JP2790411B2 - コネクタ付組電線のコネクタ除去装置 - Google Patents

コネクタ付組電線のコネクタ除去装置

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JP2790411B2 JP16295493A JP16295493A JP2790411B2 JP 2790411 B2 JP2790411 B2 JP 2790411B2 JP 16295493 A JP16295493 A JP 16295493A JP 16295493 A JP16295493 A JP 16295493A JP 2790411 B2 JP2790411 B2 JP 2790411B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コネクタ付組電線、特
に自動車に使用されているワイヤハーネスからコネクタ
を除去する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の廃車は年間約400万台
と急増しており、その資源回収が急務となっている。こ
れを1台の自動車について見たとき、その中でも低圧回
路に使われるワイヤハーネスは例えば40kg程度も使
用されるものであって、このワイヤハーネスからの資源
回収も必要とされている。ワイヤハーネスは、銅線から
なる導体と、この導体を被覆する被覆材と、前記導体と
被覆材からなる電線を他の部材に接続するためのコネク
タ等によって構成されるものであり、ワイヤハーネス中
に占める各々の割合は、例えば導体が16kg、被覆材
が8kg、コネクタ等が16kg程度となっている。
【0003】従来、ワイヤハーネスからの資源回収は廃
車からワイヤハーネスを取り外した後、野外にワイヤハ
ーネスを集めて焼却する、いわゆる野焼きを行なって残
留した導体の銅のみを回収していたが、この方法におい
ては、ワイヤハーネスの焼却時に、被覆材材料である塩
化ビニルから有害な塩化水素ガスが発生するという問題
があるため、近年、この方法は使用されなくなった。
【0004】そこで、つぎの手段として、ワイヤハーネ
ス全体を細かく切断、粉砕し、その際にできる銅や塩化
ビニルの小片や粉末が混在した粉砕物の比重の差異を利
用して分離を行なう分離器によって物理的に分離しよう
とする試みがなされた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ワイヤハーネスの資源回収において、前記のように物理
的に銅や塩化ビニルを分離する方法を採る場合、ワイヤ
ハーネスを粉砕する際に電線に取り付けられたコネクタ
も同時に粉砕されるが、通常、コネクタのケースはポリ
ブチレンテレフタレート等の塩化ビニル以外の樹脂で作
られているので、塩化ビニルとは分離する必要がある反
面、ポリブチレンテレフタレートと塩化ビニルとの比重
の差があまりないために、これらの混在した粉砕物から
各々を分離することは非常に困難であった。
【0006】さらに、コネクタに内蔵されている端子の
材料は黄銅であるため、粉砕物の中には金属として前記
導体の銅と前記黄銅とが含まれることになり、これらの
分離が困難であった。
【0007】そこで、ワイヤハーネスを粉砕する前に予
めコネクタを除去しておく方法が試みられたが、この場
合のコネクタの除去作業は、作業者がコネクタに接続さ
れている電線を1本ずつ切断してコネクタを取り外すと
いった人手に頼るものであった。ところが、自動車1台
分のワイヤハーネスに付属するコネクタは数百個もあ
り、切断すべき電線の数は千数百本にも及ぶため、コネ
クタの除去作業は膨大な時間と労力を要する作業であっ
た。また、除去作業が作業者の人手に頼るものであるた
め、時によっては、数百個のコネクタの中には除去忘れ
が生じる場合もあるという懸念があった。
【0008】本発明は、前記の課題を解決するためにな
されたものであって、ワイヤハーネスのコネクタを能率
的、かつ確実に除去することのできるコネクタ除去装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1記載のコネクタ付組電線のコネクタ除去
装置は、主幹線から分岐した電線の端末にコネクタが設
けられてなるコネクタ付組電線を対象として前記電線か
ら前記コネクタを除去する装置であって、前記コネクタ
付組電線を移送させる移送経路と、前記コネクタ付組電
線をこの移送経路内において移送させる駆動機構と、前
記移送経路中に暖簾状に垂下するように配設された弾性
を有する複数の押さえ板を有し、前記移送経路中を前記
コネクタ付組電線が通過するときに、前記主幹線に対し
