JP2794729B2 - 画像編集装置 - Google Patents

画像編集装置

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JP2794729B2
JP2794729B2 JP63298478A JP29847888A JP2794729B2 JP 2794729 B2 JP2794729 B2 JP 2794729B2 JP 63298478 A JP63298478 A JP 63298478A JP 29847888 A JP29847888 A JP 29847888A JP 2794729 B2 JP2794729 B2 JP 2794729B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複写機等において使用される画像編集装置
に関し、特に、新規な画像表現を可能にした画像編集装
置に関する。
〔従来の技術〕
近年、単に原稿の画像をそのまま複写するだけではな
く、原稿の画像の領域を設定して、抽出,削除等の画像
処理を行なう複写機が開発されてきている。
このような画像編集可能な複写機においては、上述の
画像編集の際に、編集すべき領域を設定する必要があ
る。この編集領域の設定の際には、ディジタイザと呼ば
れる座標入力装置が使用されることが多い。このディジ
タイザは、原稿の広さに対応した広さを有しており、デ
ィジタイザの上に原稿を載置して、編集したい領域を指
示することにより編集領域の座標データが複写機に取り
込まれるようになっている。このディジタイザは、たと
えば、複写機本体のプラテンカバーと一体になってお
り、複写機本体に対して枢着され、複写機本体上面のプ
ラテンガラスに対して開閉自在となっている。
上述の構成の複写機を使用して複写を行う場合は、先
ず、プラテンカバーを閉じてその上に原稿を上向きに載
置した後、編集作業を行う。次に、原稿をプラテンカバ
ーの上面から取り除き、プラテンカバーを開けてプラテ
ンガラス上の所定位置に原稿を裏返して載置する。そし
て、プラテンカバーを閉じ、複写機本体に設けられた複
写開始キーを押すことにより、設定された領域に対して
所定の処理が施された状態で複写が行われる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述の編集可能な複写機において可能
な画像処理は、抽出,削除等の比較的単純なものに限定
されており、使用者の意図するような画像を自由に出力
することが困難であった。
本発明は、前記問題点を解決するために案出されたも
のであって、従来の画像編集装置では得られなかった新
規な画像処理を行うことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の画像編集装置は、前記目的を達成するため、
座標入力手段により設定された合成先及び合成元の原稿
のそれぞれの編集領域の縦横方向の大きさを求める手段
と、隣接して配列された合成先及び合成元の原稿を順次
走査して読み取る画像入力装置と、前記画像入力装置に
より先に走査された前半の原稿画像を一旦格納する記憶
装置と、前記画像入力装置により前記合成元の原稿が走
査されるとき、前記合成元の原稿の画像読み出しの速度
を、前記各領域についての縦方向の大きさの比と横方向
の大きさの比のうち、小さい側の比に一致させて制御す
る手段と、前記画像入力装置により後半の原稿画像が読
み取られるとき、該後半の原稿画像を記憶装置に格納さ
れた前記前半の原稿画像と合成し、前記合成先の原稿の
画像を前記合成元の原稿の画像で置換する手段とを設け
たことを特徴とする。
〔作用〕
本発明においては、隣接して配列された合成先及び合
成元の原稿の画像が順次読み取られる。そして、両原稿
についてそれぞれ指定された編集領域の大きさに応じて
合成元の原稿の画像の一部が抽出されて合成先の原稿の
画像の一部に嵌め込まれる。このとき、合成元の原稿の
画像は、両原稿の縦横両方向の倍率のうち小さい側の倍
率に従って拡大或いは縮小が行われる。したがって、合
成先の原稿の画像に嵌め込まれる合成元の原稿の画像
は、元々の合成元の原稿の画像に対して相似形となる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら実施例に基づいて本発明の
特徴を具体的に説明する。
第1図は本発明の画像編集装置が適用されるカラー複
写機の斜視図、第2図は同カラー複写機のカラー画像入
力部の概略断面図、第3図は編集指示装置を閉じた状態
を示すカラー複写機の斜視図である。
本実施例のカラー複写機においては、原稿の画像の入
力を行うカラー画像入力部1及び画像の出力を行うカラ
ー画像出力部(図示せず)とから複写機本体2が構成さ
れている。そして、この複写機本体2のカラー画像入力
部1に対して編集指示装置3が開閉自在に取り付けられ
ている。
カラー画像入力部1においては、プラテンガラス10上
に配置された原稿(図示せず)が赤,緑,青の光源11R,
11G,11Bにより照射され、原稿からの反射光が複数のミ
ラー12及びレンズ13を介して線状のイメージセンサ14上
に結像する。光源11R,11G,11B及びミラー12からなる走
査部Aは、図において実線で示す位置から一点鎖線で示
す位置の範囲で、スキャナモータ(図示せず)により左
右方向に移動可能となっている。そして、イメージセン
サ14により原稿の主走査方向、すなわち、図面に直交方
向に画像の1ライン分を読み取りながら、副走査方向す
なわち図面の左右方向に原稿の画像を読み取る。このよ
うにして得られた赤,緑,青の色信号は、複写機本体2
に設けられたカラー画像出力部に供給される。
カラー画像出力部においては、信号処理回路部92にお
いてイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの色材信号
に変換された後、各色材の記録部23Y,23M,23C,23Kに供
給される。
下段トレイ81a或いは上段トレイ81b内の記録紙は、搬
入ローラ82により機内に搬入され、イエロー記録部23Y
方向に送られる。イエロー記録部23Yにおいては、サー
マルヘッド83とプラテンローラ85の間に、供給ロール84
からのインクドナーフィルム86とトレイ81a,81bからの
記録紙を挟んだ状態とし、サーマルヘッド83を前記イエ
ローの色材信号で駆動することにより、インクドナーフ
ィルム86のインクを記録紙に転写し、記録紙上にイエロ
ー像を形成する。転写後の記録紙とインクドナーフィル
ム86は分離され、記録紙は次段のマゼンタ記録部23Mに
送られ、インクドナーフィルム86は巻き上げロール87に
より巻き取られる。なお、以下に説明するマゼンタ,シ
アン,ブラックの記録部23M,23C,23Kもイエロー記録部2
3Yと同様な構造を有しているので、各部材の説明は省略
する。
マゼンタ記録部23Mにおいては、上述と同様な動作が
行われ、イエロー像の上にマゼンタ像が転写される。以
