JP2791975B2 - 施肥・播種機の警報装置 - Google Patents

施肥・播種機の警報装置

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JP2791975B2
JP2791975B2 JP18762997A JP18762997A JP2791975B2 JP 2791975 B2 JP2791975 B2 JP 2791975B2 JP 18762997 A JP18762997 A JP 18762997A JP 18762997 A JP18762997 A JP 18762997A JP 2791975 B2 JP2791975 B2 JP 2791975B2
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節生 武野
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ホッパ内の粒状肥料、
種子を圃場に放出する施肥、播種機の警報装置に関す
る。 【0002】 【従来技術】例えば、施肥機においては、機体走行に伴
って圃面上に溝を形成し、この溝内にホッパ内の粒状肥
料を繰出し装置により施肥ホース内へ投入し、該ホース
内に設けられた排出ばね杆に沿わせて落下させ、圃場に
形成された溝内に放出する構成となっている。 【0003】 【発明が解決しようとする問題点】施肥ホースの下端放
出口は圃面に近接しているため、該放出口には、泥等が
詰まり、施肥が圃面に放出されない虞れがあった。 【0004】 【問題点を解決するための手段】本発明は斯かる事情に
鑑みてなされたものであり、施肥ホースの下端放出口に
詰まりが生じた場合には警報を発せしめるようにし、ま
た圃場条件等に応じての警報を可能とした警報装置の提
供を本発明は目的としている。 【0005】本発明は粒状肥料、種子を圃場に放出する
施肥、播種機において、粒状肥料、種子の通流経路に配
され、該通流経路下端部放出口の出口近傍に設けられた
検出装置に粒状肥料、種子、泥土等が付着することによ
り出力電圧値が変化する電気回路と、該電気回路の出力
電圧の基準値が変更設定可能である設定器と、前記電気
回路の出力電圧値と該設定器にて設定された基準値とを
比較する比較器と、該比較器の検出結果に基づいて動作
される警報器とを具備するよう構成するとともに、前記
通流経路下端部放出口の出口近傍に設けられた検出装置
は、所定の電圧が印加される検出器とボデイスアースさ
れる樋部とで構成し、基端部を絶縁体で絶縁され、棒状
をした金属製の該検出器は、通流経路下端部放出口の出
口近傍にその先端が位置するように配設されていること
を特徴とする。 【0006】 【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。第1図は、乗用田植機の植付部に側条施肥
機を取付けた状態の左側面図である。図においてAは走
行機体であり、その後部の3点リンク機構7に植付け部
Bが装着している。植付部Bは、フロート6上に苗載台
8を設置し、走行機体Aからの動力が伝動ケース9内の
伝動機構を介して植付爪10に伝達される。植付部の後
部には側状施肥機11が装着されている。 【0007】第2図は側条施肥機の左側面図である。側
条施肥機11は、伝動ケース9の上面に立設されている
図示しない支柱の上端部に横設された支持フレーム19
に各条毎のロールケース21の前部を夫々取付けて植付
部Bに装着している。 ロールケース21の上側にはホ
ッパ20が設けられており、またロールケース21の下
側には、施肥ホース4が取付けられている。粒状肥料、
種子の通流経路である施肥ホース4の下端部には樋部2
が形成されており、その前側に作溝体1が設けられてい
る。 【0008】第3図は、ロールケース21の側断面図で
ある。ロールケース21の上部には、植付爪10の駆動
軸28が左右歩行に貫通しており、該植付爪駆動軸28
の回転がベベルギヤを介して上下方向に延設されたロー
ル駆動軸29に伝達されている。ロール駆動軸29の下
