JP2785288B2 - 厨房装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、給水栓を備えた厨房装置に関するものであ
る。

従来の技術 従来のこの種の厨房装置は、第３図に示すように天板
10に配設された水槽11の後方天板上に水栓12を設け、水
栓12の吐水口13より吐出された水流14直下で被洗浄物15
を洗浄作業するようになっている。

発明が解決しようとする課題 このような従来の構成では、吐水口13から吐出された
水流14は下向きの流速に加えて、重力加速度が加わるた
め、被洗浄15に当ってはね返り16を生じることとなり、
シンク外にはね返し16が飛散して、床や、作業者の衣服
を濡らすという課題があった。

本発明はこのような課題を解決するもので、水流が被
洗浄物に当って生じるはね返りを少なくする厨房装置を
提供しようとするものである。

課題を解決するための手段 本発明は、厨房装置は、水槽の底部に吐水口を上方に
向けた水栓を設けた構成としたものである。

作 用 本発明の厨房装置は、水槽底部に設けた水栓の吐水口
から上方に水流を吐出させ、水流の流速と反対方向に働
く重力が釣り合わせることによって、水流の流速が見か
け上低くなる領域で被洗浄物と接触させることにより、
水はねが少なくなることとなる。

実 施 例 以下、本発明の一実施例について、第１図および第２
図を参照しながら説明する。

図において、１は天板であり、水槽２を設けている。
前記水槽２の底部には吐水口３を上方に向けて設けてあ
り、この吐水口３の吐出水量は水槽２の周辺に設けられ
た水栓本体４で調節するようにしている。図中の５は水
槽２の底部に設けた排水装置で、水槽３内部の水等を排
水するものである。

上記構成において、水栓本体４を操作して吐水口３よ
り水を吐出させると、水流６はその吐出水圧，水量に見
合った上方到達点７に達し、その後落下して水槽２で受
けられ、排水装置５を通して排出される。上記状態にお
いて上方到達点７付近で被洗浄物８を洗浄すると、水流
６は既にその流速は見かけ上極めて低下しており、殆ん
ど水はね９を発生しない。また水流６は水槽２の底部よ
り上方に向かっているため、水はね９も被洗浄物８の下
面に反射して下方に生じるため水槽２の外部へ出にくい
ものとなる。

発明の効果 以上の実施例の説明より明らかなように、本発明によ
れば以下の効果を奏するものである。

（１） 水流の流速が見かけ上低下したところで使用す
るため被洗浄物からのはね返り が少ない。

（２） 水槽底部より上方へ吐水するため被洗浄物の下
面に当ることになりはね返りも下方となる。

（３） 吐水口は水槽底面より突出させているため、水
槽底面を流れる排水と上法に向けて吐出される吐水が交
じり合うことがなく、衛生的なものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す厨房装置の側面断面
図、第２図は同外観斜視図、第３図は従来例を持す側面
断面図である。 １……天板、２……水槽、３……吐水口、４……水栓本
体。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】天板を有し、天板に配設した水槽底部に、
   上方に吐水口を設け、前記吐水口は前記水槽底面より突
   出させる構成とし、水栓周囲に前記吐水口の吐水を制御
   する給水栓を設けてなる厨房装置。