下、同様に、シアン記録部23C,ブラック記録部23Kにお
いて、シアン像及びブラック像が順次積層されカラー像
が得られる。このとき、各記録部23Y,23M,23C,23Kにお
ける画像の転写は、カラー画像入力部1における原稿の
走査に同期して行われるが、記録紙が各記録部23Y,23M,
23C,23Kを通過する時間はそれぞれ異なるので、マゼン
タ,シアン,ブラックの記録部23M,23C,23Kに対して
は、後述するように、各記録部の間隔に対応した時間差
を持たせて、マゼンタ,シアン,ブラックの色材信号を
供給している。
このようにしてカラー像が転写された記録紙は、搬送
ローラ88,89により排出トレイ90に排出される。なお、
図中、91はカラーコピーと白黒コピーの切換を行う用紙
経路切換爪を示しており、図はカラーコピー時の姿勢を
示している。白黒コピーをする場合は、用紙経路切換爪
91が図において若干右回りに回転し、上段トレイ81bか
らの記録紙は、用紙経路切換爪91により上方に掬い上げ
られ、搬送ローラ93により直接ブラック記録部23Kに送
られ、黒のインクドナーフィルムのみで転写が行われ
る。したがって、カラー画像出力部2内の記録紙の搬送
経路が短くなり、複写に要する時間を短縮することがで
きる。なお、94は各部に動作電圧を供給する電源部であ
る。また、S1〜S5は用紙センサであり、紙詰まりの検出
等のために使用される。
なお、前記各記録部及び各ローラは、記録部モータ
(図示せず)により駆動される。
上記カラー画像入力部1の上面には、プラテンガラス
10を覆うように、編集指示装置3が開閉自在に枢着され
ている。この編集指示装置3は、プラテンカバーとして
も機能し、上面部には、第3図に示すように、編集指示
入力面31が設けられ、プラテンガラス10と対向する下面
部には、第1図に示すように、白色の原稿押さえ32が設
けられている。
次に、編集指示装置3について詳述する。
この編集指示装置3は、原稿に対して所定の画像処理
を行った状態で複写する際に、編集領域や編集の種別を
設定するものである。
この編集指示装置3は、ディジタイザと呼ばれる座標
入力装置の一種であり、たとえば、A3サイズの用紙の広
さの平面を有しており、指示ペン等により押圧された位
置を座標データとして得るものである。
本実施例においては、編集指示装置3の編集指示入力
面31には、第4図に模式的に示されるように、編集領域
を設定する領域指定エリアERと加工の種類等を指定する
機能指定エリアEF1が設けられている。機能指定エリアE
F1には、領域設定方法を選択するためのキー及び機能を
選択するためのキー等が設けられている。また、領域指
定エリアERの一部に設けられた機能指定エリアEF2
は、標準色或いは登録色等を指定するためのキー及び編
集の際の移動先を指定するキー等が設けられている。
領域設定方法を選択するためのキーとしては、第5図
に示すように、枠指定キー316a,自由形/多角形キー31
b,四角形キー31cがある。また、これに関連して、同一
の機能を複数の領域で設定する際に、一つの領域を設定
した後に、次の領域を設定するための次領域キー31eが
ある。
機能を選択するためのキーとしては、設定領域外で黒
文字処理し、領域内をカラー処理するときに使用する部
分カラー原稿キー31f,編集指示装置3により設定された
領域に対してネガポジ反転処理を行うネガポジ反転キー
31g,設定領域の画像を指定した色に変換する色変換キー
31h,同じく色づけ処理等を行う色づけキー31i,画像を削
除する削除キー31k,画像を抽出する抽出キー31l,画像を
抽出するとともに移動する抽出移動キー31m,プラテンガ
ラス10上に隣接して載置された2枚の原稿を連続的に読
み取って1枚の画像に合成する連写合成キー31n,原稿の
一部分のパターンを同一画像上の異なる位置に繰り返し
て生成する画像繰り返しキー31p等が設けられる。な
お、31qは、領域及び機能の設定が終了したことを指示
するための設定終了キーである。
更に上述のキーの他に、直前に行った操作を訂正する
クリアキー31t,設定した編集機能を全て取り消すオール
クリアキー31u,複写機本体2に着脱自在に設けられたメ
モリカード(図示せず)に、設定した編集機能を登録す
るためのメモリ登録キー31v,このメモリカードに登録さ
れた編集機能を呼び出すためのメモリ読み出しキー31w,
及び設定した領域を修正するための領域修正キー31x等
が設けられている。なお、上述の各キーのうち或るもの
は、後述するように、本来の機能の他の編集機能を指定
するためにも兼用される。
また、複写機本体2の上面手前側には、第1図及び第
3図に示されるように、操作パネル部21が設けられてい
る。
次に、第2図に示されるイメージセンサ14において得
られた画像信号を処理するための回路及び前記スキャナ
モータ,記録部モータ等を制御するための回路につい
て、第6図に示すブロック図を参照して説明する。
カラー画像入力部1(第1図参照)に設けられたイメ
ージセンサ14等を含むカラー画像入力装置41の出力は、
RGB色分離回路42に供給されて、赤,緑,青信号に変換
され、更に、HVC変換回路43により、色相信号H,明度信
号V,彩度信号Cに変換される。これらの信号H,V,Cは、
それぞれ調整部44に設けられた調整回路44H,44V,44Cに
供給される。調整部44には、前記操作パネル部21に関連
して設けられた操作パネル制御部45から調整信号が供給
され、色相,明度,彩度信号H,V,Cを調整するようにな
っている。
調整後の色相,明度,彩度信号H,V,Cは、YMCK変換回
路46に供給され、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラッ
ク信号に変換された後、ディザ処理回路47を介して画像
処理回路48に供給される。
画像処理回路48には、編集制御回路30を介して前記編
集指示装置3が接続されており、編集指示装置3からの
指示に基づき、原稿内の設定された一部分の領域に対し
て抽出,削除等の編集が可能となっている。この編集制
御回路30及び画像処理回路48の詳細については後述す
る。
画像処理回路48の出力は、カラー画像出力装置49に設
けられたイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各記
録部49Y,49M,49C,49Kに供給される。
また、CPU51からは、スキャナモータ制御回路52に制
御信号が供給され、前述のカラー画像入力部1の走査部
A(第2図参照)を駆動するスキャナモータの回転が制
御されるとともに、記録部モータ制御回路53に制御信号
が供給され、前述の各記録部及び各ローラを駆動する記
録部モータの回転が制御される。
更に、CPU51からは、画像処理回路48にビデオ有効信
号が供給される。このビデオ有効信号は、各記録部にお
ける記録領域を決定するための信号であり、たとえば、
ハイレベルの期間中に画像処理回路48における出力を有
効にする。
次に、前記編集制御回路30及び画像処理回路48の詳細
