JP2788426B2 - 袋詰め包装機における袋口部処理装置 - Google Patents

袋詰め包装機における袋口部処理装置

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JP2788426B2
JP2788426B2 JP13824695A JP13824695A JP2788426B2 JP 2788426 B2 JP2788426 B2 JP 2788426B2 JP 13824695 A JP13824695 A JP 13824695A JP 13824695 A JP13824695 A JP 13824695A JP 2788426 B2 JP2788426 B2 JP 2788426B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、袋詰め包装機におい
て、物品が供給された袋の口部をテープ等により結束す
る前処理として、袋口部を引張るとともに捻り、袋の物
品収納部のタイト性(できる限り隙間の少ない状態で物
品を袋に収納すること)を向上させる袋口部処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平5ー278704号公報にかかる
従来の袋詰め包装機においては、まず同公報の図1,2
4,28,39に示す袋口部引張手段(袋口引張装置2
19が該当)で物品収納部から袋口部を引張り、次に同
公報の図1,26〜29,40,41に示す絞り首部捻
り手段(袋口ねじり装置232が該当)で袋口部の絞り
首部を捻るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記袋口部
引張手段よる袋口部引張りと前記絞り首部捻り手段によ
る絞り首部捻りとは別々の位置で順次行われているの
で、袋詰め包装機が大型化する問題があった。
【0004】また、袋の物品収納部が袋載置コンベヤ上
に寝かされて横に広がったまま袋口部が引張られ、その
後に袋口部の絞り首部が捻られる。しかし、横に広がっ
たままの状態では、袋の物品収納部に十分なタイト性を
持たせにくい。そのため、この絞り首部をテープ等によ
り結束した包装後に袋を袋載置コンベヤから離して吊下
すると、物品が袋の物品収納部の下方に集まり、袋口部
付近の物品収納部内に空間ができて包装袋のタイト性が
必ずしも十分でなかった。
【0005】本発明は、袋詰め包装機を小型化するとと
もに、包装袋のタイト性を良くすることを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】第一発明にかかる袋詰め
包装機の袋口部処理装置は下記のように構成されてい
る。
【0007】物品供給状態で物品収納部とその上側の袋
口部とに区分される袋にあってその口部を把持して袋を
吊下する把持体を有する袋口部挟持手段と、前記袋口部
挟持手段の把持体と袋の物品収納部との間で袋口部を絞
って絞り首部を形成する絞り体を有する絞り首部形成手
段と、前記袋口部挟持手段の把持体を前記絞り首部形成
手段の絞り体に対し回転させて袋口部の絞り首部を捻る
駆動手段を有する絞り首部捻り手段と、前記袋口部挟持
手段の把持体を前記絞り首部形成手段の絞り体から離間
させて物品収納部から袋口部を引張る駆動手段を有する
袋口部引張手段とを備えている。
【0008】前記絞り首部形成手段の絞り体により支え
られて袋口部処理位置にある袋口部を前記袋口部挟持手
段の把持体により把持して袋を吊下した状態で、前記袋
口部引張手段による袋口部引張りと前記絞り首部捻り手
段による絞り首部捻りとを行うように設けた。
【0009】第二発明においては、第一発明に下記の構
成を加えている。絞り首部形成手段の絞り体がある袋口
部処理位置よりも袋搬送方向上流側の袋受渡し位置で袋
搬送方向に沿って偏平状をなす袋口部を寄せ集めた首部
を挟持体により挟持して袋口部処理位置まで移送する袋
搬送手段を備えた。
【0010】第三発明においては、第一発明に下記の構
成を加えている。袋口部挟持手段の把持体は、袋口部を
両側の外面から把持するものである。第四発明において
は、第一発明に下記の構成を加えている。
【0011】袋口部が挿入される結束通路で袋口部をテ
ープ等により結束する袋口部結束器を有する袋口部結束
手段を備えている。絞り首部形成手段は、袋口部が袋搬
送方向へ移動し得る間隔に設定された案内通路を有する
絞り体としてのガイド体と、このガイド体の上方で袋搬
