JP2789640B2 - 架空線用スパイラルロッドの巻付け方法 - Google Patents

架空線用スパイラルロッドの巻付け方法

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JP2789640B2 JP1035763A JP3576389A JP2789640B2 JP 2789640 B2 JP2789640 B2 JP 2789640B2 JP 1035763 A JP1035763 A JP 1035763A JP 3576389 A JP3576389 A JP 3576389A JP 2789640 B2 JP2789640 B2 JP 2789640B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、架空送電線や架空地線の風騒音防止あるい
は着雪防止などを目的として電線の外周に巻付ける、架
空線用スパイラルロッドの新規な巻付け方法に関するも
のである。
[従来の技術] 架空線の風騒音や着氷雪を防止することを目的とし、
その外周にスパイラルロッドを巻付ける技術は広く知ら
れている。
しかしながら、従来のこの種スパイラルロッド2は、
第7図に示すように巻付けピッチPを適宜なピッチ(例
えば810mm2ACSRは400mm、610mm2は300mmといった適当
長)に定め、その長さについては、運搬や保存の便ある
いは宙乗機を用いて電線1に巻付ける際の巻付け易さな
どを勘案して、適当な長さ(例えば2.5m)に定めてい
た。このため、スパイラルロッド2の巻付け端について
は、巻始め端2aと巻終り端2bの位置など全く頓着するこ
となく、電線1にスパイラル状の巻付けを行なえばよい
といった考え方で巻付け作業がすすめられるのが実情で
あった。従って、単体のスパイラルロッド2であれば、
第7図に例示されるように、巻始め端2aが電線1の上側
にある反面、巻終り端2bが下側に来たり、第8図のよう
に2本対向巻きでは、巻始め端2a、2a′の位置と巻終り
端2b、2b′の位置が不特定にばらばらな状態となり、そ
れに応じ、巻き継ぎも不特定位置で始まり、電線の長手
方向にランダムな端末が不特定状態で存在するといった
統一のない巻付けとなっていた。
[発明が解決しようとする課題] 巻付け端が電線の外周にランダムに存在すると、電線
束の外側となった端末でのコロナ発生を誘発し好ましく
ない。とくに、最近の架空送電線の送電電圧は益々超高
圧化される傾向にあり、これまでの50万V送電から一気
に100万V極超高圧送電への実用化が図られようとして
いる。
このような超高圧になると、電線の表面電位傾度Gmax
が非常に高くなり、前記したスパイラルロッドの端末に
電位傾度の集中が現れ、オーディブルノイズ(AN)やコ
ロナ発生の原因となる。
本発明の目的は、上記したような実情にかんがみ、ス
パイラルロッドのそれぞれの端末を電線の外周における
同一方向に配線可能に構成すると共に、それらの端末の
配置位置を電位傾度Gmaxがもっとも低くなる位置に配置
し、スパイラルロッド本来の風騒音防止あるいは着雪防
止効果を損うことなく、送電線より発生するオーディブ
ルノイズやコロナを最少限ならしめ得るスパイラルロッ
ドの巻付け方法を提供しようとするものである。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、一定の巻付けピッチを有し、その長さが前
記巻付けピッチの整数倍となるようにプレフォームされ
てなる架空線用スパイラルロッドを用い、スパイラルロ
ッドの巻始め端と巻終り端の位置が架空線の外周上にお
いて同一方向となるようにすると共に、当該スパイラル
ロッドを巻付ける対象が多導体送電線である場合には、
スパイラルロッドの各端末の位置が、多導体を構成して
いる素導体の中心を通る仮想バンドル円と各素導体の外
周面が交わる交点よりも内側に存在するように巻付け、
巻付ける対象が1条よりなる単導体である場合には、ス
パイラルロッドの各端末の位置が、導体の上側にあって
かつ導体の中心を通る仮想垂直面を基準とした両側の中
心角60゜を外周位置よりも内側に存在するように巻付け
るものである。
[作用] 実験によれば、多導体送電線においては上記した内側
範囲において電位傾度が最も低くなり、単導体において
は導体上側(天空側)の上記範囲において電位傾度が最