ては前記押さえ板の一部が変位してそのままの通過を許
し、前記コネクタの設けられた電線の端末に対しては前
記押さえ板の別の一部がこの電線の端末を前記移送経路
の下方に押し下げるよう案内する案内機構と、この案内
機構により前記電線の端末が下方に押し下げられたとき
に、前記コネクタ側を前記主幹線側から前記電線部分に
おいて切り離す切断機構とを具備してなることを特徴と
するものである。
【0010】また、請求項2記載のコネクタ付組電線の
コネクタ除去装置は、前記切断機構が、前記移送経路の
下方にこの移送経路の延在する方向に対してほぼ直交す
る方向に配置され、互いに当接してこの方向に相対移動
自在に設けられた一対の刃体と、これらの刃体を相対移
動するように駆動させる駆動機構とを備え、前記刃体が
それぞれ上方へ向けて複数の単位刃を櫛刃状に突出させ
た構成とされていることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】請求項1記載のコネクタ付組電線のコネクタ除
去装置によれば、コネクタ付組電線が駆動機構により移
送経路内を移送されつつ、コネクタ付組電線の電線端末
のみが案内機構により移送経路の下方に押し下げられる
ことによって切断機構に導かれて、この切断機構により
コネクタが設けられた電線の端末が切断される。
【0012】また、請求項2記載のコネクタ付組電線の
コネクタ除去装置によると、前記のようにコネクタ付組
電線の電線の端末のみが案内機構によって移送経路の下
方に押し下げられ切断機構に導かれた時に、この切断機
構に備えられた上方に向いた櫛刃状の一対の刃体が前記
電線の端末を捕えてこれを切断する。
【0013】
【実施例】つぎに、本発明の一実施例を図面を参照して
説明する。図4は、被処理物となるワイヤハーネス1
(コネクタ付組電線)を示す図であって、符号2は主幹
線、3は中分岐線、4は小分岐線、5は電線、6はコネ
クタである。主幹線2は中分岐線3を複数本束ねてテー
プで巻いたもの、中分岐線3は小分岐線4を複数本束ね
てテープで巻いたもの、小分岐線4は電線5を複数本束
ねてテープで巻いたものである。また、電線5は、直径
0.2〜0.5mm程度の銅の素線を数十本撚り合わせ
たものを導体として、その周囲を塩化ビニルの被覆材で
被覆したもので、その外径は数mm〜十数mm程度であ
り、ワイヤハーネス1全体では千数百本配されているも
のである。
【0014】一方、コネクタ6は、そのケースがプラス
チック材料の一つであるポリブチレンテレフタレートで
形成され、その内部に適宜数の端子が内蔵されたもので
あり、ワイヤハーネス1全体では数百個配されているも
のである。
【0015】つぎに、図1〜図3を用いて本実施例のコ
ネクタ除去装置の構成について説明する。図1はコネク
タ除去装置7の全体構成を示す図であって、コネクタ6
の除去に係わる部分として、電線切断装置8(切断機
構)、電線ガイド装置9(案内機構)、引張りロール1
0(駆動機構)、プレスロール11(駆動機構)が備え
られている。また、ワイヤハーネス1の搬送に係わる部
分としては、ベルトコンベヤ12(駆動機構)、搬送ロ
ール13a〜13c(駆動機構)、エプロン14、1
4、…、可動エプロン15a、15b、シュート16が
備えられている。そして、前記各種ロール、エプロンに
よってワイヤハーネスの移送経路が形成されて、ワイヤ
ハーネス1はベルトコンベヤ12側から引張りロール1
0側へこの移送経路上を移送されつつ、処理が行なわれ
るようになっている。
【0016】図2は電線切断装置および電線ガイド装置
部分を詳細に示したものであって、符号8は電線切断装
置、9は電線ガイド装置、10は引張りロール、13c
は搬送ロール、2は主幹線、4は小分岐線、5は電線、
6は3個の端子を有するコネクタである。
【0017】電線切断装置8は、搬送ロール13cの軸
方向に配置され、複数の単位刃が上方に向けて突出した
櫛刃状からなる固定刃17(刃体)と、固定刃17に対
して前記搬送ロール13cの軸方向に摺動可能に設置さ
れた固定刃17と同様の櫛刃状からなる可動刃18(刃
体)とによって構成されたものである。これら固定刃1
7および可動刃18は、刃の根元側に対して刃先側が電
線ガイド装置9側に傾斜するように角度をもって支持さ
れて、刃の先端の位置が後述する可動エプロン15a、
15bの上面に一致するように設置されている。また、
図3に示すように、前記固定刃17および可動刃18の
各単位刃間の溝21、21の幅は、電線5の外径より大
きく、小分岐線4の外径より小さく形成されている。
【0018】つぎに、電線ガイド装置9は、前記搬送ロ
