JP2786186B2 - 電子郵便料金計および電子郵便料金計を動作させる方法 - Google Patents

電子郵便料金計および電子郵便料金計を動作させる方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、郵便料金計に基金を再入金する装置および
そのような基金を再入金される郵便料金計、ならびに郵
便料金計を動作させる方法に関する。 〔従来の技術〕 郵便料金計装置は、多くの業務において広く用いられ
ている。その装置は、小包および郵便物の政府による取
扱い、または民間による取扱いのために標準的な料金額
を印字する。「郵便料金計」という用語は、単位料金額
を計算して印字する性能を有する他の類似の装置も含む
ことを理解されたい。 〔発明が解決しようとする問題点〕 現在用いられている郵便料金計の主な欠点の1つは、
郵便料金額の計算および印字を行うのに用いる基金を郵
便料金計に再入金する問題である。現在は、郵便料金の
別納を開始する前に、基金を予納することが法規により
定められている。その規定により、基金を郵便料金計に
再入金するためには郵便局へ郵便料金計を持参するか、
郵便料金計に遠隔地から基金を再入金する手段を設ける
必要が生ずる。 遠隔の会計センタからの情報に基づいて、希望の基金
を再入金する操作を行うために種々の技術が提案され、
実現されている。そのような技術の典型的な構成が「リ
モート・ポステージ・メータ・リセッティング・メソッ
ド(REMOTE POSTAGE METER RESSETING METHOD)」とい
う名称の米国特許第3,792,446号明細書と、「リモート
・ポステジ・メータ・チャージング・システム・ユージ
ング・アン・アドバンスド・マイクロコンピュータライ
ズド・ポステージ・メータ(REMOTE POSTAGE METER CHA
RGING SSTEM USING AN ADVANCED MICROCOMPUTER−ISE
D POSTAGE METER)」という名称の米国特許第4,097,923
号明細書に示されている。それらの米国特許明細書に
は、解錠されるまで郵便料金計に基金を再入金すること
を禁止するように、組合わせ錠が装備されている郵便料
金計の利用者から、または米国特許第4,097,923号明細
書の場合には、郵便料金計を解錠すべく、郵便料金基金
の組合わせを発生する種番号を含むワーキングメモリが
装備されている郵便料金計から利用者からの電話による
呼を処理するために、プログラムされたデジタルコンピ
ュータ、および音声アンサバック装置が装置されたデー
タセンタが示されている。米国特許第4,097,923号明細
書に記載されている遠隔装置は、郵便料金計に可変額の
郵便料金を加えるという性能を有する。前記米国特許第
3,792,446号明細書に開示されている技術は、一定の増
分金額を郵便料金計に付加することのみに関するもので
ある。 米国特許第3,255,439号明細書には、各郵便料金別納
作業および全ての郵便料金別納作業に対する会計を、リ
アルタイムでまたはバッチ処理で行うために、中央の会
計局と郵便料金計とが直接に交信する装置が開示されて
いる。それに類似の装置が、たとえば、1978年2月23日
に出願公告された旧西ドイツ特許出願第DE2636852号に
開示されている。この旧西ドイツ特許出願の明細書に開
示されている装置では、電話線または電信線を介して郵
便料金計に基金を再入金するために、データ送信装置が
用いられている。1985年5月22日付で与えられた英国特
許第2,147,853号明細書には、電話または郵便料金計と
して機能する郵便物無料郵送装置と一体にされた電話が
開示されている。電話のキーパッドを郵便料金額を設定
するために使用でき、それらの装置において、または中
央会計装置において会計を行うことができることも開示
されている。 使用できる金額が郵便料金計内にあることをその郵便
料金計の利用者が確かめるために、いくつかの複雑な操
作を行なうことを必要とするのが従来の各装置の制約で
ある。すなわち、基金を更新することを求められる従来
の郵便料金計においては、郵便料金計内の基金が少ない
ことを利用者が知って、郵便料金計に基金を再入金する
ためには、電話による呼を開始するか、郵便料金計を郵
便局へ持込む必要がある。多くの場合に、基金が足りな
くなることは、利用者が郵便物の発送作業で忙しい時に
良く起るものである。基金が不足した時に郵便料金計の
操作を禁止するための施錠機能を有するのが従来の装置
では普通であるから、その場合には利用者は郵便料金を
別納するために郵便料金計の使用を続行できない。郵便
料金計の基金を再入金する特徴を利用する理由の1つ
が、郵便局へ郵便料金計を持込む必要を避け、必要とす
る時にいつでも郵便料金を印字できることであるから、
その場合には利用者は不満足に感ずる。 (発明の目的) 本発明の目的は、郵便料金計の利用者にとって会計処
理の透明な郵便料金計再入金装置を得ることである。 本発明の別の目的は、郵便料金計の利用者にとって低
いコストで、かつ郵便料金計内の、なるべく利用者が選
択できる、所定のレベルで、遠隔の会計センタと通信す
る郵便料金計再入金装置を得ることである。 本発明の更に別の目的は、呼出している郵便料金計の
場所を調べることができ、利用者にとって透明なやり方
で確認できる郵便料金計再入金装置を得ることである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明にしたがって、郵便料金計がそれの減少レジス
タ内に残っている基金を監視し、その基金の額がある所
定の値に達した時に、自動ダイヤル装置が通信を常に自
動的に設定して基金の送金を開始する。郵便料金計に対
応する会計が、銀行のような遠隔の会計センタに保持さ
れる。この会計センタに対する通信が設定されると、郵
便料金計の利用者の会計が調べられて、郵便料金計へ送
金するために十分な基金を利用できるかどうかを確認す
る。会計が適正であると確認されると、信号が郵便料金
計へ送られて貸方レジスタを更新する。その信号として
は、詐欺を防ぐために暗号化された再入金データを用い
ることが好ましい。利用者の予測した郵便料金使用額に
一致するように、所定のしきい値を利用者が選択できる
ことが好ましい。最良の結果を達成するために、郵便料
金計は、貸方レジスタに再入金する必要があることを示
す信号を格納し、電話料金が安く、かつ会計センタの利
用度が低いことが予測される夜間のような閑散時に通信
する。装置の過負荷を避けるために、種々の郵便料金計
からの呼をずらすことができる。再入金動作を完全に行
わせるために、会計センタを呼出す時に呼出しを行って
いる郵便料金計の場所の同一性を確認し、それから接続
を断ち、会計センタがその場所に直ちに再ダイヤルする
ための備えがされる。接続が行われると、呼出された場
所にある郵便料金計が識別のためにポーリングされ、応
答コードがその場所における郵便料金計の予め格納され
ている実体と比較される。確認に応答して、基金レジス
タは上記のようにして起動される。それらの確認動作
は、利用者の介在を必要としないようにして行われるか
ら、利用者にとっては全く透明である。 二重音多周波発生器を用いる電話交換機と、郵便料金
計と会計センタの間で通信されるデータを解読するため
の受信器とを通じて、それらの通信を行うことが好まし
い。モデム接続による従来の通信も行えることが分かる
であろう。最良の結果を達成するために、レジスタに再
入金する詐欺的試みを阻止するようにデータは両方向に
暗号化される。 上記の着想においては、更にいくつかの特徴が適切に
用いられる。キーボードは、音声通信のために会計セン
タと口頭による接触を行うために用いることができる援
助ボタンまたは援助キーを含む。基金が少なければ、援
助キーを押すことにより郵便料金計に自動的に再入金で
きる。長過ぎる時間にわたって郵便料金計に電力が供給
されていない場合に郵便料金計を施錠するために、電力
監視が行われる。その後で、郵便料金計の初期設定操作
を再び行うことを要求できる。郵便料金の変更に関して
は、会計センタに対して結合されているデータリンクを
用いて、郵便料金が変更された時に郵便料金計の内部郵
便料金表を更新できる。これは、郵便料金計が会計セン
タをアクセスする度に、またはデータ線を利用できるあ
る選択時間フレーム内で、更新するために自動郵便料金
走査により行うことができる。これは、郵便料金計また
は会計センタによる開始により行うことができる。 〔実施例〕 以下、図面を参照して本発明を詳しく説明する。 まず、本発明の遠隔郵便料金計再入金装置の概略ブロ
ックが示されている第1図を参照する。この第1図にお
いて、複数のブロック10は、ブロック12により表されて
いる遠隔の会計センタと通信できる郵便料金計を表して
いる。郵便料金計10は、電話交換機14を介して会計セン
タ12と交信する。各郵便料金計10における送信器−受信
器16は、たとえばモトローラ(Motorola)MC 14410 DTM
Fゼネレータ、およびGTE G8870A DTMF受信器のようなDT
MFゼネレータ受信器組合わせを用いることが好ましい。 会計センタ12は、類似のゼネレータ受信器18を含む。
このゼネレータ受信器18は、任意の郵便料金計10におけ
る送信器−受信器の組合わせ16からの周波数符号化され
たデータ入力を受け、その入力を、プログラムされたデ
ジタルコンピュータすなわち専用コンピュータ20用の適
当な機械語に変換する。そのコンピュータ20としては、
たとえばデータ・ゼネラル(Date General)社の「ノバ
(Nova)」を用いることができる。コンピュータ20は、
電話交換施設により構築された通信線を介して特定の郵
便料金計10と通信する。各郵便料金計10の会計センタ12