も低くなる。従って、この範囲内にスパイラルロッドの
端末を配置するようにすればANやコロナ発生を大巾に低
減させることができる。そのように特定の範囲に各端末
を配置させるには、スパイラルロッドの長さを巻付けピ
ッチの整数倍としておけば可能となる。
[実施例] 以下に、本発明について実施例を参照し説明する。
第5図は、架空送電線1の外周に本発明に係るスパイ
ラルロッド2を巻回した様子を示す説明見取図である。
電線1に巻付けるスパイラルロッド2の巻付けピッチP
は、電線1の線径やスパイラルロッド2の径ないしその
材質、巻付作業の容易性などを考慮し、最適なピッチが
定められる。電線1に対する巻付けピッチPが定められ
たら、スパイラルロッド2の長さLを当該ピッチPの整
数倍となる長さに選定する。その倍数については保存、
運搬、巻付け作業性などを考慮して定めればよい。
スパイラルロッド2が上記のように構成されていれ
ば、例えば第5図上側方向に端末を整列させたいと考え
る場合には、巻始め端2aを電線1の上側に定め、あとは
これまで通り自由な巻付け作業をもって巻付ければよ
く、それによって、巻終り端末2bは自動的に前記巻始め
端2aと同じ上側方向に定まるのである。これにさらにス
パイラルロッドを巻み継ぐには、当然巻き継ぐスパイラ
ルロッドの巻始め端が上記巻終ったスパイラルロッドの
巻終り端2bに合致せしめられるから、あとは人為的な曲
げ作業など一切加えることなく単に巻き継いでいくのみ
で、巻付け作業が仕上ったときにすべての端末が所定方
向(実施例では図中上側方向)に整列される結果となる
のである。
第6図は本発明に係るスパイラルロッド2本を対向巻
きする場合にすべての端末を一定方向に整列せしめる巻
付け方法を示した説明図である。まず先のスパイラルロ
ッド2の巻始め端2aを定め、ついで後のスパイラルロッ
ド2′の巻始め端2a′は、その方向を前記2aと同じと
し、そのスタート点を1/2ピッチずらして巻付けるので
ある。このようにすれば、両スパイラルロッド2、2′
の巻終り端2b、2b′は、図にみるように自動的に巻始め
端2a、2a′と同じ方向に整列される。
もしも、巻付けられるスパイラルロッドの数が複数で
あり、しかもその配置関係が上記対向関係(180゜のず
れ)でない場合であれば、それぞれのスパイラルロッド
の相互によってつくられる中心角を求め、当該中心角の
全円周(360゜)に対する比を求め、巻付けピッチPを
当該比によって比例配分し、この比例配分された位置を
各スパイラルロッドの巻始め端にすれば、各巻終り端を
すべて巻始め端と同方向に揃えることができる。
従って、上記巻付けピッチPの整数倍の長さを有する
スパイラルロッドを用意さえすれば、当該スパイラルロ
ッド1本を巻付ける場合であっても複数本を間隔を有し
て巻付ける場合であっても、つねに巻始め端と巻終り端
を電線外周上で同一方向となる位置に揃えることが可能
となる。
本発明は、かかる構成よりなるスパイラルロッドを使
用することを前提とするものである。
第1図は、4導体送電線の配置関係を示す説明図であ
り、素導体1,1の中心O1,O2,O3,O4は図に示すような仮想
バンドル円S上にそれぞれ存在する。
いま、バンドル円の中心Oと素導体1の中心O1(他の
素導体において同じ)を結ぶ仮想線Rが素導体1の外周
と交わる点をA,Bとし、前記バンドル円Sが素導体1の
外周と交わる点をC,Dとする。
第2図は、素導体1として410mm2ACSRを使用してなる
4導体送電線にスパイラルロッドを巻付け、その端末の
位置がそれぞれ上記A,B,C,Dの位置となるように配置し
て、電位傾度Gmax=15kv/cmにおける軽雨状況下でのコ
ロナ騒音の発生状態を測定した結果を示す線図である。
第2図から明瞭にわかるように、端末の存在する位置
によって発生する騒音レベルに大きな差が生ずる。第1
図におけるC,B,D面すなわち仮想バンドル円Sの内側と
なる面に端末が存在する場合には、その外側に存在する
場合に比較してコロナ騒音の相対レベルが大巾に低下す
ることを第2図は教示している。従って、多導体送電線
の場合には、使用するスパイラルロッドとして前記した
巻付けピッチPの整数倍の長さを有するスパイラルロッ
ドを用い、巻始め端末の位置が上記C,B,D面の範囲に入
るように巻付けてやれば、巻終り端末もすべてC,B,D面
の範囲に入ることとなり、それによって第2図の結果が
示すように送電線の相対騒音レベルを大巾に低減させる
