JP2791151B2 - ロータリ圧縮機 - Google Patents
ロータリ圧縮機Info
- Publication number
- JP2791151B2 JP2791151B2 JP1315217A JP31521789A JP2791151B2 JP 2791151 B2 JP2791151 B2 JP 2791151B2 JP 1315217 A JP1315217 A JP 1315217A JP 31521789 A JP31521789 A JP 31521789A JP 2791151 B2 JP2791151 B2 JP 2791151B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crankshaft
- bearing
- rotary compressor
- eccentric
- rolling piston
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/0021—Systems for the equilibration of forces acting on the pump
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
- Compressor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主として空調用に使用されるロータリ圧縮
機に係り、特に、高速運転時の信頼性の確保および圧縮
機の性能向上に好適なロータリ圧縮機に関するものであ
る。
機に係り、特に、高速運転時の信頼性の確保および圧縮
機の性能向上に好適なロータリ圧縮機に関するものであ
る。
従来のロータリ圧縮機を第６図ないし第10図を参照し
て説明する。
て説明する。
第６図は、従来のロータリ圧縮機の縦断面図、第７図
は、第６図のII−II矢視断面図、第８図は、従来のクラ
ンク軸の副軸受側下端に第３のバランサを配設したロー
タリ圧縮機の縦断面図、第９図は、第６図のロータリ圧
縮機のクランク軸のたわみモードを示す説明図、第10図
は、第８図のロータリ圧縮機のクランク軸のたわみモー
ドを示す説明図である。
は、第６図のII−II矢視断面図、第８図は、従来のクラ
ンク軸の副軸受側下端に第３のバランサを配設したロー
タリ圧縮機の縦断面図、第９図は、第６図のロータリ圧
縮機のクランク軸のたわみモードを示す説明図、第10図
は、第８図のロータリ圧縮機のクランク軸のたわみモー
ドを示す説明図である。
第６図に示すロータリ圧縮機は、回転子1aと固定子1b
とからなる電動機１と圧縮機構部２とをクランク軸３で
連結して密閉容器13内に収納してなるものである。
とからなる電動機１と圧縮機構部２とをクランク軸３で
連結して密閉容器13内に収納してなるものである。
圧縮機構部２は、密閉容器13に固定されたシリンダ４
と、このシリンダ４内に設けられたクランク軸３の偏心
部3aに自転自在に嵌合されたローリングピストン５と、
ローリングピストン５の回転に追従して往復動するベー
ン６と、シリンダ４の上，下端を密閉するとともに前記
クランク軸３を支持する主軸受７、副軸受８とからなっ
ている。
と、このシリンダ４内に設けられたクランク軸３の偏心
部3aに自転自在に嵌合されたローリングピストン５と、
ローリングピストン５の回転に追従して往復動するベー
ン６と、シリンダ４の上，下端を密閉するとともに前記
クランク軸３を支持する主軸受７、副軸受８とからなっ
ている。
クランク軸３の偏心部3aは、ローリングピストン５に
当接するピン部９と、主軸受７、副軸受８に当接するス
ラスト部10と、から構成されている。
当接するピン部９と、主軸受７、副軸受８に当接するス
ラスト部10と、から構成されている。
また、クランク軸３には、軸心中心に給油穴12が穿設
されており、主軸受７、副軸受８、ローリングピストン
５の各軸受内径に給油するように構成されている。
されており、主軸受７、副軸受８、ローリングピストン
５の各軸受内径に給油するように構成されている。
第７図に示すように、ピン部９の軸心０′は、クラン
ク軸３の軸心０に対し、raだけ偏心しており、この偏心
量raに起因するアンバランス量ma・raがピン部に存在す
る。ここでmaはピン部の質量である。
ク軸３の軸心０に対し、raだけ偏心しており、この偏心
量raに起因するアンバランス量ma・raがピン部に存在す
る。ここでmaはピン部の質量である。
スラスト部10は、ピン部９の軸心０′を中心とする円
弧ACBと、クランク軸３の軸心０を中心とする円弧ADBと
で囲まれる部分で構成されている。本構成においても円
