JP2789105B2 - Ｃａｄ出力図面の承認処理方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 CAD出力図面の承認処理方式に関し、 紙上に印刷された設計図面とデータベース上の設計図
面の一致／不一致を簡単にチェックできるようにするこ
とを目的とし、 設計データベースに登録されている設計図面データお
よび出力設計図面に唯一の認識コードを設け、これらの
認識コードが一致するか否を判断するものである。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、CAD出力図面の承認処理方式に関するもの
である。

近年の設計図面はCADによる出力が一般化している
が、その承認作業において、図面自身とCADで扱ったデ
ータが同時にチェックされることはなく、次工程へ図面
及びデータが利用されている。

〔従来の技術〕

第８図は従来のCAD出力図面の承認処理方式を説明す
る図である。同図において、１はCAD図面作成処理部、
２は設計データベース、３はCAD図面印刷処理部、４は
出力図面、５はCAD図面承認処理部、６は会話型の利用
者端末をそれぞれ示している。

従来のCAD出力図面の承認処理は、CAD図面作成処理部
１を利用して設計者が図面作成を行い、設計図面を設計
データベース２に記憶させ、設計が完了した時点でCAD
図面印刷処理部３を利用して印刷処理を行い、出力図面
４を承認者が確認した後、会話型の利用者端末６から種
々の承認情報をCAD図面承認処理部５に入力し、承認処
理（設計データベース２上に承認情報を書き込む処理）
を行う。

〔発明が解決しようとする課題〕

第８図に示した従来のCAD出力図面の承認処理方式
は、 設計者が設計完了図面を提出した後に、図面変更処
理を行った場合、提出図面とデータベースの内容が異な
ったまま承認される恐れがある。

承認処理の際に、承認者が見ている承認対象図面
（紙）が現在データベース上に書かれている最新情報と
全く同一であるか否かの判定が困難である。

承認処理の際、図面とデータベースの照合を取るた
めに種々の情報をキーボードから入力している。

等の欠点を有している。

本発明は、この点に鑑みて創作されたものであって、
紙上に印刷された設計図面と設計データベース上の設計
図面の一致／不一致を簡単にチェックできるようになっ
たCAD出力図面の承認処理方式を提供することを目的と
している。

〔課題を解決するための手段〕

第１図は本発明の原理説明図である。本発明のCAD出
力図面の承認処理方式は、設計図面データを格納する設
計データベース２と、会話型の利用者端末６と、プリン
タ11と、バーコード・リーダ８と、CAD処理装置12とを
具備している。CAD処理装置12は、設計図面の作成や変
更を行う会話型のCAD図面作成処理部１、会話型のCAD図
面印刷処理部３および会話型のCAD図面承認処理部５を
有している。

設計図面データは、図面番号，図面版数，認識コー
ド，実際の図面を示す図面データなどを有している。

CAD図面作成処理部１は、利用者端末６から設計図面
の変更の指示が送られてきたとき、該当する設計図面デ
ータを設計データベース２から読み出し、設計図面を変
更するための処理を行い、変更が終了した時に、クリア
された認識コードを持つ変更済の設計図面データを設計
データベース２に書込む処理を行う。

CAD図面印刷処理部３は、利用者端末６から設計図面
の印刷の指示が送られてきたとき、該当する設計図面デ
ータに乱数の認識コードを書込み、設計図面データに基
づく設計図面および認識コードをバーコード化したもの
をプリンタ11に印刷させる。

CAD図面承認処理部５は、利用者端末６から設計図面
の承認処理の指示が送られてきたとき、設計図面のバー
コードを読み取るべきことを示す指示を利用者端末６に
送り、バーコードがバーコード・リーダ８により読み取
られた時には、読み取られたバーコードと該当する設計
図面データの認識コードが一致するか否かを判定し、判
定結果を利用者端末６に送る。

〔実施例〕

第２図は本発明の１実施例のブロック図、第３図は設
計図面データの例を示す図、第４図は出力図面の例を示
す図である。同図において、１はCAD図面作成処理部、
２は設計データベース、３はCAD図面印刷処理部、４は
出力図面、５はCAD図面承認処理部、６は利用者端末、
７はバーコード、８はバーコード・リーダ、９は設計図
面データ、10は認識コードをそれぞれ示している。

利用者端末６は会話型のものであり、CAD図面作成処
理部１、CAD図面印刷処理部３およびCAD図面承認処理部
５も会話型のものである。

設計者は、CAD図面作成処理部１と対話しながら図面
作成処理を行う。作成された設計図面はデータベース２
上に記憶される。第３図に示すように、設計図面データ
９は、図面番号記入領域や図面版数記入領域，認識コー
ド記入領域，設計図面記入領域，図面状態領域などを有
している。CAD図面作成処理部１によって、図面番号記
入領域に図面番号が記入され、図面版数記入領域に図面
版数が記入され、認識コード記入領域がクリアされ、設
計図面記入領域に設計図面が記入された設計図面データ
９が作成される。図面番号や図面版数は、設計者が入力
する。図面状態は、新規設計中（100），改版設計中（0
10），承認状態（001）の三つに分類される。

設計が完了した時点で、設計者は、印刷であることを
指示し、設計図面の図面番号や図面版数等を入力する。
これらの情報が入力されると、CAD図面印刷処理部３
は、該当する設計図面データ９を設計データベース２か
ら読み出し、設計図面データ９の認識コード記入領域に
乱数（これが認識コード10になる）を書込み、設計図面
データ９に基づく図面４を出力する。図面４を出力する
とき、同時に認識コード（乱数）もバーコード化されて
印刷される。

出力図面４が承認者に提出されると、承認者は、利用
者端末６から承認処理であることを入力する。承認処理
であることが入力されると、CAD図面承認処理部５が動
作する。次いで、承認者は、承認対象となる設計図面の
図面番号や図面版数等を入力し、出力図面４上のバーコ
ード７をバーコード・リーダ８で読み取らせる。このバ
ーコード７はCAD図面承認処理部５に入力される。バー
コード７が入力されると、CAD図面承認処理部５は、該
当する設計図面データ９を設計データベース２から読み
出し、この設計図面データ９の認識コード10と入力バー
コード７が一致するか否かを判定し、その結果を利用者
端末６に送る。一致している場合には、承認者は種々の
承認情報を入力する。

第５図はCAD図面作成処理のフローを示す図である。
設計者は、新規設計，変更対象の図面番号を指示する。
CAD図面作成処理部１は、指示図番が設計データベース
２内にあるか否かを調べ、YESの場には指示図番のデー
タベースの内容をディスプレイ装置に表示し、設計者と
対話しながら各種の図面作成や変更処理を行う。利用者
端末６から作成終了が通知されると、CAD図面作成処理
部１は、変更有りか否かを調べ、YESの場合には設計デ
ータベース２に変更内容を記憶すると同時に、認識コー
ド（第３図参照）を空白にする。

第６図はCAD図面印刷処理のフローを示す図である。C
AD図面印刷処理部３は、印刷対象図面番号を入力すべき
ことを操作者に指示し、印刷対象図面番号が入力される
と、指示部番が設計データベース２内に存在するか否か
を調べ、有りの場合には、該当する設計図面データ９の
認識コード10に乱数を書き込み、設計図面の内容を紙と
してプリンタに出力する際に、設計図面データ９の認識
コード10をバーコード化したものを設計図面と同時に出
力する。

第７図はCAD図面承認処理のフローを示す図である。C
AD図面承認処理部５は、出力図面４のバーコード７をバ
ーコード・リーダ８にて読み取るべきことを操作者に指
示し、バーコード７が入力されると、読み取った図面情
報をもとに設計データベース２に問い合わせ、バーコー
ド７と該当する設計図面データ９の認識コード10とが同
一であるか否かを判定する。CAD図面承認処理部５は、
出力図面とデータベースの内容が同一と判断された場合
には、ディスプレイ装置に設計図面情報を出力する。操
作者は、OKの場合には、ディスプレイ装置に表示された
図面に対して承認処理を行う。承認の通知を受け取る
と、CAD図面承認処理部５は、設計データベース２に格
納されている設計図面データ９の図面状態領域に承認コ
ード‘001'を書込む処理を行う。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれば、デ
ータベース上に記憶した認識コード（乱数の）をCAD出
力図面上にバーコード印刷しているので、 CAD出力図面（紙）とデータベース内の情報の同一
性を保証する。

承認処理における図面の読取作業がバーコード・リ
ーダの利用により容易になる。

承認処理における図面の読取作業がバーコード・リ
ーダの利用により高精度になる。

等の顕著な効果を奏することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理説明図、第２図は本発明の１実施
例のブロック図、第３図は設計図面データの例を示す
図、第４図は出力図面の例を示す図、第５図はCAD図面
作成処理のフローを示す図、第６図はCAD図面印刷処理
のフローを示す図、第７図はCAD図面承認処理のフロー
を示す図、第８図は従来のCAD出力図面の承認処理方式
を示す図である。 １……CAD図面作成処理部、２……設計データベース、
３……CAD図面印刷処理部、４……出力図面、５……CAD
図面承認処理部、６……利用者端末、７……バーコー
ド、８……バーコード・リーダ、９……設計図面デー
タ、10……認識コード。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】設計図面データを格納する設計データベー
   ス（２）と、 会話型の利用者端末（６）と、 プリンタ（11）と、 バーコード・リーダ（８）と、 設計図面の作成や変更を行う会話型のCAD図面作成処理
   部（１），会話型のCAD図面印刷処理部（３）および会
   話型のCAD図面承認処理部（５）を有するCAD処理装置
   （12）と を具備し、 設計図面データは、図面番号、図面版数，認識コード，
   実際の図面を示す図面データなどを有し、 CAD図面作成処理部（１）は、利用者端末（６）から設
   計図面の変更の指示が送られてきたとき、該当する設計
   図面データを設計データベース（２）から読み出し、設
   計図面を変更するための処理を行い、変更が終了した時
   に、クリアされた認識コードを持つ変更済の設計図面デ
   ータを設計データベース（２）に書込む処理を行うよう
   に構成され、 CAD図面印刷処理部（３）は、利用者端末（６）から設
   計図面の印刷の指示が送られてきたとき、該当する設計
   図面データに乱数の認識コードを書込み、設計図面デー
   タに基づく設計図面および認識コードをバーコード化し
   たものをプリンタ（11）に印刷させる処理を行うように
   構成され、 CAD図面承認処理部（５）は、利用者端末（６）から設
   計図面の承認処理の指示が送られてきたとき、設計図面
   のバーコードを読み取るべきことを示す指示を利用者端
   末（６）に送り、バーコードがバーコード・リーダ
   （８）により読み取られた時には、読み取られたバーコ
   ードと該当する設計図面データの認識コードが一致する
   か否かを判定し、判定結果を利用者端末（６）に送る処
   理を行うように構成されている ことを特徴とするCAD出力図面の承認処理方式。