JP2793939B2 - 化合物半導体結晶の成長方法 - Google Patents

化合物半導体結晶の成長方法

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JP2793939B2
JP2793939B2 JP5022752A JP2275293A JP2793939B2 JP 2793939 B2 JP2793939 B2 JP 2793939B2 JP 5022752 A JP5022752 A JP 5022752A JP 2275293 A JP2275293 A JP 2275293A JP 2793939 B2 JP2793939 B2 JP 2793939B2
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正洋 佐々木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化合物半導体結晶の成
長方法に関し、特に化合物半導体結晶を所定の領域にの
み選択的に成長させる成長方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基板の所定の領域にのみ半導体結
晶を成長させる選択成長方法として、マスクを使用する
方法が知られている。これは、基板表面を、基板と異な
る種類の材料からなる薄膜で覆い、この薄膜の所定部分
を除去したあと、この基板上に原料ガスを導入する方法
である。基板上に導入された原料ガスは、薄膜上では分
解及び吸着が抑制され、基板が露出した部分にのみ結晶
が成長する。
【0003】また、マスクを使用しない方法として、基
板温度を原料ガスが十分に分解しない値に設定して、基
板表面の所定の領域にのみ光荷電粒子等のエネルギービ
ームを照射し、原料ガスの励起を促すことによって、所
定の領域にのみ結晶を成長させる方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のマスクを用いる
方法では、マスクを完全に除去することが出来ず、マス
クを構成する元素が半導体結晶内に残るという問題点が
ある。また、マスク除去に使用した化学種が半導体結晶
内に残るという問題点もある。
【0005】一方、マスクを使用しない方法では、エネ
ルギービームを照射して原料ガスを電子的に励起した場
合、半導体結晶に対して悪影響を及ぼす元素を含む活性
な分解生成物が多量に生成される。この分解生成物は、
基板温度が十分に高くないので半導体結晶に高い効率で
取り込まれてしまうという問題点がある。また、エネル
ギービームを照射して原料ガスを熱的に励起する場合
は、エネルギーが熱的に拡散して半導体結晶を成長させ
る領域と、成長させない領域との境界が不明確になると
いう問題点がある。
【0006】上記問題点は、いずれも、後に製造される
半導体素子の性能を劣化させるという問題点を引き起こ
す。
【0007】本発明は、所定の領域に高品質の半導体結
晶を高い選択性を有するようにエピタキシャル成長させ
る方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、基板表
面に原料ガスを照射して化合物半導体結晶を成長させる
化合物半導体結晶の成長方法において、前記基板として
GaAs(100)基板、前記原料ガスとしてトリメチ
ルガリウムを用い、前記基板の温度を610℃に保ち、
かつ前記原料ガスの供給量を所定量に保つことにより
(2×4)の表面再構成構造を維持しつつ、前記基板表
面の所定領域に光を照射して加熱することにより前記
(2×4)の表面再構成構造を局所的に崩し、前記所定
領域にのみ前記化合物半導体結晶を成長させるようにし
たことを特徴とする化合物半導体結晶の成長方法が得ら
れる。
【0009】
【作用】化合物半導体のエピタキシャル成長に使用され
る原料ガスの基板表面における化学反応は、基板の表面
状態に大きく影響を受ける。特に、基板表面が不活性の
場合、原料ガスの表面分解は著しく抑制される。化合物
半導体を成長させる場合、基板表面での反応は、基板表
面における化学量論比によって変化し、基板の構成元
素、面方位に対して最も不活性になる表面化学量論比が
存在する。
【0010】基板温度と原料ガス供給量等を適宜に選択
すると、基板の表面を最も不活性な状態の化学量論比と
する(特定の表面再構成構造を維持する)ことができ
る。この基板表面の所定領域に光を照射すると、光を照
射した部分だけ加熱され、局所的に化学量論比が変化す
る。即ち、活性化される。したがって、基板表面の局所
的に加熱された部分にのみ化合物半導体が成長する。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。まず、本実施例で使用する成長装置について説明
する。図1に示す成長装置は、ステンレススチール製の
超高真空容器11と、超高真空容器11内を排気する排
気装置12と、加熱装置13とを備えている。超高真空
容器11内部には、高真空状態を保つために使用される
液体窒素シュラウド14と、基板15を加熱するための
タングステンフィラメントヒータ16が設けられてい
る。また、超高真空容器11の側壁には、トリメチルガ
リウム(TMG)を基板15上に照射するTMGノズル
17、砒素分子を基板15上に照射するための固体砒素
用クヌードセンセル18、反射高速電子回折(RHEE
D)観測装置としての電子銃19及び蛍光スクリーン2
0、及び光導入窓21が設けられている。また、加熱装
置13は、アルゴンイオンレーザ22と、アルゴンイオ
ンレーザからの光を光導入窓21を通して基板上に集光
させる反射鏡23及びレンズ24を有している。
【0012】次に、図1乃至図3を参照して本発明の一
実施例を説明する。ここで、基板はGaAs(100)
基板を使用し、GaAsを成長させるものとする。
【0013】まず、超高真空容器11内にGaAs(1
00)基板15を導入し、GaAs基板15の表面にク
ヌードセンセル18からの砒素分子を照射するととも
に、タングステンフィラメントヒータ16を用いて基板
を加熱する。この工程により、GaAs基板15上の自
然酸化膜は除去される。次に、基板温度を610℃に保