弧の軸心の違いによるアンバランス量mc・rcが存在す
る。
弧ACBと、クランク軸３の軸心０を中心とする円弧ADBと
で囲まれる部分で構成されている。本構成においても円
弧の軸心の違いによるアンバランス量mc・rcが存在す
る。
以上クランク軸の偏心部3aにはピン部のアンバランス
量ma・ra、スラスト部のアンバランス量mc・rcが存在
し、その総和Ｍ・Ｒが偏心部自体の形状によるアンバラ
ンス量となる。
量ma・ra、スラスト部のアンバランス量mc・rcが存在
し、その総和Ｍ・Ｒが偏心部自体の形状によるアンバラ
ンス量となる。
さらに、ローリングピストン５は、ピン部と同一偏心
中心にてシリンダ内を回転するため、ローリングピスト
ンの質量をmrとするmr・raのアンバランス量がピン部に
加わることになる。
中心にてシリンダ内を回転するため、ローリングピスト
ンの質量をmrとするmr・raのアンバランス量がピン部に
加わることになる。
クランク軸が角速度ωで回転すると、偏心部には遠心
力（MR＋mrra）ω２が働くことになる。
力（MR＋mrra）ω２が働くことになる。
さて、上記クランク軸偏心部およびローリングピスト
ンによる偏心回転力に対する消去用釣り合い錘り（以下
バランサという）として、クランク軸３の主軸受側に固
定された回転子1aの下端部に第１のバランサ14、回転子
1aの上端部に第２のバランサ15を取り付けている。
ンによる偏心回転力に対する消去用釣り合い錘り（以下
バランサという）として、クランク軸３の主軸受側に固
定された回転子1aの下端部に第１のバランサ14、回転子
1aの上端部に第２のバランサ15を取り付けている。
また、バランサの構成では、第８図に示すように、上
記第1,第２のバランサの他に、クランク軸３の副軸受側
端部に第３のバランサ16を配設したものもある。
記第1,第２のバランサの他に、クランク軸３の副軸受側
端部に第３のバランサ16を配設したものもある。
これらのバランサを配設した例における、クランク軸
のたわみモードを第９図および第10図に示す。
のたわみモードを第９図および第10図に示す。
第９図は、第３のバランサを配設しない例、第10図
は、第３のバランサを配設した例を示すが、いずれの場
合においても、主軸受７および副軸受８内でクランク軸
３はたわみ、軸受の上下端で軸受クリアランスが減少し
軸受の上下端で片あたりを発生する。
は、第３のバランサを配設した例を示すが、いずれの場
合においても、主軸受７および副軸受８内でクランク軸
３はたわみ、軸受の上下端で軸受クリアランスが減少し
軸受の上下端で片あたりを発生する。
なお、この種の装置として関連するものには、例え
ば、特開平１−104996号公報が挙げられる。
ば、特開平１−104996号公報が挙げられる。
上記従来技術において、クランク軸の偏心部およびロ
ーリングピストンによる偏心回転力と、それに対する消
去用バランサとによるシャフトのたわみに対し、クラン
ク軸が高速で回転すると各アンバランス部に働く遠心力
は角速度ωの２乗に比例して増加する。このため、クラ
ンク軸の各部のたわみ量が増大し、主軸受および副軸受
の上下端の片あたり量が増大するという問題があった。
この片あたり量の増大により、軸受上下端でクランク軸
と軸受の焼き付きを発生させるための信頼性が低下する
という問題点があった。さらに片あたりにより摺動ロス
が増加し圧縮機の入力が増加するという問題があった。
ーリングピストンによる偏心回転力と、それに対する消
去用バランサとによるシャフトのたわみに対し、クラン
ク軸が高速で回転すると各アンバランス部に働く遠心力
は角速度ωの２乗に比例して増加する。このため、クラ
ンク軸の各部のたわみ量が増大し、主軸受および副軸受
の上下端の片あたり量が増大するという問題があった。
この片あたり量の増大により、軸受上下端でクランク軸
と軸受の焼き付きを発生させるための信頼性が低下する
という問題点があった。さらに片あたりにより摺動ロス
が増加し圧縮機の入力が増加するという問題があった。
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためにな
されたもので、クランク軸偏心部のアンバランス量を大
幅に低減でき、主軸受および副軸受の上下端の片あたり
量を低下させ、圧縮機を高速で運転させる際の信頼性を
確保し、圧縮機の入力を低減しうるロータリ圧縮機を提
供することを、その目的とするものである。
されたもので、クランク軸偏心部のアンバランス量を大
幅に低減でき、主軸受および副軸受の上下端の片あたり
量を低下させ、圧縮機を高速で運転させる際の信頼性を
確保し、圧縮機の入力を低減しうるロータリ圧縮機を提