について第7図を参照して説明する。
編集指示装置3に設けられたディジタイザ61は、ディ
ジタイザ制御回路62を介して編集制御用のCPU63に接続
されており、編集指示装置3において領域指定エリアER
(第4図参照)が押されたときは、CPU63は、座標デー
タを領域情報として処理し、機能指定エリアEFが押され
たときは座標データを機能情報として処理するようにし
ている。
編集制御用のCPU63は、ホストI/O(入出力装置)64を
介して本体側のホストCPU(図示せず)に接続されてい
る。また、CPU63は、ラッチ65及びゲート66を介して一
般にCRTC(陰極線制御回路)67と呼ばれる描画装置に接
続され、更にこのCRTC67にはビットマップメモリ68が接
続されている。CRTC67は、CPU63からの座標データ及び
描画コマンドに基づいて、ビットマップメモリ68におい
て、閉領域の塗り潰しを高速に行なったり、DMA(ダイ
レクトメモリアクセス)転送によりビットマップメモリ
68のデータの読み出しを高速で行ったりするものであ
り、たとえば、(株)日立製作所製のLSI(大規模集積
回路)HD63484等が使用される。なお、閉領域の塗り潰
しとは、指定された複数の座標により指定される領域に
対応するビットマップメモリ68のビットを、たとえば
「1」にセットする操作をいう。
また、CPU63には、ディジタイザ61から入力された座
標データ及び処理の種類を示すファンクション番号を格
納するためのRAM69が接続されている。更に、CPU63及び
CRTC67には、ゲート70,71を介してRAMテーブル72及び登
録色RAM73に接続されている。RAMテーブル72には、ファ
ンクション番号と実際の処理を行うためのファンクショ
ンコードとの対応関係が書き込まれ、登録色RAM73には
色コードと使用者が登録した色との対応関係が書き込ま
れている。
RAMテーブル72の構成の一例を第1表に示す。なお、
ファンクションコードの添え字のHは、16進表示である
ことを意味する。
画像処理の際には、ビットマップメモリ68の内容がCR
TC67により読み出され、同期回路74により原稿の走査に
同期してRAMテーブル72をアクセスし、RAMテーブル72か
らファンクション番号に対応したファンクションコード
を読み出す。このファンクションコードは、データ加工
回路75に供給され、ディザ処理回路(第6図参照)から
の画像信号に対してファンクションコードに基づいた処
理を行う。なお、76は、予め決められた標準色のデータ
が格納された標準色ROMであって、使用者が標準色に使
用を指定したときには、登録色RAM73からではなく、標
準色ROM76から読み出しが行われて画像処理が行われ
る。
データ加工回路75は、たとえば、ルックアップテーブ
ル形式のROMから構成されており、無処理に対応するフ
ァンクションコード「00H」が入力されたときは、画像
データをそのまま通過させ、削除に対応するファンクシ
ョンコード「80H」が入力されたときは、画像データの
出力を全て遮断し、色づけ赤に対応するファンクション
コード「C3H」が入力されたときは、画像データに赤に
対応する信号を重ねて出力する。
上述の処理、すなわち、原稿の画像を走査しながら対
応する個所のビットマップメモリのデータを読み出し、
画素毎すなわちビット毎に、画像データとメモリデータ
とを比較し、比較結果に基づいて所定の処理を行うこと
により、編集指示装置3により指示された領域に対し
て、所定の画像処理を行うことができる。
本実施例においては、上述の回路を使用して種々の画
像加工を行うことができる。
たとえば、原稿中の文字にアンダーラインを引いて文
字を強調したい場合がある。ここで、第8図(a)に示
すような原稿の「ABCD」の文字の行に赤のアンダーライ
ンを引いて同図(b)に示すコピーを得る場合を例に挙
げて説明する。
まず、第3図に示すように、複写機の編集指示装置3
を閉じ、編集の対象となる原稿を編集指示入力面31上に
原稿の画像面を上にして載置する。このとき、原稿の右
下を編集指示入力面31に設けられた原稿ガイド33に突き
当てて位置決めを行う。
次いで、編集指示装置3を使用して、アンダーライン
を引くべき位置を指示する。以下、この操作について説
明する。
本実施例においては、最初に第5図に示す編集指示入
力面31(第4図参照)の機能指定エリアEF1の四角形キ
ー31cを押す。次に、アンダーラインの起点P1及び終点P
2を指示ペン(図示せず)により指定する。
次に、メモリ登録キー31vを押す。なお、本実施例に
おいては、メモリ登録キー31vに複数の機能を持たせ、
通常時は、メモリ登録キー31vが押されると、複写機本
体2に着脱自在に設けられたメモリカード(図示せず)
に、設定した編集機能が登録されるが、領域設定方法と
して四角形が選択され2点の座標が入力された後、メモ
リ登録キー31vが押されたときは、入力された2点の座
標に基づいて直線を描画する処理を行う。
但し、このとき終点P2の座標はそのまま格納されるの
ではなく、起点P1に対して垂直或いは水平に位置するよ
うに座標変換される。すなわち、第9図(a)に示すよ
うに、終点P2が起点P1を通るX軸から45度以内にあると
きは、終点P2の座標をX軸に投影した値を新たな終点P3
の座標とする。また、第9図(b)に示すように、終点
P2が起点P1を通るY軸から45度以内にあるときは、終点
P2の座標をY軸に投影した値を新たな終点P3の座標とす
る。この座標変換の処理は、後述するビットマップメモ
リ68への書き込み時に、たとえば、CPU63により行われ
る。
上述のように、終点P2の座標変換を行うことにより、
使用者が入力した起点P1及び終点P2を結ぶ直線が文字に
対して正確に平行でない場合でも、後述する画像出力の
際には、原稿の文字に対してアンダーライン或いは傍線
が傾くことがなく、平行に描画される。
次に、色づけキー31iを押した後、機能指定エリアEF2
に設けられた標準色指定部31r或いは登録色指定部31sに
おいて、目的の色すなわち赤の部分を押圧することによ
り色を指定する。
なお、描画される直線は、デフォルトがたとえば0.5m
m幅の1本線となっており、これは、ビットマップメモ
リ68における2ビット幅に相当する。直線の幅或いは本
数を変えたい場合は、以下のような操作を行う。たとえ
ば、0.75mm幅(3ビット幅に相当)の1本線にしたい場
合は、メモリ登録キー31vを押し、0.5mm幅の2本線にし
たい場合は、メモリ呼び出しキー31wを押し、0.75mm幅
の2本線にしたい場合は、領域修正キー31xを押す。こ
れにより、後述する画像出力の際に、指定された座標点
間の直線の他に隣接して或いは離隔して平行に直線が付
加される。なお、ここでは、メモリ呼び出しキー31w及
び領域修正キー31xは、本来の機能とは別の機能を果た
すためのキーとして利用されている。
上述の各指定が終了した後、設定終了キー31qを押
す。以上の操作で、直線描画のための編集指示の作業が
終了する。
これにより、編集指示装置3により設定された起点P1
及び終点P2の座標データ,編集の種別が直線描画である
というデータ,線種データ及び色データは、編集指示装
置3に関連して設けられた編集制御回路30内のRAM69に
予め決められたフォーマットで格納される。
次に、画像編集動作について説明する。
編集指示装置3の編集指示入力面31から原稿を取り除
き、第1図に示すように編集指示装置3を開き、カラー
画像入力部1のプラテンガラス10上に原稿を画像面を下
向きにして載置する。このとき、原稿の左下(画像側か
ら見れば右下)をカラー画像入力部1に設けられた原稿
ガイド22に突き当てて位置決めを行う。
次に、複写機本体2の操作パネル部21に設けられた複
写開始キー(図示せず)が押されると、複写機本体2側
のホストCPU(図示せず)からホストI/O64を介して編集
制御回路30側のCPU63に複写開始コマンドが送られる
(第7図参照)。この複写開始コマンドに応答して、CP
U63は、RAM69内に格納された座標データ及び編集種別を
示すデータを読み出して、CRTC67に描画コマンドとして
与える。これにより、座標データにより規定される領域
に対応するビットパターンがビットマップメモリ68に対
して書き込まれる。また、編集種別に応じてRAMテーブ
ル72にファンクション番号が書き込まれる。
ビットマップメモリ68は、描画用の3画面分のメモリ
面を有しており、ファンクションコードが異なる領域を
7(=23−1)個まで描画できるようになっている。ま
た、ビットマップメモリ68の各面は、複写機本体2によ
り出力可能な最大サイズの記録紙、たとえば、A3サイズ
の記録紙の広さに対応したメモリ空間を有している。こ
れらのメモリ面には「1」〜「7」のファンクションが
格納されている。たとえば、赤の直線を描画する場合
は、起点P1から終点P3の直線に相当する個所にファンク
ション番号「2」が書き込まれる。
ビットマップメモリ68に描画した後に、CPU63は、RAM
テーブル72に、ビットマップメモリ68上に描画したファ
ンクション番号とファンクションコードとの対応を書き
込む。具体的には、たとえば、RAMテーブル72の0番地
には無処理のコード「00H」が、1番地には削除のコー
ド「80H」が、2番地には赤の色づけのコード「C3H」が
それぞれ書き込まれる。
上述の処理が終了した時点で、CPU63からホストI/O64
を介して前記ホストCPU(図示せず)にレディ信号を送
る。このレディ信号に応答して、複写機本体2側は複写
動作を開始する。これに伴って、複写機本体2側から、
原稿の走査に同期したページ同期信号及びライン同期信
号が出力される。この際、CPU63は、予めCRTC67にDMA転
送命令を送っておき、ビットマップメモリ68の内容を前
記各同期信号にしたがって順次読み出す。このときのタ
イミングを制御するため、CRTC67に関連して同期回路74
が設けられている。
ビットマップメモリ68から読み出された信号は、RAM
テーブル72でファンクションコードに変換され、データ
加工回路75に入力される。データ加工回路75は、前記フ
ァンクションコードを解読してこれに応じて画像データ
を加工する。
すなわち、第8図に示す原稿の起点P1から終点P3の間
の直線部分を走査しているときは、赤の色づけに対応す
るファンクションコード「C3H」が供給されるので、原
稿の画像データに赤の信号を重ねて出力し、また、それ
以外の領域を走査しているときは、無処理に対応するフ
ァンクションコード「00H」が供給されるので、原稿の
画像データがそのまま出力される。
上述の動作により、設定した領域に対して指定した画
像処理が行えることになる。すなわち、出力された画像
は、第8図(b)に示すように、「ABCD」の文字にアン
ダーラインQ1が引かれる。
また、上述と同様な処理により、第10図(a)に示す
ような原稿の画像に対して、第10図(b)に示すような
枠づけを行うことができる。
この場合も先に述べた直線描画と同様に、2点P1,P2
の座標を入力するが、枠づけの場合はこの2点P1,P2
対角線上の2頂点とする矩形枠を求め、ビットマップメ
モリ68の矩形枠に対応する個所に所定のファンクション
番号を書き込む。したがって、ビットマップメモリ68の
内容を読み出しながら、原稿の画像データを処理すれ
ば、第10図(b)に示すように「ABCD」の文字を囲むよ
うな枠Q2が描画される。
また、以下に示す本実施例によれば、入力された各座
標点を中心として所定の広がりを持った領域に対して画
像編集を行うことができる。たとえば、複写の際に、入
力された座標を中心として広さが変えられる領域に対し
て、たとえば、色づけを設定すれば、鉛筆,サインペン
或いは筆等で加筆するような感覚で、所望の太さの線で
自由な形を描くことができる。なお、このような処理を
本明細書ではトレースと称する。
以下、赤の自由形を描画する場合を例に挙げて説明す
る。
先ず、最初に第5図に示される編集指示入力面31の自
由形/多角形キー31bを押し、続いて枠指定キー31aを押
す。これにより、画像編集の種類がトレースであること
が決定される。
次に、描画すべき自由形を指定する。たとえば、自由
形が第11図(a)に破線で示すような連続する曲線Q3
ある場合、編集指示入力面31に指示ペン(図示せず)を
押圧したままの状態で前記曲線Q3をトレースする。この
とき、入力された座標から一定距離離れたときに、新し
い座標点として自動的に入力していく。なお、描画すべ
き形が連続的な点でなければ、離散的に座標を指定して
いけばよい。
トレースが終了した後、機能の選択を行う。
トレースした曲線Q3に対しては、色づけ,色変換,ネ
ガポジ反転及び削除の処理が可能であり、目的の機能に
合わせて色づけキー31i,色変換キー31h,ネガポジ反転キ
ー31g或いは削除キー31kのいずれかを押す。削除以外を
選択した場合には、次に、機能指定エリアEF2に設けら
れた標準色指定部31r或いは登録色指定部31sにおいて、
目的の色部分を押圧することにより色を指定する。ここ
では、赤の描画を行うので、色づけキー31iを押した
後、赤の部分を押す。
上述の作業により、後述する複写作業の際には、複写
に先立ってビットマップメモリ68のトレースした曲線Q3
に対応する個所に所定のファンクション番号、すなわ
ち、赤の色づけに対応するファンクションコード「2」
が書き込まれる。したがって、複写の際には、ビットマ
ップメモリ68の内容を読み出しながら、原稿の画像デー
タを処理すれば、第11図(b)に示すような曲線Q4を赤
で描画することが可能となる。また、色変換,ネガポジ
反転及び削除については、それぞれのファンクションコ
ードに応じた処理が行われる。なお、処理の単位は、デ
フォルトでは指定された座標を中心として5.0mm×5.0mm
のサイズの正方形であるが、サイズを変えたい場合に
は、以下のような操作を行う。たとえば、2.0mm×2.0mm
にしたい場合は、メモリ登録キー31vを押し、3.5mm×3.
