JP2795325B2 - 液晶媒体 - Google Patents
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Description
よび本媒体を含有するディスプレイに関する。
光学特性を左右することができるので、特にディスプレ
イデバイス中の誘電体として使用されている。液晶に基
づく電気光学デバイスは当業者に極めてよく知られてお
り、種々の効果に基礎を置くことができる。この種のデ
バイスは、例えば、動的散乱効果を有するセル、DAP
[整列相の変形(deformation of aligned phases)]
セル、ゲスト−ホストセル、ねじれネマチック構造を有
するTNセル、STN[超ねじれネマチック(super−twiste
d nematiic)]セル、SBE[超複屈折効果(super−bire
fringence effect)]セルおよびOMI[光学的モード干
渉(optical mode interference)]セルである。最も
一般的なディスプレイデバイスはシャット−ヘルフリッ
ヒ(Schadt−Helfrich)効果に基づき、ねじれネマチッ
ク構造を有するものである。
よび電磁放射線に対する良好な安定性を有していなけれ
ばならない。さらに、液晶材料は低粘度であり、かつセ
ル中において短いアドレス時間、低いしきい電圧および
高いコントラストを与えるべきである。さらに、液晶材
料は通常の作用温度、すなわち室温以上および以下ので
きるだけ広い範囲において適切なメソ相、例えば上述の
セル用のネマチックまたはコレステリックメソ相を有す
るべきである。液晶は複数の成分の混合物として一般に
使用されるので、それらの成分が互いに容易に混和でき
ることが重要である。電導性、誘電異方性および光学異
方性のようなさらに他の特性がセルの種類および用途分
野に応じた種々の要件を満たさねばならない。例えば、
ねじれネマチック構造を有するセル用の材料は正の誘電
異方性および低い電導性を有するべきである。
子を含んでいるマトリックス液晶ディスプレイ(MLCデ
ィスプレイ)に望ましい媒体は大きな正の誘電異方性、
広いネマチック相、比較的低い複屈折性、非常に高い比
抵抗、比抵抗の良好なUVおよび温度安定性、および低い
蒸気圧を有しているものである。
る。個々の像点をそれぞれ切り替えるために使用するこ
とができる非線形素子の例はアクティブ素子(すなわ
ち、トランジスタ)である。そこで、これを「アクティ
ブマトリックス」と称し、2タイプ、すなわち 1.基板としてのシリコンウェハ上のMOS(金属酸化物半
導体)トランジスタ 2.基板としてのガラス板上の薄膜トランジスタ(TFT) に区別することができる。
部分ディスプレイのモジュール集成体でさえ結合部に問
題が生じるので、ディスプレイの大きさが制限される。
光学効果として通常使用される。二つの技術、すなわ
ち、例えばCdSeのような化合物半導体から成るTFTと多
結晶またはアモルファスシリコンに基づくTFTとに区別
される。後者の技術は猛烈な激しさで世界中で研究努力
されている。
内側に付け、他方のガラス板はその内側に透明な対向電
極を支持している。像点電極の大きさと比べて、TFTは
非常に小さく、像にほとんど影響を及ぼさない。この技
術は、各フィルター素子が切り替え可能な画像素子と対
向して位置するようにモザイク状の赤、緑および青フィ
ルターを配設するフルカラー可能な画像表示に拡げるこ
ともできる。
セルとして通常作用し、背後から照明される。
非線形素子を有するいかなるマトリックスディスプレ
イ、すなわちアクティブマトリックスに加えてバリスタ
またはダイオード(MIM=金属−絶縁体−金属)等のパ
ッシブ素子を有するディスプレイも包含するものであ
る。
ケットテレビ受像機)に、またはコンピューター用(ラ
ップトップ)および自動車もしくは航空機構造における
高い情報量のディスプレイに適している。MLCディスプ
レイにおいては、コントラストの角度依存性および切り
替え時間に関する問題以外に、液晶混合物の不十分な比
抵抗のために種々の問題が生じる[トガシ、エス(TOGA
SHI,S.)、セキグチ、ケー(SEKIGUCHI,K.)、タナベ、
エッチ(TANABE,H.)、ヤマモト、イー(YAMAMOTO,
E.)、ソリマチ、ケー(SORIMACHI,K.)、タジマ、イー
(TAJIMA,E.)、ワタナベ、エッチ(WATANABE,H.)、シ
