JP2793597B2 - 光遮蔽成形物 - Google Patents
光遮蔽成形物Info
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- JP2793597B2 JP2793597B2 JP63168790A JP16879088A JP2793597B2 JP 2793597 B2 JP2793597 B2 JP 2793597B2 JP 63168790 A JP63168790 A JP 63168790A JP 16879088 A JP16879088 A JP 16879088A JP 2793597 B2 JP2793597 B2 JP 2793597B2
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- copolymer
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は芳香族ビニル・不飽和ジカルボン酸イミド共
重合体を含有する熱可塑性樹脂よりなる光遮蔽成形物に
関する。
重合体を含有する熱可塑性樹脂よりなる光遮蔽成形物に
関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来光遮蔽部品はアルミダイキャストやブリキ板等が
使用されていたが、次第にプラスチック成形物が使用さ
れてきた。しかしながら最近は光源の高出力化および成
形物の小型化のため、プラスチック成形物に対する耐熱
性及び寸法安定性のさらに一層の改善が要求されてい
る。これら要求を満たすためには従来用いられているAB
S樹脂や変性PPO樹脂では耐熱性の点で十分でなく、また
ナイロンやPBT樹脂は結晶性のため寸法安定性が十分で
なく、ポリカーボネート樹脂は成形性及び耐薬品性が十
分でないという問題点があった。
使用されていたが、次第にプラスチック成形物が使用さ
れてきた。しかしながら最近は光源の高出力化および成
形物の小型化のため、プラスチック成形物に対する耐熱
性及び寸法安定性のさらに一層の改善が要求されてい
る。これら要求を満たすためには従来用いられているAB
S樹脂や変性PPO樹脂では耐熱性の点で十分でなく、また
ナイロンやPBT樹脂は結晶性のため寸法安定性が十分で
なく、ポリカーボネート樹脂は成形性及び耐薬品性が十
分でないという問題点があった。
(問題点を解決するための手段) 本発明はこれら問題点を改良すべく鋭意研究を行った
結果、芳香族ビニル単量体残基35〜80重量%および不飽
和ジカルボン酸イミド誘導体残基20〜65重量%を含む共
重合体(以下しばしば「芳香族ビニル・不飽和ジカルボ
ン酸イミド共重合体」という)20〜80重量%、ゴム状重
合体10〜70重量部に芳香族ビニル単量体40〜85重量%、
シアン化ビニル単量体15〜40重量%およびこれらと共重
合可能なビニル単量体0〜40重量%からなる単量体混合
物30〜90重量部をグラフト重合させたグラフト共重合体
0〜60重量%、および酸化チタン5〜20重量%を含有す
る熱可塑性樹脂よりなる光遮蔽成形物は、耐熱性および
寸法安定性に優れたものであることがわかり、本発明が
完成した。
結果、芳香族ビニル単量体残基35〜80重量%および不飽
和ジカルボン酸イミド誘導体残基20〜65重量%を含む共
重合体(以下しばしば「芳香族ビニル・不飽和ジカルボ
ン酸イミド共重合体」という)20〜80重量%、ゴム状重
合体10〜70重量部に芳香族ビニル単量体40〜85重量%、
シアン化ビニル単量体15〜40重量%およびこれらと共重
合可能なビニル単量体0〜40重量%からなる単量体混合
物30〜90重量部をグラフト重合させたグラフト共重合体
0〜60重量%、および酸化チタン5〜20重量%を含有す
る熱可塑性樹脂よりなる光遮蔽成形物は、耐熱性および
寸法安定性に優れたものであることがわかり、本発明が
完成した。
本発明に用いる熱可塑性樹脂は芳香族ビニル・不飽和
ジカルボン酸イミド共重合体と酸化チタンのみからなる
ものであってもよいが、これよりなる成形物の衝撃強度
を更に一層改良するためにゴム状重合体に芳香族ビニル
単量体、シアン化ビニル単量体およびこれらと共重合可
能なビニル単量体をグラフト重合させたグラフト共重合
体を60重量%まで含有することが好ましい。また本発明
に用いる熱可塑性樹脂には更にアクリロニトリル−スチ
