JP2786406B2 - 冷水機 - Google Patents

冷水機

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JP2786406B2
JP2786406B2 JP1260295A JP1260295A JP2786406B2 JP 2786406 B2 JP2786406 B2 JP 2786406B2 JP 1260295 A JP1260295 A JP 1260295A JP 1260295 A JP1260295 A JP 1260295A JP 2786406 B2 JP2786406 B2 JP 2786406B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷水機に係わり、特に
冷水機の蓋の開閉構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、冷水機は、冷水機本体外装内に設
置した貯水タンクの細径下半部外周側に圧縮機、凝縮器
等による冷却サイクルの冷却器を配設し、貯水タンクの
上部に蓋を設け、貯水タンクの背面に凝縮器を設置し
て、凝縮器を外装背面板で覆った構造が主流となってき
ている。
【0003】従来の冷水機としては、例えば、特開平4
−55676号公報に示されているものがある。
【0004】以下、図面を参照しながら上記従来の冷水
機について説明する。図9、図10は従来の冷水機の構
成を示すものである。
【0005】図において、1は冷水機本体で、上半部を
前面側に張り出した外装2の上半部内に貯水タンク3を
収納し、貯水タンク3の上面開口部を蓋4で覆ってい
る。
【0006】また、貯水タンク3は下半部3aを上半部
3bよりも細径部として形成し、この下半部3aの下方
で外装2内に水平に掛け渡したタンク保持板5上にタン
ク固定板6を立設し、このタンク固定板6上部で貯水タ
ンク3の上半部3bを下方から支承している。
【0007】さらに、外装2内で貯水タンク3の下方は
機械室としての空間で、外気吸込口7を設けた圧縮機固
定板8上に圧縮機9と送風機10を設置し、一方、貯水
タンク3の背面に凝縮器11を設置して、上部に外気吐
出口12を設けた外装背面板13で覆っている。そし
て、貯水タンク3の下半部3aの外周側に冷却器14を
巻回し、その周囲を断熱材15で覆い、貯水タンク3の
底部に連通する注水パイプ16を外装2外に導出してそ
の先端に操作レバー17を有する注水バルブ18を結合
している。この冷却器14は、圧縮機9や凝縮器11と
で冷却サイクルをなすものである。注水バルブ18の下
面に設けた注水口18aの上方に位置させて外装2の上
半部の前面側への張り出し部内で前面パネル19の内側
に圧縮機9のモーターなどを制御するためにマイクロコ
ンピュータなどを用いた制御装置20を配設している。
【0008】このようにして冷却器14で貯水タンク3
内の水を冷却し、操作レバー17による操作で注水バル
ブ18を開き貯水タンク3内の冷水を注水パイプ16を
通して注水バルブ18の注水口18aから吐出させ、飲
料水などに用いる。
【0009】以上のように構成された冷水機の給水方法
及び、凝縮器11の放熱方法について、以下その動作を
説明する。
【0010】まず、給水方法は、貯水タンク3より蓋4
を取り外して一旦、別の場所に蓋4を置いて麦茶等の煮
沸した飲料水を、貯水タンク3に給水する。貯水タンク
3に給水後、再び、蓋4を貯水タンク3上に覆う。
【0011】また、凝縮器11の放熱方法は、新鮮な外
気が送風機10により矢印で示すように圧縮機固定板8
に設けられた外気吸込口7から導入され、凝縮器11を
通って熱交換を行ない、外気吐出口12より出す方法と
なっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、貯水タンク3への給水時には蓋4を一
旦、別の場所に置かなければならないので、狭い場所で
の給水が困難である。
【0013】また、蓋4の裏面に付着した凝縮水が貯水
タンク3の外に飛散するなど使い勝手が悪いという欠点
があった。