5mmにしたい場合は、メモリ呼び出しキー31wを押し、6.
5mm×6.5mmにしたい場合は、領域修正キー31xを押す。
これにより、ビットマップメモリ68の描画の際に、指定
された座標を中心とした塗り潰される面積が変化し、画
像出力の際のドットのサイズが決定される。たとえば、
ドットのサイズを大きくした場合、第11図(c)に示す
ような正方形の組み合わせで表現される不連続的な曲線
Q5が描画される。
以上、赤の自由形を連続的に描画する場合を例に挙げ
て説明したが、使用態様はこれに限定されるものではな
く、これ以外の種々の使用態様が考えられる。
たとえば、原稿の画像に点状の汚れがあるような場
合、複写の際にこの汚れの中心に座標を指定し、この座
標を中心として汚れの部分を含む一定の広さの領域に対
して削除を設定することにより、原稿の汚れを白い修正
液で修正するのと同じような感覚で、汚れのないコピー
を得ることができる。
また、本実施例の複写機における画像処理の一つとし
て抽出移動がある。この抽出移動は、プラテンガラス10
(第2図参照)上に載置された原稿を走査して原稿画像
を読み込み、指定された領域の画像のみを抽出して記録
紙上の指定された個所に出力するものである。
以下、この抽出移動について詳細に説明する。
いま、第12図(a)に斜線で示す原稿Dの領域Rを抽
出し拡大して、同図(e)に斜線で示す記録紙の領域S
に移動する場合を例に挙げて説明する。なお、領域Rの
主走査方向のサイズをm,副走査方向のサイズをlとし、
領域Sの主走査方向のサイズをM,副走査方向のサイズを
Lとする。また、各領域R,Sの頂点座標は、主走査方向
の終点で且つ副走査方向の開始点を基準点として計算し
ている。
まず、原稿Dを編集指示入力面31上に載置する。
次いで、編集指示装置3を使用して、編集の対象とな
る四角形の対角線上の2頂点を指示する。
具体的な操作としては、最初に第5図に示す編集指示
入力面31(第4図参照)の機能指定エリアEF1の四角形
キー31cを押して、編集領域設定方法を指定した後に、
第12図(a)に示す2頂点P4,P5を指定する。なお、こ
こでは編集領域設定方法として四角形を選択したが、先
に説明した自由形を選択することもできる。
次に、抽出移動キー31mを押した後、機能指定エリアE
F2に設けられた抽出移動先指定キー31y(第4図参照)
により、移動先として左上,右上,左下,右下及び中央
の5個所のいずれかを選択する。ここでは、左下を選択
するものとする。なお、抽出移動先指定キー31yが押さ
れない場合は、自動的に抽出移動先として中央が指定さ
れる。
最後に、設定終了キー31qを押すと、編集指示装置3
により設定された編集領域の座標データ及び編集の種別
が抽出移動であるというデータは、編集指示装置3に関
連して設けられた編集制御回路30内のRAM69に予め決め
られたフォーマットで格納される。
以上の操作で、抽出移動の際の編集指示の作業が終了
する。
次に、抽出移動の画像編集動作について、第12図〜第
17図を参照して説明する。なお、第12図は原稿上の画像
と記録紙上の画像との関係を説明する図、第13図は走査
部と記録部の同期関係を示す図、第14図は走査部の動き
を示す図、第15図は移動抽出の処理を行う際に使用され
る回路のブロック図、第16図(a)は複写機本体を制御
するメインプログラムのフローチャート、第16図(b)
は記録部を制御するプログラムのフローチャート、第17
図は移動抽出処理の際の各部の信号波形を示す図であ
る。
抽出移動の編集指示の作業が終了した後、編集指示装
置3の編集指示入力面31から原稿を取り除き、カラー画
像入力部1のプラテンガラス10上に載置する。
次に、複写機本体2の操作パネル部21に設けられた複
写開始キー(図示せず)が押されると(第16図(a)ス
テップ101)、複写機本体2側のホストCPU(図示せず)
からホストI/O64(第7図参照)を介して編集制御回路3
0側のCPU63に複写開始コマンドが送られる(ステップ10
2)。この複写開始コマンドに応答して、CPU63は、RAM6
9内に格納された座標データ及び編集種別を示すデータ
を読み出して、CRTC67に描画コマンドとして与える。こ
れにより、座標データにより規定されるビットマップメ
モリ68の領域に対して編集種別を示すデータ、すなわ
ち、ファンクション番号が書き込まれる。たとえば、領
域Rを抽出する場合は、領域R以外の領域に、削除に対
応するファンクション番号「1」が書き込まれる。
ビットマップメモリ68に描画した後に、CPU63は、RAM
テーブル72に、ビットマップメモリ68上に描画したファ
ンクション番号とファンクションコードとの対応を書き
込む。
上述の処理が終了した時点で、CPU63からホストI/O64
を介して前記ホストCPU(図示せず)にレディ信号を送
る。このレディ信号に応答して、複写機本体2側は複写
動作を開始する(ステップ103)。すなわち、CPU51(第
6図参照)からスキャナモータ制御回路52に走査開始信
号が送られ、スキャナモータ制御回路52により第14図に
示すように走査部Aの移動が開始される。走査部Aが基
準点からy1の距離に達すると停止され(ステップ10
4)、CPU51から記録部モータ制御回路53へ給紙コマンド
が出力される(ステップ105)。
一方記録部側では、給紙コマンドが受信されると(第
16図(b)ステップ201)、一定速度で給紙を開始し
(ステップ202)、記録紙の先端が記録部のヘッド位置
に到達すると(ステップ203)、記録が開始され、記録
部モータ制御回路53側からスキャナモータ制御回路52側
に同期信号が供給されるとともに、記録部ステータスと
して「記録中」が出力される(ステップ204)。
スキャナモータ制御回路52側では、記録部モータ制御
回路53側から同期信号を受け取ると(ステップ106)、
記録紙がY1の位置まで到達するまでの時間をタイマにセ
ットし(ステップ107)、時間待ちを行い(ステップ10
8)、記録紙がY1の位置に到達したタイミングで、第15
図に示すメモリリードカウンタ40aをメモリリード開始
アドレスを与える(ステップ109)。メモリリードカウ
ンタ40aは、カラー画像入力装置41により得られた読み
取りデータを1ライン分蓄積する読み取りバッファ40b
の読み取り開始アドレスを指定するものである。
読み取りバッファ40bは、第12図(b)に示すよう
に、プラテンガラス10の主走査方向の幅に対応した長さ
を有しており、イメージセンサ14(第2図参照)により
ビット単位で読み取られた画像データが1ライン分格納
される。そして、編集の際には、読み取りバッファ40b
に格納された原稿の画像データのうち、前記編集指示装
置3により指示された領域に対応するアドレス位置、第
12図の例の場合アドレスx2から固定の基準点アドレスに
向かって読み取りが開始される。このアドレスx2がメモ
リリード開始アドレスである。
また、主走査倍率信号が拡大/縮小回路40dに供給さ
れる(ステップ109)。拡大/縮小回路40dは、読み取り
バッファ40bからの読み込み状態を制御することによ
り、原稿の画像を拡大或いは縮小するものである。たと
えば、主走査倍率が200%であるときは同一画像データ
を2回繰り返して出力し、主走査倍率が50%であるとき
は画像データを半分に間引いて出力する。拡大/縮小回
路40dの出力はビデオ有効信号とともにゲート40eに供給
される。したがって、拡大/縮小回路40dの出力は、記
録紙上での画像有効期間のみで有効となる。なお、上述
のメモリリードカウンタ40a,読み取りバッファ40b,微分
回路40c,拡大/縮小回路40d及びゲート40eは、第6図に
示すブロック図のカラー画像入力装置41からRGB色分離
回路42への信号経路中に配置されている。なお、第15図
においては、第6図に示すブロック図のRGB色分離回路4
2からディザ処理回路47までの信号経路を、色処理回路4
0fとして示しており、ディザ処理回路47の出力は編集処
理を行う画像処理回路48に供給される。
これに伴って、複写機本体2側から、原稿の走査に同
期したページ同期信号及びライン同期信号が出力され
る。CPU63は、ページ同期信号に同期してビットマップ
メモリ68のアドレスをリセットし、以後、ライン同期信
号に同期してCRTC67にDMA転送命令を送ることにより、
ビットマップメモリ68の内容をライン毎に順次読み出
す。このときのタイミングを制御するため、CRTC67に関
連して同期回路74が設けられている。
ビットマップメモリ68から読み出された信号は、RAM
テーブル72でファンクションコードに変換され、データ
加工回路75に入力される。データ加工回路75は、前記フ
ァンクションコードを解読してこれに応じて画像データ
を加工する。
すなわち、第12図に示す原稿Dの領域R以外を走査し
ているときは、削除に対応するファンクションコード
「80H」が供給されるので、原稿Dの領域R以外の画像
を削除して出力し、また、領域Rを走査しているとき
は、無処理に対応するファンクションコード「00H」が
供給されるので、原稿の画像データがそのまま出力され
る。なお、ビットマップメモリ68には、初期値として無
処理に対応するファンクション番号「0」が書き込まれ
ているものとする。
上述の動作により、設定した領域に対して指定した画
像処理が行えることになる。
一方、記録部側においては、第12図(c)に示すよう
に記録紙の領域Sの主走査方向の幅Mに対応した幅のビ
デオ有効信号が出力され(ステップ109)、このビデオ
有効信号の立ち上がりが微分回路40cにより微分されて
ロード信号となりメモリリードカウンタ40aに供給され
る。したがって、メモリリード開始アドレスは、ビデオ
有効信号の立ち上がりのタイミングでメモリリードカウ
ンタ40aにロードされ、原稿の主走査方向の読み取り開
始位置が決まる。
また、第12図(d)に示すように、記録紙の主走査方
向の幅に対応した幅を有するライン同期信号が出力され
る。なお、このライン同期信号(第17図(c)参照)及
び前述のビデオ有効信号(第17図(b)参照)は、第17
図(a)に示す主走査開始毎に発生するライン基準信号
に同期して出力される。
次に、走査部Aの移動を再開し、位置y2まで原稿の画
像を読み取りながら(ステップ110)、記録紙への記録
を行う(ステップ204)。このとき、走査速度は、倍率
の逆数とする。第12図に示す例の場合、倍率はL/lであ
るので、走査速度を倍率100%のときのl/L倍とする。な
おこのとき、記録紙の搬送速度は一定である。また、第
15図に示す拡大/縮小回路40dにおいて、倍率に応じて
画像データの重複出力或いは間引き出力を行う。
これにより、記録紙上には、主走査方向にはM/m倍さ
れ、副走査方向にL/l倍された画像が、主走査方向でX1,
X2の間、副走査方向でY1,Y2の間に出力される。
走査部Aが位置y2に到達すると、走査を停止するとと
もに、ビデオ有効信号をオフとし、第14図に示すよう
に、走査部Aをホームポジションまですなわち、基準点
(0,0)まで逆走査させる(ステップ111)。
また、記録部において、記録紙の記録が終了すると、
記録部ステータスとして「排紙完了」を出力する(ステ
ップ205,206)。
主プログラム側では、走査終了後に記録部ステータス
を監視しており、記録部ステータスが「記録中」である
場合は、ステップ112をループし、「排紙完了」になる
とステップ101に戻り全ての処理が終了する。
また、本実施例の複写機における画像処理の他の一つ
として相似合成がある。この相似合成は、プラテンガラ
ス10(第2図参照)上の走査開始側すなわち前半部にカ
ラー出力部用の原稿を載置するとともに、残りの半分す
なわち後半部に白黒出力部用の原稿を載置し、一方の原
稿の画像の一部を縦横の比率を一定に保った状態で、す
なわち、相似状態で他方の原稿の一部に嵌め込むもので
ある。
本実施例においては、合成の際には、ビットマップメ
モリ68上に、合成先画像の嵌め込み領域と同じ位置で且
つ同じ大きさの領域を描画する。そして、合成元の原稿
の画像を読み込むときには、前記領域外を削除に設定
し、領域内を無処理に設定した状態で処理を行う。ま
た、合成先の原稿の画像を読み込むときには、前記領域
外を無処理に設定し、領域内を削除に設定した状態で処
理を行う。このとき、ビットマップメモリ68は、合成元
の原稿の画像を読み込むときと合成先の原稿の画像を読
み込むときの2回にわたって同じ内容が読み出される。
上述の処理により、両原稿の画像が合成される。この
とき、主走査方向の倍率が副走査方向の倍率と等しくな
るように合成元画像或いは合成先画像が領域を修正され
る。
なお、前半部の原稿を合成元の原稿,後半部の原稿を
合成先の原稿とするか、或いは、前半部の原稿を合成先
の原稿,後半部の原稿を合成元の原稿とするかは、任意
に指定できる。
以下、前半部の原稿を合成元の原稿,後半部の原稿を
合成先の原稿とした場合の相似合成について詳細に説明
する。
いま、第18図(a)に示されるように、前半部のA4サ
イズの原稿D1の指定された領域R1の画像を、後半部のA4
サイズの原稿D2の指定された領域R2に嵌め込んで、両方
の原稿D1,D2の画像を合成する場合を例に挙げて説明す
る。なお、領域R1の副走査方向のサイズを位置y1からy2
までの幅lとし、主走査方向のサイズを位置x2からx1
での幅mとする。また、領域R2の副走査方向のサイズ
を、原稿D1,D2の境界位置y3から原稿D2側に距離Yどけ
離れた位置から始まる幅Lとし、主走査方向のサイズを
位置x4からx3までの幅Mとする。なお、ここでは、(M/
m)×100=130(%)であり、(L/l)×100=240(%)
であるものとする。また、各領域R1,R2の頂点座標は、
主走査方向の終点で副走査方向の開始点を基準点として
計算している。
まず、第3図に示すように、複写機の編集指示装置3
を閉じ、編集の対象となる原稿Dを編集指示入力面31上
に原稿の画像面を上にして載置する。
次いで、編集指示装置3を使用して、編集の対象とな
る四角形の対角線上の2頂点を指示する。
具体的な操作としては、最初に第5図に示す編集指示
入力面31(第4図参照)の機能指定エリアEF1の四角形
キー31cを押す。編集領域設定方法を指定した後に、第1
8図(a)の示す2頂点P6,P7を指定する。なお、ここで
は編集領域設定方法として四角形を選択したが、先に説
明した自由形を選択することもできる。
次に、連写合成キー31nを押した後、指示ペン(図示
せず)により後半部の原稿D2の領域R1の対角線上の2頂
点P8,P9を入力する。
次に、相似合成キーとして機能するメモリ呼び出しキ
ー31wを押して、最後に、設定終了キー31qを押すと、編
集指示装置3により設定された編集領域の座標データ及
び編集の種別は、編集指示装置3に関連して設けられた
編集制御回路30内のRAM69に予め決められたフォーマッ
トで格納される。
以上の操作で、相似合成の際の編集指示の作業が終了
する。
次に、相似合成画像編集動作について、第18図〜第20
図を参照して説明する。なお、第18図は原稿上の画像と
記録紙上の画像との関係を説明する図、第19図は相似合
成処理時の走査部と記録部の同期関係を示す図、第20図
は走査部の動きを示す図である。
相似合成の編集指示の作業が終了した後、編集指示装
置3の編集指示入力面31から原稿を取り除き、第1図に
示すように編集指示装置3を開き、カラー画像入力部1
のプラテンガラス10上に原稿D1,D2を画像面を下向きに
して載置する。
次に、複写機本体2の操作パネル部21に設けられた複
写開始キー(図示せず)が押されると、複写機本体2側
のホストCPU(図示せず)からホストI/O64を介して編集
制御回路30側のCPU63に複写開始コマンドが送られる
(第7図参照)。この複写開始コマンドに応答して、CP
U63は、RAM69内に格納された座標データ及び編集種別を
示すデータを読み出して、CRTC67に描画コマンドとして
与える。これにより、座標データに基づいて所定の領域
がビットマップメモリ68に書き込まれ、また、編集種別
を示すデータ、すなわち、ファンクション番号がRAMテ
ーブル72に書き込まれる。
ビットマップメモリ68への書き込みに際しては、原稿
D1,D2の領域R1,R2の大きさの関係及び縦横比の関係から
書き込み領域が決定される。ここでは、主走査方向の倍
率が130%,副走査方向の倍率が240%であるので、原稿
D1の領域R1を主副両走査方向に130%の倍率で拡大した
領域R3をビットマップメモリ68へ書き込む。ビットマッ
プメモリ68は、先に述べたようにA3サイズの大きさに対
応しており、このビットマップメモリ68のスタートアド
レス側のA4サイズの大きさ(第18図に破線で示す)の部
分に、記録紙に出力されるのと同じイメージで領域R3
描画される。
そして、前半の合成元の原稿D1を走査するときは、前
記領域R3内が無処理となり、領域R3外が削除となるよう
に、RAMテーブル72のファンクション番号とファンクシ
ョンコードとの対応テーブルを設定する。
ビットマップメモリ68への書き込みが終了すると、CP
U51からスキャナモータ制御回路52に走査開始信号が送
られ、スキャナモータ制御回路52により第19図及び第20
図に示すように走査部Aの移動が開始される。走査部A
が基準点からy1の距離に達すると移動が停止され、CPU5
1から記録部モータ制御回路53へ給紙コマンドが出力さ
れるとともに、スキャナモータ制御回路52側は、記録部
モータ制御回路53側からの同期信号待ちとなる。
また、記録部モータ制御回路53側では、給紙コマンド
が受信されると一定速度で給紙を開始し、記録紙の先端
が最初の記録部すなわち、イエロー記録部24Yのヘッド
位置に到達すると、記録が開始され、記録部モータ制御
回路53側からスキャナモータ制御回路52側に同期信号が
供給される(第13図参照)。
スキャナモータ制御回路52側では、記録部モータ制御
回路53側から同期信号を受け取ると、記録紙が距離Yを
通過するのに要する時間をタイマにセットして時間待ち
を行い、記録紙が距離Yを移動したタイミングで、走査
部Aの移動を再開し、位置y2まで原稿D1の画像を読み取
りながら、記録紙への記録を行う。このとき、主走査方
向に関しても入力された座標情報に基づいて、読み取り
開始位置の制御が行われるので、原稿D1の領域R1の画像
が、原稿D2の領域R2の部分に出力される。
原稿の走査に同期してビットマップメモリ68の内容が
順次読み出されるが、これは抽出移動処理と同様な処理
であるので説明は省略する。
ビットマップメモリ68から読み出された信号は、RAM
テーブル72でファンクションコードに変換され、データ
加工回路75に入力される。データ加工回路75は、前記フ
ァンクションコードを解読してこれに応じて画像データ
を加工する。
すなわち、第18図に示す原稿D1の領域R1内の領域を走
査しているときは、無処理に対応するファンクションコ
ードが供給され、領域R1外の領域を走査しているとき
は、削除に対応するファンクションコードが供給される
ので、記録紙上に領域R1の部分のみの画像が出力され
る。
このとき、走査部Aの副走査方向の走査速度は、領域
R1と領域R2の主副両走査方向の倍率のうち、小さな方の
倍率の逆数とする。第18図に示す例の場合、副走査方向
の倍率L/lは240%であり、主走査方向の倍率M/mは130%
であるので、主走査方向に関しては130%に拡大すると
ともに、副走査方向に関しては、倍率を主走査方向の倍
率に一致させ、やはり130%に拡大する。すなわち、走
査速度を倍率100%のときの77%にする。このとき、記
録紙の搬送速度は一定である。なお、主走査方向に関し
ては、先に述べた抽出移動処理の場合と同様な処理によ
り拡大縮小を行う。
次いで、走査部Aを、後半部の合成先の原稿D2の走査
開始位置y3まで移動させ、記録部からの同期信号待ちと
なる。
記録紙の先端が4番目の記録部すなわちブラック記録
部49Kに到達すると、記録部モータ制御回路53側からス
キャナモータ制御回路52側に同期信号が供給される。
スキャナモータ制御回路52側では、記録部モータ制御
回路53側から同期信号を受け取ると、走査部Aの移動を
再開し、位置y4まで原稿D2の画像を読み取りながら、記
録紙への記録を行う。このとき、前記領域R3外が無処理
となり、領域R3内が削除となるように、RAMテーブル72
のファンクション番号とファンクションコードとの対応
テーブルを書き換えておく。これにより、ビットマップ
メモリ68からは、前半部の走査時と同じパターンが読み
出されるが、前記領域R3外が無処理となり、領域R3内が
削除となるので、記録紙上には、第18図(b)に示すよ
うに、主副両走査方向にそれぞれ130%に拡大された原
稿D1の領域R1の画像の周りに、原稿D2の領域R3を除いた
領域の画像が出力される。このときの走査速度は、倍率
100%のときの速度とする。
したがって、第18図(b)に示すように、原稿D1の領
域R1の画像は、相似関係を保ったまま原稿D2の画像の一
部に嵌め込まれる。このように、各原稿における編集指
定領域の縦横比が不一致である場合でも、原稿の画像の
縦横比を変えることなく両方の画像を合成することがで
きるので、合成された画像が不自然になることがない。
また、両原稿の画像間には隙間が生じることもないの
で、画像が見苦しくなることもない。
〔発明の効果〕 以上に述べたように、本発明においては、隣接して配
列された合成先及び合成元の原稿の画像を順次読み取っ
ている。そして、両原稿についてそれぞれ指定された編
集領域の大きさに応じて合成元の原稿の画像の一部を抽
出して合成先の原稿の画像の一部に嵌め込んでいる。こ
のとき、合成元の原稿の画像を、両原稿の縦横両方向の
倍率のうち小さい側の倍率に従って拡大或いは縮小する
ことにより、合成先の原稿の画像に嵌め込まれる合成元
の原稿の画像は、元々の合成元の原稿の画像に対して相
似形となる。このように原稿の画像の縦横比を変えるこ
となく両方の画像を合成することができるので、合成さ
れた画像が不自然になることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の画像編集装置が適用されるカラー複写
機の斜視図、第2図は同カラー複写機の概略断面図、第
3図は編集指示装置を閉じた状態を示すカラー複写機の
斜視図、第4図は編集指示装置の編集指示入力面を模式
的に示す平面図、第5図は編集指示入力面の部分拡大
図、第6図は本発明実施例のカラー複写機のブロック
図、第7図は画像編集回路部分のブロック図、第8図は
直線描画処理時の原稿上の画像と記録紙上の画像との関
係を説明する図、第9図は直線描画処理時の入力座標と
描画される直線との関係を示す図、第10図は枠づけ処理
時の原稿上の画像と記録紙上の画像との関係を説明する
図、第11図はトレース処理時の原稿上の画像と記録紙上
の画像との関係を説明する図、第12図は抽出移動処理時
の原稿上の画像と記録紙上の画像との関係等を説明する
図、第13図は抽出移動処理時の走査部と記録部の同期関
係を示す図、第14図は抽出移動処理時の走査部の動きを
示す図、第15図は抽出移動処理を行う際に使用される回
路のブロック図、第16図(a)は複写機本体を制御する
メインプログラムのフローチャート、第16図(b)は記
録部を制御するプログラムのフローチャート、第17図は
移動抽出処理の際の各部の信号波形を示す図、第18図は
相似合成処理時の原稿上の画像と記録紙上の画像との関
係を説明する図、第19図は相似合成処理時の走査部と記
録部の同期関係を示す図、第20図は相似合成処理時の走
査部の動きを示す図である。 1:カラー画像入力部、2:複写機本体 3:編集指示装置、10:プラテンガラス 30:編集制御回路、31:編集指示入力面 32:原稿押さえ、34:指示ペン 61:ディジタイザ、62:ディジタイザ制御回路 64:ホストI/O、65:ラッチ 66,70,71:ゲート、67……CRTC 69:RAM、72:RAMテーブル 73:登録色RAM、74:同期回路 75:データ加工回路、76:標準色ROM A:走査部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】座標入力手段により設定された合成先及び
    合成元の原稿のそれぞれの編集領域の縦横方向の大きさ
    を求める手段と、隣接して配列された合成先及び合成元
    の原稿を順次走査して読み取る画像入力装置と、前記画
    像入力装置により先に走査された前半の原稿画像を一旦
    格納する記憶装置と、前記画像入力装置により前記合成
    元の原稿が走査されるとき、前記合成元の原稿の画像読
    み出しの速度を、前記各領域についての縦方向の大きさ
    の比と横方向の大きさの比のうち、小さい側の比に一致
    させて制御する手段と、前記画像入力装置により後半の
    原稿画像が読み取られるとき、該後半の原稿画像を記憶
    装置に格納された前記前半の原稿画像と合成し、前記合
    成先の原稿の画像を前記合成元の原稿の画像で置換する
    手段とを設けたことを特徴とする画像編集装置。
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