JP2785326B2 - 遊星歯車装置のクラッチ接続構造 - Google Patents
遊星歯車装置のクラッチ接続構造Info
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- JP2785326B2 JP2785326B2 JP1116299A JP11629989A JP2785326B2 JP 2785326 B2 JP2785326 B2 JP 2785326B2 JP 1116299 A JP1116299 A JP 1116299A JP 11629989 A JP11629989 A JP 11629989A JP 2785326 B2 JP2785326 B2 JP 2785326B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- spline
- planetary gear
- shaft
- intermediate shaft
- Prior art date
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- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、遊星歯車装置のクラッチ接続構造に係り、
特に自動車等の車輌に用いられる自動変速機に組込まれ
る遊星歯車装置のクラッチ接続構造に係る。
特に自動車等の車輌に用いられる自動変速機に組込まれ
る遊星歯車装置のクラッチ接続構造に係る。
[従来の技術] 自動車等の車輌に用いられる自動変速機に組込まれる
遊星歯車装置は、一般に、変速段の切換のために複数個
のクラッチ、ワンウェイクラッチを備えており、これら
は必要な変速段を得るために所定の組合せにて互いに連
結される。クラッチ同志或いはクラッチとワンウェイク
ラッチとが互いに連結された遊星歯車装置は、例えば、
特開昭49-37055号、特公昭57-3346号の各公報に示され
ている。
遊星歯車装置は、一般に、変速段の切換のために複数個
のクラッチ、ワンウェイクラッチを備えており、これら
は必要な変速段を得るために所定の組合せにて互いに連
結される。クラッチ同志或いはクラッチとワンウェイク
ラッチとが互いに連結された遊星歯車装置は、例えば、
特開昭49-37055号、特公昭57-3346号の各公報に示され
ている。
[発明が解決しようとする課題] 二つのクラッチと一つのワンウェイクラッチとが互い
に接続される場合、その相互の接続のために専用の連結
部材が用いられると、当然、部品点数が増大し、更にそ
れを固定するための構成部材とベースとが必要になる。
に接続される場合、その相互の接続のために専用の連結
部材が用いられると、当然、部品点数が増大し、更にそ
れを固定するための構成部材とベースとが必要になる。
本発明は、二つのクラッチと一つのワンウェイクラッ
チとを全く専用の連結部材を用いることなく合理的に接
続するクラッチ接続構造を提供することを目的としてい
る。
チとを全く専用の連結部材を用いることなく合理的に接
続するクラッチ接続構造を提供することを目的としてい
る。
[課題を解決するための手段] 上述の如き目的は、本発明によれば、二つのクラッチ
と一つのワンウェイクラッチとを有する遊星歯車装置の
クラッチ接続構造に於て、二つのクラッチのうちの一方
のクラッチのバックアッププレートが他方のクラッチと
の連結部材とされ、ワンウェイクラッチのアウタレース
の外周にスプラインが形成されて該スプラインに前記他
方のクラッチのクラッチプレートと前記バックアッププ
レートとが嵌合していることを特徴とするクラッチ接続
構造によって構成される。
と一つのワンウェイクラッチとを有する遊星歯車装置の
クラッチ接続構造に於て、二つのクラッチのうちの一方
のクラッチのバックアッププレートが他方のクラッチと
の連結部材とされ、ワンウェイクラッチのアウタレース
の外周にスプラインが形成されて該スプラインに前記他
方のクラッチのクラッチプレートと前記バックアッププ
レートとが嵌合していることを特徴とするクラッチ接続
構造によって構成される。
[発明の作用及び効果] 上述の如き構成によれば、ワンウェイクラッチのアウ
タレースがバックアッププレートと共に二つのクラッチ
を相互に連結する連結部材として作用し、更にこのアウ
タレースが前記他方のクラッチの内側クラッチ部材とし
ても作用するようになる。これにより二つのクラッチと