フェエン共重合体、アクリロニトリル−α−メチルスチ
レン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン−ス
チレン共重合体、芳香族ポリカーボネート、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイ
ロン−6、ナイロン−6,6、ポリアリレート、ポリフェ
ニレンサルファイド、ポリフェニレンオキサイド、ポリ
エーテルイミド、ポリエーテルスルホンおよびポリスル
ホン等の熱可塑性樹脂を混合してもよい。
ジカルボン酸イミド共重合体と酸化チタンのみからなる
ものであってもよいが、これよりなる成形物の衝撃強度
を更に一層改良するためにゴム状重合体に芳香族ビニル
単量体、シアン化ビニル単量体およびこれらと共重合可
能なビニル単量体をグラフト重合させたグラフト共重合
体を60重量%まで含有することが好ましい。また本発明
に用いる熱可塑性樹脂には更にアクリロニトリル−スチ
フェエン共重合体、アクリロニトリル−α−メチルスチ
レン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン−ス
チレン共重合体、芳香族ポリカーボネート、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイ
ロン−6、ナイロン−6,6、ポリアリレート、ポリフェ
ニレンサルファイド、ポリフェニレンオキサイド、ポリ
エーテルイミド、ポリエーテルスルホンおよびポリスル
ホン等の熱可塑性樹脂を混合してもよい。
ここで本発明に用いられる芳香族ビニル・不飽和ジカ
ルボン酸イミド共重合体およびその製法について説明す
る。共重合体を構成する芳香族ビニル単量体としてスチ
レン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、t−ブチ
ルスチレン、クロロスチレン等のスチレン単量体および
その置換体があり、これらの中でスチレンが特に好まし
い。不飽和ジカルボン酸イミド誘導体は不飽和ジカルボ
ン酸無水物を芳香族ビニルと共重合させた後アンモニア
および/又は第1級アミンと反応させてイミド誘導体に
しても、又はマレイミド、N−メチルマレイミド、N−
エチルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N
−フェニルマレイミド、N−ナフチルマレイミド等のマ
レイミド単量体を直接芳香族ビニル単量体と共重合させ
たものでもよい。しかしながらこれら共重合体を製造す
る方法としては前者、すなわち不飽和ジカルボン酸無水
物を芳香族ビニルと共重合させた後にイミド化する方法
が共重合性および経済性の点でより好ましい。不飽和ジ
カルボン酸無水物としてはマレイン酸、イタコン酸、シ
トラコン酸、アコニット酸等の無水物があり、マレイン
酸無水物が特に好ましい。イミド化反応に用いる第1級
アミンとしてはメチルアミン、エチルアミン、プロピル
アミン、シクロヘキシルアミン等のアルキルアミン、お
よびこれらのクロル又はブロム置換アルキルアミン、ア
ニリン、トリルアミン、ナフチルアミン等の芳香族アミ
ンおよびクロル又はブロム置換芳香族アミンがあげられ
る。
ルボン酸イミド共重合体およびその製法について説明す
る。共重合体を構成する芳香族ビニル単量体としてスチ
レン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、t−ブチ
ルスチレン、クロロスチレン等のスチレン単量体および
その置換体があり、これらの中でスチレンが特に好まし
い。不飽和ジカルボン酸イミド誘導体は不飽和ジカルボ
ン酸無水物を芳香族ビニルと共重合させた後アンモニア
および/又は第1級アミンと反応させてイミド誘導体に
しても、又はマレイミド、N−メチルマレイミド、N−
エチルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N
−フェニルマレイミド、N−ナフチルマレイミド等のマ
レイミド単量体を直接芳香族ビニル単量体と共重合させ
たものでもよい。しかしながらこれら共重合体を製造す
る方法としては前者、すなわち不飽和ジカルボン酸無水
物を芳香族ビニルと共重合させた後にイミド化する方法
が共重合性および経済性の点でより好ましい。不飽和ジ
カルボン酸無水物としてはマレイン酸、イタコン酸、シ