ミズ、エッチ(SHIMIZU,H.)、Proc.Eurodisplay 84(1
984年9月):「二段ダイオードリングによって制御さ
れるA210〜288マトリックスLCD(A 210−288,Matrix LC
D Controlled by Double Stage Diode Rings)」、141
頁以降、パリ;ストロマー、エム(STROMER,M.)、Pro
c.Eurodisplay 84(1984年9月):「テレビ用液晶ディ
スプレイのマトリックスをアドレスするための薄膜トラ
ンジスタの設計(Design of Thin Film Transistors fo
r Matrix Addressing of Television Liquid Crystal D
isplays)」、145頁以降、パリ]。抵抗が低下するほ
ど、MLCディスプレイのコントラストが劣化し、「残像
消去」の問題が生じうる。一般に、液晶混合物の比抵抗
はMLCディスレイの内面との相互作用のためにディスプ
レイの生涯に亘って低下するので、容認できる運用寿命
を得るために高い(初期)抵抗が非常に重要である。特
に低電圧混合物の場合に、非常に高い比抵抗を達成する
ことはこれまでのところ不可能であった。さらに、温度
の上昇につれておよび加熱および/またはUV露光後に比
抵抗ができるだけ上昇しないことが重要である。従来技
術のMLCディスプレイはこれらの現下の要求を満たして
いない。
僅かしか有せず、同時に広い作用温度範囲、短い切り替
え時間および低いしきい電圧を伴う非常に高い比抵抗を
有するMLCディスプレイをなお大いに必要としている。
以下の利点を促進する媒体が望ましい: − ネチック相範囲の拡大(特に、低温に至るまで) − 極めて低い温度における切替え性(野外用途、自動
車、アビオニックス) − UV光に対する安定性の向上(より長い寿命)。
を保持しながらこれらの利点を得ることができない。
ックス性および/またはより低いしきい電圧および/ま
たはより広いネマチック相範囲(特に低温において)を
有する媒体が望ましい。このために、利用しうるパラメ
ーターの寛容度(透明点、スメクチック−ネマチック転
移点または融点、粘度、誘電値、弾性値)をさらに拡大
することが緊急に望まれる。
ほんの僅かしか有せず、同時に非常に高い比抵抗および
低いしきい電圧を有するのが好ましいこの種のMLC、TN
またはSTNディスプレイ用の媒体を提供することにあ
る。
この目的を達成することができることをここに見出し
た。
化合物の混合物を基礎とする液晶媒体であって、一般式
I (式中、A1およびA2のいずれか1つは3−フルオロ−1,
4−フェニレンで、他の1つは、トランス−1,4−シクロ
ヘキシレン、1,4−フェニレンまたは3−フルオロ−1,4
−フェニレンであり、Zは単結合であり、LはHまたは
Fであり、YはHまたはFであり、XはFであり、そし
てRは、それぞれの場合に7個までの炭素原子を有する
アルキル、オキサアルキル、フルオロアルキルまたはア
ルケニルである)の1種またはそれ以上の化合物および
一般式II、IIIおよびIV: (式中、L′はHまたはFであり、Y′はHまたはFで
あり、X′はF、Cl、CF3、OCF3またはOCHF2であり、
R′はそれぞれの場合に7個までの炭素原子を有するア
ルキル、オキサアルキル、フルオロアルキルまたはアル
ケニルであり、そしてrは0または1である) から成る群から選択される1種またはそれ以上の化合物
を含有することを特徴とする液晶媒体に関する。
プレイ(特に、フレームと共にセルを形成する2枚の平
らな平行外板、前記外板上の個々の画素を切り替えるた
めの集積非線形素子、および前記セル中に設けられた、
正の誘電異方性および高い比抵抗のネマチック液晶混合
物を有するSTNまたはMLCディスプレイ)および電気光学
的目的にこれらの媒体を使用することにも関する。
の著しい拡大を容易にする。
誘電異方性またはしきい電圧の達成可能な組合せは従来
技術からの既存の物質よりはるかに優れている。
Δεの要件はこれまで不満足な程度にしか達成されなか
った。例えば、ZLI−3119等の系は同等の透明点および
比較的有利な粘度を有しているけれど、それらのΔεは
+3でしかない。
が、約60℃の透明点しか有していない。
て≦600、好ましくは≦550 mPa.S;−40℃において≦180
0、好ましくは≦1700 mPa.S)において同時にΔε≧3.
