JP2787994B2 - サイフォン式便器 - Google Patents

サイフォン式便器

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JP2787994B2
JP2787994B2 JP4050701A JP5070192A JP2787994B2 JP 2787994 B2 JP2787994 B2 JP 2787994B2 JP 4050701 A JP4050701 A JP 4050701A JP 5070192 A JP5070192 A JP 5070192A JP 2787994 B2 JP2787994 B2 JP 2787994B2
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JP
Japan
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siphon
channel
waterway
toilet
lower vertical
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JP4050701A
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JPH05247991A (ja
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繁吉 島ノ江
和宏 今田
宣雄 浜崎
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ASAHI EITO KK
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
ASAHI EITO KK
Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サイフォン式便器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、コンパクトサイズのユニットバス
においては、洗い落とし式便器が採用されている。この
洗い落とし式便器に代えてサイフォン式便器をコンパク
トサイズのユニットバスに設置しようとしても、現在提
供されているサイフォン式便器1は以下の理由により使
用することができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、現在のサイ
フォン式便器は図4に示すようにサイフォン水路7の下
部に横引き水路20を設け、この横引き水路20の一部
を絞り、サイフォン水路7の末端がボウル部1の下方の
中央よりも前方にずれた位置に位置して排水口部6に連
通して構成してあり、このようなサイフォン式便器9は
横引き水路20を有しているためどうしても大型とな
り、現在市販されているコンパクトサイズのユニットバ
スなどに組み込もうとしても、室内が狭くなるという
問題があり、排水口位置が洗い落とし式便器(現在提
供されている洗い落とし式便器は中央に排水口がある)
と異なるという問題があり、使用水量が多いため洗い
落とし式便器と同一タンクを使えない等の問題があり、
現状の洗い落とし式便器に代えて現状のサイフォン式便
器1をコンパクトサイズのユニットバスに設置できなか
った。
【0004】このため、現状の洗い落とし式の便器にそ
のまま代替できるような互換性をもったコンパクトサイ
ズのサイフォン式便器の開発が要望されている。本発明
は上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであっ
て、その目的とするところは、小型化がはかれ、小水量
で強力な洗浄力を備え、しかもボウル部の底部中央に排
水口を設け、洗い落とし式便器に代替できる互換性のあ
るサイフォン式便器を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のサイフォン式便
器は、ボウル部1の底部から前方に向けて斜め上方に傾
斜する上傾斜水路2を設け、上傾斜水路2の上端部から
下方に向けて略垂直に上垂直水路3を形成し、上垂直水
路3の下端部からボウル部1の中央側に向けて斜め下方
に向けて傾斜した連通水路4を形成し、連通水路4から
略垂直に下垂直水路5を下方に向けて形成し、下垂直水
路5の下端部を側方に開口させてボウル部1の底部中央
の下方に形成した排水口部6に連通させて上傾斜水路
2、上垂直水路3、連通水路4、下垂直水路5によりサ
イフォン水路7を構成し、下垂直水路5の末端の側方開
口部8がサイフォン水路7中最小の断面積となるように
下垂直水路5の下部を側面から底部にかけて滑らかな曲
面として水路を絞って成ることを特徴とするものであ
り、このような構成を採用することで、上記した従来例
の問題点を解決して本発明の目的を達成したものであ
る。
【0006】
【作用】しかして、上記のような構成の本発明によれ
ば、上傾斜水路2の上端部から下方に向けて略垂直に上
垂直水路3を形成し、上垂直水路3の下端部からボウル
部1の中央側に向けて斜め下方に向けて傾斜した連通水
路4を形成し、連通水路4から略垂直に下垂直水路5を
下方に向けて形成し、下垂直水路5の下端部を側方に開
口させてボウル部1の底部中央の下方に形成した排水口
部6に連通させて上傾斜水路2、上垂直水路3、連通水
路4、下垂直水路5によりサイフォン水路7を構成する
ことで、サイフォン式便器9の前後長さを短くできてコ
ンパクト化がはかれ、また、上垂直水路3、下垂直水路
5というように垂直水路を形成することで、サイフォン
流を加速して強力なサイフォン流を発生させることがで
き、しかも、下垂直水路5の末端の側方開口部8がサイ
フォン水路7中最小の断面積となるように下垂直水路5
の下部を側面から底部にかけて滑らかな曲面として水路
を絞ることで、上記垂直水路部分で加速されたサイフォ
ン流を曲面部でガイドしながら減速することなく排水口
部6まで導くことができるようになったものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
いて詳述する。図1には本発明に係るサイフォン式便器
の断面図が示してある。図中1はボウル部であり、この
ボウル部1の底部中央から前方に向けて斜め上方に傾斜
する上傾斜水路2が設けてあり、上傾斜水路2の上端部
から下方に向けて略垂直に上垂直水路3が連通形成して
ある。また、上垂直水路3の下端部からボウル部1の中
央側に向けて斜め下方に向けて傾斜した連通水路4が形
成してあり、連通水路4から略垂直に下垂直水路5を下
方に向けて形成してある。ここで、連通水路4は半分が
上垂直水路3の下部を兼用し、他の半分が下垂直水路5
の上部を兼用しており、このため上垂直水路3の下部と
下垂直水路5の上部とは隣合って連通している。下垂直
水路5の下端部は側方に開口させてあってボウル部1の
底部中央の下方に形成した排水口部6に連通させてあ
る。このようにして上傾斜水路2、上垂直水路3、連通
水路4、下垂直水路5によりサイフォン水路7が形成し
てあり、このサイフォン水路7がボウル部1の底部中央
の下方に位置する排水口部6に連通しているものであ
る。
【0008】ここで、図1のLの距離は図4に示す従来
のサイフォン式便器9のL′の距離に比べて短くしてあ
り、具体的には従来はL′=45mmであったのをL=
5mmとしてある。また、図1のEの距離は図4に示す
従来のサイフォン式便器9のE′の距離に比べて短くし
てあり、具体的には従来はE′=240mmであったの
をE=135mmとしてある。このように、上垂直水路
3、下垂直水路5を形成し、更に、排水口6をボウル部
1の底部中央の下方に位置させることで、図1に示すサ
イフォン式便器9の前後長Aを図4に示す従来のサイフ
ォン式便器9の前後長A′よりも短くできて、コンパク
ト化がはかれたものである。具体的には従来はA′=4
95mmであったのをA=480mmとしてある。そし
て、上記L、E寸法を短くすることでサイフォン水路7
の内容積(図3においてクロスハッチングで示す部分)
を1600ccとして、従来のサイフォン水路7の内容
積(図5においてクロスハッチングで示す部分)の22
00ccよりも少なくしてある。
【0009】また、下垂直水路5の末端の側方開口部8
がサイフォン水路7中最小の断面積となるように下垂直
水路5の下部を側面から底部にかけて滑らかな曲面とし
て水路を絞ってある。ここで、図2(a)に示すイ、
ロ、ハ、ニ、ホの各部分の開口の断面形状はそれぞれ図
2(b)、(c)、(d)、(e)、(f)に示すよう
になっており、イは50cm2 、ロ、ハ、ニはそれぞれ
35cm2 、ホは30cm2 であって、下垂直水路5の
末端の側方開口部8が最小の断面積となっており、ハ位
置からニ位置の側方開口部8に行くに従って曲面部11
により次第に水路を絞ってあって洗浄時におけるサイフ
ォン水路7への満水を容易にし、サイフォンを起こし易
くしている。
【0010】そして、本発明においては、上記、上垂直
水路3、下垂直水路5という垂直水路により洗浄水を垂
直に落下させてサイフォン水路7中の流速を速めること
ができるようになっている。また、このようにして垂直
水路により流速が速められて落下する洗浄水は下垂直水
路5の下部の曲面部11にガイドされて水流を弱めるこ
となく排水口部6に導かれることになり、この結果、小
水量であるにもかかわらず強力なサイフォン作用を発生
させることができるようになっている。
【0011】ところで、上記のような構成の中央部に排
水口部6を有しコンパクト化した小容量で強力なサイフ
ォン作用をするサイフォン式便器9は、例えば、現在洗
い落とし式便器が設置されているコンパクトサイズのユ
ニットバスにおいて、洗い落とし式便器に代えて設置す
ることができる。ここで、コンパクトサイズのユニット
バスにおいて排水口を接続する孔部分の位置は洗い落と
し式便器に対応して設けてあるが(洗い落とし式便器に
おいては既述のように便器中央に設けてある)、本発明
のサイフォン式便器9においても中央部に排水口部6が
設けてあることで問題はない。また、本発明のサイフォ
ン式便器9においては既述のようにコンパクト化がはか
られているので、室内が狭くなるというようなことがな
く、洗い落とし式便器に代えて本発明のサイフォン式便
器を設置できるのである。ところで、洗い落とし式便器
が設置されているコンパクトサイズのユニットバスにお
いては、タンクから便器に給水するための弁としては通
常直径38mmのダグラス弁が使用されているが、この
ようなダクラス弁を使用して節水サイフォン式便器を実
現するため、本発明においては、サイフォン式便器9の
リム周縁の射水孔を直径12.5mm、34個として、
従来のサイフォン式便器よりも大きい41.7cm2
した(ちなみに従来のサイフォン式便器9においては通
常ダクラス弁の直径は52mmで、リム周縁の射水孔の
合計面積は10〜15cm2 であって、洗浄時間は約7
秒である)。このことにより従来のサイフォン式便器9
のタンクに設けたダグラス弁よりも小径の直径38mm
のダグラス弁を使用してもボウル部1内の洗浄時間を
6.5秒と短縮でき、短時間で洗浄水を流出させること
ができて小水量でサイフォン作用を発生させて洗浄効果
を高めることができるようになっている。
【0012】
【発明の効果】本発明にあっては、上述のように、上傾
斜水路の上端部から下方に向けて略垂直に上垂直水路を
形成し、上垂直水路の下端部からボウル部の中央側に向
けて斜め下方に向けて傾斜した連通水路を形成し、連通
水路から略垂直に下垂直水路を下方に向けて形成し、下
垂直水路の下端部を側方に開口させてボウル部の底部中
央の下方に形成した排水口部に連通させて上傾斜水路、
上垂直水路、連通水路、下垂直水路によりサイフォン水
路を構成してあるので、サイフォン式便器の前後長さを
短くできてコンパクト化がはかれるものであり、また、
上垂直水路、下垂直水路というように垂直水路を形成す
るので、サイフォン流を加速して強力なサイフォン流を
発生させることができ、更に、下垂直水路の末端の側方
開口部がサイフォン水路中最小の断面積となるように下
垂直水路の下部を側面から底部にかけて滑らかな曲面と
して水路を絞ってあるので、上垂直水路、下垂直水路に
より流を加速されたサイフォン流が側方に方向転換して
流出する際に、曲面部でガイドしながら減速することな
く排水口部まで導くことができて、強力なサイフォン流
を発生させることができ、このことにより、サイフォン
式便器全体を小型化できるにもかかわらず、ボウル部の
深さは深く、水量は少なくて済むようになるものであ
り、このように、小型で、小水量で強力な洗浄力を備
え、しかもボウル部の底部中央に排水口を設けたサイフ
ォン式便器を形成できるので、コンパクトサイズのユニ
ットバスに洗い落とし式便器に代えて設置することも可
能となったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサイフォン式便器の断面図である。
【図2】同上のサイフォン水路の各部の断面を説明する
ための図面で、(a)は全体断面図であり、(b)は
(a)のイ部分の断面形状を示す図であり、(c)は
(a)のロ部分の断面形状を示す図であり、(d)は
(a)のハ部分の断面形状を示す図であり、(e)は
(a)のニ部分の断面形状を示す図であり、(f)は
(a)のホ部分の断面形状を示す図である。
【図3】同上のサイフォン水路の内容積の説明図であ
る。
【図4】従来例のサイフォン式便器の断面図である。
【図5】従来例のサイフォン水路の内容積の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ボウル部 2 上傾斜水路 3 上垂直水路 4 連通水路 5 下垂直水路 6 排水口部 7 サイフォン水路 8 側方開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今田 和宏 大阪府南河内郡美原町小平尾451番地 アサヒ衛陶株式会社内 (72)発明者 浜崎 宣雄 大阪府南河内郡美原町小平尾451番地 アサヒ衛陶株式会社内 (56)参考文献 実願 昭54−2193号(実開 昭55− 101992号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 昭55−100359号(実開 昭57− 22579号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボウル部の底部から前方に向けて斜め上
    方に傾斜する上傾斜水路を設け、上傾斜水路の上端部か
    ら下方に向けて略垂直に上垂直水路を形成し、上垂直水
    路の下端部からボウル部の中央側に向けて斜め下方に向
    けて傾斜した連通水路を形成し、連通水路から略垂直に
    下垂直水路を下方に向けて形成し、下垂直水路の下端部
    を側方に開口させてボウル部の底部中央の下方に形成し
    た排水口部に連通させて上傾斜水路、上垂直水路、連通
    水路、下垂直水路によりサイフォン水路を構成し、下垂
    直水路の末端の側方開口部がサイフォン水路中最小の断
    面積となるように下垂直水路の下部を側面から底部にか
    けて滑らかな曲面として水路を絞って成ることを特徴と
    するサイフォン式便器。
JP4050701A 1992-03-09 1992-03-09 サイフォン式便器 Expired - Lifetime JP2787994B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS542193A (en) * 1977-06-07 1979-01-09 Kett Electric Lab Apparatus for examining electric moisture meter operation
FR2447373A1 (fr) * 1979-01-24 1980-08-22 Rhone Poulenc Agrochimie Produits derives de l'aniline ayant une activite antifongique ainsi que leur procede de preparation

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