トラコン酸、アコニット酸等の無水物があり、マレイン
酸無水物が特に好ましい。イミド化反応に用いる第1級
アミンとしてはメチルアミン、エチルアミン、プロピル
アミン、シクロヘキシルアミン等のアルキルアミン、お
よびこれらのクロル又はブロム置換アルキルアミン、ア
ニリン、トリルアミン、ナフチルアミン等の芳香族アミ
ンおよびクロル又はブロム置換芳香族アミンがあげられ
る。
イミド化反応は溶液状態又は懸濁状態で行う場合は通
常の反応容器、例えばオートクレーブなどを用いるのが
好ましく、塊状溶融状態で行う場合は脱揮装置の付いた
押出機を用いてもよい。イミド化反応の温度は約80〜35
0℃であり、好ましくは100〜300℃である。80℃未満の
場合には反応速度が遅く、反応に長時間を要し実用的で
ない。一方350℃を越える場合には重合体の熱分解によ
る物性低下をきたす。またイミド化反応には触媒を用い
てもよく、その場合には第3級アミン、例えばトリエチ
ルアミンが好ましく用いられる。
常の反応容器、例えばオートクレーブなどを用いるのが
好ましく、塊状溶融状態で行う場合は脱揮装置の付いた
押出機を用いてもよい。イミド化反応の温度は約80〜35
0℃であり、好ましくは100〜300℃である。80℃未満の
場合には反応速度が遅く、反応に長時間を要し実用的で
ない。一方350℃を越える場合には重合体の熱分解によ
る物性低下をきたす。またイミド化反応には触媒を用い
てもよく、その場合には第3級アミン、例えばトリエチ
ルアミンが好ましく用いられる。
本発明における芳香族ビニル単量体・不飽和ジカルボ
ン酸イミド共重合体において芳香族ビニル単量体残基は
35〜80重量%であり、芳香族ビニル単量体残基の含有量
が35重量%未満であると芳香族ビニル化合物の特徴であ
る成形性、寸法安定性が失なわれる。また不飽和ジカル
ボン酸イミド誘導体残基が20重量%未満では耐熱性およ
び耐薬品性が十分でない。
ン酸イミド共重合体において芳香族ビニル単量体残基は
35〜80重量%であり、芳香族ビニル単量体残基の含有量
が35重量%未満であると芳香族ビニル化合物の特徴であ
る成形性、寸法安定性が失なわれる。また不飽和ジカル
ボン酸イミド誘導体残基が20重量%未満では耐熱性およ
び耐薬品性が十分でない。
一方該イミド誘導体残基が65重量%を越えると共重合
体がもろくなり、成形性も著しく悪くなる。
体がもろくなり、成形性も著しく悪くなる。
本発明に用いる芳香族ビニル単量体・不飽和ジカルボ
ン酸イミド共重合体には0〜40重量%のゴム状重合体お
よび/又は芳香族ビニル単量体と不飽和ジカルボン酸無
水物および/又は不飽和ジカルボン酸イミド誘導体と共
重合可能な単量体残基を0〜40重量%含有することがで
きる。ゴム状重合体としてはブタジエン重合体、ブタジ
エンと共重合可能なビニル単量体との共重合体、エチレ
ン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエ
ン共重合体、ブタジエンと芳香族ビニルとのブロック共
重合体、アクリル酸エステル重合体およびアクリル酸エ
ステルとこれらと共重合可能なビニル単量体との共重合
体等が用いられる。芳香族ビニル単量体と不飽和ジカル
ボン酸無水物および/又は不飽和ジカルボン酸イミド誘
導体と共重合可能な単量体としてはアクリロニトリル、
メタクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリル等の
シアン化ビニル単量体、メチルアクリル酸エステル、エ
チルアクリル酸エステル、ブチルアクリル酸エステル等
のアクリル酸エステル単量体、メチルメタクリル酸エス
テル、エチルメタクリル酸エステル等のメタクリル酸エ
ステル単量体、アクリル酸、メタクリル酸等のビニルカ
ルボン酸単量体、アクリル酸アミドおよびメタクリル酸
アミド等がある。
ン酸イミド共重合体には0〜40重量%のゴム状重合体お
よび/又は芳香族ビニル単量体と不飽和ジカルボン酸無
水物および/又は不飽和ジカルボン酸イミド誘導体と共
重合可能な単量体残基を0〜40重量%含有することがで
きる。ゴム状重合体としてはブタジエン重合体、ブタジ
エンと共重合可能なビニル単量体との共重合体、エチレ
ン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエ
ン共重合体、ブタジエンと芳香族ビニルとのブロック共
重合体、アクリル酸エステル重合体およびアクリル酸エ
ステルとこれらと共重合可能なビニル単量体との共重合
体等が用いられる。芳香族ビニル単量体と不飽和ジカル
ボン酸無水物および/又は不飽和ジカルボン酸イミド誘
導体と共重合可能な単量体としてはアクリロニトリル、
メタクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリル等の
シアン化ビニル単量体、メチルアクリル酸エステル、エ
チルアクリル酸エステル、ブチルアクリル酸エステル等
のアクリル酸エステル単量体、メチルメタクリル酸エス
テル、エチルメタクリル酸エステル等のメタクリル酸エ
ステル単量体、アクリル酸、メタクリル酸等のビニルカ
ルボン酸単量体、アクリル酸アミドおよびメタクリル酸
アミド等がある。
また本発明に使用できるグラフト共重合体について説
明する。グラフト共重合体において用いられるゴム状重
合体はブタジエン共重合体、ブタジエンと共重合可能な
ビニル単量体との共重合体、エチレン−プロピレン共重
合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、ブタジ
エンと芳香族ビニルとのブロック共重合体、アクリル酸
エステル重合体およびアクリル酸エステルとこれと共重
合可能なビニル単量体との共重合体等がある。また芳香
族ビニル単量体としてはスチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、クロロスチ
レン等のスチレン単量体およびその置換単量体でありこ
れらの中でスチレンおよびα−メチルスチレン単量体が
特に好ましい。シアン化ビニル単量体としてはアクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、α−クロロアクリロニ
トリル等があり、特にアクリロニトリルが好ましい。ま
たこれらと共重合可能なビニル単量体としてはメチルメ
タクリル酸エステル、エチルメタクリル酸エステル等の
メタクリル酸エステル、アクリル酸、メタクリル酸等の
ビニルカルボン酸単量体があげられる。
明する。グラフト共重合体において用いられるゴム状重
合体はブタジエン共重合体、ブタジエンと共重合可能な
ビニル単量体との共重合体、エチレン−プロピレン共重
合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、ブタジ
エンと芳香族ビニルとのブロック共重合体、アクリル酸
エステル重合体およびアクリル酸エステルとこれと共重
合可能なビニル単量体との共重合体等がある。また芳香
族ビニル単量体としてはスチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、クロロスチ
レン等のスチレン単量体およびその置換単量体でありこ
れらの中でスチレンおよびα−メチルスチレン単量体が
特に好ましい。シアン化ビニル単量体としてはアクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、α−クロロアクリロニ
トリル等があり、特にアクリロニトリルが好ましい。ま
たこれらと共重合可能なビニル単量体としてはメチルメ
タクリル酸エステル、エチルメタクリル酸エステル等の
メタクリル酸エステル、アクリル酸、メタクリル酸等の
ビニルカルボン酸単量体があげられる。
グラフト共重合体の製法は、ゴム状重合体10〜70重量
部存在下に芳香族ビニル単量体40〜85重量%、シアン化
ビニル単量体15〜40重量%、および必要に応じこれらと
共重合可能なビニル単量体0〜40重量%からなる単量体
混合物30〜90重量部を重合して得られる。このグラフト
重合体の製造に当っては一般に公知のずれの重合技術も
採用可能であって、例えば懸濁重合、乳化重合の如き水
性不均一重合、塊状重合、溶液重合および生成重合体の
非溶媒中での沈殿重合その他又はこれらの組合せ等があ
る。
部存在下に芳香族ビニル単量体40〜85重量%、シアン化
ビニル単量体15〜40重量%、および必要に応じこれらと
共重合可能なビニル単量体0〜40重量%からなる単量体
混合物30〜90重量部を重合して得られる。このグラフト
重合体の製造に当っては一般に公知のずれの重合技術も
採用可能であって、例えば懸濁重合、乳化重合の如き水
性不均一重合、塊状重合、溶液重合および生成重合体の
非溶媒中での沈殿重合その他又はこれらの組合せ等があ
る。
本発明の光遮蔽部品のプラスチック成形物は、芳香族
ビニル・不飽和ジカルボン酸イミド共重合体を必須成分
とした熱可塑性樹脂よりなるものであり、更にこの熱可
塑性樹脂に酸化チタンを添加する他に難燃剤、安定剤、
可塑剤、滑剤、紫外線吸収剤、着色剤を添加することも
できる。
ビニル・不飽和ジカルボン酸イミド共重合体を必須成分
とした熱可塑性樹脂よりなるものであり、更にこの熱可
塑性樹脂に酸化チタンを添加する他に難燃剤、安定剤、
可塑剤、滑剤、紫外線吸収剤、着色剤を添加することも
できる。
(実施例) 以下本発明をさらに実施例によって説明するが、本発
明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定され
るものではない。なお実施例中の部、%はいずれも重量
基準で表わした。
明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定され
るものではない。なお実施例中の部、%はいずれも重量
基準で表わした。
実験例(1) 撹拌機を備えたオートクレーブ中にスチレン60部、メ
チルエチルケトン100部を仕込み、系内を窒素ガスで置
換した後、温度を83℃に昇温し、無水マレイン酸40部と
ベンゾイルパーオキサイド0.15部をメチルエチルケトン
200部に溶解した溶液を8時間で連続的に添加した。添
加後さらに3時間温度を83℃に保った。粘調な反応液の
一部をサンプリングしてガスクロマトグラフィーにより
未反応単量体の定量を行った結果、重合率はスチレン96
%、無水マレイン酸98%であった。ここで得られた共重
合体溶液に無水マレイン酸に対し当量のアニリン38部、
トリエチルアミン0.3部を加え140℃で7時間反応させ
た。反応溶液にメチルエチルケトン200部を加え、室温
まで冷却し、激しく撹拌したメタノール1500部に注ぎ、
析出、濾別、乾燥しイミド化共重合体を得た。C−13NM
R分析より酸無水物基のイミド基への転化率は98%であ
った。このイミド化共重合体は不飽和ジカルボン酸イミ
ド誘導体残基としてのN−フェニルマレイミド単位を54
%含む共重合体であり、これを重合体Aとした。
チルエチルケトン100部を仕込み、系内を窒素ガスで置
換した後、温度を83℃に昇温し、無水マレイン酸40部と
ベンゾイルパーオキサイド0.15部をメチルエチルケトン
200部に溶解した溶液を8時間で連続的に添加した。添
加後さらに3時間温度を83℃に保った。粘調な反応液の
一部をサンプリングしてガスクロマトグラフィーにより
未反応単量体の定量を行った結果、重合率はスチレン96
%、無水マレイン酸98%であった。ここで得られた共重
合体溶液に無水マレイン酸に対し当量のアニリン38部、
トリエチルアミン0.3部を加え140℃で7時間反応させ
た。反応溶液にメチルエチルケトン200部を加え、室温
まで冷却し、激しく撹拌したメタノール1500部に注ぎ、
析出、濾別、乾燥しイミド化共重合体を得た。C−13NM
R分析より酸無水物基のイミド基への転化率は98%であ
った。このイミド化共重合体は不飽和ジカルボン酸イミ
ド誘導体残基としてのN−フェニルマレイミド単位を54
%含む共重合体であり、これを重合体Aとした。
実験例(2) 実験例(1)と同様のオートクレーブ中にスチレン60
部、メチルエチルケトン50部、小片状に切断したポリブ
タジエン10部を仕込み、室温で一昼夜撹拌しゴム溶解し
た後、系内を窒素ガスで置換し温度を83℃に昇温した。
無水マレイン酸40部とベンゾイルパーオキサイド0.075
部およびアゾビスイソブチロニトリル0.075部をメチル
エチルケトン250部に溶解した溶液を8時間で連続的に
添加した。これ以降は実験例(1)と全く同じ操作を行
った。重合率はスチレン97%、無水マレイン酸99%であ
った。酸無水物基のイミド基への転化率は98%であっ
た。このイミド化共重合体は不飽和ジカルボン酸イミド
誘導体残基としてのN−フェニルマレイミド単位を50%
含む共重合体でありこれを重合体Bとした。
部、メチルエチルケトン50部、小片状に切断したポリブ
タジエン10部を仕込み、室温で一昼夜撹拌しゴム溶解し
た後、系内を窒素ガスで置換し温度を83℃に昇温した。
無水マレイン酸40部とベンゾイルパーオキサイド0.075
部およびアゾビスイソブチロニトリル0.075部をメチル
エチルケトン250部に溶解した溶液を8時間で連続的に
添加した。これ以降は実験例(1)と全く同じ操作を行
った。重合率はスチレン97%、無水マレイン酸99%であ
った。酸無水物基のイミド基への転化率は98%であっ
た。このイミド化共重合体は不飽和ジカルボン酸イミド
誘導体残基としてのN−フェニルマレイミド単位を50%
含む共重合体でありこれを重合体Bとした。
実験例(3) ポリブタジエンラテックス143部(固形分35%、重量
平均粒径0.35μ、ゲル含率90%)、ステアリン酸カリウ
ム1部、ソジウムホルムアルデヒドスルホキシレート0.
1部、テトラソジウムエチレンジアミンテトラアセチッ
クアシッド0.03部、硫酸第1鉄0.003部および水150部を
50℃に加熱し、これにスチレン70%およびアクリロニト
リル30%よりなる単量体混合物50部、t−ドデシルメル
カプタン0.2部、キュメンハイドロパーオキサイド0.15
部を6時間で連続添加し、さらに添加後65℃に昇温し2
時間重合した。重合率はガスクロマトグラフィー分析よ
りスチレン98%、アクリロニトリル98%であった。得ら
れたラテックスに酸化防止剤を添加した後、塩化カルシ
ウムで凝固、水洗、乾燥し白色粉末としてグラフト共重
合体を得た。これを重合体Cとした。
平均粒径0.35μ、ゲル含率90%)、ステアリン酸カリウ
ム1部、ソジウムホルムアルデヒドスルホキシレート0.
1部、テトラソジウムエチレンジアミンテトラアセチッ
クアシッド0.03部、硫酸第1鉄0.003部および水150部を
50℃に加熱し、これにスチレン70%およびアクリロニト
リル30%よりなる単量体混合物50部、t−ドデシルメル
カプタン0.2部、キュメンハイドロパーオキサイド0.15
部を6時間で連続添加し、さらに添加後65℃に昇温し2
時間重合した。重合率はガスクロマトグラフィー分析よ
りスチレン98%、アクリロニトリル98%であった。得ら
れたラテックスに酸化防止剤を添加した後、塩化カルシ
ウムで凝固、水洗、乾燥し白色粉末としてグラフト共重
合体を得た。これを重合体Cとした。
実施例1 実験例(1)で得られた重合体A50部、実験例(3)
で得られた重合体40部、アクリロニトリル・スチレン
(AS)樹脂(電気化学社製、AS−H)10部、およびこれ
ら重合体100部に対し酸化チタン10部、オクタデシル3
−(3,5−ジタ−シャリブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロピオネート0.5部をヘンシェルミキサーによ
り混合後、ベント付押出機で押出しペレット化した。こ
のペレットを射出成形機により縦×横×深さ約10cm×6c
m×5cm、厚み2mmのボックスを280℃で射出成形した。こ
の成形物を150℃に保ったオーブン中に2時間放置した
後、その外形寸法を測定した。縦、横、深さとも寸法は
ほとんど変化しておらず、元の寸法に比べて変形率はす
べて1%以内であった。またプレス成形により厚み0.5m
mの板を作成し、遮光程度を測定したところ全光線透過
率で0.8%であった。
で得られた重合体40部、アクリロニトリル・スチレン
(AS)樹脂(電気化学社製、AS−H)10部、およびこれ
ら重合体100部に対し酸化チタン10部、オクタデシル3
−(3,5−ジタ−シャリブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−プロピオネート0.5部をヘンシェルミキサーによ
り混合後、ベント付押出機で押出しペレット化した。こ
のペレットを射出成形機により縦×横×深さ約10cm×6c
m×5cm、厚み2mmのボックスを280℃で射出成形した。こ
の成形物を150℃に保ったオーブン中に2時間放置した
後、その外形寸法を測定した。縦、横、深さとも寸法は
ほとんど変化しておらず、元の寸法に比べて変形率はす
べて1%以内であった。またプレス成形により厚み0.5m
mの板を作成し、遮光程度を測定したところ全光線透過
率で0.8%であった。
実施例2 実験例(2)で得られた重合体B50部、実験例(3)
で得られた重合体C40部およびAS樹脂10部を酸化チタン1
5部、オクタデシル3−(3,5−ジタ−シャリブチル−4
−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート0.5部ととも