一つのワンウェイクラッチとの組合せ構造体が全く専用
の連結部材を必要とすることなく最少の部品点数をもっ
て構成されるようになる。このことは設置必要スペース
の低減、組付性向上と云う効果を奏する。
タレースがバックアッププレートと共に二つのクラッチ
を相互に連結する連結部材として作用し、更にこのアウ
タレースが前記他方のクラッチの内側クラッチ部材とし
ても作用するようになる。これにより二つのクラッチと
一つのワンウェイクラッチとの組合せ構造体が全く専用
の連結部材を必要とすることなく最少の部品点数をもっ
て構成されるようになる。このことは設置必要スペース
の低減、組付性向上と云う効果を奏する。
[実施例] 以下に添付の図を参照して本発明を実施例について詳
細に説明する。
細に説明する。
第1図は本発明によるクラッチ接続構造を備えた遊星
歯車装置の一つの実施例を示している。第1図に於て、
10は歯車ケースを示しており、歯車ケース10は、一端を
端壁12より閉じられ、他端の開口を該歯車ケースに対し
着脱可能なエンドキャップ14により閉じられるようにな
っている。
歯車装置の一つの実施例を示している。第1図に於て、
10は歯車ケースを示しており、歯車ケース10は、一端を
端壁12より閉じられ、他端の開口を該歯車ケースに対し
着脱可能なエンドキャップ14により閉じられるようにな
っている。
歯車ケース10内には軸線方向に互いに隔置された二つ
の円盤状のインタメディエイトケース16,18が各々固定
されており、これにより歯車ケース10内は三つの室10a
と10bと10cとに分割されている。これら三つの室10a、1
0b、10cには各々遊星歯車装置の構成要素が配設され、
その組付けは室10aの側より順に行われるようになって
いる。
の円盤状のインタメディエイトケース16,18が各々固定
されており、これにより歯車ケース10内は三つの室10a
と10bと10cとに分割されている。これら三つの室10a、1
0b、10cには各々遊星歯車装置の構成要素が配設され、
その組付けは室10aの側より順に行われるようになって
いる。
エンドキャップ14は入力軸20を回転可能に支持し、端
壁12は入力軸20と同心位置にて出力軸22を回転可能に支
持している。入力軸20と出力軸22は、各々中空軸受部21
及び23を有しており、該中空軸受部間にて第一の中間軸
24を同心に回転可能に支持している。第一の中間軸24の
外周には中空の第二の中間軸26が回転可能に、更に第二
の中間軸26の外周には中空の第三の中間軸28及び第四の
中間軸30が各々回転可能に嵌合している。
壁12は入力軸20と同心位置にて出力軸22を回転可能に支
持している。入力軸20と出力軸22は、各々中空軸受部21
及び23を有しており、該中空軸受部間にて第一の中間軸
24を同心に回転可能に支持している。第一の中間軸24の
外周には中空の第二の中間軸26が回転可能に、更に第二
の中間軸26の外周には中空の第三の中間軸28及び第四の
中間軸30が各々回転可能に嵌合している。
第二の中間軸26は、軸方向に見て中間部に位置するス
プライン58よりサンギヤ82の側にて二分割され、二つの
軸部材26aと26bより構成されている。
プライン58よりサンギヤ82の側にて二分割され、二つの
軸部材26aと26bより構成されている。
軸部材26bは、軸部材26aとの接続端にて拡径され、そ
の拡径部27の内周側にドグクラッチ状の凹凸嵌合部29を
有し、軸部材26aは軸部材26bとの接続端に凹凸嵌合部29
と噛合する凹凸嵌合部25を有しており、軸部材26aの接
続端が軸部材26bの拡径部27内に挿入されることによ
り、凹凸嵌合部25と29が互いに嵌合するようになってい
る。これにより軸部材26aと26bは抜差し可能に回転力伝
達関係をもって互いに連結されることになる。
の拡径部27の内周側にドグクラッチ状の凹凸嵌合部29を
有し、軸部材26aは軸部材26bとの接続端に凹凸嵌合部29
と噛合する凹凸嵌合部25を有しており、軸部材26aの接
続端が軸部材26bの拡径部27内に挿入されることによ
り、凹凸嵌合部25と29が互いに嵌合するようになってい
る。これにより軸部材26aと26bは抜差し可能に回転力伝
達関係をもって互いに連結されることになる。
室10cには第一の遊星歯車機構40が配置されている。
第一の遊星歯車機構40は、第一の中間軸24の外周に回転
可能に設けられたサンギヤ42と、サンギヤ42と同心のリ