ことができる。
第3図は、送電線1が上記のような多導体ではなく1
条よりなる単導体の場合を示す。
いま、電線1の中心O′を通り垂直に伸びる仮想垂直
面Pを考える。この仮想垂直面Pを基点0゜としその両
側に形成される中心角αを想定する。
第4図は、上記電線1として810mm2ACSRを使用し、こ
れにスパイラルロッドを巻付けて前記中心角αおよび−
αの位置にその端末を存在せしめ、電位傾度Gmax=15kv
/cmにおける軽雨状況下でのコロナ騒音の発生状況を測
定した結果をプロットした線図である。
第4図から明瞭なように、電線1の上側すなわち前記
仮想垂直面Pに近い位置に端末が存在する場合には、そ
の反対側すなわち電線1の下側に存在する場合と比較し
て騒音レベルが大巾に低減することがわかる。そして、
その最適範囲は、αが±60゜となる位置より内側にある
ことを第4図に教示している。従って、単導体にスパイ
ラルロッドを巻付ける場合には、端末の位置が前記±60
゜より内側に入るように巻付けることで相対騒音レベル
を大巾に低減させることができる。
なお、多導体送電線の素導体の配列が第1図のように
正方形配列ではなく第9図のように矩形状配列となる場
合がある。このような場合には、前記した仮想円Sの交
点C,Dではなく、第9図に示すように多導体中心Oより
中心角θの仮想接線H1,H2を想定し、その接点C′,D′
をスパイラルロッドの端末配置位置の臨界点とし、その
内側に端末が存在するように巻付けることが望ましい。
[発明の効果] 以上の通り、本発明に係るスパイラルロッドの巻付け
方法によれば、スパイラルロッドの端末をすべて表面電
位傾度の最も低くなる位置に配置することになり、スパ
イラルロッド本来の効果を損うことなくコロナ騒音を低
減できるものであって、極超高圧送電線の実用化が近付
きつつある折柄、時宜を得た提案としてその意義が大き
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は4導体送電線の配列関係を示す説明図、第2図
は第1図の送電線にスパイラルロッドを巻付けた場合の
端末位置の違いによる騒音レベル測定結果をプロットし
た線図、第3図は単導体送電線の表面位置関係について
の説明図、第4図は第3図の送電線にスパイラルロッド
を巻付けた場合の端末位置とコロナ騒音レベルとの関係
を示す線図、第5および6図は本発明に係るスパイラル
ロッドの2様の巻付け態様を示す説明図、第7および8
図は従来の巻付け態様を示す説明図、第9図は多導体配
列の構成が異なる場合の説明図である。 1:電線、 2、2′:スパイラルロッド、 2a、2a′:巻始め端、 2b、2b′:巻終り端。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 7/00 - 7/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定の巻付けピッチを有し、その長さが前
    記巻付けピッチの整数倍となるようにプレフォームされ
    てなる架空線用スパイラルロッドを用い、スパイラルロ
    ッドの巻始め端と巻終り端の位置が架空線の外周上にお
    いて同一方向となるようにすると共に、当該スパイラル
    ロッドを巻付ける対象が多導体送電線である場合には、
    スパイラルロッドの各端末の位置が、多導体を構成して
    いる素導体の中心を通る仮想バンドル円と各素導体の外
    周面が交わる交点よりも内側に存在するように巻付ける
    架空線用スパイラルロッドの巻付け方法。
  2. 【請求項2】一定の巻付けピッチを有しかつその長さが
    前記巻付けピッチの整数倍となるようにプレフォームさ
    れてなる架空線用スパイラルロッドを用い、スパイラル
    ロッドの巻始め端と巻終り端の位置が架空線の外周上に
    おいて同一方向となるようにすると共に、当該スパイラ
    ルロッドを巻付ける対象が1条よりなる単導体である場
    合には、スパイラルロッドの各端末の位置が、導体の上
    側であってかつ導体の中心を通る仮想垂直面を基準とし
    た両側の中心角60゜の外周位置よりも内側に存在するよ
    うに巻付ける架空線用スパイラルロッドの巻付け方法。
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