JP2793312B2 - 放射線増感剤および選択的な細胞毒素剤としての1,2,4―ベンゾトリアジンオキシド - Google Patents

放射線増感剤および選択的な細胞毒素剤としての1,2,4―ベンゾトリアジンオキシド

Info

Publication number
JP2793312B2
JP2793312B2 JP1504293A JP50429389A JP2793312B2 JP 2793312 B2 JP2793312 B2 JP 2793312B2 JP 1504293 A JP1504293 A JP 1504293A JP 50429389 A JP50429389 A JP 50429389A JP 2793312 B2 JP2793312 B2 JP 2793312B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
benzotriazine
amino
dioxide
hydrocarbyl
hydroxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1504293A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03505867A (ja
Inventor
ダブリュ. リー,ウィリアム
ブラウン,ジェイ.マーティン
ダブリュ. グランジ,エドワード
ピー. マルティネス,アベラルド
トレーシー,マイケル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ESU AARU AI INTERN
Original Assignee
ESU AARU AI INTERN
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ESU AARU AI INTERN filed Critical ESU AARU AI INTERN
Publication of JPH03505867A publication Critical patent/JPH03505867A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2793312B2 publication Critical patent/JP2793312B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D253/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D251/00
    • C07D253/08Heterocyclic compounds containing six-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D251/00 condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D253/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D251/00
    • C07D253/08Heterocyclic compounds containing six-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D251/00 condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D253/10Condensed 1,2,4-triazines; Hydrogenated condensed 1,2,4-triazines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/53Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with three nitrogens as the only ring hetero atoms, e.g. chlorazanil, melamine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/535Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with at least one nitrogen and one oxygen as the ring hetero atoms, e.g. 1,2-oxazines
    • A61K31/53751,4-Oxazines, e.g. morpholine
    • A61K31/53771,4-Oxazines, e.g. morpholine not condensed and containing further heterocyclic rings, e.g. timolol
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K41/00Medicinal preparations obtained by treating materials with wave energy or particle radiation ; Therapies using these preparations
    • A61K41/0038Radiosensitizing, i.e. administration of pharmaceutical agents that enhance the effect of radiotherapy
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本出願は,1986年9月25日付けで出願された米国出願
第911,906号の一部継続出願である。
政府の認可または契約に関する参照事項 ここで記述の発明は,保健福祉省の認可または契約の
過程でなされた。政府は,本発明の一定の権利を有す
る。
技術分野 本発明は,酸素欠乏細胞に対し効果的な細胞毒素剤お
よび放射線療法に関する。特に,本発明は,腫瘍細胞を
選択的に殺すことに関し,そして1,2,4−ベンゾトリア
ジンオキシドを用いて,腫瘍細胞を放射線に敏感にさせ
ることに関する。
背景 酸素欠乏細胞の放射線増感剤は、破壊的な放射に対す
る酸素欠乏細胞の感応性を選択的に高める化合物であ
る。低酸素圧力下では,低酸素状態で高い活性を有する
細胞毒素もまた,細胞を選択的に破壊する手段となる。
酸素欠乏細胞に対するこの特異性は,このような細胞で
典型的に特徴づけられるものが腫瘍であるために,重要
である。実質的に全ての腫瘍は,固体塊状物として存在
し,これら細胞を含有するのに対して,正常な細胞で
は,一般に,充分な酸素が供給される。従って,抗腫瘍
剤は,低酸素状態下で高い活性を有することにより,腫
瘍に選択的に作用し得,これら増感剤が存在すると,放
射線は,より効果的に使用できる。
もちろん,腫瘍細胞を破壊するために放射線治療を使
用することは,周囲の正常組織に対する損傷を最小にす
るか回避できさえすれば,実用的である。放射線の効果
は酸素の存在により増し,酸素が存在するときには,標
的細胞を破壊する放射線の効果は,放射線の線量が増す
につれて,非常に著しく高まることが証明されている。
従って,腫瘍細胞の放射線に対する選択性を得ることは
困難であり,正常細胞は,それに酸素が供給されるため
に,一般に,標的の腫瘍細胞より放射線に敏感である。
従って,放射線治療に対し,腫瘍細胞は感応するが周囲
の組織は感応しない方法を提供することが望まれてい
る。1つの解決法には,これら腫瘍細胞への酸素の供給
を増すことがある。しかしながら,これは実行が困難で
あることが証明されている。
種々の複素環化合物,特に酸化された窒素部分を有す
るものが,酸素欠乏腫瘍細胞を放射線増感させるのに用
いられている。実際,酸化された窒素の官能性のため
に,この活性が生じると仮定されている。ニトロイミダ
ゾール類,特にミソニダゾール(MIS)およびメトロニ
ダゾールは,広く研究されており,MISは,通常,放射線
増感活性に対するインビトロ試験およびインビボ試験で
の標準として,用いられる。(例えば,アスキス(Asqu
ith)ら,放射線研究,(1974),60:108〜118;ホール
ら,Brit J Cancer,(1978年),37:567〜569;ブラウ
ンら,放射線研究,(1980年),82:171〜190;および米
国特許第4,371,540号を参照せよ)。ある種の1−置換
−3(5)−ニトロ−−トリアゾール類,および種々
のキノキサリン−1,4−ジオキシド誘導対の放射線増感
活性もまた,開示されている。
さらに,1985年5月3日付けの米国出願第730,761号,
および1985年10月18日付けの米国出願第788,762号(こ
れらは,同じ譲渡人に譲渡され,その内容が援用されて
いる)は,酸化された窒素を含有しない一群の放射線増
感剤,すなわち置換されたベンズアミド類およびニコチ
ンアミド類およびそれらのチオ類似物を開示している。
それにもかかわらず、これらの化合物は放射線増感剤で
ある。例えば,酸素供給を高めることにより酸素欠乏細
胞を選択的に増感させる能力と,細胞を「増感させる」
ために通常なされる他の機構,すなわち,放射線照射後
にて照射された細胞を修復する際に必須であると考えら
れている酵素であるポリ(ADP−リボース)ポリメラー
ゼを阻害することとは,区別することが重要である。こ
の修復機構は,酸素欠乏腫瘍細胞と正常細胞の両方に作
用する。それゆえ,この後者の機構に従って作用する
「放射線増感剤」を投与しても,標的の腫瘍細胞を選択
的に増感させるという所望の目的は達成されない。
酸素欠乏細胞を選択的に殺す際か,またはこのような
細胞を放射線増感させる際のいずれかでの使用が以前に
提案されていない一群の化合物は,3−アミノ−1,2,4−
ベンゾトリアジン−1,4−N−オキシドおよび関連した
化合物である。関連した米国特許第3,980,779号;第3,8
68,371号;および第4,001,410号は,これら一群の化合
物の調製,および特に,これらの物質を家畜のまぐさに
加えることによる,それらの抗菌剤としての使用を開示
している。米国特許第3,991,189号および第3,957,799号
は,3−アミノ基の窒素上に置換基を有するこれらの化合
物の誘導体を開示している。これらの化合物もまた,抗
菌活性を有する。
本発明は,インビトロで酸素欠乏細胞を特異的に放射
線増感させ,さらに,インビトロおよびインビボの両方
で,酸素欠乏細胞に直接的に細胞独性のある別の化合物
を提供する。従って,腫瘍の放射線治療の前または後
に,これらの化合物を投与することにより,放射線照射
でも生き残っている低酸素(腫瘍)細胞が選択的に殺さ
れる。これらの化合物がインビトロで酸素欠乏細胞を放
射線増感させる能力,特に,酸素欠乏細胞を選択的に直
接殺すその能力は,これらの化合物の予想外の特性であ
る。
発明の開示 本発明は,酸素欠乏腫瘍細胞に対する選択的な放射線
増感剤および選択的な細胞毒素剤として現在入手できる
一群の化合物に,さらに有効な化合物を追加する。これ
に関連して有用な化合物のいくつかは,周知化合物であ
り,他は新規である。従って,本発明の1局面は,次式
の化合物を用いて,酸素欠乏腫瘍細胞を放射線増感させ
るかまたは選択的に殺す1つの方法である: ここで,Xは,H,ヒドロカルビル(1〜4個の炭素原子
を有する),OH,OR,NH2,NHRまたはNR2であり,この場
合,各Rは,独立して,1〜4個の炭素原子を有するアル
キル部分,アミド部分またはモルホリノ部分であって,
さらに,ヒドロキシ置換基,アルコキシ置換基,アミノ
置換基またはハロゲノ置換基で置換されていてもよい; nは0または1;そして Y1およびY2は,独立して,H,ハロゲノ,環状ヒドロカ
ルビルおよび不飽和ヒドロカルビルを含めたヒドロカル