5、好ましくは≧4.0の誘電異方性値、65゜以上、好まし
くは70゜以上の透明点および比抵抗の高い値を達成する
ことを可能とする。このことは優れたSTNおよびMCLディ
スプレイを得ることができることを意味する。
ることによって、他の有利な特性を保持しながらより高
いしきい電圧でより高い透明点(例えば、90゜以上)を
達成し、またはより低いしきい電圧でより低い透明点を
達成することが可能となる。本発明のMLCディスプレイ
はグーチ(Gooch)およびタリー(Tarry)[C.H.グーチ
およびH.A.タリー、Electron.Lett.10、2〜4頁(1974
年);C.H.グーチおよびH.A.タリー、Appl.Phys.、8
巻、1575〜1584頁(1975年)]の第一の透過極小(firs
t transmission minimum)で操作するのが好ましい。例
えば、類似のディスプレイにおけると同様なしきい電圧
において特性の傾斜がきついことおよびコントラストの
低い角度依存性(ドイツ特許第3022818号)等の特に好
ましい電気光学特性以外に、この場合は第二の極小にお
けるより低い誘電異方性で十分である。この結果、本発
明の混合物を用いて、シアノ系化合物を含有する混合物
を使用するより著しく高い比抵抗を第一の極小において
達成することができる。当業者は通常の方法を単に用い
て個々の成分およびそれらの重量割合を適切に選択する
ことによってMLCディスプレイの予め特定したセル厚さ
に必要な複屈折を生じさせることができる。
ネマチック相範囲は少なくとも70゜、特に少なくとも80
゜であるのが好ましい。この範囲は少なくとも−30゜か
ら+70゜に及ぶのが好ましい。
R)[S.マツモト(Matsumoto)等、Liquid Crystals、
5、1320頁(1989年);K.ニワ(Niwa)等、SID会議録
(Proc.SID Conference)、サンフランシスコ、1984年
6月、304頁(1984年);G.ウェーバー(Weber)等、Liq
uid Crystals、5、1381頁(1989年)]を測定すること
によって、式Iの化合物を含んでいる本発明の混合物
は、式Iの化合物を式 のシアノフェニルシクロヘキサン類によって置き換えた
類似混合物より温度の上昇に伴うHRの低下が著しく小さ
いことが示された。本発明の混合物のUV安定性もかなり
良好である、すなわち、それらはUV露光に際し著しく小
さいHRの低下を示す。
好ましくは1.4〜1.7ボルトの範囲である。
て非常に有利な粘度において極めて高い弾性定数を特徴
とし、特にSTNディスプレイに使用する場合に従来技術
の媒体より顕著な利益を得る。
れ以上)の化合物を基礎とする、すなわち、これらの化
合物の割合が25%以上、好ましくは40%以上であるのが
好ましい。
びそれらの下位式の個々の化合物は公知であるか、また
は公知化合物に準じて製造することができる。
アルキル、オキサアルキル、フルオロアルキルまたはア
ルケニル; X′:F、C1、CF3、OCF3またはOCHF2; L′:HまたはF; Y′:HまたはF; r :0または1) から成る群から選択される1種又はそれ以上の化合物を
さらに含有する。
互いに独立して式II〜IVに定義した通りである)から成
る群から選択される1種又はそれ以上の化合物をさらに
含有する。
に独立して式II〜IVに定義した通りである)から成る群
から選択される1種又はそれ以上の化合物をさらに含有
する。
とも50重量%である。
る。
である。
る。
はアルケニルである。
る。
である。
合物から実質的に成る。
以上の化合物を含有する通常の液晶物質と混合した式I
の化合物の割合が比較的低い場合でさえ、アドレス時間
が顕著に改善され、かつ低いしきい電圧が得られ、また
同時に広いネマチック相が低いスメクチック−ネマチッ
ク転移温度で認められることを見出した。式I〜IVの化
合物は無色、安定でありかつ互いにおよび他の液晶物質
と容易に混和することができる。
る直鎖および枝分れアルキル基、特に直鎖基であるメチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルお
よびヘプチルを包含するものである。2〜5個の炭素原
子を有する基が一般に好ましい。
する直鎖および枝分れアルケニル基、特に直鎖基を包含
するものである。好ましいアルケニル基はC2〜C7−1E−
アルケニル、C4〜C7−3E−アルケニル、C5〜C7−4−ア
ルケニル、C6〜C7−5−アルケニルおよびC7−6−アル
ケニルであり、特にC2〜C7−1E−アルケニル、C4〜C7−
3E−アルケニルおよびC5〜C7−4−アルケニルである。
好ましいアルケニル基の例はビニル、1E−プロペニル、
1E−ブテニル、1E−ペンテニル、1E−ヘキセニル、1E−
ヘプテニル、3−ブテニル、3E−ペンテニル、3E−ヘキ
セニル、3E−ヘプテニル、4−ペンテニル、4Z−ヘキセ
ニル、4E−ヘキセニル、4Z−ヘプテニル、5−ヘキセニ
ル、6−ヘプテニル等である。5個までの炭素原子を有
する基が一般に好ましい。
素を有する直鎖基、すなわちフルオロメチル、2−フル
オロエチル、3−フルオロプロピル、4−フルオロブチ
ル、5−フルオロペンチル、6−フルオロヘキシルおよ
び7−フルオロヘプチルを包含するものである。しかし
ながら、他の位置の弗素を排除するものではない。
2n+1−O−(CH2)m(式中、nおよびmは、それぞれ
互いに独立して1〜6である)の直鎖基を包含するもの
である。nは1であるのが好ましく、そしてmは1〜6
であるのが好ましい。
て、アドレス時間、しきい電圧、透過特性の傾斜等を望
むように変更することができる。例えば、1E−アルケニ
ル基、3E−アルケニル基、2E−アルケニルオキシ基等は
アルキルおよびアルコキシ基と比較して一般に短いアド
レス時間、改善されたネマチック傾向性および高い弾性
定数k33(曲げ)とk11(広がり)との比を与える。4−
アルケニル基、3−アルケニル基等はアルキルおよびア
ルコキシ基と比較して一般に低いしきい電圧および低い
k33/k11値を与える。Z1またはZ2中の−CH2CH2−基は単
純な共有結合と比べて一般に高いk33/k11値を与えるこ
とになる。高いk33/k11値は、例えば90゜ねじらせたTN
セルにおける平坦な透過特性傾斜[グレイトーン(gray
tone)を達成するため]およびSTN、SBEおよびOMIセル
における鋭い透過特性顔料(マルチプレックス性が大き
い)を促進する、そして逆もまた同じである。
うな特性を所望するか、式I、II、IIIおよび/またはI
Vの成分をどのように選択するか並びに存在させうる他
の成分をどのように選択するかによって実質的に決ま
る。上記範囲内の適切な混合比を場合次第で容易に決定
することができる。
まり重要ではない。したがって、混合物は種々の特設を
最適にするために1種またはそれ以上の他の成分を含み
うる。しかしながら、アドレス時間およびしきい電圧に
対して認められる効果は、式I〜XIIの化合物の全濃度
が高い程一般に大きい。
X′がCF3、OCF3またはOCHF2である式II、III、Vおよ
び/またはVII(好ましくはIIおよび/またはIII)の化
合物を含んでいる。式Iの化合物との好ましい相乗効果
によって、特に有利な特性を生じる。
る上記式II〜VIIの化合物を含んでいるのが好ましい。
好ましい式V〜VIIIから成る群から選択される化合物を
含んでいるのが好ましい。
般式I′: (式中、 R1およびR2は、それぞれ互いに独立して9個までの炭
素原子を有するn−アルキル、n−アルコキシ、ω−フ
ルオロアルキルまたはn−アルケニルであり、 環A1、A2およびA3は、それぞれ互いに独立して1,4−
フェニレン、2−もしくは3−フルオロ−1,4−フェニ
レン、トランス−1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−シ
クロヘキセニレンであり、 Z1およびZ2は、それぞれ互いに独立して、−CH2CH
2−、−C≡C−、−CO−O−、−O−CO−または単結
合であり、および mは0、1または2である) の1種またはそれ以上の化合物から成る成分Aをさらに
含んでいてもよい。