送方向へ接離する両絞り体とを備えている。
【0012】この両絞り体は、絞り首部捻り手段による
捻り時及び袋口部引張手段による引張り時に互いに若干
離間して捻り動作及び引張り動作を許容する第一作動位
置と、前記袋口部結束器によるテープ等の結束時に絞り
首部を挟んで固定する第二作動位置とを取り得る。
【0013】第五発明においては、第一発明に下記の構
成を加えている。袋口部結束手段は、絞り首部形成手段
の絞り体がある袋口部処理位置に対し離れた待機位置か
らこの袋口部処理位置に移動して結束位置を取り得る。
【0014】第六発明においては、第一発明に下記の構
成を加えている。絞り首部捻り手段は、駆動手段として
のモータを有し、袋口部挟持手段の把持体の回転量の設
定を変更するようにこのモータを制御する制御手段を備
えている。
【0015】第七発明においては、第一発明に下記の構
成を加えている。袋口部引張手段は、袋口部引張力の設
定を変更するように駆動手段を制御する制御手段を備え
ている。
【0016】第八発明においては、第一発明に下記の構
成を加えている。袋口部引張手段は、袋口部挟持手段の
把持体を絞り首部形成手段の絞り体から離間させる動作
を袋内の物品供給量に応じて停止するように駆動手段を
制御する制御手段を備えている。
【0017】
【作用】第一発明においては、袋口部引張手段及び絞り
首部捻り手段を同じ袋口部処理位置に設けてそれらの設
置スペースを節約できる。また、袋口部引張りと絞り首
部捻りとを同期して行うことが可能となる。さらに、袋
の物品収納部が吊下状態で支えられながら確実に持ち上
げられ、物品収納部内において袋口部付近に空間ができ
にくくなる。
【0018】第二発明においては、袋口部引張りと絞り
首部捻りとを行う前段階として、袋口部に寄せ集め首部
を形成でき、袋口部に絞り首部を形成し易くなる。第三
発明においては、たとえ袋口部が広がっていても、この
袋口部の把持を行い易くなる。
【0019】第四発明においては、絞り首部が絞り体に
より邪魔されないため、捻り動作及び引張り動作を許容
して円滑に行う。また、捻られた絞り首部が結束時に位
置決めされ、結束動作を確実に行う。
【0020】第五発明においては、袋口部結束手段が袋
口部引張り及び絞り首部捻りのタイミングに合わせて袋
口部処理位置に移動し、そこで結束を行った後に待機位
置に戻る。
【0021】第六発明においては、袋口部挟持手段の把
持体の回転量の設定を変更して絞り首部捻り量を調節す
る。第七発明においては、袋口部引張り時に袋口部引張
力の設定を変更する。
【0022】第八発明においては、袋内の物品供給量に
応じて、袋口部挟持手段の把持体を絞り首部形成手段の
絞り体から離間させる動作を停止する。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例にかかる袋詰め包装
機の袋口部処理装置を図面を参照して説明する。
【0024】図1,8,9に示すように、袋搬送方向P
(図面上、同装置1の右側から左側への方向)に沿って
偏平状をなす袋口部62が両搬送杆51により挟持され
るとともに、物品収納部61が搬送ベルト52上に支え
られた状態で、袋60が物品供給状態で袋口部処理装置
1の袋受渡し位置Rまで送られる。なお、袋搬送方向P
に対し直交する方向の両側を前後とする。
【0025】この袋口部処理装置1を各機構ごとに大別
して詳述する。 (図1〜3,8に示す袋口部挟持手段Aについて)袋口
部処理装置1の袋口部処理位置Qよりも袋搬送方向P下
流側において可動体2がその左側部でブラケット3に対
し支軸2aにより上下方向へ回動可能に支持され、この
ブラケット3から右側へ延設されている。前記袋口部処
理位置Qにおいてこの可動体2の右側部で袋口部把持用
エアシリンダ4(駆動手段)が台5上に固定されてい
る。この台5の下側から支持筒5aが下方へ突出し、エ
アシリンダ4のピストンロッッド4aに連結された昇降
ロッド6がこの支持筒5a内を通って下方へ延設されて
いる。
【0026】この昇降ロッド6の下端部外周に昇降回転
筒7が取り付けられ、この昇降回転筒7は同ロッド6の
軸心回りで回転可能に、かつ、同ロッド6と一体的に昇
降可能になっている。前記支持筒5aの外周に連動回転
筒8が昇降ロッド6の軸心回りで回転可能に支持されて
いる。この連動回転筒8の下側には昇降ロッド6に対す
る両側で一対の連動支持板9,10が一体回転可能に固
定されている。
【0027】一方の連動支持板9側には一対のリンク機
構11が取り付けられ、他方の連動支持板10にも一対
のリンク機構12が取り付けられている。各リンク機構
11,12においては、各連動支持板9,10の両腕9
a,10aにそれぞれレバー13が支軸14を中心にし
て回動可能に支持されているとともに、前記昇降回転筒
7にはこの各レバー13に対応してレバー15が支軸1
6を中心に回動可能に支持され、この各レバー15が各
レバー13に対し支軸17で回動可能に支持されてい
る。そして、一方の連動支持板9側にある一対のリンク
機構11間において両レバー13の下端部間に把持体1
8が連結され、他方の連動支持板10側にある一対のリ
ンク機構12間において両レバー13の下端部間に把持
体19が連結されている。
【0028】前記エアシリンダ4のピストンロッッド4
aとともに昇降ロッド6が昇降すると、昇降回転筒7の
昇降に伴い各リンク機構11,12を介して両把持体1
8,19は互いに開閉動し、図3の想像線で示すように
ほぼ水平に開く位置と、図3の実線で示すように袋口部
処理位置Qで垂直に閉じて互いに当接する位置とを取り
得る。
【0029】(図1,3〜6,8に示す絞り首部形成手
段Bについて)前記袋口部挟持手段Aの下方にある絞り
首部形成手段Bは、袋口部62が袋搬送方向Pへ移動し
得る間隔に設定された案内通路20を形成する板状の前
後両ガイド体21(絞り体)と、このガイド体21の上
方で袋搬送方向Pへ水平に接離する板状の左右両絞り体
22とを備えている。
【0030】前側のガイド体21に固定された台23上
で前記左右両絞り体22が支軸24と一体回動可能に支
持され、このガイド体21の下側で左右両支軸24の下
端部に平歯車25,26が一体回動可能に固定されて互
いに噛み合わされている。この左右両絞り体22に隣接
してこのガイド体21の下側に三段切換え式の袋口部絞
り用エアシリンダ27(駆動手段)が取り付けられ、そ
のピストンロッド27aがリンク28を介して右側平歯
車26の支軸24に連結されている。
【0031】そして、このピストンロッド27aが進退
すると、リンク28と左右両平歯車25,26とを介し
て、左右両両絞り体22は左右両支軸24を中心に回動
し、図5(a)に示すように開く位置と、図6(a)に
示すように若干離間した状態でほぼ閉じる第一作動位置
と、図6(b)に示すように完全に閉じて当接する第二
作動位置とを取り得る。
【0032】(図1〜3,8に示す絞り首部捻り手段C
ついて)前記袋口部挟持手段Aにおいて述べた可動体2
の右側部上方に袋口部捻り用電動モータ29(駆動手
段)が固定されている。前記袋口部挟持手段Aにおいて
述べた連動回転筒8とこの電動モータ29の出力軸29
aにそれぞれ平歯車30,31が一体回転可能に固定さ
れて互いに噛み合わされている。そして、この出力軸2
9aが回転すると、両平歯車30,31を介して、前記
袋口部挟持手段Aにおける連動回転筒8と両連動支持板
9,10と昇降回転筒7と各リンク機構11,12と両
把持体18,19とが、一体となって昇降ロッド6を中
心に前記絞り首部形成手段Bの両絞り体22に対し回転
する。
【0033】(図1〜3,8に示す袋口部引張手段Dに
ついて)前記袋口部挟持手段Aにおいて述べた可動体2
の右側部上方で袋口部引張用エアシリンダ32(駆動手
段)がブラケット33に固定されている。このエアシリ
ンダ32のピストンロッド32aは下方へ突出し、可動
体2の右側部上に連結されている。そして、このピスト
ンロッド32aが進退すると、可動体2は袋口部挟持手
段A及び絞り首部捻り手段Cとともに支軸2aを中心に
回動して上動位置と下動位置とを取り得る。この上動位
置で前記袋口部挟持手段Aの両把持体18,19が絞り
首部形成手段Bの両絞り体22に対し離間する。
【0034】(図1,4,7,8に示す袋搬送手段Eに
ついて)前記絞り首部形成手段Bの上方で往復移動板3
4が前後両レール36aに対し各ローラ36bにより支
持され,駆動リンク35により袋搬送方向Pへ水平に移
動するようになっている。
【0035】この往復移動板34の前右側において固定
挟持板37(挟持体)が取着され、この固定挟持板37
のゴム製挟持面37aが絞り首部形成手段Bの案内通路
20の真上でこれに沿って延設されている。また、この
往復移動板34の後右側においてこれに支持された各ロ
ーラ39により左右両ガイド杆38が前後方向へ移動可
能に支持され、この左右両ガイド杆38の前端部間に可
動挟持板40(挟持体)が固定されている。この可動挟
持板40には左右両ガイド杆38間中央部でゴム製挟持
面40aが固定挟持板37のゴム製挟持面37aに面し
て固定されている。
【0036】さらに、この往復移動板34の後右側にお
いて前記可動挟持板40の若干後側で左右両可動挟持杆
41(挟持体)がその基端部で支軸42を中心に左右方
向へ回動可能に支持され、前記可動挟持板40の上方を
通って延設されてその前縁から突出している。この左右
両可動挟持杆41の基端部に引張コイルばね43が往復
移動板34との間で連結され、その弾性力により左右両
可動挟持杆41が左右方向へ開くようになっている。
【0037】この往復移動板34の後右側において前記
左右両可動挟持杆41の後方でエアシリンダ44(駆動
手段)が往復移動板34に取り付けられ、そのピストン
ロッド44aにコ字形状の連動体45が固定されてい
る。この連動体45に前記可動挟持板40が固定されて
いる。この連動体45に左右両押圧ローラ46が支持さ
れて前記左右両可動挟持杆41の基端部に係合されてい
る。
【0038】そして、エアシリンダ44のピストンロッ
ド44aの進退により連動体45が前後移動すると、可
動挟持板40が固定挟持板37に対し開閉し、それらの
ゴム製挟持面37a,40aが互いに接離する。また、
この進退に伴い、左右両可動挟持杆41は、連動体45
上の左右両押圧ローラ46により押されて互いに閉じる
とともに、左右両引張コイルばね43の弾性力により互
いに開く。
【0039】この往復移動板34が袋搬送方向Pへ往復
動すると、前記固定挟持板37と可動挟持板40と左右
両可動挟持杆41とが互いに閉じる挟持位置は、前記袋
口部処理位置Qと、同位置Qよりも袋搬送方向P上流側
の袋受渡し位置Rとを取り得る。
【0040】(図1,4,8に示す袋口部結束手段Fに
ついて)前記往復移動板34の左側に袋口部結束器47
が取り付けられている。この袋口部結束器47は、袋口
部62をテープ63により貼着する従来周知のものであ
って、袋口部62が挿入される結束通路48が前記絞り
首部形成手段Bの案内通路20の真上でこれに沿って延
設されている。そして、この往復移動板34が袋口部結
束器47とともに袋搬送方向Pへ往復動すると、結束通
路48の結束完了位置48aは、前記袋口部処理位置Q
と、同位置Qよりも袋搬送方向P下流側へ離れた待機位
置Sとを取り得る。
【0041】(前記絞り首部捻り手段C及び袋口部引張
手段Dの制御手段Gについて)図2に示すように、絞り
首部捻り手段Cにおいて捻り回転量検知手段49Aは、
電動モータ29の出力軸29a上にあるスリット板49
aと、このスリット板49aのスリットを検出するフォ
トセンサ49bを備えている。図14に示す制御手段G
は、フォトセンサ49bからの入力信号に基づき実際回
転量データを検出し、捻り回転量設定手段49Bにより
予め入力された設定回転量データにこの実際回転量デー
タが一致するように電動モータ29を駆動制御する。従
って、袋口部挟持手段Aの両把持体18,19の回転量
の設定を変更することができる。また、制御手段Gは、
フォトセンサ49bからの入力信号に基づき電動モータ
29を停止する。この停止時、前記袋口部挟持手段Aの
両把持体18,19においては、図1〜3に示すよう
に、袋口部62に対する把持面が袋搬送方向Pに沿って
延びる状態になるように設定されている。。
【0042】図14に示す制御手段Gは、袋口部引張手
段Dのエアシリンダ32の設定圧力を駆動制御し得る。
従って、袋口部引張力の設定を変更することができる。
袋口部引張手段Dにおいて物品供給量検知手段50は、
前記絞り首部形成手段Bの左右両絞り体22の下方で上
下方向へ並設された複数の光電式スイッチ50aを備
え、この光電式スイッチ50aは袋60の物品収納部6
1を検知し得る。図14に示す制御手段Gは、所定の光
電式スイッチ50aが物品収納部61の肩部61a(図
12,13に示す物品の最上部分)を検知したとき、袋
口部引張手段Dのエアシリンダ32を停止させるように
駆動制御する。従って、袋口部挟持手段Aの把持体1
8,19を絞り首部形成手段Bの左右両絞り体22から
離間させる動作を袋60内の物品供給量に応じて停止さ
せることができる。
【0043】(袋詰め包装機における袋口部処理装置1
の作用について)図1及び図9(a)(b)に示すよう
に、袋60は物品供給状態で物品収納部61とその上側
の袋口部62とに区分され、袋搬送方向Pに沿って偏平
状をなす袋口部62の両側で両搬送杆51により挟持さ
れて袋受渡し位置Rまで送られる。この袋受渡し位置R
で、袋60は吊下され、物品収納部61が搬送ベルト5
2上に支えられる。
【0044】図8及び図10(a)に示すように袋搬送
手段Eが袋口部処理位置Qから袋受渡し位置Rまで移動
すると、図10(b)(c)に示すように偏平状袋口部
62が両挟持杆41により挟持されて首部62aが寄せ
集められ、両挟持板37,40より挟持される。その
後、前記両搬送杆51が袋口部62から離れる。そし
て、袋搬送手段Eが受渡し位置Rから袋口部処理位置Q
まで移動するとともに搬送ベルト52が同期して回転す
ると、両挟持板37,40及び両挟持杆41により挟持
された袋口部62も袋口部処理位置Qまで移送される。
【0045】次に、袋口部処理位置Qにおいて、絞り首
部形成手段Bの両絞り体22が図11(a)の開状態か
ら図11(b)のようにほぼ閉じると、図11(c)に
示すように袋口部62が絞られてこの両絞り体22間と
ガイド体21の案内通路20とで絞り首部62aが形成
される。その後、図12(a)に示すように、袋口部挟
持手段Aの両把持体18,19が閉じて袋口部62がそ
の前後両側の外面から把持されるとともに、袋搬送手段
Eの両挟持板37,40及び両挟持杆41が開いて袋口
部62から離れる。この両把持体18,19により袋口
部62が把持された直後に、図12(b)に示すように
袋口部62が物品収納部61から引張られてその肩部6
1aが絞り首部形成手段Bのガイド体21に当接して支
えられるとともに、袋口部62の絞り首部62aが捻ら
れる。
【0046】次に、図8に示すように袋搬送手段Eが袋
口部処理位置Qから袋受渡し位置Rまで移動するととも
に、袋口部結束手段Fが待機位置Sから袋口部処理位置
Qまで移動すると、袋口部処理位置Qにおいて絞り首部
形成手段Bの両絞り体22が図13(a)に示すように
完全に閉じて袋口部62の絞り首部62aが図13
(b)に示すように挟まれて固定され、その絞り首部6
2aに対しテープ63が袋口部結束器47により貼着さ
れる。その後、袋口部62が袋口部挟持手段Aの両把持
体18,19から離れ、図13(c)に示す状態で搬送
ベルト52により搬出される。
【0047】本実施例は下記(イ)〜(リ)の特徴を有
する。 (イ) 同じ袋口部処理位置Qにおいて、袋口部引張手
段Dによる袋口部引張りと絞り首部捻り手段Cによる絞
り首部捻りとを行うようにした。従って、袋口部引張手
段D及び絞り首部捻り手段Cをこの袋口部処理位置Qに
設けてそれらの設置スペースを節約でき、袋詰め包装機
を小型化することができる。また、袋口部引張りと絞り
首部捻りとを同期して行うことができる。
【0048】(ロ) 絞り首部形成手段Bのガイド体2
1及び両絞り体22により支えられている袋口部62を
袋口部挟持手段Aの両把持体18,19により把持して
袋60を吊下した状態で、上記(イ)の袋口部引張りと
絞り首部捻りとを行うようにした。従って、袋60の物
品収納部61が吊下状態で支えられながらガイド体21
に当接するまで確実に持ち上げられ、物品収納部61内
において袋口部62付近に空間ができにくくなり、包装
袋60のタイト性を良くすることができる。
【0049】(ハ) 袋受渡し位置Rで袋搬送方向Pに
沿って偏平状をなす袋口部62を袋搬送手段Eの両挟持
板37,40及び両挟持杆41により寄せ集めて袋口部
62に首部62aを形成し、この首部62aを袋搬送手
段Eにより袋口部処理位置Qにおける絞り首部形成手段
Bまで移送するようにした。従って、上記(イ)の袋口
部引張りと絞り首部捻りとを行う前段階として、袋口部
62に寄せ集め首部62aを形成でき、袋口部処理位置
Qにおいて袋口部62に絞り首部62aを形成し易くな
る。
【0050】(ニ) 袋口部挟持手段Aの両把持体1
8,19は、袋口部62をその両側の外面から把持する
ものである。従って、上記(ハ)で述べた寄せ集め首部
62aの上方でたとえ袋口部62が広がっていても、こ
の袋口部62の把持を行い易くなる。
【0051】(ホ) 絞り首部形成手段Bの両絞り体2
2は、第一作動位置で、絞り首部捻り手段Cによる捻り
時及び袋口部引張手段Dによる引張り時に互いに若干離
間するので、上記(ハ)で述べた絞り首部62aが両絞
り体22により邪魔されない。従って、捻り動作と引張
り動作とを許容して円滑に行うことができ、包装袋60
のタイト性を良くすることができる。
【0052】また、絞り首部形成手段Bの両絞り体22
は、第二作動位置で、袋口部結束器47によるテープ6
3の結束時に絞り首部62aを挟んで固定する。従っ
て、捻られた絞り首部62aが結束時に位置決めされ、
結束動作を確実に行うことができる。そのため、包装袋
60のタイト性を良くすることができる。
【0053】(ヘ) 袋口部結束手段Fは、袋口部処理
位置Qよりも袋搬送方向P下流側の待機位置Sからこの
袋口部処理位置Qに移動して結束位置を取り得る。従っ
て、袋口部結束手段Fは上記(イ)の袋口部引張り及び
絞り首部捻りのタイミングに合わせて袋口部処理位置Q
に移動し、そこで結束を行った後に待機位置Sに戻る。
そのため、上記(イ)(ロ)で述べた絞り首部形成手段
Bや絞り首部捻り手段Cや袋口部引張手段Dを袋口部処
理位置Qにおいて袋口部結束手段Fと互いに干渉せずに
設けることができる。
【0054】(ト) 制御手段Gは、絞り首部捻り手段
Cの電動モータ29を制御して袋口部挟持手段Aの両把
持体18,19の回転量の設定を変更する。従って、上
記(イ)で述べた絞り首部捻り量を調節して包装袋60
のタイト性を良くするとともに、包装袋60内の物品を
保護することができる。
【0055】(チ) 制御手段Gは、袋口部引張手段D
のエアシリンダ32を制御して袋口部引張力の設定を変
更する。従って、上記(イ)で述べた袋口部引張り時
に、包装袋60のタイト性を良くするとともに、包装袋
60内の物品を保護することができる。
【0056】(リ) 制御手段Gは、光電式スイッチ5
0aを利用して袋口部引張手段Dのエアシリンダ32を
制御し、袋口部挟持手段Aの両把持体18,19を絞り
首部形成手段Bから離間させる動作を袋60内の物品供
給量に応じて停止する。従って、上記(イ)で述べた袋
口部引張り量を調節して物品供給量に応じた包装袋60
のタイト性を得ることができるとともに、包装袋60内
の物品を保護することができる。
【0057】前記実施例以外にも下記(イ)のように構
成してもよい。 (イ) 袋口部引張手段Dにおいて複数のエアシリンダ
32を利用し、物品供給量検知手段50による検知デー
タに基づきいずれかのエアシリンダ32を作動させる。
また、この物品供給量検知手段50として利用した光電
式スイッチ50aに代えて、リミットスイッチ等の機械
式スイッチを利用する。
【0058】各実施例から把握できる技術的思想(請求
項以外)を効果とともに記載する。 (イ) 請求項1において、袋口部挟持手段Aの把持体
18,19及び絞り首部捻り手段Cの駆動手段29は、
絞り首部形成手段Bに対し接近離間する可動体2上に設
けられ、この可動体2は袋口部引張手段Dの駆動手段3
2により接近離間される。従って、袋口部挟持手段Aと
絞り首部捻り手段Cと袋口部引張手段Dとをコンパクト
まとめて袋詰め包装機を小型化することができる。
【0059】
【発明の効果】第一発明にかかる袋詰め包装機の袋口部
処理装置によば、同じ袋口部処理位置において袋の物品
収納部が吊下状態で支えられながら袋口部引張りと絞り
首部捻りとを行うようにしたので、袋詰め包装機を小型
化することができる。
【0060】第二発明によれば、第一発明の効果に加
え、袋口部引張りと絞り首部捻りとを行う前段階として
袋口部に寄せ集め首部を形成できるので、袋口部処理位
置において絞り首部を形成し易くなる。。
【0061】第三発明によれば、第一発明の効果に加
え、袋口部の把持を行い易くなる。第四発明によれば、
第一発明の効果に加え、捻り動作と引張り動作とを許容
して円滑に行うとともに、結束動作を確実に行うので、
包装袋のタイト性を良くすることができる。
【0062】第五発明によれば、第四発明の効果に加
え、絞り首部形成手段や絞り首部捻り手段や袋口部引張
手段を袋口部処理位置において袋口部結束手段と互いに
干渉せずに設けることができる。
【0063】第六発明によれば、第一発明の効果に加
え、絞り首部捻り量を調節して包装袋のタイト性を良く
するとともに、包装袋内の物品を保護することができ
る。第七発明によれば、第一発明の効果に加え、袋口部
引張り時に袋口部引張力の設定を変更して包装袋のタイ
ト性を良くするとともに、包装袋内の物品を保護するこ
とができる。
【0064】第八発明によれば、第一発明の効果に加
え、袋口部引張り量を調節して物品供給量に応じた包装
袋のタイト性を得ることができるとともに、包装袋内の
物品を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例かかる袋詰め包装機の袋口部処理装
置においてその袋搬送手段が袋口部処理位置にある状態
を示す部分概略正面図である。
【図2】 図1の部分拡大正面図である。
【図3】 図1のXーX線上における部分拡大断面図で
ある。
【図4】 図1のYーY線部分拡大平断面図である。
【図5】 (a)は絞り首部形成手段においてその両絞
り体を開いた状態を示す図1のZ1 ーZ1 線部分拡大平
断面図であり、(b)は(a)のZ2 ーZ2線部分拡大
正断面図である。
【図6】 (a)は図5(a)の両絞り体において袋口
部捻り時にほぼ閉じた状態を示す部分拡大平断面図であ
り、(b)は図5(a)の両絞り体において袋口部結束
時に完全に閉じた状態を示す部分拡大平断面図である。
【図7】 (a)は袋搬送手段の両挟持板及び両挟持杆
が開いた状態を示す図4の部分拡大平断面図であり、
(b)は(a)の両挟持板及び両挟持杆が閉じた状態を
示す部分拡大平断面図である。
【図8】 図1の袋口部処理装置においてその袋搬送手
段が袋受渡し位置にある状態を示す部分概略正面図であ
る。
【図9】 (a)は袋受渡し位置で袋搬送方向に沿って
偏平状をなす袋口部を両搬送杆により挟持した平面状態
を示す作用説明図であり、(b)は同じく正面状態を示
す作用説明図である。
【図10】 (a)は図4の袋搬送手段における両挟持
板及び両挟持杆が袋受渡し位置で開いた平面状態を示す
作用説明図であり、(b)は同じく閉じて袋口部を寄せ
集めた平面状態を示す作用説明図であり、(c)は同じ
く閉じた正面状態を示す作用説明図である。
【図11】 (a)は図5の絞り首部形成手段における
両絞り体が袋口部処理位置で開いた平面状態を示す作用
説明図であり、(b)は同じくほぼ閉じて袋口部を絞っ
た平面状態を示す作用説明図であり、(c)は同じくほ
ぼ閉じて袋口部を絞った正面状態を示す作用説明図であ
る。
【図12】 (a)は図11の状態から袋口部挟持手段
における両把持体が袋口部を把持するとともに上記両挟
持板及び両挟持杆が離れた正面状態を示す作用説明図で
あり、(b)は(a)の状態から袋口部を引張るととも
に捻った正面状態を示す作用説明図である。
【図13】 (a)は図5の絞り首部形成手段における
両絞り体が袋口部処理位置で完全に閉じて袋口部をは挟
んで固定した平面状態を示す作用説明図であり、(b)
は同じく完全に閉じて袋口部を挟んで固定した正面状態
を示す作用説明図であり、(c)はテープにより結束し
た袋口部を示す斜視図である。
【図14】 上記袋口部処理装置においてその電気ブロ
ック回路図である。
【符号の説明】
1…袋口部処理装置、A…袋口部挟持手段、4…袋口部
把持用エアシリンダ(駆動手段)、18,19…把持
体、B…絞り首部形成手段、20…案内通路、21…ガ
イド体(絞り体)、22…絞り体、C…袋首部捻り手
段、29…袋口部捻り用電動モータ(駆動手段)、D…
袋口部引張手段、32…袋口部引張用エアシリンダ(駆
動手段)、E…袋搬送手段、37…固定挟持板(挟持
体)、40…可動挟持板(挟持体)、41…可動挟持杆
(挟持体)、F…袋口部結束手段、47…袋口部結束
器、G…制御手段、60…袋、61…物品収納部、62
…袋口部、62a…絞り首部、63…テープ、P…袋搬
送方向、Q…袋口部処理位置、R…袋受渡し位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 久 愛知県名古屋市西区中小田井4丁目380 番地 株式会社 フジキカイ 名古屋工 場 内 (56)参考文献 特開 平5−278704(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 7/00 - 7/28

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品供給状態で物品収納部(61)とそ
    の上側の袋口部(62)とに区分される袋(60)にあ
    ってその口部(62)を把持して袋(60)を吊下する
    把持体(18,19)を有する袋口部挟持手段(A)
    と、 前記袋口部挟持手段(A)の把持体(18,19)と袋
    (60)の物品収納部(61)との間で袋口部(62)
    を絞って絞り首部(62a)を形成する絞り体(21,
    22)を有する絞り首部形成手段(B)と、 前記袋口部挟持手段(A)の把持体(18,19)を前
    記絞り首部形成手段(B)の絞り体(21,22)に対
    し回転させて袋口部(62)の絞り首部(62a)を捻
    る駆動手段(29)を有する絞り首部捻り手段(C)
    と、 前記袋口部挟持手段(A)の把持体(18,19)を前
    記絞り首部形成手段(B)の絞り体(21,22)から
    離間させて物品収納部(61)から袋口部(62)を引
    張る駆動手段(32)を有する袋口部引張手段(D)と
    を備え、 前記絞り首部形成手段(B)の絞り体(21,22)に
    より支えられて袋口部処理位置(Q)にある袋口部(6
    2)を前記袋口部挟持手段(A)の把持体(18,1
    9)により把持して袋(60)を吊下した状態で、前記
    袋口部引張手段(D)による袋口部引張りと前記絞り首
    部捻り手段(C)による絞り首部捻りとを行うように設
    けたことを特徴とする袋詰め包装機における袋口部処理
    装置。
  2. 【請求項2】 絞り首部形成手段(B)の絞り体(2
    1,22)がある袋口部処理位置(Q)よりも袋搬送方
    向(P)上流側の袋受渡し位置(R)で袋搬送方向
    (P)に沿って偏平状をなす袋口部(62)を寄せ集め
    た首部(62a)を挟持体(37,40,41)により
    挟持して袋口部処理位置(Q)まで移送する袋搬送手段
    (E)を備えたことを特徴とする請求項1に記載の袋詰
    め包装機における袋口部処理装置。
  3. 【請求項3】 袋口部挟持手段(A)の把持体(18,
    19)は、袋口部(62)を両側の外面から把持するも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の袋詰め包装
    機における袋口部処理装置。
  4. 【請求項4】 袋口部(62)が挿入される結束通路
    (48)で袋口部(62)をテープ(63)等により結
    束する袋口部結束器(47)を有する袋口部結束手段
    (F)を備え、 絞り首部形成手段(B)は、袋口部(62)が袋搬送方
    向(P)へ移動し得る間隔に設定された案内通路(2
    0)を有する絞り体としてのガイド体(21)と、この
    ガイド体(21)の上方で袋搬送方向(P)へ接離する
    両絞り体(22)とを備え、 この両絞り体(22)は、絞り首部捻り手段(C)によ
    る捻り時及び袋口部引張手段(D)による引張り時に互
    いに若干離間して捻り動作及び引張り動作を許容する第
    一作動位置と、前記袋口部結束器(47)によるテープ
    (63)等の結束時に絞り首部(62a)を挟んで固定
    する第二作動位置とを取り得ることを特徴とする請求項
    1に記載の袋詰め包装機における袋口部処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の袋口部結束手段(F)
    は、絞り首部形成手段(B)の絞り体(21,22)が
    ある袋口部処理位置(Q)に対し離れた待機位置(S)
    からこの袋口部処理位置(Q)に移動して結束位置を取
    り得ることを特徴とする袋詰め包装機における袋口部処
    理装置。
  6. 【請求項6】 絞り首部捻り手段(C)は、駆動手段と
    してのモータ(29)を有し、袋口部挟持手段(A)の
    把持体(18,19)の回転量の設定を変更するように
    このモータ(29)を制御する制御手段(G)を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の袋詰め包装機におけ
    る袋口部処理装置。
  7. 【請求項7】 袋口部引張手段(D)は、袋口部引張力
    の設定を変更するように駆動手段(32)を制御する制
    御手段(G)を備えたことを特徴とする請求項1に記載
    の袋詰め包装機における袋口部処理装置。
  8. 【請求項8】 袋口部引張手段(D)は、袋口部挟持手
    段(A)の把持体(18,19)を絞り首部形成手段
    (B)の絞り体(21,22)から離間させる動作を袋
    (60)内の物品供給量に応じて停止するように駆動手
    段(32)を制御する制御手段(G)を備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の袋詰め包装機における袋口部
    処理装置。
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