との間の通信は、コンピュータ通信において周知のモデ
ムにより行えることが分かるであろう。 第1図は、助言したり、情報を与えるために、要求に
より、郵便料金計10の利用者と通信するためのカストマ
サービス装置22を会計センタ12に付加したものを示して
いる。 本発明の基金再入金装置の一実施例においては、銀行
24に保持されている収支明細と会計センタ12との間で基
金の送金を行うために、会計センタ12は銀行24と通信で
きる。通常は、郵便料金計10は通常の電話機送受器26と
ともに用いられる。 第2図は、本発明のコンピュータ化された郵便料金計
10の全体的な機能構成ブロックを示している。 電子郵便料金計は公知であり、たとえば「マイクロコ
ンピュータライズド・エレクトロニック・ポステージ・
メータ・システム(MICROCOMPUTERIZED ELECTRONIC POS
TAGE METER SYSTEM)」という名称の米国特許第3,978,4
57号明細書と、「エレクトロニック・ポステージ・メー
タ・ハビング・プリュラル・コンピューティング・シス
テムズ(ELECTRONIC POSTAGE METER HAVING PLURAL COM
PUTING SYSTEMS)」という名称の米国特許第4,301,507
号明細書に記載されている。 この装置の心臓部は、CPUすなわちマイクロプロセッ
サ28であり、そのCPU28は入力データを基にした計算
と、種々の記憶装置との間のデータの流れの制御、およ
び印字動作の制御等の基本的な機能を実行する。 CPU28には、3台の基本的な記憶装置が用いられる。
第1の記憶装置は永久的な記憶装置すなわちROM30であ
って、周知のように、記憶内容を変更できない記憶装置
である。ROM30は、ある所定の入力にしたがって郵便デ
ータの計算を行い、かつ装置を動作させるための他のル
ーチンを実行する、特定の動作シーケンスを格納する。
第2の記憶装置は、RAM32であって、CPU28と相互作用し
て一時的記憶装置を形成し、CPU28により実行される計
算にしたがってワーキングデータを保持し、それらのデ
ータを送る。 第3の記憶装置は、不揮発性記憶装置すなわちNVM34
である。このNVM34は、電池でバックアップされるRAMそ
の他の記憶装置であって、データを長期間格納できる。
NVM34は、CPU28に結合される。データ計算を行ったと
き、その計算結果を電池でバックアップされているRA
M、またはその他の公知の種類の適当なNVMに格納でき
る。 RAM32に格納されている情報は、減少レジスタ内の減
少する差引残高、または増加レジスタ内の増加する差引
残高のような重要な会計機能を表す情報等であり、これ
らの情報はNVM34にも格納される。郵便料金計装置の電
源が断たれても、それらの情報等はNVM34に保持され、
次に電源が投入された時にそれらの情報を呼出すことが
できる。このようにして、電源が断たれた時にもそれら
の情報が失われる虞なしに、コンピュータ装置はRAM32
内のそれらの差引残高に常に働き掛けられる。 更に、電源が再び投入された時に、その情報をNVM34
から検索することにより呼出すことができる。NVM34はC
PU28に結合され、CPU28を介するROM30の制御の下に、RA
M32からの情報の転送にしたがって、CPU28から出力を取
出すものとして示されている。NVM34は、データをCPU28
へ送り返し、かつCPU28を介して転送させるために、CPU
28に結合される出力線と、ROM30の制御の下にスタート
ルーチンにしたがってデータをRAM32へ送る出力線を与
えるものとして示されている。 この装置は、入力ポート36から与えられたデータにし
たがって動作する。この入力ポート36は、キーパッドの
代りに、またはキーパッドに加えて機械的な印字値設定
装置およびスイッチを含むことができる。その入力デー
タは、ROM30内のプログラムの制御の下に、CPU28へ送ら
れる。この装置は、任意の時刻に、貸方、差引残高その
他の累積額を、装置の種々の特徴にしたがって格納して
いるRAM32の内容を、利用できるようにすることができ
る。これは、入力ポート36により与えられた、または郵
便料金計に送られてRAM32の要求されている情報を格納
している希望の場所をCPU28にアクセスさせる命令によ
って行う。その情報は、CPU28を介して出力表示器38へ
与えることもできる。 更に、本発明にしたがって、クロック40が時刻情報と
日付情報とをCPU28へ与えるために、CPU28に接続され
る。そのクロックは周知のものであって、たとえば水晶
発振器に組合わされたLSI論理回路で構成できる。水晶
クロック40およびCPU28に結合される時間切れユニット4
1が設けられている。この時間切れユニット41は、郵便
料金計が給電されない時間を計測する。本発明の郵便料
金計は、ある特定の一個所でのみ動作するように設計さ
れているから、給電されない時間が過度に長いというこ
とは料金計の設置位置を変更しようとしていることを示
している。時間切れ信号の使用については後述する。典
型的には、手動で設定される日付輪42に、日付輪位置決
め情報をCPU28へ与える符号器44が結合される。点検を
行うのに適当な装置が、たとえば米国特許第4,060,720
号明細書に開示されている。 第1図を参照して先に説明したように、DTMF送信器お
よび受信器の組合わせ16がCPU28と出力ポート46とへ結
合されて、会計センタ12とCPU28との間で、CPU28または
会計センタ12の制御の下に通信を行う。 第3図は、本発明の郵便料金計の動作を示す流れ図で
ある。 郵便料金計10が設置されると、郵便料金計10のプログ
ラムがそれの初期設定ルーチン(ステップ100)へ進
む。その後で、後で詳しく説明するように、郵便料金計
10のパラメータと入力状態とを調べ、利用者の希望に応
じて郵便料金額を印字するために、郵便料金計10はそれ
のルーチンを常に循環する。ステップ110に示すよう
に、郵便料金計10の種々の状態を監視するために、郵便
料金計10のプログラムは、前記米国特許第4,301,507号
明細書に記載されているようなハウスキーピング・ルー
チンを進む。それから、減少レジスタ内の基金が所定の
しきい値レベルまで減少させられたかどうかを判定する
ために、ルーチンは判定ステップ120へ進む。しきい値
レベルは、利用者の希望にしたがって設定することが好
ましい。そのしきい値レベルの設定は、ROMに格納され
ているプログラム内の予め設定されている値、または設
定された郵便料金計と会計センタとの間の通信により行
うことができる。郵便料金計のNVM34には、その情報を
格納できる。 減少レジスタ内の基金が前記所定のしきい値に達する
と、ルーチンは郵便料金計が判定ステップ130におい
て、所定の時刻になったかどうかの判定も行う。その時
刻が適切であれば、ステップ300として示されており、
第4図を参照して説明する通信ルーチンが呼出され、出
力ポート46において電話交換機を介して会計センタ12と
の通信が設定される。会計センタ12が種々の郵便料金計
10と交信できるように、その会計センタ12に対して行わ
れる呼出しは時間的にずらして行うことが好ましい。し
たがって、所定の時間間隔をROMに予め設定でき、ある
いは郵便料金計10と会計センタ12との間の最初の通信時
に、郵便料金計10に所定の時間間隔をダウンロードでき
る。 しかし、しきい値に達していないか、しきい値に達し
たために、基金を郵便料金計10に再入金したとすると、
プログラムはステップ140へ進む。そのステップ140は
(第2図のステップ48とともに)、印字輪の値を設定す
るルーチンである。おそらく大部分の手紙が最低の郵便
料金を要するものであるから、印字輪は以前に選択され
た値に設定されたままであることが普通である。従来の
電子郵便料金計は、キーボードを介して指令された値に
印字輪を設定するために、ステッピングモータを通常用
いている。ステップ140は、設定手段と印字輪との間の
機械的な連結により印字輪の位置を手動で選択するこ
と、および印字輪の各位置を確認することを含むことも
分かるであろう。 判定ステップ150においては、たとえば所定の基金再
入金しきい値に達したとしても、料金別納郵便のために
利用できる基金があるか否かを判定するために、減少レ
ジスタ内に格納されている値が郵便料金計施錠値と比較
される。郵便料金計施錠値に達したとすると、たとえば
「カストマの援助を求めよ」等の利用者に対するメッセ
ージを表示するステップ152へプログラムは進む。基金
がまだ残っていれば、郵便料金の印字が指令されたか否
かを調べるために、プログラムは判定ステップ160にお
いて判定を行う。印字が開始されていなければ、プログ
ラムはステップ110へ戻る。印字サイクルが求められた
とすると、減少レジスタの内容が減少させられ(ステッ
プ170)、増加レジスタの内容が増加させられる(ステ
ップ180)。それからプログラムはステップ190へ進み、
選択された郵便料金額をプリンタにより印字させ、その
後でプログラムはステップ110へ戻る。 第4図は、減少レジスタ内の基金が以前に設定された
しきい値まで減少した時に、郵便料金計10のプログラム
により呼出される通信ルーチンの流れ図である。この通
信ルーチンのステップ310では、会計センタ12の予め選
択されている電話番号を郵便料金計10内のDTMF送信器−
受信器16がダイヤルすることを合図し、郵便料金計10と
会計センタ12との間で通信を設定させる。種々の「ハン
ドシェイキング」手続きは良く知られており、有効な通
信を設定するために利用できる。適当なプロトコルが、
米国特許第4,253,158号明細書と前記米国特許第4,097,9
23号明細書とに記載されている。ステップ320に示すよ
うに、プログラムは郵便料金計データ情報通信ルーチン
を実行する。求められた全ての郵便料金計データは1群
の音響信号で送ることもできれば、会計センタ内のコン
ピュータからの要求に応じて、個別に送ることもできる
ことが分かるであろう。 ルーチンのこの点において、郵便料金計識別装置と通
信プロトコルが設定される。概念的には、識別信号は通
信ポート手段へ与えられ、前記ダイヤル信号は会計セン
タ12に対応し、前記ダイヤル信号と前記識別信号とが通
信ポート手段へ与えられた後でその通信ポート手段を介
する通信を中断し、前記通信路手段に対応するダイヤル
信号の受信のみに応答して、前記レジスタの内容の前記
修正を可能にする。 郵便料金計10の送話している電話の番号によりその郵
便料金計10の場所を特定するために、郵便料金計10内の
レジスタを介してプログラムステップ321にしたがって
呼出し信号がポーリングされる。この場所情報はデータ
信号中に含まれ、プログラムステップ322における命令
にしたがって郵便料金計10から会計センタ12に送られ
る。その場所を示す電話番号は、いくつかのやり方のう
ちの1つで与えることができる。送信場所の電話番号
は、郵便料金計10のレジスタ内に単に含ませることがで
き、情報の送りを行うプログラムの制御ステップ321に
応答して送られる。上記の技術の代りに、または上記の
技術に加えて、用いることができる別の技術は、電話交
換局で従来用いられているような装置を用いる。その装
置は、呼出している電話番号の特定結果を自動的に与え
ることができる。 したがって、送話している電話番号の特定結果を、電
話交換局を用いて回路を使用することにより維持または
識別することができ、前記のように郵便料金計10に予め
含まれている郵便料金計の電話番号と比較して、元の電
話番号と郵便料金計10が送った電話番号とが実際に同じ
であることを郵便料金計10が確認できる。いずれの場合
にも、場所の特定結果は会計センタへ送られる。その点
において、会計センタはプログラムの制御を行い、会計
センタと郵便料金計との間の電話接続を切離す。その直
後に、呼出し電話番号であると以前に確認された呼出し
電話番号を会計センタのルーチンプログラムが再ダイヤ
ルし、接続を再び設定する。 したがって、郵便料金計10の特定結果がステップ322
で送られると、ステップ323においては郵便料金計10と
会計センタ12との間の電話リンクが切離される。その直
後に、モデム接続を郵便料金計におけるそれの応答モー
ドに設定し、ステップ324により再接続が行われる。再
接続が行われると、会計センタのルーチンプログラムが
呼出し信号を与える。その呼出し信号は、プログラムス
テップ325において郵便料金計の識別番号を送ることの
会計センタ12から郵便料金計10に対する要求と解され
る。プログラムステップ326により与えられた郵便料金
計の識別番号は、線326Aに沿って会計センタへ送られ
る。判定ステップ327においては、会計センタ12で確認
が行われたか否かの判定が行われる。確認が行われたな
らば、その確認は線326Bに沿って会計センタのルーチン
プログラムから郵便料金計10に向かって確認信号が送り
返される。確認信号が与えられなければ、判定ステップ
327から信号が与えられて切離し回路を動作させて、郵
便料金計10と会計センタ12との間のリンクを切離す。確
認が行われたら、プログラムはステップ340へ進む。 最良の結果を達成するために、会計センタ12から郵便
料金計10へ送られる再入金情報は暗号化して、詐欺者に
よりレジスタの内容が不正に更新されることを防止せね
ばならない。したがって、ステップ340は、特定の個々
の郵便料金計10へ送るために、会計センタ12のコンピュ
ータにより暗号化されたデータを解読するためのルーチ
ンプログラムも含む。適当な暗号化技術が、たとえば米
国特許第3,792,446号明細書に記載されている。 適正で真正なレジスタ再入金情報を郵便料金計10が会
計センタ12から受けたことが確認されると、プログラム
はステップ350において減少レジスタの更新を行い、第
3図に示されている主プログラムへ戻る。 第5図は、郵便料金計10と会計センタ12との間で通信
が設定された時に、会計センタ12において行われる一連
の動作を示す流れ図である。会計センタ12は、通常は待
機モードで動作する(ステップ400)。このルーチン
は、会計センタ12と郵便料金計10との間で電話接続が行
われることにより開始される(ステップ(401)。通信
プロトコルが「ハンドシェイク」により定められる(ス
テップ402)。通信が設定されると、プログラムはステ
ップ403へ進み、そこで郵便料金計識別信号要求が線403
Aを通じて郵便料金計10へ送られる。この識別要求に対
して、郵便料金計10の電話番号によりその郵便料金計10
の場所を特定する信号が線403Bに沿って戻される。その
直後に、プログラムはステップ404へ進む。そのステッ
プにおいては切離しが行われ、それにより郵便料金計10
と会計センタ12との間の電話リンクが断たれる。 次に、プログラムはステップ406へ進む。そのステッ
プにおいては、モデムを用いてコールバックが開始され
る。接続が行われなければ、判定ステップ407からの指
示によりコールバック・プログラムステップ406による
再接続が試みられる。コールバック・ルーチンを開始さ
せるために、たとえば3回の試みが行われる。3回の試
みによってもコールバック・ルーチンを開始させること
ができないと、その試みは終了させられ、接続が困難な
理由を確めるために故障原因を探したり、警報状態を発
生するための情報が会計センタ12へ与えられる。 接続が行われたことがステップ407において判定され
ると、プログラムはステップ408へ進む。そのステップ4
08においては、会計センタ12から郵便料金計ポーリング
信号が与えられる。その郵便料金計ポーリング信号は、
電話リンクを通じて送るために線408Aを通じて与えられ
る。それから、線408Bを通じて受けた応答が、分析およ
び確認のためにステップ410へ与えられる。確認を行え
なかったことが判定ステップ412により判定され、それ
からプログラムは判定ステップ414へ進み、このステッ
プ414において再確認が3回試みられる。その確認で結
果が否定であれば、プログラムは線414Aを通ってステッ
プ408へ戻り、それまでのルーチンが再び繰返される。
郵便料金計の特定を行う試みが3回行われる。 ステップ414で、3回の試みの後でも、郵便料金計の
特定が行われないと、出力信号が線414Bに沿って警報ス
テップ416へ与えられる。その警報ステップ416において
は、会計センタが動作を行うように警報が発せられる。
応答が指示されると、プログラムは線412Aを通ってステ
ップ418へ進む。そのステップ418においては、郵便料金
計10が郵便料金計データをコンピュータ20へ送ることが
要求される。この流れ図において丸で囲まれた数字は、
共通の接続個所を示す。ステップ420において受けられ
るデータは、郵便料金計の減少レジスタと増加レジスタ
内の値を少なくとも含む。 郵便料金計10のキーボードは、援助ボタンまたは援助
キーを含む。その援助キーは、音声通信のために会計セ
ンタ12と口頭接触を行うために用いられる。基金が不足
すると、援助キーを押すことにより郵便料金計10へ基金
の再入金を自動的に行わせることができる。援助キーが
第2図に示されている。この援助キーの状態を監視する
ためにソフトウェアルーチンが用意され、そのルーチン
に応答して音声リンクまたは基金送金を実行させる。第
4図に示されている通信ルーチンにおいては、郵便料金
計10は判定ステップ327の後でステップ330,332により音
声の試験を行う。ステップ334による切離しの後で更新
が確認され、確認が行われないと郵便料金計は切離され
る。第5図においては、ソフトウェアはステップ480を
含む。このステップ480においては、基金状態がしきい
値限度より低くない場合に、音声リンクが要求されたか
否かの判定が行われる。音声リンクが終った後で、プロ
グラムはステップ492へ進む。そのステップ492において
は郵便料金計が切離され、待機モードへ戻る。 本発明の装置により用いられる別の特徴により、利用
者にとって透明なやり方で郵便料金の変更を迅速かつ確
実に更新できる。したがって、郵政当局により郵便料金
が変更されると(この変更には郵便料金そのものと、秤
で用いられるレート変更のような郵便料金計の動作の他
の面の変更が含まれる)、プログラムステップ422にお
いて、ルートの変更に先立って、ハンドシェイク・ステ
ップ402を介して郵便料金計ステップ423に対する電話の
呼出しを開始する。その呼出しのタイミングは、所定の
許容できる電話呼出しタイミングにしたがって設定でき
る。 接続の確認が判定ステップ407において行われ、前記
した郵便料金計の特定手続きが開始される。その後で、
既存の郵便料金計情報の分析の一部として、かつ判定ス
テップ424を参照して、ステップ420の動作に応じて受け
た郵便料金計情報に関する証明が点検され、更新された
レートが郵便料金計内に存在するか否かが証明される。
この決定は、決定ステップ426で証明される。郵便料金
計レートが更新されなかったとすると、プログラムステ
ップ428が動作するようになり、郵便料金計のレートが
更新される。それからプログラムはステップ430へ進
む。郵便料金計のレートが更新されると、プログラムは
判定ステップ426からステップ430へ進む。ステップ424
におけるレート変更の確認は、郵便料金計が再入金要求
を受ける度に行われることに注意すべきである。 というのは、プログラムステップ424,426,428が、郵
便料金計が正しい識別に応答した後で行われるプログラ
ムシーケンス内に置かれているからである。ステップ42
2において行われるレート変更の自己始動は、会計セン
タで行われる独立した動作であり、郵便料金計10の要求
とは独立に動作する。いずれの場合にも、レート変更の
確認が行われ、それにより、郵便料金計において用いら
れているレートが、郵便料金計10が使用される時のレー
トであることを確認する。 上記実施例では郵便料金計10について説明している
が、これまで述べてきた動作は、郵便料金が郵便料金計
により発行されない場合にも、郵便料金決定のために秤
を用いる他の郵便料金計にも等しく適用される。したが
って、第5図に示されている変更会計ルーチンは、遠隔
の秤に等しく適用でき、遠隔の秤入力情報にしたがって
同じ程度に応答してレート変更を発生およびレート変更
に応答するために、郵便料金計を同様にプログラムでき
る。 レート変更の開始および動作に郵便料金計を限定する
ことが本発明の意図ではなく、中央データステーション
からのレート変更のダウンローディングが望ましい全て
の装置に、それらの特徴を全体的に適用できることが当
業者には理解されるであろう。長過ぎる時間にわたって
郵便料金計に電力が供給されない時に郵便料金計を使用
できないようにするために、電力監視を行うことができ
る。その後で、郵便料金計の初期設定を再び行うことが
できる。 レート変更に関しては、会計センタにより設定された
データリンクを用いて、レートが変更された時に郵便料
金計の内部レートの予定を変更できる。この特徴は、郵
便料金計が会計センタをアクセスする度に、またはデー
タ線を利用できる時のある選択時間フレーム中に変更す
るために、自動レート走査により実行できる。これは、
郵便料金計による開始または会計センタにより開始によ
り行うことができる。 変更の後で、プログラムはステップ430へ進む。この
ステップにおいては、会計が妥当で十分な基金を利用で
きることを確認する。判定ステップ440において、基金
を利用できないとすると、プログラムはステップ416へ
分岐して、この特定の郵便料金計へ送るための基金が無
いことをカストマサービスに警報する。十分な基金があ
れば、基金レジスタ更新情報が電話接続を通じて郵便料
金計へ送られる(ステップ460)。その基金レジスタ更
新情報は、前記したようになるべく暗号化する。利用者
の会計が貸方に記入され(ステップ470)、利用できる
基金が所定のしきい値レベルに達すると(判定ステップ
480)、カストマの会計発送が通知される(ステップ49
0)。基金が所定のしきい値に達していなければ、会計
センタは待機モードに戻る。 第6図は、利用者の会計を保持する方法を示す。この
方法にしたがって、利用者の基金が銀行の基金内に保持
される。郵便料金計に再入金すべき時は、利用者の会計
が常に確認され、郵便料金計への再入金情報が常に送ら
れる。再入金のための基金は、銀行から会計センタへ送
られる(ステップ520)。この構成の利点は、利用者の
基金を、郵便料金計に基金を直接入金するために会計内
に拘束する代りに、引出すことができることである。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の郵便料金計再入金装置のブロック線
図、第2図は、本発明の郵便料金計のブロック線図、第
3図は、郵便料金計の動作の流れ図、第4図は、郵便料
金計と会計センタとの間で通信を設定する通信ループの
流れ図、第5図は、会計センタにおける装置の動作の流
れ図、第6図は別の動作方法の流れ図である。 10……郵便料金計、12……会計センタ、16……送信器−
受信器、18……ゼネレータ受信器、20……コンピュー
タ、22……カストマサービス装置、28……マイクロプロ
セッサ、30……ROM、32……RAM、34……NVM、38……出
力表示器、40……クロック、42……日付輪、44……符号
器、46……出力ポート。
フロントページの続き (72)発明者 ドーネイタス、ブイ、ガシウナス アメリカ合衆国ニューヨーク州、カーメ ル、ボーイン、ロード、アールエフディ ー、ナンバー、8 (72)発明者 アルバート、ブイ、ヤネラ アメリカ合衆国コネチカット州、ミルフ ォード、ポンド、ポイント、アベニュ 342 (56)参考文献 特開 昭54−128234(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.外部通信ポート手段(46)と、郵便料金印字額許可
    を格納するための減少レジスタを含む会計回路(28)
    と、前記減少レジスタの内容が予め定められたしきい値
    を割り込んだとき、ダイヤル信号および符号化された識
    別信号を形成するとともに、前記ダイヤル信号および前
    記符号化された識別信号を前記会計回路により前記外部
    通信ポート手段へ与えるために前記会計回路へ結合され
    る通信制御手段(28)とを有し、前記ダイヤル信号はデ
    ータセンタに対応するものであり、前記通信制御手段
    は、前記データセンタから与えられる判定され符号化さ
    れた信号に応答して、前記データセンタにより決定され
    たより高い郵便料金印字額許可に一致するように前記減
    少レジスタの内容を修正する修正手段をそなえる電子郵
    便料金計において、 前記通信制御手段(28)は、 前記ダイヤル信号と前記識別信号とが前記外部通信ポー
    ト手段へ与えられたのに続いて、前記外部通信ポート手
    段を通る前記電子郵便料金計と前記データセンタとの通
    信を中断させる手段と、 前記識別信号を受信して、前記通信の中断の後に前記減
    少レジスタの内容を修正する前記修正手段と をそなえることを特徴とする電子郵便料金計。 2.外部通信ポート手段(46)と、基金レジスタを含む
    会計回路(28)と、ダイヤル信号および符号化された識
    別信号を形成するとともに、前記ダイヤル信号および前
    記符号化された識別信号を前記会計回路により前記外部
    通信ポート手段へ与えるために前記会計回路へ結合され
    る通信制御手段(28)とを有し、前記ダイヤル信号はデ
    ータセンタに対応するものであり、前記通信制御手段
    は、前記データセンタから与えられる判定され符号化さ
    れた信号に応答して、前記データセンタにより決定され
    たより高い郵便料金印字額許可に一致するように前記減
    少レジスタの内容を修正する修正手段をそなえる電子郵
    便料金計装置において、 前記通信制御手段(28)は、 前記減少レジスタの内容が予め定められたしきい値を割
    り込んだとき、前記ダイヤル信号および前記符号化され
    た識別信号が前記外部通信ポート手段へ与えられたのに
    続いて、前記外部通信ポート手段を通る前記電子郵便料
    金計と前記データセンタとの通信を中断させる手段と、 前記郵便料金計からの呼び出しに基づき前記データセン
    タと前記郵便料金計との間が電話接続されることにより
    複数の通信制御手段の場所中の特定の通信制御手段の場
    所を決定する手段と、 前記始めの通信制御手段の場所における前記郵便料金計
    の存在を確認する確認手段と をそなえることを特徴とする電子郵便料金計装置。 3.特許請求の範囲第2項記載の電子郵便料金計装置で
    あって、 前記確認手段による確認に応答して前記レジスタの内容
    を修正する前記修正手段を含むことを特徴とする電子郵
    便料金計装置。 4.外部通信ポート手段(46)と、電子郵便料金計が印
    字することを許可された郵便料金に相当する基金データ
    を格納する減少レジスタを含む会計回路(28)と、前記
    外部通信ポート手段に接続され、データセンタに対応す
    るダイヤル信号と電子郵便料金計識別データおよび前記
    基金データに対応するデータを含む符号化された情報信
    号とを前記外部通信ポート手段へ与える通信制御手段と
    を有し、前記通信制御手段は、前記外部通信ポート手段
    において決定され符号化された信号に応答して、前記電
    子郵便料金計が印字することを許可された郵便料金の金
    額を増加させ、前記電子郵便料金計は、該電子郵便料金
    計の回路を動作させる電源へ接続する接続手段を有する
    電子郵便料金計装置において、 前記接続手段へ電力が与えられたことを検出する検出手
    段と、 ある定められた時間だけ前記接続手段に電力が与えられ
    ないことに応答して、前記電子郵便料金計が郵便料金を
    更に印字することを不能にする手段と をそなえることを特徴とする電子郵便料金計装置。 5.外部通信ポート手段と、電子郵便料金計が印字する
    ことを許可された郵便料金に対応する基金データを格納
    する減少レジスタを含む会計回路と、前記外部通信ポー
    ト手段に接続され、データセンタに対応するダイヤル信
    号と、電子郵便料金計識別データと前記基金データに対
    応するデータを含む符号化された情報信号とを前記外部
    通信ポート手段へ与える通信制御手段とを有し、前記通
    信制御手段は前記データセンタにより決定され符号化さ
    れた信号に応答して、前記電子郵便料金計が印字するこ
    とを許可された郵便料金の金額を増加させ、前記電子郵
    便料金計はそれを電子郵便料金計の回路を動作させる電
    源へ接続する接続手段を有する電子郵便料金計装置を動
    作させる方法において、 前記接続手段へ電力が与えられたことを検出する過程
    と、 ある定められた時間だけ前記接続手段に電力が与えられ
    ないことに応答して、前記電子郵便料金計が郵便料金を
    更に印字することを不能にする過程と をそなえることを特徴とする電子郵便料金計装置を動作
    させる方法。
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