部には繰出しロール23が装着されており、該繰出しロ
ール23はロールケース21に係止されたロール上蓋2
2及びロール下蓋24にて挟まれていて、繰出しロール
23はロール上蓋22及び下蓋24に摺接しつつ回転す
る。ロール上蓋22の後部には開口25が開設されてお
り、またロール下蓋24の前部にも開口27が開設され
ている。繰出しロール26の周縁には適幅離隔させて貫
通孔26が多数形成されており、ロール上蓋22の開口
25より落入した粒状肥料は、回転する繰出しロール2
3の貫通孔26内に嵌入し、繰出しロール23の回転に
伴って、180 度移動されて、ロール下蓋24の前部にお
ける開口27より施肥ホース4内に落入される。 【0009】ロール下蓋24の下面中央には、排出ばね
杆3の上端部が取付けられており、該排出ばね杆3は施
肥ホース4内に位置し、施肥ホース4の下端放出口から
樋部2内に延設されて、その下部にまで達している。 【0010】第4図は、施肥ホース4の下端部の側断面
図、第5図は作溝体1及び樋部2の平面図である。施肥
ホース4の下端部には略鉛直となり、後部が開放された
平面視コ字状をした金属製の樋部2が連設されており、
施肥ホース4を貫通した排出ばね杆3の下部は樋部2内
下部に位置して、施肥ホース4内に落入した粒状肥料は
排出ばね杆3にて案内されて樋部2の下端放出口から落
下される。樋部2の前側には作溝体1が取付けられてお
り、走行機体の前進に伴って作溝体1は圃面に溝を形成
する。 【0011】樋部2の右側面の後部上側には、基端部を
絶縁体5aで絶縁され、棒状をした金属製の検出器5
が、通流経路下端部放出口の出口近傍にて樋部2の中央
部にその先端が位置するように略水平となって配設され
ている。検出器5には所定の電圧が印加されており、ま
た樋部2はボデイアースされている。斯かる構成と同様
の繰出しロール21、施肥ホース4等の繰出し機構が各
条毎(本実施例においては4条)に設けられている。 【0012】第6図は、本発明装置の要部電気回路図で
ある。各条毎に設けられた4つの検器5は一括され、抵
抗12を介してバッテリの正極ラインに連なると共に比
較器15の一端に接続されている。また各検出器5を取
付けた樋部2はボデイアースに接続されている。従って
いずれかの検出器5と樋部2との間に、泥、肥料等が詰
まると、検出器5と樋部2との間は抵抗を介して接続さ
れ、検出器5はボデイスアースに連なることになり、比
較器15の−入力電位は低下することになる。 【0013】比較器15の+入力端子は、抵抗13と可
変抵抗14との接続点に接続されており、その+入力電
位は可変抵抗14の抵抗値により定まり、該抵抗値を変
更することにより+入力電位は変更される。比較器15
は+入力電位が−入力電位よりも高い場合にハイレベル
信号を出力する。 【0014】比較器15の出力はスイッチトランジスタ
16に与えられており、比較器15のハイレベル出力に
よりスイッチトランジスタ16がオンして警報ランプ1
7が点灯される。 【0015】 【作用】叙上の如く構成された施肥機による施肥作業は
次のように行われる。走行機体Aの走行に伴って、作溝
体1は田面上に溝を形成する一方、ロール駆動軸29は
走行機体Aの動力が伝達されて回転駆動される。 【0016】従ってホッパ20からロールケース21内
に落入した粒状肥料は、ロール上蓋22の開口25より
繰出しロール23の貫通孔26内に嵌入し、繰出しロー
ル23の回転により180 度移動されてロール下蓋24の
開口27より施肥ホース4内に落入され、施肥ホース4
の下端放出部から樋部2を通って、作溝体1にて形成さ
れた溝内に放出される。 【0017】而して、樋部2内に、泥、肥料等が付着す
ると、電圧が印加された検出器5と、ボデイスアースに
接続された樋部2とは、泥、肥料等により短絡されるこ
とになり、比較器15の−入力電位は低下して+入力電
位よりも低くなり、比較器15出力はハイレベルとなっ
て警報ランプ17が点灯される。これにより作業者は樋
部2に詰まりが生じていることを知り、所要の処置を施
すことになる。 【0018】第7図は本発明の他の実施例を示すもので
あり、樋部2の左、右各側部内面に一対の電極30,3
0を対向させて貼着し、両電極30間に電圧を印加した
ものであり、各電極30間に泥、肥料等が詰ると、各電
極30間の静電容量が変化することによる電圧上昇を捉
えて警報ランプを動作させるようにしている。 【0019】 【効果】本発明によれば、粒状肥料、種子の通流経路に
配され、該通流経路下端部放出口の出口近傍に設けられ
た検出装置に粒状肥料、種子、泥土等が付着することに
より出力電圧値が変化する電気回路と、該電気回路の出
力電圧の基準値が変更設定可能である設定器と、前記電
気回路の出力電圧値と該設定器にて設定された基準値と
を比較する比較器と、該比較器の検出結果に基づいて動
作される警報器とを具備するよう構成したから、詰りの
発生を可動部なしに容易に捉えることができるので、施
肥、播種されない箇所の発生を未然に防止でき、検出部
を損傷する虞がない。さらに、可変抵抗の設定値の変更
により、比較器の基準値が変更されるので、施肥、播種
の条数、圃場条件、肥料の種類に応じた最適の基準値を
選択設定できる。即ち、条数が多い場合、圃場に水が多
い場合、肥料が吸湿し易くまた導電度が高い場合等検出
器5〜樋部2間の抵抗低下要因が大である場合には可変
抵抗14の値を小さくして基準値を低く選定すればよ
い。また、通流経路下端部放出口の出口近傍に設けられ
た検出装置は、所定の電圧が印加される検出器とボデイ
スアースされる樋部とで構成し、基端部を絶縁体で絶縁
され、棒状をした金属製の検出器は、通流経路下端部放
出口の出口近傍にその先端が位置するように配設されて
いるから、通流経路下端部放出口の出口近傍で、精度が
良く、しかも、簡単な構成の検出装置をえることがで
き、粒状肥料、種子、泥土等が通流経路下端部放出口の
出口近傍に付着することによる出力電圧値の変化を正確
に検出できるすぐれた特徴を有する。 【0020】さらに本実施例においては、検出回路が条
数に関係なく1個でよく、また検出レベルの変更も、1
つの可変抵抗の設定変更でよいため、経済性、操作性に
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】側条施肥機を装着した田植機の左側面図 【図2】側条施肥機の左側面図 【図3】その要部の拡大断面図 【図4】施肥ホース下部の断面図 【図5】同平面図 【図6】本発明装置の要部電気回路図 【図7】本発明の他の実施例における施肥ホース下部の
平面図 【符号の説明】 A 走行機体 B 植付部 1 作溝体 2 樋部 3 排出ばね杆 4 施肥ホース 5 検出器 5a 絶縁体 11 側条施肥機 14 可変抵抗 15 比較機 17 警報ランプ 20 ホッパ 21 ロールケース 23 繰出しロール
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01C 15/00 A01C 7/20

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.粒状肥料、種子を圃場に放出する施肥、播種機にお
    いて、粒状肥料、種子の通流経路に配され、該通流経路
    下端部放出口の出口近傍に設けられた検出装置に粒状肥
    料、種子、泥土等が付着することにより出力電圧値が変
    化する電気回路と、該電気回路の出力電圧の基準値が変
    更設定可能である設定器と、前記電気回路の出力電圧値
    と該設定器にて設定された基準値とを比較する比較器
    と、該比較器の検出結果に基づいて動作される警報器と
    を具備するよう構成するとともに、前記通流経路下端部
    放出口の出口近傍に設けられた検出装置は、所定の電圧
    が印加される検出器とボデイスアースされる樋部とで構
    成し、基端部を絶縁体で絶縁され、棒状をした金属製の
    該検出器は、通流経路下端部放出口の出口近傍にその先
    端が位置するように配設されていることを特徴とする警
    報装置。
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