JP2795400B2 - ガラス基板のバッチ式熱処理炉 - Google Patents

ガラス基板のバッチ式熱処理炉

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JP2795400B2
JP2795400B2 JP6327608A JP32760894A JP2795400B2 JP 2795400 B2 JP2795400 B2 JP 2795400B2 JP 6327608 A JP6327608 A JP 6327608A JP 32760894 A JP32760894 A JP 32760894A JP 2795400 B2 JP2795400 B2 JP 2795400B2
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JP
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heater
glass substrate
furnace
heat treatment
side wall
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▲吉▼計 下里
芳祥 宮部
紀之 野村
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Chugai Ro Co Ltd
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Chugai Ro Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、側壁、天井、炉床より
なる炉壁のうち、少なくとも側壁にヒータを設けたガラ
ス基板のバッチ式熱処理炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、ガ
ラス基板をバッチ式熱処理炉により熱処理する場合、一
般に、ガラス基板の昇温後の均熱性のみが重要視されて
いるため、図5に示すように、トレイ10に載置したガ
ラス基板Wを支持部材7に載置して、炉本体1の側壁5
に設けたヒータ6のみで熱処理していた。ところが、近
年、太陽電池に使用するガラス基板Wでは、昇温後の均
熱性だけでなく昇温、降温域においてもガラス基板Wの
温度分布の均一性が求められることが多くなってきた。
しかしながら、前述のバッチ式熱処理炉において、昇温
が開始されヒータ6が作動すると、ヒータ6と対向する
部分が他の部分より早く昇温する一方、降温時にヒータ
6を停止すると、炉殻からの放熱のため炉壁に対向する
部分は他の部分より早く冷却し、ガラス基板の温度分布
を均一にすることができなかった。
【0003】これを防止するには、ヒータ6(側壁5)
とガラス基板Wとの間隔を大きくすることが考えられる
が、このようにすると、炉が大型化するとともにヒータ
6自体も側壁5からの放熱損失をカバーするため大容量
のものを使用しなければならず高価になるという課題を
有していた。本発明は、簡単な機構を付加することによ
り前記課題を解決することのできるガラス基板のバッチ
式熱処理炉を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、側壁、天井、炉床よりなる炉壁のうち、
少なくとも側壁にヒータを設けたガラス基板のバッチ式
熱処理炉において、炉内にガラス基板の支持部材を鉛直
方向に所定間隔をもって配設するとともに、前記ガラス
基板を上下に挟んで冷却器と補助ヒータとを設け、前記
側壁に設けたヒータと補助ヒータとを独立して制御する
ようにしたものである。
【0005】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を図にしたがって説
明する。図1,図2は、本発明の第1実施例を示し、1
は炉本体、2は断熱材、3は開閉装置4に連設した扉で
ある。そして、炉本体1の天井および炉床を除く側壁5
内面にヒータ6を配設している。また、扉3に隣接する
側壁5a,5bには、梁からなる複数の支持部材7を対
向する側壁5b,5aに向かって延設し、かつ鉛直方向
に所定間隔を保って交互に配設している。
【0006】前記各段の支持部材7間と、最上段の支持
部材7の上方の側壁5a,5bには、冷却管8および複
数の補助ヒータ9をそれぞれ前記支持部材7と同様、一
方の側壁5a,5bから他方の側壁5b,5aに向かっ
て配設している。なお、前記ヒータ6と補助ヒータ9と
は独立して温度制御可能となっている。
【0007】つぎに、前記構成からなるガラス基板のバ
ッチ式熱処理炉の操業方法を説明する。まず、扉3を開
閉して、トレイ10に載置したガラス基板Wを前記各段
の支持部材7上に載置する。
【0008】そして、昇温にあたっては、ヒータ6と補
助ヒータ9とによりガラス基板Wを加熱するが、ヒータ
6からの供給熱量が大きければ、ヒータ6に対向するガ
ラス基板Wの端部が過加熱されるため、ヒータ6は炉壁
からの放熱を補給する程度に制御し、主として補助ヒー
タ9により昇温してガラス基板Wの温度分布を均一にす
る。その後、炉内は所定温度(焼成温度)まで昇温する
が、炉壁からの放熱、支持部材7からの伝導損失がある
ため、この熱損失を補うようヒータ6と補助ヒータ9と
を独立して制御し、ガラス基板Wの温度分布を均一に保
つ。
【0009】つぎに、降温時には、前記冷却管8に冷却
用流体、たとえば冷却空気を供給してガラス基板Wを降
温するが、昇温時と同様、炉壁からの放熱によりガラス
基板Wの対向面が他の部分に比べて過冷却されることが
ある。したがって、ガラス基板Wに温度分布の差が生じ
ないようヒータ6にて微加熱しながら降温する。また、
冷却管8による冷却速度が早過ぎる場合には、補助ヒー
タ9により微加熱を行なうか、あるいは冷却流体の流量
調整を行なって冷却速度を抑制しながら降温してもよ
い。
【0010】なお、前記ガラス基板Wの温度分布に対す
る許容範囲がより厳格な場合には、たとえば、ガラス基
板Wを上段、中段、下段にグループ分けするとともに、
それに対応してヒータ6、補助ヒータ9もグループ分け
して、各々を別制御するようにすればよい。また、前述
した温度制御は、側壁5あるいは支持部材7近傍に図示
しない温度センサを設け、この温度センサによりヒータ
6、補助ヒータ9を制御するものである。
【0011】図3,図4は本発明の第2実施例を示し、
前記支持部材7を箱体で構成し、この支持部材7内部に
冷却管8と補助ヒータ9を内蔵させて一体構成としたも
のである。ただし、炉上方の冷却管8、補助ヒータ9も
支持部材7と一体に構成したものを使用している。操業
については第1実施例と同様のため説明を省略する。
【0012】前記第1,第2実施例とも、対向する側壁
から交互に支持部材7、冷却管8、補助ヒータ9を炉内
に突出するように配設したが、同一側壁(たとえば5a
側)からすべてを炉内に突出させるように配設してもよ
い。
【0013】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、炉壁のうち少なくとも側壁に設けたヒータの他
に、ガラス基板を上下に挟んで補助ヒータと冷却器とを
配設し、それぞれのヒータを独立して制御することによ
りヒータで炉壁からの放熱熱量に見合う熱量を補給しつ
つ、補助ヒータあるいは冷却器でガラス基板を加熱ある
いは冷却し、ガラス基板端部における過加熱あるいは過
冷却を防止するため、熱処理の全工程において、ガラス
基板の温度分布を均一に保つことができる。また、側壁
に配設するヒータは、前述のように、炉壁からの放熱熱
量に見合う熱量を補給するものであってガラス基板を直
接加熱するものでないため、このヒータでガラス基板端
部が過加熱することはない。そのため、炉側壁をガラス
基板端部に近接することができ、それだけ炉自体を小型
化でき省エネルギーと設備の低コスト化を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるガラス基板のバッチ式熱処理
炉の第1実施例を示す断面図。
【図2】 図1のII−II線断面図。
【図3】 第2実施例の断面図。
【図4】 図3のIV−IV線断面図。
【図5】 従来のガラス基板のバッチ式加熱処理炉の断
面図。
【符号の説明】
1…炉本体、5(5a,5b)…側壁、6…ヒータ、7
…支持部材、8…冷却管、9…補助ヒータ、10…トレ
イ、W…ガラス基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 紀之 大阪府大阪市西区京町堀2丁目4番7号 中外炉工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−100069(JP,A) 特開 平3−125896(JP,A) 特開 平2−302580(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁、天井、炉床よりなる炉壁のうち、
    少なくとも側壁にヒータを設けたガラス基板のバッチ式
    熱処理炉において、炉内にガラス基板の支持部材を鉛直
    方向に所定間隔をもって配設するとともに、前記ガラス
    基板を上下に挟んで冷却器と補助ヒータとを設け、前記
    側壁に設けたヒータと補助ヒータとを独立して制御する
    ようにしたことを特徴とするガラス基板のバッチ式熱処
    理炉。
JP6327608A 1994-12-28 1994-12-28 ガラス基板のバッチ式熱処理炉 Expired - Lifetime JP2795400B2 (ja)

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JPH08178532A JPH08178532A (ja) 1996-07-12
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02302580A (ja) * 1989-05-16 1990-12-14 Murata Mfg Co Ltd 焼成炉
JPH0769111B2 (ja) * 1989-10-12 1995-07-26 株式会社村田製作所 焼成炉

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JPH08178532A (ja) 1996-07-12

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