供することを、その目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明に係るロータリ圧
縮機の構成は、電動機と圧縮機構部とをクランク軸で連
結して密閉容器内に収納したものであって、上記圧縮機
構部は、シリンダと、シリンダ内に設けられたクランク
軸の偏心部に嵌入されたローリングピストンと、このロ
ーリングピストンの回転に追従して往復動するベーン
と、前記シリンダの両端を密閉するとともに前記クラン
ク軸を支持する主，副軸受とからなり、前記クランク軸
の偏心部は、ローリングピストンに当接するピン部と、
主軸受，副軸受に当接するスラスト部とを有するロータ
リ圧縮機において、上記ピン部の上下端部を貫通する複
数個の縦穴を設け、上記スラスト部の幅を許容できる限
り小さくして、前記ピン部の幅を許容できる限り小さく
するとともに、前記ピン部と前記スラスト部との間をク
ランク軸の軸心に対して同心円となる形状に形成したも
のである。
縮機の構成は、電動機と圧縮機構部とをクランク軸で連
結して密閉容器内に収納したものであって、上記圧縮機
構部は、シリンダと、シリンダ内に設けられたクランク
軸の偏心部に嵌入されたローリングピストンと、このロ
ーリングピストンの回転に追従して往復動するベーン
と、前記シリンダの両端を密閉するとともに前記クラン
ク軸を支持する主，副軸受とからなり、前記クランク軸
の偏心部は、ローリングピストンに当接するピン部と、
主軸受，副軸受に当接するスラスト部とを有するロータ
リ圧縮機において、上記ピン部の上下端部を貫通する複
数個の縦穴を設け、上記スラスト部の幅を許容できる限
り小さくして、前記ピン部の幅を許容できる限り小さく
するとともに、前記ピン部と前記スラスト部との間をク
ランク軸の軸心に対して同心円となる形状に形成したも
のである。
なお付記すると、上記目的は、クランク軸の偏心部が
ローリングピストンと当接するピン部と、主軸受、副軸
受に当接するスラスト部からなるロータリ圧縮機におい
て、前記ピン部の幅を許容できる限り小さくするととも
に上記ピン部の上下端部を貫通する複数個の縦穴を配
し、さらに、前記スラスト部の幅を許容できる限り小さ
くし、前記ピン部と前記スラスト部の間をクランク軸の
軸心に対する同心円部を配設することにより達成され
る。
ローリングピストンと当接するピン部と、主軸受、副軸
受に当接するスラスト部からなるロータリ圧縮機におい
て、前記ピン部の幅を許容できる限り小さくするととも
に上記ピン部の上下端部を貫通する複数個の縦穴を配
し、さらに、前記スラスト部の幅を許容できる限り小さ
くし、前記ピン部と前記スラスト部の間をクランク軸の
軸心に対する同心円部を配設することにより達成され
る。
〔作用〕 本発明を開発した考え方と上記技術的手段にもとづく
働きとは次のとおりである。
働きとは次のとおりである。
ロータリ圧縮機の主軸受および副軸受の上下端の片あ
たり量を低下させるためには、クランク軸の偏心部およ
びローリングピストンによる偏心回転力を低下させるこ
とが有効である。
たり量を低下させるためには、クランク軸の偏心部およ
びローリングピストンによる偏心回転力を低下させるこ
とが有効である。
このうち、クランク軸の偏心部のアンバランス量を低
下させることは、 ．ローリングピストンに当接するピン部の幅を許容で
きる限り小さくする。
下させることは、 ．ローリングピストンに当接するピン部の幅を許容で
きる限り小さくする。
．ピン部の偏心方向に複数個の縦穴を配し、偏心部質
量を低下させる。
量を低下させる。
．偏心形状を有するスラスト部の幅を許容できる限り
小さくする。
小さくする。
．ピン部、スラスト部の間はクランク軸の軸心と同心
円状にしアンバランスをなくす。
円状にしアンバランスをなくす。
という４つの技術的手段を同時に実施することにより可
能になる。
能になる。
以下、本発明の各実施例を第１図ないし第５図により
説明する。
説明する。
第１図は、本発明の一実施例に係るロータリ圧縮機の
縦断面図、第２図は、第１図のＩ−Ｉ矢視断面図、第３
図は、第１図のロータリ圧縮機のクランク軸のたわみモ
ードを示す説明図、第４図は、本発明の他の実施例に係
るロータリ圧縮機の縦断面図、第５図は、第４図のロー
タリ圧縮機のたわみモードを示す説明図である。
縦断面図、第２図は、第１図のＩ−Ｉ矢視断面図、第３
図は、第１図のロータリ圧縮機のクランク軸のたわみモ
ードを示す説明図、第４図は、本発明の他の実施例に係
るロータリ圧縮機の縦断面図、第５図は、第４図のロー
タリ圧縮機のたわみモードを示す説明図である。
第１図に示すロータリ圧縮機は、回転子1aと固定子1b
とからなる電動機１と圧縮機構部２とをクランク軸３で
連結して密閉容器13内に収納してなるものである。
とからなる電動機１と圧縮機構部２とをクランク軸３で
連結して密閉容器13内に収納してなるものである。
圧縮機構部２は、密閉容器13に固定されたシリンダ４
と、このシリンダ４内に設けられたクランク軸３の偏心
部3aに自転自在に嵌合されたローリングピストン５と、
ローリングピストン５の回転に追従して往復動するベー
ン６と、シリンダ４の上、下端を密閉するとともに前記
クランク軸３を支持する主軸受７、副軸受８とからなっ
ている。
と、このシリンダ４内に設けられたクランク軸３の偏心
部3aに自転自在に嵌合されたローリングピストン５と、
ローリングピストン５の回転に追従して往復動するベー
ン６と、シリンダ４の上、下端を密閉するとともに前記
クランク軸３を支持する主軸受７、副軸受８とからなっ
ている。
クランク軸３の偏心部3a、ローリングピストン５に当
接するピン部９と、主軸受７、副軸受８に当接するスラ
スト部10およびピン部９と、スラスト部10との間に位置
してクランク軸３の軸心に対し同心円である同心円部11
とから構成されている。
接するピン部９と、主軸受７、副軸受８に当接するスラ
スト部10およびピン部９と、スラスト部10との間に位置
してクランク軸３の軸心に対し同心円である同心円部11
とから構成されている。
また、クランク軸３には、クランク軸３の軸心中心に
給油穴12が穿設されており、主軸受７、副軸受８、ロー
リングピストン５の各軸受摺動面に給油するように構成
されている。
給油穴12が穿設されており、主軸受７、副軸受８、ロー
リングピストン５の各軸受摺動面に給油するように構成
されている。
ここで、ピン部９の幅はできる限り小さくしている。
ピン部の幅ｈの最小値としては、ピン部とローリングピ
ストンの最小油膜厚さおよびローリングピストンの運転
時の傾き等を考慮して許容できる最小値に決める。
ピン部の幅ｈの最小値としては、ピン部とローリングピ
ストンの最小油膜厚さおよびローリングピストンの運転
時の傾き等を考慮して許容できる最小値に決める。
従来のロータリ圧縮機のピン部の幅ｈは、シリンダ高
さＨの60〜80％程度であったが、本実施例では、ピン部
の幅ｈはシリンダ高さＨの45％まで小さくさせている。
さＨの60〜80％程度であったが、本実施例では、ピン部
の幅ｈはシリンダ高さＨの45％まで小さくさせている。
第２図に示すように、ピン部９には当該ピン部９を貫
通する貫通穴12を複数個（図では３個）、ピン部９の偏
心方向側に穿設している。この貫通穴12の穿設位置とし
ては、スラスト部10の外径より外側の位置であり、クラ
ンク軸３の軸心を通りピン部の偏心方向（Ｘ軸方向）と
直角な方向のＹ軸に対し、できるだけ離れていることが
望ましい。
通する貫通穴12を複数個（図では３個）、ピン部９の偏
心方向側に穿設している。この貫通穴12の穿設位置とし
ては、スラスト部10の外径より外側の位置であり、クラ
ンク軸３の軸心を通りピン部の偏心方向（Ｘ軸方向）と
直角な方向のＹ軸に対し、できるだけ離れていることが
望ましい。
また、第１図においてスラスト部10は、主軸受７、副
軸受８に当接する部分であるが、この部分の高さhsは、
クランク軸のスラスト荷重に耐え得るだけの厚さを確保
しできる限り薄肉としている。本実施例ではhsをシリン
ダ高さＨの９％程度まで薄くしている。
軸受８に当接する部分であるが、この部分の高さhsは、
クランク軸のスラスト荷重に耐え得るだけの厚さを確保
しできる限り薄肉としている。本実施例ではhsをシリン
ダ高さＨの９％程度まで薄くしている。
さらに、前記スラスト部10とピン部９の間の同心円部
11はクランク軸３の軸心に対し同心円となる形状に形成
している。これにより同部のアンバランス量を０にする
ことができる。
11はクランク軸３の軸心に対し同心円となる形状に形成
している。これにより同部のアンバランス量を０にする
ことができる。
以上の技術的手段を同時に実施することにより、本実
施例においてはクランク軸の偏心部のアンバランス量を
従来の40％まで低下させることが可能となった。さらに
ローリングピストン５の偏心回転によるアンバランスも
加えると従来の70％までアンバランス量を低下させるこ
とが可能となった。
施例においてはクランク軸の偏心部のアンバランス量を
従来の40％まで低下させることが可能となった。さらに
ローリングピストン５の偏心回転によるアンバランスも
加えると従来の70％までアンバランス量を低下させるこ
とが可能となった。
さて、第１図に示すように、クランク軸偏心部3aおよ
びローリングピストン５による偏心回転力に対するバラ
ンサとして、回転子1aの下端には第１のバランサ14、回
