JP2785551B2 - エキシマレーザ光照射による熱処理方法 - Google Patents

エキシマレーザ光照射による熱処理方法

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JP2785551B2 JP3285699A JP28569991A JP2785551B2 JP 2785551 B2 JP2785551 B2 JP 2785551B2 JP 3285699 A JP3285699 A JP 3285699A JP 28569991 A JP28569991 A JP 28569991A JP 2785551 B2 JP2785551 B2 JP 2785551B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エキシマレーザ光照射
による熱処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置製造プロセスにおける熱処理
方法の一つにエキシマレーザ光を半導体チップに照射す
る方法がある。従来のエキシマレーザによる熱処理(主
としてアニール処理)方法では、ステップ・アンド・リ
ピート法によって、基板に形成したチップ毎にエキシマ
レーザ光を1回だけ照射して、チップの熱処理を行って
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法で、例えば非晶質シリコンの再結晶化,多結晶シリコ
ン中の結晶欠陥を低減する結晶性の改善または接合の活
性化等を行うには、エキシマレーザ光を1回照射しただ
けでは不十分なことがあった。一例として、ステップ・
アンド・リピート法によって半導体ウエハの複数箇所A
ないしI(図示せず)にエキシマレーザ光を順に1回ず
つ照射してアニール処理する場合の一例を、図4に示す
結晶性の改善率と照射位置との関係図により説明する。
図では縦軸が1回照射における結晶性の改善率を示し、
横軸が半導体ウエハ(図示せず)におけるエキシマレー
ザ光の照射位置を示す。図に示すように、各照射位置A
ないしIにおける結晶性の改善率は一定にならない。こ
のように各照射位置AないしIにおける結晶性の改善率
が一定にならないのは、各照射ごとのエキシマレーザ光
の照射エネルギー密度がばらつくためで、そのばらつき
範囲はおよそ±5%に達する。このばらつきは、主とし
てエキシマレーザ光の発振が不安定なために生じる。こ
の結果、各照射位置AないしIによって熱処理効果がば
らつくので、再現性に優れた熱処理ができない。したが
って、製品の品質にばらつきを生じる。
【0004】本発明は、再現性に優れたエキシマレーザ
光照射による熱処理方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたエキシマレーザ光照射による熱処
理方法であって、エキシマレーザ光の進行方向にビーム
ホモジナイザを設けることによってこのエキシマレーザ
光のビームの断面におけるエネルギー密度分布を均一化
してエキシマレーザ光を連続的に複数回照射する際に、
そのエキシマレーザ光を既に複数回照射して熱処理を行
った箇所に重複して照射することなく熱処理を行うべき
複数個所に順次照射する。
【0006】
【作用】上記エキシマレーザ光照射による熱処理方法で
は、結晶性の改善率は照射するエキシマレーザ光のエネ
ルギー密度により決定される。このため、試料の同一箇
所にエキシマレーザ光を複数回照射することによって、
1回ごとのエキシマレーザ光の照射エネルギー密度がば
らつくことによる結晶性の改善率のばらつきは低減され
る。したがって、例えばエキシマレーザ光を連続的に複
数回照射する際にそのエキシマレーザ光を既に複数回照
射して熱処理を行った箇所に重複して照射することなく
熱処理を行うべき複数個所に順次照射するような、ステ
ップ・アンド・リピート法によって、試料の各照射位置
に対して複数回ずつエキシマレーザ光を照射した場合に
は、各照射位置ごとの結晶性の改善率はほぼ一定にな
る。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図1のエキシマレーザ光照
射装置の概略構成図および図2に示す試料の結晶性の改
善率とエキシマレーザ光照射回数との関係図により説明
する。
【0008】まず試料の結晶性を改善するのに用いるエ
キシマレーザ光照射装置の一例を図1により説明する。
図に示すように、エキシマレーザ発振器11には、例え
ば発振波長が308nmの塩化キセノン(XeCl)レ
ーザ発振器または発振波長が248nmのフッ化クリプ
トン(KrF)レーザ発振器等を用いる。
【0009】このエキシマレーザ発振器11より発振さ
れるエキシマレーザ光12の進行方向には、エキシマレ
ーザ光12のビーム径を絞るアッテネータ13が設けら
れている。このアッテネータ13を通ったエキシマレー
ザ光12の進行方向には反射鏡14が設けられている。
この反射鏡14によって反射されたエキシマレーザ光1
2の進行方向には、エキシマレーザ光12のビーム断面
におけるエネルギー密度分布を均一化するビームホモジ
ナイザ15が設けられている。ビームホモジナイザ15
を通ったエキシマレーザ光12の進行方向には試料21
を載置する処理室16が設けられている。
【0010】処理室16のエキシマレーザ光12が入射
する位置にはエキシマレーザ光12を透過する窓17が
設けられている。この窓17はエキシマレーザ光12を
ほとんど透過する例えば石英ガラスで形成される。また
処理室16の内部でエキシマレーザ光12が照射される
位置には試料21を載置するステージ18が設けられて
いる。
【0011】上記試料21の一例を説明する。試料21
は、単結晶シリコン基板と、この単結晶シリコン基板の
上面に成膜した厚さが500nmの酸化シリコン(Si
2 )膜と、この酸化シリコン膜の上面に成膜した厚さ
が40nmの多結晶シリコン膜とよりなる。
【0012】次に、上記図1で説明したエキシマレーザ
光照射装置10で上記説明した試料21の多結晶シリコ
ン膜を熱処理する方法を説明する。まず、エキシマレー
ザ発振器11よりエキシマレーザ光12を発振する。発
振したエキシマレーザ光12を、アッテネータ13によ
って、所定のビーム径に絞る。絞ったエキシマレーザ光
12を、反射鏡14によって、90度下方に反射する。
反射したエキシマレーザ光12を、ビームホモジナイザ
15によって、エキシマレーザ光12のビーム断面にお
けるエネルギ密度分布が均一な密度分布を有する状態に
変換する。そして変換したエキシマレーザ光12を、処
理室16に設けた窓17を透過して、ステージ18上の
試料21に照射する。エキシマレーザ光12の照射を、
同一の照射位置に対して、連続的に複数回(例えば4
回)行う。そして試料21の多結晶シリコン膜の結晶性
を改善する。
【0013】このときのエキシマレーザ光12には、例
えば発振波長が308nmの塩化キセノン(XeCl)
レーザ光または発振波長が248nmのフッ化クリプト
ン(KrF)レーザ光を用いる。またエキシマレーザ光
12の照射条件は、一例として、1パルスの照射エネル
ギー密度を236mJ/cm2 、パルス幅をおよそ40
ナノ秒、パルス間隔をおよそ1秒とした。
【0014】なお上記多結晶シリコン膜のような薄膜を
アニール処理する場合には、通常エキシマレーザ光12
の照射エネルギー密度によって、多結晶シリコン膜の結
晶性(例えば双晶や転移等の結晶欠陥)の改善率は決定
される。
【0015】次に試料21の多結晶シリコン膜における
結晶性の改善率とエキシマレーザ光の照射回数との関係
を図2により説明する。図では、縦軸が結晶性の改善率
を示し、横軸が照射回数を示す。なお結晶性の改善率
は、試料面に紫外線(例えば波長が200nm以上40
0nm以下)を照射したときの4.4eVにおける紫外
線反射率のピーク値を測定し、その値を基にして算出し
た。
【0016】図に示すように、エキシマレーザ光を1回
照射した場合には、エキシマレーザ光のエネルギー密度
のばらつきを考慮して、多結晶シリコン膜の結晶性は8
0±5%程度しか改善されない。しかしながら、連続し
て2回以上照射した場合には、多結晶シリコン膜の結晶
性の改善率は向上し、例えば1回の照射における結晶性
の改善率が80±5%程度ばらつくとすれば、2回の照
射における結晶性の改善率はおよそ93.8%ないし9
7.8%になり、3回の照射における結晶性の改善率は
およそ98.4%ないし99.7%になる。さらに4回
以上の照射では結晶性の改善率はほぼ100%になる。
また1回のエキシマレーザ光照射による結晶性の改善率
が低い状態、すなわち75%の状態が3回続いた場合で
も、結晶性の改善率は98.4%に達する。
【0017】よって、1回ごとのエキシマレーザ光の照
射エネルギー密度がばらつくことにより各照射ごとの結
晶性の改善率がばらついていても、試料の同一箇所にエ
キシマレーザ光を複数回照射することによって、結晶性
の改善率のばらつきは低減される。そして多結晶シリコ
ン膜の結晶性は、ほぼ100%に近い状態に改善され
る。
【0018】次に一例として、ステップ・アンド・リピ
ート法によって上記試料21の多結晶試料膜の複数箇所
AないしI(図示せず)にエキシマレーザ光を順に照射
してアニール処理する場合を、図3に示す結晶性の改善
率と照射位置との関係図により説明する。図では縦軸に
多結晶シリコン膜の結晶性の改善率を示し、横軸にエキ
シマレーザ光の照射位置AないしIを示す。エキシマレ
ーザ光の照射条件としては、例えば一箇所の照射位置
に、236mJ/cm2 のエネルギー密度のエキシマレ
ーザ光を連続して4回照射する。このときのエキシマレ
ーザ光12のパルス幅はおよそ40nsで、パルス間隔
を1秒とした。
【0019】図に示すように、多結晶シリコン膜の各照
射位置に対して複数回ずつエキシマレーザ光を照射した
場合には、各照射位置ごとの結晶性の改善率はほぼ一定
になる。すなわち1回の発振におけるエキシマレーザ光
の発振エネルギーが不安定であっても、複数回連続して
照射することにより、各照射位置における結晶性の改善
率は平均化される。この結果、各照射位置では、均一な
熱処理効果が得られるので、再現性に優れた熱処理がで
きる。したがって製品の品質が均一になる。
【0020】上記実施例の説明において、エキシマレー
ザ光の照射条件は上記数値に限定されることはなく、エ
キシマレーザ光のエネルギー密度,パルス幅,パルス間
隔等は、試料の熱処理条件によって、適宜設定される。
【0021】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
試料の同一箇所にエキシマレーザ光を複数回照射するの
で、試料の結晶性の改善率のばらつきは大幅に低減され
る。このため、複数の照射位置のそれぞれに対して、エ
キシマレーザ光を複数回照射した場合には、各照射位置
ごとの結晶性の改善率はほぼ一定値になる。したがっ
て、照射エネルギー量のばらつきによる熱処理不良の発
生がなくなるので、エキシマレーザ光による熱処理の再
現性が向上する。よって、製品の品質が一定になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の熱処理に用いるエキシマレーザ光照射
装置の概略構成図である。
【図2】結晶性の改善率と照射回数との関係図である。
【図3】結晶性の改善率と照射位置との関係図である。
【図4】課題を説明する結晶性の改善率と照射位置との
関係図である。
【符号の説明】
12 エキシマレーザ光 21 試料

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エキシマレーザ光を試料に照射すること
    で当該試料を熱処理する方法において、 前記エキシマレーザ光の進行方向にビームホモジナイザ
    を設けることによって該エキシマレーザ光のビームの断
    面におけるエネルギー密度分布を均一化して該エキシマ
    レーザ光を連続的に複数回照射する際に、 前記エキシマレーザ光を既に複数回照射して熱処理を行
    った箇所に重複して照射することなく熱処理を行うべき
    複数個所に順次照射することを特徴とするエキシマレー
    ザ光照射による熱処理方法。
JP3285699A 1991-10-04 1991-10-04 エキシマレーザ光照射による熱処理方法 Expired - Lifetime JP2785551B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3149450B2 (ja) * 1991-04-04 2001-03-26 セイコーエプソン株式会社 薄膜トランジスタの製造方法及び製造装置

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