【0014】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、狭い場所での給水が容易にでき、且つ蓋の裏面に付
着した凝縮水が貯水タンクの外に飛散しないなど、使い
勝手の良い冷水機を提供することを目的とする。
【0015】また、上記従来の構成では、凝縮器11の
放熱方法は、凝縮器11を通った外気によって熱交換を
行なっているので、背面部が壁面に当接するまで奥にぴ
ったり配置されると凝縮器11を覆った外装背面板13
からの放熱ができないため、凝縮器の放熱能力が低下す
るという欠点があった。
【0016】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、壁面に当接するまで奥にぴったり配置されても凝縮
器の放熱スペースを十分に確保できる冷水機を提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の冷水機は、外装と、この外装内に配置され上面
を開口した貯水タンクと、前記貯水タンクの上面を覆う
蓋と、前記外装に設けられ前記蓋を開閉自在に支持する
支持部とからなり、前記蓋には、前記蓋の一端に前記蓋
の外周側に突出したフランジと、前記フランジの先端部
近傍に前記フランジの突出方向に垂直で水平方向に延び
るヒンジピンとを設け、前記支持部には、前記蓋の開閉
動作時に前記ヒンジピンより前記蓋の重心側で前記フラ
ンジの下端面と当接するとともに前記フランジの突出方
向に向かう程傾斜角が大きくなる傾斜面と、前記蓋の開
閉動作時に前記ヒンジピンが挿入される溝とを設け、前
記蓋の開状態時に前記ヒンジピンと前記溝の内面との当
接により前記フランジの下端面と前記傾斜面との当接点
を支点として前記蓋が自重で閉方向に回動するのを防止
できるように前記溝の内面を形成したのである。
【0018】蓋の開状態時に前記蓋が回動するのを防止
するために、溝の底から略ヒンジピンの直径分だけ前記
溝の出口側に寄った前記溝の内面に前記傾斜面側に突出
した凸部を設けてもよい。
【0019】蓋の開状態時に前記蓋が回動するのを防止
するために、支持部の溝を弾性を有する材料で構成する
とともに、溝の底から略ヒンジピンの直径分だけ前記溝
の出口側に寄った位置の前記溝の幅を前記ヒンジピンの
直径より若干狭くした幅狭部を形成し、前記ヒンジピン
が容易に前記幅狭部を通過できないようにしてもよい。
【0020】蓋の開状態時に前記蓋が回動するのを防止
するために、蓋の開状態時のフランジの下端面と傾斜面
との当接点より前記蓋の重心側で前記蓋裏面側または前
記フランジに設けられ前記フランジの突出方向に垂直で
下端面が水平方向に延びるリブと、支持部の上面に設け
られ前記蓋の閉状態時に前記リブの外側に位置し前記蓋
の開状態時に前記リブと当接する突起部とを設けてもよ
い。
【0021】このとき、蓋の閉状態時に貯水タンク内に
入り込む案内リブを前記貯水タンクの内周面に沿って前
記蓋の裏面に設けるとともに、前記蓋の開状態時に前記
案内リブの下端部が前記貯水タンクの真上に位置するよ
うに前記フランジ側の辺に沿った前記案内リブを下方向
に長く形成することが好ましい。
【0022】また、傾斜面を曲面で構成するとともに、
ヒンジピンが挿入され前記ヒンジピンが摺動する溝の内
面を曲面で構成することが好ましい。
【0023】また、支持部が、凝縮器を覆うとともに外
気吐出口が形成された外装背面板よりも奥側に突出する
ように設けることが好ましい。
【0024】
【作用】本発明の冷水機は、蓋には、蓋の一端に蓋の外
周側に突出したフランジと、フランジの先端部近傍にフ
ランジの突出方向に垂直で水平方向に延びるヒンジピン
とを設け、外装に設けられ蓋を開閉自在に支持する支持
部には、蓋の開閉動作時にヒンジピンより蓋の重心側で
フランジの下端面と当接するとともにフランジの突出方
向に向かう程傾斜角が大きくなる傾斜面と、蓋の開閉動
作時にヒンジピンが挿入される溝とを設け、蓋の開状態
時にヒンジピンと溝の内面との当接によりフランジの下
端面と傾斜面との当接点を支点として蓋が自重で閉方向
に回動するのを防止できるように溝の内面を形成したの