転子1aの上端には第２のバランサ15が取付けられている
が、これら各々のアンバランス量は、本実施例では、ク
ランク軸偏心部3aおよびローリングピストン５によるア
ンバランスが低下した分だけ低減されており、バランサ
を小型軽量化できる。
びローリングピストン５による偏心回転力に対するバラ
ンサとして、回転子1aの下端には第１のバランサ14、回
転子1aの上端には第２のバランサ15が取付けられている
が、これら各々のアンバランス量は、本実施例では、ク
ランク軸偏心部3aおよびローリングピストン５によるア
ンバランスが低下した分だけ低減されており、バランサ
を小型軽量化できる。
第３図は、本実施例のクランク軸のたわみモードを示
したもので、第９図に示した従来例のクランク軸のたわ
みモードにくらべ、主軸受および副軸受内でのクランク
軸のたわみ量が低下しており、軸受内での片あたりが低
減可能となった。
したもので、第９図に示した従来例のクランク軸のたわ
みモードにくらべ、主軸受および副軸受内でのクランク
軸のたわみ量が低下しており、軸受内での片あたりが低
減可能となった。
第４図は、本実施例をクランク軸の副軸受側下端に第
３のバランサ16を配設した圧縮機に適用したものであ
り、第５図は、そのクランク軸のたわみモードを示した
ものである。この場合の軸受内のクランク軸のたわみ量
も第一の実施例と同様に低減でき、軸受内の片あたり量
が低減可能となった。
３のバランサ16を配設した圧縮機に適用したものであ
り、第５図は、そのクランク軸のたわみモードを示した
ものである。この場合の軸受内のクランク軸のたわみ量
も第一の実施例と同様に低減でき、軸受内の片あたり量
が低減可能となった。
以上の各実施例によれば、クランク軸偏心部のアンバ
ランス量を大幅に低減できるので、軸受内のクランク軸
の片あたりを低減でき、クランク軸と軸受の焼き付きお
よび摩耗を防止できる。特に、クランク軸の各部のたわ
み量が増大する高速運転時における信頼性を確保でき
る。また、前記のように片あたり量を低減できるため、
摺動ロスを低下でき、圧縮機の入力を低減できて性能が
向上する。
ランス量を大幅に低減できるので、軸受内のクランク軸
の片あたりを低減でき、クランク軸と軸受の焼き付きお
よび摩耗を防止できる。特に、クランク軸の各部のたわ
み量が増大する高速運転時における信頼性を確保でき
る。また、前記のように片あたり量を低減できるため、
摺動ロスを低下でき、圧縮機の入力を低減できて性能が
向上する。
さらに、ピン部の幅をできる限り小さくしたので、ピ
ン部のローリングピストンの摺動ロスを低減でき、圧縮
機入力を低減できる効果がある。本実施例による圧縮機
入力は従来より1.5％低減できた。
ン部のローリングピストンの摺動ロスを低減でき、圧縮
機入力を低減できる効果がある。本実施例による圧縮機
入力は従来より1.5％低減できた。
以上詳細に説明したように、本発明によれば、クラン
ク軸偏心部のアンバランス量を大幅に低減でき、主軸受
および副軸受の上下端の片あたり量を低下させ、圧縮機
を高速で運転させる際の信頼性を確保し、圧縮機の入力
を低減しうるロータリ圧縮機を提供することができる。
ク軸偏心部のアンバランス量を大幅に低減でき、主軸受
および副軸受の上下端の片あたり量を低下させ、圧縮機
を高速で運転させる際の信頼性を確保し、圧縮機の入力
を低減しうるロータリ圧縮機を提供することができる。
第１図は、本発明の一実施例に係るロータリ圧縮機の縦
断面図、第２図は、第１図のＩ−Ｉ矢視断面図、第３図
は、第１図のロータリ圧縮機のクランク軸のたわみモー
ドを示す説明図、第４図は、本発明の他の実施例に係る
ロータリ圧縮機の縦断面、第５図は、第４図のロータリ
圧縮機のたわみモードを示す説明図、第６図は、従来の
ロータリ圧縮機の縦断面図、第７図は、第６図のII−II
矢視断面図、第８図は、従来のクランク軸の副軸受側下
端に第３のバランサを配設したロータリ圧縮機の縦断面
図、第９図は、第６図のロータリ圧縮機のクランク軸の
たわみモードを示す説明図、第10図は、第８図のロータ
リ圧縮機のクランク軸のたわみモードを示す説明図であ
る。 １……電動機、２……圧縮機構部、３……クランク軸、
3a……偏心部、４……シリンダ、５……ローリングピス
トン、６……ベーン、７……主軸受、８……副軸受、９
……ピン部、10……スラスト部、11……同心円部、13…
…密閉容器、17……貫通穴。
断面図、第２図は、第１図のＩ−Ｉ矢視断面図、第３図
は、第１図のロータリ圧縮機のクランク軸のたわみモー
ドを示す説明図、第４図は、本発明の他の実施例に係る
ロータリ圧縮機の縦断面、第５図は、第４図のロータリ
圧縮機のたわみモードを示す説明図、第６図は、従来の