ール13cの幅にほぼ一致した寸法に延びる角柱状のホ
ルダー19の下面に板ばねでなる押さえ板20が取り付
けられたものである。この押さえ板20は、図3に示す
ように、電線5の延在する方向に切り込み20a、20
a、…が形成されることにより、搬送ロール13cの軸
方向にコネクタ6の幅より若干小さい幅に分割された状
態になっている。そして、図2に示すように、この電線
ガイド装置9は、前記電線切断装置8からわずか搬送ロ
ール13cよりの上方の位置に、押さえ板20が主幹線
2の搬送される方向に傾斜して設置されているととも
に、前記ホルダー19が図示しない駆動機構に連結され
て上下方向に移動可能に支持されることにより、電線ガ
イド装置9全体が上下に移動できるようになっている。
【0019】また、引張りロール10は、上ロール10
aおよび下ロール10bからなる一対のロールであっ
て、それぞれが軸を中心として回転可能に支持されてい
るとともに、上ロール10aは軸とともに全体が上下方
向に移動可能に支持されており、上ロール10aと下ロ
ール10bとの間隔が調節可能になっている。そして、
図示しない駆動機構によって各ロールが反対方向に回転
してワイヤハーネス1を移送させるようになっている。
【0020】つぎに、図1に示すプレスロール11は、
前記引張りロール10と同様、上ロール11aおよび下
ロール11bからなる一対のロールであって、軸を中心
として回転可能に支持され、図示しない駆動機構によっ
て各ロールが反対方向に回転してワイヤハーネス1を移
送させるようになっている。また、各ロールの間の間隔
はワイヤハーネス1の主幹線2の外径より若干小さい寸
法に設定されている。
【0021】一方、本コネクタ除去装置7の最前部に
は、ベルトコンベア12が設置されている。このベルト
コンベア12は、作業者がワイヤハーネス1を載置して
前記プレスロール11にワイヤハーネス1を供給するた
めのものである。また、搬送ロール13a〜13eが、
前記プレスロール11と電線ガイド装置9との間に任意
の間隔をもって3個、前記引張りロール10の後段に2
個設置されている。
【0022】さらに、前記各ロール間、およびベルトコ
ンベア12とプレスロール11間には、各ロールの軸方
向に延びる板状のエプロン14、14、…が固定されて
いる。エプロン14は、ロール間においてワイヤハーネ
ス1の移送を下方から支持するためのものである。ま
た、符号15aおよび15bで示すエプロンは可動エプ
ロンであって、搬送ロールの軸方向に水平移動可能に設
置されている。
【0023】以下、前記構成のコネクタ除去装置7を用
いてワイヤハーネス1からコネクタ6を除去する方法に
ついて説明する。まず、作業者は廃車から回収したワイ
ヤハーネス1をベルトコンベヤ12上に供給する。供給
されたワイヤハーネス1は、まずプレスロール11に移
送されこれを通過するが、この際、プレスロール11の
上ロール11aと下ロール11bとの間隔はワイヤハー
ネス1の主幹線2の外径より若干小さい寸法に設定され
ているので、主幹線2が押し潰されて変形するととも
に、主幹線2から四方に枝分れして、例えば上方に突出
した小分岐線4等の分岐線も全て主幹線2の側方に押し
広げられた状態となる。
【0024】つぎに、前記の状態になったワイヤハーネ
ス1は、搬送ロール13a、13b、13cを経て電線
ガイド装置9に移送される。この際には、電線ガイド装
置9を上昇位置に配置しておくとともに、可動エプロン
15a、15bを搬送ロール13cと引張りロール10
の間に配置しておき、ワイヤハーネス1が電線ガイド装
置9に接触することなく、電線ガイド装置9の下方を円
滑に通過するようにしておく。さらに、引張りロール1
0の上ロール10aと下ロール10bとの間隔を主幹線
2の外径にほぼ一致させておき、主幹線2が容易にこの
間を通過できるように上ロール10aの位置を調整して
おく。
【0025】その後、ワイヤハーネス1の移送が進み、
ワイヤハーネス1の先端が引張りロール10の上ロール
10aおよび下ロール10bに接触すると同時に、図2
に示すように、前記電線ガイド装置9はその押さえ板2
0の先端が可動エプロン15aの下方に位置するところ
まで下降するとともに、可動エプロン15a、15bは
搬送ロール13cの外方に位置するまで水平移動する。
さらに、引張りロール10の上ロール10aは下降し
て、上ロール10aと下ロール10bがワイヤハーネス
1の主幹線2を挟み、ワイヤハーネス1を進行方向に引
張るように作用する。
【0026】この状態において、電線ガイド装置9の押
さえ板20はワイヤハーネス1に押し付けられて橈んだ
状態となるが、搬送ロール13cの軸方向に分割された
