JP2608859C - - Google Patents

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JP2608859C
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gutter
fertilizer
hose
groove
roll
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、ホッパ内の粒状肥料,種子を圃面に放出する施肥,播種機に関する
。 【0002】 【従来技術】 例えば、施肥機においては、機体走行に伴って圃面上に溝を形成し、この溝内
にホッパ内の粒状肥料を繰出し装置により施肥ホース内へ投入し、該ホース内に
設けられた排出ばね杆に沿わせて落下させ、圃面に形成された溝内に放出する構
成となっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 施肥ホースの下端放出口は圃面に近接しているため、該放出口には泥等が詰り
、肥料が圃面に放出されない虞があった。又、泥土の付着による樋部での詰りを
検出するための検出器を設けることが考えられるが、これが下部に設けられてい
ると、粒状肥料,種子は、この泥土付着位置より上側の樋部後部の開放部から溝
内へ放出されるから、粒状肥料,種子の放出には支障を来たさないにもかかわら ず、前記検出器は頻繁に泥土の検出を行い、その都度警報を発する。 本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、無駄な詰りによる警報の発生
を防止した施肥,播種機の提供を本発明は目的としている。 【0004】 【課題を解決するための手段】 本発明に係る施肥,播種機は、粒状肥料,種子を圃場に放出する施肥,播種機
において、粒状肥料,種子を落入すべき溝を作成する作溝体と、該作溝体の後側
に設けられ、前記溝へ落入すべき粒状肥料,種子を案内し、平面視で後側が開放
されたコ字状をなす導電材料からなる樋部と、該樋部の上部に下端部を連設され
、粒状肥料,種子を樋部へ案内するホースと、前記樋部の上部であって、前記ホ
ースの下端開口部直近位置に前記樋部と絶縁されて樋部内に突出させた電極及び
前記樋部により構成されており、粒状肥料,種子,泥土等の樋部への付着を検出
する検出器とを具備することを特徴とする。 【0005】 【作用】 本発明にあっては、樋部は作溝体の後方にあって、作溝体によって形成された
溝内を移動するから、それ自体の排土作用は小さく土の付着が少なくて済み、ま
た例え付着しても、後方が開放されているので泥土等が付着しても、とれ易く詰
りが生じ難い。樋部内に粒状肥料,種子,泥土が詰ると、樋部からなる一方の電
極と樋部内に突出させた他方の電極との間の静電容量が変化して、検出器は樋部
内における詰りを検出する。またこの樋部の上部であってホースの下端開口部直
近位置に検出器を設けているので、検出器が、飛散する土等から受ける影響が少
なく、しかも可動部がないので長期間にわたって安定した検出機能を確保し得る
。 【0006】 【実施例】 以下本発明をその実施例を示す図面に基づいて詳述する。図1は、乗用田植機
の植付部に側条施肥機を取付けた状態の左側面図である。図においてAは走行機
体であり、その後部の3点リンク機構7に植付け部Bを装着している。植付部B は、フロート6上に苗載台8を設置し、走行機体Aからの動力が伝動ケース9内
の伝動機構を介して植付爪10に伝達される。植付部の後部には側条施肥機11が装
着されている。 【0007】 図2は側条施肥機の左側面図である。側条施肥機11は、伝動ケース9の上面に
立設されている図示しない支柱の上端部に横設された支持フレーム19に各条毎の
ロールケース21の前部を夫々取付けて植付部Bに装着している。ロールケース21
の上側にはホッパ20が設けられており、またロールケース21の下側には、施肥ホ
ース4が取付けられている。施肥ホース4の下端部には樋部2が形成されており