ビル(1〜14個の炭素原子を有する)のいずれかであ
り,必要に応じて,以下からなる群から選択された1個
または2個の置換基で置換されている:ハロゲノ,ヒド
ロキシ,エポキシ,アルコキシ,アルキルチオ,アミノ
(モルホリノを含めた),アシルオキシ,アシルアミド
およびそれらのチオ類似物,アルキルスルホニル,アル
キルホスホニル,カルボキシ,アルコキシカルボニル,
カルバミルまたはアルキルカルバミル:ここで,該ヒド
ロカルビルは,必要に応じて,単一のエーテル(−O
−)結合で中断されていてもよい,またはY1およびY
2は,単独して,NHR′,O(CR)R′,NH(CO)R′,O(S
O)R′またはO(POR)R′のいずれかであり,ここ
で,R′は,上で定義のように任意に置換されたヒドロカ
ルビルである。
本発明の化合物は,従って,必要に応じて置換された
1,2,4−ベンゾトリアジンのモノオキシドまたはジオキ
シドであり,これは,ヒドロカルビル基(1〜4個の炭
素原子を有する),ヒドロキシル基またはアミノ基を含
有し得,3位置にて置換されているかまたは置換されてい
ない。式1で定義される全ての化合物は,一般に,放射
線増感剤として効果的であるものの,3位置にて置換され
ていない化合物,または3−アミノ置換基または3−ヒ
ドロカルビル(1〜4個の炭素原子を有する)置換基
(すなわち,XはH,ヒドロカルビル(1〜4個の炭素原子
を有する),NH2,NHRまたはNR2であり,Rは上で定義のも
のと同じである)を有する化合物であって,ジ−N−オ
キシド(nは1)である化合物だけが,効果的な細胞毒
素剤である。
式1に含まれるある種の化合物は,他の目的に有用で
あることが当該技術分野ですでに周知であるが,他の化
合物は新規である。本発明に含まれかつここで開示の方
法により調製され得る新規化合物には,上の式により表
される化合物が包含され,以下の3つのクラスの化合物
に分けられる:I.XはOH,ORまたはNR2であって,Rは上で定
義のものと同じであり,nは0または1,そしてY1およびY2
は上で定義のものと同じである化合物;II.XはNH2または
NHRであって,Rは上で定義のものと同じであり,nは0,そ
してY1およびY2は上で定義のものと同じである化合物;I
II.XはNH2,nは1,そしてY1およびY2は上で定義のものと
同じであるが,ハロゲノではなく,置換されていないか
またはハロゲンで置換された飽和アルキル(1〜6個の
炭素原子を有する),アルコキシ(1〜6個の炭素原子
を有する),カルバミル,カルボキシまたはカルボアル
コキシ(1〜6個の炭素原子を有する)でもない化合
物;IV.XはHまたはヒドロカルビル(1〜4個の炭素原
子を有する),nは1,そしてY1およびY2は上で定義のもの
と同じであるが,但し,Y1およびY2がHのとき,Xはメチ
ル以外のものである化合物。
図面の簡単な説明 第1A図,第1B図および第1C図は,ハムスター組織,マ
ウス組織およびヒト組織に由来の酸素欠乏細胞に対す
る,3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキ
シドの選択的な細胞毒性を示す。
第2図は,放射線と組み合わせたとき,腫瘍細胞を殺
す程度を高める際の3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリア
ジン−1,4−ジオキシドのインビボでの効能を示す。
第3図は,降圧剤であるヒドララジン(hydralazin
e)の腹膜内投与によって腫瘍が低酸素状態とされてい
るとき,3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジ
オキシドによりインビボで腫瘍細胞を殺すことを示す。
本発明を行う方法 A.本発明で有用な化合物 ここで記述のように,酸素欠乏腫瘍細胞を放射線増感
させる際に有用な化合物は,1,2,4−ベンゾトリアジンオ
キシドの誘導体である。
Y1またはY2により表されるヒドロカルビル基は,1〜14
個の炭素原子を含有し得,飽和または不飽和,環式また
は非環式であってもよく,必要に応じて,単一のエーテ
ル結合により中断されていてもよい。それゆえ,Y1また
はY2の置換されていない形態は,例えば,メチル,エチ
ル,n−プロピル,s−ブチル,n−ヘキシル,2−メチル−n
−ペンチル,2−エトキシエチル,3−(n−プロポキシ)
−n−プロピル,4−メトキシブチル,シクロヘキシル,
テトラヒドロフルフリル,フルフリル,シクロヘキセニ
ル,3−(n−デシルオキシ)−n−プロピル,4−メチル
オクチル,4,7−ジメチルオクチルなどであり得る。
このヒドロカルビルは,以下のような1個または2個
の置換基で置換されていてもよい:ハロゲノ置換基は,
フルオロ,クロロ,ブロモまたはヨードである、OR′で
表されるアルコキシ置換基は,1〜4個の炭素原子を含有
し得,例えば,メトキシ,n−プロポキシおよびt−ブト
キシを包含する。アミノ置換基は,NH2,NHRまたはNR2
あり得,この場合,各Rは,独立して,1〜4個の炭素原
子を有するアルキル部分,またはモルホリノ部分であ
る。Rは,必要に応じて,1〜2個のヒドロキシル置換
基,アルコキシ置換基,アミノ置換基またはハロゲノ置
換基で置換されていてもよい。
アシルオキシ基およびアシルアミド基は,それぞれ,
R′COO−およびR′CONH−で表され,この場合,R′は,1
〜4個の炭素原子を含有する。それらのチオ類似物は,
R′CSO−およびR′CSNH−で表される。アルキルスルホ
ニルおよびアルキルホスホニルは,それぞれ,R′SO2
よびR′P(OR′)O−であり,ここで,各R′は,独
立して,上で定義のものと同じである。カルボキシは,
−C(O)OH基であり,アルコキシカルボニルは,−C
(O)OR′であり,カルバミルは,−C(O)NH2であ
り,そしてアルキルカルバミルは,−C(O)NHR′で
ある。
XがOHの場合,もちろん,この化合物はまた,無機塩
基(例えば,水酸化ナトリウム,水酸化カリウムまたは
水酸化カルシウム)または有機塩基(例えば,カフェイ
ン,エチルアミンおよびリシン)から形成される薬学的
に適合した塩としても,調製され使用され得る。
XがNH2のとき,薬学的に適合した酸付加塩が用いら
れ得る。これらの塩は,無機酸(例えば,塩酸,臭化水
素酸またはリン酸)または有機酸(例えば,酢酸,ピル
ビン酸,コハク酸,マンデル酸(mandelic acid),p−
トルエンスルホン酸など)の付いたものである。(ヒド
ロカルビル側鎖上のアミノ置換基もまた,もちろん,塩
に転化され得る)。
この1,2,4−ベンゾトリアジンは,モノオキシドまた
はジオキシドとして用いられ得る。トリアジノ環の1位
の窒素が酸化され得るか,または1位の窒素と4位の窒
素の両方が酸化され得るかいずれかである。
本発明の放射線増感方法および細胞毒素方法で有用
な,特定の好ましい化合物には,3−ヒドロキシ−1,2,4
−ベンゾトリアジン−1−オキシド;3−ヒドロキシ−1,
2,4−ベンゾトリアジン1,4−ジオキシド;3−アミノ−1,
2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシド;3−アミノ−1,
2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−メ
トキシ−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン−
1−オキシド;6(7)−メトキシ−3−ヒドロキシ−1,
2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−メ
トキシ−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1ポ
キシド;6(7)−メトキシ−3−アミノ−1,2,4−ベン
ゾトリアジン−1,4−ジオキシド6(7)−エトキシ−
3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキ
シド;6(7)−エトキシ−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベ
ンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−エトキシ
−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシ
ド;6(7)−エトキシ−3−アミノ−1,2,4−ベンゾト
リアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−[4−アセトア
ミド−n−ブタノキシ]−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベ
ンゾトリアジン−1−オキシド;6(7)−[4−アセト
アミド−n−ブタノキシ]−3−ヒドロキシ−1,2,4−
ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−[4−
アセトアミド−n−ブタノキシ]−3−アミノ−1,2,4
−ベンゾトリアジン−1−オキシド;6(7)−[4−ア
セトアミド−n−ブタノキシ]−3−アミノ−1,2,4−
ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−[1−
(2,3−ジヒドロキシ)プロポキシ]−3−ヒドロキシ
−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシド;6(7)−
[1−(2,3−ジヒドロキシ)プロポキシ]−3−ヒド
ロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6
(7)−[1−(2,3−ジヒドロキシ)プロポキシ]−
3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシド;
6(7)−[1−(2,3−ジヒドロキシ)プロポキシ]−
3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシ
ド;6(7)−[(2−フリル)メチルアミノ]−3−ヒ
ドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシド;6
(7)−[(2−フリル)メチルアミノ]−3−ヒドロ
キシ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6
(7)−[(2−フリル)メチルアミノ]−3−アミノ
−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシド;6(7)−
[(2−フリル)メチルアミノ]−3−アミノ−1,2,4
−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−(2
−メトキシエチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1,2,4−
ベンゾトリアジン−1−オキシド;6(7)−(2−メト
キシエチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾ
トリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−(2−メトキ
シエチルアミノ)−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾト
リアジン−1−オキシド;6(7)−(2−メトキシエチ
ルアミノ)−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−
1,4−ジオキシド;6(7)−カルベトキシメトキシ−3
−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシ
ド;6(7)−カルベトキシメトキシ−3−ヒドロキシ−