に実施例1と同様の方法で混合、ペレット化し、ボック
スを形成した。この成形物を実施例1と同様にオーブン
中で熱処理した。オーブン中での熱処理による外形寸法
はほとんど変化しておらず変形率は縦、横、深さとも1
%以内であった。また厚み0.5mmの板の全光線透過率は
0.2%であった。
で得られた重合体C40部およびAS樹脂10部を酸化チタン1
5部、オクタデシル3−(3,5−ジタ−シャリブチル−4
−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート0.5部ととも
に実施例1と同様の方法で混合、ペレット化し、ボック
スを形成した。この成形物を実施例1と同様にオーブン
中で熱処理した。オーブン中での熱処理による外形寸法
はほとんど変化しておらず変形率は縦、横、深さとも1
%以内であった。また厚み0.5mmの板の全光線透過率は
0.2%であった。
なお、全光線透過率は、日本電色工業(株)製 AUTO
MATIC DIGITAL HAZEMETER NDH−20Dを用いて測定した。
MATIC DIGITAL HAZEMETER NDH−20Dを用いて測定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 35/06 C08K 3/22
Claims (1)
- 【請求項1】芳香族ビニル単量体残基35〜80重量%およ
び不飽和ジカルボン酸イミド誘導体残基20〜65重量%を
含む共重合体20〜80重量%、ゴム状重合体10〜70重量部
に芳香族ビニル単量体40〜85重量%、シアン化ビニル単
量体15〜40重量%およびこれらと共重合可能なビニル単
量体0〜40重量%からなる単量体混合物30〜90重量部を
グラフト重合させたグラフト共重合体0〜60重量%、お
よび酸化チタン(但し、金属被覆した酸化チタンを除
く)5〜20重量%を含有する熱可塑性樹脂よりなる光遮
蔽成形物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63168790A JP2793597B2 (ja) | 1988-07-08 | 1988-07-08 | 光遮蔽成形物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63168790A JP2793597B2 (ja) | 1988-07-08 | 1988-07-08 | 光遮蔽成形物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0220542A JPH0220542A (ja) | 1990-01-24 |
JP2793597B2 true JP2793597B2 (ja) | 1998-09-03 |
Family
ID=15874522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63168790A Expired - Fee Related JP2793597B2 (ja) | 1988-07-08 | 1988-07-08 | 光遮蔽成形物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2793597B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59202241A (ja) * | 1983-05-04 | 1984-11-16 | Showa Denko Kk | 熱可塑性樹脂組成物 |
JPS60214597A (ja) * | 1984-04-10 | 1985-10-26 | 電気化学工業株式会社 | 電磁波遮蔽性樹脂組成物 |
JPS6286045A (ja) * | 1985-10-11 | 1987-04-20 | Denki Kagaku Kogyo Kk | プラスチツク成形物 |
-
1988
- 1988-07-08 JP JP63168790A patent/JP2793597B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0220542A (ja) | 1990-01-24 |
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