ングギヤ44と、サンギヤ42とリングギヤ44とに噛合する
プラネタリピニオン46と、軸48によりプラネタリピニオ
ン46を回転可能に担持するキャリヤ50とを有し、キャリ
ヤ50はスプライン52により第一の中間軸24の一端部にス
プライン嵌合している。
第一の遊星歯車機構40は、第一の中間軸24の外周に回転
可能に設けられたサンギヤ42と、サンギヤ42と同心のリ
ングギヤ44と、サンギヤ42とリングギヤ44とに噛合する
プラネタリピニオン46と、軸48によりプラネタリピニオ
ン46を回転可能に担持するキャリヤ50とを有し、キャリ
ヤ50はスプライン52により第一の中間軸24の一端部にス
プライン嵌合している。
リングギヤ44は第一クラッチ100によって入力軸20と
選択的に回転力伝達関係に連結されるようになってい
る。
選択的に回転力伝達関係に連結されるようになってい
る。
第一クラッチ100は、リングギヤ44と一体の連結部材5
5に連結された内側クラッチ部材101と入力軸20に連結さ
れた外側クラッチ部材103との間に多板クラッチ部102を
有し、油圧サーボ室104の油圧によりサーボピストン106
が図にて右方へ移動することにより係合するようになっ
ている。
5に連結された内側クラッチ部材101と入力軸20に連結さ
れた外側クラッチ部材103との間に多板クラッチ部102を
有し、油圧サーボ室104の油圧によりサーボピストン106
が図にて右方へ移動することにより係合するようになっ
ている。
サンギヤ42は、連結部材54によって第二クラッチ110
と連結され、第二クラッチ110により入力軸20に選択的
に回転力伝達関係に連結されるようになっている。
と連結され、第二クラッチ110により入力軸20に選択的
に回転力伝達関係に連結されるようになっている。
第二クラッチ110は、第一のクラッチ100の外側クラッ
チ部材103に連結された内側クラッチ部材111と連結部材
54に連結された外側クラッチ部材113との間に多板クラ
ッチ部112を有し、油圧サーボ室114の油圧によりサーボ
ピストン116が図にて右方へ移動することにより係合す
るようになっている。
チ部材103に連結された内側クラッチ部材111と連結部材
54に連結された外側クラッチ部材113との間に多板クラ
ッチ部112を有し、油圧サーボ室114の油圧によりサーボ
ピストン116が図にて右方へ移動することにより係合す
るようになっている。
室10aには第二の遊星歯車機構60と第三の遊星歯車機
構80とが配設されている。第二の遊星歯車機構60は、第
三の中間軸28の一端部に一体に成形されたサンギヤ62
と、サンギヤ62と同心のリングギヤ64と、サンギヤ62と
リングギヤ64とに噛合するプラネタリピニオン66と、軸
68によってプラネタリピニオン66を回転可能に担持した
キャリヤ70とを有し、キャリヤ70は、一方にて第二の中
間軸26の一端部に設けられたスプライン72にて第二の中
間軸26にスプライン嵌合し、また他方にてワンウェイク
ラッチ170のアウタレース174と結合している。リングギ
ヤ64は連結部材74によって出力軸23と連結されている。
構80とが配設されている。第二の遊星歯車機構60は、第
三の中間軸28の一端部に一体に成形されたサンギヤ62
と、サンギヤ62と同心のリングギヤ64と、サンギヤ62と
リングギヤ64とに噛合するプラネタリピニオン66と、軸
68によってプラネタリピニオン66を回転可能に担持した
キャリヤ70とを有し、キャリヤ70は、一方にて第二の中
間軸26の一端部に設けられたスプライン72にて第二の中
間軸26にスプライン嵌合し、また他方にてワンウェイク
ラッチ170のアウタレース174と結合している。リングギ
ヤ64は連結部材74によって出力軸23と連結されている。
ワンウェイクラッチ170は、インナレース172にてイン
タメディエイトケース18と一体の固定スリーブ19に固定
連結され、アウタレース174を第一ブレーキ160によって
歯車ケース10に選択的に固定されるようになっている。
タメディエイトケース18と一体の固定スリーブ19に固定
連結され、アウタレース174を第一ブレーキ160によって
歯車ケース10に選択的に固定されるようになっている。
第一ブレーキ160は、アウタレース174とインタメディ
エイトケース18との間に多板ブレーキ部162を有し、油
圧サーボ室164の油圧によりサーボピストン166が図にて
右方へ移動することにより係合するようになっている。