1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−
カルベトキシメトキシ−3−アミノ−1,2,4−ベンゾト
リアジン−1−オキシド;6(7)−カルベトキシメトキ
シ−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオ
キシド;6(7)−[(2−メトキシエチル)カルバミル
メトキシ]−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジ
ン−1−オキシド;6(7)−[(2−メトキシエチル)
カルバミルメトキシ]−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベン
ゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−[(2−メ
トキシエチル)カルバミルメトキシ]−3−アミノ−1,
2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシド;6(7)−
[(2−メトキシエチル)カルバミルメトキシ]−3−
アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6
(7)−[(2−メトキシエチル)カルバミルメトキ
シ]−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1
−オキシド;6(7)−[(2−ヒドロキシエチル)カル
バミルメトキシ]−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾト
リアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−[(2−ヒドロ
キシエチル)カルバミルメトキシ]−3−アミノ−1,2,
4−ベンゾトリアジン−1−オキシド;6(7)−[(2
−ヒドロキシエチル)カルバミルメトキシ]−3−アミ
ノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6
(7)−[1−(2−ヒドロキシ−3−モルホリノ)プ
ロポキシ]−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジ
ン−1−オキシド;6(7)−[1−(2−ヒドロキシ−
3−モルホリノ)プロポキシ]−3−ヒドロキシ−1,2,
4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−[1
−(2−ヒドロキシ−3−モルホリノ)プロポキシ]−
3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシド;
6(7)−[1−(2−ヒドロキシ−3−モルホリノ)
プロポキシ]−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン
−1,4−ジオキシド;6(7)−[3−アミノ−n−プロ
ポキシ]−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン
−1−オキシド;6(7)−[3−アミノ−n−プロポキ
シ]−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4
−ジオキシド;6(7)−[3−アミノ−n−プロポキ
シ]−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オ
キシド;6(7)−[3−アミノ−n−プロポキシ]−3
−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシ
ド;6(7)−[2,3−エポキシプロポキシ]−3−ヒド
ロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシド;6
(7)−[2,3−エポキシプロポキシ]−3−ヒドロキ
シ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6
(7)−[2,3−エポキシプロポキシ]−3−アミノ−
1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシド;6(7)−
[2,3−エポキシプロポキシ]−3−アミノ−1,2,4−ベ
ンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−[3−メ
トキシ−2−ヒドロキシ−n−プロポキシ]−3−ヒド
ロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシド;6
(7)−[3−メトキシ−2−ヒドロキシ−n−プロポ
キシ]−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン−
1,4−ジオキシド;6(7)−[3−メトキシ−2−ヒド
ロキシ−n−プロポキシ]−3−アミノ−1,2,4−ベン
ゾトリアジン−1−オキシド;6(7)−[3−メトキシ
−2−ヒドロキシ−n−プロポキシ]−3−アミノ−1,
2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−
[4−エトキシ−3−ヒドロキシ−n−ブトキシ]−3
−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシ
ド;6(7)−[4−エトキシ−3−ヒドロキシ−n−ブ
トキシ]−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン
−1,4−ジオキシド;6(7)−[4−エトキシ−3−ヒ
ドロキシ−n−ブトキシ]−3−アミノ−1,2,4−ベン
ゾトリアジン−1−オキシド;6(7)−[4−エトキシ
−3−ヒドロキシ−n−ブトキシ]−3−アミノ−1,2,
4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−[3,
4−ジヒドロキシ−n−ブトキシ]−3−ヒドロキシ−
1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシド;6(7)−
[3,4−ジヒドロキシ−n−ブトキシ]−3−ヒドロキ
シ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6
(7)−[3,4−ジヒドロキシ−n−ブトキシ]−3−
アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシド;6
(7)−[3,4−ジヒドロキシ−n−ブトキシ]−3−
アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6
(7)−メチル−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリ
アジン−1−オキシド;6(7)−メチル−3−ヒドロキ
シ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6
(7)−メチル−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジ
ン−1−オキシド;6(7)−メチル−3−アミノ−1,2,
4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−エチ
ル−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−
オキシド;6(7)−エチル−3−ヒドロキシ−1,2,4−
ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−エチル
−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシ
ド;6(7)−エチル−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリ
アジン−1,4−ジオキシド;6(7)−クロロアセトアミ
ド−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−
オキシド;6(7)−クロロアセトアミド−3−ヒドロキ
シ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6
(7)−クロロアセトアミド−3−アミノ−1,2,4−ベ
ンゾトリアジン−1−オキシド;6(7)−クロロアセト
アミド−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−
ジオキシド;6(7)−[(2−ヒドロキシエチルオキ
シ)アセトアミド]−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾ
トリアジン−1−オキシド;6(7)−[(2−ヒドロキ
シエチルオキシ)アセトアミド]−3−ヒドロキシ−1,
2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−
[(2−ヒドロキシエチルオキシ)アセトアミド]−3
−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシド;6
(7)−[(2−ヒドロキシエチルオキシ)アセトアミ
ド]−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジ
オキシド;6,7−ジメトキシ−3−ヒドロキシ−1,2,4−
ベンゾトリアジン−1−オキシド;6,7−ジメトキシ−3
−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキ
シド;6,7−ジメトキシ−3−アミノ−1,2,4−ベンゾト
リアジン−1−オキシド;6,7−ジメトキシ−3−アミノ
−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6,7−ジ
エトキシ−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン
−1−オキシド;6,7−ジメトキシ−3−ヒドロキシ−1,
2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6,7−ジメト
キシ−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オ
キシド;6,7−ジエトキシ−3−アミノ−1,2,4−ベンゾ
トリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−プロピオニル
−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オ
キシド;6(7)−プロピオニル−3−ヒドロキシ−1,2,
4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−プロ
ピオニル−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1
−オキシド;6(7)−プロピオニル−3−アミノ−1,2,
4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−(2
−アセトキシエトキシ)−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベ
ンゾトリアジン−1−オキシド;6(7)−(2−アセト
キシエトキシ)−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリ
アジン−1,4−ジオキシド;6(7)−(2−アセトキシ
エトキシ)−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−
