JP2795422B2 - 地盤改良機の混合攪拌翼装置 - Google Patents

地盤改良機の混合攪拌翼装置

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JP2795422B2
JP2795422B2 JP32230691A JP32230691A JP2795422B2 JP 2795422 B2 JP2795422 B2 JP 2795422B2 JP 32230691 A JP32230691 A JP 32230691A JP 32230691 A JP32230691 A JP 32230691A JP 2795422 B2 JP2795422 B2 JP 2795422B2
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、軟弱地盤などを改良
するための地盤改良機の混合攪拌翼装置に関する。更に
詳しくは、基礎工事などにおいて土壌と硬化剤を機械的
に混合して固化するものであり、地盤を円柱状に改良す
る地盤改良機のための混合攪拌翼装置である。
【0002】
【従来の技術】従来、軟弱地盤などを円柱状に改良する
地盤改良機は、掘削翼および攪拌翼を設けた掘削軸を所
定の掘進機構により回転掘進させ、掘削時または引抜時
に掘削軸内に設けた通路よりセメントミルクなどの固化
剤を吐出させながら掘削土を強制攪拌して円柱状に地盤
を固結させる。
【0003】しかしながら、この種の地盤改良機は、固
化剤と土壌を強制的に混合攪拌するために、砂質土、シ
ルト系の地盤には容易に施工できるものであるが、粘土
特に固い粘性土などでは、改良せんとする地盤と攪拌翼
が共まわりして掘削された掘削土と固化剤を効率良く混
合攪拌することができないものであった。
【0004】このために例えば、特公昭58−2937
4号公報には、掘削翼の掘削径より大きな径の共まわり
防止翼を有する混合攪拌翼装置が提案されている。
【0005】この先行技術は、共まわり防止翼が掘削壁
面に固定されるので、掘削時に圧入のための力が必要で
あり、このための抵抗がある。また、掘削軸を2重にし
て、各掘削軸に掘削翼を取り付けて互いに掘削翼を逆方
向に回転させるものが提案されている。この2重管タイ
プのものは、構造が複雑になる傾向がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、土
壌と固化剤とが効率良く攪拌できる地盤改良機の混合攪
拌翼装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に次のような手段を採る。
【0008】回転駆動される掘削軸(1)と、前記掘削
軸(1)に設けられ、地盤を掘削および揉み解すための
攪拌翼(3),(9)と、前記掘削軸(1)の一部に形
成された連結部(4)と、前記連結部(4)に係合・離
脱するためのボス(5)と、前記ボス(5)の外周に設
けられた共回り防止翼(7)と、前記連結部(4)の下
方の前記掘削軸(1)に設けられ、前記ボス(5)の下
降を前記連結部(4)の下方の前記掘削軸(1)に対し
て相対的に回転可能に前記連結部(4)と偏心した位置
で受け止めるためのストッパ(8)とからなる地盤改良
機の混合攪拌装置である。
【0009】前記掘削軸(1)の下端に穿孔ビット(1
0)が設けられていることを特徴とする地盤改良機の混
合攪拌翼装置である。
【0010】
【作用】掘削軸1は、回転駆動されると同時に加圧力が
加えられて地盤に押し込まれる。先端ビット10、共回
り防止翼7、掘削翼3は、同時に回転駆動されて地盤1
2を円柱状に掘削して、掘削孔13内の土壌を揉み解
す。
【0011】吐出口14は、掘削翼3,9に設けられて
いるので、この翼面に固化剤が吐出される。この状態で
掘削軸1を掘削時と逆方向の回転をさせながら引き上げ
る。この引き上げにより、共回り防止翼7のボス5は、
連結部4から離脱されてストッパ8に衝突して停止され
る。この停止位置ではボス5は連結部に対し偏心し、共
回り防止翼7の翼径が掘削孔の孔径より大きくなり、共
回り防止翼7が掘削孔13の孔壁に食い込む。更に、掘
削軸1を引き上げながら回転を続けると、共回り防止翼
7は掘削孔13の孔壁に食い込んでいるので回転せずに
上昇するのみであり、一方、掘削翼3,9は回転しなが
ら固化剤を吐出口14から吐出させつつ土壌を攪拌しな
がら改良地盤柱15を形成する。このとき、共回り防止
翼7は回転しない。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面にしたがって
説明する。図1(a)は、混合攪拌翼装置を示す正面図
であり、図1(b)は図1(a)のb−b線切断断面図
である。掘削軸1は、掘削翼3,9および共回り防止翼
7が取り付けられ回転駆動される中心軸である。掘削軸
1の上端には、ロッド11(図4参照)の下端を連結す
るための継手2が固定されている。ロッド11は、地盤
改良機(図示せず)のチャックに固定され回転と軸線方
向に駆動される。
【0013】掘削軸1の上部には、掘削翼3が180度
の角度をおいて溶接で固定されている。掘削翼3の下部
の掘削軸1の外周には、断面が6角形の連結部4が形成
されている。連結部4は、掘削軸1の軸線方向に6角形
状に形成されたものである。連結部4の外周には、ボス
5が挿入されている。ボス5の内周は、連結部4と連結
されるための断面が6角形の連結孔6が形成されてい
る。ボス5の外周には、2枚の共回り防止翼7が180
度の角度をおいて連結されている。連結部4の上下方に
は、上部ストッパ16および下部ストッパ8が一体に掘
削軸1に固定されている。
【0014】更に、下部ストッパ8の下方の掘削軸1に
は、2枚の掘削翼9が180度の角度をおいて溶接によ
り固定されている。掘削軸1の最下端には、2枚の穿孔
ビット10が固定されている。穿孔ビット10は、主に
地盤改良柱の中心部を削孔するものである。
【0015】図2(a)は、攪拌翼装置を吊り下げた状