、その前側に作溝体1が設けられている。 【0008】 図3は、ロールケース21の側断面図である。ロールケース21の上部には、植付
爪10の駆動軸28が左右方向に貫通しており、該植付爪駆動軸28の回転がベベルギ
ヤを介して上下方向に延設されたロール駆動軸29に伝達されている。ロール駆動
軸29の下部には繰出しロール23が装着されており、該繰出しロール23はロールケ
ース21に係止されたロール上蓋22及びロール下蓋24にて挟まれていて、繰出しロ
ール23はロール上蓋22及び下蓋24に摺接しつつ回転する。 【0009】 ロール上蓋22の後部には開口25が開設されており、またロール下蓋24の前部に
も開口27が開設されている。繰出しロール23の周縁には適幅離隔させて貫通孔26
が多数形成されており、ロール上蓋22の開口25より落入した粒状肥料は、回転す
る繰出ロール23の貫通孔26内に嵌入し、繰出しロール23の回転に伴って180度移
動されて、ロール下蓋24の前部における開口27より施肥ホース4内に落入される
。ロール下蓋24の下面中央には、排出ばね杆3の上端部が取付けられており、該
排出ばね杆3は施肥ホース4内に位置し、施肥ホース4の下端放出口から樋部2
内に延設されて、その下部にまで達している。 【0010】 図4は、施肥ホース4の下端部の側断面図、図5は作溝体1及び樋部2の平面
図である。施肥ホース4の下端部には略鉛直となり、後部が開放された平面視コ 字状をした金属製の樋部2が連設されており、施肥ホース4を貫通した排出ばね
杆3の下部は樋部2内下部に位置して、施肥ホース4内に落入した粒状肥料は排
出ばね杆3にて案内されて樋部2の下端放出口から溝内へ落下される。樋部2の
前側には作溝体1が取付けられており、走行機体の前進に伴って作溝体1は圃面
に溝を形成する。 【0011】 樋部2の右側面の後部上側には、基端部を絶縁体5aで絶縁され、棒状をした金
属製の検出器5が、樋部2の中央部にその先端が位置するように略水平となって
配設されている。検出器5には所定の電圧が印加されており、また樋部2はボデ
ィアースされている。斯かる構成と同様の繰出しロール21、施肥ホース4等の繰
出し機構が各条毎(本実施例においては4条)に設けられている。 【0012】 図6は、本発明装置の要部電気回路図である。各条毎に設けられた4つの検出
器5は一括され、抵抗12を介してバッテリの正極ラインに連なると共に比較器15
の一端に接続されている。また各検出器5を取付けた樋部2はボディアースに接
続されている。従っていずれかの検出器5と樋部2との間に、泥、肥料等が詰る
と、検出器5と樋部2との間はその抵抗を介して接続され、検出器5はボディア
ースに連なることになり、比較器15の−入力電位は低下することになる。 【0013】 比較器15の+入力端子は、抵抗13と可変抵抗14との接続点に接続されており、
その+入力電位は可変抵抗14の抵抗値により定まり、該抵抗値を変更することに
より+入力電位は変更される。比較器15は+入力電位が−入力電位よりも高い場
合にハイレベル信号を出力する。比較器15の出力はスイッチトランジスタ16に与
えられており、比較器15のハイレベル出力によりスイッチトランジスタ16がオン
して警報ランプ17が点灯される。 【0014】 叙上の如く構成された施肥機による施肥作業は次のように行われる。走行機体
Aの走行に伴って、作溝体1は田面上に溝を形成する一方、ロール駆動軸29は走
行機体Aの動力が伝達されて回転駆動される。従ってホッパ20からロールケース 21内に落入した粒状肥料は、ロール上蓋22の開口25より繰出しロール23の貫通孔
26内に嵌入し、繰出しロール23の回転により180度移動されてロール下蓋24の開
口27より施肥ホース4内に落入され、排出ばね杆3に案内されて施肥ホース4の
下端放出部から樋部2を通って、作溝体1にて形成された溝内に放出落入される
。 【0015】 而して、樋部2に泥,肥料等が付着すると、電圧が印加された検出器5と、ボ
ディアースに接続された樋部2とは、泥,肥料等により短絡されることになり、
比較器15の−入力電位は低下して+入力電位よりも低くなり、比較器15の出力は