押さえ板20の中で、主幹線2の上部に当接する部分で
は、押さえ板20の弾性よりも主幹線2の剛性の方が大
きいので、押さえ板20は撓んで主幹線2上に当接した
ままの状態となる。一方、小分岐線4の上部に当接する
部分では、押さえ板20の弾性よりも小分岐線4の剛性
の方が小さいので、押さえ板20の復元力により小分岐
線4は下方へ、すなわち前記電線切断装置8の方向へ押
し下げられる。
【0027】このとき、電線切断装置8の前記固定刃1
7および可動刃18を構成する単位刃間の溝21の幅
は、電線5の外径より大きく、小分岐線4の外径より小
さく形成されているので、前記電線ガイド装置9に導か
れた小分岐線4の先端の電線5のみが前記溝21内に挿
入され、固定刃17に対して可動刃18が摺動すること
によって、電線5は切断される。そして、切り落とされ
たコネクタ6側はシュート16を介してコネクタ除去装
置7の下方に導出される。その一方、コネクタ6が除去
された主幹線2側のワイヤハーネス1は、引張りロール
10によって引き続き引っ張られて進行方向に移送され
ていく。
【0028】本実施例のコネクタ除去装置7において
は、電線ガイド装置9によって電線5が電線切断装置8
へ導かれた時に、通常では、コネクタ6が電線切断装置
8の固定刃17に接触する前に、電線5が固定刃17の
溝21内に挿入されて瞬時に切断されてしまうが、例え
ば小分岐線4の先端から突出した電線5の長さが短い場
合などには、図2に示すような状態、すなわち、コネク
タ6が電線切断装置8の固定刃17に接触し、さらには
引張りロール10によりワイヤハーネス1が引張られる
ことによって、コネクタ6が固定刃17の方向に押し付
けられる状態となることもある。
【0029】このような場合においても、本実施例にお
いては、電線切断装置8の固定刃17および可動刃18
が刃の根元側に対して刃先側が電線ガイド装置9側に傾
斜するように角度をもって支持されているため、コネク
タ6が固定刃17の方向に押し付けられた時に、コネク
タ6は常時、固定刃17の根元側に移動するようになっ
ているので、刃先側からコネクタ6が外れて、一旦前記
溝21内に挿入された電線5が溝21から外れてしまう
ようなことがない。したがって、本実施例のコネクタ除
去装置7は、コネクタ6の除去残りを発生させることな
く、確実にコネクタ6を除去することができる。
【0030】また、本コネクタ除去装置7においては、
電線5をコネクタ6のごく近傍で切断することができる
ので、電線5のロスを少なくすることができる。また、
電線5からコネクタ6を確実に除去できるので、絶縁材
をなす塩化ビニルとコネクタのケースをなすポリブチレ
ンテレフタレートとを分離できるのみならず、導体の銅
とコネクタの端子をなす黄銅とを分離することもできる
ので、回収される各々の材料の純度を向上させることも
できる。
【0031】さらに、図2に示す搬送ロール13cと引
張りロール10との間のエプロンは可動エプロン15
a、15bとなっているので、これら可動エプロン15
a、15bは電線ガイド装置9による電線5を押し下げ
る動作を妨げることもなく、電線ガイド装置9が電線5
を確実に電線切断装置8に導く効果を奏することができ
る。
【0032】また前記のように、引張りロール10は上
ロール10aと下ロール10bとによってワイヤハーネ
ス1を挟み、ワイヤハーネス1を進行方向に引張るよう
に作用するので、電線ガイド装置9の押さえ板20の下
降や電線切断装置8の固定刃17の溝21へ電線5が挿
入されることによってワイヤハーネス1の移送が抵抗を
受けても、ワイヤハーネス1は停止するようなことはな
く、円滑に進行方向に移送されることができる。
【0033】また、本実施例においては、電線ガイド装
置9および引張りロール10の上ロール10aが上下方
向に移動可能に構成されているので、ワイヤハーネス1
の主幹線2の外径が異なっても、それに対応して位置を
調整することが可能である。すなわち、本コネクタ除去
装置7は外径が異なるワイヤハーネスに適応することが
できる。
【0034】また、電線ガイド装置9の前段にプレスロ
ール11を備えていることにより、ワイヤハーネス1が
電線ガイド装置9の位置に到達したときにワイヤハーネ
ス1の小分岐線4が上方に突出した状態にあることもな
く、全て主幹線2の側方に押し広げられた状態となって
いるので、ワイヤハーネス1が円滑に電線ガイド装置9
の押さえ板20の下方に挿入される。したがって、本コ
ネクタ除去装置7は、ワイヤハーネス1に設けられたコ
ネクタ6の数や分岐線の数や大きさが異なっても、電線
ガイド装置9、および電線切断装置8が確実に各々の機
能を果たして、コネクタ6を確実に除去することができ