ロータリ圧縮機の縦断面図、第７図は、第６図のII−II
矢視断面図、第８図は、従来のクランク軸の副軸受側下
端に第３のバランサを配設したロータリ圧縮機の縦断面
図、第９図は、第６図のロータリ圧縮機のクランク軸の
たわみモードを示す説明図、第10図は、第８図のロータ
リ圧縮機のクランク軸のたわみモードを示す説明図であ
る。 １……電動機、２……圧縮機構部、３……クランク軸、
3a……偏心部、４……シリンダ、５……ローリングピス
トン、６……ベーン、７……主軸受、８……副軸受、９
……ピン部、10……スラスト部、11……同心円部、13…
…密閉容器、17……貫通穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F04C 29/00
Claims (1)
- 【請求項１】電動機と圧縮機構部とをクランク軸で連結
して密閉容器内に収納したものであって、 上記圧縮機構部は、シリンダと、シリンダ内に設けられ
たクランク軸の偏心部に嵌入されたローリングピストン
と、このローリングピストンの回転に追従して往復動す
るベーンと、前記シリンダの両端を密閉するとともに前
記クランク軸を支持する主，副軸受とからなり、 前記クランク軸の偏心部は、ローリングピストンに当接
するピン部と、主軸受，副軸受に当接するスラスト部と
を有するロータリ圧縮機において、 上記ピン部の上下端部を貫通する複数個の縦穴を設け、 上記スラスト部の幅を許容できる限り小さくして、 前記ピン部の幅を許容できる限り小さくするとともに、 前記ピン部と前記スラスト部との間をクランク軸の軸心
に対して同心円となる形状に形成したことを特徴とする
ロータリ圧縮機。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1315217A JP2791151B2 (ja) | 1989-12-06 | 1989-12-06 | ロータリ圧縮機 |
| MYPI90002091A MY104542A (en) | 1989-12-06 | 1990-11-27 | Rotary compressor. |
| KR1019900019816A KR940011715B1 (ko) | 1989-12-06 | 1990-12-04 | 로터리 압축기 |
| US07/621,896 US5104297A (en) | 1989-12-06 | 1990-12-04 | Rotary compressor having an eccentric pin with reduced axial dimension |
| ES9003118A ES2028568A6 (es) | 1989-12-06 | 1990-12-05 | Compresor rotatorio. |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1315217A JP2791151B2 (ja) | 1989-12-06 | 1989-12-06 | ロータリ圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03179192A JPH03179192A (ja) | 1991-08-05 |
| JP2791151B2 true JP2791151B2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=18062807
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1315217A Expired - Fee Related JP2791151B2 (ja) | 1989-12-06 | 1989-12-06 | ロータリ圧縮機 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5104297A (ja) |
| JP (1) | JP2791151B2 (ja) |
| KR (1) | KR940011715B1 (ja) |
| ES (1) | ES2028568A6 (ja) |
| MY (1) | MY104542A (ja) |
Families Citing this family (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07233792A (ja) * | 1994-02-24 | 1995-09-05 | Nippondenso Co Ltd | ローリングピストン式真空ポンプ |
| US5713732A (en) * | 1995-03-31 | 1998-02-03 | Riney; Ross W. | Rotary compressor |
| US5529469A (en) * | 1995-09-13 | 1996-06-25 | Carrier Corporation | Vane hole cover for rotary compressor |
| US6171076B1 (en) * | 1998-06-10 | 2001-01-09 | Tecumseh Products Company | Hermetic compressor assembly having a suction chamber and twin axially disposed discharge chambers |
| KR20000067274A (ko) * | 1999-04-26 | 2000-11-15 | 이영복 | 로타리 피스톤엔진 |
| JP2000310187A (ja) * | 1999-04-28 | 2000-11-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 密閉型圧縮機 |
| US6315528B1 (en) * | 1999-05-27 | 2001-11-13 | Scroll Technologies | Terminal connection in small area of scroll compressor and method for carrying out same |
| JP3778730B2 (ja) * | 1999-07-01 | 2006-05-24 | 三洋電機株式会社 | 多気筒回転圧縮機の製造方法 |
| AUPQ221499A0 (en) * | 1999-08-13 | 1999-09-02 | Orbital Engine Company (Australia) Proprietary Limited | Compressor valve arrangement |
| KR20050031793A (ko) * | 2003-09-30 | 2005-04-06 | 삼성전자주식회사 | 용량가변 회전압축기 |
| CA2809945C (en) | 2010-08-30 | 2018-10-16 | Oscomp Systems Inc. | Compressor with liquid injection cooling |
| US9267504B2 (en) | 2010-08-30 | 2016-02-23 | Hicor Technologies, Inc. | Compressor with liquid injection cooling |
| CN109253086A (zh) * | 2017-07-13 | 2019-01-22 | 上海海立电器有限公司 | 一种压缩机 |
| CN108397392A (zh) * | 2018-01-17 | 2018-08-14 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 压缩机及其泵体组件 |
Family Cites Families (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US1983997A (en) * | 1934-12-11 | Multistage rotary compressor | ||
| US1543163A (en) * | 1923-05-09 | 1925-06-23 | Sven A Johnson | Compressor |
| US2153371A (en) * | 1935-11-27 | 1939-04-04 | Borg Warner | Refrigerating apparatus |
| DE2429456A1 (de) * | 1974-06-19 | 1976-01-08 | Bosch Gmbh Robert | Rollkolbenkompressor |
| JPS59201994A (ja) * | 1983-04-28 | 1984-11-15 | Daikin Ind Ltd | ステ−シヨナリ−ベ−ン型圧縮機 |
| JPS601385A (ja) * | 1983-06-17 | 1985-01-07 | Sanyo Electric Co Ltd | 圧縮機のバランス装置 |
| US4730996A (en) * | 1985-07-29 | 1988-03-15 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Rotary compressor with two discharge valves having different frequencies |