1−オキシド;6(7)−(2−アセトキシエトキシ)−
3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシ
ド;6(7)−n−ヘキシルオキシ−3−ヒドロキシ−1,
2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシド;6(7)−n−
ヘキシルオキシ−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリ
アジン−1,4−ジオキシド;6(7)−n−ヘキシルオキ
シ−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキ
シド;6(7)−n−ヘキシルオキシ−3−アミノ−1,2,
4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−エチ
ルアミノ−3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン
−1−オキシド;6(7)−エチルアミノ−3−ヒドロキ
シ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6
(7)−エチルアミノ−3−アミノ−1,2,4−ベンゾト
リアジン−1−オキシド;6(7)−エチルアミノ−3−
アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6
(7)−(2−メトキシエトキシ)−3−ヒドロキシ−
1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシド;6(7)−
(2−メトキシエトキシ)−3−ヒドロキシ−1,2,4−
ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−(2−
メトキシエトキシ)−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリ
アジン−1−オキシド;6(7)−(2−メトキシエトキ
シ)−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジ
オキシド;6(7)−(アミノアセトアミド)−3−ヒド
ロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシド;6
(7)−(アミノアセトアミド)−3−ヒドロキシ−1,
2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−
(アミノアセトアミド)−3−アミノ−1,2,4−ベンゾ
トリアジン−1−オキシド;6(7)−(アミノアセトア
ミド)−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−
ジオキシド;6(7)−(カルバミルメトキシ)−3−ヒ
ドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシド;6
(7)−(カルバミルメトキシ)−3−ヒドロキシ−1,
2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−
(カルバミルメトキシ)−3−アミノ−1,2,4−ベンゾ
トリアジン−1−オキシド;6(7)−(カルボキシメト
キシ)−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−
ジオキシド;6(7)−(カルバミルメトキシ)−3−ヒ
ドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシド;6
(7)−(カルボキシメトキシ)−3−ヒドロキシ−1,
2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−
(カルボキシメトキシ)−3−アミノ−1,2,4−ベンゾ
トリアジン−1−オキシド;6(7)−(カルボキシメト
キシ)−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−
ジオキシド;6(7)−[1,2−ジヒドロキシエチル]−
3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシ
ド;6(7)−[1−(3−エチルアミノ−2−ヒドロキ
シプロポキシ)]−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリア
ジン−1,4−ジオキシド;6(7)−[2−エチルアミノ
−1−ヒドロキシエチル]−3−アミノ−1,2,4−ベン
ゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−[2−ヒド
ロキシエチル]−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジ
ン−1,4−ジオキシド;6(7)−[1−ヒドロキシエチ
ル]−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジ
オキシド;3−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−1,2,4
−ベンゾトリアジン−1−オキシド;3−(2−ヒドロキ
シエチルアミノ)−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジ
オキシド;6(7)−クロロ−3−(2−ヒドロキシエチ
ルアミノ)−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシド;
6(7)−クロロ−3−(2−ヒドロキシエチルアミ
ノ)−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;3−
(1−ヒドロキシエチルアミノ)−1,2,4−ベンゾトリ
アジン−1−オキシド;3−(1−ヒドロキシエチルアミ
ノ)−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;1,
2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシド;−1,2,4−ベン
ゾトリアジン−1,4−ジオキシド;3−メチル−1,2,4−ベ
ンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;3−エチル−1,2,4−
ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;3−プロピル−1,
2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−ア
ミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6
(7)アミノ−3−メチル−1,2,4−ベンゾトリアジン
−1,4−ジオキシド;6(7)アミノ−3−エチル−1,2,4
−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−メト
キシ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6
(7)−メトキシ−3−メチル−1,2,4−ベンゾトリア
ジン−1,4−ジオキシド;6(7)−[1−(2,3−ジヒド
ロキシプロポキシ)]−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4
−ジオキシド;6(7)−[1,2−ジヒドロキシエチル]
−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)
−[1−(3−エチルアミノ−2−ヒドロキシプロポキ
シ)]−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6
(7)−[2−エチルアミノ−1−ヒドロキシエチル]
−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)
−クロロ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシ
ド;6(7)−[2−ヒドロキシエチル]−1,2,4−ベン
ゾトリアジン−1,4−ジオキシド;6(7)−[1−ヒド
ロキシエチル]−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオ
キシド;およびそれらの薬学的に適合した塩,および上
述のリストの化合物のチオアミド類似物。上記のほとん
どの化合物では,6位置または7位置のいずれか(「6
(7)」で表される)または6位置および7位置の両方
(「6,7」で表される)で存在すると示されている置換
基「Y1」または「Y2」はまた,環の5位置および/また
は8位置にも存在し得ることが認められる。
選択的な細胞毒素剤または放射線増感剤として本発明
の方法で有用な上記化合物のうち,以下の化合物は新規
である:上の式で示される化合物であって,以下の条件
で限定される化合物:I.Xは,OH,ORまたはNR2であり,こ
の場合,各Rは,独立して,1〜4個の炭素原子を有する
アルキル部分,アミド部分またはモルホリノ部分であ
り,そしてさらに,ヒドロキシ置換基,アルコキシ置換
基,アミノ置換基またはハロゲノ置換基で置換されてい
てもよく,nは0または1,そしてY1およびY2は,独立し
て,H,ハロゲノ,環状ヒドロカルビルおよび不飽和ヒド
ロカルビルを含めたヒドロカルビル(1〜14個の炭素原
子を有する)であり,必要に応じて,以下からなる群か
ら選択される1個または2個の置換基で置換されていて
もよい:ハロゲノ,ヒドロキシ,エポキシ,アルコキ
シ,アルキルチオ,アミノ(モルホリノを含めた),ア
シルオキシ,アシルアミドおよびそれらのチオ類似物,
アルキルスルホニル,アルキルホスホニル,カルボキ
シ,アルコキシカルボニル,カルバミルまたはアルキル
カルバミル:ここで,このヒドロカルビルは,必要に応
じて,単一のエーテル(−O−)結合で中断されていて
もよい,またはY1およびY2は,独立して,NHR′,O(CO)
R′,NH(CO)R′,O(SO)R′またはO(POR)R′の
いずれかであり,ここで,R′は,上で定義のように任意
に置換されたヒドロカルビルである;II.Xは,NH2またはN
HRであり,Rは上で定義のものと同じであり,nは0,そして
Y1およびY2は,Iで定義のものと同じである;III.XはNH2,
nは1,そしてY1およびY2は,独立して,H,ヒドロカルビル
(7〜14個の炭素原子を有し,飽和または不飽和であ
る),不飽和ヒドロカルビル(1〜6個の炭素原子を有
する),以下の基で置換されているかまたは置換されて
いないヒドロカルビル置換基である:ハロゲン,ヒドロ
キシ,エポキシ,アルコキシ,アルキルチオ,アミノ
(モルホリノを含めた),アシルオキシ,アシルアミド
およびそれらのチオ類似物,アルキルスルホニルまたは
アルキルホスホニル:ここで,このヒドロカルビルは,
必要に応じて,単一のエーテル(−O−)結合で中断さ
れていてもよい,またはY1およびY2は,独立して,NH
R′,O(CO)R′,NH(CO)R′,O(SO)R′またはO
(POR)R′のいずれかであり,ここで,R′は,上で定
義のように任意に置換されたヒドロカルビルである;IV.
Xは,Hまたはヒドロカルビル(1〜4個の炭素原子を有
する),nは1,そしてY1およびY2は上で定義のものと同じ
であるが,但し,Y1およびY2がHとき,Xはメチル以外の
ものである。
B.本発明の化合物の調製 ある種の3−アミノ誘導体を調製する一般的な方法
は,レイ(Ley)らの上記の参考特許,例えば,米国特
許第3,980,779号に見いだされる。この化合物は,次式
のベンゾフロキサン(benzofuroxan)から,シアナミド
の塩と反応させ続いて反応混合物を酸性化することによ
り,調製される: この出発物質であるベンゾフロキサンは,その中の5位
置および6位置(この位置は,得られる3−アミノベン
ゾトリアジンオキシドの6位置および7位置である)に
関して対称ではない。従って,6置換物質と7置換物質の
混合物が得られる。望ましくは,この混合物は,従来方
法を用いて,6位置または7位置のいずれかに置換基を有
する個々の成分に分離され得る。
最初のモノオキシドまたは1,2,4−ベンゾトリアジン
から,過酸酸化により,ジオキシドも調製され得る(ロ
ビンス(Robbins)らのJ Chem Soc,3186(1957年),お
よびメーソン(Mason)らのJ Chem Soc,911(1970
年)を参照せよ)。
さらに,このモノオキシドは,以下の(1),(2)
により調製され得る: (1)H2NCNを用いた1−ニトロ−2−アミノベンゼン
化合物の環化; (2)以下の構造で示される最初の化合物の酸化,また
は対応するジオキシドの制御された還元(メーソンの上
記の文献,およびウルフらのJ Am Chem Soc,76:355(19
54年)を参照せよ): この1,2,4−ベンゾトリアジンは,BF3/AcOHを用いたホ
ルマザン(formazan)全駆体の環化により,調製され得
る(模式図I,およびアタラー(Atallah)およびナゼー
ル(Nazer)のテトラヘドロン,38:1793(1982年)を参
照せよ)。
3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジンは,最初の化
合物の環化(模式図II,およびアルント(Arndt)のChe
m. Ber.,3522(1913年)を参照せよ),または上記の
ようなモノオキシドまたはジオキシドの還元により,調
製され得る。
3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジンオキシド
は,過酸化物および酸化タングステンを用い(模式図II
I),3−ヒドロキシ−1,4−ジオキシド化合物の新規な合
成方法により調製され得るか,または濃硫酸および硝酸
ナトリウムを用いて(模式図IV)調製され得る。
C.処方および投与 以下で示すように,本発明の酸化されたベンゾトリア
ジンは,恒温動物の宿主中の酸素欠乏腫瘍細胞を放射線
増感させるか,または選択的に殺すのに用いられ得る。
これらの化合物を用いる方法は,腫瘍内に選択的に低酸
素状態を作り出すと知られている試薬と組み合わせて,
行われ得る。このような方法には,降圧剤(例えば,ヒ
ドララジン),または血液により運ばれる酸素の量に影
響を及ぼす試薬を使用することが包含される。これらの
化合物は,典型的には,患者の癌治療に用いられるもの
の,他の恒温動物種(例えば,他の霊長類,牛のような
農耕動物,および馬,犬や猫のような競争動物やペッ
ト)の酸素欠乏腫瘍細胞を殺すのにも,用いられ得る。
酸素欠乏は,全てのタイプの固体状の悪性新生物に関
係があると考えられている。従って,本発明の化合物
は,腫瘍性の上皮細胞,内皮細胞,連結組織細胞,骨髄
細胞,筋肉細胞,神経細胞および脳細胞を放射線増感さ
せるか殺すために,用いられ得る。癌種および肉腫の例
には,上皮細胞,酸性細胞,気泡状細胞,基底細胞,基
底の鱗状細胞,頚部,腎臓,肝臓,ハースル(Hurthl
e),ルーク(Lucke),粘液素(mucinous)およびウォ
ルカー(Walker)のような癌腫,およびアベルナシー
(Abernathy),肺胞の軟化部分(alveolar soft par
t),血管結石性,ブドウ状,脳組織状,子宮内膜支
質,エウィング束状(Ewing's fascicular),巨大細
胞,リンパ,ジェンセン(Jensen's),中間皮質骨源
(juxtacortical osteogenic),カポシ,骨髄,および
骨膜のような肉腫が挙げられる。他の放射線増感剤で増
感される腫瘍の特定の例は,アダムス(Adams),G.E.の
Cancer:A comprehensive Treatise(F.ベッカー(Becke
r)著),6巻,p.181〜223,プリーナム(Plenum),ニュ
ーヨーク,1977年で報告されている。
この化合物は,経口または非経口(静脈注射,皮下注
射,筋肉注射,脊髄注射,腹膜注射など)にて患者に投
与され得る。非経口的に投与するとき,この化合物は,
通常,薬学的に適当な媒体と共に,一用量単位の注射可
能な形状(溶液,懸濁液,乳濁液)に,処方される。こ
のような媒体は,典型的には,毒性がないうえに治療力
もない。このような媒体の例は,水,水性媒体(例え
ば,サリン,リンゲル液,デキストロース溶液およびハ
ンク液),および非水性媒体(例えば,不揮発性油(例
えば,とうもろこし油,綿実油,ピーナッツ油およびご
ま油),オレイン酸エステルおよびミリスチン酸イソプ
ロピル)がある。滅菌サリンは好ましい媒体であり,こ
の化合物は,いずれの将来的な必要性に対しても,溶液
を提供できるように,充分に水溶性である。この媒体
は,少量の添加剤(例えば,溶解性,等張性および化学
的安定性を高める物質:例えば,酸化防止剤,緩衝剤お
よび防腐剤)を含有していてもよい。経口的に(または
直腸から)投与するとき,この化合物は,通常,錠剤,
カプセル,座剤またはカシューとして,一用量単位の形
状に処方される。このような処方物は,典型的には,固
形物,半固形物または液状担体または希釈剤を含有す
る。例示の希釈剤および媒体には,ラクトース,デキス
トロース,スクロース,ソルビトール,マンニトール,
デンプン,アカシアゴム,リン酸カルシウム,鉱油,コ
コアバター,テオブロマ(theobroma)のオイル,アジ
ネート(aginates),トラガカント,ゼラチン,シロッ
プ,メチルセルロース,ポリオキシエチレンソルビタン
モノラウレート,ヒドロキシ安息香酸メチル,ヒドロキ
シ安息香酸プロピル,タルクおよびステアリン酸マグネ
シウムがある。
被検体に投与される化合物の量は,放射線増感させる
のに充分な量,または治療されるべき悪性新生物中に細
胞毒性を生じるのに充分な量とされるが,毒性作用をも
たらす量以下である。この量は,腫瘍のタイプ,治療さ
れる被検体の種,指示された服用量,および被検体の重
量または体表面に依存する。放射線は,種々の異なる分
別様式でヒトに照射され得る。すなわち,放射線の全線
量は,数日間から数週間の期間で分割して照射される。
6週までの毎日の照射(すなわち,週に5回)から,4週
から6週にわたる週1回の照射の間で変化させるのが最
も適当である。ベンゾトリアジンの個々の服用量は,各
放射線治療の前または後に投与され,0.01〜20mmol/Kgの
範囲が適当であり,通常,0.1〜2mmol/Kgの範囲である。
選択的な細胞毒素剤として使用するために,本発明の
化合物は,単独で投与されるか,放射線または他の癌細
胞毒素剤と共に,また血管に作用する薬剤(例えば,ヒ
ドララジン)と共に投与され得,または血液(例えば,
貧血状態の血液)により運搬される酸素の量を低減させ
る方法を用いて,または酸素のヘモグロビンに対する結
合を増す薬剤と共に投与され得る。それらのいずれも,
腫瘍の低酸素の程度を選択的に高める。上で述べたよう
に,式1に含まれる全ての化合物は,一般に,ここでの
放射線増感剤として有用であるものの,3−置換−1,2,4
−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシドである化合物
(すなわち,XはH,ヒドロカルビル(1〜4個の炭素原子
を有する),NH2,NHRまたはNR2であり,Rは,上で定義の
ものと同じであり,そしてnは1である化合物)だけ
が,選択的な細胞毒素剤として有用である。
実施例 以下の実施例は,本発明の化合物およびそれらの合成
方法および使用方法をさらに例示し,いずれの様式でも
本発明を限定する意図はない。
実施例1:3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,
4−ジオキシドの調製 3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1−オキシ
ド()1.50g(9.25mmole),酢酸100.0ml,および30%
過酸化水素30.0mlの撹拌した溶液を,3.05g(9.25mmol
e)のNa2WO4・2H2Oで処理した。この混合物を,油浴中
で,60℃で4日間撹拌した。この黄味がかった橙色の混
合物を約30℃まで冷却し,紫外線を吸収しない淡黄色の
固形物(これは,おそらくタングステン酸であると思わ
れる)を除去するために濾過した。過酸化水素の橙色の
酢酸溶液を,水および酢酸を数回追加して,半乾燥状態
まで注意深く蒸発させ,ほとんどの過酸化物を除去し
た。この濃縮した溶液を,室温で放置し,0.87gの橙色の
固形物を4つの収量で得た(42%の収率ののナトリウ
ム塩)。UVmax(20%メタノール/水)は,262.2(ε 3
9,460)および477(ε 7,030)である。IR(溶媒なし)
は,3530μ,3150μ,2650μ,2180μおよび1635μである。
分析値(ナトリウム塩について算出された)は,C7H4N3O
3Na・1.25H2O,223.64;C,37.6;H,2.93;N,18.79であり,
検出値は,C,37.8;H,2.75;N,18.65である。
実施例2:3−アミノ−7−トリフルオロメチル−1,2,4−
ベンゾトリアジン−1−オキシドの調製: ナトリウム(1.13g,49.2mmole)のエタノール(50m
l)溶液を,グアニジン塩酸塩(4.93g,51.6mmole)のエ
タノール(50ml)溶液に加えた。1時間後,この混合物
を濾過し,濾液を,4−クロロ−3−ニトロベンゾトリフ
ルオライド(アルドリッチ(Aldrich)社,5.5g,24.4mmo
le)のエタノール(25ml)溶液に配合した。この混合物
を撹拌し,5時間還流し,0〜5℃まで冷却し,そして沈澱
した固形物を集めた。この固形物を,水およびエタノー
ルで洗い,空気乾燥して,mp1/2が300℃の淡黄色の固形
物として,の化合物0.48g(9%)を得た。TLC(薄層
クロマトグラフィー)のRfは,0.60(シリカゲル板上に
て,塩化メチレン:メタノールの9:1媒体による)であ
る。マススペクトルのM+は230(q=100)である。
実施例3:3−アミノ−7−デシル−1,2,4−ベンゾトリア
ジン−1−オキシドの調製 4−(1−デシル)2−ニトロアニリンの調製:4−デ
シルアニリン(アルドリッチ社,80g,0.34mole)の撹拌
したヘキサン(2.4)溶液に,30分間にわたり,無水酢
酸(400ml)を加えた。1時間撹拌した後,この混合物
を冷却し,5〜10℃にて,30分間にわたり,70%硝酸(34m
l)で処理した。5〜10℃で1時間,そして25℃で16時
間撹拌を続けた。この混合物を,水(1)で希釈し,5
時間撹拌し,開口した皿に注ぎ,そして16時間放置し
た。水(1.5)でさらに希釈した後,固形物を集め,85
%エタノール水溶液から再結晶させ,橙色の固形物とし
て,m.p.64℃の中間92g(84%)を得た。
85%水酸化カリウム(19g,0.288mole)の水溶液(100
ml)を,上で調製した4−(1−デシル)−2−ニトロ
アニリン(89g,0.28mole)のメタノール(900ml)懸濁
液と配合した。この混合物を,6時間撹拌し,濃塩酸でpH
7〜8まで中和し,そして真空下でほぼ乾燥状態まで蒸
発させた。水(400ml)で希釈した後,固形物を集め,
空気乾燥して,橙色の固形物として,m.p.59℃の中間体7
7g(100%)を得た。
先の工程で調製した4−(1−デシル)−2−ニトロ
アニリン(500mg,1.8mmole)の予備加熱した溶融物(19
0℃)に,クロロアミジン塩酸塩(これは,シアナミド
のエーテル溶液を塩化水素ガスで処理し,沈澱した固形
物を集めることにより,あらかじめ調製した)1.0g(8.
7mmole)を,10分間にわたり分割して加えた。この反応
混合物を,190℃で5分間加熱し,25℃まで冷却し,6N水酸
化カリウム(10ml)で処理し,そして90〜95℃で1時間
加熱した。25℃まで冷却した後,この固形物を集め,水
およびエタノールで洗浄し,空気乾燥して,淡黄色の固
形物として,m.p.177℃(分解物)のの化合物0.25g(4
6%)を得た。マススペクトルのM+は,285(q=100),3
02(q=13)であった。
実施例4:3−アミノ−7−カルバミル−1,2,4−ベンゾト
リアジン−1−オキシドの調製 4−クロロ−3−ニトロベンズアミドの調製:4−クロ
ロ−3−ニトロ安息香酸(アルドリッチ社)20.2g(0.1
mole),およびチオニルクロライド(20ml)を配合し,1
6時間放置し,そして4時間還流して,透明で赤色の溶
液を得た。この溶液を,真空下にて蒸発させ,ベンゼン
で共沸させた。この残留物を,アセトニトリル(20ml)
に溶解させ,冷却し(−10℃)濃縮した水酸化アンモニ
ウム(100ml)に30分間にわたって加えた。−10℃で3
時間,そして25℃で16時間置いた後,この混合物を,開
口した皿に注ぎ,乾燥状態まで蒸発させた。この残留物
を,水中でスラリーにし,固形物を集めて空気乾燥し,
淡黄色の固形物として,m.p.153℃の中間体19.8g(99
%)を得た。
ナトリウム(3.45g,0.15mole)のエタノール(75ml)
溶液を,グアニジン塩酸塩(15.8g,0.165mole)のエタ
ノール(75ml)溶液に加えた。1時間後,この混合物を
を濾過し,濾液を,上で調製した4−クロロ−3−ニト
ロベンズアミド(10g,0.05mole)のエタノール(50ml)
懸濁液に配合した。この混合物を撹拌し,16時間還流し,
0〜5℃まで冷却し,濃塩酸(8ml)で酸性化した。集め
た固形物を,炭酸カリウム(28g,0.2mole)および水(4
0ml)と配合した。この混合物を,100℃で8時間撹拌し
加熱した。25℃まで冷却した後,この固形物を集め,水
で洗浄し,そして空気乾燥した。この固形物を,沸騰し
た酢酸エツルに懸濁させ,集めて,熱酢酸エチルで洗浄
した。この固形物を,沸騰したジオキサンに繰り返し懸
濁させ,集めた(6×100ml)。一緒にした濾液を,真
空下にて,固体状態まで蒸発させた。この固形物を,95
%エタノールに懸濁させ,集めて空気乾燥して,淡黄色
の固形物として,m.p.1/2300℃のの化合物0.44g(4.3
%)を得た。TLC(薄層クロマトグラフィー)のRfは,0.
23(シリカゲル板上にて,塩化メチレン:アセトンの2:
1媒体による)である。マススペクトルのM+は205(q=
100)である。
実施例5:7−アセチル−3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリ
アジン−1−オキシドオキシムの調製 7−アセチル−3−アミノ−1,2,4,−ベンゾトリアジ
ン−1−オキシド(実施例5で調製した;50mg,0.25mmol
e),ヒドロキシルアミン塩酸塩(200mg,2.88mmole),
ピリジン(1ml),およびエタノール(1ml)の配合混合
物を,90〜95℃で1時間加熱し,次いで,25℃まで冷却し
た。この混合物を,95%エタノール(5ml)で希釈し,こ
の固形物を集めて空気乾燥して,淡黄色の固形物とし
て,m.p.278℃(分解物)のの化合物30mg(56%)を得
た。TLC(薄層クロマトグラフィー)のRfは,0.60(塩化
メチレン:メタノールの9:1媒体による)である。マス
スペクトルのM+は219(q=100)である。
実施例6:3−アミノ−6(7)−デシル−1,2,4−ベンゾ
トリアジン−1,4−ジオキシドの調製 5−(1−デシル)−ベンゾフロキサン:4−(1−デ
シル)−2−ニトロアニリン(77g,0.28mole),5.25%N
aOCl水(476g,0.34mole),85%水酸化カリウム(20.3g,
0.31mole),Bn4NHSO4(4.7g,0.014mole),および塩化
メチレン(2.28)の配合混合物を,6時間迅速に撹拌
し,水(500ml)および塩化メチレン(1)で希釈し
た。分離した有機相を,1N塩酸(1)およびブライン
(2×1)で連続的に洗浄し,乾燥し(硫酸ナトリウ
ム),そして真空下にて濃縮して,赤色のオイル70g(9
2%)を得た。
上で調製した5−(1−デシル)−ベンゾフロキサン
(10g,0.036mole)およびベンジルトリエチルアンモニ
ウムクロリド(0.36g,0.0016mole)のジメチルスルホキ
シド(180ml)の溶液を,シアナミド(13.0g,0.31mol
e)および炭酸カルシウム(36.8g,0.27mole)で数時間
にわたって徐々に処理した。この混合物を,48時間撹拌
し,そして濾過した。この濾液を,水(6)および氷
酢酸(40ml)で希釈し,塩化メチレン(4×500ml)で
抽出した。この配合した有機溶液を,5%炭酸水素ナトリ
ウム溶液(×500ml)およびブライン(2×500ml)で連
続的に洗浄し,乾燥し(硫酸ナトリウム),そして真空
下にて乾燥状態で蒸発させた。この粗生成物を,塩化メ
チレン:メタノール(98:2)を用いて,シリカゲル上の
クロマトグラフィー展開により精製し,赤色の固形物と
して,m.p.155℃(dec)のの化合物1.8g(16%)を得
た。マススペクトルのM+は,318=(q=4),285(q=
100)である。
実施例7:1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシドの
調製 化合物1.80g(13.73mmole),90%過酸化水素(9m
l),無水トリフルオロ酢酸(13.5ml)およびNa2WO4・2
H2O(12.50g,38mmole)のクロロホルム(170ml)溶液の
混合物を,室温で5日間撹拌した。この反応混合物を,
水(100ml)で希釈し,そしてクロロホルム(100ml)で
抽出した。この有機層を,水(50ml)で洗浄し,乾燥し
(硫酸ナトリウム),そして真空下にて溶媒を除去し
た。この残留物を,酢酸エチル−塩化メチレン(1:1)
を用いてシリカゲル上でクロマトグラフィー展開させ
て,黄色の固形物として,m.p.204〜205℃のの化合物
0.30g(13.4%)を得た。C7H5N3O2(163.13)に対し算
出した分析値は,C,51.5;H,3.09;N,25.76であり,検出値
は,C,51.6;H,3.36;N,26.01である。マススペクトルのM+
は,163(q=100),147(q=50)である。TLC(薄層ク
ロマトグラフィー)のRfは0.27である(酢酸エチル−塩
化メチレンの1:1溶媒,シリカゲル板による)。IRスペ
クトル(ヌジョール(nujol)中)は,1600μ,1460μ,13
00μ,1230μである。UVmax(水中)は,227(ε 22,90
0);252(ε 12,950);392(ε 4,080)である。
実施例8:7−クロロ−3ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリ
アジン−1,4−ジオキシドの調製 10の化合物1.50g(7.63mmole)の酢酸100ml溶液の混
合物を,2.52g(7.63mmole)のNa2WO4・2H2Oおよび30ml
の30%過酸化水素で処理した。この混合物を撹拌し,50
℃で6日間加熱し,次いで,乾燥状態までゆっくりと蒸
発させて,過酸化水素を除去した。この残留物を,250ml
の水中で沸騰させ,濾過して,約25mgの出発物質12を除
去した。この水性溶液を,次いで,2×250mlに分けた酢
酸エチルで抽出した。上の分割した混合物中では,TLCお
よびマススペクトル分析により12の化合物であると特徴
づけられる深赤色の結晶物質が形成され,濾過により集
めると,黄色がかった橙色の固形物60.0mgが得られた
(3.7%収率)。この固形物は,12の化合物であると特
徴づけられ,熱イソプロピルアルコールおよび水の混合
物に対する溶解性が良好であった。マススペクトルのM+
は212(q=100)(化合物10)であり,TLC(薄層クロマ
トグラフィー)のRfは0.34(アセトン,シリカゲル板に
よる)である。
上の酢酸エチル溶液(これは,12の化合物を除去する
ために濾過した後,水層から分離された)を,乾燥状態
まで蒸発させた。この残留物を,次いで,室温にて,イ
ソプロピルアルコールで処理し,11の化合物であるくす
んだ橙色の固形物0.41g(25%収率)を得た。マススペ
クトルのM+は,213(q=70)であり,TLC(薄層クロマト
グラフィー)のRf(アセトン,シリカゲル板による)
は,0.22である。この化合物11は,次のようにして,ア
ンモニウム塩C7H4ClN3O3・NH3,m.w.230.61として特徴づ
けられた。この遊離酸11を,濃水酸化アンモニウムに溶
解し,次いで,氷で冷やし,そして濾過して不溶な化合
12の痕跡量を除去した。この赤色の濾液および洗浄液
を,乾燥状態まで蒸発させると,赤みがかった橙色の固
形物が残った。この固形物を,沸騰した1,2−ジメトキ
シエタン50mlで処理し,濾液を集めて,追加の熱1,2−
ジメチルエーテル25mlで洗浄した。この固形物を,56℃/
1.0mmで五酸化リンで乾燥すると,13の化合物0.244g(8
7%の収率)が残った。
C7H4ClN3O3NH3(230.61)に対し算出した分析値は,C,
36.5;H,3.06;N,24.30であり,検出値は,C,36.5;H,3.07;
N,23.94である。UVmax(水中)は,219(ε 12,580);26
5.4(ε 40,000);4830486(ε 6,640)である。
実施例9:放射線と組み合わせた活性についてのインビボ
アッセイ 本発明の化合物を,その活性について,ブラウン,J.
M.,放射線研究(1975年)64:633〜47の分析方法により
インビボで試験した。その内容は,ここに援用されてい
る。このアッセイには,20〜25gの重量のメスC3Hマウス
中のSCCVII癌種を用いた。これらのマウスは,病原菌の
ない特別の状態で飼育され,各実験の開始時点で,3〜4
カ月齢であった。2×105個の腫瘍細胞(これは,もと
もとインビボの腫瘍から取り出した後,この腫瘍細胞
を,インビトロに2回〜8回通すことにより,得られ
た)を接種することにより,SCVIII腫瘍をわき腹部の皮
膚に成長させた。1匹のマウスあたり2個の腫瘍を移植
し,それらが,およそ100mlの容量に達すると,対象腫
瘍として用いた。この時点では,腫瘍は,およそ20%の
酸素欠乏細胞を含有していた。
試験化合物を,5mmol/Kg,またはLD50の2/3のいずれか
(いずれか少ない方)の一定の注射用量で,試験した。
試験化合物は注射したが放射線照射していないマウス,
およびサリンを注射して放射線照射したマウスといった
適当な対照もまた,加えられた。薬剤の注射前3時間お
よび注射後2時間の異なる間隔で,20Gyの一定の放射線
線量を照射した。これらの照射間隔を用いた結果から,
最適の放射線照射時間,および放射線照射だけの場合と
比べてさらに細胞が殺される範囲の両方が示される。3
−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド
を用いたこのような時間経過実験の結果は,第2図に示
される。これらの実験結果は,放射線照射だけの場合と
比べると,細胞を殺す割合が,個々の2つの細胞毒性の
加成性を基準にして予想される値以上に高くなることを
示している。放射線照射の前または後に薬剤が投与され
たときに,同様に高くなった細胞毒性は,ベンゾトリア
ジンジオキシドの放射線増感効果というよりもむしろ,
酸素欠乏細胞に対する選択的な毒性であることが示され
る。
プレキシガラス製の箱にて,麻酔を加えておらず腫瘍
を持ったマウスに放射線を照射することにより,SCCVII
腫瘍への照射を行った。照射条件は,250kVpのX線,15m
A,FSC 33cm,0.35mm Cuの追加の濾過,1.3mm Cuの半値
層,および317rad/minの線量であった。
殺された細胞の量は,次のようにして,細かく切り分
け培養した腫瘍細胞の生存割合により,判定した。腫瘍
を持っているマウスを,照射の24時間後に殺し,皮膚に
由来の腫瘍を細かく切り分けて,いくつかの断片に刻
み,ジグザグ状に付いたカミソリ刃を持つ高速チョッピ
ングにより,細かいブライにした。このブライを,30ml
のハンクの緩衝塩溶液(HBSS)(これは,0.02%のDNas
e,0.05%のプロマーゼ(promase)および0.02%のコラ
ゲナーゼを含有する)に加えた。この懸濁液を,37℃で3
0分間撹拌し,濾過し,そして4℃にて1,600rpmで10分
間にわたり,遠心分離した。この細胞ペレットを,15%
ウシ胎児血清(FCS)を加えた完全なウェイマウス(Way
mouth)の媒体に再懸濁し,アリコートを,トライパン
(trypan)ブルーと混合し,そして血球計算器を用いて
血球数を数えた。この血清の5ml媒体または15ml媒体の
適当な希釈物を,60mmまたは100mmのポリスチレン製ペト
リ皿(ルクス(Lux)科学社)に置いた。13日間インキ
ュベーションした後,このコロニーを固定し染色して,5
0個またはそれ以上の細胞を含有するコロニーの数を数
えた。60mm皿にて,平均して,25個〜100個のコロニーを
生じる希釈物を,試験結果の算出に用いた。
実施例10:細胞毒性試験 3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−ジオキ
シド,および培地中の種々の有酸素細胞および酸素欠乏
細胞(ヒト,マウスおよびハムスター)を用いて,細胞
毒性試験を行った。スピンナー(spinner)フラスコ中
の細胞に,37℃で1時間にわたり,空気または5%二酸
化炭素を含む窒素のいずれかの気体を通した後,一定量
の薬剤を加えた。第1A図,第1B図および第1C図は,種々
の濃度の3−アミノ−1,2,4−ベンゾトリアジン−1,4−
ジオキシドによるマウス細胞,ハムスター細胞およびヒ
ト細胞の細胞生存の結果を示す。酸素の存在下で殺され
る細胞割合と等しい割合を低酸素状態で得るには,1%〜
2%の薬剤濃度しか必要としないことが分かった。選択
的な低酸素毒性に比率(50〜100)は,これまでに文献
で報告されたいずれの化合物の比率よりも高い。
実施例11:LD50の決定 LD50は,BALB/cメスマウス(20〜25gの重量)にて,試
験化合物が低い脂肪親和性を有するのではなくまたあま
り溶解性でもないから(この場合,静脈内(iv)投与が
用いられる),腹膜内(ip)注射の後に決定される。1
日,2日,5日および60日におけるLD50値は,注射の直前に
て,生理食塩水に溶解させた薬剤の異なる用量を投与す
ることにより,決定される。
実施例12:インビトロでの放射線増感性 培地中の酸素欠乏細胞の割合を1.6に増して,放射線
増感性を得るのに必要な薬剤濃度を決定するための分析
結果は,以下のようである:化合物 1.6(mM) 7−クロロ−3−アミノ−1,2,4− ベンゾトリアジン−1−オキシド 3.3 6−(7)メトキシ−3−アミノ−1,2,4− ベンゾトリアジン−1,4−ジオキシド 〜1.0 3−ヒドロキシ−1,2,4−ベンゾトリアジン −1,4−ジオキシド 〜2.0 本発明を行うための上記方法の変形方法は,化学,薬
学,医学および関連技術の分野の当業者に明らかであ
り,次の請求の範囲の範囲内であると意図されている。
実施例13:ヒドララジンを用いての腫瘍細胞毒性の増大 ヒドララジンは,血管の回りの平滑筋を弛緩させるこ
とにより,作用する降圧剤である。これは,血流の方向
を腫瘍細胞から正常組織へと優先的に変える効果を有
し,この機構により,腫瘍内では,すぐに低酸素状態が
生じる。この試薬に加えて,3−アミノ−1,2,4−ベンゾ
トリアジン−1,4−ジオキシドが投与されるなら,殺さ
れる腫瘍細胞が著しく増加する。この実験では,ヒドラ
ラジンも上記ベンゾトリアジン化合物もいずれもSCCVII
腫瘍の細胞をあまり著しく殺さなかったのに対して,2つ
の薬剤を組み合わせることにより,103の係数(すなわ
ち,各1000個の細胞のうち,1個だけが生存した状態であ
った)で生存率が低下した。実験方法は,実施例9で記
述の方法と同じ方法であり,結果は,第3図に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グランジ,エドワード ダブリュ. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94306 パロ アルト,ウェイバリー ストリート 3480 (72)発明者 マルティネス,アベラルド ピー. アメリカ合衆国 カリフォルニア 95129 サン ホセ,ビューモント ド ライブ 1111 (72)発明者 トレーシー,マイケル アメリカ合衆国 カリフォルニア 94303 パロ アルト,チャボット テ ラス 2495 (56)参考文献 特開 昭53−132582(JP,A) 特開 昭50−126834(JP,A) 特開 昭48−80246(JP,A) 特表 平1−500826(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 253/08 A61K 31/53 CAOLD(STN) CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸素欠乏腫瘍細胞を選択的に殺すための組
    成物であって、該組成物は、次式の化合物を含む: ここで、Xは、Hまたはヒドロカルビル(1〜4個の炭
    素原子を有する)であり; nは1;そして Y1およびY2は、独立して、H、ハロゲノ、環状ヒドロカ
    ルビルおよび不飽和ヒドロカルビルを含めたヒドロカル
    ビル(1〜14個の炭素原子を有する)のいずれかであ
    り、必要に応じて、以下からなる群から選択された1個
    または2個の置換基で置換されている:ハロゲノ、ヒド
    ロキシ、エポキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ
    (モルホリノを含めた)、アシルオキシ、アシルアミド
    およびそれらのチオ類似物、カルボキシ、アルコキシカ
    ルボニル、カルバミルまたはアルキルカルバミル:ここ
    で、該ヒドロカルビルは、必要に応じて、単一のエーテ
    ル(−O−)結合で中断されていてもよい、またはY1
    よびY2は、独立して、NHR′、O(CR)R′、NH(CO)
    R′、O(SO)R′またはO(POR′)R′のいずれか
    であり、ここで、R′は、上で定義のように任意に置換
    されたヒドロカルビルである。
  2. 【請求項2】酸素欠乏腫瘍細胞を放射線増感させるため
    の組成物であって、該組成物は、次式の化合物を含む: ここで、Xは、Hまたはヒドロカルビル(1〜4個の炭
    素原子を有する)であり; nは0または1;そして Y1およびY2は、独立して、ハロゲノ、環状ヒドロカルビ
    ルおよび不飽和ヒドロカルビルを含めたヒドロカルビル
    (1〜14個の炭素原子を有する)のいずれかであり、必
    要に応じて、以下からなる群から選択された1個または
    2個の置換基で置換されている:ハロゲノ、ヒドロキ
    シ、エポキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ(モ
    ルホリノを含めた)、アシルオキシ、アシルアミドおよ
    びそれらのチオ類似物、カルボキシ、アルコキシカルボ
    ニル、カルバミルまたはアルキルカルバミル:ここで、
    該ヒドロカルビルは、必要に応じて、単一のエーテル
    (−O−)結合で中断されていてもよい、またはY1およ
    びY2は、独立して、NHR′、O(CR)R′、NH(CO)
    R′、O(SO)R′またはO(POR′)R′のいずれか
    であり、ここで、R′は、上で定義のように任意に置換
    されたヒドロカルビルである。
  3. 【請求項3】次式により示される化合物: ここで、Xは、Hまたはヒドロカルビル(1〜4個の炭
    素原子を有する)、そしてnは0または1であり; Y1
    およびY2は、独立して、H、ハロゲノ、環状ヒドロカル
    ビルおよび不飽和ヒドロカルビルを含めたヒドロカルビ
    ル(1〜14個の炭素原子を有する)のいずれかであり、
    必要に応じて、以下からなる群から選択された1個また
    は2個の置換基で置換されている:ハロゲノ、ヒドロキ
    シ、エポキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ(モ
    ルホリノを含めた)、アシルオキシ、アシルアミドおよ
    びそれらのチオ類似物、カルボキシ、アルコキシカルボ
    ニル、カルバミルまたはアルキルカルバミル:ここで、
    該ヒドロカルビルは、必要に応じて、単一のエーテル
    (−O−)結合で中断されていてもよい、またはY1およ
    びY2は、単独して、NHR′、O(CR)R′、NH(CO)
    R′、O(SO)R′またはO(POR′)R′のいずれか
    であり、ここで、R′は、上で定義のように任意に置換
    されたヒドロカルビルであるが、但し、Y1およびY2が水
    素のとき、Xはメチル以外のものである。
JP1504293A 1988-03-18 1989-03-15 放射線増感剤および選択的な細胞毒素剤としての1,2,4―ベンゾトリアジンオキシド Expired - Fee Related JP2793312B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16987388A 1988-03-18 1988-03-18
US169,873 1988-03-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03505867A JPH03505867A (ja) 1991-12-19
JP2793312B2 true JP2793312B2 (ja) 1998-09-03

Family

ID=22617563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1504293A Expired - Fee Related JP2793312B2 (ja) 1988-03-18 1989-03-15 放射線増感剤および選択的な細胞毒素剤としての1,2,4―ベンゾトリアジンオキシド

Country Status (14)

Country Link
EP (1) EP0413706B1 (ja)
JP (1) JP2793312B2 (ja)
KR (1) KR0140894B1 (ja)
AT (1) ATE170515T1 (ja)
AU (1) AU637572B2 (ja)
CA (1) CA1339217C (ja)
DE (1) DE68928802T2 (ja)
DK (1) DK175885B1 (ja)
ES (1) ES2013123A6 (ja)
IE (1) IE62911B1 (ja)
NO (1) NO179005C (ja)
NZ (1) NZ228323A (ja)
PT (1) PT90039B (ja)
WO (1) WO1989008647A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3034541B2 (ja) 1989-09-18 2000-04-17 エスアールアイ インターナショナル 放射線増感剤および選択的細胞毒性物質としての1,2,4―ベンゾトリアジンオキシド
US5110347A (en) * 1990-11-26 1992-05-05 E. I Du Pont De Nemours And Company Substituted fused heterocyclic herbicides
EP1723125A4 (en) * 2004-03-01 2009-11-18 Auckland Uniservices Ltd 1,2,4-benzotriazine-1,4-dioxides

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2489352A (en) * 1946-04-10 1949-11-29 Merck & Co Inc Halogen compounds of 3 aminobenzotriazine 1, 2, 4 oxide-1
US2489359A (en) * 1947-01-10 1949-11-29 Merck & Co Inc Benzotriazines
CH487171A (de) * 1963-10-22 1970-03-15 Siegfried Ag Verfahren zur Herstellung therapeutisch wirksamer 1,2-Dihydro-1,2,4-benztriazine
DE1809390A1 (de) * 1968-11-16 1970-06-11 Bayer Ag Phosphor-,Phosphon- bzw.Thionophosphor-(-phosphon)-saeureester und Verfahren zu ihrer Herstellung
DE2255825C3 (de) * 1972-11-15 1978-03-30 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Mikrobizide Mittel auf der Basis von S-N-Aminobenzo-l^-Triazin-di-N-oxiden (1,4)
IL44058A (en) * 1973-02-02 1978-10-31 Ciba Geigy Ag 3amino-1,2,4-benzotriazine 1,4-di-noxide derivatives, their preparation and compositions for the control of microorganisms containing them
SE7501624L (ja) * 1974-03-15 1975-09-16 Ciba Geigy Ag
DE2538179C2 (de) * 1975-08-27 1986-05-28 Bayer Ag, 5090 Leverkusen 3-Alkoxy-benzo-1,2,4-triazine, Verfahren zu ihrer Herstellung sowie ihre Verwendung als Fungizide
US4091098A (en) * 1977-04-25 1978-05-23 Merck & Co., Inc. 3-(1-PIPERAZINYL)-1,2,4-BENZOTRIAZINES AND N-oxides
DE2740887A1 (de) * 1977-09-10 1979-03-22 Bayer Ag Mittel zur bekaempfung von pflanzenbakteriosen
GB2203151B (en) * 1986-09-25 1991-05-29 Stanford Res Inst Int 1,2,4-benzotriazine oxides as radiosensitisers and selective cytotoxic agents

Also Published As

Publication number Publication date
NO179005C (no) 1996-07-17
PT90039B (pt) 1994-05-31
DE68928802D1 (de) 1998-10-08
IE62911B1 (en) 1995-03-08
CA1339217C (en) 1997-08-05
AU637572B2 (en) 1993-06-03
KR900700466A (ko) 1990-08-13
DE68928802T2 (de) 1999-04-01
NO179005B (no) 1996-04-09
NO904003L (no) 1990-09-13
NO904003D0 (no) 1990-09-13
EP0413706A1 (en) 1991-02-27
KR0140894B1 (ko) 1998-06-01
ATE170515T1 (de) 1998-09-15
WO1989008647A1 (en) 1989-09-21
DK175885B1 (da) 2005-05-23
DK223090A (da) 1990-11-15
JPH03505867A (ja) 1991-12-19
PT90039A (pt) 1989-11-10
EP0413706B1 (en) 1998-09-02
IE890721L (en) 1989-09-18
ES2013123A6 (es) 1990-04-16
AU3433789A (en) 1989-10-05
DK223090D0 (da) 1990-09-17
NZ228323A (en) 1992-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5041653A (en) Substituted benzamide radiosensitizers
US5032617A (en) Substituted benzamide radiosensitizers
US6362184B1 (en) 1, 2, 4-benzotriazine oxides as radiosensitizers and selective cytotoxic agents
US5175287A (en) Process for preparing 1,2,4-benzotriazine oxides
RU2148406C1 (ru) Способ увеличения цитотоксичности химиотерапевтического агента, набор для лечения
US5215738A (en) Benzamide and nicotinamide radiosensitizers
CA1338445C (en) 1,2,4-benzotriazine oxides as radiosensitizers and selective cytotoxic agents
JP2793312B2 (ja) 放射線増感剤および選択的な細胞毒素剤としての1,2,4―ベンゾトリアジンオキシド
JP3034541B2 (ja) 放射線増感剤および選択的細胞毒性物質としての1,2,4―ベンゾトリアジンオキシド
US4652562A (en) Quinoline derivatives and pharmaceutical compositions
CA2001903C (en) 1,2,4-benzotriazine oxides as radiosensitizers and selective cytotoxic agents
WO1986006628A1 (en) Benzamide and nicotinamide radiosensitizers
KR19990079186A (ko) 방사선 감응제 및 선택적인 세포독성제로서의 1,2,4-벤조트리아진 산화물
JPH1149777A (ja) ヘテロ5員環縮合ピリジン系テロメラーゼ阻害剤

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees