JP2788026B2 - コネクタ等の電気的接点部に用いる防錆処理液 - Google Patents

コネクタ等の電気的接点部に用いる防錆処理液

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JP2788026B2 JP62272825A JP27282587A JP2788026B2 JP 2788026 B2 JP2788026 B2 JP 2788026B2 JP 62272825 A JP62272825 A JP 62272825A JP 27282587 A JP27282587 A JP 27282587A JP 2788026 B2 JP2788026 B2 JP 2788026B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はコネクタ等の電気的接点部に防錆処理を施す
際に用いられる防錆処理液に関するものである。 (従来の技術) コネクタ等の接触部品の接点部には、通常、電気的な
接続を確実にする目的で外部環境に対して安定な金めっ
き等の貴金属めっきが施される。しかしながら、最近は
コストを下げるために貴金属のめっき被膜の膜厚が薄く
形成される傾向にあり、これに伴ってめっき被膜に生じ
るピンホール数が増加し、このピンホールから下地金属
の腐食生成物が増大して接点部の接続の電気的な信頼性
を低下させるという問題点がある。 そこで、従来このピンホールから生じる腐食を抑制す
る目的で、めっき被膜に対して防錆処理を施すことが一
般に行われている。この防錆処理はめっき被膜に生じた
ピンホールが防錆剤によってうめられて(封孔作用)、
下地金属の腐食生成物が増大しないようにするものであ
る。この防錆処理液として従来用いられていたものは、
チオバルビツル酸、アミノメルカプトチアゾール等の硫
黄化合物を含む処理液である。 (発明が解決しようとする問題点) ところが、近年IC等の電子部品の実装技術が表面実装
に移行しつつあるが、この表面実装に用いられるICソケ
ットやコネクタ類は表面実装の際に、はんだ付け等の加
熱工程あるいは、はんだ付けによって残留したはんだフ
ラックスを除去するための溶剤洗浄等の工程を経る。し
たがって、前述した防錆処理はこれらの加熱および溶剤
洗浄の工程に十分耐えられる耐熱性および耐溶剤性が要
求される。これに対し、従来用いられている防錆処理液
では十分な耐熱性および耐溶剤性を有しないため、加熱
あるいは溶剤洗浄を行うことにより、接点部の腐食を抑
制する防錆効果がかなり低下し、防錆処理上の問題点と
されている。 そこで、本発明は上記問題点を解消すべくなされたも
のであり、その目的とするところは、耐熱性および耐溶
剤性が高い防錆処理を可能とし、これによってコネクタ
等の電気的接点部に対して信頼性の高い防錆処理を施す
ことのできる防錆処理液を提供するにある。 (問題点を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するため以下の構成を備え
る。 すなわち、本発明に係るコネクタ等の電気的接点部に
用いる防錆処理液は、ポリオキシエチレン ソルビタン
モノウラレートまたはポリオキシエチレン ソルビタ
ン モノパルミテートのうちから選ばれた界面活性剤
と、チオバルビツル酸、アミノメカルプトチアゾール、
5−アミノ−1.3.4チアジアゾール−2チオールまたはN
N−ジエチルジオチカルバミン酸のうちから選ばれた硫
黄化合物とを含有することを特徴とする。 (発明の概要) 従来、防錆処理液として一般に使用されているもの
は、チオバルビツル酸、アミノメルカプトチアゾール等
のSH基または硫黄の二重結合を有するものを含有するも
のである。本発明に係る防錆処理液は、ソルビタンエス
テルエーテル系の界面活性剤であるポリオキシエチレン
ソルビタン モノウラレートまたはポリオキシエチレ
ン ソルビタン モノパルミテートのうちから選ばれた
一種と、従来の防錆処理液に含有されている硫黄化合物
であるチオバルビツル酸、アミノメルカプトチアゾー
ル、5−アミノ−1.3.4チアジアゾール−2チオールま
たはNN−ジエチルジチオカルバミン酸のうちから選ばれ
た一種とを含有することを特徴とする。 これらのポリオキシエチレン ソルビタン モノウラ
レートまたはポリオキシエチレン ソルビタン モノパ
ルミテートのうちから選ばれた一種を界面活性剤として
添加した防錆処理液を使用して形成した防錆被膜は防錆
効果、潤滑効果のみならず、耐熱性、耐溶剤性、はんだ
付け性、導通性といった接触部品に好適な機能を満足す
る。この防錆処理液を使用した防錆処理により、200℃
以上の加熱及びクロロセン洗浄にたいして十分な耐久性
があり、塩水噴霧および二酸化硫黄ガス腐食試験におい
て十分な防錆効果が認められた。 なお、上記防錆処理液中に、接点部の潤滑性を高める
ためにセルシン等のパラフィン類を添加して使用するこ
ともできる。 (実施例) 以下、本発明に係る防錆処理液の実施例について説明
する。 〔実施例1〕 ・ポリオキシエチレン ソルビタン モノラウレート 0.01mg/l ・5−アミノ−1.3.4チアジアゾール−2チオール 0.01mg/l 〔実施例2〕 ・ポリオキシエチレン ソルビタン モノパルミテート 0.01mg/l ・NN−エチルジチオカルバミン酸 0.01mg/l ・セルシン 0.01mg/l 上述した実施例のうち、実施例1はソルビタンエステ
ルエーテル系の界面活性剤と従来使用されている硫黄化
合物を用いたもの、実施例2はソルビタンエステルエー
テル系の界面活性剤と従来使用されている硫黄化合物に
たいしパラフィン類の1つであるセルシンを加え、防錆
処理被膜の潤滑性を配慮したものである。 なお、上記した実施例の各薬剤はエタノール50%、水
50%を溶媒として使用した。 また、セルシン等のパラフィン類を添加する場合は、
これらパラフィン類をあらかじめクロロセン、フレオン
等の有機溶媒に溶かした後添加する。 なお、従来防錆処理液に含有されている硫黄化合物に
は、上述した例の他に、 ・NN−ジエチルジチオカルバミン酸 ・アミノメルカプトチアゾール 等があり、また、パラフィン類としては、前記セルシン
の他に ・パラフィン ・ミツロウ 等が使用できる。 表1はりん青銅の母材に、下地ニッケルめっきを施
し、さらに金めっきを施したものを試料として塩水噴霧
試験を行った結果を示す。塩水噴霧試験は5%の塩水を
用いて48時間行った。表中で評価なしとあるのは加熱工
程もクロロセン洗浄工程も行わずに試験をしたもの、洗
浄とあるのはクロロセン洗浄工程後に試験をしたもの、
加熱洗浄とあるのは215℃の加熱工程とクロロセン洗浄
工程後に試験をしたものである。 表中で、処理なしとあるものは、金めっきに防錆処理
を施さずにそのまま試験したもの、従来液A、従来液B
とあるのは、従来用いられている硫黄化合物を含有する
防錆処理液を使用して防錆処理を施したもの、実施例
1、実施例2は上述した実施例1、実施例2の防錆処理
液を用いて防錆処理を施したものである。 表で○は目視レベルで腐食の発生がないもの、△は一
部に腐食があるもの、×は全体的に腐食があるもので、
上記表1の結果から、本実施例の防錆処理液を使用して
防錆処理を施したものは、いずれも塩水噴霧試験で防錆
効果が劣化することがみられず、また加熱によっても防
錆効果が劣化しないことが認められた。 なお、この他、200℃以上の加熱およびクロロセン洗
浄に対しても耐久性があり、二酸化硫黄ガス腐食試験
(10ppm、96時間)等の試験においても防錆効果が劣化
しないことが確認された。 (発明の効果) 上述したように、本発明に係るコネクタ等の電気的接
点部に用いる防錆処理液は次のような顕著な作用効果を
奏する。 防錆処理におけるピンホールの封孔効果が高く、耐
熱性、耐溶剤性に優れている。これにより、はんだフロ
ー、溶剤洗浄等を行っても防錆効果が劣化しない防錆被
膜を得ることができる。 また、コネクタ等の接点部に上記防錆処理液を用い
て防錆処理を施すことにより接点部の電気的な接続の信
頼性及び耐久性を向上させることができる。 以上本発明について好適な実施例を挙げて種々説明し
たが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、
発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得る
のはもちろんのことである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10M 105:40 105:72) C10N 30:08 30:10 30:12 40:14 50:02 (56)参考文献 特開 昭59−18771(JP,A) 高橋越民、難波義郎、小池基生、小林 正雄共著「界面活性剤ハンドブック」増 補5版昭和51年7月1日 工学図書株式 会社発行、P.22〜23 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23F 11/00 B23K 35/36 C10M 111/04 C10N 30:10 C10N 30:12 C10N 40:14

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.ポリオキシエチレン ソルビタン モノウラレート
    またはポリオキシエチレン ソルビタン モノパルミテ
    ートのうちから選ばれた界面活性剤と、 チオバルビツル酸、アミノメルカプトチアゾール、5−
    アミノ−1.3.4チアジアゾール−2チオールまたはNN−
    ジエチルジチオカルバミン酸のうちから選ばれた硫黄化
    合物と を含有することを特徴とするコネクタ等の電気的接点部
    に用いる防錆処理液。
JP62272825A 1987-10-28 1987-10-28 コネクタ等の電気的接点部に用いる防錆処理液 Expired - Fee Related JP2788026B2 (ja)

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高橋越民、難波義郎、小池基生、小林正雄共著「界面活性剤ハンドブック」増補5版昭和51年7月1日 工学図書株式会社発行、P.22〜23

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