で、蓋の開状態時に蓋はフランジの下端面と傾斜面との
当接とヒンジピンと溝の内面との当接とにより支えら
れ、蓋を開状態に維持できる。そのため、貯水タンクへ
の給水時には蓋を一旦、別の場所に置く必要がなくな
り、狭い場所での給水が容易にでき、蓋の裏面に付着し
た凝縮水の飛散するのを防止できる。
【0025】溝の底から略ヒンジピンの直径分だけ溝の
出口側に寄った溝の内面に傾斜面側に突出した凸部を設
けることにより、蓋の開状態時にヒンジピンと凸部との
当接により、給水時の振動や衝撃で蓋が閉まるのを防止
できる。
【0026】支持部の溝を弾性を有する材料で構成する
とともに、溝の底から略ヒンジピンの直径分だけ溝の出
口側に寄った位置の溝の幅をヒンジピンの直径より若干
狭くした幅狭部を形成し、ヒンジピンが容易に幅狭部を
通過できないようにすることにより、蓋の開動作時にヒ
ンジピンが溝の幅狭部より奥に入り込むまで、蓋を開け
ることにより、蓋の開状態時にヒンジピンと幅狭部との
当接により、給水時の振動や衝撃で蓋が閉まるのを防止
できる。
【0027】蓋の開状態時のフランジの下端面と傾斜面
との当接点より蓋の重心側で蓋裏面側またはフランジに
設けられフランジの突出方向に垂直で下端面が水平方向
に延びるリブと、支持部の上面に設けられ蓋の閉状態時
にリブの外側に位置し蓋の開状態時にリブと当接する突
起部とを設けることにより、蓋の開状態時にリブと突起
部との当接により、蓋を開状態に確実に維持できる。な
お、ヒンジピンの外径寸法と溝の幅寸法との差と、蓋の
開閉時の回動の中心軸の移動により、リブと突起部との
当接が蓋の開閉動作の妨げになることはない。
【0028】また、蓋の閉状態時に貯水タンク内に入り
込む案内リブを貯水タンクの内周面に沿って蓋の裏面に
設けるとともに、蓋の開状態時に案内リブの下端部が貯
水タンクの真上に位置するようにフランジ側の辺に沿っ
た案内リブを下方向に長く形成することにより、蓋の開
状態時に蓋裏面に付着した凝縮水は、案内リブを伝って
案内リブの下端部から貯水タンク内に落下するため、蓋
の裏面に付着した凝縮水の飛散するのを確実に防止でき
る。
【0029】また、傾斜面を曲面で構成するとともに、
ヒンジピンが挿入され前記ヒンジピンが摺動する溝の内
面を曲面で構成することにより、蓋の開閉がスムーズに
行える。
【0030】また、支持部が、凝縮器を覆うとともに外
気吐出口が形成された外装背面板よりも奥側に突出する
ように設けることにより、奥側に突出した支持部が、凝
縮器を覆う外装背面板と壁面との密着を防ぐスペーサと
して働き、外装背面板と壁との間の空間が放熱スペース
及び排気通路となり、排気通路の風路抵抗が減少し、外
装背面板の放熱が十分に行え、壁面に当接するまで奥に
ぴったり配置されても凝縮器の放熱を十分に行える。
【0031】
【実施例】以下、本発明による冷水機の第1の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。なお、従来と同
一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略
する。
【0032】図1は、本発明の冷水機の第1の実施例に
おける蓋開状態の要部縦断面図、図2は、同実施例の冷
水機における蓋閉状態の要部縦断面図、図3は、同実施
例の冷水機の背面斜視図、図4は、同実施例の冷水機の
縦断面図である。
【0033】図において、1は冷水機本体で、上面を開
口した外装2内に上面を開口した貯水タンク3を収納
し、外装上部開口部21と貯水タンク3間に、外装上枠
22と、外装上枠22に挿入したサシュ23と、外装上
枠22を外装2に取りつけるビス24により外装上部を
構成しており、蓋4で上面を開口した貯水タンク3を覆
っている。
【0034】蓋4には、蓋4の一端に蓋4の外周側に突
出したフランジ31と、フランジ31の先端部近傍にフ
ランジ31の突出方向に垂直で水平方向に延びるヒンジ
ピン25と、蓋裏面26側にフランジ31の突出方向に
垂直で下端面が水平方向に延びるリブ27と、貯水タン
ク3の内周面に沿って蓋4の裏面に蓋4の閉状態時に貯
水タンク3内に入り込む案内リブ29を設けるととも
に、蓋4の開状態時に案内リブ29の下端部が貯水タン
ク3の真上に位置するようにフランジ31側の辺に沿っ
た案内リブ29を下方向に長く形成している。
【0035】33は外装上枠22と一体成形され蓋4を
開閉自在に支持する支持部であり、蓋4の開閉動作時に
ヒンジピン25より蓋4の重心側でフランジ31の下端
面と当接するとともにフランジ31の突出方向に向かう
程傾斜角が大きくなる曲面で構成された傾斜面32と、
蓋4の開閉動作時にヒンジピン25が挿入される溝30
とを設け、溝の内面34を曲面で構成し、蓋4の開状態
時にヒンジピン25と溝の内面34との当接によりフラ
ンジ31の下端面と傾斜面32との当接点を支点として
蓋4が自重で閉方向に回動するのを防止できるように、
溝30の底から略ヒンジピン25の直径分だけ溝30の
出口側に寄った溝の内面34に傾斜面32側に突出した
凸部35を設けている。また、支持部33の上面に蓋4
の閉状態時にリブ27の外側に位置し蓋4の開状態時に
リブ27と当接する突起部36を設けている。リブ27
と突起部36は、蓋4の開状態時のフランジ31の下端
面と傾斜面32との当接点より蓋4の重心側に位置す
る。また、支持部33が、凝縮器11を覆うとともに外
気吐出口12が形成された外装背面板13よりも奥側に
突出するように設けている。
【0036】以上のように、構成された本実施例の冷水
機の給水方法について、以下その動作を説明する。
【0037】貯水タンク3への給水時には、図4の矢印
で示すように蓋4の前部を上方向に持ち上げると傾斜部
32とフランジ31との当接点が支点となり、ヒンジピ
ン25は溝30に入っていき、蓋4が開く。このとき、
傾斜面32と溝の内面34とを曲面で構成しているの
で、蓋4の開動作はスムーズに行える。
【0038】ヒンジピン25が溝30の底に達するまで
蓋4を開けた後、蓋4から手を離すと、蓋4はフランジ
31の下端面と傾斜面32との当接とヒンジピン25と
溝の内面34の凸部35との当接とにより支えられ、ま
た、リブ27と突起部36との当接により、給水時の振
動や衝撃で蓋が閉まるのを二重に防止でき蓋4を開状態
に維持できる。そのため、貯水タンク3への給水時には
蓋4を一旦、別の場所に置く必要がなくなり、狭い場所
での給水が容易にできる。蓋を開状態に確実に維持でき
る。
【0039】蓋4の閉状態時に貯水タンク3内に入り込
む案内リブ29を貯水タンク3の内周面に沿って蓋裏面
26に設けるとともに、蓋4の開状態時に案内リブ29
の下端部が貯水タンク3の真上に位置するようにフラン
ジ31側の辺に沿った案内リブ29を下方向に長く形成
しているので、蓋4の開状態時に蓋裏面26に付着した
凝縮水28は、案内リブ29を伝って案内リブ29の下
端部から図1の矢印に示すように貯水タンク3内に落下
するため、蓋裏面26に付着した凝縮水28の飛散する
のを確実に防止できる。
【0040】なお、ヒンジピン25の外径寸法と溝30
の幅寸法との差と、蓋4の開閉時の回動の中心軸の移動
があるため、給水後は、蓋4を少し手前に引くことによ
りヒンジピン25は溝の内面34の凸部35より外れ、
また、リブ27と突起部36とが離れ、蓋4を閉めるこ
とができる。
【0041】次に、冷水機の凝縮器の放熱について、以
下その動作を説明する。送風機10により図4の白抜き
矢印で示すように圧縮機固定板8に設けらた外気吸込口
7から新鮮な外気を導入して、凝縮器11を通って熱交
換を行わせ、外気吐出口12より出すとともに、支持部
33の奥側への突出により確保される凝縮器11を覆う
とともに外気吐出口12が形成された外装背面板13と
壁37との間の空間が放熱スペース及び排気通路とな
り、排気通路の風路抵抗が減少し、外装背面板13の放
熱が十分に行える。
【0042】以上のように本実施例では、蓋4には、蓋
4の一端に蓋4の外周側に突出したフランジ31と、フ
ランジ31の先端部近傍にフランジ31の突出方向に垂
直で水平方向に延びるヒンジピン25とを設け、外装上
枠22と一体成形した蓋4を開閉自在に支持する支持部
33には、蓋4の開閉動作時にヒンジピン25より蓋4
の重心側でフランジ31の下端面と当接するとともにフ