ち、基板表面にTMGノズル17からのTMGと、クヌ
ードセンセル17からの砒素分子とを照射する。こうし
て、基板15表面に厚さ1μm のGaAs層を成長さ
せ、清浄で平坦なGaAs(100)面を得る。
【0014】GaAs(100)面上におけるTMGの
分解率は、図2に示す用に表面の砒素被覆率(表面化学
量論比)に依存する。砒素被覆率0.75のとき、TM
Gの分解は著しく抑制され、このときGaAs(10
0)面上ではエピタキシャル成長はほとんど起こらな
い。GaAs(100)面の表面を砒素被覆率0.75
にするには、図3(a)に示すように、砒素分子のみを
GaAs(100)面上に照射しながら、GaAs基板
15の温度を調整する。このとき、オフブラック条件に
調整されたRHEED観測装置を使用してGaAs(1
00)面を観測し、(2×4)の再配列構造が最も明瞭
に表われ、境界反射強度が最大となるようにする。こう
してGaAs(100)面において最も不活性な砒素被
膜率0.75の面を形成することができる。
【0015】次に、上記状態を維持したまま、図3
(b)に示すように、アルゴンイオンレーザ22からの
アルゴンイオンレーザ光を、反射鏡23、レンズ24、
及び光導入窓21を介してGaAs(100)面に照射
する。アルゴンイオンレーザ光は、レンズ24によって
集光されており、GaAs(100)面の所定領域にの
み照射される。GaAs基板15では、GaAs(10
0)面のアルゴンイオンレーザ光が照射された領域のみ
が局所的に加熱され、砒素被覆率は変化する。続いて、
TMG分子線を平衡真空度で5×10-8Torrのフラック
スで照射する。すると、図3(c)に示すように、アル
ゴンイオンレーザ光が照射された領域に、選択的にGa
As突起31が成長する。
【0016】なお、上記実施例では、GaAs(10
0)基板を用いたが、他の基板を用いることもできる。
例えば、GaAs(111)基板を用いることもでき
る。この場合、(2×2)に再配列した表面が特異的に
不活性となる。
【0017】また、上記実施例では、アルゴンイオンレ
ーザからの光を照射して、基板表面を局所的に加熱した
が、他の光源を用いて加熱するようにしても良い。例え
ば、クリプトンレーザ、ヘリウムネオンレーザ、YAG
レーザ、及びハロゲンランプ等からの光を集光して照射
しても良い。
【0018】さらに、上記実施例では、砒素とTMGを
原料ガスとして用いたが、これに限られるものではな
く、アルシン等の水素化合物、トリエチルガリウム(T
EG)等の有機金属、及びこれらの誘導体、さらに砒
素、ガリウムをそれぞれ含む他の化合物でも良い。
【0019】さらにまた、上記実施例では、GaAsを
成長させたが、InP、InAs、InSb、GaP、
ZnSe、ZnTe、HgTe、及びCdTe等のIII-
V 族及びII-VI 族化合物半導体、及びこれらの混晶半導
体を成長させることもできる。ここで、基板と成長層と
が異種であっても問題はない。
【0020】又、基板は温度により表面の反応性が変化
する特性を有していれば、GaAs基板に限らず、他の
半導体、絶縁体、及びガラスなどを使用することもでき
る。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、原料ガスの照射量と基
板の温度を制御して基板表面を不活性状態にすると共
に、光を局部的に照射して、基板表面を局部的に活性化
することによって、不純物を取り込むことなく、所定の
領域にのみ化合物半導体結晶を成長させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に使用される。成長装置の概
略図である。
【図2】GaAs(100)面における砒素被覆率とT
MGの分解率の関係を示すグラフである。
【図3】本発明の一実施例を説明するための工程図であ
る。
【符号の説明】
11 超真空容器 12 排気装置 13 加熱装置 14 液体窒素シュラウド 15 基板 16 タングステンフィラメントヒータ 17 TMGノズル 18 クヌードセンセル 19 電子銃 20 蛍光スクリーン 21 光導入窓 22 アルゴンイオンレーザ 23 反射鏡 24 レンズ 31 GaAs突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−74792(JP,A) 特開 平3−22410(JP,A) APPL.PHYS.LETT.58 (4),28 JANUARY 1991,P P.406−408 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/203 H01L 21/20 H01L 21/205 C30B 23/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板表面に原料ガスを照射して化合物半
    導体結晶を成長させる化合物半導体結晶の成長方法にお
    いて、前記基板としてGaAs(100)基板、前記原
    料ガスとしてトリメチルガリウムを用い、前記基板の温
    度を610℃に保ち、かつ前記原料ガスの供給量を所定
    量に保つことにより(2×4)の表面再構成構造を維持
    しつつ、前記基板表面の所定領域に光を照射して加熱す
    ることにより前記(2×4)の表面再構成構造を局所的
    に崩し、前記所定領域にのみ前記化合物半導体結晶を成
    長させるようにしたことを特徴とする化合物半導体結晶
    の成長方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0322410A (ja) * 1989-06-19 1991-01-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体薄膜形成法
JPH0474792A (ja) * 1989-07-17 1992-03-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体薄膜形成法

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