JP2788497B2 - 1,3―ジメチル―2―イミダゾリジノンの回収方法 - Google Patents
1,3―ジメチル―2―イミダゾリジノンの回収方法Info
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- JP2788497B2 JP2788497B2 JP17312489A JP17312489A JP2788497B2 JP 2788497 B2 JP2788497 B2 JP 2788497B2 JP 17312489 A JP17312489 A JP 17312489A JP 17312489 A JP17312489 A JP 17312489A JP 2788497 B2 JP2788497 B2 JP 2788497B2
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- Japan
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- dmi
- aqueous solution
- calcium chloride
- recovering
- imidazolidinone
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(以
下、DMIと略する)を含む塩化カルシウム水溶液からのD
MIの回収方法に関するものである。
下、DMIと略する)を含む塩化カルシウム水溶液からのD
MIの回収方法に関するものである。
DMIは各種の無機及び有機化合物に対して優れた溶解
力、安定性を有するため広範囲な分野で使われている。
力、安定性を有するため広範囲な分野で使われている。
特に水溶液においては塩化カルシウムを加えることに
より空気酸化等が押さえられるなど化学的に安定で、し
かも塩化カルシウム濃度が低い場合には腐食性も小さく
工業的に有用である。例えば該溶液は、通常の有機溶剤
では成形困難である芳香族ポリアミドの成形溶剤として
使用されている。
より空気酸化等が押さえられるなど化学的に安定で、し
かも塩化カルシウム濃度が低い場合には腐食性も小さく
工業的に有用である。例えば該溶液は、通常の有機溶剤
では成形困難である芳香族ポリアミドの成形溶剤として
使用されている。
上記のような技術的背景を踏まえ、DMIを含む塩化カ
ルシウム水溶液からDMIを回収する方法について鋭意検
討した結果、該溶液を特定量の特定の抽剤で抽出するこ
とにより、効率良く回収できることを見出した。
ルシウム水溶液からDMIを回収する方法について鋭意検
討した結果、該溶液を特定量の特定の抽剤で抽出するこ
とにより、効率良く回収できることを見出した。
すなわち、DMIを含む塩化カルシウム水溶液からDMIを
回収する際に、該溶液をそのままハロゲン化炭化水素と
重量比1:0.1〜1:20の範囲で混合することにより、DMIを
ハロゲン化炭化水素層に容易に移行させ、効率良くDMI
を回収できることを認めた。
回収する際に、該溶液をそのままハロゲン化炭化水素と
重量比1:0.1〜1:20の範囲で混合することにより、DMIを
ハロゲン化炭化水素層に容易に移行させ、効率良くDMI
を回収できることを認めた。
本発明の目的はハロゲン化炭化水素を用い、DMIを含
む塩化カルシウム溶液から、DMIを回収する工業的方法
を提供することにある。
む塩化カルシウム溶液から、DMIを回収する工業的方法
を提供することにある。
本発明者らは、DMIを含む塩化カルシウム水溶液か
ら、DMIを回収する方法について、鋭意検討した結果、D
MIを含む塩化カルシウム水溶液からDMIを回収する方法
において、該水溶液とハロゲン化炭化水素とを重量比1:
0.1〜1:20の範囲で混合してDMIを抽出することにより、
DMIを効率よく回収する方法を見出し、本発明を完成し
た。
ら、DMIを回収する方法について、鋭意検討した結果、D
MIを含む塩化カルシウム水溶液からDMIを回収する方法
において、該水溶液とハロゲン化炭化水素とを重量比1:
0.1〜1:20の範囲で混合してDMIを抽出することにより、
DMIを効率よく回収する方法を見出し、本発明を完成し
た。
本発明に使用できるハロゲン化炭化水素としては、塩
化メチル、メチレンクロライド、クロロホルム、クロロ
ベンゼン等があるが、特にメチレンクロライドが好まし
い。
化メチル、メチレンクロライド、クロロホルム、クロロ
ベンゼン等があるが、特にメチレンクロライドが好まし
い。
抽出方法は連続式、回分式のいずれでもよく、型式も
撹拌槽型、スプレー型、多孔板塔、パルス塔、管型等の
いずれでもよい。
撹拌槽型、スプレー型、多孔板塔、パルス塔、管型等の
いずれでもよい。
DMIを含む塩化カルシウム水溶液とハロゲン化炭化水
素の混合比は重量比で1:0.1〜1:20の範囲、好ましくは
1:0.2〜1:3の範囲である。
素の混合比は重量比で1:0.1〜1:20の範囲、好ましくは
1:0.2〜1:3の範囲である。
一般に抽出効率を比較するのに分配率、すなわち本発
明では式 で示される分配率で利用することができる。
明では式 で示される分配率で利用することができる。
本発明の方法において、DMIを含む塩化カルシウム水
溶液に対するハロゲン化炭化水素の重量比が3以上では
分配率にほとんど差がなく一定であり、また0.2以下で
は分配率の変化が大きく重量比の厳密な調整が必要とな
る。
溶液に対するハロゲン化炭化水素の重量比が3以上では
分配率にほとんど差がなく一定であり、また0.2以下で
は分配率の変化が大きく重量比の厳密な調整が必要とな
る。
本発明の方法において、塩化カルシウム濃度および抽
出濃度については、特別な制限はないが、高濃度の塩化
カルシウム水溶液は一般に工業的に使用される金属材料
に対する腐食性が強いことから、塩化カルシウム濃度は
該水溶液の飽和濃度以下、好ましくは50重量%以下であ
る。
出濃度については、特別な制限はないが、高濃度の塩化
カルシウム水溶液は一般に工業的に使用される金属材料
に対する腐食性が強いことから、塩化カルシウム濃度は
該水溶液の飽和濃度以下、好ましくは50重量%以下であ
る。
DMIについては、その濃度が高くなると塩化カルシウ
ムとの相互作用により分配率が低下するが、抽出層と抽
残層が分離できる比重差を持てばいかなる濃度でも差支
えない。
ムとの相互作用により分配率が低下するが、抽出層と抽
残層が分離できる比重差を持てばいかなる濃度でも差支
えない。
抽出層は、通常の方法、例えば抽剤の沸点以上、DMI
の沸点以下に加熱することにより抽剤のハロゲン化炭化
水素を蒸発分離できる。蒸発分離したハロゲン化炭化水
素は抽剤として再使用される。
の沸点以下に加熱することにより抽剤のハロゲン化炭化
水素を蒸発分離できる。蒸発分離したハロゲン化炭化水
素は抽剤として再使用される。
以下に本発明の方法を実施例によって説明するが、こ
れらによって本発明が限定されるものではない。
れらによって本発明が限定されるものではない。
実施例1 DMI7.5gを含む35%塩化カルシウム水溶液50gとメチレ
ンクロライド15gとを500ml耐圧容器に仕込み30℃で10分
間激しく振った後、静置すると上方のメチレンクロライ
ド層、下方の塩化カルシウム水溶液に分離した。このメ
チレンクロライド層を減圧蒸留してメチレンクロライド
14.3gとDMI13.3gとを得た。DMIの分配率は2.33であっ
た。
ンクロライド15gとを500ml耐圧容器に仕込み30℃で10分
間激しく振った後、静置すると上方のメチレンクロライ
ド層、下方の塩化カルシウム水溶液に分離した。このメ
チレンクロライド層を減圧蒸留してメチレンクロライド
14.3gとDMI13.3gとを得た。DMIの分配率は2.33であっ
た。
実施例2 DMI15%を含む35%塩化カルシウム水溶液とメチレン
クロライドをそれぞれ流量60Kg/hrと18Kg/hrでステンレ
ス製管型混合器に通し抽出したあと静置すると上方のメ
チレンクロライド層、下方の塩化カルシウム水溶液に分
離した。メチレンクロライド層は220℃に加熱しメチレ
ンクロライドを留去し、さらに残液を減圧蒸留し、DMI
を回収した。DMIの抽出分配率は2.40であった。
クロライドをそれぞれ流量60Kg/hrと18Kg/hrでステンレ
ス製管型混合器に通し抽出したあと静置すると上方のメ
チレンクロライド層、下方の塩化カルシウム水溶液に分
離した。メチレンクロライド層は220℃に加熱しメチレ
ンクロライドを留去し、さらに残液を減圧蒸留し、DMI
を回収した。DMIの抽出分配率は2.40であった。
実施例3〜8 メチレンクロライドの量を表−1に記載の量に変える
以外は実施例2と同様の方法で実施した。その結果を表
−1に示す。
以外は実施例2と同様の方法で実施した。その結果を表
−1に示す。
[発明の効果] 本発明は実施例に示すように、易水溶性のDMIを効率
良く回収する工業的にきわめて有効な方法である。
良く回収する工業的にきわめて有効な方法である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 233/70
Claims (3)
- 【請求項1】1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンを
含む塩化カルシウム水溶液から1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノンを回収する際に、該水溶液とハロゲン化
炭化水素とを重量比1:0.1〜1:20の範囲で混合して1,3−
ジメチル−2−イミダジリジノンを抽出することを特徴
とする1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの回収方
法。 - 【請求項2】ハロゲン化炭化水素がメチレンクロライド
である請求項1記載の回収方法。 - 【請求項3】該水溶液の塩化カルシウム濃度が50重量%
以下である請求項1記載の回収方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17312489A JP2788497B2 (ja) | 1989-07-06 | 1989-07-06 | 1,3―ジメチル―2―イミダゾリジノンの回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17312489A JP2788497B2 (ja) | 1989-07-06 | 1989-07-06 | 1,3―ジメチル―2―イミダゾリジノンの回収方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0338571A JPH0338571A (ja) | 1991-02-19 |
JP2788497B2 true JP2788497B2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=15954578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17312489A Expired - Lifetime JP2788497B2 (ja) | 1989-07-06 | 1989-07-06 | 1,3―ジメチル―2―イミダゾリジノンの回収方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2788497B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4586414B2 (ja) | 2004-05-18 | 2010-11-24 | 住友化学株式会社 | 1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの回収方法 |
JP2007008841A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Mitsui Chemicals Inc | 1,3−ジアルキル−2−イミダゾリジノンの回収方法 |
-
1989
- 1989-07-06 JP JP17312489A patent/JP2788497B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0338571A (ja) | 1991-02-19 |
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Legal Events
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