る。
【0035】なお、本実施例のコネクタ除去装置7にお
いては、電線ガイド装置9に板ばね状の押さえ板20を
用いることによって電線5を下方に押し下げる構成とし
たが、この構成に代えて、たとえば押し下げるための棒
材をエアシリンダ、スプリング等の付勢装置によって下
方に可動させて電線を下方に押し下げる構成としてもよ
い。また、電線切断装置8を櫛状刃からなる固定刃17
と可動刃18とによって構成したが、この構成に代え
て、チェーンソー等の切断装置を用いることもできる。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1記
載のコネクタ付組電線のコネクタ除去装置は、コネクタ
付組電線が駆動機構によって移送経路内を移送されつ
つ、コネクタ付組電線の電線端末が案内機構によって移
送経路の下方に押し下げられ切断機構側に導かれて、こ
の切断機構により前記電線端末が切断されるように構成
されているので、従来の場合のように、作業者が電線を
1本ずつ切断してコネクタを除去するというように作業
に時間や労力を費やす必要がなく、このコネクタ除去装
置によってコネクタの除去作業を能率的、かつ確実に行
なうことができる。
【0037】また、請求項2記載のコネクタ付組電線の
コネクタ除去装置は、その切断機構に備えられた上方に
向いた櫛刃状の一対の刃体が前記電線端末を捕えてこれ
を切断するので、前記案内機構によって下方に導かれた
電線端末がこの切断機構で確実に切断され、コネクタを
確実に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコネクタ付組電線のコネクタ除去装置
の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】同実施例における電線ガイド装置、電線切断装
置周辺を拡大視した側面図である。
【図3】図2におけるA―A線に沿った断面図である。
【図4】ワイヤハーネスの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ワイヤハーネス(コネクタ付組電線) 2 主幹線 5 電線 6 コネクタ 7 コネクタ除去装置 8 電線切断装置(切断機構) 9 電線ガイド装置(案内機構) 10 引張りロール(駆動機構) 11 プレスロール(駆動機構) 12 ベルトコンベヤ(駆動機構) 13a〜13e 搬送ロール(駆動機構) 17 固定刃 18 可動刃 20 押さえ板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23P 19/04 H01B 15/00 B23D 15/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主幹線から分岐した電線の端末にコネク
    タが設けられてなるコネクタ付組電線を対象として前記
    電線から前記コネクタを除去する装置であって、前記コ
    ネクタ付組電線を移送させる移送経路と、前記コネクタ
    付組電線をこの移送経路内において移送させる駆動機構
    と、前記移送経路中に暖簾状に垂下するように配設され
    た弾性を有する複数の押さえ板を有し、前記移送経路中
    を前記コネクタ付組電線が通過するときに、前記主幹線
    に対しては前記押さえ板の一部が変位してそのままの通
    過を許し、前記コネクタの設けられた電線の端末に対し
    ては前記押さえ板の別の一部がこの電線の端末を前記移
    送経路の下方に押し下げるよう案内する案内機構と、こ
    の案内機構により前記電線の端末が下方に押し下げられ
    たときに、前記コネクタ側を前記主幹線側から前記電線
    部分において切り離す切断機構とを具備してなることを
    特徴とするコネクタ付組電線のコネクタ除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコネクタ付組電線のコネ
    クタ除去装置において、前記切断機構は、前記移送経路
    の下方にこの移送経路の延在する方向に対してほぼ直交
    する方向に配置され、互いに当接してこの方向に相対移
    動自在に設けられた一対の刃体と、これらの刃体を相対
    移動するように駆動させる駆動機構とを備え、前記刃体
    がそれぞれ上方へ向けて複数の単位刃を櫛刃状に突出さ
    せた構成とされていることを特徴とするコネクタ付組電
    線のコネクタ除去装置。
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