ハイレベルとなって警報ランプ17が点灯される。これにより作業者は樋部2に詰
りが生じていることを知り、所要の処置を施すことになる。 【0016】 図7は本発明の他の実施例を示すものであり、樋部2の左,右各側部内面に一
対の電極30,30を対向させて貼着し、両電極30間に電圧を印加したものであり、
各電極30間に泥,肥料等が詰ると、各電極30間の静電容量が変化することによる
電圧上昇を捉えて警報ランプを動作させるようにしている。なお上述の実施例で
は可変抵抗の設定値の変更により、比較器の基準値が変更されるので、施肥,播
種の条数、圃場条件、肥料の種類に応じた最適の基準値を選択設定できる。例え
ば条数が多い場合、圃場に水が多い場合、肥料が吸湿し易くまた導電度が高い場
合等検出器5〜樋部2間の抵抗低下要因が大である場合には可変抵抗14の値を小
さくして基準値を低く選定すればよい。さらに本実施例においては、検出回路が
条数に関係なく1個でよく、また検出レベルの変更も、1つの可変抵抗の設定変
更でよいため、経済性,操作性に優れた効果を奏する。 【0017】 【発明の効果】 以上の如き本発明によれば、樋部は後方が開放されているので施肥ホース等か
ら溝内へ直接粒状肥料,種子を落入するものに比し、詰まりが生じ難い。つまり
一旦これらに泥土が付着しても後部の開放部からとれ易いからである。しかも検
出器によりこれらの付着が検出でき、必要な対策を速やかに取ることができて、 施肥,播種されない箇所の発生を未然に防止できる。 【0018】 また、検出器を、樋部を一方の電極とし、樋部内に突出させた電極を他方の電
極として、両電極間の静電容量の変化により、樋部内の詰りを検出する構成にし
たので、可動部がなく常に高い信頼性が得られると共に、一方の電極は樋部の内
面により広い電極面積が確保され、しかも両電極は樋部内に露出しているので樋
部内の詰りを高感度に高精度に検出できる。更に検出器を樋部の上部であってホ
ースの下端開口部直近位置に設けたことで泥土が検出器へ与える影響が少い。即
ち検出器は泥土の付着による樋部での詰り検出を目的としているが、これが下部
に設けられていると、頻繁に泥土の検出を行う。しかし粒状肥料,種子はこの泥
土付着位置より上側の樋部後部の開放部から溝内へ放出され、支障を来さないか
らである。つまり検出器を樋部上部に設けたことで無駄な詰りによる警報の発生
を防止できるとともに、検出器に可動部がないことにより、長期にわたり高い信
頼性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 側条施肥機を装着した田植機の左側面図である。 【図2】 側条施肥機の左側面図である。 【図3】 図2の要部の拡大断面図である。 【図4】 施肥ホース下部の断面図である。 【図5】 施肥ホース下部の平面図である。 【図6】 本発明装置の要部電気回路図である。 【図7】 本発明の他の実施例における施肥ホース下部の平面図である。 【符号の説明】 A 走行機体 B 植付部 1 作溝体 2 樋部 3 排出ばね杆 4 施肥ホース 5 検出器 5a 絶縁体 11 側条施肥機 14 可変抵抗 15 比較器 17 警報ランプ 20 ホッパ 21 ロールケース 23 繰出しロール

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 粒状肥料,種子を圃場に放出する施肥,播種機において、粒状肥
    料,種子を落入すべき溝を作成する作溝体と、該作溝体の後側に設けられ、前記
    溝へ落入すべき粒状肥料,種子を案内し、平面視で後側が開放されたコ字状をな
    す導電材料からなる樋部と、該樋部の上部に下端部を連設され、粒状肥料,種子
    を樋部へ案内するホースと、前記樋部の上部であって、前記ホースの下端開口部
    直近位置に前記樋部と絶縁されて樋部内に突出させた電極及び前記樋部により構
    成されており、粒状肥料,種子,泥土等の樋部への付着を検出する検出器とを具
    備することを特徴とする施肥,播種機。

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