る)から成る群から選択される1種またはそれ以上の化
合物を含んでいるのが好ましい。
り、II8〜II17における1,4−フェニレン基は、それぞれ
互いに独立して、弗素でモノ置換またはポリ置換されて
いてもよい)から成る群から選択される1種またはそれ
以上の化合物をさらに含んでいるのが好ましい。
り、II21〜II25における1,4−フェニレン基は、それぞ
れ互いに独立して、弗素でモノ置換またはポリ置換され
ていてもよい)から成る群から選択される1種またはそ
れ以上の化合物をなおさらに含んでいるのが好ましい。
II27およびII28: (式中、CrH2r+1は7個までの炭素原子を有する直鎖ア
ルキル基である)から成る群から選択される1種または
それ以上の化合物を含んでいるものである。
ック相を抑制するのに有利になることが判った。そのよ
うにする場合、用途に対するパラメーターの最適な組合
わせを達成するために、当業者はこれらの化合物をどの
ような量で添加しうるかを容易に決定することができ
る。通常、15%未満、得に5〜10%を使用する。
る)から成る群から選択される1種またはそれ以上の化
合物を含有する液晶混合物も好ましい。
れ自体は重要ではない。当業者は簡単な通常の実験を使
用して広範な公知の、また多くの場合には市販の成分お
よび基材混合物から適切な材料を選択することができ
る。本発明の媒体は式I″ (式中、Z1、Z2およびmは式I′において定義した通り
であり、Q1およびQ2は、それぞれ互いに独立して1,4−
フェニレン、トランス−1,4−シクロヘキシレンまたは
3−フルオロ−1,4−フェニレンであり、あるいはまた
基Q1およびQ2の一方はトランス−1,3−ジオキサン−2,5
−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、ピリジン−2,5−
ジイルまたは1,4−シクロヘキセニレンでもあり、R
0は、それぞれの場合に9個までの炭素原子を有するn
−アルキル、n−アルケニル、n−アルコキシまたはn
−オキサアルキルであり、LはHまたはFであり、Yは
HまたはFであり、そしてX″はCN、ハロゲン、CF3、O
CF3またはOCHF2である)の1種またはそれ以上の化合物
を含んでいるのが好ましい。
の体は、X″がCNである式I″の化合物を基礎とするも
のである。もちろん、式I″の他の化合物(X″≠CN)
をより少ないまたはより多い割合で含むこともできる。
MLC用としては、本発明の媒体は式I″のニトリル類を
約10%までしか含まないのが好ましい(しかし、式I″
のニトリル類を含まず、その代わりにX″がハロゲン、
CF3、OCF3またはOCHF2である式I′の化合物を含むのが
好ましい)。これらの媒体は式II〜XIIの化合物を基礎
とするのが好ましい。
本発明のSTNおよびMLCディスプレイの構造はこの種のデ
ィスプレイに関する普通の構造と一致する。普通の構造
と言う用語は、この場合広範に解釈され、MLCディスプ
レイの全ての派生要素および改良要素、特に、ポリ−Si
TFTまたはMIMに基づくマトリックスディスプレイ要素も
包含するものである。
ックセルに基づく従来の普通のディスプレイとの本質的
な相違は液晶層における液晶パラメーターの選択であ
る。
の方法で製造される。一般に、所望の量の少量成分を主
構成要素形成成分に高温で都合よく溶解する。有機溶
媒、例えばアセトン、クロロホルムまたはメタノールに
各成分の溶液を混合し、十分に混合した後、例えば蒸留
によって溶媒を再び除去することも可能である。
れている他の添加剤も含有することができる。例えば、
0〜15%の多色染料またはキラルドーピング剤を添加す
ることができる。
クB相を、Nはネマチック相をそしてIは等方性相を表
わす。
対する電圧を表わす。tonおよびtoffはそれぞれV10の値
の2.5倍に相当する操作電圧におけるスイッチオン時間
およびスイッチオフ時間を表わす。Δnは光学異方性を
表わし、n0は屈折率を表わす。Δεは誘電異方性[Δε
=ε‖−ε⊥(但し、ε‖は、分子長軸に平行な誘電率
を示しおよびε⊥はそれに垂直な誘電率を表わす)]を