| US4881879A (en) * | 1987-12-24 | 1989-11-21 | Tecumseh Products Company | Rotary compressor gas routing for muffler system |
-
1989
- 1989-12-06 JP JP1315217A patent/JP2791151B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1990
- 1990-11-27 MY MYPI90002091A patent/MY104542A/en unknown
- 1990-12-04 KR KR1019900019816A patent/KR940011715B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1990-12-04 US US07/621,896 patent/US5104297A/en not_active Expired - Fee Related
- 1990-12-05 ES ES9003118A patent/ES2028568A6/es not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5104297A (en) | 1992-04-14 |
| KR940011715B1 (ko) | 1994-12-23 |
| JPH03179192A (ja) | 1991-08-05 |
| MY104542A (en) | 1994-04-30 |
| ES2028568A6 (es) | 1992-07-01 |
| KR910012547A (ko) | 1991-08-08 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2791151B2 (ja) | ロータリ圧縮機 | |
| KR880000933B1 (ko) | 스크롤 유체기계의 평형추장치 | |
| KR890000628B1 (ko) | 스크롤 유체기계 | |
| JPH0826761B2 (ja) | スクロール流体機械 | |
| JPS6285189A (ja) | スクロ−ル圧縮機 | |
| JPH0263117B2 (ja) | ||
| JPH0372840B2 (ja) | ||
| KR920008914B1 (ko) | 스크롤 유체기계 | |
| JPH0152591B2 (ja) | ||
| EP0468605B1 (en) | Scroll type fluid machinery | |
| JP2817512B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
| JPH0219675A (ja) | スクロール圧縮機用スラスト軸受機構 | |
| JPH04265485A (ja) | スクロール圧縮機 | |
| JPH04370386A (ja) | ロータリ圧縮機 | |
| JPS6118232Y2 (ja) | ||
| KR100487861B1 (ko) | 압축기의 밸런서 구조 | |
| JPS6343423Y2 (ja) | ||
| JP2687826B2 (ja) | 密閉形スクロール圧縮機 | |
| JP3687281B2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
| JP2566163Y2 (ja) | スクロール圧縮機 | |
| JPS6034837Y2 (ja) | 空気圧縮機 | |
| JPS58204987A (ja) | スクロ−ル流体機械 | |
| JPH03233185A (ja) | 回転式圧縮機 | |
| JPH0724566Y2 (ja) | エンジンのオイルポンプ装置 | |
| JPS62153591A (ja) | 回転式圧縮機 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080612 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080612 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090612 Year of fee payment: 11 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |