JP2787422B2 - 雪崩等の防護柵 - Google Patents

雪崩等の防護柵

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JP2787422B2 JP33754994A JP33754994A JP2787422B2 JP 2787422 B2 JP2787422 B2 JP 2787422B2 JP 33754994 A JP33754994 A JP 33754994A JP 33754994 A JP33754994 A JP 33754994A JP 2787422 B2 JP2787422 B2 JP 2787422B2
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文信 松本
和廣 小関
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Tokyo Seiko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雪崩や落石等の恐れの
ある斜面等に構築され、自然環境にマツチした疑木状に
形成したことに特徴を有する雪崩等の防護柵に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の雪崩等の防護柵は、通常、図3に
示すように雪崩や落石等の恐れのある斜面a等に、複数
の支柱bをベースプレート(又は複数のアンカーボル
ト)等で間隔を置き建て、各支柱の間を繋材cや筋違材
dで連結して補強し、各支柱の山側(上側)に複数の梁
eをUボルト等で上下間隔を置き組み付けて、各支柱の
上部と下部に連結した支持ロープfをロープ連結金具g
で主ケーブルhに連結し、主ケーブルの上端部を斜面a
の上方でアンカー(図示省略)して構築した吊柵式の防
護柵や、図4に示すように斜面aに複数の支柱bをコン
クリート基礎i等で間隔を置き建て込み、各支柱の間を
繋材や筋違材で連結して補強し、各支柱の山側に複数の
梁eをUボルト等で上下間隔を置き組み付けて、各支柱
をサポート支柱kで支持して構築した固定式の防護柵に
なつている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の雪崩等の防護柵
は、前記のように各支柱を間隔を置き建てるため、各支
柱を繋材や筋違材等で補強する必要があり構造が複雑に
なつて施工に手数、手間を要し、また、全長にわたり同
高に構築され嵩高になつて目立ち易く自然環境を損なう
などの課題がある。
【0004】本発明は、前記のような課題を解決するた
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、支
柱と台形状主枠及び複数のV形状梁を一体的に組み付け
ることにより、柵構造を簡素化しかつ疑木化して施工性
とともに防護性能を向上し自然環境にマツチさせた雪崩
等の防護柵を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、雪崩や落石等
の恐れのある斜面等に支柱を建て、支柱にほぼ台形状の
主枠を組み付けるとともに、支柱及び主枠にほぼV形状
の複数の梁を上下間隔を置き組み付けて、支柱及び主枠
を支持ロープ又はサポート支柱で支保したことにより、
柵構造を簡素化し受け止め性能を高めかつ形状的に疑木
化し、さらに、前記の支柱や主枠及び梁の少なくとも外
観を塗装等の手段で疑木状に形成したことにより、さら
に疑木化して、前記のような課題を解決している。
【0006】
【作用】支柱にほぼ台形状の主枠を組み付け、主枠にほ
ぼV形状の複数の梁を上下間隔を置き組み付け一体化し
て斜面等に配置し、支柱及び主枠を支持ロープ又はサポ
ート支柱で支保して、斜面等に吊柵式や固定式の防護柵
として容易に施工され、支柱が樹木の幹部に各梁が樹木
の枝部に類似した形状とし、基本的に斜面等で格別に目
立つことなく自然環境に馴染んだ形状になるとともに、
支柱とほぼ台形状の主枠及びほぼV形状の各梁は一体的
に組み付けられて、比較的に簡単な構造になるとともに
下部ほど広幅になり、雪崩や落石等を効果的に強力に受
け止めるなど優れた防護性能、信頼性が得られる。さら
にまた、これらを前記のように擬木状に形成して、さら
に自然環境にマツチさせている。
【0007】
【実施例】図1及び図2に本発明の一実施例を示す。図
中1は斜面a等に建てた支柱、2は左右の斜め部材2a
と上下の連結部材2bとからなるほぼ台形状の主枠、3
はほぼV形状の梁、4は支柱と主枠及び梁の連結金具、
5はベースプレート、6は支柱とベースプレート間のサ
ポート、7は支持ロープ、8は支持ロープにロープ連結
金具8aで連結した主ケーブル、9は支持ロープの連結
金具、10は本発明の雪崩等の防護柵である。
【0008】図示の実施例は、雪崩や落石等の恐れのあ
る斜面a等に支柱1を建て、支柱1にほぼ台形状に形成
した主枠2を組み付けるとともに、支柱1及び主枠2に
ほぼV形状に形成した複数の梁3を上下間隔を置き組み
付けて、支柱及び主枠を支持ロープ7又はサポート支柱
(図4B参照)で支保したことを特徴とする雪崩等の防
護柵になつている。
【0009】また、前記の雪崩等の防護柵において、前
記の支柱1や主枠2及び梁3の少なくとも外観を塗装等
の手段で疑木状に形成したことを特徴とする雪崩等の防
護柵になつている。
【0010】図示の実施例をさらに詳述すると、前記の
支柱1は、H形鋼や溝形鋼、鋼管等で形成され、下端部
にベースプレート5を固着するとともに、中間部とベー
スプレート5の間にサポート6を連設して補強し、上部
及び下部に支持ロープ7の連結金具9を設けた構造にな
つており、雪崩や落石等の恐れのある斜面aの中間部や
下部等に建てられる。必要に応じベースプレート5に代
えてベース板を設け複数のアンカーボルト(図示省略)
でアースアンカーして建て込むことも可能である。ま
た、塗装や着色シート(茶系統等)又は木材等の張り合
わせなどで少なくとも表面を樹木のような木皮化や木目
化して擬木状に形成される。
【0011】また、主枠2は、H形鋼や溝形鋼、鋼管等
又は必要に応じ木材等で形成され、左右対の斜め材2a
の上、下部間に上、下連結部材2bを溶接等の適宜の連
結手段で一体的に連結してほぼ台形状に形成し、下連結
部材2bの両端部にベースプレート5を付設(必要に応
じアースアンカー用のベース板,図示省略)するととも
に、左右対の斜め材2aの上、下部(又は上、下連結部
材2bの左、部)にそれぞれ支持ロープ7の連結金具9
を設けた枠構造になつており、中央部を支柱1に連結金
具4で固着して組み付ける。さらに、塗装や着色シート
(茶系統等)や木材等の張り合わせなどで少なくとも表
面を樹木のような木皮化や木目化して擬木状に形成し、
必要に応じ上連結部材2bを短縮して山形状に類似した
ほぼV形状にすることも可能である。
【0012】さらに、梁3は、各種の溝形鋼、鋼管等又
は必要に応じ木材等でほぼV形状に形成され、図示のよ
うに中央部を支柱1に、両端部を左右の斜め材2aにそ
れぞれ連結金具4で固着して、基本的に樹木の枝部に対
応した形状に組み付ける。さらに、塗装着色シート(茶
系統等)又は木材等の張り合わせなどで少なくとも表面
を樹木のような木皮化や木目化して擬木状に形成する。
【0013】連結金具4には、Uボルト等の適宜の固着
手段が適用される。
【0014】図示の実施例において、支柱1にほぼ台形
状に形成した主枠2の中央部を連結金具4で組み付ける
とともに、支柱1及び主枠2にほぼV形状に形成した複
数の梁3を連結金具4で上下間隔を置き図示のように組
み付けて、雪崩や落石等の恐れのある斜面a等に支柱1
を建て、支柱1の上、下部と主枠2の左、右及び上、下
部に設けた各連結金具9にそれぞれ支持ロープ7の基端
部を適宜の手段で連結し、各支持ロープ7をロープ連結
金具8aで主ケーブル8に連結して、主ケーブル8の先
端部を斜面a等の上方にコンクリート基礎(図示省略)
等でアンカーすることにより、吊柵式の雪崩等の防護柵
10として比較的に容易に施工される。さらにまた、こ
の防護柵10は、好ましくは図2に示すように斜面aな
どに間隔を置き千鳥配置で多数構築されて、雪崩や落石
等を効果的に受け止める。
【0015】図示の防護柵10は、前記のように斜面a
等に容易に施工され、図示のように正面視でほぼV状に
形成されて、支柱1が樹木の幹部に各梁3が樹木の枝部
に類似した形状となり、斜面a等で灌木のようになつて
格別に目立つことなく自然環境に馴染んだ形状になると
ともに、支柱1とほぼ台形状の主枠2及びほぼV形状の
各梁3は一体的に組み付けられて、比較的に簡単な構造
でかつ強力な受け止め性能を有し、下部ほど広幅になつ
て雪崩や落石等を効果的に受け止めるなど強力な防護性
能、信頼性が得られる。また、これらを前記のようにさ
らに擬木状化することにより、さらに自然環境にマツチ
した構造となるる。
【0016】図示の実施例は、吊柵式の防護柵10にな
つているが、支柱1の下端部及び主枠2の両側部に設け
た各ベースプレート5をベース板として複数のアンカー
ボルト(又はコンクリート基礎)等で斜面a等に建て込
み、斜面a等の下側にサポート支柱をコンクリート基礎
で建て込み、少なくとも支柱1の上部あるいはまた主枠
2上部の両端部をサポート支柱で支保して、他の構造は
図示1の実施例のように構成して固定式の防護柵に施工
することも可能であり(図4参照)、この場合も基本的
に図1の実施例と同様な作用、効果が得られる。
【0017】また、図1及び図2に示す実施例では、支
柱1の下側に主枠2を組み付けて、主枠2の下側に各梁
3を組み付け、各ベースプレート5は斜面a上に配置し
た構造になつているが、必要に応じ支柱1の上側(山
側)に主枠2さらに各梁3を組み付けて構築することも
可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明は、前述のように構成され支柱に
ほぼ台形状の主枠を組み付け、主枠にほぼV形状の複数
の梁を上下間隔を置き組み付け一体化して斜面等に建
て、支柱及び主枠を支持ロープ又はサポート支柱で支保
することにより、斜面に吊柵式や固定式の防護柵として
容易に施工され、支柱が樹木の幹部に各梁が樹木の枝部
に類似したほぼV状となり、基本的に斜面等で格別に目
立つことなく自然環境に馴染んだ形状になるとともに、
支柱と主枠及び各梁は一体的に組み付けられて、比較的
に簡単な構造でかつ強力な受け止め性能を発揮し、下部
ほど広幅になつて雪崩や落石等を効果的に受け止めるな
ど、防護性能、信頼性が著しく向上されるとともに自然
環境に良く馴染み環境を破壊しない。さらに、これらを
前記のように擬木化することにより、自然環境にさらに
マツチされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図(A)とその側
視図(B)
【図2】本発明の一配置例を示す正面図
【図3】従来例を示す正面図(A)とその平面図(B)
及び側視図(C)
【図4】他の従来例を示す正面図(A)及びその側視図
(b)である。
【符号の説明】
a 斜面 1 支柱 2 主枠(ほぼ台形状) 3 梁(ほぼV形状) 7 支持ロープ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雪崩や落石等の恐れのある斜面等に支柱
    を建て、支柱にほぼ台形状に形成した主枠を組み付ける
    とともに、支柱及び主枠にほぼV形状に形成した複数の
    梁を上下間隔を置き組み付けて、支柱及び主枠を支持ロ
    ープ又はサポート支柱で支保したことを特徴とする雪崩
    等の防護柵。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の雪崩等の防護柵におい
    て、前記の支柱や主枠及び梁の少なくとも外観を塗装等
    の手段で疑木状に形成したことを特徴とする雪崩等の防
    護柵。
JP33754994A 1994-12-28 1994-12-28 雪崩等の防護柵 Expired - Lifetime JP2787422B2 (ja)

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