示す。電気光学的データは、別に特別に示さないかぎり
20℃において第一の極小(すなわち、0.5のd・△n
値)においてTNセル中で測定した。光学的データは、別
に特別に示さないかぎり20℃において測定した。
を限定するものではない。上記および下記において、温
度は全て℃表示である。パーセントは重量%である。
物の構造は頭字語によって示す。したがって、化学式へ
の変換は以下の表AおよびBに従って行われる。基CnH
2n+1は全てnまたはm個の炭素原子を有する直鎖アルキ
ル基である。表Bにおける符号化は自明である。表Aに
おいて、母構造に関する頭字語だけを示す。それぞれの
場合に、母構造の頭字語はハイフンで分けて、その後に
置換基R1、R2、L1、L2およびL3に関する符号がつく。
Claims (14)
- 【請求項1】正の誘電異方性を有する極性化合物の混合
物を基礎とする液晶媒体であって、一般式I (式中、A1およびA2のいずれか1つは3−フルオロ−1,
4−フェニレンで、他の1つは、トランス1,4−シクロヘ
キシレン、1,4−フェニレンまたは3−フルオロ−1,4−
フェニレンであり、Zは単結合であり、LはHまたはF
であり、YはHまたはFであり、XはFであり、そして
Rは、それぞれの場合に7個までの炭素原子を有するア
ルキル、オキサアルキル、フルオロアルキルまたはアル
ケニルである)の1種またはそれ以上の化合物および一
般式II、IIIおよびIV: (式中、L′はHまたはFであり、Y′はHまたはFで
あり、X′はF、Cl、CF3、OCF3またはOCHF2であり、
R′は、それぞれの場合に7個までの炭素原子を有する
アルキル、オキサアルキル、フルオロアルキルまたはア
ルケニルであり、そしてrは0または1である) から成る群から選択される1種またはそれ以上の化合物
を含有することを特徴とする液晶媒体。 - 【請求項2】一般式IにおいてYがFである化合物の1
種またはそれ以上を含むことを特徴とする請求項1記載
の媒体。 - 【請求項3】一般式IにおいてYがFであり、かつLが
Fである化合物の1種またはそれ以上を含むことを特徴
とする請求項1記載の媒体。 - 【請求項4】一般式IにおいてA2が3−フルオロ−1,4
フェニレンである化合物の1種またはそれ以上を含むこ
とを特徴とする請求項1記載の媒体。 - 【請求項5】一般式V〜VIII: (式中、R′、r、L′、X′およびY′は、それぞれ
互いに独立して請求項1に定義した通りである)から成
る群から選択される1種又はそれ以上の化合物をさらに
含有することを特徴とする請求項3または4記載の媒
体。 - 【請求項6】式I〜IVの化合物の割合が合せて全混合物
の少なくとも50重量%であることを特徴とする請求項3
または4記載の媒体。 - 【請求項7】式Iの化合物の割合が全混合物の10〜50重
量%であることを特徴とする請求項3または4記載の媒
体。 - 【請求項8】式II〜IVの化合物の割合が全混合物の30〜
70重量%であることを特徴とする請求項1〜6の少なく
とも1項記載の媒体。 - 【請求項9】一般式I〜VIIIから成る群から選択される
化合物から実質的に成ることを特徴とする請求項1〜6
の少なくとも1項記載の媒体。 - 【請求項10】請求項1記載の液晶媒体を誘電体として
使用する電気光学的ディスプレイ。 - 【請求項11】請求項1記載の液晶媒体を含有する電気
光学的液晶ディスプレイ。 - 【請求項12】式IにおいてRがアルケニルである化合
物の1種またはそれ以上を含有することを特徴とする請
求項1に記載の媒体。 - 【請求項13】一般式II、IIIおよびIVにおいて、R′
がアルケニルである化合物から選ばれた1種またはそれ
以上の化合物を含有することを特徴とする請求項1また
は12に記載の媒体。 - 【請求項14】一般式VからVIIIまたにおいてR′がア
ルケニルである化合物から選ばれた1種またはそれ以上
の化合物を含有することを特徴とする請求項5に記載の
媒体。
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