エイトケース18との間に多板ブレーキ部162を有し、油
圧サーボ室164の油圧によりサーボピストン166が図にて
右方へ移動することにより係合するようになっている。
第三の遊星歯車機構80は、第二の中間軸26の一端部に
一体成形されたサンギヤ82と、サンギヤ82と同心のリン
グギヤ84と、サンギヤ82とリングギヤ84とに噛合するプ
ラネタリピニオン86と、軸88によりプラネタリピニオン
86を回転可能に担持したキャリヤ90とを有し、キャリヤ
90は上述の連結部材74によって出力軸22に連結され、リ
ングギヤ84はフランジ31によって第一の中間軸24の一端
部に連結されている。これにより第一の中間軸24は第一
の遊星歯車機構40のキャリヤ50と第三の遊星歯車機構80
のリングギヤ84とを互いに連結することになる。
一体成形されたサンギヤ82と、サンギヤ82と同心のリン
グギヤ84と、サンギヤ82とリングギヤ84とに噛合するプ
ラネタリピニオン86と、軸88によりプラネタリピニオン
86を回転可能に担持したキャリヤ90とを有し、キャリヤ
90は上述の連結部材74によって出力軸22に連結され、リ
ングギヤ84はフランジ31によって第一の中間軸24の一端
部に連結されている。これにより第一の中間軸24は第一
の遊星歯車機構40のキャリヤ50と第三の遊星歯車機構80
のリングギヤ84とを互いに連結することになる。
第二の中間軸26はサンギヤ82が設けられている側とは
反対側の端部、即ち図にて左端部にて第三クラッチ120
により連結部材54と選択的に回転力伝達関係に連結され
るようになっている。
反対側の端部、即ち図にて左端部にて第三クラッチ120
により連結部材54と選択的に回転力伝達関係に連結され
るようになっている。
第三クラッチ120は、スプライン56により第二の中間
軸26の他端部にスプライン嵌合した内側クラッチ部材12
1と連結部材54に係合した外側クラッチ部材123との間に
多板クラッチ部122を有し、油圧サーボ室124の油圧によ
りサーボピストン126が図にて左方へ移動することによ
り係合するようになっている。
軸26の他端部にスプライン嵌合した内側クラッチ部材12
1と連結部材54に係合した外側クラッチ部材123との間に
多板クラッチ部122を有し、油圧サーボ室124の油圧によ
りサーボピストン126が図にて左方へ移動することによ
り係合するようになっている。
また第二の中間軸26は中間部にスプライン58を有し、
スプライン58にはワンウェイクラッチ180のインナレー
ス182がスプライン嵌合している。
スプライン58にはワンウェイクラッチ180のインナレー
ス182がスプライン嵌合している。
ワンウェイクラッチ180は、アウタレース184にて第四
クラッチ130により第四の中間軸30及びもう一つのワン
ウェイクラッチ190或いは第五クラッチ140によって第三
の中間軸28、換言すれば第三の遊星歯車機構60のサンギ
ヤ62に回転力伝達関係をもって連結されるようになって
いる。
クラッチ130により第四の中間軸30及びもう一つのワン
ウェイクラッチ190或いは第五クラッチ140によって第三
の中間軸28、換言すれば第三の遊星歯車機構60のサンギ
ヤ62に回転力伝達関係をもって連結されるようになって
いる。
第四のクラッチ130は、アウタレース184と第四の中間
軸30に連結された外側クラッチ部材133との間に多板ク
ラッチ部132を有し、油圧サーボ室134の油圧によりサー
ボピストン136が図にて右方へ移動することより係合す
るようになっている。
軸30に連結された外側クラッチ部材133との間に多板ク
ラッチ部132を有し、油圧サーボ室134の油圧によりサー
ボピストン136が図にて右方へ移動することより係合す
るようになっている。
第四の中間軸30は、スプライン59にてスプライン嵌合
した連結部材79により第三クラッチ120の外側クラッチ
部材123、連結部材54を介して第二クラッチ110の外側ク
ラッチ部材113に連結されている。
した連結部材79により第三クラッチ120の外側クラッチ
部材123、連結部材54を介して第二クラッチ110の外側ク
ラッチ部材113に連結されている。
ワンウェイクラッチ190は、そのインナレース192をス
プライン76により第三の中間軸28の端部にスプライン結
合され、アウタレース194にて第四クラッチ130のバック
アッププレート135によってその外側クラッチ部材133に
連結されている。
プライン76により第三の中間軸28の端部にスプライン結
合され、アウタレース194にて第四クラッチ130のバック
アッププレート135によってその外側クラッチ部材133に
連結されている。
第五クラッチ140は、アウタレース194と外側クラッチ
部材143との間に多板クラッチ部142を有し、油圧サーボ
室144の油圧によりサーボピストン146が図にて左方へ移
動することにより係合するようになっている。外側クラ
ッチ部材143はスプライン76にスプライン嵌合した連結
部材78によって第三の中間軸28、即ちサンギヤ62に連結
されている。
部材143との間に多板クラッチ部142を有し、油圧サーボ
室144の油圧によりサーボピストン146が図にて左方へ移
動することにより係合するようになっている。外側クラ
ッチ部材143はスプライン76にスプライン嵌合した連結
部材78によって第三の中間軸28、即ちサンギヤ62に連結
されている。
即ち、ワンウェイクラッチ190のアウタレース194の外
周にはスプライン195が形成されており、スプライン195
に第四クラッチ130のバックアッププレート135と第五ク
ラッチ140のクラッチプレート142aが各々嵌合してい
る。これによりバックアッププレート135は第四クラッ
チ130と第五クラッチ140とを互いに連結する連結部材と
して作用し、またアウタレース194は第五クラッチ140の
内側クラッチ部材として作用する。
周にはスプライン195が形成されており、スプライン195
に第四クラッチ130のバックアッププレート135と第五ク
ラッチ140のクラッチプレート142aが各々嵌合してい
る。これによりバックアッププレート135は第四クラッ
チ130と第五クラッチ140とを互いに連結する連結部材と
して作用し、またアウタレース194は第五クラッチ140の
内側クラッチ部材として作用する。
第五クラッチ140の外側クラッチ部材143にはブレーキ
ドラム145が固定され、ブレーキドラム145はバンドブレ
ーキとして構成された第二ブレーキ200により歯車ケー
ス10に選択的に固定されるようになっている。
ドラム145が固定され、ブレーキドラム145はバンドブレ
ーキとして構成された第二ブレーキ200により歯車ケー
ス10に選択的に固定されるようになっている。
上述の如き構成よりなる遊星歯車装置は、クラッチ10
0、110、120、130、140とブレーキ160、200が第1表に
示されている如き組合せにて係合することにより、前進
五段と後進一段を選択的に達成する。尚、第1表に於て
○印は当該クラッチ、ブレーキ或いはワンウェイクラッ
チがエンジンドライブ状態時に於て係合されることを示
し、◎印は当該クラッチ或いはブレーキ係合されればエ
ンジンブレーキ作用が得られることを示し、△印は当該
クラッチ或いはワンウェイクラッチが係合されてもよい
ことを示している。
0、110、120、130、140とブレーキ160、200が第1表に
示されている如き組合せにて係合することにより、前進
五段と後進一段を選択的に達成する。尚、第1表に於て
○印は当該クラッチ、ブレーキ或いはワンウェイクラッ
チがエンジンドライブ状態時に於て係合されることを示
し、◎印は当該クラッチ或いはブレーキ係合されればエ
ンジンブレーキ作用が得られることを示し、△印は当該
クラッチ或いはワンウェイクラッチが係合されてもよい
ことを示している。
尚、上述の如き構成よりなる遊星歯車装置の作用につ
いてより詳細な説明が必要であるならば、本願出願人と
同一の出願人による特願平1-25320号の明細書を参照さ
れたい。
いてより詳細な説明が必要であるならば、本願出願人と
同一の出願人による特願平1-25320号の明細書を参照さ
れたい。
上述の如く、ワンウェイクラッチ190のアウタレース1
94はその外周部に形成されたスプライン195にて第四ク
ラッチ130のバックアッププレート135とスプライン嵌合
すると共に第五クラッチ140のクラッチプレート142aと
スプライン嵌合していることから該アウタレースは第五
クラッチ140の内側クラッチ部材として作用すると共
に、バックアッププレート135を介して第四クラッチ130
の外側クラッチ部材133と第五クラッチ140の内側クラッ
チ部材(アウタレース自体)とを互いに接続する連結部
材として作用する。これにより第四クラッチ130の外側
クラッチ部材133と第五クラッチ140の内側クラッチ部材
(アウタレース194)とを互いに接続するために専用の
連結部材が用いられなくてよくなり、また第五クラッチ
140の内側クラッチ部材はワンウェイクラッチ190のアウ
タレース194より与えられているからこの内側クラッチ
部材として特別な構成部材を設ける必要がなくなる。こ
のことに伴いワンウェイクラッチ190のアウタレース194
は充分な径方向寸法を備えるようになって径方向の剛性
を充分に備えるようになる。これによりワンウェイクラ
ッチ作用時にローラ或いはスプラグよりアウタレース19
4に大きい径方向荷重が作用してもアウタレース194が変
形することが回避される。
94はその外周部に形成されたスプライン195にて第四ク
ラッチ130のバックアッププレート135とスプライン嵌合
すると共に第五クラッチ140のクラッチプレート142aと
スプライン嵌合していることから該アウタレースは第五
クラッチ140の内側クラッチ部材として作用すると共
に、バックアッププレート135を介して第四クラッチ130
の外側クラッチ部材133と第五クラッチ140の内側クラッ
チ部材(アウタレース自体)とを互いに接続する連結部
材として作用する。これにより第四クラッチ130の外側
クラッチ部材133と第五クラッチ140の内側クラッチ部材
(アウタレース194)とを互いに接続するために専用の
連結部材が用いられなくてよくなり、また第五クラッチ
140の内側クラッチ部材はワンウェイクラッチ190のアウ
タレース194より与えられているからこの内側クラッチ
部材として特別な構成部材を設ける必要がなくなる。こ
のことに伴いワンウェイクラッチ190のアウタレース194
は充分な径方向寸法を備えるようになって径方向の剛性
を充分に備えるようになる。これによりワンウェイクラ
ッチ作用時にローラ或いはスプラグよりアウタレース19
4に大きい径方向荷重が作用してもアウタレース194が変
形することが回避される。
第1図は本発明によるクラッチ接続構造を備えた遊星歯
車装置の一つの実施例を示す半断面図である。 10……歯車ケース12……端壁,14……エンドキャップ,1
6、18……インタメディエイトケース,19……固定スリー
ブ,20……入力軸,21……中空軸受部,22……出力軸,23…
…中空軸受部,24……第一の中間軸,25……凹凸嵌合部,2
6……第二の中間軸,26a、26b……軸部材,27……各系医,
28……第二の中間軸,29……凹凸嵌合部,30……第四の中
間軸,31……フランジ,40……第一の遊星歯車機構,42…
…サンギヤ,44……リングギヤ,46……プラネタリピニオ
ン,48……軸,50……キャリヤ,52……スプライン,54、55
……連結部材,56、58、59……スプライン,60……第二の
遊星歯車機構,62……サンギヤ,64……リングギヤ,66…
…プラネタリピニオン,68……軸,70……キャリヤ,72…
…スプライン,74……連結部材,76……スプライン,78、7
9……連結部材,80……第三の遊星歯車機構,82……サン
ギヤ,84……リングギヤ,86……プラネタリピニオン,88
……軸,90……キャリヤ,100……第一クラッチ,101……
内側クラッチ部材,102……多板クラッチ部,103……外側
クラッチ部材,104……油圧サーボ室,106……サーボピス
トン,110……第二クラッチ,111……内側クラッチ部材,1
12……多板クラッチ部,113……外側クラッチ部,114……
油圧サーボ室,116……サーボピストン,120……第三クラ
ッチ,121……内側クラッチ部材,122……多板クラッチ
部,123……外側クラッチ部材,124……油圧サーボ室,126
……サーボピストン,130……第四クラッチ,132……多板
クラッチ部,133……外側クラッチ部材,140……第五クラ
ッチ,142……多板クラッチ部,142a……クラッチプレー
ト,143……外側クラッチ部材,144……油圧サーボ室,146
……サーボピストン,160……第一ブレーキ,162……多板
ブレーキ部,170……ワンウェイクラッチ,172……インナ
レース,174……アウタレース,180……ワンウェイクラッ
チ,182……インナレース,190……ワンウェイクラッチ,1
92……インナレース,194……アウタレース,195……スプ
ライン,200……第二ブレーキ
車装置の一つの実施例を示す半断面図である。 10……歯車ケース12……端壁,14……エンドキャップ,1
6、18……インタメディエイトケース,19……固定スリー
ブ,20……入力軸,21……中空軸受部,22……出力軸,23…
…中空軸受部,24……第一の中間軸,25……凹凸嵌合部,2
6……第二の中間軸,26a、26b……軸部材,27……各系医,
28……第二の中間軸,29……凹凸嵌合部,30……第四の中
間軸,31……フランジ,40……第一の遊星歯車機構,42…
…サンギヤ,44……リングギヤ,46……プラネタリピニオ
ン,48……軸,50……キャリヤ,52……スプライン,54、55
……連結部材,56、58、59……スプライン,60……第二の
遊星歯車機構,62……サンギヤ,64……リングギヤ,66…
…プラネタリピニオン,68……軸,70……キャリヤ,72…
…スプライン,74……連結部材,76……スプライン,78、7
9……連結部材,80……第三の遊星歯車機構,82……サン
ギヤ,84……リングギヤ,86……プラネタリピニオン,88
……軸,90……キャリヤ,100……第一クラッチ,101……
内側クラッチ部材,102……多板クラッチ部,103……外側
クラッチ部材,104……油圧サーボ室,106……サーボピス
トン,110……第二クラッチ,111……内側クラッチ部材,1
12……多板クラッチ部,113……外側クラッチ部,114……
油圧サーボ室,116……サーボピストン,120……第三クラ
ッチ,121……内側クラッチ部材,122……多板クラッチ
部,123……外側クラッチ部材,124……油圧サーボ室,126
……サーボピストン,130……第四クラッチ,132……多板
クラッチ部,133……外側クラッチ部材,140……第五クラ
ッチ,142……多板クラッチ部,142a……クラッチプレー
ト,143……外側クラッチ部材,144……油圧サーボ室,146
……サーボピストン,160……第一ブレーキ,162……多板
ブレーキ部,170……ワンウェイクラッチ,172……インナ
レース,174……アウタレース,180……ワンウェイクラッ
チ,182……インナレース,190……ワンウェイクラッチ,1
92……インナレース,194……アウタレース,195……スプ
ライン,200……第二ブレーキ
Claims (1)
- 【請求項1】二つのクラッチと一つのワンウェイクラッ
チとを有する遊星歯車装置のクラッチ接続構造に於て、
二つのクラッチのうちの一方のクラッチのバックアップ
プレートが他方のクラッチとの連結部材とされ、ワンウ
ェイクラッチのアウタレースの外周にスプラインが形成
されて該スプラインに前記他方のクラッチのクラッチプ
レートと前記バックアッププレートとが嵌合しているこ
とを特徴とするクラッチ接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1116299A JP2785326B2 (ja) | 1989-05-10 | 1989-05-10 | 遊星歯車装置のクラッチ接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1116299A JP2785326B2 (ja) | 1989-05-10 | 1989-05-10 | 遊星歯車装置のクラッチ接続構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02296054A JPH02296054A (ja) | 1990-12-06 |
JP2785326B2 true JP2785326B2 (ja) | 1998-08-13 |
Family
ID=14683584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1116299A Expired - Fee Related JP2785326B2 (ja) | 1989-05-10 | 1989-05-10 | 遊星歯車装置のクラッチ接続構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2785326B2 (ja) |
-
1989
- 1989-05-10 JP JP1116299A patent/JP2785326B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02296054A (ja) | 1990-12-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |