載置されるので、束ねて回
収するときに幹T1の向きを揃える作業は不要である。
幹置き台52上に向きを揃えて載置された葉たばこTの
幹T1は、作業者が幹置き台傾動レバー58を把持して傾け
ると、幹置き台52が固定軸55を支点として傾動し幹置き
台52上に載置された葉たばこTの幹T1が幹置き台Bの横
に一括移載される。
(発明の効果) 本発明は、以上説明したように構成されているので、
次の効果を奏する。
(1)刈り取りから幹置き台車への載置まで連続的に機
械化され効率よく葉たばこを収穫できる。
無端チェーンに確実に引き込まれ、直立状態を保持し
たまま搬送された後に幹置き台車に上向きを揃えて整然
と載置される。
従って、幹置き台上に載置された葉たばこを向きを揃
える面倒なしかも作業姿勢の悪い作業が不要になり、集
束時間が50%減少した。
(2)又、刈り取りから幹置き台上へ載置されるまで葉
たばこの幹は直立状態で搬送されるので、葉たばこの葉
を損傷する虞が無い。
(3)刈り取られた葉たばこが無端チェーンにより搬送
されるので、幹置き台車を作業車から離れた位置に設け
ることができる。
従って、作業車の後方に積載能力の制限されない大き
い幹置き台車を連結することができる利点と、作業車を
畦外に搬出することが容易となる利点が生じる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第12図は本発明の実施例を示し、 第1図は畦に直立する葉たばこ幹を切断して収穫する収
穫装置の全体斜視図、 第2図は葉たばこ幹の収穫装置の要部正面図、 第3図は第2図の側面図、 第4図は動力伝達機構の斜視図。 第5図は上部無端チェーンの要部正面図 第6図は第5図の側面図、 第7図は下部チェーンの要部正面図、 第8図は第7図の側面図 第9図は幹の送給状態を説明する要部平面図、 第10図は同上の側面図、 第11図は幹置き台車の要部斜視図、 第12図は葉たばこ幹の収穫の説明用略図である。 T……葉たばこ、T1……幹、A……作業車、B……幹置
き台車、1……車体、2……走行車輪、3……エンジ
ン、7……切溝刃駆動軸、13,14……切溝刃、15……支
持腕、16……切断刃回転軸、19……切断刃、22……動力
伝達軸支持板、25……変速器、30……動力伝達軸、34…
…幹案内枠、37……移動側の張り調節用杆、38……固定
側の張り調節用杆、39……従動軸、40,41……従動スプ
ロケット、42,43……無端チェーン、45……U字形案内
片、46……案内片、47……幹案内棒、48……案内溝、49
……収穫案内棒、50……転倒案内部材、51……車体、52
……幹置き台、53……走行車輪、56……傾動部材、58…
…幹置き台傾動レバー、59……ハンドル、60……乾燥時
の吊り掛け用溝。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−252217(JP,A) 特開 昭63−52812(JP,A) 実開 昭55−162522(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01D 45/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】畦と並行に走行可能な走行車輪と、畦に直
    立する葉たばこの幹を切断する切断刃と、該切断刃の上
    方位置より後方に向けて配設された上下二条の無端チェ
    ーンを駆動する駆動スプロケットとを、車体に搭載する
    と共に回転駆動源に伝達機構を介して連結し、上記二条
    に配設した無端チェーンに上記幹に当接する複数個の案
    内片を設け、該案内片の走行路に沿って上記幹の側部及
    び下端部に当接して搬送される幹を案内する幹案内棒及
    び案内溝を並設し、該幹案内部材の後部に上記幹を転倒
    案内する転倒案内部材を設けた作業車と、上記転倒案内
    部材の出口より転倒案内される上記幹を載置する幹置き
    台を有し上記作業車に連結される幹置き台車とによって
    構成される葉たばこ幹の収穫装置。
  2. 【請求項2】上記幹置き台車は、上記作業車に連結され
    る車体に傾動部材が枢着され、該傾動部材に上記幹置き
    台が固着されると共に上記傾動部材の一端に幹置き台傾
    動レバーが設けられることを特徴とする請求項1記載の
    葉たばこ幹の収穫装置。
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