ランジ31の突出方向に向かう程傾斜角が大きくなる傾
斜面32と、蓋4の開閉動作時にヒンジピン25が挿入
される溝30とを設け、蓋4の開状態時にヒンジピン2
5と溝30の内面34との当接によりフランジ31の下
端面と傾斜面32との当接点を支点として蓋4が自重で
閉方向に回動するのを防止できるように、溝30の底か
ら略ヒンジピン25の直径分だけ溝30の出口側に寄っ
た溝の内面34に傾斜面32側に突出した凸部35を設
けたので、蓋4の開閉動作がスムーズに行え、蓋4の開
状態時に蓋4はフランジ31の下端面と傾斜面32との
当接とヒンジピン25と溝の内面34の凸部35との当
接とにより支えられ、蓋4を開状態に維持できる。その
ため、貯水タンク3への給水時には蓋4を一旦、別の場
所に置く必要がなくなり、狭い場所での給水が容易にで
きる。
【0043】また、さらに蓋4の開状態時のフランジ3
1の下端面と傾斜面32との当接点より蓋4の重心側で
蓋裏面26側に設けられフランジ31の突出方向に垂直
で下端面が水平方向に延びるリブ27と、支持部33の
上面に設けられ蓋4の閉状態時にリブ27の外側に位置
し蓋4の開状態時にリブ27と当接する突起部36とを
設けることにより、蓋の開状態時にリブ27と突起部3
6との当接により、給水時の振動や衝撃で蓋4が閉まる
のを二重に防止でき蓋4を開状態に維持できる。
【0044】また、蓋4の閉状態時に貯水タンク3内に
入り込む案内リブ29を貯水タンク3の内周面に沿って
蓋裏面26に設けるとともに、蓋4の開状態時に案内リ
ブ29の下端部が貯水タンク3の真上に位置するように
フランジ31側の辺に沿った案内リブ29を下方向に長
く形成することにより、蓋4の開状態時に蓋裏面26に
付着した凝縮水28は、案内リブ29を伝って案内リブ
29の下端部から貯水タンク3内に落下するため、蓋裏
面26に付着した凝縮水28の飛散するのを確実に防止
できる。
【0045】また、傾斜面32を曲面で構成するととも
に、ヒンジピン25が挿入されヒンジピン25が摺動す
る溝の内面34を曲面で構成することにより、蓋4の開
閉がスムーズに行える。
【0046】また、支持部33が、凝縮器11を覆うと
ともに外気吐出口12が形成された外装背面板13より
も奥側に突出するように設けることにより、奥側に突出
した支持部33が、凝縮器11を覆う外装背面板13と
壁面37との密着を防ぐスペーサとして働き、外装背面
板13と壁37との間の空間が放熱スペース及び排気通
路となり、排気通路の風路抵抗が減少し、外装背面板1
3の放熱が十分に行え、壁面に当接するまで奥にぴった
り配置されても凝縮器の放熱を十分に行える。
【0047】図5は、本発明の冷水機の第2の実施例に
おける蓋開状態の要部縦断面図である。第2の実施例
は、外装上枠22と別体に成形した、支持部38を外装
上枠22に取り付けたものであり、第1の実施例と同様
の効果が得られる。
【0048】図6は、本発明の冷水機の第3の実施例に
おける蓋開状態の要部縦断面図である。第3の実施例
は、外装上枠22と別体に成形した、支持部38を外装
背面板13に取り付けたものであり、第1の実施例と同
様の効果が得られる。
【0049】図7は、本発明の冷水機の第4の実施例に
おける蓋開状態の要部縦断面図である。第4の実施例
は、貯水タンク3と外装上枠22とにより支持部を成形
したものであり、第1の実施例と同様の効果が得られ
る。
【0050】図8は本発明の冷水機の第5の実施例にお
ける蓋開状態の要部縦断面図である。第5の実施例は、
支持部33の溝30をプラスチック等の弾性を有する材
料で構成するとともに、溝の内面34における凸部35
と対向する部分に爪部39を設け、凸部35と爪部39
とにより溝30の底から略ヒンジピン25の直径分だけ
溝30の出口側に寄った位置の溝30の幅をヒンジピン
25の直径より若干狭くした幅狭部を形成し、ヒンジピ
ン25が容易に幅狭部を通過できないようにすることに
より、蓋4の開動作時にヒンジピン25が溝30の幅狭
部より奥に入り込むまで、蓋4を開けることにより、蓋
4の開状態時にヒンジピン25と幅狭部との当接によ
り、第1の実施例のように凸部35単独で溝30からヒ
ンジピン25が抜けるのを防止した場合よりも確実に給
水時の振動や衝撃で蓋4が閉まるのを防止したものであ
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、蓋には、
蓋の一端に蓋の外周側に突出したフランジと、フランジ
の先端部近傍にフランジの突出方向に垂直で水平方向に
延びるヒンジピンとを設け、外装に設けられ蓋を開閉自
在に支持する支持部には、蓋の開閉動作時にヒンジピン
より蓋の重心側でフランジの下端面と当接するとともに
フランジの突出方向に向かう程傾斜角が大きくなる傾斜
面と、蓋の開閉動作時にヒンジピンが挿入される溝とを
設け、蓋の開状態時にヒンジピンと溝の内面との当接に
よりフランジの下端面と傾斜面との当接点を支点として
蓋が自重で閉方向に回動するのを防止できるように溝の
内面を形成したので、蓋の開状態時に蓋はフランジの下
端面と傾斜面との当接とヒンジピンと溝の内面との当接
とにより支えられ、蓋を開状態に維持できる。そのた
め、貯水タンクへの給水時には蓋を一旦、別の場所に置
く必要がなくなり、狭い場所での給水が容易にでき、蓋
の裏面に付着した凝縮水の飛散するのを防止できる。
【0052】溝の底から略ヒンジピンの直径分だけ溝の
出口側に寄った溝の内面に傾斜面側に突出した凸部を設
けることにより、蓋の開状態時にヒンジピンと凸部との
当接により、給水時の振動や衝撃で蓋が閉まるのを防止
できる。
【0053】支持部の溝を弾性を有する材料で構成する
とともに、溝の底から略ヒンジピンの直径分だけ溝の出
口側に寄った位置の溝の幅をヒンジピンの直径より若干
狭くした幅狭部を形成し、ヒンジピンが容易に幅狭部を
通過できないようにすることにより、蓋の開動作時にヒ
ンジピンが溝の幅狭部より奥に入り込むまで、蓋を開け
ることにより、蓋の開状態時にヒンジピンと幅狭部との
当接により、給水時の振動や衝撃で蓋が閉まるのを防止
できる。
【0054】蓋の開状態時のフランジの下端面と傾斜面
との当接点より蓋の重心側で蓋裏面側またはフランジに
設けられフランジの突出方向に垂直で下端面が水平方向
に延びるリブと、支持部の上面に設けられ蓋の閉状態時
にリブの外側に位置し蓋の開状態時にリブと当接する突
起部とを設けることにより、蓋の開状態時にリブと突起
部との当接により、蓋を開状態に確実に維持できる。な
お、ヒンジピンの外径寸法と溝の幅寸法との差と、蓋の
開閉時の回動の中心軸の移動により、リブと突起部との
当接が蓋の開閉動作の妨げになることはない。
【0055】また、蓋の閉状態時に貯水タンク内に入り
込む案内リブを貯水タンクの内周面に沿って蓋の裏面に
設けるとともに、蓋の開状態時に案内リブの下端部が貯
水タンクの真上に位置するようにフランジ側の辺に沿っ
た案内リブを下方向に長く形成することにより、蓋の開
状態時に蓋裏面に付着した凝縮水は、案内リブを伝って
案内リブの下端部から貯水タンク内に落下するため、蓋
の裏面に付着した凝縮水の飛散するのを確実に防止でき
る。
【0056】また、傾斜面を曲面で構成するとともに、
ヒンジピンが挿入され前記ヒンジピンが摺動する溝の内
面を曲面で構成することにより、蓋の開閉がスムーズに
行える。
【0057】また、支持部が、凝縮器を覆うとともに外
気吐出口が形成された外装背面板よりも奥側に突出する
ように設けることにより、奥側に突出した支持部が、凝
縮器を覆う外装背面板と壁面との密着を防ぐスペーサと
して働き、外装背面板と壁との間の空間が放熱スペース
及び排気通路となり、排気通路の風路抵抗が減少し、外
装背面板の放熱が十分に行え、壁面に当接するまで奥に
ぴったり配置されても凝縮器の放熱を十分に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷水機の第1の実施例における蓋開状
態の要部縦断面図
【図2】同実施例の冷水機における蓋閉状態の要部縦断
面図
【図3】同実施例の冷水機の背面斜視図
【図4】同実施例の冷水機の縦断面図
【図5】本発明の冷水機の第2の実施例における蓋開状
態の要部縦断面図
【図6】本発明の冷水機の第3の実施例における蓋開状
態の要部縦断面図
【図7】本発明の冷水機の第4の実施例における蓋開状
態の要部縦断面図
【図8】本発明の冷水機の第5の実施例における蓋開状
態の要部縦断面図
【図9】従来の冷水機の斜視図
【図10】従来の冷水機の縦断面図
【符号の説明】
1 冷水機 2 外装 3 貯水タンク 4 蓋 11 凝縮器 12 外気吐出口 13 外装背面板 22 外装上枠 25 ヒンジピン 26 蓋裏面 27 リブ 29 案内リブ 30 溝 31 フランジ 32 傾斜部 33 支持部 34 溝の内面 35 凸部 36 突起部 38 支持部 39 爪部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25D 11/00 102 F25D 23/02 306 F25D 25/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外装と、この外装内に配置され上面を開
    口した貯水タンクと、前記貯水タンクの上面を覆う蓋
    と、前記外装に設けられ前記蓋を開閉自在に支持する支
    持部とからなり、前記蓋には、前記蓋の一端に前記蓋の
    外周側に突出したフランジと、前記フランジの先端部近
    傍に前記フランジの突出方向に垂直で水平方向に延びる
    ヒンジピンとを設け、前記支持部には、前記蓋の開閉動
    作時に前記ヒンジピンより前記蓋の重心側で前記フラン
    ジの下端面と当接するとともに前記フランジの突出方向
    に向かう程傾斜角が大きくなる傾斜面と、前記蓋の開閉
    動作時に前記ヒンジピンが挿入される溝とを設け、前記
    蓋の開状態時に前記ヒンジピンと前記溝の内面との当接
    により前記フランジの下端面と前記傾斜面との当接点を
    支点として前記蓋が自重で閉方向に回動するのを防止で
    きるように前記溝の内面を形成したことを特徴とする冷
    水機。
  2. 【請求項2】 溝の底から略ヒンジピンの直径分だけ前
    記溝の出口側に寄った前記溝の内面に前記傾斜面側に突
    出した凸部を設けたことを特徴とする請求項1記載の冷
    水機。
  3. 【請求項3】 支持部の溝を弾性を有する材料で構成す
    るとともに、溝の底から略ヒンジピンの直径分だけ前記
    溝の出口側に寄った位置の前記溝の幅を前記ヒンジピン
    の直径より若干狭くした幅狭部を形成し、前記ヒンジピ
    ンが容易に前記幅狭部を通過できないようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の冷水機。
  4. 【請求項4】 蓋の開状態時のフランジの下端面と傾斜
    面との当接点より前記蓋の重心側で前記蓋裏面側または
    前記フランジに設けられ前記フランジの突出方向に垂直
    で下端面が水平方向に延びるリブと、支持部の上面に設
    けられ前記蓋の閉状態時に前記リブの外側に位置し前記
    蓋の開状態時に前記リブと当接する突起部とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の冷水機。
  5. 【請求項5】 傾斜面を曲面で構成するとともに、ヒン
    ジピンが挿入され前記ヒンジピンが摺動する溝の内面を
    曲面で構成したことを特徴とする請求項1記載の冷水
    機。
  6. 【請求項6】 蓋の閉状態時に貯水タンク内に入り込む
    案内リブを前記貯水タンクの内周面に沿って前記蓋の裏
    面に設けるとともに、前記蓋の開状態時に前記案内リブ
    の下端部が前記貯水タンクの真上に位置するように前記
    フランジ側の辺に沿った前記案内リブを下方向に長く形
    成したことを特徴とする請求項1記載の冷水機。
  7. 【請求項7】 支持部が、凝縮器を覆うとともに外気吐
    出口が形成された外装背面板よりも奥側に突出するよう
    に設けられていることを特徴とする請求項1記載の冷水
    機。
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