態を示し、共回り防止翼7が落下しストッパ8に載った
状態を示す。
【0016】下部ストッパ8の上端には、上向きのテー
パ部8aが形成され、図3に示すように、このテーパ部
8aの軸線Bは掘削軸1の軸線Aに対し偏心している。
他方、ボス5の連結孔6の下端には、テーパ部8aに係
止する下向きのテーパ孔6aが形成されている。
【0017】したがって、ボス5が下部ストッパ8によ
って受け止められると、ボス5は連結部4に対して偏心
して位置することになる。このとき、ボス5は掘削軸1
と相対的に回転可能であり、掘削軸1が回転しても共回
り防止翼7は回転しない。連結部4と下部ストッパ8と
の間の掘削軸1部分は、ボス5の案内部17を形成し、
案内部17の上部は一部がテーパ面、下部が連結孔6よ
りも小径の円筒面となっている。
【0018】地盤改良方法 以下、地盤改良機の混合攪拌翼装置による地盤改良法を
説明する。図4は掘削を進め地盤を揉み解す様子を示し
た断面図である。地盤改良機のロッド11に継手2を介
して掘削軸1が連結されている。掘削軸1は、ロッド1
1が回転駆動されることにより同時に回る。掘削軸1は
この回転と共に地盤改良機により、ロッド11に加圧力
を加えて地盤に押し込まれる。
【0019】穿孔ビット10、共回り防止翼7、掘削翼
3は、同時に回転駆動させて地盤12を円柱状に掘削し
て、掘削孔13内の土壌を揉み解す。掘削孔13が設定
した深さに達すると掘削軸1の回転と送りを停止させ
る。ロッド11には、セメントスラリーなど固化剤を加
圧して供給するための供給路が形成されている。この供
給路を経て加圧された固化剤が供給され、吐出口14か
ら吐出する。
【0020】吐出口14は、掘削翼3,9に設けられて
いるので、この翼に固化剤が吐出される。この状態で図
5に示すように、掘削軸1を掘削時と逆方向の回転をさ
せながら引き上げる。この引き上げにより、共回り防止
翼7のボス5は、連結部から離脱されて下部ストッパ8
に衝突して停止される。このとき、ボス5は、前記のよ
うに連結部4と偏心して下部ストッパ8に停止すること
から、共回り防止翼7の一方の翼が掘削孔13にくい込
んで、共回り防止翼7は回転しないが、攪拌されて回転
流動する地盤構成剤及び地盤改良剤に対しては、見掛け
上すなわち相対的に回転することになる。
【0021】更に、掘削軸1を引き上げながら回転を続
けると、共回り防止翼7は掘削孔13の孔壁に食い込ん
でいるので回転せず上昇するのみであり、一方、掘削翼
3,9は回転しながら固化剤を吐出口14から吐出させ
つつ土壌を攪拌しながら改良された地盤改良柱15を形
成する。
【0022】共回り防止翼7は、回転しないので、掘削
された改良土と固化剤をよく攪拌することになる。
【0023】[その他の実施例]前記実施例の連結部4
は、断面が6角形の形状をしたものであった。しかし、
前記説明から理解されるように、5角形、4角形または
スプライン結合でも良い。またこれらにテーパを付して
テーパ結合と併用しても良い。また、前記実施例の掘削
翼3は、2枚の羽根であったが2枚以上の羽根でも良
い。また、前記実施例では、2段の掘削翼3,9および
1段の共回り防止翼であったが、これらの数は必要に応
じて何段でも良い。
【0024】
【発明の効果】以上詳記したように、この発明は、地盤
掘削中には効率良く地盤を掘削または揉み解し、かつ硬
化剤の注入中は共回り防止翼が掘削孔壁に食い込むこと
によって土壌が掘削翼と共回りしないように回転を停止
するので、土壌と固化剤が効率良く攪拌できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、地盤改良機の混合攪拌翼装置の
正面図である。図1(b)は、図1(a)のb−b線切
断図である。
【図2】図2(a)は、共回り防止翼が下降したときの
状態を示す図である。図2(b)は、図2(a)のb−
b線切断断面図である。
【図3】図3は、共回り防止翼が下降したときの連結部
とボスとの位置関係を示す部分断面図である。
【図4】図4は、掘削中の状態を示す断面図である。
【図5】図5は、固化剤を注入している状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
1…掘削軸、3,9…掘削翼、4…連結部、6…連結
孔、7…共回り防止翼、8…下部ストッパ、10…穿孔
ビット

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動される掘削軸(1)と、前記掘削
    軸(1)に設けられ、地盤を掘削および揉み解すための
    攪拌翼(3),(9)と、前記掘削軸(1)の一部に形
    成された連結部(4)と、前記連結部(4)に係合・離
    脱するためのボス(5)と、前記ボス(5)の外周に設
    けられた共回り防止翼(7)と、前記連結部(4)の下
    方の前記掘削軸(1)に設けられ、前記ボス(5)の下
    降を前記連結部(4)の下方の前記掘削軸(1)に対し
    て相対的に回転可能に前記連結部(4)と偏心した位置
    で受け止めるためのストッパ(8)とからなる地盤改良
    機の混合攪拌装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記掘削軸(1)の下
    端に穿孔ビット(10)が設けられていることを特徴と
    する地盤改良機の混合攪拌装置。
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JP2795426B2 (ja) * 1994-02-15 1998-09-10 株式会社ワイビーエム 地盤改良機の混合攪拌翼装置
JP6208502B2 (ja) * 2013-09-10 2017-10-04 株式会社テノックス九州 共回り防止翼付き掘削撹拌装置

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